以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、住宅内のユーザに車両でのドライブを促すドライブプランを提案するドライブプラン提案システムについて具体化している。図1は、そのドライブプラン提案システムの全体構成を示す図である。
図1に示すように、ドライブプラン提案システム10は、管理センタ11に設けられたサーバ12を備える。サーバ12は、本提案システム10を統括するもので、パーソナルコンピュータにより構成されている。サーバ12は、制御部15と、記憶部16と、通信部17とを備える。制御部15は、ドライブプランの提案に関する各種処理を行うもので、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成されている。また、記憶部16は、ドライブプランの提案に必要な各種情報を記憶するものであり、通信部17は、ユーザの所有する車両18等、外部との間で無線通信を行うものである。なお、ドライブプラン提案システム10が外出プラン提案システムに相当し、記憶部16が記憶手段に相当する。
サーバ12は、ユーザの居住する住宅13(自宅)とインターネット等の通信網14を介して接続されている。住宅13には、住宅側コントローラ21が設けられている。住宅側コントローラ21は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成され、サーバ12と通信網14を介して通信可能に接続されている。
住宅13には、ユーザの生体情報を検知する生体センサ23が設けられている。生体センサ23は、住宅13内におけるユーザの生体情報を検知するものであり、例えばリビング等の居室に設けられている。生体センサ23は、ユーザの生体情報として、ユーザの呼吸、体動、脈拍のうち少なくともいずれかを検知する非接触センサからなる。生体センサ23は、住宅側コントローラ21と接続されている。生体センサ23によりユーザの生体情報が検知されると、その検知された生体情報が生体センサ23より逐次住宅側コントローラ21に出力される。なお、生体センサ23としては、ユーザの眠りの深さや睡眠時間をユーザの生体情報として検知するものを用いてもよい。
住宅側コントローラ21は、生体センサ23からユーザの生体情報が入力されると、その生体情報に基づきユーザのストレス状態を判定する。この場合、住宅側コントローラ21は、ユーザのストレス状態として、ユーザのストレス値を判定(算出)する。ストレス値は、ユーザのストレスの高さを示す指標値であり、このストレス値が大きいほどユーザのストレスが高いということになる。本実施形態では、住宅側コントローラ21により、ユーザのストレス値が1~10の10段階で判定されるようになっている。
住宅側コントローラ21は、記憶部22を有している。住宅側コントローラ21は、ユーザのストレス値を判定すると、その都度、そのストレス値を記憶部22に記憶する。この場合、住宅側コントローラ21は、ユーザのストレス値を現在の日時情報(時刻情報)を付して記憶部22に記憶する。これにより、記憶部22には、住宅13内におけるユーザのストレス値の履歴が蓄積される。
車両18には、車両側コントローラ31と、生体センサ32と、カーナビゲーション装置33とが設けられている。車両側コントローラ31は、CPU等を有する周知のマイクロコンピュータを備えて構成され、生体センサ32及びカーナビゲーション装置33とそれぞれ接続されている。
生体センサ32は、車両18内におけるユーザの生体情報を検知するセンサである。詳しくは、生体センサ32は、ユーザが車両18を運転する運転時において、当該ユーザの生体情報を検知するものとなっている。生体センサ32は、ユーザの生体情報として、ユーザの呼吸、体動、脈拍のうち少なくともいずれかを検知する非接触センサからなる。生体センサ32によりユーザの生体情報が検知されると、その検知された生体情報が生体センサ32より逐次車両側コントローラ31に出力される。
車両側コントローラ31は、生体センサ32からユーザの生体情報が入力されると、その生体情報に基づきユーザのストレス状態を判定する。この場合、車両側コントローラ31は、ユーザのストレス状態として、ユーザのストレス値を判定(算出)する。本実施形態では、上述した住宅側コントローラ21でのストレス値判定と同様、車両側コントローラ31においても、ユーザのストレス値が1~10の10段階で判定されるようになっている。
