JP2008008701A - 車載器、及び、プレイリスト作成プログラム - Google Patents

車載器、及び、プレイリスト作成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ナビゲーションシステムとオーディオ部を連携して動作させることで多数の楽曲の中から適切な楽曲を抽出する。
【解決手段】複数の音楽データの各々に所定の音楽情報を関連付けて記憶した記憶媒体と、該設定された目的地と該所定の音楽情報の各々とを比較して所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、該所定の条件を満たすと判定された音楽情報を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成手段とを具備した車載器を提供する。
【選択図】図4

Description

この発明は、ユーザ・オペレーションにより設定された目的地までの案内情報をユーザに提示可能な車載器に関する。また、所定の音楽情報が関連付けられた複数の楽曲の中から目的地に関連した楽曲を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成プログラムに関する。
一般に、車両に搭載された車載器には例えばCD(Compact Disc)等の記憶媒体に書き込まれた楽曲を再生するためのオーディオ部が備えられている。例えば下記特許文献1には、ナビゲーションシステムとオーディオ部を連携して動作させることで搭乗者に楽曲を楽しませるアプリケーションを実装した車載器が提案されている。具体的には、下記特許文献1に記載の車載器は、ナビゲーションシステムで設定された経路上の所定地点に車両が到達すると、ユーザ・オペレーションで指定された楽曲等を再生するよう動作する。
特開平11−30526号公報
また近年、HDD(Hard Disk Drive)等の容量の大きい記憶媒体を備えた車載器が広く普及している。このような車載器では、例えばCD等の記憶媒体に書き込まれた楽曲を所定の形式の音楽データにエンコードしてHDDに取り込むことができる。このようにして取り込まれた音楽データをオーディオ部がデコードしてスピーカに出力することにより、搭乗者は車内でその楽曲を楽しむことができる。このようなHDDには、例えば数千曲の音楽データを格納することができる。
例えば旅行等に出掛けるとき、搭乗者によってはその道中を楽しむため目的地等に関連した楽曲を流すことが考えられる。しかし、例えば記憶媒体に格納されている楽曲が数千曲にも及ぶ場合、上記特許文献1によれば、搭乗者は、その数千曲の中から目的地等に関連した楽曲を探し出す必要があり、困難且つ煩雑な作業を強いられることになる。附言するに現状では、ナビゲーションシステムとオーディオ部を連携して動作させることで多数の楽曲の中から適切な楽曲を抽出することができる車載器について何の提案も成されていない。
そこで、本発明は上記の事情に鑑みて、ナビゲーションシステムとオーディオ部を連携して動作させることで多数の楽曲の中から適切な楽曲を抽出することができる車載器、及び、プレイリストを作成するためのプレイリスト作成プログラムを提供することを課題としている。
上記の課題を解決する本発明の一態様に係る車載器は、ユーザ・オペレーションにより設定された目的地までの案内情報をユーザに提示可能なものに関する。この車載器は、複数の音楽データの各々に所定の音楽情報を関連付けて記憶した記憶媒体と、該設定された目的地と該所定の音楽情報の各々とを比較して所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、該所定の条件を満たすと判定された音楽情報を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成手段とを具備したことを特徴としたものである。
このように構成された車載器によれば、例えばユーザ・オペレーションによる目的地設定をトリガーとして、多数の楽曲の中から適切な楽曲(例えば目的地に関連した楽曲)を抽出してそのプレイリストを作成することが可能である。
なお上記所定の音楽情報は、例えばアルバム名、曲名、アーティスト名、歌詞の少なくとも一つを含んだものであっても良い。
また上記車載器は、例えば該設定された目的地に対応した名称から少なくとも一つの単語を抽出する目的地単語抽出手段と、該所定の音楽情報の名称の各々から少なくとも一つの単語を抽出する音楽単語抽出手段とを更に具備したものであっても良い。この場合、上記条件判定手段は、該抽出された目的地の単語と音楽情報の単語とが一致するか否かを判定するよう動作する。
