JP2782480B2 - 直流安定化電源の多重化方法及び装置 - Google Patents

直流安定化電源の多重化方法及び装置

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JP2782480B2
JP2782480B2 JP3270952A JP27095291A JP2782480B2 JP 2782480 B2 JP2782480 B2 JP 2782480B2 JP 3270952 A JP3270952 A JP 3270952A JP 27095291 A JP27095291 A JP 27095291A JP 2782480 B2 JP2782480 B2 JP 2782480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流安定化電源の多重
化方法及び装置に係り、特にプロセス制御システム等
で、活線状態で保守を必要とする部分に高信頼度の電源
を供給するに好適である直流安定化電源の多重化方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】1991年にネミックラムダ社(本社東
京)から発行された「’91ネミックラムダ総合カタロ
グ」40頁の図69に、突合せダイオードにより2台の
直流安定化電源で負荷に給電する方法が示されており、
該カタログの13頁の図21に該直流安定化電源の回路
図が示されている。
【0003】該公知例を要約して図6に示す。図6に示
された装置は、第1の直流安定化電源100の出力電圧
と第2の直流安定化電源100Aの出力電圧を突合せダ
イオード1および1Aを介して突合せ、負荷に直流電圧
を供給するように構成したものである。万一、例えば、
第2の直流安定化電源100Aが故障して、出力電圧を
消失しても第1の直流安定化電源100から負荷に給電
し、負荷への給電を続行しつつ、すなわち活線状態で、
故障した第2の直流安定化電源100Aを取りはずし、
修理または第3の予備機と交換できるようになってい
る。
【0004】次に直流安定化電源100の内部構成と動
作を説明する。AC入力は整流器11とコンデンサ12
で整流され、該整流で得られた直流がスイッチング動作
をするトランジスタ18を介して、トランス13の1次
巻線に印加される。トランス13の2次巻線に発生する
電圧が整流ダイオード14とコンデンサ15により整流
平滑されて出力電圧が得られ、該出力電圧がエラーアン
プ16に加えられる。エラーアンプ16では、加えられ
た前記出力電圧と基準電圧17とが比較増巾されて駆動
回路19に加えられ、駆動回路19は該エラーアンプ1
6の出力に応じてスイッチングのオン、オフ比を変える
ようにして、該トランジスタ18のベースを駆動し、前
記出力電圧と基準電圧17が等しくなるようにフィード
バック制御を行う。
【0005】上記従来技術の例では、突合せダイオード
1の電圧降下(=ダイオードの順方向電圧:約1V)分
だけ、供給電圧(例えば定格5V)よりも、出力電圧が
(約1V)高くなるように基準電圧17を、5V+1V
=6V、に設定している。該突合せダイオード1の電圧
降下は、該ダイオードの温度や、負荷電流の変化がある
と変動し、その値は数100mVになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術による多重
化電源では、前述の如く、突合せダイオード1の温度
や、負荷電流の変化により、該突合せダイオードの電圧
降下量が変動(数100mV)し、これに伴って負荷へ
の供給電圧が変動(数100mV)するので、供給電圧
の精度の確保が困難である。例えば、計算機を利用した
プロセス制御システムへの適用を考えると、多重化電源
の負荷はIC回路であり、定格電圧は一般に5Vかそれ
以下であり、該突合せダイオードにおける電圧降下量の
数100mVの変動は、定格電圧5Vの数%〜10%に
相当する。IC回路の電圧変動許容値は一般に2〜3%
であることから、該突合せダイオードの電圧降下量の変
動要因を小さくする必要があった。そのために、第1
に、通常の電源装置では数10〜100℃に達する前記
突合せダイオードの温度変化を数℃程度に小さくするた
め大きな放熱フィンと強力な冷却ファンを要し、第2
に、負荷変動に対応するため、実際の適用システムに合
わせて、その都度基準電圧を操作員が設定する様になっ
ていた。この方法では、基準電圧設定後の負荷の変動に
は対応できないことに合せ、手数コスト、人為的誤りが
発生し易く、高コスト、低信頼度になってしまう恐れが
あった。
【0007】本発明の目的は、突合せダイオードを介し
て負荷に電圧を供給する直流安定化電源の多重化におい
て、該突合せダイオードの電圧降下の変動分を補正し
て、負荷にかかる電圧の変動を低減させて信頼度を向上
させるとともに、該向上に伴うコストの増加を抑制する