車両側コントローラ31は、記憶部35と通信部36とを有している。車両側コントローラ31は、ユーザのストレス値を判定すると、その都度、そのストレス値を記憶部35に記憶する。この場合、車両側コントローラ31は、ユーザのストレス値を現在の日時情報(時刻情報)を付して記憶部35に記憶する。これにより、記憶部35には、車両18内におけるユーザのストレス値の履歴が蓄積される。
通信部36は、サーバ12の通信部17との間で無線通信を行うことが可能となっている。これにより、車両側コントローラ31は、各通信部17,36を介してサーバ12(制御部15)との間で無線通信可能となっている。
カーナビゲーション装置33(以下、略してカーナビ装置33という)は、ユーザにより目的地が設定されると、その目的地まで車両18を案内する車両案内装置である。カーナビ装置33は、操作部38と、制御部39とを備える。操作部38は、タッチパネル式のディスプレイからなり、目的地の設定等、各種操作を行うものである。制御部39は、操作部38により設定された目的地に基づき、その目的地に至る経路(ルート)を探索するとともに、その探索した経路にしたがって目的地までの案内を行う。また、制御部39は、探索された経路等に基づいて、車両18が目的地に到達(移動)するまでに要する時間、つまり車両18の移動時間を算出する。
ここで、本ドライブプラン提案システム10では、ユーザが車両18で外出する度に(つまりユーザ外出ごとに)、車両18側で、その外出に関する外出情報と、その外出時におけるユーザのストレス値(以下、外出時ストレス値ともいう)とが取得されるようになっている。そして、それら取得された外出情報及び外出時ストレス値が車両18側からサーバ12側に送信され、サーバ12側でそれら外出情報及び外出時ストレス値がユーザ外出ごとに逐次記憶されるようになっている。そして、本ドライブプラン提案システム10では、サーバ12側で記憶されるこれらの情報(外出情報及び外出時ストレス値)に基づき、ユーザが車両18で外出する際のドライブプランを作成し提案するものとなっている。
以下においては、ユーザが車両18で外出するユーザ外出ごとに、その外出情報と、その外出時におけるユーザのストレス値とが取得され記憶される際の流れについて詳しく説明する。
なお、本実施形態では、ユーザが車両18で外出する際、ユーザがカーナビ装置33を用いて外出することを想定している。つまり、ユーザがカーナビ装置33に操作部38を用いて目的地(外出先)を設定することで、カーナビ装置33にその目的地までの経路案内をさせ、その経路案内にしたがって車両18を目的地まで移動させることを想定している。
上述したように、ユーザが車両18で外出する外出時においては、生体センサ32により検知されるユーザの生体情報を基に、車両側コントローラ31においてユーザの外出時ストレス値が逐次判定される。そして、その判定された外出時ストレス値が車両側コントローラ31により逐次記憶部35に記憶される。これにより、記憶部35には、ユーザが車両18で(目的地へ向けて)外出している間中、詳しくは車両18が住宅13を出発してから目的地に到達するまでの間中、ユーザの外出時ストレス値が逐次記憶される。
カーナビ装置33の制御部39は、車両18が目的地に到達して目的地までの案内が終了すると、その案内に際しカーナビ装置33に設定された目的地の情報と、その目的地までの移動に要する時間として算出した移動時間とをそれぞれ車両側コントローラ31に送信する。これにより、ユーザが車両18による目的地までの外出を終える度に、カーナビ装置33(詳しくは制御部39)より、その外出の際の目的地の情報と、移動時間の情報とが車両側コントローラ31に送信される。この場合、目的地の情報は、ユーザが車両18で外出した際の外出先の情報であり、移動時間の情報は、ユーザが車両18で外出した際の外出時間の情報である。したがって、ユーザが車両18での(目的地までの)外出を終える度に、カーナビ装置33より、これら外出先の情報及び外出時間の情報が、当該外出に関する外出情報として車両側コントローラ31に送信されるようになっている。
