以下に図面を参照して、実施形態について説明する。図1は、音情報提供システムのシステム構成の一例を示す図である。
本実施形態の音情報提供システム100は、サーバ装置200と、移動端末300とを有し、それぞれがネットワークを介して接続される。また、本実施形態の音情報提供システム100において、サーバ装置200は、ネットワークを介して、CDDB(Compact Disc DataBase)400と通信を行う。CDDB400は、音楽CD(Compact Disc)の演奏者や制作年度などの情報が格納されたデータベースである。
本実施形態のサーバ装置200は、移動端末300において、ルートの選択と、プレイリストの作成と、プレイリストに含まれる音情報のジャンル(種類)を示す情報の入力と、が行われると、作成されたプレイリストを、ルート及びジャンルを示す情報と対応付けて格納する。
尚、以下の説明では、楽曲情報と音声情報は、音情報に含まれる。つまり、音情報は、楽曲情報か音声情報の何れか1つ又は両方を含む。また、以下の説明では、プレイリストに含まれる音情報のジャンルを、チャンネルと呼ぶ。
本実施形態のサーバ装置200は、移動端末300において、チャンネルが選択されると、選択されたチャンネルと、移動端末300の現在地を示す位置情報に基づきルートを選択し、選択されたルートと対応付けられたプレイリストの中から、移動端末300に再生させるプレイリストを特定し、移動端末300に通知する。
移動端末300は、自身の現在地が、通知されたプレイリストと対応付けられたルートに含まれる位置になると、このプレイリストの再生を行う。
尚、図1の例では、音情報提供システム100に含まれる移動端末300は1台としているが、これに限定されない。音情報提供システム100に含まれる移動端末300は、任意の台数であって良い。また、音情報提供システム100では、移動端末300によってサーバ装置200に格納されたプレイリストが、他の移動端末300において再生されても良い。
本実施形態の音情報提供システム100は、ルートデータベース211、指定地点データベース212、音情報データベース213、プレイリストデータベース214、チャンネルデータベース215、チャンネルルートデータベース216、ユーザチャンネルデータベース217、音情報提供部210を有する。
ルートデータベース211は、ルートに関する情報が格納されている。指定地点データベース212は、特定の地点を示す情報が格納されている。音情報データベース213は、楽曲情報や音声情報等の音情報に関する情報が格納されている。楽曲情報とは、楽曲IDで特定される楽曲の音楽ファイルである。音声情報とは、例えば、ナレーション等の音声ファイルである。尚、音情報データベース213に格納される情報は、サーバ装置200が、CDDB400と通信を行って取得した情報を含む。
プレイリストデータベース214は、プレイリストが格納されている。チャンネルデータベース215は、チャンネルに関する情報が格納されている。チャンネルルートデータベース216は、ルートとチャンネルとの対応付けを示す情報が格納されている。ユーザチャンネルデータベース217は、チャンネルを登録したユーザに関する情報が格納されている。各データベースの詳細は後述する。
本実施形態の音情報提供部210は、移動端末300から、プレイリストの登録要求を受けつけると、ルートと、プレイリストと、チャンネルと、のそれぞれを入力させる画面を移動端末300に表示させる。このとき、音情報提供部210は、ルートデータベース211、指定地点データベース212等を参照して、入力画面を表示させても良い。
そして、音情報提供部210は、移動端末300において入力された情報に基づき、音情報データベース213、プレイリストデータベース214、チャンネルデータベース215、チャンネルルートデータベース216、ユーザチャンネルデータベース217のそれぞれに該当する情報を格納する。
また、音情報提供部210は、移動端末300からプレイリストの取得要求を受けつけると、チャンネルを選択させる画面を移動端末300に表示させる。そして、音情報提供部210は、移動端末300が取得した移動端末300の現在地を示す情報から、ルートを特定し、選択されたチャンネルと、特定されたルートとから、移動端末300に送信するプレイリストを特定し、送信する。
移動端末300は、プレイリスト管理処理部310を有する。プレイリスト管理処理部310は、サーバ装置200からプレイリストを取得すると、移動端末300の現在地に基づき、プレイリストを再生する。
このように、本実施形態では、ルートとプレイリストとが対応付けられているため、移動する際のルートに応じて、プレイリストの候補が変わり、そのルートに入れば、候補の中から特定されたプレイリストが再生される。したがって、本実施形態では、移動端末300のユーザに、ルートに合わせた楽曲又は音声情報を提供することができる。
尚、図1では、各データベースがサーバ装置200に設けられるものとしたが、これに限定されない。各データベースは、サーバ装置200の外部に設けられていても良い。また、サーバ装置200は、複数の情報処理装置によって実現されても良い。
以下に、本実施形態の音情報提供システム100の有する各装置について説明する。図2は、サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2のサーバ装置200は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置21、補助記憶装置22、メモリ装置23、CPU(Central Processing Unit)24、及びインタフェース装置25等を有する。
サーバ装置200での処理を実現するプログラムの1つであって、音情報提供部210を実現する音情報提供プログラムは、CD-ROM等の記録媒体26によって提供される。音情報提供プログラムを記憶した記録媒体26がドライブ装置21にセットされると、音情報提供プログラムが記録媒体26からドライブ装置21を介して補助記憶装置22にインストールされる。
尚、音情報提供プログラムのインストールは必ずしも記録媒体26より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置22は、インストールされた音情報提供プログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置23は、音情報提供プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置22から音情報提供プログラムを読み出して格納する。CPU24は、メモリ装置23に格納された音情報提供プログラムに従ってサーバ装置200に係る機能を実行する。インタフェース装置25は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
