JP7230286B1 - データ処理方法、計測システム、及び、プログラム - Google Patents
データ処理方法、計測システム、及び、プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7230286B1 JP7230286B1 JP2022571877A JP2022571877A JP7230286B1 JP 7230286 B1 JP7230286 B1 JP 7230286B1 JP 2022571877 A JP2022571877 A JP 2022571877A JP 2022571877 A JP2022571877 A JP 2022571877A JP 7230286 B1 JP7230286 B1 JP 7230286B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nyq
- wave
- equation
- point
- waves
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000005259 measurement Methods 0.000 title claims abstract description 137
- 238000003672 processing method Methods 0.000 title claims abstract description 54
- PWPJGUXAGUPAHP-UHFFFAOYSA-N lufenuron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(C(F)(F)F)F)=CC(Cl)=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F PWPJGUXAGUPAHP-UHFFFAOYSA-N 0.000 title 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims abstract description 94
- 238000006467 substitution reaction Methods 0.000 claims abstract description 30
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 26
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 52
- 230000001902 propagating effect Effects 0.000 claims description 35
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 30
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 39
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 11
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 11
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 9
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 8
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 4
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 4
- 238000005094 computer simulation Methods 0.000 description 3
- 239000004567 concrete Substances 0.000 description 2
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 2
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 2
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 2
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 238000003491 array Methods 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 230000005012 migration Effects 0.000 description 1
- 238000013508 migration Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 230000009467 reduction Effects 0.000 description 1
- 239000011150 reinforced concrete Substances 0.000 description 1
- 238000010408 sweeping Methods 0.000 description 1
- 238000003325 tomography Methods 0.000 description 1
- 239000002023 wood Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N22/00—Investigating or analysing materials by the use of microwaves or radio waves, i.e. electromagnetic waves with a wavelength of one millimetre or more
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Abstract
Description
実用的な演算時間を実現するためには、フーリエ変換を利用した合成開口処理が現実的である。
物体に放射した波動の散乱波を解析するデータ処理方法であって、