車両側コントローラ31は、カーナビ装置33より送信される外出情報(外出先の情報及び外出時間の情報)を受信(取得)すると(外出情報取得手段に相当)、それら受信した外出情報を通信部36よりサーバ12へ送信する。また、車両側コントローラ31は、この外出情報の送信に際し、さらに、その外出時におけるユーザの外出時ストレス値を記憶部35より読み出して取得する(外出時ストレス取得手段に相当)。具体的には、記憶部35には、ユーザの当該外出時において逐次記憶された多数の外出時ストレス値が記憶されている。そのため、この場合、車両側コントローラ31は、それら各外出時ストレス値をそれぞれ記憶部35より読み出し、それら読み出したストレス値の平均値を当該外出時におけるユーザの外出時ストレス値として取得する。そして、車両側コントローラ31は、そのようにして取得した当該外出時におけるユーザの外出時ストレス値をサーバ12へ送信する。これにより、ユーザが車両18での外出(ユーザ外出)を終える度に、その外出に関する外出情報と、その外出時におけるユーザの外出時ストレス値とがそれぞれ車両側コントローラ31(車両18側)よりサーバ12へ送信されるようになっている。
サーバ12では、車両側コントローラ31より送信される外出情報及びユーザの外出時ストレス値を受信すると、その都度、制御部15が、それら外出情報及び外出時ストレス値をユーザの外出と対応付けて記憶部16に記憶する(記憶実施手段に相当)。これにより、記憶部16には、ユーザ外出ごとに、その外出に関する外出情報(外出先、外出時間)と、その外出時におけるユーザの外出時ストレス値とがそれぞれ記憶される。図2には、その記憶部16に記憶される情報の内容の一例が示されている。
また、制御部15は、記憶部16にユーザ外出と対応付けてその外出情報とユーザの外出時ストレス値とを記憶するに際し、さらに、そのユーザ外出におけるユーザの外出直前のストレス値(以下、外出前ストレス値ともいう)を住宅側コントローラ21から取得し、その取得したユーザの外出前ストレス値についてもユーザ外出と対応付けて記憶部16に記憶する。これにより、記憶部16には、図2に示すように、ユーザ外出ごとに、その外出に関する外出情報と、その外出時(外出中)におけるユーザの外出時ストレス値と、その外出直前におけるユーザの外出前ストレス値とがそれぞれ記憶される。なお、この場合、外出時ストレス値が「外出時ストレス情報」に相当し、外出前ストレス値が「外出前ストレス情報」に相当する。
制御部15がユーザの外出前ストレス値を住宅側コントローラ21より取得するにあたっては、例えば制御部15が当該ストレス値をサーバ12側へ送信することを要求するリクエスト信号を住宅側コントローラ21に送信することが考えられる。この場合、そのリクエスト信号が住宅側コントローラ21において受信されると、住宅側コントローラ21は記憶部22よりユーザの外出直前のストレス値を読み出し、その読み出したストレス値をサーバ12側へ送信する。なおこの場合、外出直前のストレス値の読み出しは、そのストレス値に付された時刻情報を参照して行う。そして、このように送信される外出直前のストレス値がサーバ12(制御部15)側で受信されると、制御部15は、その受信されたストレス値をユーザの外出前ストレス値として取得する。
サーバ12の制御部15は、上記のようにして記憶部16に記憶される各種情報に基づき、ユーザが車両18で外出する際のドライブプラン(外出プランに相当)を作成する。サーバ12の通信部17は、ユーザが携帯する携帯機器43との間で無線通信が可能とされている。携帯機器43は、例えばスマートフォンやタブレット等からなり、ディスプレイ部43aを有している。制御部15は、ドライブプランを作成すると、その作成したドライブプランを通信部17よりユーザの携帯機器43に送信する。携帯機器43においてドライブプランが受信されると、そのドライブプランがディスプレイ部43aに表示される。なお、ドライブプランは、少なくとも車両18で外出する際の目的地(外出先)を含む情報となっている。
また、制御部15は、ドライブプランを作成すると、その作成したドライブプランを通信部17より車両側コントローラ31に送信する。車両側コントローラ31は、そのドライブプランを受信すると、その受信したドライブプランをカーナビ装置33に送信する。カーナビ装置33(制御部39)は、そのドライブプランを受信すると、そのドライブプランに基づき経路(ルート)設定を行う。
次に、サーバ12の制御部15により実行されるドライブプラン提案処理について図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、本処理は、例えばドライブプランの提案を行う時間帯として予め定められた提案時間帯(例えば昼間の時間帯)において所定周期(例えば5分おき)で繰り返し実行される。
