JP7230518B2 - 電圧検出回路 - Google Patents

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本発明は、電圧検出回路に関する。
電圧を検出する電圧検出回路が知られている。
例えば、絶縁が必要な箇所の電圧を検出する電圧検出回路では、一般的に、トランスによって絶縁し、ダイオードを介して電圧を検出する。
このような回路では、ダイオードの順方向電圧に温度依存性があるため、周囲の温度によって検出される電圧に誤差が生じ得る。
特許文献1に記載された電流検出回路では、カレントトランスと整流手段とA/Dコンバータを有し、当該カレントトランスの1次側に負荷電流を流し、当該カレントトランスの2次側出力に並列に抵抗を接続するとともに出力電圧を当該整流手段により整流して、整流後の直流電圧を当該A/Dコンバータに入力して、当該A/Dコンバータの出力によって負荷電流の大きさを検知する。また、当該電流検出回路において、当該カレントトランスの2次側出力に並列に接続する抵抗に直列に、二つのダイオードを異方向に並列に接続した回路または二つのダイオードを同極に直列に接続した回路を異方向に並列接続したVf補正回路を接続している(特許文献1参照。)。
当該電流検出回路では、当該カレントトランスを用いて電流を電圧に変換すること、当該カレントトランスからの交流出力を整流手段で受けて、電流に比例した直流の電圧信号を生成すること、当該整流手段である整流素子(ダイオード)の順方向電圧降下(Vf)の温度変動をVf補償回路によって補償することが行われる。
特開2001-356140号公報
しかしながら、特許文献1に記載された回路は電流検出回路であり、電圧検出回路におけるダイオードの順方向電圧降下の補償については開示されていない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ダイオードの順方向電圧降下の温度特性に依存せずに高精度に電圧を検出することができる電圧検出回路を提供することを課題とする。
本発明の一態様は、トランスによって伝達される検出対象の電圧を受ける第1のコイルと、前記第1のコイルによって受けられた電圧を整流する第1のダイオードと、前記第1のダイオードによって整流された電圧が印加される第1の抵抗成分と、前記第1のダイオードと極性が一致するように配置された第2のダイオードと、前記第2のダイオードと直列に配置された第2の抵抗成分と、前記第2のダイオードと前記第2の抵抗成分との組み合わせの両端に設けられた電圧検出端子と、を備え、前記第1のコイルに前記第1のダイオード、前記第1の抵抗成分、前記第2の抵抗成分、前記第2のダイオードが接続されており、前記第2の抵抗成分および前記第2のダイオードは、前記第1のコイルに対して前記第1のダイオードよりも前記電圧検出端子の側に配置されており、前記第1のダイオードの順方向電圧降下の温度特性と、前記第2のダイオードの順方向電圧降下の温度特性とは、同じまたはほぼ同じであり、前記第2の抵抗成分と前記第2のダイオードとの間の点と接続されるバイアス回路を備え、前記バイアス回路は、前記第2のダイオードに、前記第1のコイルによって受けられる前記電圧の電圧値に応じた電流を流す、電圧検出回路である。
本発明の一態様は、トランスによって伝達される検出対象の電圧を受ける第1のコイルと、前記第1のコイルによって受けられた電圧を整流する第1のダイオードと、前記第1のダイオードによって整流された電圧が印加される第1の抵抗成分と、前記第1のダイオードと極性が一致するように配置された第2のダイオードと、前記第2のダイオードと直列に配置された第2の抵抗成分と、前記第2のダイオードと前記第2の抵抗成分との組み合わせの両端に設けられた電圧検出端子と、を備え、前記第1のコイルに前記第1のダイオード、前記第1の抵抗成分、前記第2の抵抗成分、前記第2のダイオードが接続されており、前記第2の抵抗成分および前記第2のダイオードは、前記第1のコイルに対して前記第1のダイオードよりも前記電圧検出端子の側に配置されており、前記第1のダイオードの順方向電圧降下の温度特性と、前記第2のダイオードの順方向電圧降下の温度特性とは、同じまたはほぼ同じであり、前記第1の抵抗成分の抵抗値と前記第2のダイオードの順方向電圧降下の電圧値との積と、前記第2の抵抗成分の抵抗値と前記第1のダイオードの順方向電圧降下の電圧値との積とは、同じまたはほぼ同じである、電圧検出回路である。
本発明によれば、電圧検出回路において、ダイオードの順方向電圧降下の温度特性に依存せずに高精度に電圧を検出することができる。
本発明の一実施形態に係る電源装置の概略的な構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電圧検出回路の回路構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電圧検出回路の回路構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電圧検出回路の回路構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る電源装置の回路構成を示す図である。 本発明の第5実施形態に係る電源装置の回路構成を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
<電源装置の概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る電源装置1の概略的な構成を示す図である。
図1には、電源装置1とともに、負荷21を示してある。電源装置1と負荷21とは接続されている。
電源装置1は、スイッチング電源11と、電圧検出回路12と、制御回路13を備える。
また、電源装置1は、当該電源装置1の筐体(図示を省略する。)に、ヒートシンク14を備える。
電源装置1には、直流の電圧Vinが印加される。当該電圧Vinは、電源装置1の外部の電源から供給されてもよく、あるいは、電源装置1の内部の電源から供給されてもよい。電源としては、例えば、商用電源が用いられてもよく、あるいは、直流のバッテリーが用いられてもよい。