y軸上に配列された複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)から、前記物体に前記波動を放射し、
前記物体上の反射点(x, y, z)において反射率f(x, y, z)で反射した前記散乱波を、y軸上に配列された複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)で計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)として受信し、
前記計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より3重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求め、
x方向の計測間隔で定まるx方向のナイキスト波数をkx,nyqとすると、-kx1≦kx≦kx1(但し、kx,nyq≦kx1)の範囲でx方向の変数置換処理を行い、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行い、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、前記反射率f(x, y, z)を求める、
データ処理方法である。
但し、
x’ = x’1 = x’2
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、前記送信点p1(x’1, y’1, z’1)から前記反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から前記受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。
物体に放射した波動の散乱波を解析する計測システムであって、
送受信部であって、
y軸上に配列された複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)から、前記物体に前記波動を放射する送信部と、
前記物体上の反射点(x, y, z)において反射率f(x, y, z)で反射した前記散乱波を、y軸上に配列された複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)で計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)として受信する受信部と、
を有する送受信部と、
処理装置であって、
前記計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より3重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求める手順と、
x方向の計測間隔で定まるx方向のナイキスト波数をkx,nyqとすると、-kx1≦kx≦kx1(但し、kx,nyq≦kx1)の範囲でx方向の変数置換処理を行う手順と、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行う手順と、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、前記反射率f(x, y, z)を求める手順と、
を実行する処理装置と、
を有する、計測システムである。
但し、
x’ = x’1 = x’2
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、前記送信点p1(x’1, y’1, z’1)から前記反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から前記受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。
物体に放射した波動の散乱波を解析するプログラムであって、
計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より3重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求める手順と、
x方向の計測間隔で定まるx方向のナイキスト波数をkx,nyqとすると、-kx1≦kx≦kx1(但し、kx,nyq≦kx1)の範囲でx方向の変数置換処理を行う手順と、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行う手順と、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、反射率f(x, y, z)を求める手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムである。
但し、
x’ = x’1 = x’2
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、前記送信点p1(x’1, y’1, z’1)から前記反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から前記受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。
物体に放射した波動の散乱波を解析するデータ処理方法であって、
xy平面上に2次元に配列された複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)から、前記物体に前記波動を放射し、
前記物体上の反射点(x, y, z)において反射率f(x, y, z)で反射した前記散乱波を、xy平面上に2次元に配列された複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)で計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)として受信し、
前記計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より4重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求め、