また上記車載器は、例えば該作成されたプレイリストに基づいて音楽データを処理して再生する音楽再生手段を更に具備したものであっても良い。
また上記車載器は、例えば自己の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、該取得された現在位置情報と該設定された目的地とを比較して当該現在位置が該目的地付近であるか否かを判定する位置判定手段とを更に具備したものであっても良い。この場合、上記音楽再生手段は、該現在位置が該目的地付近であると判定されるとき、該作成されたプレイリストに基づいて音楽データを処理して再生するよう動作する。
また上記車載器は、例えば該作成されたプレイリストを該設定された目的地と関連付けて記憶するプレイリスト記憶手段と、ユーザ・オペレーションにより目的地が設定されたとき、プレイリスト記憶手段を検索し、当該目的地に関連付けられたプレイリストがあるか否かを判定するプレイリスト判定手段とを更に具備したものであっても良い。この場合、上記該目的地に関連付けられたプレイリストがあると判定されるとき、音楽再生手段は当該プレイリストに基づいて音楽データを処理して再生するよう動作する。また該目的地に関連付けられたプレイリストがないと判定されるとき、上記条件判定手段による処理が実行される
ここで該所定の音楽情報は、音楽データが記録されている記録ディスクのTOC(Table of contents)部分に含まれた情報であっても良い。
また上記車載器は、例えば外部端末と通信するための通信手段を更に具備したものであっても良い。この場合、上記所定の音楽情報は、通信手段を介して該外部端末が保持するCDDB(CD DataBase)から取得した情報であり得る。
また上記の課題を解決する本発明の別の態様に係る車載器は、ユーザ・オペレーションにより設定された目的地までの案内情報をユーザに提示可能なものに関する。この車載器は、複数の音楽データの各々に所定の音楽情報を関連付けて記憶した記憶媒体と、該案内情報に関する単語と該所定の音楽情報を表す単語とを比較して所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、該所定の条件を満たすと判定された音楽情報を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成手段とを具備したことを特徴としたものである。
また上記の課題を解決する本発明の別の態様に係るプレイリスト作成プログラムは、所定の音楽情報が関連付けられた複数の楽曲の中から目的地に関連した楽曲を抽出してプレイリストを作成するプログラムに関するものである。このプレイリスト作成プログラムは、ユーザ・オペレーションにしたがって目的地を設定する目的地設定機能と、該設定された目的地と該所定の音楽情報の各々とを比較して所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定機能と、該所定の条件を満たすと判定された音楽情報を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムである。
本発明に係る車載器及びプレイリスト作成プログラムよれば、ナビゲーションシステムとオーディオ部を連携して動作させることで多数の楽曲の中から適切な楽曲を抽出することが可能である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態の車載器の構成及び作用について説明する。
図1は、本発明の実施の形態の車載器100の構成を示したブロック図である。車載器100には、例えばユーザを目的地に案内するためのナビゲーションシステムが実装されている。
車載器100は、制御部1、GPS(Global Positioning System)レシーバ2、ジャイロセンサ3、車速センサ4、HDD5、入力部6、表示部7、ROM(Read Only Memory)8、DRAM(Dynamic Random Access Memory)9、SRAM(Static Random Access Memory)10、VRAM(Video Random Access Memory)11、ユーザインタフェース12、画像処理部13、通信部14、オーディオ部15、及び、スピーカ16を具備する。制御部1はシステム全体を統括的に制御するよう動作する。車載器100の各構成要素は制御部1の制御下で各種処理を実行する。