図3は、移動端末のハードウェア構成の一例を示す図である。図3において、移動端末300は、CPU31、ROM32、RAM33、タッチパネル34、補助記憶装置35、近距離無線通信機36、デジタルカメラ37等を有する。
ROM32及び補助記憶装置35は、移動端末300にインストールされたプログラムの1つであって、プレイリスト管理処理部310を実現するプレイリスト管理プログラム等を記憶する。RAM33は、プレイリスト管理プログラムの起動指示があった場合に、ROM32又は補助記憶装置35からプレイリスト管理プログラムを読み出して記憶する。CPU31は、RAM33に記憶されたプレイリスト管理プログラムに従ってユーザ端末30に係る機能を実現する。
タッチパネル34は、入力機能と表示機能との双方を備えた電子部品であり、情報の表示や、ユーザからの入力の受け付け等を行う。タッチパネル34は、出力装置38及び入力装置39等を含む。
出力装置38は、液晶ディスプレイ等であり、タッチパネル34の表示機能を担う。入力装置39は、出力装置38に対する接触物の接触を検出するセンサを含む電子部品である。接触物とは、タッチパネル34の接触面(表面)に接触する物体をいう。接触する物体の一例として、ユーザの指や専用又は一般のペン等が挙げられる。
尚、タッチパネル34は必ずしも備えている必要はなく、移動端末300が出力装置38と入力装置39を別々に備えていてもよい。また、出力装置38は、移動端末300と外付けで接続されていてもよい。また、入力装置39は接触を検出するセンサに限られず、ハードウェアキー、キーボード、マウス等の電子部品も含まれる。
近距離無線通信機36は、近距離無線通信を行うためのハードウェアである。本実施形態において、近距離無線通信機36は、NFCタグに記憶されている情報を読み取る。すなわち、本実施形態において、近距離無線通信機36は、NFCリーダが好適である。デジタルカメラ37は、撮像機能を有する一般的なデジタルカメラであって、移動端末300に電子部品として内蔵されていてもよいし、移動端末300と外付けで接続されていてもよい。
尚、本実施形態の移動端末300は、例えば、タッチパネル34やデジタルカメラ37、近距離無線通信機36を有していなくても良い。本実施形態の移動端末300の出力装置38は、ディスプレイであって、入力装置39は、キーボードやポインティングデバイス等であっても良い。
次に、図4乃至図10を参照して、サーバ装置200の有する各データベースについて説明する。各データベースは、例えば、サーバ装置200の補助記憶装置24等に設けられても良い。図4は、ルートデータベースの一例を示す図である。
本実施形態のルートデータベース211は、情報の項目として、ルートID、シーケンスNo.、緯度、経度、プレイスID、法定速度、距離を有し、項目「ルートID」と、その他の項目とが対応付けられている。
以下の説明では、ルートデータベース211において、項目「ルートID」の値と、その他の項目の値とを含む情報をルート情報と呼ぶ。また、本実施形態では、ルートデータベース211に格納されたルート情報が示すルートを、登録ルートと呼ぶ場合がある。
本実施形態のルートデータベース211に格納されたルート情報は、例えば、ネットワーク上に存在する外部のサーバから取得した情報であっても良い。
項目「ルートID」の値は、ルートを特定するための識別情報である。ルートとは、例えば、道路であっても良いし、線路であっても良い。本実施形態のルートとは、移動端末300のユーザが移動することができる経路であれば良い。
項目「シーケンスNo.」の値は、ルート内に設定された区画を特定するための識別情報である。項目「緯度」、「経度」のそれぞれは、ルート内の区画におけるある地点の緯度と経度を示す。項目「プレイスID」の値は、緯度、経度が示す地点を識別するための識別情報である。項目「法定速度」の値は、区画毎に決められた速度を示し、項目「距離」の値は、区画毎の距離を示す。
図5は、指定地点データベースの一例を示す図である。本実施形態の指定地点データベース212は、プレイリストの作成の際に、移動端末300のユーザ等によって入力された情報が格納される。
指定地点データベース212は、情報の項目として、地点ID、名称、緯度、経度を有し、項目「地点ID」とその他の項目とが対応付けられている。以下の説明では、指定地点データベース212において、項目「地点ID」の値とその他の項目の値とを含む情報を、指定地点情報と呼ぶ。
項目「地点ID」の値は、地点を特定するための識別情報であり、項目「名称」の値は、地点の名称を示し、項目「緯度」、「経度」の値は、地点の緯度と経度を示す。
図6は、音情報データベースの一例を示す図である。本実施形態の音情報データベース213は、プレイリストの作成の際に、移動端末300からの検索要求を受けて、サーバ装置200がCDDB400から取得した情報等が格納される。
本実施形態の音情報データベース213は、情報の項目として、楽曲ID、楽曲名、演奏時間を有し、項目「楽曲ID」と、その他の項目とが対応付けられている。項目「楽曲ID」の値は、楽曲を特定するための識別情報であり、項目「楽曲名」の値は、楽曲の名称を示し、項目「演奏時間」の値は、楽曲の演奏時間を示す。
尚、音情報データベース213には、図6に示す項目以外に、音声情報を特定するための情報、音声情報の名称を示す情報、音声情報の再生時間等が含まれても良い。また、音情報データベース213には、楽曲IDで特定される楽曲の楽曲情報そのものである楽曲ファイルが、楽曲IDと対応付けられて格納されても良い。音声情報そのものである音声情報についても同様である。以下の説明では、音情報データベース213に格納された情報を音情報と呼ぶ。
図7は、プレイリストデータベースの一例を示す図である。本実施形態のプレイリストデータベース214は、移動端末300において作成されたプレイリストが格納される。
本実施形態のプレイリストデータベース214は、情報の項目として、プレイリストID、タイミング条件、再生条件、優先度、楽曲IDを含み、項目「プレイリストID」と、その他の項目とが対応付けられている。
以下の説明では、プレイリストデータベース214において、項目「プレイリストID」の値と、その他の項目の値とを含む情報をプレイリスト情報と呼ぶ。また、以下の説明では、プレイリストIDが同一のプレイリスト情報を、プレイリストIDによって特定されるプレイリストとする。
項目「プレイリストID」の値は、プレイリストを特定するための識別情報である。項目「タイミング条件」の値は、楽曲IDで特定される楽曲を再生するタイミングに関する条件を示す。
具体的には、例えば、楽曲IDと対応するタイミング条件が「フロー」である場合には、この楽曲IDによって特定される楽曲は、再生条件で指定した順にしたがって再生される。
