JP2008309182A - 流体圧シリンダ - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダチューブ内への塵埃の進入及び該塵埃の外部への排出を好適に阻止すると共に、そのメンテナンス性及び耐久性の向上を図る。
【解決手段】ピストン16が変位自在に内装されたシリンダチューブ12の端部にロッドカバー14が装着され、前記ロッドカバー14の第1ロッド孔36にピストンロッド18が変位自在に挿通される。このロッドカバー14の端部には、複数のボルト68を介してホルダ20が着脱自在に設けられ、前記ホルダ20の第2ロッド孔62には、前記ピストンロッド18の外周面に摺接自在な塵埃除去部材66が設けられている。そして、ピストンロッド18の外周面に付着した塵埃を塵埃除去部材66によって吸収して除去している。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダチューブの内部にピストンが変位自在に設けられた流体圧シリンダに関する。
本出願人は、ワークの搬送や位置決め、あるいは種々の産業機械を駆動させるための駆動手段として圧力流体によって駆動するピストンを備えた流体圧シリンダを提案している(特許文献1参照)。この流体圧シリンダは、筒状のシリンダチューブの内部にピストンが変位自在に挿通され、前記ピストンに連結されたピストンロッドがロッドカバーによって変位自在に支持されている。そして、シリンダチューブ及びロッドカバーに設けられたポートから前記シリンダチューブ内に圧力流体が導入されることにより、前記ピストン及びピストンロッドが軸線方向に沿って変位する。
このような流体圧シリンダでは、ピストンロッドに臨むロッドカバーの内周面にスクレーパが設けられ、ピストンロッドに付着した塵埃等のシリンダチューブ内への進入を防止しているものがある。しかしながら、このような構成の流体圧シリンダでは、シリンダチューブ内で発生した塵埃の外部への排出を防止することができない。
特開平7−167115号公報
本発明は、前記の課題に関連してなされたものであり、塵埃の内部への進入及び外部への排出を好適に阻止すると共に、メンテナンス性及び耐久性の向上を図ることが可能な流体圧シリンダを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、筒状に形成されるシリンダチューブと、
前記シリンダチューブに内装され、シリンダ室内に供給される圧力流体の作用下に軸線方向に沿って変位するピストンと、
前記ピストンに連結されるピストンロッドと、
前記ピストンロッドが挿通される第1孔部を有し、前記シリンダチューブの端部に装着されるカバー部材と、
前記カバー部材に対して着脱自在に設けられ、前記ピストンロッドが挿通されると共に該ピストンロッドの外周面に当接する塵埃除去部材が装着された第2孔部を有するホルダと、
を備え、
前記塵埃除去部材は、潤滑剤を含有する繊維材料から形成されることを特徴とする。
本発明によれば、ピストンロッドの挿通されるカバー部材に対してホルダを着脱自在に設け、前記ホルダの第2孔部に前記ピストンロッドの外周面に当接し、潤滑剤を含有した塵埃除去部材を装着している。そして、ピストンの変位に伴ってピストンロッドが軸線方向に沿って変位する際、その外周面に付着した塵埃等が塵埃除去部材によって好適に吸収されて除去される。
従って、ピストンロッドがロッドカバーの外部に突出した際に付着した塵埃が、シリンダチューブの内部に進入することを塵埃除去部材によって好適に阻止できると共に、反対に、前記シリンダチューブ内で発生した塵埃が、流体圧シリンダの外部に排出されることも好適に阻止できる。
また、塵埃除去部材による塵埃の除去性能が低下した場合においても、ホルダを介して塵埃除去部材の交換を簡便に行い、所望の除去性能を再び得ることが可能となる。すなわち、塵埃除去部材を交換する際のメンテナンス性を向上させることができる。
さらに、塵埃除去部材に含有された潤滑剤によってピストンロッドが好適に潤滑されるため、該ピストンロッドに当接しているパッキン等の耐久性を向上させて長寿命化を図ることができる。
さらにまた、ホルダは、カバー部材に対して固定手段で固定されることにより、簡便且つ確実に装着することが可能となる。
またさらに、第1孔部には、前記ピストンロッドの外周面を軸線方向に沿って変位自在に支持するガイド部材と、