GPSレシーバ2は、地球を周回する複数のGPS衛星の幾つかを捕捉・追尾する。そして捕捉・追尾中に受信される各GPS衛星からのGPS信号を用いて、位置及び速度測位を実行する。GPSレシーバ2は、算出された測位(以下、便宜上「GPS測位」と称する)結果を制御部1に受け渡す。
ジャイロセンサ3及び車速センサ4は、周知のデッドレコニング(Dead Reckoning、以下、「DR」と略記)用のセンサである。ジャイロセンサ3は、車載器100を搭載した車両の方位に関する角速度を計測し、その計測結果を制御部1に出力する。また車速センサ4は、当該車両の左右の駆動輪の回転速度を検出してその平均速度に応じた車速パルス信号を生成して制御部1に出力する。なお便宜上、これらのセンサ出力を「DRセンサ出力」と記す。
HDD5には、例えば車載器100がナビゲーション機能を実行する際に必要とする地図データMDが格納されている。ここで、図2に、地図データMDを概略的に示す。図2に示されるように、地図データMDは、地図データベースMDB、シンボルデータベースMDB(更には地図画像データ等の諸データ)から構成されている。なおHDD5に格納されているデータには階層的に管理されたデータも含まれるが、その階層的なデータ構造については説明の便宜上省略する。
地図データベースMDBでは、例えば日本全国の地図情報が所定単位の地域に分割されて管理されている。この地図データベースMDBは、「地域」、「座標」、「地図画像」、「道路」、「文字情報」のフィールドを有する。
「地域」フィールドには、所定単位に分割された各地域の名称(又は識別番号等)がエントリされている。「座標」フィールドには、当該各地域を座標で表した座標データ(或いはその座標データが格納されているHDD内のアドレス)がエントリされている。「地図画像」フィールドには、当該各地域の地形等を表す地図画像データ(或いはその地図画像データが格納されているHDD内のアドレス)がエントリされている。「道路」フィールドには、当該各地域に含まれる道路の座標データ(或いはその座標データが格納されているHDD内のアドレス)がエントリされている。「文字情報」フィールドには、当該各地域に関する付加的情報を表すテキストデータ(或いはそのデータが格納されているHDD内のアドレス)がエントリされている。なお「地域」、「道路」フィールドの座標データは、GPS測位結果やDR測位結果(後述)に対応したデータである。
またシンボルデータベースMDBでは、例えば日本全国の各地域に存在する飲食店やコンビニ、観光施設、商業施設等の目的地となり得るシンボルのデータが管理されている。このシンボルデータベースMDBは、「カテゴリ」、「シンボル名」、「座標」のフィールドを有する。
「カテゴリ」フィールドには、各シンボルを「レストラン」、「コンビニ」、「動物園」、「遊園地」等で分類して管理するためのデータがエントリされている。「シンボル名」フィールドには、「○○○寿司」、「ABC遊園地」、「FGHランド」等の各シンボルの名称がエントリされている。「座標」フィールドには、各シンボルの位置情報を表した座標データがエントリされている。この座標データも先と同様に、GPS測位結果やDR測位結果(後述)に対応したデータである。
図1の説明に戻る。入力部6はユーザ・オペレーションを成すためのものであり、例えば車載器100のフロントパネル(不図示)に設置されたメカニカル式の入力キーである。或いは、ユーザインタフェース12と赤外線通信を行うことによりユーザ・オペレーションを実現させるリモートコントロール機器(不図示)である。例えば電源スイッチは入力部6を構成する一要素である。
表示部7は例えばナビゲーション用画面を表示するためのものである。この表示部7で表示される画像は画像処理部13により生成される。附言するに、表示部7は例えば感圧式又は静電式等の周知のタッチ・パネルであり、入力手段を兼ねている。入力部6又は表示部7が操作されると、それに応じた信号がユーザインタフェース12を介して制御部1に入力する。そして制御部1は、ユーザ・オペレーションに対応した処理が実行されるよう各構成要素を制御する。
ROM8には、例えば周知のナビゲーション機能を実現するためのプログラムや各種データ等が格納されている。またDRAM9やSRAM10は、例えばHDD5やROM8に格納されているプログラムやデータの展開先である。制御部1は、例えばHDD5やROM8に格納されているプログラムを読み出して、DRAM9やSRAM10の所定領域に展開して実行させる。これにより、例えばナビゲーション機能が実現される。なおSRAM10は電源オフ時にバッテリバックアップされており、そのメモリ内容を保持することができる。またVRAM11は、表示部7に表示される画像を保持するための画像用メモリである。
