JP7231497B2 - 主軸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主軸装置に関する。
工作機械に設けられる主軸装置において、工具の交換時には、工具を固定する主軸シャフトのテーパ面と工具のテーパ面との隙間に圧縮エアによるエアブローを行い、各テーパ面に付着する異物を除去することが行われている。
従来、主軸シャフトのテーパ面と工具のテーパ面とに付着する異物を除去する技術として、工具のテーパ部を受け入れるための主軸テーパ穴を有する主軸工具装着部と、清掃用圧力流体供給手段とを有し、工具の着脱動作中に、小径ピストンロッドとドローバーの後端面とが当接すると、清掃用圧力流体供給手段に連通する清掃用エア通路と、ドローバーに設けられたエア通路とが連通し、主軸テーパ穴や工具のテーパ部に付着する付着物を吹き飛ばして清掃する、という技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7-285046号公報
エアを常時流すことは不経済であるため、清掃用のエアブローのためのエアは、電磁弁等を含むエアブロー専用の機構によって、工具の交換時のみ流れるように制御される。しかし、清掃用のエアブロー専用の機構を主軸装置に常時装備することは、主軸装置の構造を複雑にし、主軸装置のコストを押し上げる要因となっている。従って、主軸装置においては、清掃用のエアブロー専用の機構を不要とし、主軸装置の構成を簡素にしてコストの削減を図ることが望まれている。
本開示の一態様は、軸方向に沿う軸孔を有する主軸ユニットと、前記主軸ユニットの前記軸孔内に回転可能に設けられ、第1テーパ面を先端の内部に有する主軸シャフトと、第2テーパ面を有し、前記主軸シャフトの先端に交換可能に固定される工具と、前記主軸シャフトの内部に設けられるドローバーであって、前記工具を把持した状態で前記主軸シャフトの前記第1テーパ面の側に引き込まれることにより前記第2テーパ面を前記第1テーパ面に当接させて前記工具を固定すると共に、前記主軸シャフトから押し出されることにより前記工具を前記主軸シャフトの先端から引き離すドローバーと、前記主軸ユニットの基部側に設けられ、前記主軸ユニット内を大気圧よりも大きい圧力に維持することにより、前記主軸ユニット内及び前記主軸シャフト内への異物の侵入を防止するエアパージ用の圧縮エアが収容されたエアパージ室と、を備え、前記主軸シャフトの基部及び前記ドローバーの基部は、それぞれ前記エアパージ室内に配置され、前記ドローバーは、その内部に、軸方向に延びて前記ドローバーの先端側に開放されるエアブロー流路を有し、前記工具の交換時に前記ドローバーが前記主軸シャフトから押し出された際に、前記エアブロー流路と前記エアパージ室の内部とを連通させ、前記エアブロー流路を通して、エアパージ用の前記圧縮エアを利用して前記工具の前記第2テーパ面と前記主軸シャフトの前記第1テーパ面との隙間をエアブローするように構成される、主軸装置である。
一態様によれば、主軸装置において、清掃用のエアブロー専用の機構を不要とし、構造簡素でコストの削減を図ることができる。
第1実施形態に係る主軸装置における工具の固定状態を模式的に示す縦断面図である。 図1における主軸装置の後端側の拡大図である。 第1実施形態に係る主軸装置おけるエアブロー状態を模式的に示す縦断面図である。 図2における主軸装置の後端側の拡大図である。 図2における主軸装置の先端側の拡大図である。 第2実施形態に係る主軸装置における工具の固定状態を模式的に示す縦断面図である。 第2実施形態に係る主軸装置におけるエアブロー状態の後端側を拡大して模式的に示す縦断面図である。 第3実施形態に係る主軸装置における工具の固定状態の後端側を拡大して模式的に示す縦断面図である。 第3実施形態に係る主軸装置におけるエアブロー状態の後端側を拡大して模式的に示す縦断面図である。
以下、本開示の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る主軸装置における工具の固定状態を模式的に示す縦断面図である。図2は、図1における主軸装置の後端側の拡大図である。図3は、第1実施形態に係る主軸装置におけるエアブロー状態を模式的に示す縦断面図である。図4は、図2における主軸装置の後端側の拡大図である。図5は、図2における主軸装置の先端側の拡大図である。