図3に示すように、まずステップS11では、住宅側コントローラ21に通信網14を介してリクエスト信号を送信する。このリクエスト信号は、住宅側コントローラ21に、記憶部22に記憶されている今現在(最新)のユーザのストレス値をサーバ12側へ送信することを要求する信号である。このリクエスト信号が住宅側コントローラ21において受信されると、住宅側コントローラ21は、記憶部22に記憶されている今現在のユーザのストレス値、すなわち住宅13内における今現在のユーザのストレス値をリクエスト信号の応答としてサーバ12側に送信する。
続くステップS12では、住宅側コントローラ21より送信される今現在のユーザのストレス値を受信(取得)したか否かを判定する。今現在のユーザのストレス値を受信(取得)した場合にはステップS13に進む。この場合、今現在のユーザのストレス値を受信する処理が「取得手段」に相当する。一方、今現在ユーザが住宅13内に不在である等して、ユーザのストレス値を受信しなかった場合には本処理を終了する。
ステップS13では、今現在のユーザのストレス値に基づき、ユーザのストレスが高い状態にあるか否かを判定する(ストレス判定手段に相当)。この判定は、例えば今現在のユーザのストレス値が予め定められたストレス基準値を上回っているか否かに基づき行う。本実施形態では、このストレス基準値が6に設定されている。今現在のユーザのストレス値がストレス基準値を上回っている場合、つまりユーザのストレス値が7~10のいずれかである場合にはユーザのストレスが高いと判定され、ステップS14に進む。一方、今現在のユーザのストレス値がストレス基準値以下である場合、つまりユーザのストレス値が1~6のいずれかである場合にはユーザのストレスが高くないと判定され、本処理を終了する。
ステップS14では、記憶部16に記憶されている過去のユーザ外出ごとの外出時ストレス値と、今現在のユーザのストレス値とを比較し、過去の外出時ストレス値が現在のストレス値よりも低くなっているか否かを判定する。具体的には、本ステップでは、過去のユーザ外出ごとの外出時ストレス値の中に、今現在のストレス値よりも低くなっているものがあるか否か判定する。要するに、本ステップでは、ユーザが過去に車両18で外出した際に、今現在よりもストレスが低くなったことがあるか否かを判定する。過去の外出時ストレス値の中に今現在のストレス値より低いものがなければ、ユーザは車両18での外出によりストレスを解消することができないと判断することができる。そのため、この場合には、ステップS15におけるドライブプランの作成処理を行うことなく、本処理を終了する。一方、過去の外出時ストレス値の中に今現在のストレス値より低いものがあれば、ユーザは車両18での外出によりストレスを解消できる可能性があると判断することができる。そのため、この場合には、ステップS15に進む。
ステップS15では、ユーザのドライブプランを作成するドライブプラン作成処理を行う(ドライブプラン作成手段に相当)。この処理では、記憶部16に記憶されている各種情報、すなわちユーザ外出ごとの外出情報、ユーザの外出時ストレス値及びユーザの外出前ストレス値に基づき、ドライブプランを作成する。ドライブプラン作成処理では、例えば、以下の(a)~(c)の処理のうち少なくともいずれかの処理を行うことが考えられる。
(a)記憶部16に記憶されたユーザ外出ごとの外出情報及びユーザの外出時ストレス値に基づき、ドライブプランを作成する。この場合、各ユーザ外出のうちで、ユーザの外出時ストレス値が第1の所定値(例えば3)以下であったときのユーザ外出を特定し、その特定したユーザ外出の外出情報(外出先情報、外出時間情報)に基づいてドライブプランを作成することが考えられる。また、ドライブプランの作成に際しては、上記特定したユーザ外出の外出先情報に基づきドライブプランを作成したり、又は、上記特定したユーザ外出の外出時間情報に基づきドライブプランを作成したりすることが考えられる。
ここで、図2の例では、過去の各ユーザ外出のうち、ユーザ外出A及びBの際の外出時ストレス値が3以下(第1の所定値以下)となっている。このため、例えば、ユーザ外出Aの外出先情報(外出情報)に基づき、ドライブプランを作成することが考えられる。このドライブプランの作成に際しては、例えばユーザ外出Aの際の外出先と同じXaを外出先としたドライブプランを作成したり、又は、Xa付近を外出先としたドライブプランを作成したりすることが考えられる。
また、ユーザ外出Aの外出時間の情報(外出情報)に基づいて、ドライブプランを作成してもよい。この場合、例えばユーザ外出Aの外出時間(1.5時間)と外出時間が同じとなる場所を外出先としたドライブプランを作成することが考えられる。