x方向の計測間隔で定まるx’1方向のナイキスト波数をk’x1,nyqとし、x’2方向のナイキスト波数をk’x2,nyqとすると、-kx1≦k’x1≦kx1、かつ、-kx2≦k’x2≦kx2(但し、k’x1,nyq≦kx1、かつ、k’x2,nyq≦kx2)の範囲でx方向の変数置換処理を行い、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行い、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、前記反射率f(x, y, z)を求める、
データ処理方法である。
但し、
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、前記送信点p1(x’1, y’1, z’1)から前記反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から前記受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。
物体に放射した波動の散乱波を解析する計測システムであって、
送受信部であって、
xy平面上に2次元に配列された複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)から、前記物体に前記波動を放射する送信部と、
前記物体上の反射点(x, y, z)において反射率f(x, y, z)で反射した前記散乱波を、xy平面上に2次元に配列された複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)で計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)として受信する受信部と、
を有する送受信部と、
処理装置であって、
前記計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より4重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求める手順と、
x方向の計測間隔で定まるx’1方向のナイキスト波数をk’x1,nyqとし、x’2方向のナイキスト波数をk’x2,nyqとすると、-kx1≦k’x1≦kx1、かつ、-kx2≦k’x2≦kx2(但し、k’x1,nyq≦kx1、かつ、k’x2,nyq≦kx2)の範囲でx方向の変数置換処理を行う手順と、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行う手順と、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、前記反射率f(x, y, z)を求める手順と、
を実行する処理装置と、
を有する、計測システムである。
但し、
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、前記送信点p1(x’1, y’1, z’1)から前記反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から前記受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。
物体に放射した波動の散乱波を解析するプログラムであって、
計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より4重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求める手順と、
x方向の計測間隔で定まるx’1方向のナイキスト波数をk’x1,nyqとし、x’2方向のナイキスト波数をk’x2,nyqとすると、-kx1≦k’x1≦kx1、かつ、-kx2≦k’x2≦kx2(但し、k’x1,nyq≦kx1、かつ、k’x2,nyq≦kx2)の範囲でx方向の変数置換処理を行う手順と、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行う手順と、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、反射率f(x, y, z)を求める手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムである。
但し、
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、送信点p1(x’1, y’1, z’1)から反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。
以下、第1実施形態のデータ処理方法、計測システム、及び、プログラムについて、詳細に説明する。図1は、本実施形態のレーダ装置の構成を示す。図2は、図1に示すアレイアンテナの構成を示す。図3は、本実施形態のアレイアンテナと測定対象物との位置関係を説明する図である。本実施形態では、電磁波を空間に放射する波動として説明するが、電磁波の代わりにX線や超音波等の空間中に伝播する波動を用いてもよい。
送信用アレイアンテナ50の送信アンテナ10aと、受信用アレイアンテナ52の受信アンテナ10bは、一平面上に配置される。この平面に測定対象物が対向するように、送信用アレイアンテナ50と受信用アレイアンテナ52が配置される。
このとき、個々の送信アンテナ10aから電磁波の放射が行われる度に、高周波スイッチ59は、複数の受信アンテナ10bを順次切り替えて、各受信アンテナ10bに受信させる。
このとき、送信アンテナ10aから放射された電磁波が測定対象物で反射したときの電磁波の反射波を、電磁波を放射した送信アンテナ10aに最も近い受信アンテナ10bで受信するように、高周波スイッチ59の動作が制御される。受信用マイクロ波増幅器(RFアンプ)は、送信する送信アンテナ10aと受信する受信アンテナ10bの対毎にゲインを変化させるように設定される場合がある。このとき、高周波回路62は、送信アンテナ10aと受信アンテナ10bの対の選択に応じてゲインを切り替える可変ゲイン増幅機能を有する。これにより、測定対象物中の欠陥等の検査可能な深度を大きくできる。
また、送信用アレイアンテナ50が1つの送信アンテナ10aのみを有し、受信用アレイアンテナ52が複数の受信アンテナ10bを有してもよい。この場合も、送信用アレイアンテナ50と受信用アレイアンテナ52の移動方向(走査方向)をy方向としてもよい。すなわち、受信アンテナ10bの配列方向と同じ方向に、移動(走査)してもよい。
