JP2015000602A - 垂直離着陸機 - Google Patents

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徹 川合
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路人 大門
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Abstract

【課題】垂直離着陸機の小型化や低コスト化、及び機動性や姿勢安定性の向上を図る。【解決手段】垂直離着陸機10は、それぞれ個別に鉛直方向の推力を発生する第1及び第2ダクトファン20,30と、鉛直方向及び水平方向の推力を発生する第3ダクトファン40と、該第1乃至第3ダクトファンを駆動するエンジン発電機60とを備える。該各ダクトファンの各回転中心P1,P2,P3は、平面視二等辺三角形の各頂点となる位置に、それぞれ位置している。該垂直離着陸機を上から見て、該第1及び第3ダクトファンの各回転中心を結ぶ第1の線分L1の長さは、該第2及び第3ダクトファンの各回転中心を結ぶ第2の線分L2の長さに等しい。該第3ダクトファンの鉛直方向の高さは、該第1及び第2ダクトファンよりも高い。該エンジン発電機の鉛直方向の高さは、該第1及び第2ダクトファンよりも高く、且つ該第3ダクトファンよりも低い。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のダクトファンの推力によって飛行可能な垂直離着陸機の改良された技術に関する。
垂直離着陸機のなかには、複数のダクトファンから個別に鉛直方向の推力を発生することによって、垂直離着が可能な形式、いわゆるダクトファン式垂直離着陸機がある。このような垂直離着陸機は、例えば特許文献1〜3によって知られている。
特許文献1で知られている垂直離着陸機は、エンジンによって駆動される4つのダクトファンを備えている。該4つのダクトファンは、平面視で機体に対して前の左右と後の左右に位置している。該垂直離着陸機は、ロール方向とピッチ方向の安定性が比較的高い。しかし、機体の四方にダクトファンを配置しているので、機体の大型化及び機体重量の増加の要因となる。このため、機体の姿勢制御を行う上で、慣性マスが大きくなり、姿勢を変化させる動作が緩慢にならざるを得ず、急激な姿勢変化に対応するには改良の余地がある。つまり、機体の安定性は高いものの、運動性能が低く、機体も大型にならざるを得ない。
特許文献2で知られている垂直離着陸機は、前後に2つのダクトファンを備えている。特許文献3で知られている垂直離着陸機は、左右に2つのダクトファンを備えている。
特許文献2〜3で知られている垂直離着陸機は、ダクトファンが2つだけなので小型且つ軽量である。しかし、2つのダクトファンを平面視一列に配列するだけなので、機体の安定性を確保する上で不利である。詳しく述べると、機体の水平を保持したまま、垂直離着陸機が浮上する場合には問題ない。しかし、機体のロール運動に大きい変化があった場合には、該機体の姿勢を水平に戻すための負担が大きい。つまり、機体の、特にロール軸回りの制御性や安定性を確保する上で不利であり、また動作が緩慢なために運動性能も低い。
また、特許文献2で知られている垂直離着陸機は、各ダクトファンの下流に推力偏向板が配置されている。しかし、該推力偏向板では、ロール軸回りとピッチ軸回りの両方に、同時に推力ベクトルを発生するように、推力を偏向することはできない。また、ピッチ軸回りの制御については、比較的に制御性や安定性が高いものの、他の軸回りについては、推力を出しにくいので、制御性や安定性が低い。また、ピッチ軸回りについても、前後のダクトファン間の距離が近いので、機体の重心から各ダクトファンまでの距離が近くなる。このため、大きいピッチトルクを発生させることができず、動作も緩慢になるので、運動性能が低い。
また、特許文献3で知られている垂直離着陸機は、左右のダクトファンの回転数を制御するだけであり、推力を偏向させるための機構を有していないので、簡単な構成ではある。しかし、各ダクトファンの回転数の制御によって機体の姿勢を制御、例えば該各ダクトファンの回転トルクの複合トルクによって機体のヨー制御をするので、安定性や運動性能を確保する上では、上記特許文献2で知られている垂直離着陸機よりも、さらに不利である。しかも、推力を偏向させるための機構を有していないので、機体が、ある一定以上に傾いてしまうと、該機体の姿勢を水平に戻すための負担が大きい。
特開平3−070699号公報 特表2004−526630号公報 特表2008−531375号公報
