JP7229638B2 - 粒状物収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、粒状の菓子、薬剤、栄養剤、及び美容剤等の粒状物を収納し、簡単な操作で所定量のみを取り出すことが可能な粒状物収納容器に関する。
従来、所定量の粒状物を取り出すことができる粒状物収納容器として、例えば、特許文献1の容器が知られている。この容器は、粒状物を収納する収納凹部と、当該収納凹部に連通する計量凹部とを有し、蓋を閉じた状態で容器を傾けて計量凹部内に所定量の粒状物を導入させ、次いで、蓋を開いて容器を反転させることにより、計量された粒状物を取り出すことができるものである。
特開2004-180726号公報
しかしながら、上記特許文献1の容器は、容器を傾けても収納凹部から計量凹部に所期した通りに粒状物が移動せず、蓋を開いた際に計量凹部に粒状物が配置されていない場合があり、その場合には、再び蓋を閉じて容器を傾けて所定量の粒状物を計量凹部に導入する必要があった。また、当該容器は、容器を傾けて粒状物を軽量凹部に導入する操作と、蓋をあけて容器を反転させる操作を別々に行う必要であるため、所定量の粒状物を取り出すまでに操作の手間が掛かる。さらに、収納凹部と計量凹部とが常に連通した状態にあるため、蓋を開けたまま容器を傾けると、収納凹部内の粒状物が計量凹部を通過して、過剰に出てきてしまう虞がある。
それゆえ、本発明は、容易な取り出し操作で、所定量の粒状物を高い精度で取り出すことができ、また、粒状物が過剰に出てくることも抑制することができる粒状物収納容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の粒状物収納容器は、粒状物を収容する収容空間を有し、該収容空間に連通する取出し口が設けられた本体部と、
前記取出し口の周縁部から前記本体部の外側に向けて突出し、前記本体部を倒立姿勢とすることにより前記収容空間から前記取出し口を通して送出される所定量の粒状物を、前記本体部の外側から摘み出し可能な状態で保持するよう構成されたノズル部と、を備え、
前記ノズル部は、前記粒状物の保持空間を区画形成する周壁と、前記保持空間に位置する前記粒状物に係合して該粒状物の移動を規制する係合片と、を有することを特徴とするものである。
なお、本発明の粒状物収納容器にあっては、前記係合片は、前記周壁の内周面に連結する連結部を支点として揺動可能に構成されていることが好ましい。
また、本発明の粒状物収納容器にあっては、前記係合片は、前記周壁の軸線を挟む両側に対向配置されていることが好ましい。
また、本発明の粒状物収納容器にあっては、前記本体部は、有底筒状の容器本体と、該容器本体に装着される本体キャップとで構成され、
前記本体キャップは、前記容器本体における胴部の上端開口部に嵌合保持される嵌合筒部と、該嵌合筒部の上端部に連なり、前記取出し口が形成された隔壁とを有することが好ましい。
また、本発明の粒状物収納容器にあっては、前記ノズル部及び前記取出し口を外側から覆う蓋部を備え、
前記蓋部には、該蓋部の閉塞状態において前記周壁の外周面に当接するシール筒部が設けられていることが好ましい。
また、本発明の粒状物収納容器にあっては、前記蓋部は、前記本体部に対してヒンジ部を支点に揺動可能に構成されており、
前記ヒンジ部の揺動中心が、前記周壁の中間の高さに配置されていることが好ましい。
また、本発明の粒状物収納容器にあっては、前記蓋部は、前記本体部に対して着脱可能に構成されていることが好ましい。
また、本発明の粒状物収納容器にあっては、前記本体部は、前記収容空間において前記取出し口に向けた前記粒状物の通路を区画形成するガイド部を有することが好ましい。