本実施形態における主軸装置1は、主軸ユニット2と、主軸シャフト3と、ドローバー4と、押圧部材5と、エアパージ室6と、を備える。主軸シャフト3の先端に、工具7が装着される。主軸装置1は、工作機械(図示せず)に設けられており、工具7を回転駆動させてワーク(図示せず)に対して所定の加工を行う。なお、各図中に矢視する方向において、D1方向は、主軸装置1、主軸ユニット2、主軸シャフト3、ドローバー4、押圧部材5及び工具7のそれぞれの先端の方向を示し、D2方向は、主軸装置1、主軸ユニット2、主軸シャフト3、ドローバー4、押圧部材5、エアパージ室6及び工具7のそれぞれの基部(後端)の方向を示す。
主軸ユニット2は、筒状に設けられ、その中心に、先端から後端に亘って貫通する軸孔21を有する。
主軸シャフト3は、主軸ユニット2の軸孔21内に軸受け22を介して、主軸ユニット2の軸周りに回転可能であり、且つ、主軸ユニット2の軸方向(D1-D2方向)には移動不能に設けられる。主軸シャフト3は、円筒状であり、その中心に、後述するドローバー4を収容するドローバー収容孔31を有する。ドローバー収容孔31は、主軸シャフト3の全長に亘って貫通している。ドローバー収容孔31の先端側の内周面には、後述する工具7の第2テーパ面71の形状に沿う形状の第1テーパ面32が、設けられている。
ドローバー4は、工具7を把持して主軸シャフト3の先端に固定するためのものであり、主軸シャフト3の軸方向(D1-D2方向)に沿って長尺に形成されている。ドローバー4は、主軸シャフト3のドローバー収容孔31内に、主軸シャフト3の軸周りに回転不能であり、且つ、主軸シャフト3の軸方向に沿って進退移動可能に設けられる。ドローバー4の先端には、工具7の後端(基部)に設けられたプルスタッド72を把持するためのボールやコレット等からなる把持機構部41が設けられる。このような把持機構部41は一般によく知られたものであるため、各図においては、把持機構部41を簡易的に示している。
ドローバー4は、主軸シャフト3のドローバー収容孔31とドローバー4との間に設けられる皿ばねやコイルばね等の弾性部材(図示せず)によって、主軸シャフト3に対して後端側(主軸シャフト3の第1テーパ面32の側)に引き込まれる方向(D2方向)に常時付勢されている。ドローバー4は、図1に示すように、工具7を把持した状態で、主軸シャフト3に対して後端側に引き込まれるように移動することにより、把持した工具7の第2テーパ面71と主軸シャフト3の先端の第1テーパ面32とを当接させて、工具7を主軸シャフト3の先端に固定する。工具7が主軸シャフト3の先端に固定された状態では、図1及び図2に示すように、ドローバー4の後端は主軸シャフト3の後端から突出している。このときの主軸シャフト3に対するドローバー4の位置は、工具7を固定する固定位置である。
一方、ドローバー4は、主軸シャフト3に対して、弾性部材の付勢力に抗して先端側に押し出されるように移動することにより、把持した工具7の第2テーパ面71と主軸シャフト3の先端の第1テーパ面32とを離隔させて、工具7を主軸シャフト3の先端から引き離す。工具7は、主軸シャフト3の先端から引き離されることにより、主軸装置1から取り外され、工作機械に装備される工具マガジン(図示せず)に格納された別の工具と交換可能とされる。このように工具7が主軸装置1から取り外されるときの主軸シャフト3に対するドローバー4の位置は、工具7の固定を解除する解除位置である。
押圧部材5は、ドローバー4の後方に配置された柱状部材であり、ドローバー4の軸線方向(D1-D2方向)に沿って移動可能に設けられる。工具7が主軸シャフト3の先端に固定された状態(ドローバー4の固定位置)では、図1及び図2に示すように、押圧部材5は、ドローバー4の後端面4a(基部)を押圧しておらず、押圧部材5の先端面5aはドローバー4の後端面4aから離隔している。しかし、工具7が主軸シャフト3の先端から引き離されると、図3及び図4に示すように、押圧部材5の先端面5aは、ドローバー4の後端面4aに当接してドローバー4を押圧する。ドローバー4は、この押圧部材5によって押圧されることにより、弾性部材の付勢力に抗して先端側(D1方向側)に移動する。