本発明は、垂直離着陸機の小型化や低コスト化、及び機動性(運動性能)や姿勢安定性の向上を図ることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、それぞれ個別に鉛直方向の推力を発生する第1及び第2ダクトファンと、鉛直方向及び水平方向の推力を発生する第3ダクトファンと、前記第1乃至第3ダクトファンを駆動するエンジン発電機とを備え、前記第1乃至第3ダクトファンの位置は、上から見て、前記第1及び第3ダクトファンの各回転中心を結ぶ線分を第1の線分とし、前記第2及び第3ダクトファンの各回転中心を結ぶ線分を第2の線分とし、前記第1及び第2ダクトファンの各回転中心を結ぶ線分を第3の線分として、前記第1の線分の長さと前記第2の線分の長さとが等しい二等辺三角形となる位置関係にあり、前記第3ダクトファンの高さは、前記第1及び第2ダクトファンよりも高く設定され、前記エンジン発電機の高さは、前記第1及び第2ダクトファンよりも高く、且つ前記第3ダクトファンよりも低く設定されている垂直離着陸機が提供されている。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記エンジン発電機は、上から見て前記二等辺三角形の重心、又は該重心よりも前記第3の線分寄りに位置している。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記第3の線分の長さは、前記第1及び第2の線分の長さよりも短く設定されている。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記第1ダクトファンの回転方向と、前記第2ダクトファンの回転方向とは、互いに逆方向に設定されている。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記第3ダクトファンの定格出力は、前記第1及び第2ダクトファンの各定格出力よりも大きく、且つ前記第1及び第2ダクトファンの各定格出力の和よりも小さく設定されている。
請求項6に記載のごとく、好ましくは、前記第3ダクトファンは、鉛直方向の推力の少なくとも一部を、前記垂直離着陸機の水平方向の推力に偏向することが可能な推力偏向機構を備えている。
請求項7に記載のごとく、好ましくは、前記エンジン発電機は、動力を発するエンジンと、該エンジンが発する前記動力の少なくとも一部によって駆動される発電機とを含み、前記第1及び第2ダクトファンは、前記発電機から電力を供給されて各々のファンを回転するための電動モータを個別に有し、前記第3ダクトファンは、前記エンジンの出力軸に伝動軸を介して連結されている。
請求項1に係る発明では、垂直離着陸機は第1乃至第3ダクトファンと、該各ダクトファンを駆動するエンジン発電機とを備える。第1及び第2ダクトファンは、鉛直方向の推力を発生する。第3ダクトファンは、鉛直方向及び水平方向の推力を発生する。各ダクトファンの各回転中心は、平面視二等辺三角形の各頂点となる位置に、それぞれ位置している。垂直離着陸機を上から見て、第1及び第3ダクトファンの各回転中心を結ぶ第1の線分の長さは、第2及び第3ダクトファンの各回転中心を結ぶ第2の線分の長さに等しい。
このように、垂直離着陸機はダクトファンを3つのみ備え、該3つのダクトファンを平面視二等辺三角形の各頂点となる位置に配置した構成である。このため、請求項1に係る発明では、従来の4つのダクトファンを備えた垂直離着陸機に対して、ダクトファンの数が少ないので、垂直離着陸機の小型化や低コスト化を図ることができる。また、請求項1に係る発明では、従来の2つのダクトファンを備えた垂直離着陸機に対して、ダクトファンの数が1つ多いので、垂直離着陸機の機動性(運動性能)や姿勢安定性の向上を図ることができる。
第1の線分は、二等辺三角形の第1の辺に相当する。第2の線分は、二等辺三角形の第2の辺に相当する。第1及び第2ダクトファンの各回転中心を結ぶ第3の線分は、二等辺三角形の第3の辺に相当する。第3ダクトファンの回転中心と二等辺三角形の重心(3つの中線の交点)とを通る直線を、二等辺三角形の中心線とする。第1及び第2ダクトファンの各回転中心は、二等辺三角形の中心線に対して線対称の位置にある。このように該3つのダクトファンを配置することによって、二等辺三角形の中心線回りの垂直離着陸機の姿勢制御(ロール制御)や、二等辺三角形の中心線に対する上下方向の直線回りの垂直離着陸機の姿勢制御(ヨー制御)を容易に行うことができる。従って、垂直離着陸機の機動性や姿勢安定性の向上を、一層図ることができる。
さらには、垂直離着陸機のなかで、第3ダクトファンの高さは、第1及び第2ダクトファンよりも高い。エンジン発電機の高さは、第1及び第2ダクトファンよりも高く、且つ第3ダクトファンよりも低い。このため、平面視二等辺三角形の中心線に対する機体幅方向の直線回りの垂直離着陸機の姿勢制御(ピッチ制御)を容易に行うことができる。従って、垂直離着陸機の機動性や姿勢安定性の向上を、一層図ることができる。