本発明によれば、容易な取り出し操作で、所定量の粒状物を高い精度で取り出すことができ、また、粒状物が過剰に出てくることも抑制することができる粒状物収納容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る粒状物収納容器の側面視での断面図である。 図1の粒状物収納容器の側面図である。 図1の粒状物収納容器におけるキャップ部材を単独で示す平面図である。 図1の粒状物収納容器の蓋部を開き、倒立姿勢とした状態を示す側面図である。 図4に示す粒状物収納容器の一部を拡大して示す断面図である。 図5に示す粒状物収納容器のノズル部から粒状物を取出す様子を示す断面図である。 図1の粒状物収納容器から取り出した粒状物を粒状物収納容器内に戻す様子を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る粒状物収納容器の側面視での断面図である。 (a)は、図8の粒状物収納容器の蓋部を単独で示す側面図であり、(b)は、図9(a)におけるA-A線での断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る粒状物収納容器1について詳細に説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、及び要約書において、「上」側とは、図1、2に示す容器1の正立姿勢において容器本体10に対して本体キャップ20が位置する側であり、「下」側とはその反対側(本体キャップ20に対して容器本体10が位置する側)である。また、「前」側とは、ヒンジ部31に対して指掛け部34が設けられた側であり、「後」側とはその反対側(指掛け部34に対してヒンジ部31が位置する側)である。
図1に示すように、本実施形態に係る粒状物収納容器1(以下、単に「容器」とも称する)は、容器本体10と、容器本体10に装着される本体キャップ20と、本体キャップ20の取出し口23を閉塞する蓋部30と、を備える。なお、図1は、蓋部30を閉じた閉塞状態の容器1における側面視での断面図を示しており、図2は、側面図を示している。容器1に収容される内容物としての粒状物Gは特に限定されるものではないが、例えば球状、扁平円形状、角柱状等の粒状に形成された菓子や薬剤(錠剤)等とすることができる。本例の粒状物Gは、扁平円形状(円板形状)である。
本例においては、容器本体10と本体キャップ20とが容器1の本体部Aを構成している。すなわち、容器1においては、容器本体10と本体キャップ20とが、粒状物Gを収容する収容空間Sを区画形成している。
容器本体10は、筒状の胴部11と、胴部11の下端部を閉塞する底部12とを有する有底筒状に形成されている。また、容器本体10における胴部11の上端開口部13は、本体キャップ20で閉塞されている。図1、2に示す容器1の正立姿勢において、底部12の外周縁部の下面12aが水平な接地面を構成する。なお、本例の容器本体10は、扁平な略楕円筒形状の胴部11を有する有底筒状に形成されているが、容器本体10の形状はこれに限られず、適宜変更可能である。例えば、容器本体10は、胴部11の軸線Oに垂直な横断面が円形または多角形等となる形状としてもよい。
本例の本体キャップ20は、蓋部30と一体に形成されてキャップ部材Cを構成している。図3は、キャップ部材Cを単独で示す平面図であり、蓋部30を開いた開放状態を示している。
本体キャップ20は、胴部11の上端開口部13に嵌合保持される嵌合筒部21と、嵌合筒部21の上端部を覆うように嵌合筒部21に連なる隔壁22と、を有する。本体キャップ20の隔壁22には、収容空間Sに連通する取出し口23と、取出し口23の周縁部(隔壁22の内縁部)において、隔壁22から上方(収容空間Sの逆側)に突出するノズル部40とが設けられている。
嵌合筒部21は、胴部11の径方向内側に配置され、胴部11の内周面に気密状態で当接する小径部21aと、小径部21aの上端部から径方向外側に突出する外向きフランジ21bとを有する。本例ではこの外向きフランジ21bの内側に、隔壁22が設けられている。隔壁22は、嵌合筒部21の軸線(容器本体10の軸線Oに一致)に対して垂直に延在している。また、本体キャップ20の後側には、外向きフランジ21b(又は隔壁22)から上方に突出する上壁24が設けられている。外向きフランジ21bの下面は胴部11の上端面に係合しており、これにより、容器本体10に対する本体キャップ20の軸方向の位置が安定する。小径部21aの外周面には、嵌合筒部21の周方向に沿って延在する複数の環状突起部21cが上下に間隔をあけて設けられている。この複数の環状突起部21cが胴部11の内周面に当接することにより、容器本体10と本体キャップ20との間の気密性を高めることができる。また、本例では、胴部11の内周面にも環状突起部11aが設けられており、これにより、容器本体10と本体キャップ20との間の気密性をさらに高めることができる。また、本体キャップ20に設けられた環状突起部21cと、容器本体10に設けられた環状突起部11aとが係合することにより、容器本体10に対する本体キャップ20の嵌合強度を高めることができる。
