JP7231599B2 - ガーニッシュ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体の表装部材にガーニッシュを取り付けるためのガーニッシュ取付構造に関する。
本願出願人らは、車両のフロントピラーに合成樹脂製のガーニッシュを取り付けるためのガーニッシュ取付構造の発明を開示している(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に係るガーニッシュ取付構造は、ガーニッシュの脚部と一体に係合されるクリップ部材と、車体側に取り付けられ、クリップ部材と係合されるクリップ保持部材と、ガーニッシュとクリップ部材のいずれか一方に設けられ、クリップ部材に脚部が挿入されたときに、いずれか他方と挿入方向で係合されるガーニッシュ側係止爪と、クリップ保持部材に設けられ、クリップ部材がクリップ保持部材と係合されているときに、ガーニッシュ側係止爪の係合解除方向の弾性変位を規制する保持側基部壁と、を備えて構成される。
特許文献1に係るガーニッシュ取付構造によれば、ガーニッシュに大きな外力が加わったケースであっても、クリップ部材からのガーニッシュの外れを防止することができる。
特開2016-196277号公報
しかしながら、特許文献1に示すようなガーニッシュ取付構造では、ガーニッシュに大きな外力が加わったケースにおいて、ガーニッシュの外れを防止するのではなく、ガーニッシュの外れを積極的に誘発させる要請を生じる場合がある。例えば、前記ガーニッシュに対し、周辺監視用外界センサのような付加価値の高い機能部品が取り付けられるケースがそれである。
こうしたケースでは、仮に、前記ガーニッシュに衝突荷重が加えられた際に、ガーニッシュの外れを積極的に誘発させることができれば、ガーニッシュに取り付けられている前記機能部品を衝突荷重による損傷から保護することができる。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、ガーニッシュに衝突荷重が加えられた際に、ガーニッシュに取り付けられている機能部品を衝突荷重による損傷から保護することが可能なガーニッシュ取付構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、(1)に係る発明は、車両の骨格部材に取り付けられた表装部材に設けた凹部を覆うように当該表装部材にガーニッシュを取り付けるに際し、当該ガーニッシュの背面側に係止爪部を設ける一方、当該係止爪部が貫通状態で嵌合する嵌合受部を前記表装部材に設け、前記ガーニッシュに係る前記係止爪部が、前記表装部材に係る前記嵌合受部に貫通状態で嵌合し係止されることにより、前記表装部材に対して前記ガーニッシュを取付けるガーニッシュ取付構造であって、前記係止爪部は車室内側を指向して延出しており、前記骨格部材のうち前記係止爪部の延出方向に相当する部位には、当該係止爪部が突き当たる突当部が設けられており、前記表装部材及び前記ガーニッシュの両者に衝突荷重が生じていない平常時において、前記係止爪部の車室内側先端部及び前記突当部は相互に所定の間隔を隔てて配設され、前記表装部材に対する衝突が生じて前記ガーニッシュに衝突荷重が加えられた際に、前記ガーニッシュに係る前記係止爪部が前記突当部に突き当たることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、ガーニッシュに衝突荷重が加えられた際に、ガーニッシュに取り付けられている機能部品を衝突荷重による損傷から保護することができる。
本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造が適用されるリヤバンパを備える車両を後方から視た図である。 図1Aに示すガーニッシュ取付構造が適用されるリヤバンパの要部を拡大して表す図である。 図1Bに示す2A-2A線に沿う矢視断面図である。 図1Bに示す2B-2B線に沿う矢視断面図である。 図1Aに示す2C-2C線に沿う矢視断面図である。 図1Aに示す2D-2D線に沿う矢視断面図である。 ガーニッシュの上端部に設けた係止爪部をリヤバンパに設けた嵌合受部に取り付けた状態を表す斜視図である。 ガーニッシュの下端部に設けた係止爪部をリヤバンパに設けた嵌合受部に取り付けた状態を表す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造について、適宜の図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、共通の機能を有する部材には同一の参照符号を付する。部材のサイズ及び形状は、説明の便宜のため、変形又は誇張して模式的に表す場合がある。また、車両に対する方向を説明する際には、車両の運転者からみた前後左右上下に基づく方向を用いることとする。