請求項2に係る発明では、重量物であるエンジン発電機が、上から見て二等辺三角形の重心、又は該重心よりも第3の線分寄りに位置している。このため、垂直離着陸機のマス(質量)を該二等辺三角形のなかの第3の線分寄りに集中させることができる。従って、垂直離着陸機の機動性や姿勢安定性の向上を、一層図ることができる。
請求項3に係る発明では、第3の線分の長さは、第1及び第2の線分の長さよりも短く設定されている。この結果、二等辺三角形の重心から第3ダクトファンの回転中心までの距離は、該重心から第3の線分までの距離、つまり第1及び第2ダクトファンの各回転中心までの距離よりも大きくなる。従って、垂直離着陸機のピッチ制御を、一層容易に行うことができる。
請求項4に係る発明では、第1ダクトファンの回転方向と、第2ダクトファンの回転方向とは、互いに逆方向である。このため、第1及び第2ダクトファンは、各回転力を互いに打ち消し合う。二等辺三角形の中心線に対する上下方向の直線回りの垂直離着陸機の姿勢を、より安定させることができる。従って、垂直離着陸機のヨー制御を一層容易に行うことができる。
請求項5に係る発明では、第3ダクトファンの定格出力は、第1及び第2ダクトファンの各定格出力よりも大きい。このため、垂直離着陸機のピッチ制御を容易に行うことができる。また、第3ダクトファンの定格出力は、第1及び第2ダクトファンの各定格出力の和よりも小さい。第3ダクトファンの出力に上限値を設定することによって、該出力の増大に伴う第3ダクトファンの重量を抑制することができる。垂直離着陸機の重心が第3ダクトファン側に偏らない。該垂直離着陸機のピッチ制御を行うときに、余分なエネルギーを消費せずにすむ。この結果、垂直離着陸機の機動性や姿勢安定性の向上を図ることができる。このように、第3ダクトファンの定格出力を、第1及び第2ダクトファンの各定格出力よりも大きく、且つ第1及び第2ダクトファンの各定格出力の和よりも小さく設定したので、垂直離着陸機の機動性や姿勢安定性の向上を、一層図ることができる。
請求項6に係る発明では、第3ダクトファンは、鉛直方向の推力の少なくとも一部を、垂直離着陸機の水平方向の推力に偏向することが可能な推力偏向機構を備えている。つまり、第3ダクトファンは、鉛直方向及び水平方向の推力を発生することができる。このため、垂直離着陸機の向きを容易に変更することができる。
請求項7に係る発明では、第1及び第2ダクトファンは、発電機から電力を受ける各々の電動モータによって個別に駆動される。重量物である各電動モータが、上から見て二等辺三角形の第3の線分に位置している。このため、垂直離着陸機のマス(質量)を該二等辺三角形のなかの第3の線分寄りに集中させることができる。該垂直離着陸機のピッチ制御を行うときに、余分なエネルギーを消費せずにすむ。この結果、垂直離着陸機の機動性や姿勢安定性の向上を図ることができる。
一方、第3ダクトファンの回転軸は、伝動軸を介してエンジンの出力軸に接続されている。つまり、第3ダクトファンの回転中心が位置している部位には、エンジンは位置していない。垂直離着陸機のなかの、第3ダクトファンの回転中心にかかる重量を軽減することができる。従って、第3ダクトファンを支持するための機体の強度の軽減化を図ることによって、垂直離着陸機の軽量化を図ることができる。
本発明に係る垂直離着陸機の平面図である。 図1に示される二等辺三角形の模式図である。 図1に示される垂直離着陸機の側面図である。 図1に示される推力偏向機構の斜視図である。 図1に示される垂直離着陸機の模式的系統図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る垂直離着陸機について図面に基づき説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は垂直離着陸機の前進飛行方向を前側とした方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側を示す。
図1に示されるように、垂直離着陸機10は機体11と、第1乃至第3ダクトファン20,30,40と、該第1乃至第3ダクトファン20,30,40を駆動するエンジン発電機60とを備えている。
該第1乃至第3ダクトファン20,30,40は、一般にダクテッドファンとも言われており、小型であっても推力が大きい。詳しく述べると、該第1乃至第3ダクトファン20,30,40は、それぞれ鉛直方向(機体11に対して上下方向)を向いている円筒状のダクト21,31,41の中に、プロペラ状のファン22,32,42が設けられた構成である。各ファン22,32,42の回転軸23,33,43は、鉛直方向(機体11に対して上下方向)を向いている。第1ダクトファン20の回転中心P1は、第1回転軸23の中心に位置する。第2ダクトファン30の回転中心P2は、第2回転軸33の中心に位置する。第3ダクトファン40の回転中心P3は、第3回転軸43の中心に位置する。