本実施形態では、説明の便宜上、電圧Vinを入力電圧Vinと呼ぶこともある。
スイッチング電源11は、入力電圧Vinを用いて、電圧Voutを出力する。電圧Voutの電圧値は、例えば、あらかじめ、希望の値となるように設定される。
本実施形態では、説明の便宜上、電圧Voutを出力電圧Voutと呼ぶこともある。
ここで、スイッチング電源11は、入力電圧Vinを出力電圧Voutへ変換する。通常、入力電圧Vinと出力電圧Voutとは異なる。
一般に、スイッチング電源11では、半導体スイッチのオンオフの切り替えを制御して、整流することで、安定化した直流電圧を得る。
スイッチング電源11から出力される出力電圧Voutは、負荷21に印加される。負荷21は、出力電圧Voutを用いて、所定の動作を行う。
負荷21としては、様々なものが用いられてもよい。
電圧検出回路12は、入力電圧Vinを用いて、入力電圧Vinに応じた所定の電圧Vdetを検出する。
本実施形態では、説明の便宜上、電圧Vdetを検出電圧Vdetと呼ぶこともある。
ここで、検出電圧Vdetは、例えば、入力電圧Vinに比例する。
制御回路13は、電圧検出回路12によって検出される検出電圧Vdetに基づいて、スイッチング電源11を制御する。これにより、制御回路13は、入力電圧Vinによらずに、スイッチング電源11から負荷21に供給される電圧Voutを一定の電圧に制御する。
他の例として、制御回路13は、電圧検出回路12によって検出される検出電圧Vdetに基づいて、過電圧の状態を検出してもよい。制御回路13は、過電圧の状態を検出した場合、アラームを出力してもよい。アラームの出力は、例えば、画面または光などによる表示の出力であってもよく、あるいは、スピーカによる音の出力であってもよい。
なお、制御回路13では、様々な制御が行われてもよい。
ヒートシンク14は、例えば、電源装置1の筐体の外面に配置されている。ヒートシンク14は、冷却用であり、放熱を行う。
なお、ヒートシンク14の形状、配置箇所などとしては、様々な態様が用いられてもよい。
<電源装置の回路構成>
図2は、本発明の一実施形態に係る電源装置1の回路構成を示す図である。
スイッチング電源11は、トランジスタ111と、制御回路112と、トランス101と、ダイオード132と、ダイオード133と、コイル134と、コンデンサ135を備える。
トランス101は、1次側のコイル113と、2次側のコイル131と、鉄心121を備える。これらのコイル113、131は、例えば、1次側と2次側で鉄心121に巻かれている。
電圧検出回路12は、コイル211と、ダイオード212と、コンデンサ213と、抵抗214と、抵抗215と、ダイオード216と、バイアス回路217を備える。
また、図2には、電圧検出回路12によって検出された電圧が出力される端子である電圧検出端子1011~1012を示してある。
ここで、コイル211は、例えば、トランス101の鉄心121に巻かれている。なお、図2の例では、説明の便宜上、トランス101の鉄心121が電圧検出回路12のコイル211のところまで延びているように図示されているが、トランス101の鉄心121の形状は特に限定されない。
また、本実施形態では、制御回路112の詳しい回路構成については、説明を省略する。電圧検出回路12から見て制御回路13の側は、例えば、電流が流れない場合、ハイインピーダンスであるとみなされる。
<スイッチング電源>
トランジスタ111は、スイッチング素子として用いられる。
本実施形態では、トランジスタ111として、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)が用いられている。他の例として、トランジスタ111として、バイポーラトランジスタが用いられてもよい。
トランジスタ111のゲート端子とソース端子との間に、制御回路112が接続されている。
トランジスタ111のドレイン端子に、1次側のコイル113の一端が接続されている。
トランジスタ111のソース端子と1次側のコイル113の他端との間に、入力電圧Vinが印加される。
制御回路112は、トランジスタ111のゲート端子に印加される電圧を制御することで、パルス状の電圧をトランス101の1次側のコイル113に印加する。
本実施形態では、制御回路112は、PWM(Pulse Width Modulation)制御を行う。他の例として、制御回路112は、位相シフト制御を行ってもよい。
トランス101は、電圧変換用のトランスである。トランス101は、1次側と2次側とを絶縁している。
トランス101では、1次側のコイル113に流れる交流電流によって変動磁場を発生する。そして、当該変動磁場によって、2次側のコイル131に電流を流して、2次側のコイル131に電圧を発生させる。このように、トランス101では、電磁誘導によって、1次側のコイル113から2次側のコイル131にエネルギーを伝達する。
このとき、2個のコイル113、131の巻き数の比に応じて、2次側のコイル131に発生する電圧が変化する。具体的には、1次側のコイル113の巻き数をN1(N1は1以上の整数である。)と表し、2次側のコイル131の巻き数をN2(N2は1以上の整数である。)と表すと、1次側のコイル113にかかる電圧に対して、2次側のコイル131にかかる電圧が(N2/N1)倍になる。
トランス101の2次側のコイル131の一端と、ダイオード132のアノード端子とが接続されている。ダイオード132のカソード端子と、コイル134の一端とが接続されている。
トランス101の2次側のコイル131の他端と、ダイオード133のアノード端子とが接続されている。ダイオード132のカソード端子と、ダイオード133のカソード端子とコイル134の一端との間の点とが接続されている。
トランス101の2次側のコイル131の他端と、コンデンサ135の一端とが接続されている。コイル134の他端と、コンデンサ135の他端とが接続されている。
このように、ダイオード132とコイル134とが直列に接続されている。また、コイル131と、ダイオード133と、コンデンサ135とが、並列に接続されている。
ダイオード132は、電圧を整流する。コンデンサ135は、電圧を平滑する。
スイッチング電源11では、コイル134の他端とトランス101の2次側のコイル131の他端との間の電圧が出力電圧Voutとして用いられている。