前記ピストンロッドの外周面に当接し、前記シリンダ室と前記シリンダチューブの外部との連通を遮断するパッキンと、
を備え、
前記ガイド部材、パッキン及び塵埃除去部材を、前記ピストンロッドの軸線方向に沿って並列に配置するとよい。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、塵埃除去部材が装着されたホルダを、ピストンロッドが挿通されるカバー部材に対して着脱自在に設けることにより、前記ピストンロッドの変位に伴って該ピストンロッドに付着した塵埃等を前記塵埃除去部材によって好適に除去することができる。そのため、流体圧シリンダに対する塵埃の外部からの進入が好適に阻止できると同時に、前記流体圧シリンダの内部で発生した塵埃の外部への排出も好適に阻止できる。
また、ホルダを介して塵埃除去部材の交換を簡便に行うことができるため、メンテナンス性を向上させることができると共に、前記塵埃除去部材に含有された潤滑剤によってピストンロッドを好適に潤滑し、該ピストンロッドに当接しているパッキン等の耐久性を向上させることができる。
本発明に係る流体圧シリンダについて好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る流体圧シリンダを示す。
この流体圧シリンダ10は、図1〜図4に示されるように、有底筒状に形成されるシリンダチューブ12と、前記シリンダチューブ12の開口した端部に装着されるロッドカバー(カバー部材)14と、前記シリンダチューブ12の内部を軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位するピストン16と、前記ピストン16に連結されるピストンロッド18と、前記ロッドカバー14に隣接して設けられるホルダ20とを含む。
シリンダチューブ12は、例えば、金属製材料から形成され、その一端部12aの側面には、圧力流体が供給・排出される第1ポート22が形成されている。第1ポート22は、連通路24aを介して前記シリンダチューブ12の内部に形成された連通室26に連通する。また、シリンダチューブ12の内部には軸線方向(矢印A、B方向)に沿ってシリンダ室28が形成され、該シリンダ室28にピストン16が変位自在に配設される。このシリンダ室28は、ピストン16とシリンダチューブ12の閉塞された一端部12aとの間に形成される第1シリンダ室28aと、前記ピストン16とロッドカバー14との間に形成される第2シリンダ室28bとから構成される。すなわち、第1シリンダ室28aが、連通室26及び連通路24aを通じて第1ポート22と連通している。
ロッドカバー14は、例えば、金属製材料から形成され、その一端部にねじ部30が刻設され、シリンダチューブ12の開口端部に対して螺合されることにより一体的に連結される。この際、シリンダチューブ12の開口端部に装着されたシール部材32が前記ロッドカバー14の端面に当接する。これにより、シリンダ室28内の気密が好適に保持され、前記ロッドカバー14とシリンダチューブ12との間を通じてシリンダ室28の圧力流体が外部に漏出することが防止される。
ロッドカバー14の側面には、圧力流体が供給・排出される第2ポート34が形成され、該第2ポート34は連通路24bを通じて第1ロッド孔(第1孔部)36に連通している。この第1ロッド孔36は、ロッドカバー14の中央部に軸線方向(矢印A、B方向)に沿って貫通し、その内部にはピストンロッド18が変位自在に挿通されている。
第1ロッド孔36には、軸線方向に沿った略中央部に環状溝を介してブッシュ(ガイド部材)38が装着されると共に、前記ブッシュ38と隣接したロッドカバー14の他端部側には、環状溝を介してロッドパッキン(パッキン)40が装着されている。ブッシュ38は、例えば、金属製材料から断面略長方形状のリング状に形成され、その内周面がピストンロッド18の外周面に当接している。そして、ピストンロッド18が軸線方向(矢印A、B方向)に沿って変位する際、その外周面に当接することによって変位自在に支持している。
ロッドパッキン40は、例えば、ゴム等の弾性材料からリング状に形成されると共に、ブッシュ38側(矢印A方向)に向かって開口した断面略V字状に形成される。
また、ロッドカバー14の他端部には、軸線方向(矢印B方向)に沿って所定高さで突出した凸部42が略中央部に設けられ、前記凸部42にはホルダ20が嵌合されると共に、前記凸部42を中心とした半径外方向に複数(例えば、4本)のねじ孔44が設けられている(図3及び図4参照)。このねじ孔44は、ロッドカバー14の端面に開口し、該ロッドカバー14の軸線方向(矢印A方向)に沿って所定深さで延在すると共に、互いに等間隔離間して配置される。