該第1及び第2ダクトファン20,30は、機体11の前部の左右に取り付けられており、それぞれ個別に鉛直方向の推力を発生する。該第3ダクトファン40は、機体11の後部の中央に取り付けられており、鉛直方向の推力を発生する。さらに、該第3ダクトファン40は、推力偏向機構50を有しているので、鉛直方向の推力の一部を偏向することによって、水平方向の推力を発生する。
垂直離着陸機10を上から見て、第1乃至第3ダクトファン20,30,40の位置は、次の通りである。各ダクトファン20,30,40の各回転中心P1〜P3は、平面視二等辺三角形Trの各頂点となる位置に、それぞれ位置している。
このように、垂直離着陸機10はダクトファン20,30,40を3つのみ備え、該3つのダクトファン20,30,40を平面視二等辺三角形Trの各頂点となる位置に配置した構成である。このため、本実施例では、従来の4つのダクトファンを備えた垂直離着陸機に対して、ダクトファン20,30,40が少ないので、垂直離着陸機10の小型化や低コスト化を図ることができる。また、本実施例では、従来の2つのダクトファンを備えた垂直離着陸機に対して、ダクトファン20,30,40の数が1つ多いので、垂直離着陸機10の機動性(運動性能)や姿勢安定性の向上を図ることができる。
詳しく述べると、図1及び図2に示されるように、第1乃至第3ダクトファン20,30,40の位置は、該第1及び第3ダクトファン20,40の各回転中心P1,P3を結ぶ線分を第1の線分L1とし、該第2及び第3ダクトファン30,40の各回転中心P2,P3を結ぶ線分を第2の線分L2とし、該第1及び第2ダクトファン20,30の各回転中心P1,P2を結ぶ線分を第3の線分L3として、該第1の線分L1の長さL11と該第2の線分L2の長さL12とが等しい(L11=L12)、二等辺三角形Trとなる位置関係にある。
第1の線分L1は、二等辺三角形Trの第1の辺に相当する。第2の線分L2は、二等辺三角形Trの第2の辺に相当する。第3の線分L3は、二等辺三角形Trの第3の辺に相当する。第3ダクトファン40の回転中心P3と二等辺三角形Trの重心Gt(3つの中線M1,M2,M3の交点Gt)とを通る直線Raxを、二等辺三角形Trの中心線Raxとする。該中心線Raxは、垂直離着陸機10の前後方向に延びる。
図1に示されるように、該垂直離着陸機10は、該前後方向の中心線Rax回りに回転運動、つまりロール運動をすることが可能である。該中心線Raxのことを、適宜「ロール軸Rax」という。
また、該垂直離着陸機10は、該ロール軸Raxに対する上下方向の直線Yax(図3参照)回りに回転運動、つまりヨー運動をすることが可能である。該上下方向の直線Yaxのことを、適宜「ヨー軸Yax」という。該ヨー軸Yaxは、垂直離着陸機10の重心Gpに位置する鉛直線である。
第1及び第2ダクトファン20,30の各回転中心P1,P2は、二等辺三角形Trの中心線Raxに対して線対称の位置にある。このように該3つのダクトファン20,30,40を配置することによって、ロール軸Rax回りの垂直離着陸機10の姿勢制御(ロール制御)や、ヨー軸Yax回りの垂直離着陸機10の姿勢制御(ヨー制御)を容易に行うことができる。従って、垂直離着陸機10の機動性や姿勢安定性の向上を、一層図ることができる。
図1及び図2に示されるように、該第3の線分L3の長さL13は、第1及び第2の線分L1,L2の長さL11,L12よりも短く設定されている(L13<L11、L13<L12)。この結果、二等辺三角形Trの重心Gtから第3ダクトファン40の回転中心P3までの距離D1は、該重心Gtから第3の線分L3までの距離D2よりも大きくなる。従って、垂直離着陸機10のピッチ制御を、一層容易に行うことができる。
第1ダクトファン20の回転方向Ru1と、第2ダクトファン30の回転方向Ru2とは、互いに逆方向に設定されている。例えば、第1ダクトファン20の回転方向Ru1は平面視時計回り方向であり、第2ダクトファン30の回転方向Ru2は、平面視反時計回り方向である。このため、第1及び第2ダクトファン20,30は、各回転力を互いに打ち消し合う。ヨー軸Yax回りの垂直離着陸機10の姿勢を、より安定させることができる。従って、垂直離着陸機10のヨー制御を簡便に且つ一層容易に行うことができる。特に、垂直離着陸機10のホバーリング(空中に浮いた状態)で静止したときには、垂直離着陸機10の安定性が高い。第3ダクトファン40の回転方向Ru3は任意であり、例えば平面視反時計回り方向である。
垂直離着陸機10の前側の鉛直方向の推力は、2つのダクトファン20,30によって得られる。このため、第1及び第2ダクトファン20,30の個々の推力の定格出力(定格推力)Pw1,Pw2は、小さくてすむ。一方、垂直離着陸機10の後側の鉛直方向の推力は、1つのダクトファン40だけによって得られる。このため、第3ダクトファン40の推力の定格出力(定格推力)Pw3は大きい。