なお、送信アンテナ10aと受信アンテナ10bのy方向のずれが無い場合もある。すなわち、Δy=0となる場合もある。また、送信アンテナ10aと受信アンテナ10bが共有される場合もある。すなわち、Δy=0、ΔL=0となる場合もある。
ここで、送受信点の座標をp(x’,y’,z’)とする。測定対象物の反射点(x,y,z)における反射率をf(x,y,z)とする。送受信点p(x’,y’,z’)における計測データをs(x’,y’,z’,k)とする。真空中の電磁波の伝播波長をλ0とする。媒質の比誘電率をεrとする。伝播する電磁波の波数をkとする。
ここで、(kx,ky,kz)は、送受信点p(x’,y’,z’)と反射点(x,y,z)の間で伝播する波動の往復球面波の波数ベクトルの成分である。但し、
を満たす。
まず、計測ユニット61が計測データs(x’,y’,0,k)を取得する(ステップS1-1)。そして、データ処理ユニット66は、計測データs(x’,y’,0,k)に対して、ヒルベルト変換を行う(ステップS1-2)。これにより、各送受信点における周波数データの虚数成分が得られる。
次に、データ処理ユニット66は、S(kx,ky,0,k)に対して、変数置換を行う(ステップS1-4)。具体的には、式(1-4)を用いて、(kx,ky,k)の関数を(kx,ky,kz)の関数にする。これにより、S(kx,ky,kz)が得られる。
次に、データ処理ユニット66は、S(kx,ky,kz)に対して、(kx,ky,kz)に対して3重逆フーリエ変換を行う(ステップS1-5)。これにより、式(1-8)に示されるように、反射率f(x,y,z)が得られる。
ここで、Δx、Δyは、それぞれx軸方向、y軸方向の計測間隔である。
ナイキスト波数knyqを超える信号は、エイリアス(aliases)と呼ばれ、信号処理の中で折り返し雑音として扱われる。
ここで、θtyは、最外縁送受信アンテナとターゲットを結ぶ線とz軸とのなす角度である。また、ナイキスト波数は、以下の式(1-12)で表される。
このとき、ナイキスト基準を満たさず、x軸方向、y軸方向共に、エイリアシングが発生する。この場合のナイキスト波数は、以下の式(1-15)で表される。
図7より、x軸に関するフーリエ変換において、±kx,nyq上限とする波数が範囲Aに出力される。±kx,nyqを超える波数のデータは、エイリアスデータとして2kx,nyqを周期として折り返し現れる。よって、ステップS1-4の変数置換処理において、範囲Aではなく、±kxmaxを上限とする範囲A’で変数置換処理を行う。これにより、エイリアスデータを折り返し雑音として捨てるのではなく、実際に意味のあるデータとして変数置換処理に加えることにより、x軸方向の分解能を向上させ、更には浅いターゲットの画像強度をより強くさせることが可能になる。
y軸に関しても、同様に、図8に示すように、範囲Bではなく範囲B’で変数置換処理を行う。
以下、第2実施形態のデータ処理方法、計測システム、及び、プログラムについて、詳細に説明する。第1実施形態の送信用アレイアンテナ50及び受信用アレイアンテナ52は、一方向(図3ではy方向)に配列されるが、本実施形態は、送信用アレイアンテナ50及び受信用アレイアンテナ52の配列が異なる。本実施形態の送信用アレイアンテナ50及び受信用アレイアンテナ52は、平面状に配置される。
また、第1実施形態では、送信点と受信点の座標をいずれもp(x’,y’,z’)としたが、本実施形態では、送信点と受信点の座標が異なる。本実施形態では、図9に示すように、送信点p1(x’1,y’1,z’1)、受信点p2(x’2,y’2,z’2)が、xy平面に配列される。
ここで、(k’x1,k’y1,k’z1)は、送信点から反射点までの間で伝搬する波動の球面波の波数ベクトルの成分である。また、(k’x2,k’y2,k’z2)は、反射点から受信点までの間で伝搬する波動の球面波の波数ベクトルの成分である。但し、
を満たす。
式(2-4)、式(2-11)を用いて整理し、また、送信点と受信点がいずれも原点を通るxy平面上に位置する場合、z’1=z’2=0となるため、式(2-17)は以下のように表せる。
まず、計測ユニット61が計測データs(x’1,x’2,y’1,y’2,z’1,z’2,k)を取得する(ステップS2-1)。そして、データ処理ユニット66は、計測データs(x’1,x’2,y’1,y’2,z’1,z’2,k)に対して、ヒルベルト変換を行う(ステップS2-2)。これにより、各計測点における周波数データの虚数成分が得られる。
次に、データ処理ユニット66は、S(k’x1,k’x2,k’y1,k’y2,0,0,k)に対して、変数置換を行う(ステップS2-4)。具体的には、式(2-9)、式(2-10)、式(2-14)、式(2-15)を用いて、(k’x1,k’x2,k’y1,k’y2,k)の関数を(kx,ky,kz)の関数にする。これにより、S(kx,ky,kz)が得られる。
次に、データ処理ユニット66は、S(kx,ky,kz)に対して、(kx,ky,kz)に対して3重逆フーリエ変換を行う(ステップS2-5)。これにより、式(2-18)に示されるように、反射率f(x,y,z)が得られる。
このとき、ナイキスト基準を満たさず、x’1軸方向、x’2軸方向、y’1軸方向、y’2軸方向のそれぞれに、エイリアシングが発生する。この場合のナイキスト波数は、以下の式(2-21)で表される。
図11より、x’1軸、x’2軸に関するフーリエ変換において、それぞれ、±k’x1,nyq、±k’x2,nyqを上限とする波数が範囲Aに出力される。±k’x1,nyq、±k’x2,nyqを超える波数のデータは、エイリアスデータとして、それぞれ、2k’x1,nyq、2k’x2,nyqを周期として折り返し現れる。よって、ステップS2-4の変数置換処理において、範囲Aではなく、それぞれ、±k’x1max、±k’x2maxを上限とする範囲A’で変数置換処理を行う。これにより、エイリアスデータを折り返し雑音として捨てるのではなく、実際に意味のあるデータとして変数置換処理に加えることにより、x’1軸、x’2軸方向の分解能を向上させ、更には浅いターゲットの画像強度をより強くさせることが可能になる。
y’1軸、y’2軸に関しても、同様に、図12に示すように、範囲Bではなく、それぞれ、±k’y1max、±k’y2maxを上限とする範囲B’で変数置換処理を行う。