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、複数の直
流安定化電源の出力電圧を突合せダイオードを介して並
列接続して負荷に供給する直流安定化電源の多重化方法
において、前記突合せダイオードにおける電圧降下量の
変動を検出用ダイオードを介して検出し、前記突合せダ
イオードにおける電圧降下量の変動による負荷へ加わる
電圧の変動を補正する手順を加えることにより達成され
る。
【0009】上記の目的はまた、複数の直流安定化電源
の出力電圧を突合せダイオードを介して並列接続して負
荷に供給する直流安定化電源の多重化装置において、前
記突合せダイオードにおける電圧降下を検出する検出用
ダイオードと、前記突合せダイオードにおける電圧降下
量の変動による負荷へ加わる電圧の変動を補正する手段
とを設けることによっても達成される。
【0010】上記の目的はまた、突合せダイオードと検
出用ダイオードとが1個の半導体チップ上に形成されて
いるか、もしくは突合せダイオードと検出用ダイオード
とが同一放熱板に近接して実装されている請求項2に記
載の直流安定化電源の多重化装置によっても達成され
る。
【0011】上記の目的はさらに、検出用ダイオードの
半導体の面積を突合せダイオードの半導体の面積に比べ
1/100〜1/1000程に小さくし、検出用ダイオ
ードに流す電流を突合せダイオードに流れる電流に比例
した値にした請求項2乃至4のいずれかに記載の直流安
定化電源の多重化装置によっても達成される。
【0012】
【作用】検出用ダイオードは、直流安定化電源の出力電
圧より突合せダイオードにおける電圧降下量だけ低い電
圧に相当する電圧を出力する。突合せダイオードにおけ
る電圧降下量の変動による負荷へ加わる電圧の変動を補
正する手段は、検出用ダイオードの出力を得て、当該直
流安定化電源の出力電圧(突合せダイオードに加わる電
圧)を突合せダイオードにおける電圧降下分だけ高くす
る。突合せダイオードにおける電圧降下の変動は、突合
せダイオードの温度変化による電圧降下の変動分と負荷
変動による突合せダイオードを流れる電流の変化に伴う
電圧降下の変動分とを含み、前記検出用ダイオードはい
ずれか一方もしくはその両方に相当する電圧降下量だけ
当該直流安定化電源の出力電圧より低い電圧を出力す
る。
【0013】突合せダイオードと検出用ダイオードとが
1個の半導体チップ上に形成されているので、両者の温
度は常にほぼ同じ温度に保たれ、一方のダイオードの温
度が変化したら他方のダイオードの温度も同じように変
化する。従ってダイオードの温度変化に伴う電圧降下量
も両者互いにほぼ等しく、検出用ダイオードで検出され
た電圧降下量を突合せダイオードにおける電圧降下量と
してよい。また、突合せダイオードと検出用ダイオード
とが同一放熱板に近接して実装されている場合も突合せ
ダイオードと検出用ダイオードの温度が略々同じにな
り、検出用ダイオードで検出された電圧降下量を、突合
せダイオードにおける電圧降下量としてよい。
【0014】検出用ダイオードに突合せダイオードに流
れる電流に比例した電流を流す手段により、検出用ダイ
オードには突合せダイオードに流れる電流に比例した電
流が流れ、負荷が変動して突合せダイオードに流れる電
流が変動しても変動分に比例した量だけ検出用ダイオー
ドに流れる電流が変動する。したがって、突合せダイオ
ードに流れる電流の変動によって該突合せダイオードに
おける電圧降下量が変動しても、該電圧降下量の変動分
に比例した電圧降下量の変動が検出用ダイオードでの電
圧降下量に発生し、この検出用ダイオードでの電圧降下
量の変動に基づいて突合せダイオードにおける電圧降下
量が補償される。
【0015】
【実施例】本発明の第1の実施例を図1に示し、該図1
を参照して本実施例の構成と動作を説明する。本実施例
は、第1の直流安定化電源200と該第1の直流安定化
電源200と同一構成の第2の直流安定化電源200A
の二つを組み合わせて多重化したもので、第1の直流安
定化電源200の出力(プラス側)に突合せダイオード
1を、第2の直流安定化電源200Aの出力(プラス
側)に突合せダイオード1Aを、それぞれ接続し、突合
せダイオード1及び1Aの出側を互いに接続するととも
に該接続点を負荷のプラス側に接続したものである。第
1の直流安定化電源200の出力(マイナス側)と、第
2の直流安定化電源200Aの出力(マイナス側)はそ
れぞれ負荷のマイナス側に接続されている。
【0016】前記直流安定化電源200は、入力された
交流電力を整流する整流器11と、該整流器11の出力
側に接続されたコンデンサ12と、該コンデンサ12の
一方の電極に1次側の一端を接続したトランス13と、
該トランス13の2次側に直列に接続された整流ダイオ
ード14及びコンデンサ15と、該整流ダイオード14