第1ダクトファン20の定格出力Pw1と第2ダクトファン30の定格出力Pw2とは、同じに設定されている(Pw1=Pw2)。第3ダクトファン40の定格出力Pw3は、第1及び第2ダクトファン20,30の各定格出力Pw1,Pw2よりも大きく設定されている(Pw3>Pw1、Pw3>Pw2)。第3ダクトファン40の定格出力Pw3が大きいので、垂直離着陸機10のピッチ制御を容易に行うことができる。
また、第3ダクトファン40の定格出力Pw3は、第1及び第2ダクトファン20,30の各定格出力Pw1,Pw2の和よりも小さく設定されている(Pw3<Pw1+Pw2)。第3ダクトファン40の推力(出力)に上限値を設定することによって、該推力の増大に伴う第3ダクトファン40の重量を抑制することができる。このため、垂直離着陸機10の重心Gpは、第3ダクトファン40側に偏らない。該垂直離着陸機10のピッチ制御を行うときに、余分なエネルギーを消費せずにすむ。この結果、垂直離着陸機10の機動性や姿勢安定性の向上を図ることができる。
このように、第3ダクトファン40の定格出力Pw3を、第1及び第2ダクトファン20,30の各定格出力Pw1,Pw2よりも大きく、且つ第1及び第2ダクトファン20,30の各定格出力Pw1,Pw2の和よりも小さく設定したので、垂直離着陸機10の機動性や姿勢安定性の向上を、一層図ることができる。
重量物であるエンジン発電機60は、上から見て前記二等辺三角形Trの重心Gt、又は該重心Gtよりも第3の線分L3寄りに位置している。つまり、エンジン発電機60の重心Ge(図1参照)は、二等辺三角形Trの重心Gtよりも第3の線分L3寄りに位置する。この結果、垂直離着陸機10の重心Gpは、二等辺三角形Trの重心Gtよりも第3の線分L3寄りに位置する。垂直離着陸機10の重心Gpから第3ダクトファン40の回転中心P3までの距離Lr(後側距離Lr)は、該重心Gpから第3の線分L3までの距離Lf(前側距離Lf)よりも大きい。
言い換えると、後側距離Lrは、垂直離着陸機10の重心Gpから第1ダクトファン20の回転中心P1までの第1の距離X1や、該重心Gpから第2ダクトファン30の回転中心P2までの第2の距離X2よりも大きい。第1の距離X1は第2の距離X2と同じである。距離X1,X2は次式によって求められる。
X1=X2=(Lf+(L13/2)1/2
このため、垂直離着陸機10のマス(質量)を該二等辺三角形Trのなかの第3の線分L3寄りに集中させることができる。従って、垂直離着陸機10の機動性や姿勢安定性の向上を、一層図ることができる。
図3に示されるように、第1及び第2ダクトファン20,30に対し、第3ダクトファン40及びエンジン発電機60は、高低差を有する。詳しく述べると、垂直離着陸機10に対して、第1及び第2ダクトファン20,30は下部に位置し、第3ダクトファン40は上部に位置している。より具体的には、垂直離着陸機10のなかで、第3ダクトファン40の高さは、第1及び第2ダクトファン20,30よりも、高さH1だけ高く設定されている。エンジン発電機60の高さは、第1及び第2ダクトファン20,30よりも高さH2だけ高く、且つ第3ダクトファン40よりも高さH3だけ低く設定されている。
このため、図1に示される平面視二等辺三角形Trの中心線Raxに対する機体幅方向の直線Pax回りの垂直離着陸機10の姿勢制御、つまりピッチ制御を容易に行うことができる。従って、垂直離着陸機10の機動性や姿勢安定性の向上を、一層図ることができる。該機体幅方向の直線Paxのことを、適宜「ピッチ軸Pax」という。該ピッチ軸Paxは、垂直離着陸機10の重心Gpに位置する。
さらには、図3に示されるように、第1及び第2ダクトファン20,30よりも上位に第3ダクトファン40が位置するので、垂直離着陸機10の着地状態において、該第3ダクトファン40の下には比較的高い空きスペースSpを確保することができる。この空きスペースSpを利用して、該第3ダクトファン40の推力下流、つまり下部に推力偏向機構50を設けることができる。従って、垂直離着陸機10の離陸前に、推力偏向機構50を予め制御して、垂直離着陸機10の姿勢を設定しておくことができる。
図1及び図3に示されるように、機体11は、前部機体12と後部機体13とからなる。前部機体12と後部機体13は、軽量化のために例えばパイプ材を組み合わせたパイプフレームである。該前部機体12は、第1及び第2ダクトファン20,30の各ダクト21,31間を一体的に繋いでいる、左右に細長い部材である。該前部機体12の後端には、エンジン発電機60の前部が一体的に取り付けられている。後部機体13は、該エンジン発電機60の後端と第3ダクトファン40のダクト41の前端とを、一体的に繋いでいる、前後に細長い部材である。以上の説明から明らかなように、エンジン発電機60(特にハウジング)は、機体11の一部を構成している。なお、前部機体12に対して、後部機体13は一体に構成してもよい。