また、楽曲IDと対応するタイミング条件が「スタート」である場合には、この楽曲IDによって特定される楽曲は、プレイリストIDによって特定されるプレイリストと対応付けられたルートに移動端末300が入ったときに、最初に再生される。
また、楽曲IDと対応するタイミング条件が「エンド」である場合には、この楽曲IDによって特定される楽曲は、プレイリストIDによって特定されるプレイリストと対応付けられたルートにおいて、移動端末300が目的地に到着したときに再生される。
また、楽曲IDと対応するタイミング条件が「指定地点」である場合には、この楽曲IDによって特定される楽曲は、移動端末300が、再生条件で指定される指定地点に到着したときに再生される。
項目「再生条件」の値は、楽曲IDで特定される楽曲の再生に関する条件を示す。
具体的には、例えば、楽曲IDと対応するタイミング条件が「フロー」である場合、項目「再生条件」の値は、タイミング条件が「フロー」とされた楽曲における再生順を示す。
また、楽曲IDと対応するタイミング条件が「スタート」又は「エンド」である場合には、項目「再生条件」の値は設定されない。
また、楽曲IDと対応するタイミング条件が「指定時間」である場合には、項目「再生条件」の値は、所定の時間を示す。例えば、本実施形態では、タイミング条件が「指定時間」である楽曲は、移動端末300の現在地から目的地までの所要時間が、指定時間以内となった場合に再生される。
図7の例では、プレイリストID「P001」で特定されるプレイリストには、楽曲ID「000001」、「000002」、「000003」、「N00001」、「N00002」等によって特定される楽曲が指定されている。
また、楽曲ID「000001」のタイミング条件は、「フロー」であり、再生条件は「001」である。したがって、楽曲ID「000001」で特定される楽曲は、プレイリストID「P001」で特定されるプレイリストにおいて、タイミング条件が「フロー」とされた楽曲のうち、1番目に再生される。
また、楽曲ID「N00001」のタイミング条件は、「スタート」である。したがって、楽曲ID「N00001」で特定される楽曲は、移動端末300がプレイリストID「P001」で特定されるプレイリストが対応付けられたルートに入ったときに再生される。
尚、ルートに入るとは、移動端末300の現在地を示す現在地情報が、ルート内に含まれるようになることを示す。
また、楽曲ID「N00003」のタイミング条件は、「指定地点」であり、再生条件は「L0001」である。したがって、楽曲ID「N00003」で特定される楽曲は、移動端末300の現在地情報が、地点ID「L0001」で特定される地点の緯度・経度と一致した場合に再生される。尚、楽曲ID「N00003」で特定される楽曲は、移動端末300の現在地情報が、地点ID「L0001」で特定される地点の緯度・経度を中心とした所定範囲内に入った場合に、再生されても良い。
項目「優先度」の値は、楽曲IDで特定される楽曲を再生する際の優先度を示す。
図8は、チャンネルデータベースの一例を示す図である。本実施形態のチャンネルデータベース215は、移動端末300において入力された、チャンネルに関する情報が格納される。
チャンネルデータベース215は、情報の項目として、チャンネルID、チャンネル名を有し、両者は対応付けられている。項目「チャンネルID」、「チャンネル名」の値は、移動端末300のユーザによって入力される情報である。項目「チャンネルID」の値は、チャンネルを特定するための識別情報である。項目「チャンネル名」の値は、チャンネルの名称を示す。
以下の説明では、チャンネルデータベース215において、各項目の値を含む情報をチャンネル情報と呼ぶ。
図9は、チャンネルルートデータベースの一例を示す図である。本実施形態のチャンネルルートデータベース216は、移動端末300において入力された、ルートとチャンネルとの対応付けを示す情報が格納される。
チャンネルルートデータベース216は、情報の項目として、「チャンネルID」、「ルートID」、「プレイリストID」とを有し、それぞれが対応付けられている。
以下の説明では、チャンネルルートデータベース216において、各項目の値を含む情報を、チャンネルルート情報と呼ぶ。
図10は、ユーザチャンネルデータベースの一例を示す図である。本実施形態のユーザチャンネルデータベース217は、移動端末300において入力された、チャンネルを登録したユーザに関する情報が格納される。
本実施形態のユーザチャンネルデータベース217は、情報の項目として、ユーザIDとチャンネルIDとを有し、両者は対応付けられている。項目「ユーザID」の値は、チャンネルIDを入力した移動端末300のユーザを特定するための識別情報である。
以下の説明では、ユーザチャンネルデータベース217において、各項目の値を含む情報を、ユーザチャンネル情報と呼ぶ。
次に、図11を参照して、本実施形態の音情報提供システム100の有する各装置の機能について説明する。
図11は、音情報提供システムの各装置の機能構成を説明する図である。始めに、サーバ装置200の機能について説明する。
本実施形態のサーバ装置200は、音情報提供部210を有する。音情報提供部210は、CPU24がメモリ装置23に格納された音情報提供プログラムを読み出して実行することで実現される。
音情報提供部210は、登録処理部220と、出力処理部230と、通信部240とを有する。
登録処理部220は、移動端末300において入力された情報に基づき、ルートと、チャンネルと、プレイリストの登録を行う。出力処理部230は、移動端末300からの要求に応じて、移動端末300へ出力するプレイリストを出力する。通信部240は、サーバ装置200と、移動端末300を含む外部の装置との通信を行う。
登録処理部220は、画面表示部221、音情報取得部222、対応付け部223、格納部224を有する。
画面表示部221は、移動端末300に各種の画面を表示させる。具体的には、画面表示部221は、移動端末300に、各種の画面を表示させるための画面データを生成しても良いし、移動端末300に各種の画面を表示させるためのURL(Uniform Resource Locator)を通知しても良い。
音情報取得部222は、移動端末300から入力された楽曲名等を検索キーとして、CDDB400へ検索要求を行い、検索結果である音情報を取得する。
対応付け部223は、移動端末300において入力された情報に基づき、上述した各データベースに格納する情報を生成する。具体的には、対応付け部223は、ルートと、チャンネルと、プレイリストと、の対応付けを行う。対応付け部223の処理の詳細は後述する。
格納部224は、対応付け部223によって対応付けがされた情報を各データベースに格納する。
本実施形態の出力処理部230は、ルート検索部231、ルート特定部232、プレイリスト特定部233、再生用プレイリスト作成部234、出力部235を有する。