以下、第3実施形態のデータ処理方法、計測システム、及び、プログラムについて、詳細に説明する。第2実施形態では、送信用アレイアンテナ50及び受信用アレイアンテナ52は、平面状に配置されるが、本実施形態は、送信用アレイアンテナ50及び受信用アレイアンテナ52の配列が異なる。本実施形態の送信用アレイアンテナ50及び受信用アレイアンテナ52は、直線状に配置される。
具体的には、本実施形態では、送信アンテナ10a及び受信アンテナ10bは、図13に示すように、y方向に配列される。送信用アレイアンテナ50及び受信用アレイアンテナ52の移動方向(走査方向)を、x方向とする。送信用アレイアンテナ50と受信用アレイアンテナ52からみて、測定対象物のある方向(電磁波の送信方向)をz方向とする。
なお、送信用アレイアンテナ50及び受信用アレイアンテナ52の移動方向(走査方向)をy方向としてもよい。
ここで、送信点の座標をp1(x’1,y’1,z’1)、受信点の座標をp2(x’2,y’2,z’2)とする。測定対象物の反射点(x,y,z)における反射率をf(x,y,z)とする。p2(x’2,y’2,z’2)における計測データをs(x’1,x’2,y’1,y’2,z’1,z’2,k)とする。真空中の電磁波の伝播波長をλ0とする。媒質の比誘電率をεrとする。伝播する電磁波の波数をkとする。
ここで、(k’x1,k’y1,k’z1)は、送信点から反射点までの間で伝搬する波動の球面波の波数ベクトルの成分である。また、(k’x2,k’y2,k’z2)は、反射点から受信点までの間で伝搬する波動の球面波の波数ベクトルの成分である。但し、
を満たす。
ここで、原点を通るx’-y’平面に計測面を合わせるため、z’=0とすると、式(3-19)は、以下のように表される。
式(3-4)、式(3-6)、式(3-15)、及び、仮定より得られる以下の式(3-21)の4つの式の連立方程式を解く。
まず、計測ユニット61が計測データs(x’,y’1,y’2,0,0,k)を取得する(ステップS3-1)。そして、データ処理ユニット66は、計測データs(x’,y’1,y’2,0,0,k)に対して、ヒルベルト変換を行う(ステップS3-2)。これにより、各計測点における周波数データの虚数成分が得られる。
次に、データ処理ユニット66は、S(kx,k’y1,k’y2,0,0,k)に対して、変数置換を行う(ステップS3-4)。具体的には、式(3-14)、式(3-15)を用いて、(kx,k’y1,k’y2,k)の関数を(kx,ky,v,k)の関数にする。これにより、S(kx,ky,v,0,0,k)が得られる。
次に、データ処理ユニット66は、S(kx,ky,v,0,0,k)に対して、(kx,ky,kz)に対して3重逆フーリエ変換を行う(ステップS3-5)。これにより、式(3-20)に示されるように、反射率f(x,y,z)が得られる。
このとき、ナイキスト基準を満たさず、x軸方向、y’1軸方向、y’2軸方向のそれぞれに、エイリアシングが発生する。この場合のナイキスト波数は、以下の式(3-24)で表される。
図15より、x軸に関するフーリエ変換において、それぞれ、±kx,nyq、±k’x2,nyqを上限とする波数が範囲Aに出力される。±kx,nyqを超える波数のデータは、エイリアスデータとして、2kx,nyqを周期として折り返し現れる。よって、ステップS3-4の変数置換処理において、範囲Aではなく、それぞれ、±kxmaxを上限とする範囲A’で変数置換処理を行う。これにより、エイリアスデータを折り返し雑音として捨てるのではなく、実際に意味のあるデータとして変数置換処理に加えることにより、x軸方向の分解能を向上させ、更には浅いターゲットの画像強度をより強くさせることが可能になる。
y’1軸、y’2軸に関しても、第2実施形態と同様に、図16に示すように、範囲Bではなく、それぞれ、±k’y1max、±k’y2maxを上限とする範囲B’で変数置換処理を行う。
以下、第3実施形態のデータ処理方法をコンピュータシミュレーションした結果について説明する。シミュレーション条件は、以下の通りである。
・中心周波数fc:2.23242GHz
・中心周波数の真空中の波長λ0c:134.38mm
・媒質の比誘電率εr:10
・媒質中の中心周波数の波長λc:42.50mm
・媒質中の最高周波数の波長λfmax:21.24mm
・計測数Nx:128pt
・計測間隔Δx:10mm
・計測幅:1280mm
・計測数Ny’1:16pt
・計測間隔Δy’1:38.5mm
・計測幅:616mm
・計測数Ny’2:16pt
・計測間隔Δy’2:38.5mm
・計測幅:616mm
・点ターゲット1の座標(単位:mm):(640,307,20)
・点ターゲット2の座標(単位:mm):(640,307,200)
図21は、比較例1と実施例1の点ターゲット1のx軸方向の波形を示す。図22は、比較例1と実施例1の点ターゲット1のy軸方向の波形を示す。図23は、比較例1と実施例1の点ターゲット1のz軸方向の波形を示す。図21~図23において、いずれも実施例1は実線で示され、比較例1は破線で示される。
図28は、比較例1と実施例1の点ターゲット2のx軸方向の波形を示す。図29は、比較例1と実施例1の点ターゲット2のy軸方向の波形を示す。図30は、比較例1と実施例1の点ターゲット2のz軸方向の波形を示す。図28~図30において、いずれも実施例1は実線で示され、比較例1は破線で示される。
本実施形態では、第3実施形態において生じ得るノイズを低減する。y軸方向に関する計測データsは、送信アンテナからターゲットまで伝播する電磁波の振幅をt、ターゲットの反射率を1、ターゲットから受信アンテナまで伝播する電磁波の振幅をrとすると、以下の式(4-1)で表される。
ここで、実線で囲んだr0t1は信号成分であり、破線で囲んだ部分はノイズ成分である。
ここで、実線で囲んだr2t1は信号成分であり、破線で囲んだ部分はノイズ成分である。
ここで、実線で囲んだ成分のみを変数置換処理で利用し、破線で囲んだ部分は変数置換処理で利用しない。
但し、
である。
以下、第4実施形態のデータ処理方法をコンピュータシミュレーションした結果について説明する。まず、第3実施形態と同じシミュレーション条件で、浅深度ターゲットの画像強度の改善効果を検証する。