さらに、機体11は、左右の脚部14,14を備えている。該左右の脚部14,14は、垂直離着陸機10の着地の際の脚となる部材であって、例えばエンジン発電機60の下部に取り付けられている。後部機体13の下部には、エンジン発電機60のための燃料タンク15が取り付けられている。
上述のように、第3ダクトファン40は、垂直離着陸機10の水平方向の推力を偏向することが可能な推力偏向機構50を有している。このため、垂直離着陸機10の向きを容易に変更することができる。
詳しく述べると、図1及び図4に示されるように該推力偏向機構50は、第3ダクトファン40の鉛直方向の推力の少なくとも一部を、前後左右に偏向することが可能な機構である。より具体的には、該推力偏向機構50は、第3ダクトファン40のダクト41の下部に設けられており、複数のルーバ51,51,52,52を平面視で前後左右方向のグリッド状に配列した構成である。該複数のルーバ51,51,52,52は、複数の電動モータ53,54(複数の偏向用モータ53,54)によって駆動される。
例えば、平面視左右に延びている前後2列のルーバ51,51は、第1偏向用モータ53によって駆動される。また、平面視前後に延びている左右2列のルーバ52,52は、第2偏向用モータ54によって駆動される。推力偏向機構50のシステムにおいて、該第1偏向用モータ53と該第2偏向用モータ54とは、互いに独立して制御されて駆動する。
該前後2列のルーバ51,51が、前後方向にスイングすることによって、第3ダクトファン40の鉛直方向の推力の少なくとも一部は、前後方向に偏向される。また、該左右2列のルーバ52,52が、左右方向にスイングすることによって、第3ダクトファン40の鉛直方向の推力の少なくとも一部は、左右方向に偏向される。
図5は、垂直離着陸機10の模式的系統を示している。エンジン発電機60は、動力を発するエンジン61と、該エンジン61が発する動力の少なくとも一部によって駆動される発電機62とを含む。
第1ダクトファン20は、ファン22を回転するための第1の電動モータ24を有する。第1の電動モータ24は、回転軸23に連結されている。第2ダクトファン30は、ファン32を回転するための第2の電動モータ34を有する。第2の電動モータ34は、回転軸33に連結されている。
第3ダクトファン40は、エンジン61の出力軸61aに伝動軸44を介して連結されている。詳しく述べると、該エンジン61の出力軸61aは後方へ水平に延び、伝動軸44を介して第3ダクトファン40の回転軸43に接続されている。該伝動軸44の一端は、エンジン61の出力軸61aに例えば電磁クラッチ45を介して連結される。該伝動軸44の他端は、ギヤ機構46を介して第3ダクトファン40の回転軸43に連結される。
垂直離着陸機10の模式的系統を、より詳しく説明する。エンジン発電機60は、エンジン61と発電機62と始動装置63とスロットル弁64とスロットル弁用制御モータ65とスロットル開度センサ66とエンジン回転センサ67とを有している。
該発電機62は、第1及び第2の電動モータ24,34に電力を供給する電力源であり、例えばエンジン61の出力の一部によって交流電力を発電するオルタネータによって構成される。該発電機62によって発電された交流電力は、電源回路71により整流されて直流電力に変換された上で、第1及び第2電動モータ24,34や制御部72等の電装品に供給される。各電動モータ24,34には、発電機62からモータドライバ73,74を介して電力が供給される。
このように、該電装品には発電機62から電力を供給されるので、垂直離着陸機10にバッテリを備える必要がない。従って、垂直離着陸機10の軽量化を図ることができるとともに、重量物を垂直離着陸機10の重心Gp(図1参照)の周りにまとめることができる。
始動装置63は、例えばセルスタータやリコイルスタータによって構成される。スロットル弁64は、エンジン吸気系68に備えている。スロットル弁用制御モータ65(以下「制御モータ65」と言う。)は、スロットル弁64を開閉駆動するアクチュエータであり、例えばステップモータによって構成される。
スロットル開度センサ66は、スロットル弁64の開度を検出し、検出信号を制御部72に発するものである。エンジン回転センサ67は、エンジン61の回転速度を検出し、検出信号を制御部72に発するものである。
エンジン発電機60は、制御部72によって制御される。つまり、該制御部72は、少なくともスロットル開度センサ66、エンジン回転センサ67及び操作部75の各信号を受けて、エンジン61を所定の制御モードで制御する電子制御ユニットであり、例えばマイクロコンピュータからなる。