ピストン16は、例えば、アルミニウム合金等の金属製材料から形成され、ピストンロッド18の一端部側(矢印A方向)に挿通され該ピストンロッド18の段部46に係合されると共に、前記ピストンロッド18の一端部に対して螺合されることによって連結される。
このピストン16の外周面には、該ピストン16の軸線方向(矢印A、B方向)に沿って所定間隔離間した複数の環状溝が形成され、前記環状溝には、ロッドカバー14側(矢印B方向)から順番にピストンパッキン48、マグネット50、ウェアリング52がそれぞれ装着される(図1参照)。すなわち、ピストンパッキン48によってシリンダチューブ12における第1及び第2シリンダ室28a、28bの気密が好適に保持されると共に、シリンダチューブ12に設けられた位置検出手段(図示しない)を介してマグネット50を検出することにより、前記ピストン16の軸線方向(矢印A、B方向)に沿った位置を検出することが可能となる。
また、ピストン16の両端面には、シリンダチューブ12の閉塞された一端部12a及びロッドカバー14と対向するように一組の緩衝部材54a、54bがそれぞれ設けられている。この緩衝部材54a、54bは、例えば、ゴム等の弾性材料から所定厚さを有するプレート状に形成され、ピストン16が軸線方向に沿って変位した変位終端位置においてロッドカバー14及びシリンダチューブ12の一端部12a側に当接した際の衝撃が緩衝される。
ピストンロッド18は、例えば、鉄等の金属製材料から形成され、その一端部側(矢印A方向)にピストン16の連結される細軸部56が形成されると共に、他端部側(矢印B方向)には前記細軸部56より拡径した太軸部58が形成される。なお、細軸部56と太軸部58との間に段部46が設けられる。この太軸部58は、ロッドカバー14の第1ロッド孔36に挿通され、ブッシュ38を介して軸線方向に沿って変位自在に支持される。また、太軸部58の外周面にロッドパッキン40が当接することにより、第1ロッド孔36とピストンロッド18との間からの圧力流体の漏出が防止される。
ホルダ20は、例えば、アルミニウム合金等の金属製材料から形成され、ロッドカバー14の他端部側(矢印B方向)に配設される。このロッドカバー14に臨む一端面には、凹部60が略中央部に形成され、該凹部60が、ロッドカバー14の凸部42に対して嵌合されることにより、前記ホルダ20とロッドカバー14とが同軸上となるように位置決めされる。
また、ホルダ20は、軸線方向に沿って貫通した第2ロッド孔(第2孔部)62と、該第2ロッド孔62を中心として半径外方向に所定間隔離間して配置された複数の貫通孔64とを有する(図3及び図4参照)。第2ロッド孔62は、ホルダ20がロッドカバー14に装着された際、第1ロッド孔36と同軸上に配置され、その内部にはピストンロッド18の太軸部58が変位自在に挿通される。
第2ロッド孔62には、ピストンロッド18に臨むように環状溝が形成され、該環状溝には塵埃除去部材66が装着されている。この塵埃除去部材66は、例えば、ポリエステル等の繊維材料から形成された環状体からなり、潤滑剤が含有されている。
そして、塵埃除去部材66は、第2ロッド孔62に挿通されたピストンロッド18の外周面に摺接し、流体圧シリンダ10の外部からロッドカバー14側へと進入する塵埃を吸収して除去する機能を営むと共に、シリンダチューブ12における第1及び第2シリンダ室28a、28bの内部で発生した塵埃を吸収して除去する機能を営む。そのため、流体圧シリンダ10の外部に存在している塵埃がピストンロッド18に付着した場合でも、塵埃除去部材66によって好適に除去されるため、前記ピストンロッド18の変位に伴ってシリンダ室28の内部に進入することが阻止されると共に、シリンダチューブ12内で発生した塵埃も同様に前記塵埃除去部材66によって好適に除去されるため、前記シリンダチューブ12の外部に排出されることがない。
複数の貫通孔64は、ロッドカバー14に形成されたねじ孔44に対応して互いに等間隔離間するように設けられ、前記貫通孔64にボルト68を挿通し、ねじ孔44に螺合させることにより、前記ホルダ20がロッドカバー14の他端部側に固定される。このボルト68は、ホルダ20をロッドカバー14に対して固定する固定手段として機能する。