ここで、GPSレシーバ2からのGPS測位結果及び各センサからのDRセンサ出力を受け取った際の制御部1の処理について説明する。
制御部1は、各センサが出力したDRセンサ出力に基づいてDR測位演算を行い、車両の進行方向及び移動距離を得る。次いで制御部1は、演算したDR測位結果及びGPS測位結果と、夫々の測位結果に対する誤差推定値とを比較する。そしてこの比較結果に基づいて、高精度と判定される測位結果を選択し、選択された測位結果をマップマッチングする。また制御部1は、各測位結果に基づいてHDD5の地図データベースMDBを検索し、現在位置周辺の地図画像データを抽出する。次いで、この抽出された地図画像データに車両の現在位置を示す自車位置マークが重畳表示されるよう画像処理部13を動作させる。
なおここでいうマップマッチングとは、表示部7に表示されている地図中の道路から外れた位置に自車位置マークが表示される等の誤差を補正することを示す。マップマッチングを行うことによって自車位置と地図との整合性が取れ、ユーザは自車の現在位置を正確に把握することができる。マップマッチングは、ナビゲーションの実行に拘わらず常時行われている。
ある目的地に向けてナビゲーションするようにユーザ・オペレーションが成されたとき、制御部1は、ナビゲーション用のプログラムをROM8から読み出して例えばDRAM9に展開する。次いでHDD5の地図データMDを読み込み、且つ、測位結果に基づく現在位置情報及び設定された目的地の情報を参照して、例えば周知のダイクストラ法により経路検索を実行する。そして、最適と判断される経路を検索結果として得る。制御部1は、例えば得られた経路や当該経路に関する種々の情報が表示部7に表示中の地図に重畳表示されるよう画像処理部13を動作させる。これにより、表示部7にナビゲーション情報を含む各種情報が出力されて表示される。
ここで、HDD5には地図データMDに加えて、例えば数千曲の音楽データが格納されている。この音楽データは例えばCD等の記憶媒体から取り込んだものであったり、通信部14を介してネットワーク上のサーバ等からダウンロードしたものであったりする。また更にHDD5には、各音楽データに関する情報を蓄積した音楽データベースMUDB、及び、プレイリストPLも格納されている。ここで、図3に、音楽データベースMUDB、及び、プレイリストPLを概略的に示す。
音楽データベースMUDBは楽曲に関する情報を蓄積したものであり、「アルバム名」、「曲名」、「アーティスト名」、「歌詞」、「アドレス」のフィールドを有する。「アルバム名」、「曲名」、「アーティスト名」、及び、「歌詞」の各フィールドには、例えばCDのTOC(Table of contents)部分から読み出された楽曲の情報(テキストデータ)がエントリされる。また例えば通信部14を介してネットワーク上のCDDB(CD DataBase)等からダウンロードした楽曲の情報(テキストデータ)がエントリされる。「アドレス」フィールドには、そのレコードに対応した音楽データが格納されているHDD内のアドレスがエントリされている。
プレイリストPLには、例えばユーザ・オペレーションにより設定された目的地に関連する楽曲がエントリされる。ここで、図4に、プレイリストPLに楽曲をエントリしてプレイリストPLを作成するプレイリスト作成処理のフローチャートを示す。
図4に示されたプレイリスト作成処理は、ユーザ・オペレーションにより目的地設定が成された時点で開始される。附言するに制御部1は、上記目的地設定をトリガーとして、ナビゲーション用プログラムと並行してプレイリスト作成処理を実行する。
制御部1は、先ず、設定された目的地名の解析処理を行う(ステップ1、以下、明細書及び図面においてステップを「S」と略記)。この解析処理は、例えばHDD5に格納されている単語辞書を用いて実行される。この単語辞書には多数の単語が収録されている。
具体的には、S1の処理において制御部1は、単語辞書に収録されている各単語と設定された目的地名とを比較して、当該目的地名を幾つかの収録単語に分解する。例えば目的地としてAB海岸遊園地が設定されたとき、制御部1は、シンボルデータベースMDBの「シンボル名」フィールドから「AB海岸遊園地」というテキストデータを抽出する。次いで、抽出されたテキストデータと単語辞書に収録された各単語とを比較する。ここで、単語辞書には、「AB海岸」、「遊園地」という単語が含まれているものとする。この場合、制御部1は、「AB海岸遊園地」を「AB海岸」と「遊園地」に分解する。次いで分解された各単語(以下、「目的地単語」と記す)を所定のルール(例えば五十音順であり、ここでは「AB海岸」、「遊園地」の順)にしたがって並べ替え、DRAM9で保持する。