〔ガーニッシュ取付構造〕
本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造について、ワンボックス型の車両11のリヤバンパ13に設けた凹部13aを外方から覆うようにリヤバンパ13にガーニッシュ15を取り付ける例をあげて、適宜の図面を参照して詳細に説明する。
なお、車両11の基本的な構成部材は従来のものと同等のため、その説明を割愛する。
図1Aは、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造が適用されるリヤバンパ13を備える車両11を後方から視た図である。図1Bは、図1Aに示すガーニッシュ取付構造が適用されるリヤバンパ13の要部を拡大して表す図である。図2Aは、図1Bに示す2A-2A線に沿う矢視断面図である。図2Bは、図1Bに示す2B-2B線に沿う矢視断面図である。図2Cは、図1Aに示す2C-2C線に沿う矢視断面図である。図2Dは、図1Aに示す2D-2D線に沿う矢視断面図である。図3Aは、ガーニッシュ15の上端部に設けた上部係止爪部15Aaをリヤバンパ13に設けた上部嵌合受部13Aaに取り付けた状態を表す斜視図である。図3Bは、ガーニッシュ15の下端部に設けた下部係止爪部16Bをリヤバンパ13に設けた下部嵌合受部14Bに取り付けた状態を表す斜視図である。
図1Aに示すワンボックス型の車両11において、リヤバンパ13は、車体後部の骨格部材であるリヤフレーム(不図示)に取り付けられる。リヤバンパ13は、本発明の「表装部材」に相当する。リヤバンパ13には、正面視で略楕円形状の凹部13aが車幅方向に渡って開設されている。
凹部13aは、リヤバンパ13の衝撃吸収能力を高めるなどの役割を果たす。この凹部13aを覆うようにリヤバンパ13にガーニッシュ15が取り付けられている。合成樹脂製のリヤバンパ13、ガーニッシュ15の各々は、適宜の形状に形成されている。
ガーニッシュ15には、図1A、図1Bに示すように、車両11の周辺監視機能を有する外界センサ17が取り付けられている。外界センサ17としては、特に限定されないが、例えば、周辺監視用のカメラ、ライダー、ソナーを適宜採用することができる。
ただし、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造は、ガーニッシュ15に取り付けられる付加価値の高い機能部品を衝突荷重による損傷から保護することを狙っている。そのため、ガーニッシュ15に取り付けられる機能部品としては、前記した外界センサ17に限らず、いかなる機能を有する部品であっても構わない。
ガーニッシュ15には、図1B、図2A、図2Bに示すように、円形状の通孔15aが開設されている。外界センサ17は、その検知面17aが通孔15aを通して車外へ露出するようにガーニッシュ15に設けられている。すなわち、外界センサ17には、センサ本体17bを支持するためのフランジ部17cが検知面17aを囲むように備わっている。ガーニッシュ15の背面側であって通孔15aの周縁部15a1(図2B参照)と、外界センサ17のフランジ部17cとは、その検知面17aが通孔15aを通して車外へ露出するように位置させた状態で、例えば両面テープ18を介して接着されている。こうして外界センサ17がガーニッシュ15に取り付けられている。
外界センサ17には、図2Aに示すように、雄カプラ21が備わっている。この雄カプラ21に雌カプラ23が結合されている。雌カプラ23には、配線25が接続されている。
ガーニッシュ15における外界センサ17の取付部位では、図2B、図2Dに示すように、リヤバンパ13に係る凹部13aに設けた収容溝部13a3に対し、ガーニッシュ15の背面側に設けた係止片15bが挿し込み固定されている。これにより、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造と相まって、リヤバンパ13にガーニッシュ15が取り付けられている。
リヤバンパ13のうちガーニッシュ15の背面側には、図2Dに示すように、その横断面が車室内側へ膨らむ膨出部13bが、リヤバンパ13と一体に形成されている。この膨出部13bの近傍であって、リヤバンパ13のうちガーニッシュ15の背面側に存する一般面部13cと対面する部位には、車幅方向に沿って配線25が設けられている。配線25のレイアウトをこのように構成すると、リヤバンパ13に対する後突が生じた場合に、膨出部13bによって配線25を保護する効果を期待することができる。
