JP7230477B2 - トレンチゲート型のスイッチング素子の製造方法 - Google Patents

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本明細書に開示の技術は、トレンチゲート型のスイッチング素子の製造方法に関する。
特許文献1には、トレンチゲート型のスイッチング素子の製造方法が開示されている。この製造方法では、トレンチを形成した後に、トレンチの底面にp型不純物を注入することによって、p型の底部領域を形成する。
特許文献1のスイッチング素子がオフするときには、底部領域からその周囲に空乏層が広がる。これにより、トレンチの下端を覆うゲート絶縁膜に電界が集中することが抑制される。
特開2007-242852号公報
特許文献1のようにトレンチの底面にp型不純物を注入すると、底部領域のp型不純物濃度が、底部領域の上側から下側に向かうにつれて低下するように分布する。すなわち、底部領域の上側(トレンチの底面に近い側)の部分ではp型不純物濃度が高くなり、底部領域の下側(トレンチの底面から遠い側)の部分ではp型不純物濃度が低くなる。
上述したように、スイッチング素子がオフするときには、底部領域からその周囲に空乏層が広がる。また、この空乏層は、底部領域内にも広がる。しかしながら、p型不純物濃度が高い領域は空乏化し難い。このため、特許文献1のスイッチング素子がオフするときには、底部領域の上側の部分が空乏化されずに非空乏化領域(空乏化していない領域)として残存する。このような非空乏化領域が存在すると、その近傍で高い電界が生じる。その結果、スイッチング素子の耐圧が低下する。本明細書では、底部領域を有するスイッチング素子において、より電界集中を抑制する技術を提供する。
本明細書が開示するトレンチゲート型のスイッチング素子の製造方法は、半導体基板の上面にトレンチを形成する工程と、前記トレンチの底面にp型不純物を注入して、前記トレンチの前記底面に露出する範囲にp型の底部領域を形成する工程と、前記トレンチ内にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記トレンチ内に、前記ゲート絶縁膜によって前記半導体基板から絶縁されたゲート電極を形成する工程を有する。前記トレンチの前記底面が、第1平坦面と第2平坦面を有しており、第1平坦面と第2平坦面が前記トレンチの下端で接続されており、前記第1平坦面が60°よりも大きい角度で前記上面に対して傾斜しており、前記第2平坦面が60°よりも大きい角度で前記第1平坦面と反対向きに前記上面に対して傾斜している。
上記の製造方法では、トレンチの底面が第1平坦面と第2平坦面を有しており、第1平坦面と第2平坦面がトレンチの下端で接続されており、第1平坦面と第2平坦面が反対向きに傾斜している。このようなトレンチの底面にp型不純物を照射すると、照射されたp型不純物の一部が各平坦面で反射する。第1平坦面で反射したp型不純物は第2平坦面に注入され、第2平坦面で反射したp型不純物は第1平坦面に注入される。このように反射が生じることで、トレンチの底面に注入されるp型不純物が分散される。その結果、底部領域内におけるp型不純物濃度に差が生じ難く、底部領域のp型不純物濃度が均一化される。このため、この製造方法によれば、スイッチング素子がオフするときに、底部領域内に非空乏化領域が残存し難くなり、トレンチの下端に電界が集中することを抑制することができる。
MOSFET10の上面図。 図1のII-II線における断面図。 図1のIII-III線における断面図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10の製造工程を説明するための図。 MOSFET10がオフした状態における底部領域36周辺の拡大断面図。 比較例のMOSFETの図9に対応する拡大断面図。 傾斜角度θ1、θ2を変化させたときのMOSFET10の耐圧をシミュレーションした結果を示す図。 MOSFET10と比較例のMOSFETの耐圧の比較を示す図。