制御部1は、目的地単語の各々に対してS2乃至S15の処理を実行する。これらの一連の処理は、先ず「AB海岸」に対して実行され、次いで「遊園地」に対して実行される。すなわち上記並べ替えられた順序にしたがって実行される。
S2の処理において制御部1は、音楽データベースMUDBの「アルバム名」フィールドにエントリされているアルバム名一つ一つに対して解析処理を実行する。ここでの解析処理も先と同様に単語辞書を用いて実行される。解析対象のアルバム名が例えば「AB海岸名曲集」であるとき、「AB海岸」、「名曲集」等の単語(以下、「アルバム単語」と記す)に分解される。分解後、各アルバム単語は、所定のルールにしたがって並べ替えられてDRAM9に保持される。
制御部1はS2の処理に次いで、アルバム単語一つ一つに対してS3の処理を実行する。具体的には制御部1は、DRAM9に保持されたアルバム単語をその並び順にしたがって一つずつ抽出し、その抽出したアルバム単語一つ一つについて目的地単語と一致するか否かを判定する(S3)。なおここでいう「一致」とは、例えばアルバム単語と目的地単語とが完全に同一な単語であることを意味する。
S3の処理においてアルバム単語と目的地単語とが一致すると判定されるとき(S3:YES)、制御部1は、そのアルバム単語を含むアルバムが目的地に関連した楽曲を収録したものであると判断して、当該アルバム名に対応付けられた全ての音楽データをプレイリストPLにエントリする(S4)。「プレイリストPLにエントリ」とは、その音楽データを特定するための何らかの情報をプレイリストPLに書き込むことを意味する。ここでは曲名がプレイリストPLにエントリされる。制御部1はプレイリストPLに曲名をエントリした後S6の処理に進む。
S3及びS4の処理について説明を加える。例えば目的地単語とアルバム単語が共に「AB海岸」であるとき、S3の処理において制御部1は、「AB海岸」を含むアルバム名(例えば「AB海岸名曲集」等)が「アルバム名」フィールドにエントリされているレコードを抽出する。次いでS4の処理において、それら抽出されたレコードの「曲名」フィールドを参照して、当該曲名(例えば図3における「AB海岸メドレー」、「君をのせて」等)をプレイリストPLにエントリする。
またS3の処理においてアルバム単語と目的地単語とが一致しないと判定されるとき(S3:NO)、制御部1は、そのアルバム単語が目的地に関連したものでないと判断してS5の処理に進む。
S5の処理において制御部1は、S3の判定処理が実行されていないアルバム単語が残っているか否かを判定する。このようなアルバム単語が残っていると判定されるとき(S5:YES)、制御部1はS3の処理に復帰して、次のアルバム単語に対する処理を実行する。これに対してこのようなアルバム単語が残っていないと判定されるとき(S5:NO)、制御部1はS6の処理に進む。
S6の処理で制御部1は、音楽データベースMUDBにおいてS2乃至S5の処理が実行されていないアルバム名が残っているか否かを判定する。このようなアルバム名が残っていると判定されるとき(S6:YES)、制御部1はS2の処理に復帰して、次のアルバム名に対する処理を実行する。これに対してこのようなアルバム名が残っていないと判定されるとき(S6:NO)、制御部1はS7の処理に進む。
制御部1は、プレイリストPLに曲名がエントリされていないレコードを音楽データベースMUDBの中から一つずつ選択して、S7乃至S14の処理を実行する。
S7の処理において制御部1は、プレイリストPLに曲名がエントリされていないレコードを一つ抽出してその解析処理を行う。ここでの解析処理は、抽出されたレコードの「曲名」及び「アーティスト名」フィールドにエントリされている曲名及びアーティスト名に対して実行される。例えば解析対象の曲名、アーティスト名がそれぞれ「FGHマーチ」、「○×△」であるとき、「FGH」、「マーチ」、「○×△」等の単語(以下、「曲・アーティスト単語」と記す)に分解される。分解後、各曲・アーティスト単語は、所定のルールにしたがって並べ替えられてDRAM9に保持される。