なお、押圧部材5の移動は、例えば、主軸装置1の後方(D2方向)に設けられる空圧又は油圧により動作するシリンダや、押圧部材5と当接して押圧方向(D1方向)に移動させる適宜の移動機構によって行うことができる。これらの構成はよく知られたものであるため、本実施形態においては図示を省略している。
エアパージ室6は、箱型の隔壁61によって形成され、主軸ユニット2の後端側(基部側)に設けられる。隔壁61において、主軸ユニット2と接する先端側の壁部61aには、主軸シャフト3の後端側、詳しくは、主軸シャフト3の後端部3a(基部)を貫通させる開口部62aが設けられると共に、壁部61aと対向する後端側の壁部61bには、押圧部材5を貫通させる開口部62bが設けられる。主軸シャフト3の後端部3a及びドローバー4の後端部4bは、開口部62aを通ってエアパージ室6内に配置されている。また、押圧部材5の先端側は、開口部62bを通ってエアパージ室6内に配置されている。開口部62aと主軸シャフト3の外周面との間及び開口部62bと押圧部材5の外周面との間の摺動部位は、環状のシール部材(接触シールまたは非接触シール)63a,63bによってそれぞれシールされている。
隔壁61には、圧縮エア流入口64が設けられている。エアパージ室6には、主軸装置1の外部に設けられる圧縮エア供給部(図示せず)から圧縮エア流入口64を介して供給される圧縮エア60が、収容されて満たされている。なお、図1において、圧縮エア流入口64は、隔壁61の壁部61bに配置されているが、圧縮エア流入口64の位置は図示する位置に制限されない。
エアパージ室6内に満たされる圧縮エア60は、主軸ユニット2内及び主軸シャフト3内に主軸装置1の外部から異物が侵入することを防止するためのエアパージ用のエアである。即ち、エアパージ室6は、圧縮エア供給部から圧縮エア流入口64を介して圧縮エア60が供給され続けることにより、大気圧よりも僅かに大きい圧力(例えば大気圧+0.1MPa)に維持されている。これにより、各シール部位を通って主軸装置1の外部から主軸ユニット2及び主軸シャフト3内に外気や水分が侵入することが防止され、主軸ユニット2内及び主軸シャフト3内への異物の侵入を防止するように機能する。このように異物の侵入を防止するためのエアパージ室は、主軸装置においてよく知られた構成である。
主軸シャフト3の後端部3aには、第1の横孔33が設けられている。第1の横孔33は、エアパージ室6内に配置される主軸シャフト3の後端部3aに配置されており、主軸シャフト3の壁部を貫通することにより、外側のエアパージ室6と内側のドローバー収容孔31とを連通させている。なお、本実施形態において、第1の横孔33は主軸シャフト3に1つだけ設けられているが、主軸シャフト3の周方向に複数設けられてもよい。
ドローバー4の内部には、軸方向に延びるエアブロー流路42が設けられている。エアブロー流路42の先端側は、図1に示すように、ドローバー4の先端側に開放され、ドローバー4に把持される工具7の第2テーパ面71に対向している。エアブロー流路42の後端側は、ドローバー4の後端面4aによって閉鎖されている。
図2に示すように、エアパージ室6内に配置されるドローバー4の後端部4bには、後端部4bの外周面全周に亘る環状溝43が設けられている。環状溝43内には、ドローバー4の壁部を貫通して、ドローバー4の外周側とエアブロー流路42とを連通させる第2の横孔44が設けられている。主軸シャフト3とドローバー4との間において、環状溝43及び第2の横孔44は、これら環状溝43及び第2の横孔44を挟んで上下にそれぞれ配置される2つの環状のシール部材45a,45bによって、軸方向に気密状にシールされている。本実施形態では、第2の横孔44は、環状溝43内に1つだけ設けられているが、環状溝43の周方向に複数設けられてもよい。