コイル134の他端とトランス101の2次側のコイル131の他端が、負荷21と接続されている。これにより、スイッチング電源11から負荷21に出力電圧Voutが印加される。
ここで、スイッチング電源11としては、トランスを介していれば、様々な電源が用いられてもよく、例えば、フォワード方式の電源、フライバック方式の電源、プッシュプル方式の電源、ハーフブリッジ方式の電源、あるいは、フルブリッジ方式の電源などが用いられてもよい。
<電圧検出回路>
コイル211は、トランス101の1次側のコイル113に対して、電圧検出用として2次側のコイルのように機能する。
本実施形態では、トランス101では、1次側のコイル113に流れる交流電流によって変動磁場を発生する。そして、当該変動磁場によって、電圧検出用のコイル211に電流を流して、当該コイル211に電圧を発生させる。このとき、2個のコイル113、211の巻き数の比に応じて、電圧検出用のコイル211に発生する電圧が変化する。具体的には、1次側のコイル113の巻き数をN3(N3は1以上の整数である。本実施形態では、N3=N1である。)と表し、電圧検出用のコイル211の巻き数をN4(N4は1以上の整数である。)と表すと、1次側のコイル113にかかる電圧に対して、電圧検出用のコイル211にかかる電圧がa(=N4/N3)倍になる。
コイル211の一端と、ダイオード212のアノード端子とが接続されている。ダイオード212のカソード端子と、抵抗214の一端とが接続されている。
コイル211の他端と、コンデンサ213の一端とが接続されている。コンデンサ213の他端と、ダイオード212のカソード端子と抵抗214の一端との間の点とが接続されている。
抵抗214の他端と、抵抗215の一端とが接続されている。抵抗215の他端と、ダイオード216のアノード端子とが接続されている。ダイオード216のカソード端子と、コイル211の他端とが接続されている。抵抗215の他端とダイオード216のアノード端子との間の点に、バイアス回路217が接続されている。
なお、図2の例では、バイアス回路217の接続関係は概略を示してあり、異なる接続関係となり得る。
一方の電圧検出端子1011はダイオード216のカソード端子と接続されており、他方の電圧検出端子1012は抵抗214の他端と接続されている。
そして、これら2個の電圧検出端子1011~1012の間に印加される電圧Vdetが、電圧検出回路12によって検出された電圧として、電圧検出回路12から制御回路13に出力される。
このように、ダイオード212と抵抗214とが直列に接続されている。また、コイル211と、コンデンサ213と、抵抗215とダイオード216とが接続されたものが、並列に接続されている。
電圧検出回路12では、抵抗214の他端とコイル211の他端との間の電圧が検出電圧Vdetとして用いられる。
抵抗214の他端とコイル211の他端が、制御回路13と接続されている。これにより、電圧検出回路12によって検出される検出電圧Vdetが制御回路13に入力される。
本実施形態では、抵抗215およびダイオード216は、コイル211に接続されるダイオード212よりも負荷の側(本実施形態では、電圧検出端子1011~1012の側)に配置されている。
そして、コイル211の両端の間に、極性(順方向あるいは整流方向)が一致したダイオード212およびダイオード216と抵抗214および抵抗215が直列に接続されていて、抵抗215とダイオード216との組み合わせの両端のそれぞれに電圧検出端子1011、1012が設けられている。なお、本実施形態では、抵抗215とダイオード216とは、直接接続されている。
また、抵抗215とダイオード216との組み合わせの両端の間に、平滑化用のコンデンサ213が配置されている。
なお、ダイオード212と抵抗214とは、例えば、直接接続されていてもよく、あるいは、他の回路素子を介して、離れて配置されていてもよい。
ここで、コイル211は、トランス101によって1次側のコイル113から伝達される電圧を電磁誘導によって受ける。
ダイオード212は、コイル211によって受けられた電圧を整流する。ダイオード212は、順方向電圧降下について温度特性を有する。
コンデンサ213は、コイル211によって受けられた電圧を平滑化する。
ダイオード216は、順方向電圧降下について温度特性を有する。そして、ダイオード216は、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性を補償する。つまり、ダイオード216は、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性によって生じる影響を低減する。
本実施形態では、電圧検出回路12は、入力電圧Vinの検出を行う。つまり、電圧検出回路12によって検出される検出電圧Vdetは、コイル211によって受けられる電圧に応じた値となり、すなわち、入力電圧Vinに応じた値となる。電圧検出回路12は、ダイオード212を経由する電圧を検出するため、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性の影響を受ける。電圧検出回路12では、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性が補償されないと、周囲の温度に応じて、検出される電圧にずれが生じ得る。
そこで、本実施形態では、ダイオード216の順方向電圧降下の温度特性によって、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性を補償する。
<ダイオードの順方向電圧降下の温度特性の補償について>
本実施形態では、ダイオード212の順方向電圧降下の電圧値をVf1と表し、ダイオード216の順方向電圧降下の電圧値をVf2と表す。また、抵抗214の抵抗値をR1と表し、抵抗215の抵抗値をR2と表す。
この場合、式(1)が成り立つ。なお、本実施形態では、*は乗算を表す。
Figure 0007230518000001
バイアス回路217は、{R1*Vf2-R2*Vf1=0}となるように、ダイオード216に流れる電流を制御して、ダイオード216の順方向電圧降下の電圧値Vf2を制御する。