さらに、制御部72は、操作部75の信号を受けて、第1及び第2電動モータ24,34、電磁クラッチ45及び第1及び第2偏向用モータ53,54を制御する。電磁クラッチ45をオン作動させることにより、エンジン61の動力が第3ダクトファン40に伝わる。なお、電磁クラッチ45の有無は任意である。
該操作部75は、垂直離着陸機10を操作するように、制御部72に操作信号を発するものであり、該垂直離着陸機10に搭載又は該垂直離着陸機10の外部に別個に位置する。該操作部75が垂直離着陸機10の外部に位置する場合には、該操作部75から制御部72へ無線通信又は有線通信によって信号が送信される。
このように、制御部72は、図示せぬ点火装置を制御し、さらに、検出されたエンジン61の回転速度及びスロットル弁64の開度の各データに基づき、所定の制御モードで制御モータ65を介してスロットル弁64の開度を制御することによって、エンジン61の回転速度が目標回転数と一致するように電気的に制御する。
第1及び第2の電動モータ24,34の駆動制御方式は、例えば、モータ端子にパルス電圧を供給するパルス幅変調方式(PWM方式)である。制御部72の制御信号に応じて、モータドライバ73,74はパルス幅が制御されたパルス信号を発して、第1及び第2の電動モータ24,34の回転を制御することができる。
以上の説明から明らかなように、エンジン61は電子式ガバナ76(電気式ガバナ、電子式調速機とも言う。)を備えている。該電子式ガバナ76は、制御部72の制御信号に基づいて、制御モータ65によってスロットル弁64の開度を自動的に調整することにより、エンジン61の回転速度及び出力を制御するものであって、スロットル弁64、制御モータ65、スロットル開度センサ66、エンジン回転センサ67、制御部72の組合せからなる。
次に、垂直離着陸機10の姿勢制御の一例について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
先ず、垂直離着陸機10が通常の水平姿勢の状態で、そのまま垂直に離着する場合(浮上する場合)には、各ダクトファン20,30,40は次の式(1)〜(5)が成立するように制御される。この場合には、推力偏向機構50の全てのルーバ51,51,52,52は下向きであり、第3ダクトファン40が発生する鉛直方向の推力を偏向していない。
但し、
Pw11;第1ダクトファンが発生する鉛直方向の推力
Pw12;第2ダクトファンが発生する鉛直方向の推力
Pw13;第3ダクトファンが発生する鉛直方向の推力
Wp;垂直離着陸機の総重量(垂直離着陸機にかかる外部重量を含む)
Gp;垂直離着陸機の重心
Lf;前側距離
Lr;後側距離
T1;重心Gpに対して第1・第2ダクトファンが発生する上下方向の合成トルク
T2;重心Gpに対して第3ダクトファンが発生する上下方向のトルク
Pw11=Pw12 ・・・(1)
Pw11+Pw12+Pw13>Wp ・・・(2)
T1=(Pw11+Pw12)・Lf ・・・(3)
T2=Pw13・Lr ・・・(4)
T1=T2 ・・・(5)
その後、垂直離着陸機10が浮上した姿勢のままで前方へ飛行、つまり水平飛行をする場合には、上記式(1)〜(5)が成立している状態を維持するとともに、推力偏向機構50を偏向制御する。つまり、推力偏向機構50の前後2列のルーバ51,51を後下方へ傾けることによって、第3ダクトファン40の鉛直方向の推力の一部を後方へ偏向させる。この結果、反力によって、垂直離着陸機10は前下方へ多少傾きつつ、前方へ飛行する。
また、水平飛行状態の垂直離着陸機10が、ロール運動をする場合には、「Pw11≠Pw12」の関係となるように制御する。つまり、第1ダクトファン20が発生する鉛直方向の推力Pw11と、第2ダクトファン30が発生する鉛直方向の推力Pw12とが異なるように制御する。この結果、垂直離着陸機10はロール軸Rax回りに傾く、つまりロール運動をする。例えば、「Pw11>Pw12」なら、垂直離着陸機10は右側が持ち上がる。
また、水平飛行状態の垂直離着陸機10が、ヨー運動をする場合には、推力偏向機構50を左右方向に偏向制御する。つまり、推力偏向機構50の左右2列のルーバ52,52を左右方向へ傾けることによって、第3ダクトファン40の鉛直方向の推力の一部を左右方向へ偏向させる。この結果、反力によって垂直離着陸機10はヨー軸Yax回りに傾く、つまりヨー運動をする。例えば、左右2列のルーバ52,52を左へ傾けることによって、垂直離着陸機10は左が持ち上がる。