ルート検索部231は、移動端末300から入力されたチャンネルに応じて、対応付けられたルートを検索し、該当するルート情報を抽出する。
ルート特定部232は、移動端末300から通知される移動端末300の現在地情報と、抽出されたルート情報とに基づき、移動端末300の現在地に最も近い緯度・経度を含むルートを特定する。
プレイリスト特定部233は、ルート特定部232により特定されたルートと対応するプレイリストを特定する。
再生用プレイリスト作成部234は、プレイリスト特定部233で特定されたプレイリストと、移動端末300の現在地から目的地までの移動時間とに基づき、移動端末300において再生される再生用プレイリストを作成する。
出力部235は、再生用プレイリストを、通信部240を介して移動端末300へ出力する。
次に、本実施形態の移動端末300の機能について説明する。本実施形態の移動端末300は、プレイリスト管理処理部310を有する。プレイリスト管理処理部310は、CPU31が、RAM33に記憶されたプレイリスト管理プログラムを読み出して実行することで実現される。
本実施形態のプレイリスト管理処理部310は、入力受付部311、表示制御部312、通信部313、再生処理部320を有する。
入力受付部311は、移動端末300に対する各種の入力を受け付ける。具体的には、入力受付部311は、移動端末300のユーザの操作により入力される情報を受け付ける。
表示制御部312は、移動端末300における表示を制御する。通信部313は、移動端末300と、外部の装置との通信を行う。
再生処理部320は、移動端末300が取得したプレイリストの再生処理を行う。本実施形態の再生処理部320は、位置情報取得部321、所要時間判定部322、データ有無判定部323、再生部324を有する。
位置情報取得部321は、移動端末300の現在地を示す現在地情報を取得する。現在地情報とは、緯度・経度で示される位置情報である。
所要時間判定部322は、移動端末300の現在地から、目的地として設定された地点までにかかる所要時間が、所定の時間よりも長いか否かを判定する。
プレイリスト特定部233は、プレイリストに含まれる楽曲IDで特定される楽曲の楽曲情報が、移動端末300内に存在するか否かを判定する。再生部324は、再生用プレイリストを再生する。
次に、図12を参照して、本実施形態のサーバ装置200におけるプレイリストの登録について説明する。図12は、登録処理部による処理を説明するフローチャートである。
本実施形態のサーバ装置200の音情報提供部210は、移動端末300から、プレイリストの登録要求を受けつけると、登録処理部220の画面表示部221により、移動端末300にルートを選択させるための画面を表示させ、ルートの選択を受け付ける(ステップS1201)。
より具体的には、登録処理部220は、通信部240を介して、移動端末300において選択されたルートを示す情報を受信する。
ルートの選択を受け付けると、登録処理部220は、画面表示部221により、楽曲の検索画面を移動端末300に表示させ、移動端末300において入力された検索キーを、通信部240を介して受信する(ステップS1202)。
続いて、登録処理部220は、音情報取得部222により、検索キーと共に検索要求をCDDB400へ送信し、検索結果である音情報を取得すると、画面表示部221により、検索結果を移動端末300へ表示させる(ステップS1203)。続いて、登録処理部220は、移動端末300からプレイリストの作成指示を受けて、画面表示部221により、プレイリスト作成画面を移動端末300に表示させる(ステップS1204)。
続いて、登録処理部220は、移動端末300において入力された情報に応じて、対応付け部223による対応付けを行い、プレイリストを作成し、プレイリストデータベース214に格納する(ステップS1205)。
続いて、登録処理部220は、画面表示部221により、チャンネル情報の入力画面を移動端末300に表示させ、通信部240を介して、移動端末300において入力されたチャンネル情報を受けつける(ステップS1206)。
続いて、登録処理部220は、対応付け部223により、選択されたルートと、ステップS1025で格納されたプレイリストと、チャンネルIDとを、対応付け部223によって対応付けて、各データベースへ格納し(ステップS1207)、処理を終了する。
以下に、図13乃至図16を参照して、登録処理部220の処理について具体的に説明する。図13は、移動端末の表示例を示す第一の図である。図13に示す画面131は、移動端末300に表示された、ルートの選択画面の一例である。
本実施形態のサーバ装置200は、例えば、移動端末300の現在地情報と、ルートデータベース211とに基づき、移動端末300の現在地を含む所定範囲の地域の地図を移動端末300の出力装置38等に表示させても良い。
図13の例では、ルートR1が選択された状態を示している。移動端末300は、画面131においてルートが選択されると、指定されたルートのルートIDをサーバ装置200に送信しても良い。
図14は、移動端末の表示例を示す第二の図である。図14に示す画面141は、移動端末300に表示された、楽曲の検索画面の一例である。
画面141には、楽曲を検索する検索キーとなる情報が入力される入力欄142と、サーバ装置200に対して検索指示を行うための操作ボタン143と、検索結果が表示される表示欄144、検索結果の楽曲をプレイリストに登録するための操作ボタン145が含まれる。
入力欄142には、楽曲名、アーティスト名、アルバム名等が入力される。画面141では、操作ボタン143が操作され、サーバ装置200から検索結果が取得されると、表示欄144に検索結果が表示される。図14の例では、検索結果として、楽曲名、アーティスト名、アルバム名等が表示される。
また、本実施形態では、表示欄144において、検索結果が表示された状態で、操作ボタン145が操作されると、サーバ装置200に対し、プレイリストの作成指示が通知される。サーバ装置200は、プレイリストの作成指示を受けつけると、移動端末300にプレイリスト作成画面を表示させる。
図15は、移動端末の表示例を示す第三の図である。図15(A)に示す画面151Aは、プレイリスト作成画面の一例であり、図15(B)は、指定地点の設定画面の一例を示す。
画面151Aは、楽曲名が表示される表示欄152と、楽曲の演奏時間が表示される表示欄153と、タイミング条件が入力される入力欄154と、再生条件が入力される入力欄155と、入力された内容を確定させる確定指示を行うための操作ボタン156と、を有する。
本実施形態では、例えば、入力欄154において、タイミング条件として、「指定地点」が入力された場合には、図15(B)に示す指定地点の設定画面が、サーバ装置200によって、移動端末300に表示されても良い。