なお、図2Dに示す例では、リヤバンパ13はリヤクロスメンバ27に取り付けられている。
本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造では、車両11のリヤバンパ13に対する後突が生じてガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた際であっても、衝突荷重による損傷から外界センサ17を保護するために、ガーニッシュ15への衝突荷重を利用して、リヤバンパ13に設けた嵌合受部14に対するガーニッシュ15に設けた係止爪部16の係止状態を解放する構成を採用している。嵌合受部14及び係止爪部16の構成について、詳しくは次述する。
ガーニッシュ15の背面側(車室内側)には、図2C、図3A、図3Bに示すように、上部係止爪部16A(図3A参照)及び下部係止爪部16B(図3B参照)が一体に設けられている。上部係止爪部16A及び下部係止爪部16Bは、ガーニッシュ15の背面側のうち上部又は下部から車室内方向を指向して延出している。本明細書の説明において、上部係止爪部16A及び下部係止爪部16Bを総称する場合「係止爪部16」と呼ぶ。
上部係止爪部16Aは、図3Aに示すように、原則として、車幅方向に沿って所定の幅を呈すると共に、上下方向に所定の厚みを呈して形成されている。上部係止爪部16Aのうち車室内方向の中ほどには、矩形状の係止用通孔16Aaが開設されている。上部係止爪部16Aのうち車室内方向の手前側であって係止用通孔16Aaに隣接する部位には、上方に向かって蒲鉾形状に膨らむ膨出部16Abが設けられている。膨出部16Abは、リヤバンパ13に設けられた正面視で略楕円形状の凹部13aに係る周縁部の上方側である上方周縁部13a1(図3A参照)を下方から支持する役割を果たす。
一方、リヤバンパ13には、図2C、図3A、図3Bに示すように、上部嵌合受部14A(図3A参照)及び下部嵌合受部14B(図3B参照)が一体に設けられている。本明細書の説明において、上部嵌合受部14A及び下部嵌合受部14Bを総称する場合「嵌合受部14」と呼ぶ。
上部嵌合受部14Aは、図3Aに示すように、リヤバンパ13の凹部13aに係る上方周縁部13a1(図3A参照)であって、車室内方向の端部付近に配設されている。上部嵌合受部14Aは、車室内方向に貫通する貫通溝部14Aaを有して形成されている。
上部嵌合受部14Aに係る貫通溝部14Aaは、上部係止爪部16Aと同様に、車幅方向に沿って所定の幅を呈して形成されている。貫通溝部14Aaに係る上下方向の間隔は、上部係止爪部16Aのうち車室内方向の先端部16Acの厚み寸法と同等又は僅かに小さい寸法に設定されている。これにより、上部嵌合受部14Aに係る貫通溝部14Aaに対し、上部係止爪部16Aの先端部16Acが挿し込まれた際に、これを円滑に受け入れることができる。
上部嵌合受部14Aには、下方に向かって楔形状に垂下する楔形状部14Abが設けられている。楔形状部14Abは、車室内方向に向かって緩やかに下方へ傾斜するスロープ状の傾斜案内部14Ab1と、楔形状部14Abの車室内側の立壁を構成する抜止部14Ab2と、を備えている。
傾斜案内部14Ab1は、上部嵌合受部14Aに係る貫通溝部14Aaに対し、上部係止爪部16Aの先端部16Acが挿し込まれる際に、この先端部16Acを貫通溝部14Aaへと案内する機能を有する。
抜止部14Ab2は、ガーニッシュ15に衝突荷重が加えられていない平常時では、上部嵌合受部14Aに係る楔形状部14Abの上部係止爪部16Aに係る係止用通孔16Aaからの離脱を阻止する抜け止め機能を有する。この抜け止め機能は、前記平常時において、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acのうち車室外側の立壁部16Ac1が、上部嵌合受部14Aに係る楔形状部14Abのうち抜止部14Ab2と対峙することで生じる立体障害によって実現される。
一方、抜止部14Ab2は、ガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた後突時では、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acの上部嵌合受部14Aに係る貫通溝部14Aaからの離脱を導く機能を有する。この離脱を導く機能を得るために、抜止部14Ab2の立壁は、例えば下方に向かって車室外側へと傾斜するように設けられている。