図1~3は、実施形態のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)10を示している。MOSFET10は、半導体基板12と、電極、絶縁層等を備えている。なお、図1では、図の見易さのため、半導体基板12の上面12a上の電極、絶縁層等の図示を省略している。以下では、半導体基板12の上面12aと平行な一方向をx方向といい、上面12aに平行でx方向に直交する方向をy方向といい、半導体基板12の厚み方向をz方向という。半導体基板12は、例えば、SiC(炭化シリコン)によって構成されている。
図1に示すように、半導体基板12の上面12aには、複数のトレンチ22が設けられている。各トレンチ22は、y方向に直線状に長く伸びている。複数のトレンチ22は、x方向に間隔を空けて配列されている。図2、3に示すように、各トレンチ22の内面は、ゲート絶縁膜24によって覆われている。ゲート絶縁膜24は、底部絶縁膜24aと側面絶縁膜24bを有している。底部絶縁膜24aは、トレンチ22の底部に設けられている。底部絶縁膜24aは、トレンチ22の底面23と、底面23近傍の側面を覆っている。側面絶縁膜24bは、底部絶縁膜24aよりも上側のトレンチ22の側面を覆っている。底部絶縁膜24aの厚み(すなわち、底部絶縁膜24aの上端と下端の間の幅(別言すると、ゲート電極26の下端とトレンチ22の下端25の間の間隔))は、側面絶縁膜24bの厚み(すなわち、トレンチ22の側面とゲート電極26の側面の間の間隔)よりも厚い。各トレンチ22内には、ゲート電極26が配置されている。各ゲート電極26は、ゲート絶縁膜24によって半導体基板12から絶縁されている。各ゲート電極26の上面は、層間絶縁膜28によって覆われている。
図2、3に示すように、各トレンチ22の各底面23は、第1平坦面23aと、第2平坦面23bを有している。トレンチ22を横断する断面において、第1平坦面23aは、トレンチ22の一方の側面の下端から直線状に伸びており、第2平坦面23bは、トレンチ22の他方の側面の下端から直線状に伸びている。第1平坦面23aと第2平坦面23bは、トレンチ22の下端25で接続されている。第1平坦面23aの幅(すなわち、トレンチ22の一方の側面の下端からトレンチ22の下端25までの長さ)と第2平坦面23bの幅(すなわち、トレンチ22の他方の側面の下端からトレンチ22の下端25までの長さ)は略等しい。第1平坦面23aは、半導体基板12の上面12aに対して傾斜している。半導体基板12の上面12aに対する第1平坦面23aの傾斜角度θ1は、60°よりも大きい。第1平坦面23aは、略一定の角度で傾斜してトレンチ22の長手方向に沿って伸びている。第2平坦面23bは、半導体基板12の上面12aに対して、第1平坦面23aとは反対向きに傾斜している。半導体基板12の上面12aに対する第2平坦面23bの傾斜角度θ2は、60°よりも大きい。したがって、第1平坦面23aと第2平坦面23bのなす角度θ3は、60°よりも小さい。第2平坦面23bは、略一定の角度で傾斜してトレンチ22の長手方向に沿って伸びている。本実施形態では、第1平坦面23aの傾斜角度θ1と第2平坦面23bの傾斜角度θ2は略等しい。
半導体基板12の上面12aには、上部電極70が配置されている。上部電極70は、層間絶縁膜28が設けられていない部分で半導体基板12の上面12aに接している。上部電極70は、層間絶縁膜28によってゲート電極26から絶縁されている。半導体基板12の下面12bには、下部電極72が配置されている。下部電極72は、半導体基板12の下面12bに接している。
図2、3に示すように、半導体基板12の内部には、複数のソース領域30、ボディ領域32、ドリフト領域34、ドレイン領域35、複数の底部領域36及び複数の接続領域38が設けられている。
各ソース領域30は、n型領域である。各ソース領域30は、半導体基板12の上面12aに露出する位置に配置されている。各ソース領域30は、上部電極70にオーミック接触している。各ソース領域30は、トレンチ22の側面において、側面絶縁膜24bに接している。各ソース領域30は、トレンチ22の上端部において側面絶縁膜24bに接している。