図15(B)の画面151Bでは、例えば、図13の画面131で選択されたルートR1の一部を含む地図が表示されており、画面151Bにおいて、移動端末300のユーザに指定された地点が指定地点とされても良い。
移動端末300は、画面151Aにおいて、タイミング条件と再生条件の入力が行われ、操作ボタン156が操作されると、画面151Aにおいて入力された情報を、プレイリストとしてサーバ装置200へ送信する。
サーバ装置200は、移動端末300からプレイリストを取得すると、対応付け部223により、プレイリストにプレイリストIDを付与し、プレイリストデータベース214に格納する。また、対応付け部223は、プレイリストにプレイリストIDと、画面131で選択されたルートのルートIDとを対応付けて、保持しておく。
図16は、移動端末の表示例を示す第四の図である。図16(A)は、チャンネル名の検索画面の一例を示し、図16(B)は、チャンネル名の入力画面の一例を示す図である。
図16に示す画面161Aと、画面161Bとは、何れもチャンネル情報の入力画面である。
移動端末300は、画面161Aにおいて、検索キーが入力され、操作ボタン162が操作されると、サーバ装置200に対して検索キーと一致するチャンネル名の検索要求をサーバ装置200に対して行う。サーバ装置200は、検索要求を受けて、チャンネルデータベース215を検索し、その結果を移動端末300へ返す。
移動端末300は、チャンネルデータベース215に一致するチャンネル名が存在する場合には、その旨を画面161Aに表示させても良い。
移動端末300は、画面161Aにおいて、操作ボタン162が操作されると、検索キーとして入力されたチャンネル名を、プレイリスト及びルートと対応するチャンネル名として、サーバ装置200に送信する。
また、移動端末300は、画面161Aにおいて検索キーとされたチャンネル名と一致するチャンネル名が、チャンネルデータベース215に存在しない場合、画面161Aを画面161Bに遷移させる。
画面161Bは、チャンネル名と、新たにチャンネルを作成した日付を示す作成日とを入力する入力欄166を有する。移動端末300は、チャンネル名と作成日が入力されて、操作ボタン164が操作されると、チャンネル名をサーバ装置200へ送信する。
サーバ装置200において、対応付け部223は、移動端末300から、チャンネルデータベース215に存在するチャンネル名を受信した場合には、チャンネルデータベース215において、受信したチャンネル名と対応するチャンネルIDを取得する。そして、対応付け部223は、取得したチャンネルIDを、ルートID及びプレイリストIDと対応付けて、チャンネルルート情報として、チャンネルルートデータベース216へ格納する。
また、対応付け部223は、移動端末300から新たなチャンネル名を受信した場合には、受信したチャンネル名に新たなチャンネルIDを付与し、チャンネル情報としてチャンネルデータベース215に格納する。さらに、対応付け部223は、新たに付与されたチャンネルIDを、ルートID及びプレイリストIDと対応付けて、チャンネルルート情報として、チャンネルルートデータベース216へ格納する。
また、本実施形態では、図16に示す画面161A、161Bのそれぞれにおいて、チャンネル情報と共に、移動端末300のユーザを特定するためのユーザ情報として、ユーザIDが入力されても良い。その場合、移動端末300は、チャンネル名と共に、ユーザIDをサーバ装置200へ送信する。
サーバ装置200は、移動端末300からユーザIDを受信すると、対応付け部223により、チャンネル名と対応するチャンネルIDと、ユーザIDとを対応付けて、ユーザチャンネル情報とし、ユーザチャンネルデータベース217に格納する。
尚、ユーザIDは、画面161A、161Bにおいて入力されるものでなくても良い。ユーザIDは、例えば、移動端末300を特定するための端末IDであっても良いし、移動端末300がスマートフォン等である場合には、その電話番号やメールアドレス等がユーザIDとして使用されても良い。
尚、本実施形態では、登録処理部220がサーバ装置200に設けられており、図12乃至図16を参照して説明した処理は、移動端末300から情報を受信した登録処理部220がサーバ装置200において実行するものとしたが、これに限定されない。
登録処理部220は、移動端末300側に、プレイリスト管理処理部310の機能の一部として設けられていても良い。
この場合、移動端末300は、登録処理部220の格納部224からの格納指示に応じて、通信部313を介してプレイリストと、チャンネル情報と、チャンネルルート情報と、ユーザチャンネル情報と、サーバ装置200に送信しても良い。そして、サーバ装置200は、通信部240を介して受信した情報を、対応する各データベースに格納すれば良い。
次に、図17を参照して、本実施形態の音情報提供システム100におけるプレイリストの特定と再生について説明する。図17は、音情報提供システムの動作を示すシーケンス図である。図17では、主に、サーバ装置200の出力処理部230の処理と、移動端末300のプレイリスト管理処理部310の処理とを示している。
本実施形態の音情報提供システム100において、移動端末300は、プレイリスト管理処理部310の入力受付部311により、プレイリストの取得指示を受け付けると、表示制御部312により、チャンネルの選択を受け付ける画面を表示させる(ステップS1701)。
尚、本実施形態では、プレイリストの取得指示を受けつける際に、移動端末300の目的地が入力されても良い。
続いて、移動端末300は、チャンネルが選択されると、再生処理部320の位置情報取得部321により、現在地情報を取得する(ステップS1702)。
そして、移動端末300は、通信部313により、選択されたチャンネルを示す情報と、現在地情報とをサーバ装置200へ送信する。尚、ここでは、チャンネルを示す情報とは、チャンネル名であっても良い。
サーバ装置200は、通信部240を介して、チャンネル名と現在地情報とを受信すると、ルート検索部231により、チャンネルルートデータベース216を参照し、チャンネルと対応付けられたルートを検索し、対応するルートのルート情報を抽出する(ステップS1704)。
具体的には、ルート検索部231は、チャンネル名を受信すると、チャンネルデータベース215を参照して、チャンネル名と対応付けられたチャンネルIDを取得し、チャンネルIDによってチャンネルルートデータベース216を検索する。そして、ルート検索部231は、チャンネルルートデータベース216において、チャンネルIDと対応付けられたルートIDを取得し、ルートデータベース211から、取得したルートIDを含むルート情報を抽出する。