超分解能処理では、失われていたエイリアスデータを用いる。そのため、超分解能処理が無い場合と比較して、ターゲット画像強度(画像振幅)が増加する。この効果は、深深度ターゲットよりも、エイリアスデータの多い浅深度ターゲットの方が大きい。すなわち、エイリアシングによって低減していた浅深度ターゲットの画像強度は、超分解能処理によって大きく回復する。
以下、第3実施形態、第4実施形態のデータ処理方法をコンピュータシミュレーションした結果について説明する。シミュレーション条件は、以下の通りである。
・使用周波数帯域fmin~fmax:DC~4.46484GHz
・中心周波数fc:2.23242GHz
・中心周波数の真空中の波長λ0c:134.38mm
・媒質の比誘電率εr:5
・媒質中の中心周波数の波長λc:60.1mm
・媒質中の最高周波数の波長λfmax:30.05mm
・走査方向の計測間隔Δx:10mm
・計測数Nx:115pt
・計測幅:1150mm
・送信アンテナの計測間隔Δy1:38.5mm
・送信アンテナ数Ny1:12
・受信アンテナの計測間隔Δy2:38.5mm
・受信アンテナ数Ny2:12pt
・計測幅:481.25mm
図38は、比較例2と実施例2の点ターゲット1のx軸方向の波形を示す。図39は、比較例2と実施例2の点ターゲット1のy軸方向の波形を示す。図40は、比較例2と実施例2の点ターゲット1のz軸方向の波形を示す。図41は、比較例2と実施例2の点ターゲット2のx軸方向の波形を示す。図42は、比較例2と実施例2の点ターゲット2のy軸方向の波形を示す。図43は、比較例2と実施例2の点ターゲット2のz軸方向の波形を示す。
図38~図43において、いずれも実施例2は実線で示され、比較例2は破線で示される。
図38~図43より、十字型k’y1-k’y2フィルタを適用して超分解能処理を行っても、x軸、y軸、z軸のいずれも画像分解能にほとんど影響を与えていないことが確認された。
本実施形態では、第2実施形態において生じ得るノイズを低減する。第4実施形態では、第3実施形態において、十字型k’y1-k’y2フィルタを適用して超分解能処理を行った。本実施形態では、第2実施形態において、十字型k’x1-k’x2フィルタと十字型k’y1-k’y2フィルタを適用して、超分解能処理を行う。図44は、十字型k’x1-k’x2フィルタの概念図である。すなわち、本実施形態では、第2実施形態において、図44に示す十字型k’x1-k’x2フィルタと図31に示す十字型k’y1-k’y2フィルタの両方を適用して超分解能処理を行う。
10b 受信アンテナ
50 送信用アレイアンテナ
52 受信用アレイアンテナ
60 レーダ装置
61 計測ユニット
64 システム制御回路
66 データ処理ユニット
68 画像表示ユニット
58、59 高周波スイッチ
62 高周波回路
69 エンコーダ
Claims (17)
- 物体に放射した波動の散乱波を解析するデータ処理方法であって、
y軸上に配列された複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)から、前記物体に前記波動を放射し、
前記物体上の反射点(x, y, z)において反射率f(x, y, z)で反射した前記散乱波を、y軸上に配列された複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)で計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)として受信し、
前記計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より3重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求め、
x方向の計測間隔で定まるx方向のナイキスト波数をkx,nyqとすると、-kx1≦kx≦kx1(但し、kx,nyq≦kx1)の範囲でx方向の変数置換処理を行い、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行い、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、前記反射率f(x, y, z)を求める、
データ処理方法。
但し、
x’ = x’1 = x’2
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、前記送信点p1(x’1, y’1, z’1)から前記反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から前記受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。 - 前記y方向の変数置換処理において、k’y1,nyq≦|k’y1|≦k’y1max、かつ、k’y2,nyq≦|k’y2|≦k’y2maxの範囲を選択的に除外して、y方向の前記変数置換処理を行う、
請求項2に記載のデータ処理方法。 - 前記複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)及び前記複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)は、x方向に移動する、
請求項1又は2に記載のデータ処理方法。 - 前記複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)及び前記複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)は、y方向に移動する、
請求項1又は2に記載のデータ処理方法。 - 物体に放射した波動の散乱波を解析する計測システムであって、
送受信部であって、
y軸上に配列された複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)から、前記物体に前記波動を放射する送信部と、
前記物体上の反射点(x, y, z)において反射率f(x, y, z)で反射した前記散乱波を、y軸上に配列された複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)で計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)として受信する受信部と、
を有する送受信部と、
処理装置であって、