ボディ領域32は、p型領域である。ボディ領域32は、各ソース領域30に接している。ボディ領域32は、2つのソース領域30に挟まれた範囲から各ソース領域30の下側まで伸びている。ボディ領域32は、コンタクト領域32aとメインボディ領域32bを有している。コンタクト領域32aは、メインボディ領域32bよりも高いp型不純物濃度を有している。コンタクト領域32aは、2つのソース領域30に挟まれた範囲に配置されている。コンタクト領域32aは、上部電極70にオーミック接触している。メインボディ領域32bは、トレンチ22の側面において、側面絶縁膜24bに接している。メインボディ領域32bは、ソース領域30の下側で側面絶縁膜24bに接している。
ドリフト領域34は、n型領域である。ドリフト領域34は、ボディ領域32の下側に配置されており、ボディ領域32によってソース領域30から分離されている。図3に示すように、ドリフト領域34は、トレンチ22の側面において、側面絶縁膜24b及び底部絶縁膜24aに接している。ドリフト領域34は、ボディ領域32の下側で側面絶縁膜24b及び底部絶縁膜24aに接している。
ドレイン領域35は、n型領域である。ドレイン領域35は、ドリフト領域34よりも高いn型不純物濃度を有している。ドレイン領域35は、ドリフト領域34の下側に配置されている。ドレイン領域35は、半導体基板12の下面12bに露出している。ドレイン領域35は、下部電極72にオーミック接触している。
各底部領域36は、p型領域である。図2、3に示すように、各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面23に露出する範囲に配置されている。各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面23において、底部絶縁膜24aに接している。各底部領域36は、対応するトレンチ22の底面23に沿ってy方向に長く伸びている。各底部領域36の周囲は、ドリフト領域34に囲まれている。接続領域38が形成されている箇所を除いて、各底部領域36は、ドリフト領域34によってボディ領域32から分離されている。底部領域36内のp型不純物濃度は、略一定である。
各接続領域38は、p型領域である。図2に示すように、各接続領域38は、対応するトレンチ22の側面に露出する範囲に配置されている。各接続領域38は、対応するトレンチ22の側面において、側面絶縁膜24b及び底部絶縁膜24aに接している。各接続領域38は、トレンチ22の側面に沿ってz方向に伸びている。図1に示すように、各トレンチ22に対して、複数の接続領域38がy方向に間隔を空けて配置されている。図2に示すように、接続領域38の上端は、メインボディ領域32bに接続されている。接続領域38の下端は、底部領域36に接続されている。すなわち、接続領域38によって、ボディ領域32と底部領域36が接続されている。
次に、MOSFET10の製造方法について説明する。まず、図4に示すように、n型のドリフト領域34と、ドリフト領域34上に配置されたp型のメインボディ領域32bと、メインボディ領域32b上に配置されたp型のコンタクト領域32a及びn型のソース領域30を有する半導体基板12xを準備する。メインボディ領域32b、コンタクト領域32a及びソース領域30は、イオン注入やエピタキシャル成長等の従来公知の方法によって形成することができる。
次に、図5に示すように、開口部60aを有するマスク60を半導体基板12xの上面に形成する。開口部60aは、トレンチ22を形成すべき部分の上部に設けられる。マスク60は、例えば、酸化シリコンにより構成される。そして、開口部60a内の半導体基板12xの上面をエッチングすることによって、トレンチ22aを形成する。その後、図6に示すように、開口部60a内の半導体基板12xを引き続きエッチングすることによって、底面23を有するトレンチ22を形成する。ここでは、各トレンチ22の各底面23が、第1平坦面23a及び第2平坦面23bを有するようにトレンチ22の底面23が形成される。具体的には、第1平坦面23aが半導体基板12xの上面に対して60°よりも大きい角度で傾斜し(θ1>60°)、第2平坦面23bが半導体基板12xの上面に対して60°よりも大きい角度で第1平坦面23aと反対向きに傾斜する(θ2>60°)ようにトレンチ22が形成される。