続いて、サーバ装置200は、ルート特定部232により、受信した現在地情報と、ルート情報とから、移動端末300の現在地と最も近いルートを特定する(ステップS1705)。具体的には、ルート特定部232は、抽出したルート情報に含まれる緯度・経度から、現在地と最も近いプレイスIDを特定する。そして、ルート特定部232は、特定したプレイスIDと対応付けられたルートIDを特定する。
続いて、サーバ装置200は、プレイリスト特定部233により、チャンネルルートデータベース216を参照し、特定されたルートと対応付けられたプレイリストを特定する(ステップS1706)。尚、このとき、複数のプレイリストが、再生用プレイリストの候補として特定されても良い。
つまり、本実施形態において、ルート特定部232は、抽出したルート情報が示す登録ルートにおいて、移動端末300から取得した現在地情報と、移動端末300において入力された目的地とから定まる移動端末300の移動ルートの一部と一致する部分を含む登録ルートが存在する場合に、現在地情報に基づき登録ルートを特定する。そして、プレイリスト特定部233は、登録ルートと対応付けられたプレイリストの候補を特定する。
以下に、図7乃至図9を参照して、プレイリストの特定について具体的に説明する。以下の説明では、移動端末300において、チャンネル名「海岸J-pop」が選択された場合について説明する。
チャンネルデータベース215において、チャンネル名「海岸J-pop」と対応するチャンネルIDは、「ch001」である。したがって、ルート検索部231は、チャンネルルートデータベース216を「ch001」で検索し、ルートID「R001」、「R002」を取得する。そして、ルート検索部231は、ルートデータベース211から、ルートID「R001」、「R002」を含むルート情報を抽出する。
次に、ルート特定部232は、ルートID「R001」、「R002」のを含むルート情報のうち、緯度・経度が、現在地と最も近いプレイスIDを特定し、特定されプレイスIDと対応付けられたルートIDを特定する。ここで、ルートID「R001」が特定されたものする。
続いて、プレイリスト特定部233は、チャンネルルートデータベース216を参照し、チャンネルID「ch001」及びルートID「R001」と対応付けられたプレイリストIDを特定する。そして、対応付け部223は、プレイリストデータベース214において、特定されたプレイリストIDと対応するプレイリストを特定する。
図17に戻って、サーバ装置200は、プレイリストが特定されると、通信部240を介して移動端末300にプレイリストを送信する(ステップS1707)。
尚、このとき、ステップS1706で複数のプレイリストが特定されている場合には、特定された複数のプレイリストが、再生用プレイリストの候補として移動端末300へ送信される。
移動端末300は、プレイリストを取得すると、所要時間判定部322により、移動端末300の現在地から、ルート特定部232により特定されたプレイリストIDが示す地点までの所要時間を求め、所要時間が予め設定された閾値となる閾値時間より短いか否かを判定する(ステップS1708)。
尚、所要時間判定部322は、移動端末300の移動速度と、現在地から特定されたプレイリストIDが示す地点までの距離に基づき、所要時間を算出しても良い。閾値時間は、予め、所要時間判定部322に保持されていても良い。
移動端末300は、所要時間が閾値時間よりも短くなると、所要時間判定部322により、現在地から目的地までの所要時間を算出し、目的地を示す情報と、現在地から目的地までの所要時間とをサーバ装置200へ送信する(ステップS1709)。
尚、ステップS1706で複数のプレイリストが特定されていた場合、移動端末300では、特定された複数のプレイリストの一覧を再生用プレイリストの候補として表示し、再生用プレイリストとなるプレイリストの選択を受け付けても良い。
サーバ装置200は、移動端末300の現在地から目的地までの所要時間と、特定されたプレイリストとに基づき、再生用プレイリスト作成部234によって、再生用プレイリストを作成する(ステップS1710)。
このとき、ステップS1706において、複数のプレイリストが特定された場合には、各プレイリストに対応した再生用プレイリストが作成されても良い。再生用プレイリスト作成部234による再生用プレイリストの作成の詳細は後述する。
続いて、サーバ装置200は、再生用プレイリストを移動端末300に送信する(ステップS1711)。
移動端末300は、再生用プレイリストを取得すると、データ有無判定部323により、再生用プレイリストに含まれる楽曲IDで特定される楽曲情報が、移動端末300内に保持されているか否かを判定する(ステップS1712)。
続いて、移動端末300は、表示制御部312により、判定結果と、移動端末300に保持されていない楽曲情報の取得方法と、を示す画面を表示させる(ステップS1713)。移動端末300は、楽曲情報の取得方法の入力を受け付けると、入力された値をサーバ装置200へ通知する(ステップS1714)。
サーバ装置200は、入力された値に基づき、楽曲情報を取得し、再生用プレイリスト作成部234により、再生用プレイリストを更新する(ステップS1715)。再生用プレイリストの更新の詳細は後述する。
そして、サーバ装置200は、更新した再生用プレイリストを移動端末300へ送信する(ステップS1716)。
移動端末300は、再生部324により、更新された再生用プレイリストを再生する(ステップS1717)。
尚、このとき、移動端末300は、再生用プレイリストと、特定されたルートとを対応付けた画面を表示させても良い。また、ステップS1710において、複数の再生用プレイリストが作成されていた場合には、複数の再生用プレイリストに優先順位を付与し、優先順位に応じて、複数の再生用プレイリストを表示させても良い。
このとき、再生用プレイリストの優先順位は、例えば、目的地までの所要時間と再生時間との差分が小さい順に付与しても良い。優先順位は、任意の方法で設定されて良い。再生部324によるプレイリストの再生の詳細は後述する。
次に、図18を参照して、本実施形態の再生用プレイリスト作成部234による再生用プレイリストの作成の処理について説明する。図18は、再生用プレイリスト作成部の処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の再生用プレイリスト作成部234は、ステップS1706で特定されたプレイリストの再生時間と、現在地から目的地までの所要時間とが一致するか否かを判定する(ステップS1801)。尚、再生用プレイリスト作成部234は、プレイリストの再生時間と、所要時間との差分が所定範囲内であるか否かを判定しても良い。より具体的には、再生用プレイリスト作成部234は、所要時間が再生時間よりも短いか否かを判定している。
ステップS1801において、再生時間と所要時間とが一致する場合、再生用プレイリスト作成部234は、特定されたプレイリストを再生用プレイリストとする。