本例の取出し口23は、当該取出し口23の中心(軸線L参照)が、隔壁22の中心(軸線O参照)よりも前側に位置するように構成されている。取出し口23の位置に対応して、ノズル部40も隔壁22の中心位置よりも前寄りに配置されている。取出し口23及びノズル部40の左右方向(軸線O及び前後方向に直交する方向)の中心位置は、隔壁22の左右方向の中心に一致している。なお、取出し口23及びノズル部40の位置は適宜変更可能である。
また、本例の取出し口23及びノズル部40の周壁41は、粒状物Gが1粒ずつ通過できる大きさに設定されている。すなわち、取出し口23及びノズル部40の周壁41は、同時に2粒以上の粒状物Gが通過できない大きさに設定されている。
ノズル部40の周壁41の基端部(根元部分)には、周壁41の外周面の周方向全体にわたって延在する環状のシール凸部25が設けられている。
また、隔壁22の下方には、ガイド部26が設けられている。ガイド部26は、収容空間Sにおいて、取出し口23に向けた粒状物Gの通路を区画形成している。本例のガイド部26は、1粒の粒状物Gのみが通過できる大きさの通路を形成している。これにより、取出し口23の手前で複数の粒状物Gが重なりあって保持空間Kに粒状物Gが移動できなくなることをより確実に防止することができる。その結果、1粒の粒状物Gのみを、スムーズに、且つ高い精度で、取出し口23及び保持空間Kに移動させることができる。ガイド部26は、嵌合筒部21の内周面と隔壁22の下面とに連結しており、取出し口23の前方側及び後方側にそれぞれ設けられている。前後のガイド部26には、収容空間S側から取出し口23に向けて内側に傾斜する傾斜面26aが形成されている。当該傾斜面26aによって、収容空間Sから取出し口23へ向けた粒状物Gの移動がよりスムーズになるため、1粒の粒状物Gのみをさらに精度よくノズル部40の保持空間Kに移動させることができる。なお、ガイド部26は、取出し口23の前方側及び後方側に限られず、取出し口23の左側及び右側に設けてもよい。
ノズル部40は、収容空間Sから取出し口23を通して送出される所定量(本例では1粒)の粒状物Gを、本体部Aの外側から摘み出し可能な状態で保持するよう構成されている。ノズル部40は、粒状物Gの保持空間Kを区画形成する略筒状の周壁41と、当該保持空間Kに位置する粒状物Gに係合して当該粒状物Gの移動を規制する係合片42と、を有する。係合片42は、粒状物Gを摘み出し可能な状態で保持空間K(周壁41)内に維持するための構成である。なお、本例のノズル部40は、本体キャップ20と一体に形成されているが、それぞれ別々に形成して組み付けたり接着したりして結合する構成としてもよい。
周壁41は、隔壁22における取出し口23の周縁部から、隔壁22に垂直な方向(上方)に、直線状に突出している。すなわち、本例において周壁41の軸線Lは、隔壁22に対して垂直であり、容器本体10の軸線Oに対して平行に延在している。
周壁41は、取出し口23の前側に位置する前壁41aと、取出し口23の後側に位置する後壁41bと、前壁41a及び後壁41bを繋ぐ左右の側壁41cとを有する。本例の前壁41a、後壁41b、及び側壁41cは軸線Lに平行に延在している。
周壁41を構成する左右の側壁41cにはそれぞれ、周壁41の先端部(上端部)から基端部(隔壁22への連結部)側に向けて延在する切欠き状の凹部41dが形成されている。凹部41dは、ノズル部40の保持空間Kに保持された粒状物Gを指で摘み出す際に、粒状物Gを把持する指が入り込む空間を形成するものである。すなわち、ノズル部40の保持空間Kに保持された粒状物Gの側面(表面及び裏面)が両側の側壁41cに形成された凹部41dから露出するように構成されている(図4、5参照)。なお、凹部41dの形状は、ノズル部40の保持空間Kに保持された粒状物Gの全体が露出せず、粒状物Gの側面の一部が側壁41cに覆われる程度の大きさとすることが好ましい。