次に、図7に示すように、マスク60を介して半導体基板12xの上面からp型不純物(例えば、アルミニウムイオン)を注入することにより、底部領域36を形成する。p型不純物は、半導体基板12xの上面に対して、略垂直に注入される。トレンチ22の底面23に対してp型不純物を照射すると、図7に示すように、照射されたp型不純物の一部が各平坦面23a、23bに注入され、照射されたp型不純物の残部が各平坦面23a、23bで反射する。第1平坦面23aで反射したp型不純物は第2平坦面23bに注入され、第2平坦面23bで反射したp型不純物は第1平坦面23aに注入される。このように反射が生じることで、トレンチ22の底面23に注入されるp型不純物が分散される。その結果、底部領域36内のp型不純物濃度が均一化され、p型不純物濃度が略一定である底部領域36が形成される。
次に、図8に示すように、マスク60を介して半導体基板12xの上面からトレンチ22の側面にp型不純物を注入することにより、接続領域38を形成する。ここでは、半導体基板12xの上面に立てた垂線に対して照射方向を傾斜させてp型不純物を注入する。p型不純物の照射方向を調整することにより、トレンチ22の側面にp型不純物を注入することができる。なお、図8のイオン注入工程では、接続領域38を形成しない範囲(図3に相当する範囲)では、トレンチ22をマスクで覆っておく。これによって、図3のように、ボディ領域32の下側でドリフト領域34がゲート絶縁膜24に接している構造を残存させる。
その後、従来公知の方法でゲート絶縁膜24、ゲート電極26、層間絶縁膜28、上部電極70、ドレイン領域35、及び下部電極72を形成することによって、図1~3に示すMOSFET10が完成する。
次に、MOSFET10の動作について説明する。MOSFET10の使用時には、MOSFET10と負荷(例えば、モータ)と電源が直列に接続される。MOSFET10と負荷の直列回路に対して、電源電圧(本実施形態では、約800V)が印加される。MOSFET10のドレイン側(下部電極72)がソース側(上部電極70)よりも高電位となる向きで、電源電圧が印加される。ゲート電極26にゲートオン電位(ゲート閾値よりも高い電位)を印加すると、側面絶縁膜24bに接する範囲のメインボディ領域32bにチャネル(反転層)が形成され、MOSFET10がオンする。ゲート電極26にゲートオフ電位(ゲート閾値以下の電位)を印加すると、チャネルが消滅し、MOSFET10がオフする。
MOSFET10がオフすると、ボディ領域32とドリフト領域34の界面のpn接合に逆電圧が印加される。このため、そのpn接合から空乏層が広がる。また、底部領域36とドリフト領域34の界面のpn接合にも逆電圧が印加される。このため、そのpn接合からも空乏層が広がる。これらの空乏層によって、ドリフト領域34の略全域が空乏化される。空乏化したドリフト領域34によって、ボディ領域32とドレイン領域35の間の電圧が保持される。また、空乏層は、底部領域36内にも広がる。
図9は、MOSFET10がオフした状態における底部領域36周辺の拡大断面図である。また、図10は、比較例のMOSFETの図9に対応する拡大断面図を示している。図10に示す比較例のMOSFETでは、トレンチ122の底面123が半導体基板の上面に略平行な単一の平坦面を有している。比較例のMOSFETにおいて底部領域136を形成する際には、本実施形態と同様に、トレンチ122の底面123に対してp型不純物を注入する。すると、底部領域136のp型不純物濃度が、底部領域136の上側から下側に向かうにつれて低下するように分布する。すなわち、底部領域136の上側(トレンチ122の底面123に近い側)の部分ではp型不純物濃度が高くなり、底部領域136の下側(トレンチ122の底面125から遠い側)の部分ではp型不純物濃度が低くなる。