制御部1はS7の処理に次いで、曲・アーティスト単語一つ一つに対してS8の処理を実行する。具体的には制御部1は、DRAM9に保持された曲・アーティスト単語をその並び順にしたがって一つずつ抽出し、その抽出した曲・アーティスト単語一つ一つについて目的地単語と一致するか否かを判定する(S8)。
S8の処理において曲・アーティスト単語と目的地単語とが一致すると判定されるとき(S8:YES)、制御部1は、その曲・アーティスト単語を含む楽曲が目的地に関連したものであると判断して、当該曲名、アーティスト名に対応付けられた音楽データをプレイリストPLにエントリする(S13)。プレイリストPLにエントリ後、制御部1はS14の処理に進む。
これに対してS8の処理において曲・アーティスト単語と目的地単語とが一致しないと判定されるとき(S8:NO)、制御部1は、その曲・アーティスト単語が目的地に関連したものでないと判断してS9の処理に進む。
S9の処理において制御部1は、S8の判定処理が実行されていない曲・アーティスト単語が残っているか否かを判定する。このような曲・アーティスト単語が残っていると判定されるとき(S9:YES)、制御部1はS8の処理に復帰して、次の曲・アーティスト単語に対する判定処理を実行する。これに対してこのような曲・アーティスト単語が残っていないと判定されるとき(S9:NO)、制御部1はS10の処理に進む。
S10の処理において制御部1は、現在処理中のレコードの「歌詞」フィールドに歌詞がエントリされているか否かを判定する。すなわちS10の処理において制御部1は、全ての曲・アーティスト単語が目的地に関連したものでないと判定されたレコードの「歌詞」フィールドに歌詞がエントリされているか否かを判定する。なおここで歌詞の有無を判定するのは、TOC部分やCDDBに歌詞が含まれていないことが多く、「歌詞」フィールドに何れのデータもエントリされていないレコードが散見されるためである。
S10の処理において歌詞がエントリされていると判定されるとき(S10:YES)、制御部1はその歌詞に対する解析処理を実行して(S11)、S12の処理に進む。すなわち歌詞を幾つかの単語(以下、「歌詞単語」と記す)に分解し、分解された各歌詞単語を所定のルールにしたがって並べ替えてDRAM9に保持する。これに対してS10の処理において歌詞がエントリされていないと判定されるとき(S10:NO)、制御部1はS14の処理に進む。
S12の処理において制御部1は歌詞単語一つ一つに対して判定処理を実行する。具体的には制御部1は、DRAM9に保持された歌詞単語をその並び順にしたがって一つずつ抽出し、その抽出した歌詞単語一つ一つについて目的地単語と一致するか否かを判定する(S12)。
S12の処理において歌詞単語と目的地単語とが一致すると判定されるとき(S12:YES)、制御部1は、その歌詞単語を含む楽曲が目的地に関連したものであると判断して、当該歌詞に対応付けられた音楽データをプレイリストPLにエントリする(S13)。プレイリストPLにエントリ後、制御部1はS14の処理に進む。
これに対してS12の処理において歌詞単語と目的地単語とが一致しないと判定されるとき(S12:NO)、制御部1は、その歌詞単語が目的地に関連したものでないと判断してS14の処理に進む。
S14の処理において制御部1は、プレイリストPLに曲名がエントリされていないレコードのうち、S7乃至S13の処理が実行されていないレコードが残っているか否かを判定する。このようなレコードが残っていると判定されるとき(S14:YES)、制御部1はS7の処理に復帰して、次のレコードに対する処理を実行する。これに対してこのようなレコードが残っていないと判定されるとき(S14:NO)、制御部1はS15の処理に進む。
S15の処理において制御部1は、S2乃至S14の処理が実行されていない目的地単語が残っているか否かを判定する。このような目的地単語が残っていると判定されるとき(S15:YES)、制御部1はS2の処理に復帰して、次の目的地単語に対する処理を実行する。これに対してこのような目的地単語が残っていないと判定されるとき(S15:NO)、制御部1は本フローチャートのプレイリスト作成処理を終了させる。
すなわち本実施形態によれば、上記プレイリスト作成処理を実行することにより、目的地に関連した単語を含む楽曲だけを収集したプレイリストPLが作成される。例えばHDD5に格納されている楽曲数が数千にも及ぶ場合であっても搭乗者に対して操作負担を強いることがなく、目的地に関連した単語を含む楽曲を正確に収集することが可能となる。
オーディオ部15は周知の構成を有したものであり、HDD5に格納された音楽データをデコードしてスピーカ16に出力することができる。これによりスピーカ16で楽曲が再生され、搭乗者は様々な楽曲を車内で楽しむことができる。