前記後突時において、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acが、車体後部の骨格部材であるリヤフレームに設けられた補強ブラケット19(本発明の「突当部」に相当する。)に突き当たると、車室外側へ移動しようとする強い力が上部係止爪部16Aに働く。すると、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acのうち車室外側の立壁部16Ac1が、前記抜止部14Ab2の立壁に強く当接する。
ここで、抜止部14Ab2の立壁は、下方に向かって車室外側へと傾斜するように設けられている。このため、上部係止爪部16Aは、前記抜止部14Ab2の傾斜した立壁に沿って下方へ移動する。すると、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acは、上部嵌合受部14Aに係る貫通溝部14Aaへと導かれる。その結果、ガーニッシュ15への衝突荷重を利用して、リヤバンパ13に設けた上部嵌合受部14Aに対するガーニッシュ15に設けた上部係止爪部16Aの係止状態が解放される。
上部嵌合受部14Aには、車室内方向を指向して延出する延出部14Acが設けられている。延出部14Acは、前記楔形状部14Abと協働して、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acを上方から支持することにより、上部係止爪部16A及び上部嵌合受部14Aを係止状態に案内する役割を果たす。
下部係止爪部16Bは、上部係止爪部16Aと実質的に共通の構成を呈する。すなわち、下部係止爪部16Bは、図3Bに示すように、原則として、車幅方向に沿って所定の幅を呈すると共に、上下方向に所定の厚みを呈して形成されている。下部係止爪部16Bのうち車室内方向の中ほどには、矩形状の係止用通孔16Baが開設されている。下部係止爪部16Bのうち車室内方向の手前側であって係止用通孔16Baに隣接する部位には、下方に向かって蒲鉾形状に膨らむ膨出部16Bbが設けられている。膨出部16Bbは、リヤバンパ13に設けられた正面視で略楕円形状の凹部13aに係る周縁部の下方側である下方周縁部13a2(図3B参照)を上方から支持する役割を果たす。
一方、下部嵌合受部14Bも、上部嵌合受部14Aと実質的に共通の構成を呈する。すなわち、下部嵌合受部14Bは、図3Bに示すように、リヤバンパ13の凹部13aに係る下方周縁部13a2(図3B参照)であって、車室内方向の端部付近に配設されている。下部嵌合受部14Bは、車室内方向に貫通する貫通溝部14Baを有して形成されている。
下部嵌合受部14Bに係る貫通溝部14Baは、下部係止爪部16Bと同様に、車幅方向に沿って所定の幅を呈して形成されている。貫通溝部14Baに係る上下方向の間隔は、下部係止爪部16Bのうち車室内方向の先端部16Bcの厚み寸法と同等又は僅かに小さい寸法に設定されている。これにより、下部嵌合受部14Bに係る貫通溝部14Baに対し、下部係止爪部16Bの先端部16Bcが挿し込まれた際に、これを円滑に受け入れることができる。
下部嵌合受部14Bには、上方に向かって楔形状に盛り上がる楔形状部14Bbが設けられている。楔形状部14Bbは、車室内方向に向かって緩やかに上方へ傾斜するスロープ状の傾斜案内部14Bb1と、楔形状部14Bbの車室内側の立壁を構成する抜止部14Bb2と、を備えている。
傾斜案内部14Bb1は、下部嵌合受部14Bに係る貫通溝部14Baに対し、下部係止爪部16Bに係る先端部16Bcが挿し込まれる際に、この先端部16Bcを貫通溝部14Baへと案内する機能を有する。
抜止部14Bb2は、ガーニッシュ15に衝突荷重が加えられていない平常時において、下部嵌合受部14Bに係る楔形状部14Bbの下部係止爪部16Bに係る係止用通孔16Baからの離脱を阻止する抜け止め機能を有する。この抜け止め機能は、前記平常時において、下部係止爪部16Bに係る先端部16Bcのうち車室外側の立壁部16Bc1が、下部嵌合受部14Bに係る楔形状部14Bbのうち抜止部14Bb2と対峙することで生じる立体障害によって実現される。
ここで、抜止部14Bb2は、ガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた後突時において、下部係止爪部16Bに係る先端部16Bcの下部嵌合受部14Bに係る貫通溝部14Baからの離脱を導く機能を有していない。これは、下部係止爪部16Bに係る先端部16Bcの延出方向に、補強ブラケット19が設けられていないためである。
その結果、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造では、ガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた後突時において、リヤバンパ13に設けた上部嵌合受部14Aに対するガーニッシュ15に設けた上部係止爪部16Aの係止状態は解放される一方、リヤバンパ13に設けた下部嵌合受部14Bに対するガーニッシュ15に設けた下部係止爪部16Bの係止状態は保持される。