ステップS1801において、再生時間と所要時間とが一致しない場合、再生用プレイリスト作成部234は、特定されたプレイリストの中から、タイミング条件、再生条件、優先度に応じて、楽曲IDを抽出する(ステップS1802)。
具体的には、再生用プレイリスト作成部234は、タイミング条件がスタートである楽曲IDと、エンドである楽曲ID、タイミング条件が指定地点である楽曲IDを抽出する(ステップS1803)。
続いて、再生用プレイリスト作成部234は、抽出した楽曲IDで特定される楽曲の再生時間の合計が所要時間と一致する否かを判定する(ステップS1804)。尚、ステップS1804では、再生時間の合計と所要時間との差分が所定範囲内であるか否かを判定しても良い。より具体的には、再生用プレイリスト作成部234は、再生時間の合計が所要時間よりも短いか否かを判定していても良い。
ステップS104において、再生時間の合計と所要時間とが一致する場合、再生用プレイリスト作成部234は、抽出された楽曲IDを含むプレイリスト情報の集合を、再生用プレイリストする。
ステップS1804において、再生時間の合計と所要時間とが一致しない場合、つまり、再生時間の合計が所要時間よりも短い場合、再生用プレイリスト作成部234は、再生時間の合計と所要時間とが一致するように、特定されたプレイリストに含まれる楽曲IDのうち、タイミング条件がフローであり、且つ、優先度が「高」である楽曲IDから順に、楽曲IDを抽出する。そして、再生用プレイリスト作成部234は、抽出された楽曲IDを含むプレイリスト情報の集合を、再生用プレイリストする(ステップS1805)。
次に、図19を参照して、プレイリストの再生における移動端末300の表示について説明する。図19は、移動端末の表示例を示す第五の図である。図19(A)は、図17のステップS1701において移動端末300に表示されるチャンネル選択画面の一例を示す。図19(B)は、図17のステップS1712において移動端末300に表示されるデータ有無判定部323による判定結果が表示された画面と、楽曲情報の取得方法を選択させる画面の一例を示す。
図19(A)に示す画面203は、チャンネルの一覧204が表示されている。画面203において、チャンネルが選択されると、移動端末300は、位置情報取得部321により、自機の現在地情報を取得する。
図19(B)に示す画面205Aは、再生用プレイリストに含まれる楽曲の一覧206と、データ有無判定部323の判定結果の一覧207とが表示されている。
一覧207では、サーバ装置200から取得した再生用プレイリストに含まれる楽曲毎の、移動端末300内における楽曲情報の有無を示している。一覧207において、「あり」とされている楽曲は、楽曲情報が移動端末300内に格納されており、直ちに再生できる状態を示す。また、一覧207において、「なし」とされている楽曲は、楽曲情報が移動端末300内に格納されておらず、新たに楽曲情報をサーバ装置200から取得する必要があることを示す。
画面205Bは、一覧207において、「なし」とされた楽曲の楽曲情報の取得方法を選択するための画面である。画面205Bでは、楽曲情報の取得方法の一覧208が表示さている。
一覧208では、例えば、楽曲の購入、楽曲のストリーミング再生、サンプル再生を含む。一覧208において、楽曲の購入が選択されると、サーバ装置200から該当する楽曲情報が移動端末300にダウンロードされ、楽曲情報が移動端末300内に格納される。
ストリーミング再生が選択された場合、サーバ装置200と接続した状態で、楽曲の再生が行われる。
サンプル再生が選択された場合、該当する楽曲の楽曲情報の一部であるサンプルデータがダウンロードされるか、又は、サーバ装置200と接続した状態で再生される。
サーバ装置200は、例えば、画面205Bにおいて、不足している楽曲情報の取得方法として、サンプル再生が選択された場合には、この楽曲の再生時間を、サンプルデータの再生時間として、再生用プレイリストの更新を行う。
次に、図20乃至図23を参照して、移動端末300における再生部324の処理について説明する。図20は、移動端末によるプレイリストの再生処理を説明する第一のフローチャートである。図20は、再生用プレイリストの再生を開始する際の処理を示している。
移動端末300において、再生処理部320の再生部324は、移動端末300が現在地から移動したか否かを判定する(ステップS2001)。ステップS2001において、移動端末300が移動していない場合、再生部324は、待機する。
ステップS2001において、移動端末300が現在地から移動した場合、再生部324は、取得した再生用プレイリストに含まれる、タイミング条件が「スタート」である楽曲の再生を開始する(ステップS2002)。
図21は、移動端末によるプレイリストの再生処理を説明する第二のフローチャートである。図21は、再生用プレイリストに、タイミング条件として、指定地点が設定されていた場合の再生用プレイリストの再生の処理を示している。
移動端末300は、再生部324により、再生用プレイリストにおいて、タイミング条件に「指定地点」が設定された楽曲が存在するか否かを判定し、該当する楽曲が存在する場合に、位置情報取得部321により、移動端末300が指定地点を通過したか否かを判定する(ステップS2101)。
ステップS2101において、指定地点を通過していない場合、再生部324は待機する。ステップS2101において、指定地点を通過した場合、再生部324は、タイミング条件が「指定地点」とされた楽曲の楽曲情報を再生する(ステップS2102)。
図22は、移動端末によるプレイリストの再生処理を説明する第三のフローチャートである。図22は、再生用プレイリストに、タイミング条件として、指定時間が設定されていた場合の再生用プレイリストの再生の処理を示している。
移動端末300は、再生部324により、再生用プレイリストにおいて、タイミング条件に「指定時間」が設定された楽曲が存在するか否かを判定し、該当する楽曲が存在する場合に、所要時間判定部322により、現在地から目的地までの所要時間が指定時間より短くなったか否かを判定する(ステップS2201)。
ステップS2201において、所要時間が指定時間よりも長い場合、再生部324は待機する。ステップS2201において、所要時間が指定時間より短くなった場合、再生部324は、タイミング条件に指定時間が設定された楽曲の楽曲情報を再生する(ステップS2202)。
図23は、移動端末によるプレイリストの再生処理を説明する第四のフローチャートである。図23は、移動端末300が目的地に到着した場合の再生用プレイリストの再生の処理を示している。
移動端末300において、再生部324は、位置情報取得部321により、移動端末300目的地へ到着したか否かを判定する(ステップS2301)。具体的には、再生部324は、位置情報取得部321が取得した現在地情報が示す位置が、目的地から所定の範囲内であるか否かを判定しても良い。