本発明の実施の形態に係る流体圧シリンダ10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。なお、図1に示されるように、ピストン16がロッドカバー14から離間し、シリンダチューブ12の閉塞した一端部12a側(矢印A方向)に変位した状態を初期位置として説明する。
図示しない圧力流体供給源から第1ポート22に圧力流体(例えば、圧縮エア)を供給することにより、前記第1ポート22に供給された圧力流体が、連通路24a及び連通室26を通じて第1シリンダ室28aに導入される。これにより、シリンダチューブ12の内部に設けられたピストン16が初期位置からロッドカバー14側(矢印B方向)に向かって押圧され、前記ピストン16がロッドカバー14側に向かって変位する。この場合、第2シリンダ室28bにおける圧力流体は、連通路24bを通じて圧力流体が供給されていない状態にある第2ポート34から外部へと排出される。
この場合、ピストンロッド18は、ピストン16の変位に伴って太軸部58が徐々にロッドカバー14の外部に露呈されて突出するように変位するが、前記太軸部58の外周面が、塵埃除去部材66に当接しているため、前記シリンダ室28内で発生した塵埃等が前記塵埃除去部材66において好適に吸収されて除去される。そのため、ピストン16の変位に伴って発生した塵埃等が、第1及び第2シリンダ室28a、28bからシリンダチューブ12の外部に排出されることが阻止される。
そして、ピストン16の他端面に設けられた緩衝部材54bが、ロッドカバー14の端面に当接することにより流体圧シリンダ10におけるピストン16の変位終端位置となる(図5参照)。
一方、図5に示されるように、上述した変位終端位置にあるピストン16をロッドカバー14から離間させる方向(矢印A方向)へと変位させる場合には、第1ポート22に圧力流体供給源(図示せず)から供給されていた圧力流体を、図示しない切換弁の切換作用下に第2ポート34へと供給すると共に、前記第1ポート22を圧力流体が供給されていない状態とする。
第2ポート34に供給された圧力流体は、連通路24bを通じて第2シリンダ室28bに導入され、ピストン16がロッドカバー14から離間する方向へと押圧されることにより、前記ピストン16が前記ロッドカバー14から離間する方向(矢印A方向)へと変位する。この場合、第1シリンダ室28aにおける圧力流体は、連通路24aを通じて第1ポート22から外部へと排出される。
この場合、ピストンロッド18は、ピストン16の変位に伴って太軸部58が徐々にロッドカバー14の内部に収容されるように変位するが、前記太軸部58の外周面が塵埃除去部材66に摺接しているため、ロッドカバー14の外部においてピストンロッド18の外周面に付着した塵埃等が好適に吸収されて除去される。そのため、大気中の塵埃がピストンロッド18と共にシリンダチューブ12の内部に進入することが阻止される。
そして、ピストン16の一端面に設けられた緩衝部材54aが、シリンダチューブ12の閉塞された一端部12a側に当接することにより、流体圧シリンダ10におけるピストン16の初期位置へと復帰する(図1参照)。
次に、塵埃除去部材66の装着されたホルダ20を交換する場合について、図3及び図4を参照しながら簡単に説明する。
先ず、ホルダ20をロッドカバー14に対して固定しているボルト68を螺回させて取り外した後、ピストンロッド18の軸線方向に沿って前記ホルダ20を前記ロッドカバー14から離間させる方向(矢印B方向)に移動させて取り外す。
次に、別のホルダ20を装着する場合には、その中央部に形成された第2ロッド孔62にピストンロッド18を挿通させ、前記ホルダ20をロッドカバー14側(矢印A方向)へと移動させる。そして、ホルダ20の凹部60を、ロッドカバー14の凸部42に嵌合させ、前記ホルダ20を前記ロッドカバー14と同軸上に位置決めすると共に、その貫通孔64を前記ロッドカバー14のねじ孔44と一致させた後、前記貫通孔64を通じてねじ孔44に対してボルト68を挿入して螺合させる。これにより、ホルダ20がロッドカバー14の他端部に対して確実且つ簡便に固定される(図2参照)。