ここで、プレイリストPLに基づいた楽曲再生について説明する。オーディオ部15は、プレイリストPLの序数(図3における「No.」)にしたがって楽曲を順に再生させる。オーディオ部15は先ず、序数が「1」の曲名をキーとして音楽データベースMUDBを検索し、該当するレコードを抽出する。次いで、抽出されたレコードの「アドレス」フィールドを参照して当該アドレスにアクセスし、音楽データを取得する。そしてこの音楽データをデコードしてスピーカ16に出力する。このような処理をプレイリストPLにエントリされた各楽曲に対して実行することにより、目的地に関連した単語を含む楽曲がスピーカ16で順次再生される。
一度作成されたプレイリストは、そのとき設定された目的地と関連付けられてHDD5に保存される。制御部1は、ユーザ・オペレーションにより目的地が設定されたとき、HDD5を検索し、当該目的地に関連付けられたプレイリストがあるか否かを判定する。そして目的地に関連付けられたプレイリストがあると判定されるとき、オーディオ部15を制御して、当該プレイリストに基づいた楽曲再生を実行させる。これに対して目的地に関連付けられたプレイリストがないと判定されるとき、制御部1は上記プレイリスト作成処理を実行する。
なお制御部1は、プレイリストPLに基づいた楽曲再生をプレイリスト作成処理終了と同時(実質的には目的地設定と同時)に実行しても良く、或いは、設定された目的地付近に車両が到達したときに実行しても良い。後者の場合、制御部1は、プレイリスト作成処理終了後、測位結果に基づく現在位置情報と設定された目的地の位置情報に基づいて当該目的地と車両との距離を定期的に算出する。次いで、算出された距離が所定の閾値以下か否かを判定する。そして上記距離が所定の閾値以下であると判定されたとき、制御部1は車両が目的地付近に到達したと判断して、プレイリストPLに基づいた楽曲再生を実行する。
以上説明したように本実施形態では、ナビゲーションシステムにおける目的地設定で入力された目的地の名称をキーワードとして、多数の楽曲の中から当該目的地に関連した楽曲を収集してプレイリストを作成することができる。これにより搭乗者は目的地までの道中、当該目的地に関連した楽曲を楽しむことができる。なおこの「入力」操作は、文字入力操作を始めとして、階層的に管理されたリストからの目的地選択操作、カーソル等で指示されたポイントの選択操作等も含まれる。
以上が本発明の実施の形態である。本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく様々な範囲で変形が可能である。例えばプレイリストPLに基づいた楽曲再生はユーザ・オペレーションにしたがって開始されるようにしても良い。
またプレイリスト作成処理で用いられるキーワードは目的地名に限らず、その目的地付近の施設の名称や、設定された経路の途中に建てられているランドマーク的な建造物の名称、当該経路上の道路名、当該経路で通過する地域名等であっても良い。
またアルバム単語等と目的地単語との「一致」は完全一致に限らず、例えば類似や関連も許容される。このような実施の形態では、単語辞書の各単語に、それと類似する類似語や関連する関連語の情報が付加される。例えば「遊園地」という単語に、「テーマパーク」(類似語)や「アトラクション」(関連語)といった単語が付加される。この実施の形態におけるプレイリスト作成処理では、このような類似語や関連語に対しても目的地名との判定処理が実行され、一致すると判定されたときはそれに対応する音楽データがプレイリストPLにエントリされることになる。
本発明の実施の形態の車載器の構成を示したブロック図である。 本発明の実施の形態のHDDに格納された地図データを概略的に示した図である。 本発明の実施の形態のHDDに格納された音楽データベー及びプレイリストを概略的に示した図である。 本発明の実施の形態の車載器で実行されるプレイリスト作成処理を示したフローチャートである。
符号の説明
1 制御部
2 GPSレシーバ
3 ジャイロセンサ
4 車速センサ
5 HDD
6 入力部
7 表示部
8 ROM
9 DRAM
10 SRAM
11 VRAM
12 ユーザインタフェース
13 画像処理部
14 通信部
15 オーディオ部
16 スピーカ
100 車載器

Claims (10)

  1. ユーザ・オペレーションにより設定された目的地までの案内情報をユーザに提示可能な車載器において、
    複数の音楽データの各々に所定の音楽情報を関連付けて記憶した記憶媒体と、