第1の横孔33は、図1及び図2に示すように、ドローバー4が工具7を固定する固定位置にあるときには、ドローバー4の環状溝43及び第2の横孔44よりも先端側(D1方向側)に配置されている。このとき、第1の横孔33は、シール部材45bと、このシール部材45bよりも更に先端側に配置される環状のシール部材45cとの間に挟まれている。これにより、主軸シャフト3とドローバー4との間において、第1の横孔33は、2つのシール部材45b,45cによって、軸方向に気密状にシールされている。このため、主軸シャフト3の第1の横孔33とドローバー4の第2の横孔44とは連通しない。しかし、図3、図4及び図5に示すように、ドローバー4が押圧部材5によって押圧されて先端側に移動すると、その過程で、第1の横孔33と第2の横孔44とは連通する。このとき、ドローバー4のエアブロー流路42とエアパージ室6の内部とは、第1の横孔33及び第2の横孔44を介して連通する。
なお、第1の横孔33と第2の横孔44とが連通したときのドローバー4の押し出し位置は、工具7の固定を完全に解除して取り外し可能な解除位置に未だ達していない位置である。このときのドローバー4は、工具7を固定する固定位置と工具7の固定を完全に解除する解除位置との間の中間位置に配置されている。この中間位置では、図5に示すように、工具7はドローバー4によって把持されているが、主軸シャフト3の第1テーパ面32と工具7の第2テーパ面71とは僅かに離れており、第1テーパ面32と第2テーパ面71との間に隙間Sが形成されている。
次に、主軸装置1の作用について説明する。
まず、図1及び図2に示すように、ドローバー4が後端側に引き込まれて工具7を固定しているドローバー4の固定位置では、第1の横孔33と第2の横孔44とは連通しないため、ドローバー4内のエアブロー流路42にはエアパージ室6から圧縮エア60が流入しない。主軸装置1は、この状態で工具7を回転駆動させることにより所定の加工を実行する。このとき、エアパージ室6内に満たされる圧縮エア60の圧力によって、主軸ユニット2内及び主軸シャフト3内への異物の侵入が防止される。
次に、工具7の交換時には、ドローバー4は押圧部材5によって押圧されることにより先端側に押し出され、解除位置に向けて移動する。この移動の過程で、ドローバー4は、固定位置と解除位置との間の中間位置に配置される。ドローバー4が中間位置に配置されると、図3及び図4に示すように、主軸シャフト3の第1の横孔33とドローバー4の第2の横孔44とが連通する。これにより、ドローバー4内のエアブロー流路42とエアパージ室6とが連通し、図4中の矢印で示すように、エアパージ室6内の圧縮エア60がエアブロー流路42内に流入する。第2の横孔44は、環状溝43内に配置されているため、第1の横孔33と第2の横孔44との位置が、ドローバー4及び主軸シャフト3の周方向に沿って完全に一致していなくても、エアパージ室6内の圧縮エア60を、第1の横孔33から環状溝43を介して第2の横孔44内に流入させることができる。
エアブロー流路42内に流入した圧縮エア60は、エアブロー流路42の先端から流出し、図5に示すように、主軸シャフト3の第1テーパ面32と工具7の第2テーパ面71との間の隙間Sを通過して主軸装置1の外部に流出する。圧縮エア60が隙間Sを通過する過程で隙間Sをエアブローし、主軸シャフト3の第1テーパ面32と工具7の第2テーパ面71とに付着する異物を清掃する。圧縮エア60のエアブローによる清掃の後、ドローバー4が解除位置まで押し出されると、工具7は主軸シャフト3の先端から取り外される。
また、工具マガジン(図示せず)から新たな工具7がドローバー4の先端に配置され、ドローバー4が解除位置から固定位置に向けて移動する過程で中間位置に配置されると、主軸シャフト3の第1の横孔33とドローバー4の第2の横孔44とが再び連通するため、上記同様に、圧縮エア60のエアブローによる清掃が行われる。
従って、この主軸装置1によれば、ドローバー4が中間位置に配置されるたびに、異物の侵入を防止するためのエアパージ室6内に満たされた圧縮エア60を利用して、主軸シャフト3の第1テーパ面32と工具7の第2テーパ面71とに付着する異物の清掃を行うことができる。清掃用のエアブロー専用の機構を別途設ける必要がなくエアブローを行うことができるため、主軸装置1を構造簡素に構成することができると共にコストの削減を図ることができる。