係合片42は、周壁41の内周面に設けられており、周壁41の先端部付近に配置されている。また、本例では、前壁41a及び後壁41bにそれぞれ係合片42が1つずつ設けられており、一対の係合片42は、軸線Lに対して対称な形状を有し、軸線Lを挟んで対向配置されている。なお、本例では上記の通り前後一対(合計2つ)の係合片42が周壁41に設けられているが、係合片42は1つのみでもよいし、3つ以上であってもよい。また、係合片42は、連結部42aを支点として揺動する構成に限られず、適宜変更可能であり、例えば粒状物Gが通過する際に潰れるように弾性変形する構成としてもよい。
なお、本例の係合片42は、周壁41の内周面に設けられており、周壁41によって外側から取り囲まれているため、外部からの衝撃を受け難くなっている。これにより、係合片42の破損や変形を防止することができるので、係合片42の動作不良により粒状物Gが取出し難くなる等の虞もない。
各係合片42は、周壁41(前壁41a及び後壁41b)の内面に連なる連結部42aから、自由端である先端部42bまで、周壁41の径方向内側(軸線L側)に向けて斜め上向きに延在している。これにより、ノズル部40の保持空間Kに保持された粒状物Gをノズル部40の先端側に引き抜いて取り出し易くしている。また、各係合片42は、連結部42aを支点として、先端部42bが周壁41の径方向内側及び外側に揺動可能に構成されている。これにより、保持空間Kに保持された粒状物Gを摘んで引き出す際に各係合片42の先端部42bが外側に開き、より軽い力で粒状物Gをスムーズに取り出すことができるようにしている。
係合片42の先端部42bには、突起部42cが設けられている。この突起部42cが粒状物Gに係合することで、ノズル部40に粒状物Gを保持する際の保持力を高めることができる。その結果、例えばノズル部40に保持された粒状物Gが振動や衝撃等によって、意図せず落下してしまう、といったことを抑制することができる。
係合片42は、図1、5に示すように先端部42bが内向きとなる閉状態から、図6に示す先端部42bが外向きとなる開状態まで揺動可能に構成されている。図5に示すように、係合片42が閉状態にあることで粒状物Gが周壁41内に係合保持され、粒状物Gを摘んで引き抜くと粒状物Gの外周面が係合片42に摺動し、図6に示すように係合片42が弾性変形して先端部42bが外側に開くことで、一対の係合片42の間を粒状物Gが通過可能となる。つまり、一対の係合片42の先端部42bの間隔は、閉状態において粒状物Gの直径よりも小さくなっており、開状態では粒状物Gの直径よりも大きくなるように構成されている。なお、粒状物Gを取出す際に開状態となった係合片42は復元力により自動的に元の閉状態に戻る。
本例では、周壁41の内周面(前壁41a及び後壁41bの内周面)における、係合片42の先端部42bの外側に、窪み41eが形成されている。この窪み41eは、係合片42が開状態となる際に先端部42bが入り込むことができる空間であり、このような構成とすることで、係合片42が大きく開くことになるため、粒状物Gをさらにスムーズに取出すことができる。
さらに本例では、図7に示すように、一度取出した粒状物Gをノズル部40の先端から下方に押し込むことで、係合片42の先端部42bが粒状物Gの外周面に摺動しながら揺動して外側に開き、容器1内に粒状物Gを戻すことができるように構成されている。これにより、誤って粒状物Gを取り出し過ぎた場合でも、再び収容空間Sに戻して収容することができる。
ノズル部40の形状は図示例に限定されず、適宜変更可能であり、収容空間Sから取出し口23を通して送出される所定量の粒状物Gを保持空間Kにおいて保持して、本体部Aの外側から摘み出し可能であればよい。
蓋部30は、図1、2に示すように、閉塞状態においてノズル部40及び取出し口23を外側から覆って閉塞するものである。本例の蓋部30は、図3にも示すように、ヒンジ部31を介して本体キャップ20に一体に連結されている。本例において、ヒンジ部31の一端は本体キャップ20の上壁24に連結され、他端は蓋部30の側壁33に連結されている。