    該設定された目的地と該所定の音楽情報の各々とを比較して所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、
    該所定の条件を満たすと判定された音楽情報を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成手段と、を具備したこと、を特徴とする車載器。
  2. 該所定の音楽情報は、アルバム名、曲名、アーティスト名、歌詞の少なくとも一つを含むこと、を特徴とする請求項1に記載の車載器。
  3. 該設定された目的地に対応した名称から少なくとも一つの単語を抽出する目的地単語抽出手段と、
    該所定の音楽情報の名称の各々から少なくとも一つの単語を抽出する音楽単語抽出手段と、を更に具備し、
    前記条件判定手段は、該抽出された目的地の単語と音楽情報の単語とが一致するか否かを判定すること、を特徴とする請求項2に記載の車載器。
  4. 該作成されたプレイリストに基づいて音楽データを処理して再生する音楽再生手段を更に具備したこと、を特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の車載器。
  5. 自己の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    該取得された現在位置情報と該設定された目的地とを比較して当該現在位置が該目的地付近であるか否かを判定する位置判定手段と、を更に具備し、
    前記音楽再生手段は、該現在位置が該目的地付近であると判定されるとき、該作成されたプレイリストに基づいて音楽データを処理して再生すること、を特徴とする請求項4に記載の車載器。
  6. 該作成されたプレイリストを該設定された目的地と関連付けて記憶するプレイリスト記憶手段と、
    ユーザ・オペレーションにより目的地が設定されたとき、前記プレイリスト記憶手段を検索し、当該目的地に関連付けられたプレイリストがあるか否かを判定するプレイリスト判定手段と、を更に具備し、
    該目的地に関連付けられたプレイリストがあると判定されるとき、前記音楽再生手段は当該プレイリストに基づいて音楽データを処理して再生し、
    該目的地に関連付けられたプレイリストがないと判定されるとき、前記条件判定手段による処理が実行されること、を特徴とする請求項4に記載の車載器。
  7. 該所定の音楽情報は、音楽データが記録されている記録ディスクのTOC(Table of contents)部分に含まれた情報であること、を特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の車載器。
  8. 外部端末と通信するための通信手段を更に具備し、
    該所定の音楽情報は、前記通信手段を介して該外部端末が保持するCDDB(CD DataBase)から取得した情報であること、を特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の車載器。
  9. ユーザ・オペレーションにより設定された目的地までの案内情報をユーザに提示可能な車載器において、
    複数の音楽データの各々に所定の音楽情報を関連付けて記憶した記憶媒体と、
    該案内情報に関する単語と該所定の音楽情報を表す単語とを比較して所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定手段と、
    該所定の条件を満たすと判定された音楽情報を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成手段と、を具備したこと、を特徴とする車載器。
  10. 所定の音楽情報が関連付けられた複数の楽曲の中から目的地に関連した楽曲を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成プログラムであって、
    ユーザ・オペレーションにしたがって目的地を設定する目的地設定機能と、
    該設定された目的地と該所定の音楽情報の各々とを比較して所定の条件を満たすか否かを判定する条件判定機能と、
    該所定の条件を満たすと判定された音楽情報を抽出してプレイリストを作成するプレイリスト作成機能と、をコンピュータに実現させるためのプレイリスト作成プログラム。
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