しかも、本実施形態の主軸装置1は、それぞれエアパージ室6内に配置される主軸シャフト3の後端部3aに第1の横孔33を設け、ドローバー4の後端部4bに第2の横孔44を設けるだけでエアブロー機構を構成することができるため、最も簡単な構造で、且つドローバー4の移動だけで、異物の清掃を自動的に行うことが可能である。
ドローバー4のエアブロー流路42には、把持機構部41に近接する先端側に、流路径を部分的に小さくした小径部46が設けられてもよい。エアブロー流路42内の圧縮エア60の流速が、小径部46を通過する際に大きくなるため、隙間Sを通過する圧縮エア60の流速を大きくでき、エアブローによる異物の清掃効果を向上させることができる。
主軸装置1の押圧部材5の先端側(D1方向側)への移動は、図3に代表的に示したように、制御装置8によって制御可能に構成されてもよい。圧縮エア60のエアブローによる異物の清掃状態は、隙間Sの大きさ(主軸シャフト3の第1テーパ面32と工具7の第2テーパ面71との間の距離)や圧縮エア60が隙間Sを流れている時間(第1の横孔33と第2の横孔44とが連通している時間)によっても変化するため、制御装置8によって、主軸シャフト3の先端に対するドローバー4の押し出し位置(中間位置)、押し出し速度及び押し出し位置(中間位置)における停止時間のうちの少なくとも1つを調整することにより、エアパージ室6内の圧縮エア60によって更に効果的な異物の清掃が可能である。制御装置8は、例えば工作機械(図示せず)内に設けることができる。
[第2実施形態]
図6は、第2実施形態に係る主軸装置における工具の固定状態を模式的に示す縦断面図である。図7は、第2実施形態に係る主軸装置におけるエアブロー状態の後端側を拡大して模式的に示す縦断面図である。図1~図5に示した第1実施形態に係る主軸装置と同一符号の部位は同一構成を示しているため、それらの説明は第1実施形態における上記説明を援用し、以下の説明では省略する。
本実施形態の主軸装置1Aは、工具7の中心軸に沿って貫通するクーラント用の貫通流路73が設けられたスルースピンドルタイプの主軸装置を示している。
エアパージ室6内に配置されるドローバー4の後端面4aの中央には、エアブロー流路42に連通する貫通孔47が設けられている。エアパージ室6内に配置される押圧部材5の先端には、先端突部51が設けられている。先端突部51の外径は、押圧部材5の外径よりも小径であり、貫通孔47の内径にほぼ等しく形成されている。先端突部51は、ドローバー4の貫通孔47内に常時挿入されている。即ち、図7に示すように、押圧部材5がドローバー4を押圧してドローバー4が中間位置に配置されたとき(第1の横孔33と第2の横孔44とが連通したとき)、先端突部51はドローバー4の貫通孔47内に挿入されている。また、図6に示すように、押圧部材5がドローバー4を押圧せず、ドローバー4が固定位置にあるときでも、先端突部51は、ドローバー4の貫通孔47内に挿入されたままとされる。
押圧部材5には、押圧部材5を軸方向に沿って貫通して先端突部51の先端に開口するクーラント用流路52が設けられている。押圧部材5の先端突部51はドローバー4の貫通孔47内に常時挿入されているため、クーラント用流路52は、ドローバー4のエアブロー流路42内を介して、工具7の貫通流路73と連通している。
クーラント用流路52は、主軸装置1Aの外部においてクーラント供給部(図示せず)に連通している。これにより、主軸装置1Aは、工具7の回転駆動時に、クーラント供給部から供給されるクーラントを、クーラント用流路52、エアブロー流路42及び貫通流路73を通って、工具7の先端から流出させるように構成される。
このようにクーラントを、ドローバー4のエアブロー流路42を利用して、工具7の貫通流路73から流出可能に構成する場合には、通常、クーラントとエアブロー用の圧縮エア60との流路を切り換えるための切り換え弁等の切り換え機構が必要とされる。また、クーラントが圧縮エア60の流路に逆流しないようにするための逆止弁等の逆流防止機構も必要とされる。しかし、この主軸装置1Aによれば、ドローバー4の位置によってエアブロー流路42への圧縮エア60の流通/遮断が行われるため、クーラント供給部はクーラントの供給又は停止を制御するだけで済み、流路の切り換え機構や逆流防止機構を別途設ける必要はない。このため、異物の清掃機能を有するスルースピンドルタイプの主軸装置1Aを、構造簡単で低コストに構成することができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係る主軸装置における工具の固定状態の後端側を拡大して模式的に示す縦断面図である。図9は、第3実施形態に係る主軸装置におけるエアブロー状態の後端側を拡大して模式的に示す縦断面図である。図1~図5に示した第1実施形態に係る主軸装置と同一符号の部位は同一構成を示しているため、それらの説明は第1実施形態における上記説明を援用し、以下の説明では省略する。