蓋部30は、天壁32と、天壁32の外周縁に連なる側壁33とを有する。蓋部30の一方側(前側)には、蓋部30を開く際に指を掛けるための指掛け部34が設けられており、他方側(後側)には、ヒンジ部31が設けられている。
蓋部30は、天壁32から垂下するシール筒部35を有する。シール筒部35は、蓋部30の閉塞状態で周壁41の外周面に気密状態で当接してシール部を形成する。これにより、蓋部30を閉塞状態とすることで取出し口23が密閉され、収容空間S内の気密性が確保される。本例では、シール筒部35の下端部付近の内周面に、環状のシール凸部36が設けられている。
以下に、図1に示す容器1に収容された粒状物Gを所定量(本例では1粒)のみ取り出す方法について説明する。
先ず、図1、2に示す閉塞状態の容器1から、指掛け部34に指を掛けてヒンジ部31を支点に揺動させるように蓋部30を上方に引き上げて開く。これにより、取出し口23が開放された開放状態となる。
次いで、容器1を図4、5に示すように倒立姿勢にすることで、収容空間S内の粒状物Gが取出し口23を通過してノズル部40の保持空間Kにおいて、1粒のみ摘み出し可能な状態で保持される。保持空間Kに位置する粒状物Gは、係合片42に係合することで下方への移動が規制されているため、脱落する虞がない。なお、倒立姿勢とは、取出し口23が下向きとなるように容器1を傾けた姿勢であり、軸線Oが鉛直方向に平行となるような姿勢に限らず、図4~6のように軸線Oが鉛直方向に対して斜めに傾斜している姿勢(傾倒姿勢)も含むものである。この状態で、ノズル部40における周壁41の両側の凹部41dから露出する粒状物Gの側面を、例えば2本の指で両側から挟んで摘み、図6に示すように引張ることで、容易に粒状物Gを取り出すことができる。なお、ノズル部40の保持空間Kから粒状物Gを摘み出す際には、一対の係合片42がそれぞれ外側に開くため、軽い力で粒状物Gを引き抜くことができる。粒状物Gを1粒取り出した後は、係合片42が復元力により自動的に元の閉状態に戻り、次に保持空間Kに移動してきた粒状物Gに係合して、当該粒状物Gの脱落を抑制する。
粒状物Gを取り出した後は、容器1を正立姿勢に戻すことにより、保持空間Kに保持された粒状物Gは収容空間Sに戻る。そして、蓋部30を閉めることにより、取出し口23が蓋部30のシール筒部35で封止され、収容空間Sの気密性が確保される(図1参照)。
以上の通り、本実施形態の容器1にあっては、蓋部30を開いて容器1を倒立姿勢とし、ノズル部40に保持された粒状物Gを摘み出すだけの操作で、所定量の粒状物Gを取出すことができる。すなわち、蓋部を開く前に容器を傾けて計量部に粒状物を導入するといった操作が不要となるため、操作の手間が掛からず、取出し操作が容易である。また、所定量の粒状物Gがノズル部40に保持されているか否かが外部から一目で確認できるため、高い精度で確実に所定量の粒状物Gのみを取出すことができる。また、蓋部30を開いた状態で容器1を傾けても、ノズル部40によって取出し口23を通過する粒状物Gの移動が制限されるため、粒状物Gが過剰に出てくることもない。また、ノズル部40に保持された粒状物Gを手で直接摘み出す構成であるため、容器を反転させて粒状物Gを手のひら等に載せて取り出す場合に比べて、取出す際に粒状物Gが落下し難い。
このように、本実施形態の容器1によれば、容易な取り出し操作で、所定量の粒状物Gのみを高い精度で取り出すことができ、また、粒状物Gが過剰に出てくることも抑制することができる。
また、本実施形態の容器1にあっては、係合片42が、周壁41の内周面に連結する連結部42aを支点として揺動可能に構成されているため、保持空間Kから粒状物Gを摘み出す際に軽い力で粒状物Gを引き抜くことができる。
また、本実施形態の容器1にあっては、係合片42が、周壁41の軸線Lを挟む両側に対向配置されている構成としている。これにより、保持空間K内の粒状物Gを両側から支持することができるので、粒状物Gを安定した状態で保持空間K内に保持することができる。また、粒状物Gを摘み出す際に、対向配置された一対の係合片42が、揺動して開く構成とすることで、保持空間Kから粒状物Gを真っ直ぐに引き出し易くなる。