下部嵌合受部14Bには、車室内方向を指向して延出する延出部14Bcが設けられている。延出部14Bcは、前記楔形状部14Bbと協働して、下部係止爪部16Bに係る先端部16Bcを下方から支持することにより、下部係止爪部16B及び下部嵌合受部14Bを係止状態に案内する役割を果たす。
〔ガーニッシュ取付構造の作用効果〕
次に、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造の作用効果について説明する。
第1の観点に基づくガーニッシュ取付構造は、車両11のリヤフレーム(骨格部材)に取り付けられたリヤバンパ(表装部材)13に設けた凹部13aを覆うようにリヤバンパ13にガーニッシュ15を取り付けるに際し、ガーニッシュ15の背面側に係止爪部16を設ける一方、係止爪部16が貫通状態で嵌合する嵌合受部14をリヤバンパ13に設け、ガーニッシュ15に係る係止爪部16が、リヤバンパ13に係る嵌合受部14に貫通状態で嵌合し係止されることにより、リヤバンパ13に対してガーニッシュ15を取付けるガーニッシュ取付構造が前提となる。
第1の観点に基づくガーニッシュ取付構造では、上部係止爪部16Aは車室内側を指向して延出している。リヤフレームのうち上部係止爪部16Aの延出方向に相当する部位には、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acが突き当たる補強ブラケット(突当部)19が設けられている。リヤバンパ13及びガーニッシュ15の両者に衝突荷重が生じていない平常時において、上部係止爪部16Aに係る先端部16Ac及び補強ブラケット19は相互に所定の間隔を隔てて配設されている。
第1の観点に基づくガーニッシュ取付構造では、例えば、ガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた後突時において、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acが、車体後部の骨格部材であるリヤフレームに設けられた補強ブラケット19に突き当たると、車室外側へ移動しようとする強い力が上部係止爪部16Aに働く。すると、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acが、上部嵌合受部14Aに係る貫通溝部14Aaへと導かれる。
その結果、ガーニッシュ15への衝突荷重を利用して、リヤバンパ13に設けた上部嵌合受部14Aに対するガーニッシュ15に設けた上部係止爪部16Aの係止状態が解放されるため、リヤバンパ13からガーニッシュ15が外れる。
第1の観点に基づくガーニッシュ取付構造によれば、ガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた際に、ガーニッシュ15に取り付けられている機能部品を衝突荷重による損傷から保護することができる。
また、第2の観点に基づくガーニッシュ取付構造は、第1の観点に基づくガーニッシュ取付構造であって、上部係止爪部16Aは、ガーニッシュ15の上端側に位置させて設けられている。
第2の観点に基づくガーニッシュ取付構造では、上部係止爪部16Aは、ガーニッシュ15の上端側に位置させて設けられているため、車両11に後突が生じてガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた場合において、ガーニッシュ15の上端側のみがリヤバンパ13から外れる。
第2の観点に基づくガーニッシュ取付構造によれば、車両11に後突が生じてガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた場合において、ガーニッシュ15の上端側のみがリヤバンパ13から外れるため、リヤバンパ13からガーニッシュ15がまるごと外れる場合(この場合、リヤバンパ13からガーニッシュ15がまるごと外れる事態に起因する機能部品の損傷が懸念される。)に比べて、ガーニッシュ15に取り付けられている機能部品を衝突荷重による損傷から保護する効果を一層高めることができる。
また、第3の観点に基づくガーニッシュ取付構造は、第1又は第2の観点に基づくガーニッシュ取付構造であって、前記表装部材は、車両11の前部又は後部に備わるバンパ部材(フロントバンパ又はリヤバンパ13)であり、ガーニッシュ15には車両11の周辺監視機能を有する外界センサ17が取付けられている。