本実施形態の主軸装置1Bは、エアパージ室6内の圧縮エア60をドローバー4のエアブロー流路42内に流入させるための構造が、第1実施形態の主軸装置1と相違する。
本実施形態において、エアパージ室6内に配置されるドローバー4の後端面4aに、エアパージ室6とドローバー4内のエアブロー流路42とを連通させる縦孔48が設けられている。ドローバー4の後端面4aは、ドローバー4の後端に螺着された端部キャップ40の後端面によって構成されている。端部キャップ40は、ドローバー4の後端に螺着されることにより、縦孔48とエアブロー流路42との間に、開閉弁収容空間40aを形成している。
開閉弁収容空間40a内には、縦孔48をエアブロー流路42側から常時閉塞する開閉弁49が設けられている。本実施形態の開閉弁49は、縦孔48よりも大径のボール弁体49aと、このボール弁体49aを縦孔48に常時押し付けて縦孔48を閉塞するコイルばね等の弾性部材49bと、で構成される。
エアパージ室6内に配置される押圧部材5の先端には、第2実施形態の押圧部材5と同様に、縦孔48内に挿入可能な先端突部53が設けられている。但し、本実施形態の先端突部53は、図8に示すように、押圧部材5がドローバー4を押圧せず、ドローバー4が固定位置にあるときには、縦孔48内に挿入されていない。このとき、縦孔48は開閉弁49によって閉塞されている。しかし、図9に示すように、先端突部53は、押圧部材5がドローバー4を押圧してドローバー4が中間位置に配置されたときに、ドローバー4の縦孔48内に挿入されるように構成されている。先端突部53が縦孔48内に挿入されると、先端突部53が開閉弁49のボール弁体49aを弾性部材49bによる付勢力に抗して押し下げ、縦孔48を開放させる。
本実施形態の押圧部材5は、エアパージ室6内に配置される押圧部材5の外周面から先端突部53の先端に亘って貫通するように設けられた内部連通孔54を有する。内部連通孔54は、図9に示すように、先端突部53が開閉弁49のボール弁体49aを押し下げた際に、開閉弁収容空間40aを介して、エアパージ室6とエアブロー流路42とを連通させ、エアパージ室6内の圧縮エア60をエアブロー流路42内に流入させるように構成される。
よって、図8に示すように、押圧部材5がドローバー4から離隔した工具7の固定時には、ドローバー4の縦孔48は開閉弁49によって閉塞され、エアパージ室6内の圧縮エア60がエアブロー流路42内に流入することはない。一方、図9に示すように、押圧部材5がドローバー4を押圧する際には、先端突部53が縦孔48内に挿入して開閉弁49を開放することにより、エアパージ室6が内部連通孔54を介してエアブロー流路42と連通する。これにより、圧縮エア60によるエアブローが行われる。従って、この主軸装置1Bによっても、第1実施形態の主軸装置1と同様の効果が得られる。
1、1A、1B 主軸装置
2 主軸ユニット
21 軸孔
3 主軸シャフト
3a (主軸シャフトの)後端部(基部)
32 (主軸シャフトの)第1テーパ面
33 第1の横孔
4 ドローバー
4a (ドローバーの)後端面
4b (ドローバーの)後端部(基部)
42 エアブロー流路
44 第2の横孔
46 小径部
47 貫通孔
48 縦孔
49 開閉弁
5 押圧部材
51、53 先端突部
52 クーラント用流路
54 内部連通孔
6 エアパージ室
60 圧縮エア
7 工具
71 (工具の)第2テーパ面
73 貫通流路
8 制御装置

Claims (6)

  1. 軸方向に沿う軸孔を有する主軸ユニットと、
    前記主軸ユニットの前記軸孔内に回転可能に設けられ、第1テーパ面を先端の内部に有する主軸シャフトと、