また、垂直離着陸機10が水平飛行状態でピッチ運動をする場合には、「T1≠T2」の関係となるように制御する。つまり、垂直離着陸機10の重心Gpに対して第1及び第2ダクトファン20,30が発生する上下方向の合成トルクT1と、該重心Gpに対して第3ダクトファン40が発生する上下方向のトルクT2とが、異なるように制御する。この結果、垂直離着陸機10はピッチ軸Pax回りに傾く、つまりピッチ運動をする。例えば、「T1<T2」なら、垂直離着陸機10は後側が持ち上がる。
垂直離着陸機10をピッチ運動させる場合には、「T1≠T2」の制御と、推力偏向機構50の前後2列のルーバ51,51の偏向制御とを、併用することも可能である。
本発明では、垂直離着陸機10は、無人用と有人用のどちらの構成でも可能である。
本発明の垂直離着陸機10は、災害監視や災害時の被災者捜索用に採用するのに好適である。
10…垂直離着陸機
11…機体
20…第1ダクトファン
24…第1の電動モータ
30…第2ダクトファン
34…第2の電動モータ
40…第3ダクトファン
44…伝動軸
50…推力偏向機構
51…前後2列のルーバ
52…左右2列のルーバ
53…電動モータ(第1偏向用モータ)
54…電動モータ(第2偏向用モータ)
60…エンジン発電機
61…エンジン
61a…エンジンの出力軸
62…発電機
Gt…二等辺三角形の重心
H1…第1及び第2ダクトファンに対する第3ダクトファンの高さ
H2…第1及び第2ダクトファンに対するエンジン発電機の高さ
H3…エンジン発電機に対する第3ダクトファンの高さ
L1…二等辺三角形の第1の線分
L2…二等辺三角形の第2の線分
L3…二等辺三角形の第3の線分
L11…第1の線分の長さ
L12…第2の線分の長さ
L13…第3の線分の長さ
P1…第1ダクトファンの回転中心
P2…第2ダクトファンの回転中心
P3…第3ダクトファンの回転中心
Pax…ピッチ軸
Pw1…第1ダクトファンの定格出力
Pw2…第2ダクトファンの定格出力
Pw3…第3ダクトファンの定格出力
Rax…ロール軸
Ru1…第1ダクトファンの回転方向
Ru2…第2ダクトファンの回転方向
Tr…二等辺三角形
Yax…ヨー軸

Claims (7)

  1. それぞれ個別に鉛直方向の推力を発生する第1及び第2ダクトファンと、
    鉛直方向及び水平方向の推力を発生する第3ダクトファンと、
    前記第1乃至第3ダクトファンを駆動するエンジン発電機とを備え、
    前記第1乃至第3ダクトファンの位置は、上から見て、
    前記第1及び第3ダクトファンの各回転中心を結ぶ線分を第1の線分とし、
    前記第2及び第3ダクトファンの各回転中心を結ぶ線分を第2の線分とし、
    前記第1及び第2ダクトファンの各回転中心を結ぶ線分を第3の線分として、
    前記第1の線分の長さと前記第2の線分の長さとが等しい二等辺三角形となる位置関係にあり、
    前記第3ダクトファンの高さは、前記第1及び第2ダクトファンよりも高く設定され、
    前記エンジン発電機の高さは、前記第1及び第2ダクトファンよりも高く、且つ前記第3ダクトファンよりも低く設定されている垂直離着陸機。
  2. 前記エンジン発電機は、上から見て前記二等辺三角形の重心、又は該重心よりも前記第3の線分寄りに位置していることを特徴とする請求項1記載の垂直離着陸機。
  3. 前記第3の線分の長さは、前記第1及び第2の線分の長さよりも短く設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の垂直離着陸機。
  4. 前記第1ダクトファンの回転方向と、前記第2ダクトファンの回転方向とは、互いに逆方向に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の垂直離着陸機。
  5. 前記第3ダクトファンの定格出力は、前記第1及び第2ダクトファンの各定格出力よりも大きく、且つ前記第1及び第2ダクトファンの各定格出力の和よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の垂直離着陸機。
  6. 前記第3ダクトファンは、鉛直方向の推力の少なくとも一部を、前記垂直離着陸機の水平方向の推力に偏向することが可能な推力偏向機構を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の垂直離着陸機。
  7. 前記エンジン発電機は、動力を発するエンジンと、該エンジンが発する前記動力の少なくとも一部によって駆動される発電機とを含み、
    前記第1及び第2ダクトファンは、前記発電機から電力を供給されて各々のファンを回転するための電動モータを個別に有し、
    前記第3ダクトファンは、前記エンジンの出力軸に伝動軸を介して連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の垂直離着陸機。
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