ここで、本実施形態では、ダイオード216とダイオード212として、順方向電圧降下について同じ温度特性を有するものが用いられている。なお、同じ温度特性としては、例えば、誤差が許容される個体差などがあってもよく、ほぼ同じ温度特性であってもよい。
また、本実施形態では、抵抗214と抵抗215として、同じ抵抗値を有するものが用いられている。なお、同じ抵抗値としては、例えば、誤差が許容される個体差などがあってもよく、ほぼ同じ抵抗値であってもよい。
本実施形態では、ダイオード216に流れる電流の電流値と、ダイオード212に流れる電流の電流値とが同じになるように設定されている。そして、ダイオード212で発生する順方向電圧降下の電圧値Vf1と、ダイオード216で発生する順方向電圧降下の電圧値Vf2とが同じ(または、ほぼ同じ)になる。
この場合、検出電圧Vdetに、ダイオード212の順方向電圧降下の電圧値Vf1あるいはダイオード216の順方向電圧降下の電圧値Vf2を含む成分が含まれなくなり、検出電圧Vdetがこれらの電圧値Vf1、Vf2に影響されなくなる。つまり、ダイオード212の順方向電圧降下の電圧値Vf1の影響が、ダイオード216の順方向電圧降下の電圧値Vf2の影響によって、打ち消される。なお、このような打ち消しは、必ずしも完全な打ち消しでなくてもよく、実用上で有効な程度で、ダイオード212の順方向電圧降下の電圧値Vf1の影響が低減されればよい。
このように、本実施形態に係る電圧検出回路12では、整流のためのダイオード212の順方向電圧降下の温度特性に依存せずに、高精度に電圧を検出することができる。
本実施形態に係る電圧検出回路12では、検出電圧Vdetに生じるダイオード212の温度特性の影響を打ち消すように、ダイオード216を有する回路部分を配置した。当該回路部分は、本実施形態では、抵抗215とダイオード216からなる回路部分であり、さらに、バイアス回路217を含んでもよい。
これにより、本実施形態に係る電圧検出回路12では、温度の変動による検出電圧Vdetのずれを低減することができる。
そして、本実施形態に係る電圧検出回路12では、例えば、電圧検出結果が温度に依存してずれることで過電圧保護あるいは低電圧保護がずれて素子に影響が与えられるといったことを抑制することができる。
ここで、ダイオード212およびダイオード216は、例えば、温度が同じまたは温度が近いとみなされるところに設置されることが好ましい。
ダイオード212およびダイオード216は、例えば、温度が高いところ、または、逆に、温度が高いところから離れているところ、つまり、温度が高いところから受ける温度の影響が小さいとみなされるところ、に備えられることが好ましい。
具体例として、ダイオード212およびダイオード216は、スイッチング電源11におけるトランジスタ111の近傍に備えられてもよい。トランジスタ111は、パワー半導体であり、発熱体であって、高い温度となり得る。トランジスタ111は、例えば、電源装置1のベースプレート(図示せず)に配置される。
また、具体例として、ダイオード212およびダイオード216は、電源装置1のヒートシンク14に備えられることが好ましく、ヒートシンク14の表面に備えられてもよい。
また、電源装置1において、事前に温度が測定されて同じ温度または近い温度となる箇所にダイオード212およびダイオード216が配置されてもよい。
例えば、ダイオード212およびダイオード216は、同じパッケージのものであってもよい。具体例として、2個のダイオードが入ったパッケージが用いられて、これら2個のダイオードがそれぞれダイオード212とダイオード216として用いられてもよい。この場合、これら2個のダイオード212、216の温度を同じまたは近くにすることが容易である。
<バイアス回路の具体例>
図3は、本発明の第1実施形態に係る電圧検出回路311の回路構成を示す図である。
電圧検出回路311は、図2に示される電圧検出回路12の具体例である。
電圧検出回路311は、コイル211と、ダイオード212と、コンデンサ213と、抵抗214と、抵抗215と、ダイオード216と、バイアス回路321を備える。
また、図3には、電圧検出回路311によって検出された電圧が出力される端子である電圧検出端子1011~1012を示してある。
ここで、電圧検出回路311は、図2に示される電圧検出回路12と比べて、バイアス回路321の部分(図2の例では、バイアス回路217に関する部分)の回路構成の具体例を示してある。
以下では、バイアス回路321について詳しく説明する。
バイアス回路321は、電圧源331と、抵抗332を備える。
電圧源331の一端と、コイル211の他端とが接続されている。電圧源331の他端と、抵抗332の一端とが接続されている。抵抗332の他端と、抵抗215の他端とダイオード216のアノード端子との間の点とが接続されている。
電圧源331は、一定の電圧を出力する。これにより、バイアス回路321によって、ダイオード216に流される電流の電流値が、入力電圧Vinによらずに、一定に固定されている。
これにより、バイアス回路321は、特定の入力電圧Vinにおけるダイオード212の順方向電圧降下の温度特性がダイオード216の順方向電圧降下の温度特性によって打ち消されるように、補償を制御する。これにより、このような特定の入力電圧Vinの前後の所定の範囲の入力電圧についても、温度特性のずれが許容される範囲で、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性を補償することができるという効果が得られる。
<変形例>
ここで、抵抗214あるいは抵抗215などの抵抗としては、必ずしも抵抗素子でなくてもよく、抵抗成分があればよく、例えば、他の回路素子が有する抵抗成分が用いられてもよい。
コンデンサ213などのコンデンサとしては、容量があればよく、例えば、他の回路素子が有する容量が用いられてもよく、あるいは、寄生容量が用いられてもよい。
ダイオード212の部分は、2個以上のダイオードの組み合わせから構成されてもよい。
ダイオード216の部分は、2個以上のダイオードの組み合わせから構成されてもよい。
ダイオード212とダイオード216とは、これらのそれぞれが2個以上のダイオードから構成される場合、同じ構成であってもよく、あるいは、異なる構成であってもよい。ダイオード212の構成およびダイオード216の構成としては、温度補償が実現されればよく、様々な構成が用いられてもよい。
本実施形態では、整流用のダイオードとして、1個のダイオード212が用いられており、半波整流が行われている。他の例として、全波整流が行われてもよく、例えば、ダイオード212の代わりに、少なくとも1個が逆向きに配置される複数のダイオードの組み合わせが用いられてもよい。
本実施形態では、電圧検出回路12に平滑化用のコンデンサ213が備えられて、平滑化された直流安定電圧が制御回路13の側へ送られるが、他の構成例として、このような平滑化用のコンデンサ213が備えられなくてもよい。この場合、整流された電圧がそのままパルス直流電圧として、制御回路13によって信号処理されてもよい。
電源装置1は、様々な電気機器で使用されてもよい。
一例として、電源装置1は、電気自動車(EV:Electric Vehicle)などの乗り物に搭載される高電圧電源として使用されてもよい。この場合、温度の変動、および、入力電圧Vinの変動が発生し得る。
また、本実施形態では、電圧検出回路12が電源装置1に適用された場合を示したが、電圧検出回路12は、電源以外の様々な装置に適用されてもよい。
<構成例>
一構成例として、電圧検出回路(図2の例では、電圧検出回路12)において、次のような構成とした。
電圧検出回路は、トランス(図2の例では、トランス101)によって伝達される検出対象の電圧を受ける第1のコイル(図2の例では、コイル211)と、第1のコイルによって受けられた電圧を整流する第1のダイオード(図2の例では、ダイオード212)と、第1のダイオードによって整流された電圧が印加される第1の抵抗成分(図2の例では、抵抗214)と、第1のダイオードと極性が一致するように配置された第2のダイオード(図2の例では、ダイオード216)と、第2のダイオードと直列に配置された第2の抵抗成分(図2の例では、抵抗215)と、第2のダイオードと第2の抵抗成分との組み合わせの両端に設けられた電圧検出端子(図2の例では、電圧検出端子1011~1012)と、を備える。
第1のコイルに第1のダイオード、第1の抵抗成分、第2の抵抗成分、第2のダイオードが接続されている。
第2の抵抗成分および第2のダイオードは、第1のコイルに対して第1のダイオードよりも電圧検出端子の側に配置されている。
第1のダイオードの順方向電圧降下の温度特性と、第2のダイオードの順方向電圧降下の温度特性とは、同じまたはほぼ同じである。
一構成例として、電圧検出回路において、第2の抵抗成分と第2のダイオードとの間の点と接続されるバイアス回路(図2の例では、バイアス回路217)を備える。
一構成例として、電圧検出回路(図3の例では、電圧検出回路311)において、バイアス回路(図3の例では、バイアス回路321)は、第2のダイオードに一定の電流を流す。
一構成例として、電圧検出回路において、第1の抵抗成分の抵抗値R1と第2のダイオードの順方向電圧降下の電圧値Vf2との積(本実施形態では、R1*Vf2)と、第2の抵抗成分の抵抗値R2と第1のダイオードの順方向電圧降下の電圧値Vf1との積(本実施形態では、R2*Vf1)とは、同じまたはほぼ同じである。
一構成例として、電圧検出回路において、第1の抵抗成分の抵抗値と第2の抵抗成分の抵抗値とは、同じまたはほぼ同じである。
一構成例として、電圧検出回路において、第1のダイオードと第2のダイオードは、当該電圧検出回路が備えられる筐体に設けられるヒートシンク(図2の例では、ヒートシンク14)に配置される。
なお、本実施形態では、コイル(あるいは、インダクタンス)、ダイオード、コンデンサ(あるいは、容量)、抵抗(あるいは、抵抗成分)、トランジスタなどと表現されたそれぞれの回路部分が1個の回路素子を用いて構成される場合を示したが、これらの回路部分のうちの1以上は、例えば、複数個の回路素子を用いて構成されてもよい。一例として、コイルは、1個のコイルから構成されてもよく、あるいは、2個以上のコイルが組み合わされて構成されてもよく、他の回路素子についても同様である。2個以上の回路素子が組み合わされる場合には、例えば、直列の接続が用いられてもよく、並列の接続が用いられてもよく、あるいは、直列と並列との組み合わせの接続が用いられてもよい。
また、第1のコイル、第1のダイオード、第2のダイオード、第1の抵抗成分、第2の抵抗成分などといった表現についても、例えば、それぞれの回路部分は、1個の回路素子を用いて構成されてもよく、あるいは、複数個の回路素子を用いて構成されてもよい。
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る電圧検出回路411の回路構成を示す図である。
電圧検出回路411は、図2に示される電圧検出回路12の具体例である。
電圧検出回路411は、コイル211と、ダイオード212と、コンデンサ213と、抵抗214と、抵抗215と、ダイオード216と、バイアス回路421を備える。
また、図4には、電圧検出回路411によって検出された電圧が出力される端子である電圧検出端子1011~1012を示してある。
ここで、電圧検出回路411は、図2に示される電圧検出回路12と比べて、バイアス回路421の部分(図2の例では、バイアス回路217に関する部分)の回路構成の具体例を示してある。
以下では、バイアス回路421について詳しく説明する。なお、説明の便宜上、回路素子の一端および他端は、第1実施形態で説明したものと同じとする。
バイアス回路421は、増幅器431と、抵抗432を備える。
増幅器431は、例えば、電圧増幅器である。
増幅器431が有する2個の入力端子のうちの一方と、ダイオード212のカソード端子と抵抗214の一端との間の点とが接続されている。増幅器431が有する2個の入力端子のうちの他方と、コイル211の他端とが接続されている。
増幅器431の出力端子と、抵抗432の一端とが接続されている。
増幅器431は、2個の入力端子に印加される電圧の差分を増幅して出力端子から出力する。
抵抗432の他端と、抵抗215の他端とダイオード216のアノード端子との間の点とが接続されている。
バイアス回路421は、入力電圧Vinに応じて、増幅器431の増幅率を変化させる。増幅器431の増幅率を変化させる仕方は、あらかじめ設定される。増幅器431の増幅率を変化させる仕方は、それぞれの入力電圧Vinについて、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性とダイオード216の順方向電圧降下の温度特性とが打ち消される度合いが実用上で十分となるように設定される。つまり、温度特性の補償は、完全に補償されることが好ましいが、実用上で有効であれば、多少ずれてもよい。
なお、入力電圧Vinに応じて増幅器431の増幅率を変化させる仕方は、例えば、当該仕方を表す情報がメモリに記憶されて使用されてもよく、あるいは、当該仕方が回路素子の定数として設定されてもよい。
ここで、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性とダイオード216の順方向電圧降下の温度特性とが同じである場合、バイアス回路421は、入力電圧Vinにかかわらずに、増幅器431の増幅率を一定に制御してもよい。
また、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性とダイオード216の順方向電圧降下の温度特性とが異なる場合、バイアス回路421は、入力電圧Vinに応じて、増幅器431の増幅率を変化させる制御を行ってもよい。この場合、例えば、バイアス回路421は、入力電圧Vinに応じて、ダイオード216に流れる電流が変動するように制御する。
<構成例>
一構成例として、電圧検出回路(図4の例では、電圧検出回路411)において、バイアス回路(図4の例では、バイアス回路421)は、第2のダイオードに、第1のコイルによって受けられる電圧の電圧値に応じた電流を流す。
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る電圧検出回路511の回路構成を示す図である。
電圧検出回路511は、図2に示される電圧検出回路12の具体例である。
電圧検出回路511は、コイル211と、ダイオード212と、コンデンサ213と、抵抗214と、抵抗215と、ダイオード216と、バイアス回路521を備える。
また、図5には、電圧検出回路511によって検出された電圧が出力される端子である電圧検出端子1011~1012を示してある。
ここで、電圧検出回路511は、図2に示される電圧検出回路12と比べて、バイアス回路521の部分(図2の例では、バイアス回路217に関する部分)の回路構成の具体例を示してある。
以下では、バイアス回路521について詳しく説明する。なお、説明の便宜上、回路素子の一端および他端は、第1実施形態で説明したものと同じとする。
バイアス回路521は、電流検出回路531と、増幅器532と、抵抗533を備える。
電流検出回路531は、ダイオード212のカソード端子と抵抗214の一端との間に、接続されている。本例では、ダイオード212と抵抗214とは、電流検出回路531を介して、接続されている。
増幅器532の入力端子と、電流検出回路531の出力端子とが接続されている。
増幅器532の出力端子と、抵抗533の一端とが接続されている。
抵抗533の他端と、抵抗215の他端とダイオード216のアノード端子との間の点とが接続されている。
増幅器532は、入力端子に印加される電圧を増幅して出力端子から出力する。
電流検出回路531は、自己(当該電流検出回路531)に流れる電流の電流値を検出し、検出された電流値に相当する電圧値の電圧を増幅器532の入力端子に印加する。
バイアス回路521は、入力電圧Vinに応じて、増幅器532の増幅率を変化させる。増幅器532の増幅率を変化させる仕方は、あらかじめ設定される。増幅器532の増幅率を変化させる仕方は、それぞれの入力電圧Vinについて、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性とダイオード216の順方向電圧降下の温度特性とが打ち消される度合いが実用上で十分となるように設定される。つまり、温度特性の補償は、完全に補償されることが好ましいが、実用上で有効であれば、多少ずれてもよい。
なお、入力電圧Vinに応じて増幅器532の増幅率を変化させる仕方は、例えば、当該仕方を表す情報がメモリに記憶されて使用されてもよく、あるいは、当該仕方が回路素子の定数として設定されてもよい。
ここで、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性とダイオード216の順方向電圧降下の温度特性とが同じである場合、バイアス回路521は、入力電圧Vinにかかわらずに、増幅器532の増幅率を一定に制御してもよい。
また、ダイオード212の順方向電圧降下の温度特性とダイオード216の順方向電圧降下の温度特性とが異なる場合、バイアス回路521は、入力電圧Vinに応じて、増幅器532の増幅率を変化させる制御を行ってもよい。この場合、例えば、バイアス回路521は、入力電圧Vinに応じて、ダイオード216に流れる電流が変動するように制御する。
<構成例>
一構成例として、電圧検出回路(図5の例では、電圧検出回路511)において、バイアス回路(図5の例では、バイアス回路521)は、第2のダイオードに、第1のダイオードに流れる電流の電流値に応じた電流を流す。
(第4実施形態)
<電源装置の概要>
図6は、本発明の第4実施形態に係る電源装置601の回路構成を示す図である。
電源装置601は、スイッチング電源611と、電圧検出回路612と、制御回路613と、ヒートシンク614を備える。
スイッチング電源611は、コンデンサ631と、4個のトランジスタ632~635と、4個のダイオード636~639と、制御回路640と、トランス651と、4個のダイオード662~665と、コイル666と、コンデンサ667を備える。
制御回路640は、それぞれのトランジスタ632~635を制御する。
トランス651は、1次側のコイル641と、2次側のコイル661と、鉄心653を備える。これらのコイル641、661は、例えば、1次側と2次側で鉄心653に巻かれている。
電圧検出回路612は、コイル671と、4個のダイオード672~675と、コンデンサ676と、抵抗677と、抵抗678と、2個のダイオード679~680と、バイアス回路681を備える。
また、図6には、電圧検出回路612によって検出された電圧が出力される端子である電圧検出端子1111~1112を示してある。
ここで、コイル671は、例えば、トランス651の鉄心653に巻かれている。なお、図6の例では、説明の便宜上、トランス651の鉄心653が電圧検出回路612のコイル671のところまで延びているように図示されているが、トランス651の鉄心653の形状は特に限定されない。
また、本実施形態では、制御回路613の詳しい回路構成については、説明を省略する。電圧検出回路612から見て制御回路613の側は、例えば、電流が流れない場合、ハイインピーダンスであるとみなされる。
本実施形態では、スイッチング電源611において、4個のスイッチング素子であるトランジスタ632~635を使用したフルブリッジ方式が用いられている。
また、スイッチング電源611において、4個のダイオード662~665を使用したフルブリッジ方式の整流回路が用いられている。
同様に、電圧検出回路612において、4個のダイオード672~675を使用したフルブリッジ方式の整流回路が用いられている。これに合わせるために、ダイオード672~675の順方向電圧降下の温度特性を打ち消すための2個のダイオード679、680が用いられている。
すなわち、直列に配置されたダイオード672およびダイオード673によって整流する経路と、直列に配置されたダイオード674およびダイオード675によって整流する経路があり、それぞれの経路について、直列に配置された2個のダイオード679~680によって温度補償を行う。
本実施形態では、例えば、それぞれのダイオード672~675、679~680は、同じまたはほぼ同じ順方向電圧降下の温度特性を有する。
本実施形態に係る電圧検出回路612においても、例えば、第1実施形態~第3実施形態で説明したのと同様な効果を得ることが可能である。
<構成例>
一構成例として、電圧検出回路(図6の例では、電圧検出回路612)において、次のような構成とした。
電圧検出回路は、トランス(図6の例では、トランス651)によって伝達される検出対象の電圧を受ける第1のコイル(図6の例では、コイル671)と、第1のコイルによって受けられた電圧を整流する第1のダイオード(図6の例では、ダイオード672~675)と、第1のダイオードによって整流された電圧が印加される第1の抵抗成分(図6の例では、抵抗677)と、第1のダイオードと極性が一致するように配置された第2のダイオード(図6の例では、ダイオード679~680)と、第2のダイオードと直列に配置された第2の抵抗成分(図6の例では、抵抗678)と、第2のダイオードと第2の抵抗成分との組み合わせの両端に設けられた電圧検出端子(図6の例では、電圧検出端子1111~1112)と、を備える。
第1のコイルに第1のダイオード、第1の抵抗成分、第2の抵抗成分、第2のダイオードが接続されている。
第2の抵抗成分および第2のダイオードは、第1のコイルに対して第1のダイオードよりも電圧検出端子の側に配置されている。
第1のダイオードの順方向電圧降下の温度特性と、第2のダイオードの順方向電圧降下の温度特性とは、同じまたはほぼ同じである。
(第5実施形態)
<電源装置の概要>
図7は、本発明の第5実施形態に係る電源装置701の回路構成を示す図である。
電源装置701は、スイッチング電源711と、電圧検出回路712と、制御回路713と、ヒートシンク714を備える。
スイッチング電源711は、コンデンサ731と、2個のトランジスタ732~733と、2個のダイオード734~735と、制御回路736と、トランス741と、2個のダイオード753~754と、コイル755と、コンデンサ756を備える。
制御回路736は、トランジスタ732およびトランジスタ733を制御する。
トランス741は、1次側の2個のコイル737~738と、2次側の2個のコイル751~752と、鉄心743を備える。これらのコイル737~738、751~752は、例えば、1次側と2次側で鉄心743に巻かれている。
電圧検出回路712は、2個のコイル761~762と、2個のダイオード763~764と、コンデンサ765と、抵抗766と、抵抗767と、ダイオード768と、バイアス回路769を備える。
また、図7には、電圧検出回路712によって検出された電圧が出力される端子である電圧検出端子1211~1212を示してある。
ここで、2個のコイル761~762は、例えば、トランス741の鉄心743に巻かれている。なお、図7の例では、説明の便宜上、トランス741の鉄心743が電圧検出回路712のコイル761~762のところまで延びているように図示されているが、トランス741の鉄心743の形状は特に限定されない。
また、本実施形態では、制御回路713の詳しい回路構成については、説明を省略する。電圧検出回路712から見て制御回路713の側は、例えば、電流が流れない場合、ハイインピーダンスであるとみなされる。
本実施形態では、スイッチング電源711において、2個のスイッチング素子であるトランジスタ732~733を使用したプッシュプル方式が用いられている。
また、スイッチング電源711において、2個のダイオード753~754を使用したセンタータップ方式の整流回路が用いられている。
同様に、電圧検出回路712において、2個のダイオード763~764を使用したセンタータップ方式の整流回路が用いられている。
本実施形態では、ダイオード763によって整流する経路と、ダイオード764によって整流する経路があり、それぞれの経路について、ダイオード768によって温度補償を行う。
本実施形態では、例えば、それぞれのダイオード763、764、768は、同じまたはほぼ同じ順方向電圧降下の温度特性を有する。
本実施形態に係る電圧検出回路712においても、例えば、第1実施形態~第3実施形態で説明したのと同様な効果を得ることが可能である。
<構成例>
一構成例として、電圧検出回路(図7の例では、電圧検出回路712)において、次のような構成とした。
電圧検出回路は、トランス(図7の例では、トランス741)によって伝達される検出対象の電圧を受ける第1のコイル(図7の例では、コイル761~762)と、第1のコイルによって受けられた電圧を整流する第1のダイオード(図7の例では、ダイオード763~764)と、第1のダイオードによって整流された電圧が印加される第1の抵抗成分(図7の例では、抵抗766)と、第1のダイオードと極性が一致するように配置された第2のダイオード(図7の例では、ダイオード768)と、第2のダイオードと直列に配置された第2の抵抗成分(図7の例では、抵抗767)と、第2のダイオードと第2の抵抗成分との組み合わせの両端に設けられた電圧検出端子(図7の例では、電圧検出端子1211~1212)と、を備える。
第1のコイルに第1のダイオード、第1の抵抗成分、第2の抵抗成分、第2のダイオードが接続されている。
第2の抵抗成分および第2のダイオードは、第1のコイルに対して第1のダイオードよりも電圧検出端子の側に配置されている。
第1のダイオードの順方向電圧降下の温度特性と、第2のダイオードの順方向電圧降下の温度特性とは、同じまたはほぼ同じである。
<以上の実施形態について>
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1、601、701…電源装置、11、611、711…スイッチング電源、12、311、411、511、612、712…電圧検出回路、13、112、613、640、713、736…制御回路、14、614、714…ヒートシンク、21、621、721…負荷、101、651、741…トランス、111、632~635、732~733…トランジスタ、113、131、134、211、641、661、666、671、737~738、751~752、755、761~762…コイル、121、653、743…鉄心、132~133、212、216、636~639、662~665、672~675、679~680、734~735、753~754、763~764、768…ダイオード、135、213、631、667、676、731、756、765…コンデンサ、214~215、332、432、533、677~678、766~767…抵抗、217、321、421、521…バイアス回路、331…電圧源、431、532…増幅器、531…電流検出回路、1011~1012、1111~1112、1211~1212…電圧検出端子

Claims (8)

  1. トランスによって伝達される検出対象の電圧を受ける第1のコイルと、
    前記第1のコイルによって受けられた電圧を整流する第1のダイオードと、
    前記第1のダイオードによって整流された電圧が印加される第1の抵抗成分と、
    前記第1のダイオードと極性が一致するように配置された第2のダイオードと、
    前記第2のダイオードと直列に配置された第2の抵抗成分と、
    前記第2のダイオードと前記第2の抵抗成分との組み合わせの両端に設けられた電圧検出端子と、を備え、
    前記第1のコイルに前記第1のダイオード、前記第1の抵抗成分、前記第2の抵抗成分、前記第2のダイオードが接続されており、
    前記第2の抵抗成分および前記第2のダイオードは、前記第1のコイルに対して前記第1のダイオードよりも前記電圧検出端子の側に配置されており、
    前記第1のダイオードの順方向電圧降下の温度特性と、前記第2のダイオードの順方向電圧降下の温度特性とは、同じまたはほぼ同じであり、
    前記第2の抵抗成分と前記第2のダイオードとの間の点と接続されるバイアス回路を備え、
    前記バイアス回路は、前記第2のダイオードに、前記第1のコイルによって受けられる前記電圧の電圧値に応じた電流を流す、
    電圧検出回路。
  2. トランスによって伝達される検出対象の電圧を受ける第1のコイルと、
    前記第1のコイルによって受けられた電圧を整流する第1のダイオードと、
    前記第1のダイオードによって整流された電圧が印加される第1の抵抗成分と、
    前記第1のダイオードと極性が一致するように配置された第2のダイオードと、
    前記第2のダイオードと直列に配置された第2の抵抗成分と、
    前記第2のダイオードと前記第2の抵抗成分との組み合わせの両端に設けられた電圧検出端子と、を備え、
    前記第1のコイルに前記第1のダイオード、前記第1の抵抗成分、前記第2の抵抗成分、前記第2のダイオードが接続されており、
    前記第2の抵抗成分および前記第2のダイオードは、前記第1のコイルに対して前記第1のダイオードよりも前記電圧検出端子の側に配置されており、
    前記第1のダイオードの順方向電圧降下の温度特性と、前記第2のダイオードの順方向電圧降下の温度特性とは、同じまたはほぼ同じであり、
    前記第1の抵抗成分の抵抗値と前記第2のダイオードの順方向電圧降下の電圧値との積と、前記第2の抵抗成分の抵抗値と前記第1のダイオードの順方向電圧降下の電圧値との積とは、同じまたはほぼ同じである、
    電圧検出回路。
  3. 前記第2の抵抗成分と前記第2のダイオードとの間の点と接続されるバイアス回路を備える、
    請求項2に記載の電圧検出回路。
  4. 前記バイアス回路は、前記第2のダイオードに一定の電流を流す、
    請求項3に記載の電圧検出回路。
  5. 前記バイアス回路は、前記第2のダイオードに、前記第1のコイルによって受けられる前記電圧の電圧値に応じた電流を流す、
    請求項3に記載の電圧検出回路。
  6. 前記バイアス回路は、前記第2のダイオードに、前記第1のダイオードに流れる電流の電流値に応じた電流を流す、
    請求項3に記載の電圧検出回路。
  7. 前記第1の抵抗成分の抵抗値と前記第2の抵抗成分の抵抗値とは、同じまたはほぼ同じである、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電圧検出回路。
  8. 前記第1のダイオードと前記第2のダイオードは、当該電圧検出回路が備えられる筐体に設けられるヒートシンクに配置される、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電圧検出回路。
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