また、本実施形態の容器1にあっては、蓋部30の閉塞状態において、ノズル部40の周壁41の外周面にシール筒部35の内周面が当接してシール部を形成する構成としたことで、非使用時における気密性を確保することができ、粒状物Gの品質の劣化等を抑制することができる。特に、本例では、シール筒部35の内周面に設けたシール凸部36と周壁41の外周面の基端部に設けたシール凸部25とが嵌合することで、気密性をさらに高めている。
また、本実施形態の容器1にあっては、本体キャップ20に上壁24を設けてヒンジ部31の高さを隔壁22よりも上方に配置しており、ヒンジ部31の揺動中心が、周壁41の中間の高さに位置している。すなわち、ヒンジ部31の揺動中心が、ノズル部40の周壁41の下端部(基端部)よりも上方、且つ、周壁41の上端部(先端部)よりも下方に位置する構成としている。このような構成とすることにより、蓋部30の開閉操作の際にシール筒部35がノズル部40(周壁41)に接触(干渉)し難くなる。その結果、蓋部30の開閉操作をよりスムーズに行うことができる。また、シール筒部35及びノズル部40の接触による変形等を防止することができ、シール筒部35とノズル部40との間のシール性低下を抑制することができる。さらに、本例では、ノズル部40を、容器1の前後方向の中心よりも前側寄りに配置して、ヒンジ部31からノズル部40までの距離が大きくなるようにしている。このような構成により、蓋部30の開閉操作の際に、シール筒部35とノズル部40とがさらに接触し難くなる。これにより、蓋部30の開閉操作をさらにスムーズに行うことができ、また、シール筒部35とノズル部40との間のシール性低下をより確実に抑制することができる。なお、本例では、シール筒部35に設けたシール凸部36と周壁41の基端部に設けたシール凸部25とでシール性を高めているため、シール筒部35及びノズル部40の変形を抑制することがシール性低下を防止する上で特に重要である。
また、本実施形態の容器1にあっては、容器本体10と、本体キャップ20及び蓋部30で構成されるキャップ部材Cという2つの構成部品のみで形成可能であるため、部品の製造コストが低く、組立て作業も容易である。
以下、本発明の他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と基本的な機能が同一である部分は、図中、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示す粒状物収納容器2は、本体キャップ20に対して着脱可能に構成された蓋部30を有する。すなわち、容器2の蓋部30は、本体キャップ20とは別々に成形されている。
図8に示すように、蓋部30のシール筒部35には、シール筒部35の下部の内周面から径方向内側に突出する係合凸部37が設けられている。これに対応して、本体キャップ20には、周壁41の下部の外周面から突出する係合凸部27が設けられている。蓋部30の係合凸部37と、本体キャップ20の係合凸部27との係合により、蓋部30は本体キャップ20に対して着脱可能に係合保持される。図8に示す蓋部30の閉塞状態から、軸線O(軸線L)に沿って蓋部30を上方に引き上げることにより、容易に蓋部30を取り外すことができる。蓋部30を本体キャップ20から取り外すことにより、取出し口23が開放される。また、蓋部30を本体キャップ20に取り付ける際には、本体キャップ20の上方から蓋部30を軸線O(軸線L)に沿って押し込むことで、容易に蓋部30を取り付けることができる。
本例の容器2においては、蓋部30の閉塞状態において、ノズル部40の周壁41の上端面が蓋部30の天壁32の下面に当接するように構成されている。これにより、蓋部30により取出し口23を閉塞する際のシール性を高めることができる。
図9(a)は、蓋部30を単独で示した側面図であり、図9(b)は、図9(a)におけるA-A線での断面図である。蓋部30の側面には、左右両側に把持凹部38が設けられている。これにより、蓋部30を把持し易くなるので、蓋部30の着脱操作が容易となる。また、図9(b)に示すように、本例の蓋部30にあっては、側壁33の左右両側の領域がシール筒部35の一部を構成している。