第3の観点に基づくガーニッシュ取付構造によれば、フロントバンパ又はリヤバンパ13に取り付けられたガーニッシュ15には、車両11の周辺監視機能を有する外界センサ17が取付けられているため、車両11に後突が生じてガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた場合であっても、自動運転において重要な役割を果たす外界センサ17を、衝突荷重による損傷から適確に保護することができる。
〔その他の実施形態〕
以上説明した実施形態は、本発明の具現化の例を示したものである。したがって、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならない。本発明はその要旨又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施することができるからである。
例えば、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造の説明において、表装部材としてリヤバンパ13を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。表装部材としてフロントバンパを採用しても構わない。
また、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造の説明において、車体後部の骨格部材であるリヤフレームにリヤバンパ13が取り付けられる態様を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。リヤフレームに取り付けられたリヤクロスメンバ27や取付ブラケットに対し、リヤバンパ13が取り付けられる態様を採用しても構わない。
また、本発明の実施形態に係るガーニッシュ取付構造の説明において、ガーニッシュ15に衝突荷重が加えられた後突時では、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acの上部嵌合受部14Aに係る貫通溝部14Aaからの離脱を導く機能を得るために、抜止部14Ab2の立壁を、下方に向かって車室外側へと傾斜するように設ける態様を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。抜止部14Ab2の立壁に代えて、又は加えて、抜止部14Ab2の立壁に対面する、上部係止爪部16Aに係る先端部16Acのうち車室外側の立壁部16Ac1を、下方に向かって車室外側へと傾斜するように設ける態様を採用しても構わない。
また、抜止部14Ab2の立壁を、下方に向かって車室外側へと傾斜させない態様を採用しても構わないことは言うまでもない。
11 車両
13 リヤバンパ(表装部材)
13a 凹部
14 嵌合受部
14A 上部嵌合受部
15 ガーニッシュ
16 係止爪部
16A 上部係止爪部
17 外界センサ
19 補強ブラケット(突当部)

Claims (3)

  1. 車両の骨格部材に取り付けられた表装部材に設けた凹部を覆うように当該表装部材にガーニッシュを取り付けるに際し、当該ガーニッシュの背面側に係止爪部を設ける一方、当該係止爪部が貫通状態で嵌合する嵌合受部を前記表装部材に設け、前記ガーニッシュに係る前記係止爪部が、前記表装部材に係る前記嵌合受部に貫通状態で嵌合し係止されることにより、前記表装部材に対して前記ガーニッシュを取付けるガーニッシュ取付構造であって、
    前記係止爪部は車室内側を指向して延出しており、
    前記骨格部材のうち前記係止爪部の延出方向に相当する部位には、当該係止爪部が突き当たる突当部が設けられており、
    前記表装部材及び前記ガーニッシュの両者に衝突荷重が生じていない平常時において、前記係止爪部の車室内側先端部及び前記突当部は相互に所定の間隔を隔てて配設され
    前記表装部材に対する衝突が生じて前記ガーニッシュに衝突荷重が加えられた際に、前記ガーニッシュに係る前記係止爪部が前記突当部に突き当たる
    ことを特徴とするガーニッシュ取付構造。
  2. 請求項1に記載のガーニッシュ取付構造であって、
    前記係止爪部は、前記ガーニッシュの上端側に位置させて設けられている
    ことを特徴とするガーニッシュ取付構造。
  3. 請求項1又は2に記載のガーニッシュ取付構造であって、
    前記表装部材は、当該車両の前部又は後部に備わるバンパ部材であり、
    前記ガーニッシュには当該車両の周辺監視機能を有する外界センサが取付けられている
    ことを特徴とするガーニッシュ取付構造。
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