前記計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より3重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求める手順と、
x方向の計測間隔で定まるx方向のナイキスト波数をkx,nyqとすると、-kx1≦kx≦kx1(但し、kx,nyq≦kx1)の範囲でx方向の変数置換処理を行う手順と、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行う手順と、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、前記反射率f(x, y, z)を求める手順と、
を実行する処理装置と、
を有する、計測システム。
但し、
x’ = x’1 = x’2
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、前記送信点p1(x’1, y’1, z’1)から前記反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から前記受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。 - 前記処理装置は、前記y方向の変数置換処理において、k’y1,nyq≦|k’y1|≦k’y1max、かつ、k’y2,nyq≦|k’y2|≦k’y2maxの範囲を選択的に除外して、y方向の前記変数置換処理を行う手順を実行する、
請求項8に記載の計測システム。 - 前記送受信部は、x方向に移動する、
請求項7~9のいずれかに記載の計測システム。 - 前記送受信部は、y方向に移動する、
請求項7~9のいずれかに記載の計測システム。 - 物体に放射した波動の散乱波を解析するプログラムであって、
計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)を式(1)より3重フーリエ変換してS(k’x1, k’x2, k’y1, k’y2, z’1, z’2, k)を求める手順と、
x方向の計測間隔で定まるx方向のナイキスト波数をkx,nyqとすると、-kx1≦kx≦kx1(但し、kx,nyq≦kx1)の範囲でx方向の変数置換処理を行う手順と、
y方向の計測間隔で定まるy’1方向のナイキスト波数をk’y1,nyqとし、y’2方向のナイキスト波数をk’y2,nyqとすると、-ky1≦k’y1≦ky1、かつ、-ky2≦k’y2≦ky2(但し、k’y1,nyq≦ky1、かつ、k’y2,nyq≦ky2)の範囲でy方向の変数置換処理を行う手順と、
式(2)より3重逆フーリエ変換して、反射率f(x, y, z)を求める手順と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
但し、
x’ = x’1 = x’2
z’1= z’2 = 0
kは、伝播する前記波動の波数、
k’x1, k’y1, k’z1は、前記送信点p1(x’1, y’1, z’1)から前記反射点(x, y, z)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
k’x2, k’y2, k’z2は、前記反射点(x, y, z)から前記受信点p2(x’2, y’2, z’2)の間で伝播する前記波動の球面波の波数ベクトルの成分、
kx = k’x1 + k’x2, u = k’x1 - k’x2, ky = k’y1 + k’y2, v = k’y1 - k’y2
である。 - 前記y方向の変数置換処理において、k’y1,nyq≦|k’y1|≦k’y1max、かつ、k’y2,nyq≦|k’y2|≦k’y2maxの範囲を選択的に除外して、y方向の前記変数置換処理を行う手順をコンピュータに更に実行させる、
請求項14に記載のプログラム。 - 前記計測値s(x’1, x’2, y’1, y’2, z’1, z’2, k)は、y軸上に配列された複数の送信点p1(x’1, y’1, z’1)から、前記物体に前記波動を放射し、前記物体上の前記反射点(x, y, z)において前記反射率f(x, y, z)で反射した前記散乱波を、y軸上に配列された複数の受信点p2(x’2, y’2, z’2)で受信した値である、
請求項13~15のいずれかに記載のプログラム。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2022/030374 WO2024033998A1 (ja) | 2022-08-09 | 2022-08-09 | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP7230286B1 true JP7230286B1 (ja) | 2023-02-28 |
JPWO2024033998A1 JPWO2024033998A1 (ja) | 2024-02-15 |
JPWO2024033998A5 JPWO2024033998A5 (ja) | 2024-07-17 |
Family
ID=85330627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022571877A Active JP7230286B1 (ja) | 2022-08-09 | 2022-08-09 | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7230286B1 (ja) |
WO (1) | WO2024033998A1 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000193742A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Nec Corp | 地中レ―ダ信号処理装置 |
WO2017149582A1 (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-08 | 三井造船株式会社 | データ処理方法及び計測装置 |
JP2018138880A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | 株式会社三井E&Sホールディングス | データ処理方法及び計測装置 |