比較例のMOSFETがオフするときには、底部領域136内にも空乏層が広がる。しかしながら、p型不純物濃度が高い領域は空乏化し難い。このため、比較例のMOSFETがオフするときには、底部領域136の上側の部分(ゲート絶縁膜124に露出する部分)が空乏化されずに非空乏化領域137(ドットハッチングされた領域)として残存する。このような非空乏化領域137が存在すると、その直下で高い電界が生じる。このため、比較例のMOSFETでは耐圧が低下する。一方、本実施形態のMOSFET10では、トレンチ22の底面23が第1平坦面23aと第2平坦面23bを有している。このため、上述したように、底面23にp型不純物を照射したときに、各平坦面23a、23bでp型不純物が反射することにより、p型不純物濃度が略一定である底部領域36を形成することができる。したがって、本実施形態のMOSFET10では、図9に示すように、オフしたときに、底部領域36の略全域が空乏化される(すなわち、底部領域36内に非空乏化領域が残存し難い)。その結果、トレンチ22の下端に電界が集中することを抑制することができ、MOSFET10の耐圧を向上させることができる。
また、MOSFET10では、第1平坦面23aの傾斜角度θ1と第2平坦面23bの傾斜角度θ2が、それぞれ60°よりも大きくなるようにトレンチ22が形成される。図11は、第1平坦面23aの傾斜角度θ1及び第2平坦面23bの傾斜角度θ2を変化させたときのMOSFET10の耐圧をシミュレーションした結果を示している。図11に示すように、傾斜角度θ1及びθ2を60°よりも大きくすることで、MOSFET10の耐圧が顕著に向上することがわかる。なお、比較例のMOSFETの構成は、図11の傾斜角度が0°である場合と同様である。これにより、図12に示すように、実線200で示す本実施形態のMOSFET10では、破線202で示す比較例のMOSFETよりも耐圧を向上させることができる。
なお、底部領域36内におけるp型不純物の総量は、比較例のMOSFET(すなわち、従来のMOSFET)の底部領域136内におけるp型不純物の総量と略同じである。このため、本実施形態のMOSFET10では、底部領域36の機能を維持しつつ、トレンチ22の下端に電界が集中することを抑制することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:半導体基板、12a:上面、12b:下面、22:トレンチ、23:底面、23a:第1平坦面、23b:第2平坦面、24:ゲート絶縁膜、24a:底部絶縁膜、24b:側面絶縁膜、25:下端、26:ゲート電極、28:層間絶縁膜、30:ソース領域、32:ボディ領域、32a:コンタクト領域、32b:メインボディ領域、34:ドリフト領域、35:ドレイン領域、36:底部領域、38:接続領域、70:上部電極、72:下部電極

Claims (1)

  1. トレンチゲート型のスイッチング素子の製造方法であって、
    半導体基板の上面に、前記上面に接続されている第1側面と、前記上面に接続されているとともに前記第1側面に対向する第2側面と、底面とを有するトレンチを形成する工程と、
    前記トレンチの前記底面にp型不純物を注入して、前記トレンチの前記底面に露出する範囲にp型の底部領域を形成する工程と、
    前記トレンチ内にゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記トレンチ内に、前記ゲート絶縁膜によって前記半導体基板から絶縁されたゲート電極を形成する工程、
    を有しており、
    前記トレンチの前記底面が、第1平坦面と第2平坦面を有しており、
    前記第1平坦面が前記第1側面の下端から伸びており、
    前記第2平坦面が前記第2側面の下端から伸びており、
    第1平坦面と第2平坦面が前記トレンチの下端で接続されており、
    前記第1平坦面が60°よりも大きく70°よりも小さい角度で前記上面に対して傾斜しており、前記第2平坦面が60°よりも大きく70°よりも小さい角度で前記第1平坦面と反対向きに前記上面に対して傾斜しており、
    前記第1側面が前記第1平坦面よりも大きく90°よりも小さい角度で前記上面に対して傾斜しており、前記第2側面が前記第2平坦面よりも大きく90°よりも小さい角度で前記第1側面と反対向きに前記上面に対して傾斜している、
    製造方法。

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