とコンデンサ15を結ぶ配線に接続されたプラス側出力
線21Aと、前記コンデンサ15と前記トランス13の
2次側を結ぶ配線に接続されたマイナス側出力線21B
と、出力線21Aに一端を接続された検出用ダイオード
2と、該検出用ダイオード2の他端と出力線21Bを接
続する抵抗器3と、前記出力線21Bに接続された基準
電圧源17と、一方の入力を該基準電圧源17に、他方
の入力を前記検出用ダイオード2の出側に接続されたエ
ラーアンプ16と、該エラーアンプ16の出力側に接続
された駆動回路19と、該駆動回路19にベースを、前
記トランス13の1次側の他端にコレクタを、前記コン
デンサ12の他方の電極にエミッタを、それぞれ接続さ
せたトランジスタ18と、を含んで構成されている。前
記突合せダイオード1の入り側は、前記出力線21Aに
接続されている。
【0017】上記構成の直流安定化電源200と、前記
従来例の直流安定化電源100の違いは、エラーアンプ
16の他方の入力が、前記直流安定化電源100におい
ては出力線21Aに直接接続されているのに対し、直流
安定化電源200においては、出力線21Aに入り側を
接続された検出用ダイオード2と、該検出用ダイオード
2の出側と出力線21Bを結ぶ抵抗器3が配置され、エ
ラーアンプ16の他方の入力が該検出用ダイオード2の
出側に接続されている点にある。前記エラーアンプ16
と、前記基準電圧源17と、前記トランジスタ18と、
前記駆動回路19とを含んで突合せダイオードにおける
電圧降下量の変動による負荷へ加わる電圧の変動を補正
する手段が構成されている。
【0018】直流安定化電源200に入力された交流電
力は、整流器11とコンデンサ12で整流され、スイッ
チング動作するトランジスタ18を介して、トランス1
3の1次巻線に印加される。該印加によってトランス1
3の2次巻線に発生する電圧は整流ダイオード14とコ
ンデンサ15で整流平滑されて出力電圧となる。該出力
電圧は検出用ダイオード2を直列に介してエラーアンプ
16に加えられ、基準電圧源17が発生する基準電圧と
比較、増幅されて駆動回路19に加えられる。該駆動回
路19は前記エラーアンプ16の出力に応じてスイッチ
ングのオン、オフ比を変えるようにして前記トランジス
タ18のベースを駆動し、出力電圧から該検出用ダイオ
ードの電圧降下分を差引いた値と基準電圧が等しくなる
ようにフィードバック制御する。抵抗器3は前記検出用
ダイオード2にバイアス電流を流すものであり、該検出
用ダイオード2と前記突合せダイオード1は、互いの温
度が略々(数℃内の差で)等しくなるように熱的に接続
されている。熱的接続の例を図2、図3に示す。
【0019】上記実施例によれば、突合せダイオード1
と検出用ダイオード2がほぼ同じ温度変化をするので、
突合せダイオード1の温度変化による電圧降下量の変動
に相当する電圧降下量の変動が検出用ダイオード2にお
いても発生し、エラーアンプ16には、この電圧降下量
の変動を含んだ電圧が入力される。したがって、該エラ
ーアンプ16、駆動回路19は、それら電圧降下後の電
圧、すなわち突合せダイオード1の出側の電圧(負荷に
加わる電圧)が基準電圧源17が発生する基準電圧と等
しくなるようにトランジスタ18のスイッチング動作を
制御する。
【0020】突合せダイオード1の温度変化は数10℃
〜100℃に亘り、この温度変化による電圧降下量の変
動は100mV〜200mVに及び、これは定格電圧5
Vのとき2〜4%の変動となるが、この電圧降下量の変
動分は上記動作により補償され、負荷にかかる電圧変動
を十分小さく(10mV、定格5Vで0.2%)でき
る。したがって、温度変化を抑制するための過大な冷却
フィンやファンは必要ない。
【0021】上記第1の実施例において、突合せダイオ
ード1と検出用ダイオード2を熱的に接続する方法とし
て、両者を同一シリコンチップ上に形成する方法があ
り、そのダイオードの構造を図2に示す。本構造のダイ
オードは一般に市販されており容易に使用できる。本実
施例によれば、突合せダイオードと検出用ダイオードの
温度をほぼ同一にでき、負荷にかかる電圧の温度による
変動を極めて小さく(数mVに)できる効果がある。
【0022】また、上記第1の実施例において、突合せ
ダイオード1と検出用ダイオード2を熱的に接続する他
の方法として、同一フィンに近接して実装する方法があ
り、実装例を図3に示す。本実施例によれば、負荷電流
(数A〜数10A)を流す突合せダイオードは高価な大
電流用ダイオードとするが、検出用には安価な小電流用
ダイオードを用いて、トータルコストを低くできる効果
がある。
【0023】第1の実施例によれば、突合せダイオード
の温度変化(数10℃〜100℃)による電圧降下の変
動分(数10mV〜200mV)が補正され、過大な放
熱フィンやファンを設けることなく、その分低コスト
で、小形、高信頼度の直流安定化電源の多重化を実現す