このように、塵埃除去部材66を備えたホルダ20は、ロッドカバー14の他端部側に複数のボルト68を介して着脱自在に設けられているため、前記ホルダ20を交換することによって前記塵埃除去部材66の交換を簡便且つ定期的に行うことができる。そのため、塵埃除去部材66による塵埃の除去性能が低下した場合、前記塵埃除去部材66を迅速に交換し、所望の除去性能を復活させることが可能となる。この際、ホルダ20とロッドカバー14とは、該ホルダ20の凹部60と該ロッドカバー14の凸部42とを嵌合させることによって容易に同軸上に位置決め可能であるため、前記該ホルダ20をロッドカバー14に装着する際の作業性を向上させることができる。
換言すれば、塵埃除去部材66を交換する場合には、該塵埃除去部材66を含むホルダ20を一つのユニットとして交換することが可能であるため、前記塵埃除去部材66のみを単独で交換する場合と比較し、その交換作業をより容易とすることができる。
なお、上述した実施の形態においては、固定手段としてボルト68を用い、ホルダ20をロッドカバー14に対して固定する場合について説明しているが、前記固定手段は前記ボルト68に限定されるものではない。例えば、ボルト68の代わりに、断面略C字状に形成され径方向に弾発力を有する止め輪を用い、前記止め輪をホルダ20の内周面及びロッドカバー14との間に係合させることにより、前記ホルダ20を前記ロッドカバー14に対して固定するようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、ロッドカバー14の他端部側にホルダ20を着脱自在に設け、その内部に形成されピストンロッド18の挿通される第2ロッド孔62の内部に塵埃除去部材66を設けている。そして、塵埃除去部材66をピストンロッド18の外周面に摺接させることにより、ロッドカバー14の外部に突出したピストンロッド18の外周面に大気中の塵埃等が付着し、前記ピストンロッド18が再びシリンダチューブ12側(矢印A方向)に向かって変位した場合でも、前記ピストンロッド18に付着した塵埃がシリンダチューブ12及びロッドカバー14に対して外側に設けられたホルダ20の塵埃除去部材66によって好適に吸収されて除去される。そのため、ピストンロッド18に付着した塵埃が、シリンダチューブ12の内部に進入することを好適に阻止できる。
また、ピストン16の変位動作に伴ってシリンダ室28内で塵埃が発生することがある。このような場合でも、シリンダ室28内の塵埃が、ホルダ20に設けられた塵埃除去部材66によって好適に吸収されて除去される。そのため、流体圧シリンダ10で発生した塵埃が、該流体圧シリンダ10の外部に排出されることが好適に阻止される。
すなわち、この流体圧シリンダ10は、シリンダチューブ12の外部に塵埃を排出することがないため、例えば、クリーンルーム等の塵埃の発生が制限された環境下で使用するのに好適である。
また、塵埃除去部材66には潤滑剤が含有されているため、摺接するピストンロッド18の外周面を常に好適に潤滑することができ、前記ピストンロッド18に当接しているブッシュ38及びロッドパッキン40との間の摺動抵抗が軽減され、前記ブッシュ38及びロッドパッキン40の耐久性を向上させることができる。
さらに、塵埃除去部材66は、例えば、ポリエステル等の繊維材料から形成され、潤滑剤が含有されているため、ピストンロッド18の外周面に付着した(塵埃を好適に絡め取ることができるため、従来の流体圧シリンダに設けられていたスクレーパ等と比較し、前記塵埃をより一層好適に除去することが可能となる。
さらにまた、ピストンロッド18の外周面に臨むようにブッシュ38、ロッドパッキン40及び塵埃除去部材66を互いに所定間隔離間するように配置し、且つ、ピストン16側からブッシュ38、ロッドパッキン40及び塵埃除去部材66の順番に配置している。これにより、ピストン16及びシリンダチューブ12に対して最も離間した位置に配置された塵埃除去部材66で、シリンダチューブ12内への塵埃の進入及び前記シリンダチューブ12内からの塵埃の排出を好適に阻止し、隣接したロッドパッキン40によってシリンダ室28と外部との気密を好適に保持すると共に、最もピストン16側に配置され外部からの塵埃が除去された状態でブッシュ38によってピストンロッド18の外周面を変位自在に保持することができる。