ステップS2301におい、目的地に到着していない場合、再生部324は待機する。ステップS2301において、目的地に到着した場合、再生部324は、再生用プレイリストにおいて、タイミング条件にエンドが設定された楽曲の楽曲情報を再生する(ステップS2302)。
次に、図24を参照して、ルートに対応付けられた再生用プレイリストを表示させる画面について説明する。図24は、移動端末の表示例を示す第六の図である。
図24に示す画面241は、表示欄242、243、244、245を含む。表示欄242は、特定されたルートを表示させるための地図情報が表示される。表示欄243には、選択されたチャンネルが表示される。表示欄244には、特定されたルートに対応付けられた再生用プレイリストの一覧が表示される。表示欄245には、再生されている再生用プレイリストに含まれる楽曲名の一覧が表示される。
図24の例では、表示欄242において、ルートRcが特定されたことを示している。また、表示欄243、244から、J-popチャンネルが選択されており、再生用プレイリストの一覧として、プレイリストA、Bが表示されている。
このとき、表示欄243では、優先順位が高い順に、プレイリストを表示させても良い。また、表示欄243では、再生されているプレイリストが強調表示されても良い。図24の例では、プレイリストAの優先順位が最も高く、再生されていることがわかる。また、表示欄245には、プレイリストAに含まれる楽曲の一覧が表示されている。
尚、画面241では、表示欄242に表示された地図情報において、ルートRc以外のルートが選択されると、選択されたルートに対応付けられたプレイリストの一覧が表示欄244に表示されても良い。
例えば、表示欄242において、ルートRaやルートRbが選択された場合には、それぞれに対応付けられたプレイリストの一覧が表示欄244に表示されても良い。
また、本実施形態では、画面241において、表示欄243に表示されたチャンネルを変更する操作が行われると、変更後のチャンネル及びルートRcが対応付けられたプレイリストが表示欄244に表示されても良い。例えば、表示欄243において、チャンネルが、J-popからクラッシックに変更された場合には、表示欄244には、クラッシックの楽曲が含まれるプレイリストの一覧が表示されることになる。
また、チャンネルがクラッシックに変更された後に、ルートRaを選択する操作が行われると、表示欄244には、ルートRa及びクラッシックと対応付けられたプレイリストの一覧が表示される。
このように、本実施形態では、ルートとプレイリストとが対応付けられているため、ルートに応じたプレイリストをユーザに提供することができる。
開示の技術では、以下に記載する付記のような形態が考えられる。
(付記1)
移動端末は、目的地の入力を受け付け、目的地情報と前記移動端末の現在地情報とをサーバに送信し、
前記サーバは、予め登録された登録ルートと楽曲及び/又は音声が少なくとも1以上含まれるプレイリストを記憶した記憶部を有し、
前記サーバは、前記記憶部を参照して、前記移動端末から受信した現在地情報と目的地情報とから定まる移動ルートの一部と合致する部分を含む登録ルートがある場合には、登録ルートに対応するプレイリストの候補を前記移動端末に送信し、
前記移動端末は、受信したプレイリストに沿って楽曲又は音声を順次再生する、
音情報提供システム。
(付記2)
前記サーバは、前記プレイリストの候補が複数ある場合には複数のプレイリストの候補を前記移動端末に送信し、
前記移動端末は、複数のプレイリスト候補を表示し、何れかの前記プレイリストの候補が選択された場合には、前記サーバに選択されたプレイリストの候補を送信する、付記1記載の音情報提供システム。
(付記3)
前記移動端末は、前記プレイリストの候補が複数ある場合に、優先順位の高いプレイリストの候補の再生を行いつつ、前記プレイリストの候補の表示を行う、付記2記載の音情報提供システム。
(付記4)
前記移動端末は、登録ルートまでの予定所要時間が閾値以下、及び/又は、登録ルートまでの距離が所定値以下となった場合に、プレイリストの再生を開始する、付記1乃至3の何れか一項に記載の音情報提供システム。
(付記5)
前記登録ルートは、出発地と目的地の情報を含み、プレイリストは、前記登録ルート内の位置毎に再生する楽曲及び/又は音声が対応付けられており、
前記移動端末は、前記移動端末の現在地に合致する位置と対応付けられた楽曲及び/又は音声を再生する、付記1乃至4の何れか一項に記載の音情報提供システム。
(付記6)
前記プレイリストは、前記現在地から目的地までの予定所要時間の閾値となる指定時間が設定された楽曲及び/又は音声を含み、
前記移動端末は、前記現在地から目的地までの予定所要時間が、前記指定時間以内となったとき、前記指定時間が設定された前記楽曲及び/又は音声を再生する、付記1乃至4の何れか一項に記載の音情報提供システム。
(付記7)
前記移動端末は、
前記プレイリストの候補に含まれる楽曲及び/又は音声の一覧と、前記プレイリストの候補に含まれる楽曲及び/又は音声と対応する音情報が前記移動端末に保持されているか否かを判定した結果と、を表示させ、
前記楽曲及び/又は音声の一覧のうち、前記移動端末に保持されていない楽曲及び/又は音声と対応する音情報の取得方法の選択を受け付けて、選択結果をサーバへ送信し、
前記サーバは、
前記取得方法の選択結果に応じて、前記プレイリストの候補に含まれる楽曲及び/又は音声の音情報を更新する、付記6記載の音情報提供システム。
(付記8)
移動端末と、サーバ装置とを有する音情報提供システムによる音情報提供方法であって、
前記移動端末は、目的地の入力を受け付け、目的地情報と前記移動端末の現在地情報とをサーバに送信し、
前記サーバは、予め登録された登録ルートと楽曲及び/又は音声が少なくとも1以上含まれるプレイリストを記憶した記憶部を有し、
前記サーバは、前記記憶部を参照して、前記移動端末から受信した現在地情報と目的地情報とから定まる移動ルートの一部と合致する部分を含む登録ルートがある場合には、登録ルートに対応するプレイリストの候補を前記移動端末に送信し、
前記移動端末は、受信したプレイリストに沿って楽曲又は音声を順次再生する、音情報提供方法。
(付記9)
移動端末から、目的地情報と前記移動端末の現在地情報とを受信し、
予め登録された登録ルートと楽曲及び/又は音声が少なくとも1以上含まれるプレイリストを記憶した記憶部を参照して、前記移動端末から受信した現在地情報と目的地情報とから定まる移動ルートの一部と合致する部分を含む登録ルートがある場合には、登録ルートに対応するプレイリストの候補を前記移動端末に送信する、処理をコンピュータに実行させる音情報提供プログラム。
本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。