上述したところは、本発明の一例を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、先の実施形態では、容器本体10に対して本体キャップ20が圧入されて嵌合保持される構成としているが、これに限られるものではない。例えば、容器本体10と本体キャップ20の一方に雄ねじ部を設けるとともに、他方に雌ねじ部を設けて螺着させる構成としてもよいし、何れか一方の外周面に外向き凸部を設けるとともに他方の内周面に、当該外向き凸部を乗り越えて係合する内向き凸部を設けて打栓等によりアンダーカット結合させる構成としてもよい。また、本例では、本体キャップ20の嵌合筒部21が容器本体10の胴部11の内側に配置される構成としているが、これとは逆に嵌合筒部21が胴部11の外側に配置される構成としてもよい。何れの場合においても、嵌合筒部21と胴部11との嵌合部は、相互間に隙間が生じないようにして、容器本体10と本体キャップ20との間の気密性を確保することが好ましい。容器1の気密性を高めることで、収容空間S内の粒状物Gが外気に触れ難くなり、粒状物Gの品質劣化を抑制することができる。また、蓋部30は、本体キャップ20に対してねじ結合する構成としてもよい。
1、2:粒状物収納容器
10:容器本体
11:胴部
11a:環状突起部
12:底部
12a:下面
13:上端開口部
20:本体キャップ
21:嵌合筒部
21a:小径部
21b:外向きフランジ
21c:環状突起部
22:隔壁
23:取出し口
24:上壁
25:シール凸部
26:ガイド部
26a:傾斜面
27:係合凸部
30:蓋部
31:ヒンジ部
32:天壁
33:側壁
34:指掛け部
35:シール筒部
36:シール凸部
37:係合凸部
38:把持凹部
40:ノズル部
41:周壁
41a:前壁
41b:後壁
41c:側壁
41d:凹部
41e:窪み
42:係合片
42a:連結部
42b:先端部
42c:突起部
A:本体部
C:キャップ部材
G:粒状物
K:粒状物の保持空間
L:ノズル部(周壁)の軸線
O:容器本体の軸線
S:収容空間

Claims (7)

  1. 粒状物を収容する収容空間を有し、該収容空間に連通する取出し口が設けられた本体部と、
    前記取出し口の周縁部から前記本体部の外側に向けて突出し、前記本体部を倒立姿勢とすることにより前記収容空間から前記取出し口を通して送出される所定量の粒状物を、前記本体部の外側から摘み出し可能な状態で保持するよう構成されたノズル部と、を備え、
    前記ノズル部は、前記粒状物の保持空間を区画形成する周壁と、前記保持空間に位置する前記粒状物に係合して該粒状物の移動を規制する係合片と、を有しており、
    前記係合片は、前記周壁の内周面に連結する連結部を支点として揺動可能に構成されていることを特徴とする粒状物収納容器。
  2. 前記係合片は、前記周壁の軸線を挟む両側に対向配置されている、請求項に記載の粒状物収納容器。
  3. 前記本体部は、有底筒状の容器本体と、該容器本体に装着される本体キャップとで構成され、
    前記本体キャップは、前記容器本体における胴部の上端開口部に嵌合保持される嵌合筒部と、該嵌合筒部の上端部に連なり、前記取出し口が形成された隔壁とを有する、請求項1又は2に記載の粒状物収納容器。
  4. 前記ノズル部及び前記取出し口を外側から覆う蓋部を備え、
    前記蓋部には、該蓋部の閉塞状態において前記周壁の外周面に当接するシール筒部が設けられている、請求項1~の何れか一項に記載の粒状物収納容器。
  5. 前記蓋部は、前記本体部に対してヒンジ部を支点に揺動可能に構成されており、
    前記ヒンジ部の揺動中心が、前記周壁の中間の高さに配置されている、請求項に記載の粒状物収納容器。
  6. 前記蓋部は、前記本体部に対して着脱可能に構成されている、請求項に記載の粒状物収納容器。
  7. 前記本体部は、前記収容空間において前記取出し口に向けた前記粒状物の通路を区画形成するガイド部を有する、請求項1~の何れか一項に記載の粒状物収納容器。
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