また、上述した流体圧シリンダ10では、該流体圧シリンダ10を構成するホルダ20に単一の塵埃除去部材66が設けられる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、図6に示される流体圧シリンダ100のように、ホルダ102に環状溝を介して一組の塵埃除去部材104a、104bを並列に設けるようにしてもよい。これにより、単一の塵埃除去部材66が設けられている場合と比較し、一組の塵埃除去部材104a、104bによって流体圧シリンダ100からの塵埃の排出をより一層好適に阻止できると共に、シリンダチューブ12の内部への前記塵埃の進入をより一層好適に阻止できる。また、同時に、ピストンロッド18に対する潤滑性能をさらに高めることができるため、該ピストンロッド18に当接しているブッシュ38及びロッドパッキン40との間の摺動抵抗が軽減され、前記ブッシュ38及びロッドパッキン40の耐久性をさらに向上させることが可能となる。
さらに、上述した流体圧シリンダ10、100においては、該流体圧シリンダ10、100を構成するシリンダチューブ12、ロッドカバー14、ピストン16、ピストンロッド18、ホルダ20、102等が金属製材料から形成される場合について説明したが、これに限定されるものではなく、前記流体圧シリンダ10、100の使用用途や使用環境に応じて選択的に他の材料(例えば、樹脂製材料)を適用するようにしてもよい。
さらにまた、上述した実施の形態では、第1及び第2ポート22、34を有し、前記第1及び第2ポート22、34に対して交互に供給される圧力流体によってピストン16及びピストンロッド18を変位可能な複動式の流体圧シリンダ10、100について説明しているが、これに限定されるものではない。、例えば、単一のポートと、ピストンを付勢するスプリングとを有し、前記ポートから供給される圧力流体の押圧作用下にピストン及びピストンロッドを変位させると共に、前記圧力流体の供給を停止させた場合に、前記ピストンをスプリングの弾発力によって反対方向に変位させることが可能な単動式の流体圧シリンダに対して塵埃除去部材66を備えたホルダ20を着脱自在に設けるようにしてもよい。
本発明に係る流体圧シリンダは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
本発明の実施の形態に係る流体圧シリンダの全体縦断面図である。 図1の流体圧シリンダにおけるロッドカバー及びホルダ近傍を示す拡大断面図である。 図2の流体圧シリンダを構成するホルダをロッドカバーから離脱させた状態を示す拡大分解断面図である。 図1の流体圧シリンダに対してホルダを離脱させた状態を示す一部省略分解斜視図である。 図1の流体圧シリンダにおいて、ピストンがロッドカバー側に変位した状態を示す全体縦断面図である。 変形例に係るホルダが装着された流体圧シリンダの拡大断面図である。
符号の説明
10、100…流体圧シリンダ 12…シリンダチューブ
14…ロッドカバー 16…ピストン
18…ピストンロッド 20、102…ホルダ
22…第1ポート 28…シリンダ室
34…第2ポート 36…第1ロッド孔
38…ブッシュ 40…ロッドパッキン
62…第2ロッド孔
66、104a、104b…塵埃除去部材

Claims (3)

  1. 筒状に形成されるシリンダチューブと、
    前記シリンダチューブに内装され、シリンダ室内に供給される圧力流体の作用下に軸線方向に沿って変位するピストンと、
    前記ピストンに連結されるピストンロッドと、
    前記ピストンロッドが挿通される第1孔部を有し、前記シリンダチューブの端部に装着されるカバー部材と、
    前記カバー部材に対して着脱自在に設けられ、前記ピストンロッドが挿通されると共に該ピストンロッドの外周面に当接する塵埃除去部材が装着された第2孔部を有するホルダと、
    を備え、
    前記塵埃除去部材は、潤滑剤を含有する繊維材料から形成されることを特徴とする流体圧シリンダ。
  2. 請求項1記載の流体圧シリンダにおいて、
    前記ホルダは、前記カバー部材に対して固定手段で固定されることを特徴とする流体圧シリンダ。
  3. 請求項1又は2記載の流体圧シリンダにおいて、
    前記第1孔部には、前記ピストンロッドの外周面を軸線方向に沿って変位自在に支持するガイド部材と、
    前記ピストンロッドの外周面に当接し、前記シリンダ室と前記シリンダチューブの外部との連通を遮断するパッキンと、
    を備え、
    前記ガイド部材、パッキン及び塵埃除去部材が、前記ピストンロッドの軸線方向に沿って並列に配置されることを特徴とする流体圧シリンダ。
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