    第2テーパ面を有し、前記主軸シャフトの先端に交換可能に固定される工具と、
    前記主軸シャフトの内部に設けられるドローバーであって、前記工具を把持した状態で前記主軸シャフトの前記第1テーパ面の側に引き込まれることにより前記第2テーパ面を前記第1テーパ面に当接させて前記工具を固定すると共に、前記主軸シャフトから押し出されることにより前記工具を前記主軸シャフトの先端から引き離すドローバーと、
    前記主軸ユニットの基部側に設けられ、前記主軸ユニット内を大気圧よりも大きい圧力に維持することにより、前記主軸ユニット内及び前記主軸シャフト内への異物の侵入を防止するエアパージ用の圧縮エアが収容されたエアパージ室と、を備え、
    前記主軸シャフトの基部及び前記ドローバーの基部は、それぞれ前記エアパージ室内に配置され、
    前記ドローバーは、その内部に、軸方向に延びて前記ドローバーの先端側に開放されるエアブロー流路を有し、前記工具の交換時に前記ドローバーが前記主軸シャフトから押し出された際に、前記エアブロー流路と前記エアパージ室の内部とを連通させ、前記エアブロー流路を通して、エアパージ用の前記圧縮エアを利用して前記工具の前記第2テーパ面と前記主軸シャフトの前記第1テーパ面との隙間をエアブローするように構成される、主軸装置。
  2. 前記エアブロー流路は、流路径を部分的に小さくした小径部を有する、請求項1に記載の主軸装置。
  3. 前記エアパージ室内に配置される前記主軸シャフトの基部に、前記エアパージ室と前記主軸シャフトの内部とを連通させる第1の横孔を有し、
    前記エアパージ室内に配置される前記ドローバーの基部に、前記ドローバーの外周側と前記エアブロー流路とを連通させる第2の横孔を有し、
    前記第1の横孔と前記第2の横孔とは、前記ドローバーが前記主軸シャフトの前記第1テーパ面の側に引き込まれた際には連通せず、前記ドローバーが前記主軸シャフトから押し出された際に連通して、前記エアパージ室内の前記圧縮エアを前記エアブロー流路に流通させるように配置される、請求項1又は2に記載の主軸装置。
  4. 前記工具は、その中心軸に沿って貫通する貫通流路を有し、
    前記エアパージ室内に配置される前記ドローバーの基部に、前記エアブロー流路に連通する貫通孔を有し、
    前記エアパージ室内に配置され、前記工具の交換時に前記ドローバーの基部に当接して押圧することにより、前記ドローバーを前記主軸シャフトから押し出す押圧部材を有し、
    前記押圧部材は、前記貫通孔内に常時挿入されている先端突部を有すると共に、前記先端突部の先端に開口し、前記エアブロー流路内を介して前記工具の前記貫通流路と連通するクーラント用流路を有する、請求項3に記載の主軸装置。
  5. 前記エアパージ室内に配置される前記ドローバーの基部に、前記エアパージ室と前記エアブロー流路とを連通させる縦孔と、前記縦孔を前記エアブロー流路側から常時閉塞する開閉弁と、を有し、
    前記エアパージ室内に配置され、前記工具の交換時に前記ドローバーの基部に当接して押圧することにより、前記ドローバーを前記主軸シャフトから押し出す押圧部材を有し、
    前記押圧部材は、前記ドローバーの基部に当接した際に前記縦孔内に挿入して前記開閉弁を開放可能な先端突部と、前記押圧部材の外周面から前記先端突部の先端に亘って設けられた内部連通孔と、を有し、
    前記工具の交換時に前記押圧部材が前記ドローバーの基部に当接した際に、前記先端突部が前記縦孔内に挿入して前記開閉弁を開放することにより、前記エアパージ室が前記内部連通孔を介して前記エアブロー流路と連通し、前記エアパージ室内の前記圧縮エアを前記エアブロー流路に流通させるように構成される、請求項1又は2に記載の主軸装置。
  6. 前記主軸シャフトの先端に対する前記ドローバーの押し出し位置、押し出し速度、及び押し出し位置における停止時間のうちの少なくとも1つを調整可能な制御装置を更に備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の主軸装置。
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