WO2021020387A1 (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-04 | 株式会社 Integral Geometry Science | 散乱トモグラフィ装置及び散乱トモグラフィ方法 |
-
2022
- 2022-08-09 WO PCT/JP2022/030374 patent/WO2024033998A1/ja unknown
- 2022-08-09 JP JP2022571877A patent/JP7230286B1/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000193742A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Nec Corp | 地中レ―ダ信号処理装置 |
WO2017149582A1 (ja) * | 2016-02-29 | 2017-09-08 | 三井造船株式会社 | データ処理方法及び計測装置 |
JP2018138880A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | 株式会社三井E&Sホールディングス | データ処理方法及び計測装置 |
WO2021020387A1 (ja) * | 2019-08-01 | 2021-02-04 | 株式会社 Integral Geometry Science | 散乱トモグラフィ装置及び散乱トモグラフィ方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO2024033998A1 (ja) | 2024-02-15 |
JPWO2024033998A1 (ja) | 2024-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10746765B2 (en) | Data processing method and the measurement device | |
JP7464293B2 (ja) | 散乱トモグラフィ装置及び散乱トモグラフィ方法 | |
US11480535B2 (en) | System, device and methods for measuring substances′ dielectric properties using microwave sensors | |
JP2013036969A (ja) | レーダークロスセクション(rcs)測定システム | |
JP6911861B2 (ja) | 物体検知装置および物体検知方法 | |
WO2018147025A1 (ja) | 物体検知装置、物体検知方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP6838658B2 (ja) | 物体検知装置、物体検知方法、及びプログラム | |
CN109884627A (zh) | 任意线阵构型的近程毫米波快速三维成像方法 | |
WO2017149582A1 (ja) | データ処理方法及び計測装置 | |
CN105388449A (zh) | 一种衡量天线罩对天线阵列测向性能影响的方法 | |
JP7230286B1 (ja) | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム | |
WO2024034000A1 (ja) | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム | |
JP6849100B2 (ja) | 物体検知装置、物体検知方法及びプログラム | |
Fallahpour et al. | A Wiener filter-based synthetic aperture radar algorithm for microwave imaging of targets in layered media | |
JP7247429B1 (ja) | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム | |
CN117501112A (zh) | 影像化装置及影像化方法 | |
JP7300077B1 (ja) | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム | |
WO2023119369A1 (ja) | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム | |
López et al. | A Backpropagation Imaging Technique for Subsampled Synthetic Apertures | |
WO2024154211A1 (ja) | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム | |
WO2024154212A1 (ja) | データ処理方法、計測システム、及び、プログラム | |
CN114047389B (zh) | 一种频率分集和计算成像方法及系统 | |
Kobayashi | RCS Evaluation by Image-based Near-field to Far-field Transformation | |
Wu et al. | Quality Enhancement in Holographic Imaging by Background Property Estimation | |
KR20240019106A (ko) | 영상화 장치 및 영상화 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221122 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221122 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20221122 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7230286 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |