JP7229874B2 - マルチコプタ - Google Patents

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Description

本開示は、マルチコプタに関し、特にシリーズハイブリッドシステムが構成されているマルチコプタに関する。
特許文献1には、発電ユニットを構成する2つのロータの回転方向を逆にすることで、ロータやクランクシャフトの回転体に起因したジャイロ効果により飛行時の姿勢が不安定になることを抑制しようとするエンジン搭載型飛行装置が開示されている。
特開2017-193209号公報
特許文献1に開示されているエンジン搭載型飛行装置において、発電ユニットを構成する2つのロータは、エンジンの2つのクランクシャフトと接続しており、この2つのクランクシャフトと同期して回転する。このように、発電ユニットに2つのロータが設けられているとともに、これらに対応するようにエンジンに2つのクランクシャフトが設けられているので、エンジン搭載型飛行装置が重量化してしまう。そして、このようにエンジン搭載型飛行装置が重量化してしまうと、プロペラを回転させるために必要な電力が増加してしまう。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、重量化することなく飛行時の姿勢を安定させることができるマルチコプタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、機体ベースと、前記機体ベースを空中に浮遊させる揚力を発生させる揚力発生ユニットと、前記機体ベースに設けられ前記揚力発生ユニットに供給する電力を発電するために駆動するエンジンと、を有するマルチコプタにおいて、前記機体ベースよりも下方に前記エンジンが設けられ、前記エンジンは、当該エンジンの駆動により生じる反トルクの作用方向と、前記マルチコプタを移動させるために前記機体ベースを傾ける方向と、が一致するように配置されること、を特徴とする。
この態様によれば、飛行時の姿勢を安定させるための部品を追加する必要がないので、マルチコプタを重量化することなく飛行時の姿勢を安定させることができる。さらに、飛行姿勢の応答性や飛行性能が向上するので、マルチコプタの利便性が向上する。
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、機体ベースと、前記機体ベースを空中に浮遊させる揚力を発生させる揚力発生ユニットと、前記機体ベースに搭載され前記揚力発生ユニットに供給する電力を発電するために駆動するエンジンと、を有するマルチコプタにおいて、前記機体ベースよりも下方に前記エンジンが設けられ、前記エンジンの駆動により生じる反トルクの作用方向と、前記マルチコプタを移動させるために前記機体ベースを傾ける方向と、が一致するように、前記エンジンと前記機体ベースとを相対回転させる回転機構を有すること、を特徴とする。
この態様によれば、飛行時の姿勢を安定させるための部品を追加する必要がないので、マルチコプタを重量化することなく飛行時の姿勢を安定させることができる。さらに、マルチコプタの移動方向に関わらず飛行姿勢の応答性や飛行性能が向上するので、マルチコプタの利便性が向上する。また、反トルクの作用方向が限定されないため、目標とするマルチコプタの移動方向に機体ベースを傾ける制御を素早く実施することが可能になる。
上記の態様においては、前記電力を充放電可能なバッテリと、前記マルチコプタを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記マルチコプタがホバリングしているときに、前記バッテリの充電残量が所定量以下である場合には、前記反トルクの作用方向が風向きと対向するように前記マルチコプタの姿勢を制御した上で、前記エンジンの回転数を所定回転数以上にする制御を行うこと、が好ましい。
この態様によれば、特にバッテリの充電残量が少ない場合に、マルチコプタの姿勢の安定化を図りつつ、バッテリを充電させることができる。
上記の態様においては、前記マルチコプタが移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へと移行する予兆を判定する予兆判定部と、前記マルチコプタを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記予兆判定部により前記予兆があると判定された場合に、前記エンジンの回転数を所定回転数未満にする制御、および、前記反トルクの作用方向を逆にする制御の少なくとも一方を行い、前記予兆判定部は、目的地点まで残り距離が所定距離以内であれば、前記予兆があると判定すること、が好ましい。
この態様によれば、マルチコプタが移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へ変化する際の応答性の低下を抑制できる。
上記の態様においては、前記エンジンのクランクシャフトは、当該クランクシャフトの中心軸方向が、前記エンジンと前記機体ベースとの配列方向に対して直交するように配置され、前記エンジンのピストンは、前記クランクシャフトよりも前記機体ベース側に配置されていること、が好ましい。
この態様によれば、マルチコプタの重心位置を出来るだけ機体ベース側にすることができるので、より効果的に、マルチコプタにおける飛行姿勢の応答性や飛行性能を向上させることができる。
上記課題を解決するためになされた本開示の他の形態は、機体ベースと、前記機体ベースを空中に浮遊させる揚力を発生させる揚力発生ユニットと、前記機体ベースに設けられ前記揚力発生ユニットに供給する電力を発電するために駆動するエンジンと、を有するマルチコプタにおいて、前記マルチコプタを制御する制御部を有し、前記機体ベースよりも下方に前記エンジンが設けられ、前記制御部は、複数の前記エンジンの駆動により生じる反トルクの合力モーメントの作用方向と、前記マルチコプタを移動させるために前記機体ベースを傾ける方向とが一致するように、複数の前記エンジンの回転数をそれぞれ制御すること、を特徴とする。
この態様によれば、反トルクの合力モーメントの作用方向と、マルチコプタを移動させるために機体ベースを傾ける方向とが一致するので、飛行時の姿勢を安定させることができる。そして、反トルクの合力モーメントの作用方向を自在に制御できるので、機体ベースを傾ける方向が限定されない。
上記の態様においては、複数の前記エンジンは、前記マルチコプタを上方から見たときに、外形が正多角形に形成される前記機体ベースにおける角部の位置にそれぞれ配置されていること、が好ましい。
この態様によれば、反トルクの合力モーメントの作用方向の制御が容易になる。
上記の態様においては、前記機体ベースと前記エンジンとの連結部分に設けられ、前記反トルクの作用方向以外の方向に作用する前記エンジンの振動を制振する制振部を有し、前記制振部の軸方向が、前記反トルクの作用方向であって、かつ、前記エンジンと前記機体ベースとの配列方向に対して直交する方向に、一致していること、が好ましい。
この態様によれば、エンジンの駆動により生じる反トルクの作用方向以外の方向に作用するエンジンの振動が機体ベースに伝達することを抑制できる。そのため、マルチコプタの飛行時の姿勢を安定させることができる。
本開示のマルチコプタによれば、重量化することなく飛行時の姿勢を安定させることができる。
第1実施形態のマルチコプタの外観斜視図である。 第1実施形態のマルチコプタの構成を示すブロック図である。 第1実施形態のマルチコプタにおいてエンジン発電ユニットと懸架部材の部分の側面図である。 反トルクの作用方向と懸架部材を傾ける方向とを一致させることを示す簡略図である。 マウントゴム部材の外観斜視図である。 マルチコプタがホバリングしているときに行う制御の内容を示すフローチャート図である。 マルチコプタが移動している状態からホバリングする状態へ移行するときに行う制御の内容を示すフローチャート図である。 回転機構の周辺の断面図である。 回転機構の外観斜視図である。 第2実施形態において、マルチコプタを上方から見たときの4つのエンジンの配置を示す図である。 図10に対応する図面であって、反トルク合力方向の一例を示す図である。 各々の反トルク合力方向の角度を得るために設定される各エンジンの出力の一例を示す図である。
以下、本開示のマルチコプタの実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
まず、第1実施形態について説明する。
<マルチコプタの概要>
(マルチコプタの構成)
図1に示すように、本実施形態のマルチコプタ1は、機体11とエンジン発電ユニット12を有する。
機体11は、プロペラ21とモータ22と機体本体部23と懸架部材24を備えている。なお、プロペラ21とモータ22は、マルチコプタ1(懸架部材24)を空中に浮遊させる揚力を発生させる揚力発生ユニットである。また、懸架部材24は、本開示の「機体ベース」の一例である。
プロペラ21は、複数(例えば、8個)設けられている。そして、この複数のプロペラ21を同時に回転させることにより、マルチコプタ1は飛行する。
モータ22は、各々のプロペラ21に設けられ、プロペラ21を回転させる。モータ22は、図2に示すように、後述するESC36(インバータ(不図示))とパワーコントロールユニット35とを介して、後述するバッテリ31やジェネレータ42に電気的に接続されている。これにより、ジェネレータ42にて発電された電力やバッテリ31から放電される電力が、パワーコントロールユニット35とESC36とを介して、モータ22に供給される。
機体本体部23は、図1に示すように、懸架部材24の上方に設けられている。この機体本体部23には、図2に示すように、バッテリ31と、燃料タンク32と、制御部33と、FC(フライトコントローラ)34と、パワーコントロールユニット35と、ESC(Electric Speed Controller)36などが設けられている。
バッテリ31は、電力を充放電可能な充放電部(二次電池、蓄電池)である。図2に示すように、バッテリ31は、パワーコントロールユニット35を介して、ジェネレータ42と電気的に接続されており、ジェネレータ42で発電された電力を充電する。また、バッテリ31は、パワーコントロールユニット35とESC36とを介して、モータ22と電気的に接続されており、モータ22に供給する電力を放電する。また、バッテリ31において、バッテリ31の電流・電圧やバッテリ31の温度やSOC(State Of Charge、充電率)を検出するセンサが設けられており、該センサはそれらの情報に関する信号を制御部33へ送る。
燃料タンク32は、後述するエンジン41を駆動させるために使用する燃料(例えば、ガソリン)を貯留している。また、燃料タンク32に設けられた不図示のレベルセンサは、制御部33へ燃料の残量の情報に関する信号を送る。
制御部33は、小型のコンピュータとして構成されており、マルチコプタ1の全体を制御する。例えば、制御部33は、エンジン41の駆動を制御して、ジェネレータ42での発電を制御する。
FC34は、マルチコプタ1の飛行の制御を行う装置である。このFC34は、制御部33とESC36へ推力指示の信号を送る一方で、制御部33からSOCの情報に関する信号を受け取る。また、FC34は、後述するコントローラ71から使用者の操作指示の信号を受け取り、後述する各種センサ72から検出結果の情報に関する信号を受け取る。
パワーコントロールユニット35は、モータ22へ供給される電力を制御する装置である。このパワーコントロールユニット35は、ジェネレータ42で発電された電力を受給したり、バッテリ31との間で電力の供給および受給を行ったり、ESC36へ電力を供給したりする。また、パワーコントロールユニット35は、制御部33から充放電切替指示の信号を受け取る。
ESC36は、モータ22の回転数を制御する装置である。このESC36は、パワーコントロールユニット35から供給される電力を、駆動電力として、モータ22に供給する。また、ESC36は、FC34から推力指示の信号を受け取る。
また、本実施形態のマルチコプタ1は、図2に示すように、マルチコプタ1が移動するときの姿勢(すなわち、「移動時の姿勢」)からホバリングするときの姿勢(すなわち、「ホバリング時の姿勢」)へと移行する予兆を判定する予兆判定部37を有する。この予兆判定部37は、例えば、目標地点まで残り距離が所定距離以内であれば、マルチコプタ1が移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へと移行する予兆があると判定する。
エンジン発電ユニット12は、図1に示すように、懸架部材24の下に設けられている。このエンジン発電ユニット12は、図1と図2に示すように、エンジン41とジェネレータ(すなわち、発電機)42を備えている。エンジン41は、ジェネレータ42の動力源であって、例えば、小型のディーゼルエンジンやレシプロエンジンなどである。すなわち、エンジン41は、モータ22またはバッテリ31へ供給する電力をジェネレータ42で発電するために駆動する。また、エンジン41は、制御部33から、発電電力指示の信号を受け取る。また、本実施形態では、図3に示すように、エンジン41のクランクシャフト41aは、当該クランクシャフト41aの中心軸CA方向が、エンジン41と懸架部材24との配列方向(図3の上下方向)に対して直交するように配置されている。
本実施形態では、図3に示すように、懸架部材24とエンジン41との連結部分に、エンジン41の振動を制振するマウントゴム部材51が設けられている。詳しくは、エンジン41の上方に略円筒形状の円筒部61が設けられており、マウントゴム部材51は、この円筒部61の内側に圧入されるようにして配置されている。なお、マウントゴム部材51についての詳細は、後述する。
また、マルチコプタ1は、図2に示すように、コントローラ71と、各種センサ72を有する。
コントローラ71は、マルチコプタ1の使用者が持つ操作部であり、例えば、ジョイスティックである。また、各種センサ72は、高度や姿勢や緯度や経度や加速度や障害物などを検出するセンサである。
また、本実施形態のマルチコプタ1においては、モータ22とバッテリ31とエンジン41によりシリーズハイブリッドシステムが構成されている。すなわち、マルチコプタ1においては、エンジン41が発電のみに使用され、モータ22がプロペラ21の駆動に使用され、さらに電力を回収するためのバッテリ31を有するシステムが構成されている。このようにして、マルチコプタ1は、エンジン41の駆動によりジェネレータ42にて発電し、発電した電力でモータ22を駆動してプロペラ21を駆動することにより、飛行する。また、マルチコプタ1は、エンジン41の駆動によりジェネレータ42にて発電した際の余剰電力を、バッテリ31に一旦蓄え、必要に応じてモータ22の駆動に用いる。
(マルチコプタの作用)
このような構成のマルチコプタ1は、モータ22に電力を供給し、複数のプロペラ21を回転させることにより飛行する。そして、プロペラ21の回転数を制御し、プロペラ21の回転によって得られる揚力をマルチコプタ1自体の重力とバランスさせることで、マルチコプタ1のホバリング飛行や前進・後進・左右移動飛行を実現させることができる。また、プロペラ21により発生させる揚力を大きくしてマルチコプタ1の上昇飛行を実現させることができ、プロペラ21により発生させる揚力を小さくしてマルチコプタ1の下降飛行を実現させることができる。また、各々のプロペラ21の回転数を制御して、複数のプロペラ21の回転によって発生する揚力に不均衡を生じさせることにより、マルチコプタ1の前進・後進・左右移動飛行を実現することができる。そして、相対するプロペラ21の回転数に差を設けることにより、旋回(回転)飛行を実現することができる。
<エンジンの駆動により生じる反トルクの利用について>
マルチコプタ1は、移動するときには、複数のプロペラ21の回転数を制御して機体11をマルチコプタ1の移動方向に傾けた姿勢(以下、「移動時の姿勢」とも言う。)に制御することにより、揚力をマルチコプタ1の移動方向に作用する推進力に換える。なお、本開示において「移動」とは、水平方向に対し平行に移動する平行移動を意味する。そして、「移動するとき」とは、前進・後進・左右移動飛行を行うときである。また、「機体11をマルチコプタ1の移動方向に傾けた姿勢」とは、詳しくは、機体11におけるマルチコプタ1の移動方向側を低くする一方で機体11におけるマルチコプタ1の移動方向とは反対側を高くする姿勢である。
そして、このようにマルチコプタ1が移動するときにおいて、マルチコプタ1における飛行姿勢の応答性や飛行性能を向上させるためには、マルチコプタ1の重心位置は、プロペラ21の高さの位置もしくはそのわずかに上方の位置であることが望ましい。なお、「飛行姿勢の応答性」とは、マルチコプタ1の飛行時においてマルチコプタ1の姿勢を変化させる速さであり、例えば、マルチコプタ1がホバリングしているときの姿勢(以下、「ホバリング時の姿勢」とも言う。)から移動時の姿勢へ移行する速さである。
しかしながら、マルチコプタ1にエンジン41を搭載するためには、構造上の制約から、例えば図1や図3に示すように、懸架部材24の下方にエンジン41を含むエンジン発電ユニット12を設けることが考えられる。そうすると、マルチコプタ1の重心位置をプロペラ21の高さの位置もしくはそのわずかに上方の位置にすることが困難になり、飛行姿勢の応答性や飛行性能が低下するおそれがある。
ここで、エンジン41の駆動時には、図3に示すように、エンジン41のクランクシャフト41aの中心軸CAの周りにおいて、クランクシャフト41aの回転方向とは逆方向(図中の「反トルク作用方向」)に作用する反トルクATが発生する。
そこで、本実施形態では、この反トルクATを利用して、飛行姿勢の応答性及び飛行性能を向上させる。具体的には、図4に示すように、エンジン41は、当該エンジン41の駆動により生じる反トルクATの作用方向と、マルチコプタ1を移動させるために懸架部材24を傾ける方向と、が一致するように配置されている。
そして、これにより、反トルクATを利用して懸架部材24を傾けることができるので、マルチコプタ1は、ホバリング時の姿勢から素早く移動時の姿勢に移行することができる。そのため、飛行姿勢の応答性が向上する。
また、反トルクATを利用して懸架部材24を傾けることができるので、マルチコプタ1は移動時の姿勢を維持し易くなる。そのため、移動時の姿勢を維持するためにモータ22へ供給する必要な電力の量を、反トルクATを利用する分だけ減らすことができる。したがって、バッテリ31の充電消費量を減らすことができ、また、ジェネレータ42で発電させるために必要なエンジン41の駆動時間を減らして燃料タンク32の燃料の消費量を減らすことができる。ゆえに、マルチコプタ1の航続可能距離を伸ばすことができるので、マルチコプタ1の飛行性能が向上する。
また、反トルクATを利用して懸架部材24を傾けることができるので、移動時の姿勢が安定する。そのため、特許文献1の発明のようにクランクシャフトやロータを2つずつ設けるなどして飛行時の姿勢を安定させる必要がない。すなわち、移動時の姿勢を安定させるための部品を追加する必要がない。したがって、マルチコプタ1を重量化することなく移動時の姿勢(飛行時の姿勢)を安定させることができる。
なお、エンジン41が、反トルクATの作用方向と、マルチコプタ1を移動させる方向のうちの必要性の高い方向と、が一致するように配置されていれば、効果的に飛行姿勢の応答性及び飛行性能を向上させることができる。例えば、長距離運搬等のようにマルチコプタ1を移動させる方向のうちの必要性の高い方向が前進方向である場合において、エンジン41が、反トルクATの作用方向と、マルチコプタ1を前進方向へ移動させるために懸架部材24を傾ける方向(すなわち、マルチコプタ1の前進方向)と、が一致するように配置されていれば、効果的に飛行姿勢の応答性及び飛行性能を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、懸架部材24とエンジン41との連結部分にマウントゴム部材51が設けられているが、このマウントゴム部材51は、反トルクATの作用方向以外の方向に作用するエンジン41の振動を制振するように機能する。すなわち、マウントゴム部材51は、その制振方向に指向性を持たせた形状に形成されており、反トルクATの作用方向の制振性が低くなるようにして配置されている。なお、マウントゴム部材51は、本開示の「制振部」の一例である。
具体的には、マウントゴム部材51は、図5に示すような形状に形成されている。図5に示すように、マウントゴム部材51は、軸部81と内側円筒部82と外側円筒部83とリブ84などを備えている。軸部81は、金属で形成されている。内側円筒部82は、円筒形状に形成されており、軸部81の周囲に設けられている。外側円筒部83は、円筒形状に形成されており、内側円筒部82の外側にて内側円筒部82に対して間隔を空けて設けられている。リブ84は、内側円筒部82と外側円筒部83との間において、内側円筒部82と外側円筒部83とに繋がるようにして設けられている。
そして、このような形状に形成されるマウントゴム部材51において、図5に示すように、マウントゴム部材51の周方向(外側円筒部83の周方向)の制振力は大きい一方で、マウントゴム部材51の軸方向(軸部81の中心軸方向)の制振力は小さくなっている。すなわち、マウントゴム部材51は、その軸方向以外の方向に作用するエンジン41の振動を制振するように形成されている。
そして、マウントゴム部材51は、図3に示すように、その軸部81が懸架部材24の下方に設けられた取付部91に連結され(例えば、ねじ締結され)ており、マウントゴム部材51の軸方向が反トルクATの作用方向に一致するように配置されている。これにより、マウントゴム部材51は、反トルクATの作用方向以外の方向に作用するエンジン41の振動を制振するように機能する。そのため、エンジン41の振動は基本的にはマウントゴム部材51により制振され懸架部材24には伝わらないが、反トルクATの作用方向の荷重だけは懸架部材24に伝わるようになっている。
<ホバリング時の制御について>
反トルクATは、懸架部材24を傾けようと作用するため、マルチコプタ1がホバリングしているときにおいてホバリング時の姿勢を維持しようとする制御に対しては悪影響を及ぼすおそれがある。
そこで、本実施形態では、制御部33は、マルチコプタ1がホバリングしているときに、反トルクATの作用方向が風向き(風が吹く方向)に対向するようにマルチコプタ1の姿勢を制御する。これにより、風を利用して、反トルクATが懸架部材24を傾けようとする作用を抑制させる。詳しくは、制御部33は、マルチコプタ1がホバリングしているときに、SOCが所定値A以下である場合には、反トルクATの作用方向が風向きと対向するようにマルチコプタ1の姿勢を制御した上で、エンジン41の回転数を所定回転数RS以上にする制御を行う。なお、所定回転数RSは、例えば、7500rpmである。
具体的には、制御部33は、図6に示すフローチャートに基づく制御を行う。図6に示すように、制御部33は、エンジン41の出力をHighモード(ハイモード)にする(ステップS1)。すなわち、ステップS1においては、制御部33は、エンジン41の回転数を所定回転数RS以上にして、エンジン41の出力を高くする制御を行う。
次に、制御部33は、マルチコプタ1がホバリングしていれば(ホバリング中であれば)(ステップS2:YES)、SOCが所定値A(例えば、80%)よりも大きいか否か(バッテリ31の充電残量が所定量よりも多いか否か)を判断する(ステップS3)。
そして、制御部33は、SOCが所定値Aよりも大きい(バッテリ31の充電残量が所定量よりも多い)場合には(ステップS3:YES)、エンジン41の出力をLowモード(ローモード)に移行する(ステップS4)。すなわち、ステップS4においては、制御部33は、エンジン41の回転数を所定回転数RS未満にして、エンジン41の出力を低くする制御を行う。
一方、SOCが所定値A以下(バッテリ31の充電残量が所定量以下)であれば(ステップS3:NO)、風向きを検出または推定し(ステップS5)、反トルクATの作用方向が風向きと対向するようにマルチコプタ1の姿勢を制御する(ステップS6)。ここで、風向きは、GPSの位置情報や、モータ22に印加される電圧の値などをもとにして検出または推定される。
<移動している状態からホバリングする状態へ移行するときに行う制御について>
マルチコプタ1が移動している状態からホバリングする状態へ移行するときにおいて、反トルクATが原因でマルチコプタ1の姿勢の変化に要する時間が延びる可能性がある。すなわち、反トルクATが懸架部材24を傾けようと作用しているので、マルチコプタ1の姿勢が移動時の姿勢からホバリング時の姿勢(懸架部材24を傾けずに平行にする姿勢)に変化し難くなり、素早くマルチコプタ1の姿勢を変化できないおそれがある。
そこで、本実施形態では、マルチコプタ1が移動している状態からホバリングする状態へ移行する直前に、エンジン41の出力を低くして、反トルクATを小さくする。詳しくは、制御部33は、予兆判定部37により移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へと移行する予兆が判定された場合に、エンジン41の回転数を所定回転数RS未満にする制御を行う。そして、これにより、反トルクATが懸架部材24を傾けようとする作用を抑制して、マルチコプタ1の姿勢が移動時の姿勢からホバリング時の姿勢に変化し易くすることにより、素早くマルチコプタ1の姿勢を変化できるようにする。そのため、マルチコプタ1が移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へ変化する際の応答性の低下を抑制できる。
具体的には、制御部33は、図7に示すフローチャートに基づく制御を行う。図7に示すように、制御部33は、エンジン41の出力をHighモードにし(ステップS11)、目標地点まで残り距離が所定距離B以内であれば(ステップS12:YES)、予兆判定部37により移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へと移行する予兆があると判定されるので、エンジン41の出力をLowモードに移行する(ステップS13)。なお、所定距離Bは、例えば、50mである。
また、ステップS13では、制御部33は、反トルクATの作用方向を逆にする制御(例えば、マルチコプタ1の前後方向の向きを逆にする制御)を行ってもよい。また、ステップS13では、制御部33は、エンジン41の出力をLowモードに移行する制御とともに、反トルクATの作用方向を逆にする制御を行ってもよい。
<回転機構について>
また、マルチコプタ1は、反トルクATの作用方向と、マルチコプタ1を移動させるために懸架部材24を傾ける方向と、が一致するように、エンジン41(エンジン発電ユニット12)と懸架部材24とを相対回転させる回転機構101を有していてもよい。
このとき、図8と図9に示すように、懸架部材24は、第1天板111と第2天板112を備えている。そして、回転機構101は、第1ギヤ121と第2ギヤ122とモータ123とニードルベアリング124を備えている。そして、第1ギヤ121に設けられたブラケット125に対して、マウントゴム部材131を介して、エンジン発電ユニット12が設けられている。このような構成の回転機構101において、第1ギヤ121と噛み合う第2ギヤ122がモータ123により回転することにより、第1ギヤ121が回転する。そして、第1ギヤ121が回転することにより、第1ギヤ121に設けられたブラケット125が回転して、ブラケット125に対してマウントゴム部材131を介して設けられたエンジン発電ユニット12(エンジン41)が回転する。
これにより、マルチコプタ1が移動するときにおいてマルチコプタ1の移動方向に関わらず、すなわち、前進方向や後進方向や左右方向のいずれの方向についてマルチコプタ1が移動しても、エンジン41を、反トルクATの作用方向と、懸架部材24を傾ける方向と、が一致するように配置させることができる。そのため、マルチコプタ1の移動方向に関わらず飛行姿勢の応答性や飛行性能が向上するので、マルチコプタ1の利便性が向上する。なお、懸架部材24に対して相対回転させるエンジン41(エンジン発電ユニット12)の回転量は、モータ123の回転数により制御するか、あるいは、不図示のセンサを用いて制御する。
<本実施形態の作用効果について>
以上のように本実施形態のマルチコプタ1において、図4に示すように、エンジン41は、反トルクATの作用方向と、マルチコプタ1を移動させるために懸架部材24を傾ける方向と、が一致するように配置されている。
このようにして、反トルクATを利用して懸架部材24を傾けることができるので、飛行姿勢の応答性や飛行性能が向上する。また、移動時の姿勢を安定させるための部品を追加する必要がないので、マルチコプタ1を重量化することなく移動時の姿勢を安定させることができる。
また、マルチコプタ1は、反トルクATの作用方向と、マルチコプタ1を移動させるために懸架部材24を傾ける方向と、が一致するように、エンジン41と懸架部材24とを相対回転させる回転機構101を有していてもよい。
これにより、さらに、マルチコプタ1の移動方向に関わらず飛行姿勢の応答性や飛行性能が向上するので、マルチコプタ1の利便性が向上する。また、反トルクATの作用方向が限定されないため、目標とするマルチコプタ1の移動方向に懸架部材24を傾ける制御を素早く実施することが可能になる。
また、マルチコプタ1は、懸架部材24とエンジン41との連結部分に設けられ、反トルクATの作用方向以外の方向に作用するエンジン41の振動を制振するマウントゴム部材51を有する。
これにより、反トルクATの作用方向以外の方向に作用するエンジン41の振動が懸架部材24に伝達することを抑制できる。そのため、マルチコプタ1の飛行時の姿勢を安定させることができる。
また、制御部33は、マルチコプタ1をホバリングさせているときに、SOCが所定値以下である場合には、反トルクATの作用方向が風向きと対向するようにマルチコプタ1の姿勢を制御した上で、エンジン41の回転数を所定回転数RS以上にする制御を行う。
これにより、特にSOCが低い場合に、マルチコプタ1の姿勢の安定化を図りつつ、バッテリ31を充電させることができる。
また、制御部33は、予兆判定部37によりマルチコプタ1が移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へと移行する予兆が判定された場合に、エンジン41の回転数を所定回転数RS未満にする制御、および、前記反トルクの作用方向を逆にする制御の少なくとも一方を行う。
これにより、マルチコプタ1が移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へ変化する際の応答性の低下を抑制できる。
また、図1に示すように、エンジン41のピストン41bは、クランクシャフト41aよりも懸架部材24側に配置されている。
これにより、マルチコプタ1の重心位置を出来るだけ上方側にすることができるので、より効果的に、マルチコプタ1における飛行姿勢の応答性や飛行性能を向上させることができる。
また、図7のステップS13の処理に関する変形例として、マルチコプタ1が回転機構101を有している場合において、制御部33は、予兆判定部37により移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へと移行する予兆が判定された場合に、回転機構101でエンジン41と懸架部材24とを相対回転させることにより、反トルクATの作用方向を逆にする制御を行ってもよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明するが、第1実施形態と同等の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に述べる。
本実施形態のマルチコプタ1は、図10に示すように、4つの同一のエンジン41を有する。この4つのエンジン41は、第1エンジン41-1と、第2エンジン41-2と、第3エンジン41-3と、第4エンジン41-4により構成され、各々、機体11に締結されている。
そして、4つのエンジン41は、図10に示すように、マルチコプタ1を上方から見たときに、外形が正方形に形成される懸架部材24における角部(24a-1,24a-2,24a-3,24a-4)の位置にそれぞれ配置されるようにして、機体11の中心11aに対して放射線上に等間隔で配置されている。具体的には、第1エンジン41-1は第1角部24a-1の位置に配置され、第2エンジン41-2は第2角部24a-2の位置に配置され、第3エンジン41-3は第3角部24a-3の位置に配置され、第4エンジン41-4は第4角部24a-4の位置に配置されている。
なお、4つのエンジン41は、図10に示す例では厳密にはその一部が角部(24a-1,24a-2,24a-3,24a-4)の位置に配置されているが、その全体が角部(24a-1,24a-2,24a-3,24a-4)の位置に配置されていてもよい。
また、4つのエンジン41は、図10に示すように、各エンジン41の反トルク発生方向(すなわち、エンジン41の駆動により生じる反トルクの作用方向)が機体11の中心11aとは逆方向に外側に向くようにして、配置されている。
そして、このように4つのエンジン41が配置される状況下で、制御部33は、4つのエンジン41の反トルク合力方向(すなわち、4つのエンジン41の駆動により生じる反トルクの合力モーメントの作用方向、図11参照)と、マルチコプタ1を移動させるために懸架部材24を傾ける方向とが一致するように、4つのエンジン41の回転数をそれぞれ制御する。なお、図11に示す例では、制御部33は、機体11(すなわち、懸架部材24)の第1エンジン41-1側を紙面奥行方向に傾けるとする。
具体的な数値例として、例えば、図12に示すように、各々の反トルク合力方向の角度θ(図11参照)について各エンジン41の出力が設定される。そして、制御部33は、設定された各エンジン41の出力が得られるように、各エンジン41の回転数をそれぞれ制御する。
本実施形態において、上記ではマルチコプタ1が4つのエンジン41を有する場合について説明したが、エンジン41の数は4つに限定されず複数であればいくつでもよい。このとき、複数のエンジン41は、マルチコプタ1を上方から見たときに、外形が正多角形に形成される懸架部材24における角部の位置にそれぞれ配置されていればよい。また、本実施形態によれば、エンジン41の搭載数が多いほど反トルク合力の調整分解能(例えば、反トルク合力方向の角度θを調整できる精度)が向上するので、大型の機体11を有するマルチコプタ1(例えば、ドローン)で特に大きな効果が得られる。
なお、制御部33は、図12に示すように、ホバリング時(図中、「中立」と表記)においては、反トルクの影響を低減させるため、全てのエンジン41の出力(すなわち、回転数)を同一に制御する。
<本実施形態の作用効果について>
以上のように本実施形態のマルチコプタ1において、制御部33は、複数のエンジン41の駆動により生じる反トルクの合力モーメントの作用方向と、マルチコプタ1を移動させるために懸架部材24を傾ける方向とが一致するように、複数のエンジン41の回転数をそれぞれ制御する。
このようにして、反トルクの合力モーメントの作用方向と、マルチコプタ1を移動させるために懸架部材24を傾ける方向とが一致するので、飛行時の姿勢を安定させることができる。そして、反トルクの合力モーメントの作用方向を自在に制御できるので、懸架部材24を傾ける方向が限定されない。
また、複数のエンジン41は、マルチコプタ1を上方から見たときに、外形が正多角形に形成される懸架部材24における角部(例えば、24a-1,24a-2,24a-3,24a-4)の位置にそれぞれ配置されている。
これにより、反トルクの合力モーメントの作用方向の制御が容易になる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、マルチコプタ1を上方から見たときに、懸架部材24の外形が正多角形に形成されている必要はない。懸架部材24の外形が正多角形以外の形であっても、複数のエンジン41の配置バランスに応じて出力割合を決定することで反トルクの合力モーメントの作用方向を自在に制御することが可能である。
また、本開示のマルチコプタは、エタノール燃料やLPガス、天然ガスなどを燃料としたエンジンや、ディーゼルエンジンなどを搭載したマルチコプタ(ハイブリッドドローン)にも適用できる。
また、本開示のマルチコプタは、シリーズハイブリッドシステムが構成されているマルチコプタに限定されず、それ以外のハイブリッドシステムが構成されているマルチコプタや、エンジン動力で動作するドローンにも適用可能である。
1 マルチコプタ
11 機体
12 エンジン発電ユニット
21 プロペラ(ロータ)
22 モータ
23 機体本体部
24 懸架部材
24a-1 第1角部
24a-2 第2角部
24a-3 第3角部
24a-4 第4角部
31 バッテリ
32 燃料タンク
33 制御部
37 予兆判定部
41 エンジン
41-1 第1エンジン
41-2 第2エンジン
41-3 第3エンジン
41-4 第4エンジン
41a クランクシャフト
41b ピストン
42 ジェネレータ(発電機)
51 マウントゴム部材
101 回転機構
AT 反トルク
CA クランクシャフトの中心軸
θ (反トルク合力方向の)角度

Claims (8)

  1. 機体ベースと、前記機体ベースを空中に浮遊させる揚力を発生させる揚力発生ユニットと、前記機体ベースに設けられ前記揚力発生ユニットに供給する電力を発電するために駆動するエンジンと、を有するマルチコプタにおいて、
    前記機体ベースよりも下方に前記エンジンが設けられ、
    前記エンジンは、当該エンジンの駆動により生じる反トルクの作用方向と、前記マルチコプタを移動させるために前記機体ベースを傾ける方向と、が一致するように配置されること、
    を特徴とするマルチコプタ。
  2. 機体ベースと、前記機体ベースを空中に浮遊させる揚力を発生させる揚力発生ユニットと、前記機体ベースに搭載され前記揚力発生ユニットに供給する電力を発電するために駆動するエンジンと、を有するマルチコプタにおいて、
    前記機体ベースよりも下方に前記エンジンが設けられ、
    前記エンジンの駆動により生じる反トルクの作用方向と、前記マルチコプタを移動させるために前記機体ベースを傾ける方向と、が一致するように、前記エンジンと前記機体ベースとを相対回転させる回転機構を有すること、
    を特徴とするマルチコプタ。
  3. 請求項1または2のマルチコプタにおいて、
    前記電力を充放電可能なバッテリと、
    前記マルチコプタを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記マルチコプタがホバリングしているときに、前記バッテリの充電残量が所定量以下である場合には、前記反トルクの作用方向が風向きと対向するように前記マルチコプタの姿勢を制御した上で、前記エンジンの回転数を所定回転数以上にする制御を行うこと、
    を特徴とするマルチコプタ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つのマルチコプタにおいて、
    前記マルチコプタが移動時の姿勢からホバリング時の姿勢へと移行する予兆を判定する予兆判定部と、
    前記マルチコプタを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記予兆判定部により前記予兆があると判定された場合に、前記エンジンの回転数を所定回転数未満にする制御、および、前記反トルクの作用方向を逆にする制御の少なくとも一方を行い、
    前記予兆判定部は、目的地点まで残り距離が所定距離以内であれば、前記予兆があると判定すること、
    を特徴とするマルチコプタ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つのマルチコプタにおいて、
    前記エンジンのクランクシャフトは、当該クランクシャフトの中心軸方向が、前記エンジンと前記機体ベースとの配列方向に対して直交するように配置され、
    前記エンジンのピストンは、前記クランクシャフトよりも前記機体ベース側に配置されていること、
    を特徴とするマルチコプタ。
  6. 機体ベースと、前記機体ベースを空中に浮遊させる揚力を発生させる揚力発生ユニットと、前記機体ベースに設けられ前記揚力発生ユニットに供給する電力を発電するために駆動するエンジンと、を有するマルチコプタにおいて、
    前記マルチコプタを制御する制御部を有し、
    前記機体ベースよりも下方に前記エンジンが設けられ、
    前記制御部は、複数の前記エンジンの駆動により生じる反トルクの合力モーメントの作用方向と、前記マルチコプタを移動させるために前記機体ベースを傾ける方向とが一致するように、複数の前記エンジンの回転数をそれぞれ制御すること、
    を特徴とするマルチコプタ。
  7. 請求項6のマルチコプタにおいて、
    複数の前記エンジンは、前記マルチコプタを上方から見たときに、外形が正多角形に形成される前記機体ベースにおける角部の位置にそれぞれ配置されていること、
    を特徴とするマルチコプタ。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つのマルチコプタにおいて、
    前記機体ベースと前記エンジンとの連結部分に設けられ、前記反トルクの作用方向以外の方向に作用する前記エンジンの振動を制振する制振部を有し、
    前記制振部の軸方向が、前記反トルクの作用方向であって、かつ、前記エンジンと前記機体ベースとの配列方向に対して直交する方向に、一致していること、
    を特徴とするマルチコプタ。
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