る効果を有する。なお、図1では、直流安定化電源20
0,200Aを示す点線枠の外に突合せダイオード1,
1Aが記載されているが、検出用ダイオード2と突合せ
ダイオード1,1Aが上述のように組み合わせて形成も
しくは配置される場合は、突合せダイオード1,1Aも
直流安定化電源200,200Aのなかに当然含まれる
ことになる。
【0024】本発明の第2の実施例を図4に示す。図4
では、直流安定化電源300と突合せダイオードを介し
て結合される直流安定化電源300Aは図示されていな
いが、前記直流安定化電源300と同一の構成となって
いる。本実施例と前記第1の実施例との違いは、本実施
例の第1の直流安定化電源300と第2の直流安定化電
源300Aにおいて、検出用ダイオード2の半導体面積
を突合せダイオードのそれに比べ1/s例えば1/10
00にした点と、突合せダイオード1に流れる電流を検
出する分流器4,検出した電流信号を増幅するアンプ
5,及び該増幅された電流信号を入力とし出力を前記検
出用ダイオード2の出側に接続して検出用ダイオード2
に突合せ用ダイオード1に流れる電流の1/s例えば1
/1000の電流を流すように構成した電流駆動回路6
を設けた点とにある。他の構成は図1に記したものと同
様である。
【0025】本実施例の構成によれば、突合せダイオー
ド1の電圧降下と検出用ダイオード2の電圧降下が同じ
になり、突合せダイオード1の温度や電流の変化による
電圧降下の変動分が補正され、負荷にかかる電圧を、突
合せダイオード1の温度変化や負荷に流れる電流値の変
化に関係なく、過大な放熱フィンやファンを設けること
なく、かつ電圧設定を容易にして、基準電圧源17が発
生する基準電圧の値に正しく保つことができ、低コスト
で、小形、高精度、高信頼度の直流安定化電源の多重化
を実現する効果がある。
【0026】図4の構成で突合せダイオード1の電圧降
下と検出用ダイオード2の電圧降下が同じになる理由を
以下に説明する。一般にダイオードの電流Iと電圧Vの
関係は半導体の理論から、
【0027】
【数1】
【0028】但し A=ダイオードの半導体面積 I0=単位面積あたりの逆方向飽和電流 K=ボルツマン定数 q=電子の電荷量 T=ダイオードの温度 であり、順方向バイアス時には、
【0029】
【数2】
【0030】となり、実用的範囲で、
【0031】
【数3】
【0032】が成り立つ。いま図4の突合せダイオード
1の電流と電圧の関係を(3)式にあてはめると、式の
記号にサフィックス1を付して、
【0033】
【数4】
【0034】となり、(4)式の左右両辺を1/100
0倍すると、
【0035】
【数5】
【0036】となる。図4の検出用ダイオード2の電流
と電圧を関係を(3)式にあてはめると、式の記号にサ
フィックス2を付して、
【0037】
【数6】
【0038】となる。本実施例では、
【0039】
【数7】
【0040】とし、実用的に検出用ダイオードの温度T
2=突合せダイオードの温度T1となるよう両ダイオード
間の温度差を小さくしたので、(6)式に、これらの条
件を代入して、
【0041】
【数8】
【0042】となる。(8)式は(5)式と左辺が等し
いから、 V2=V1 ……(9) となる。すなわち検出用ダイオード2における電圧降下
量V2は、突合せダイオードにおける電圧降下量V1と等
しい。
【0043】図4に示す第2の実施例においては、突合
せダイオードに流れる電流をトランス13から見て2次
側で検出したが、トランスの1次巻線の電流、トランジ
スタ18のエミッタ電流も相関があるので、そちら側で
電流を検出しても同様の効果が得られる。図5は本発明
の第3の実施例を示し、トランジスタ18のエミッタ電
流を検出して検出用ダイオード2に流れる電流を制御す
る場合の回路構成例である。図5では、直流安定化電源
400と突合せダイオードを介して結合される直流安定
化電源400Aは図示されていないが、前記直流安定化
電源400と同一の構成となっている。また、前記第2
の実施例や本実施例においても、突合せダイオード1と
検出用ダイオード2を同一チップ上に構成すれば、
(9)式がより厳密に成立ち、突合せダイオード1にお
ける電圧降下量をより精度良く補償することができる。
【0044】上記各実施例は、それぞれ2個の同一構成
の直流安定化電源を突合せダイオードを介して並列接続
した例であるが、3個以上の直流安定化電源を突合せダ
イオードを介して並列接続した場合でも同様の効果が得
られるのは明らかであり、さらに、前記直流安定化電源
200,300,あるいは400を組み合わせた場合も
同様である。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、検出用ダイオードを設
けて突合せダイオードにおける電圧降下量を検知し、直
流安定化電源の出力電圧が、この電圧降下量分だけ、負
荷に加えるべき電圧より高くなるように制御されるの
で、突合せダイオードの温度変化や負荷の変動による該
突合せダイオードにおける電圧降下量の変動を補償する
ことが可能となり、強制冷却のためのファンなどを設け
ることなく信頼度の高い直流安定化電源の多重化が実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す回路図である。
【図2】第1の実施例の部分の詳細構造を示す斜視図で
ある。
【図3】図2に示す第1の実施例の部分の他の構造例を
示す斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施例を示す回路図である。
【図6】公知の従来の技術の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 突合せダイオード 2 検出用ダイオード 3 抵抗器(2にバイアス電流を流す) 4 分流器(1に流れる電流を検出する) 5 アンプ(分流器で検出した信号を増巾する) 6 電流駆動回路(2にバイアス電流を流す) 11 整流器 12 コンデンサ 13 トランス 14 整流ダイオード 15 コンデンサ 16 エラーアンプ 17 基準電圧源 18 トランジスタ 19 駆動回路 20 ピーク整流回路 21A プラス側出力線 21B マイナス側出力線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 和雄 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 山本 敏文 茨城県日立市大みか町5丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (72)発明者 渡辺 雅彦 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (72)発明者 源元 敏朗 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日立プロセスコンピュータエンジニアリ ング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−176714(JP,A) 実開 昭59−15110(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02M 3/00 - 3/44 G05F 1/56 310 - 320

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の直流安定化電源の出力電圧を突合
    せダイオードを介して並列接続して負荷に供給する直流
    安定化電源の多重化方法において、前記突合せダイオー
    ドにおける電圧降下量の変動を前記突合せダイオードと
    熱的に結合して配置された検出用ダイオードにバイアス
    電流を流して検出し、前記突合せダイオードにおける電
    圧降下量の変動による負荷へ加わる電圧の変動を補正す
    ることを特徴とする直流安定化電源の多重化方法。
  2. 【請求項2】 複数の直流安定化電源の出力電圧を突合
    せダイオードを介して並列接続して負荷に供給する直流
    安定化電源の多重化装置において、前記突合せダイオー
    ドと熱的に結合して配置され前記突合せダイオードにお
    ける電圧降下量の変動を検出する検出用ダイオードと、
    該検出用ダイオードに前記突合せダイオードにおける電
    圧降下量の変動を検出するためのバイアス電流を流す手
    段と、前記突合せダイオードにおける電圧降下量の変動
    による負荷へ加わる電圧の変動を補正する手段を設けた
    ことを特徴とする直流安定化電源の多重化装置。
  3. 【請求項3】 突合せダイオードと検出用ダイオードと
    が1個の半導体チップ上に形成されていることを特徴と
    する請求項2に記載の直流安定化電源の多重化装置。
  4. 【請求項4】 突合せダイオードと検出用ダイオードと
    が同一放熱板に近接して実装されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の直流安定化電源の多重化装置。
  5. 【請求項5】 検出用ダイオードの半導体の面積を突合
    せダイオードの半導体の面積に比べ1/100〜1/1
    000程に小さくし、検出用ダイオードに流す電流を突
    合せダイオードに流れる電流に比例した値にしたことを
    特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の直流安定
    化電源の多重化装置。
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