ちなみに、図2の例では、ユーザ外出A及びBの際の外出時ストレス値がそれぞれ3以下となっているため、ユーザ外出Aの外出情報に基づきドライブプラン(例えばプランA)を作成し、ユーザ外出Bの外出情報に基づきドライブプラン(例えばプランB)を作成するようにしてもよい。この場合、複数のドライブプランが作成されることになる。また、各ユーザ外出A,Bの外出情報に基づき、一のドライブプランを作成するようにしてもよい。
(b)記憶部16に記憶されたユーザ外出ごとの外出情報及びユーザの外出時ストレス値に加え、ユーザの外出前ストレス値に基づき、ドライブプランを作成するようにしてもよい。この場合、各ユーザ外出のうちで、ユーザの外出前ストレス値と外出時ストレス値との差が所定差(例えば6)以上であったときのユーザ外出を特定し、その特定したユーザ外出の外出情報に基づいてドライブプランを作成することが考えられる。なお、ユーザ外出におけるユーザの外出前ストレス値と外出時ストレス値との差は、その外出により減ったユーザのストレス値の減少度に相当する。
ここで、図2の例では、過去のユーザ外出のうち、ユーザ外出Bについては、外出前ストレス値と外出時ストレス値との差が6以上(所定値以上)となっている。このため、例えば、ユーザ外出Bの外出情報に基づいて、ドライブプランを作成することが考えられる。この場合、上記(a)と同様、ユーザ外出Bの外出先情報に基づきドライブプランを作成したり、外出時間に基づきドライブプランを作成したりすることが考えられる。
(c)記憶部16に記憶されたユーザ外出ごとの外出情報及びユーザの外出時ストレス値に加え、ユーザの今現在のストレス値に基づいて、ドライブプランを作成するようにしてもよい。この場合、ユーザの今現在のストレス値が第2の所定値(例えば9)以上となっている場合、つまりユーザの今現在のストレスが特に高くなっている場合には、各ユーザ外出のうちで、ユーザの外出時ストレス値が最も低かったときのユーザ外出の外出情報に基づき、ドライブプランを作成することが考えられる。
ここで、図2の例では、各ユーザ外出のうち、ユーザ外出Bの外出時ストレス値が最も低い2となっている。このため、例えばユーザの今現在のストレス値が9(つまり第2の所定値以上)であった場合、ユーザ外出Bの外出情報に基づき、ドライブプランを作成することが考えられる。なお、この場合、上記(a),(b)と同様、ユーザ外出Bの外出先情報に基づきドライブプランを作成したり、外出時間に基づきドライブプランを作成したりすることが考えられる。
ステップS16では、上記ステップS15で作成されたドライブプランを住宅13内のユーザに対して提案するドライブプラン提案処理を行う。この処理では、作成されたドライブプランをユーザの携帯機器43に送信する。これにより、ユーザの携帯機器43のディスプレイ部43aにドライブプランが表示され、ユーザに対してドライブプランの提案が行われる。また、上記ステップS15で複数のドライブプランが作成された場合には、それら複数のドライブプランをユーザの携帯機器43に送信する。この場合、それら複数のドライブプランが携帯機器43のディスプレイ部43aに表示される。
ユーザは、携帯機器43にドライブプランが受信(取得)された場合、そのドライブプランにしたがって車両18によりドライブ(外出)を行うか否かを決める。そして、そのドライブを行うか否かの情報(ドライブ実施情報)を、携帯機器43の操作により、当該携帯機器43よりサーバ12側へ送信する。これにより、その送信されたドライブ実施情報がサーバ12側で通信部17を通じて受信される。
また、携帯機器43により複数のドライブプランが受信された場合には、ユーザは、携帯機器43のディスプレイ部43aに表示される複数のドライブプランの中からいずれかのドライブプランを選択する。この選択は、携帯機器43の操作に基づいて行われる。ドライブプランの選択が行われると、その選択されたドライブプランの情報が携帯機器43よりサーバ12側へ送信され、その送信されたドライブプランの情報がサーバ12側で受信される。
ステップS17では、受信したドライブ実施情報に基づいて、ユーザがドライブプランにしたがってドライブを行う予定であるか否かを判定する。ユーザがドライブを行う予定である場合にはステップS18に進み、ユーザがドライブを行う予定でない場合には本処理を終了する。
ステップS18では、作成されたドライブプランに基づき、車両18のカーナビ装置33に経路設定を行わせるドライブ経路設定処理を行う。この処理では、作成されたドライブプランを通信部17より車両側コントローラ31に送信する。ドライブプランが複数作成された場合には、ユーザにより選択されたドライブプランを車両側コントローラ31に送信する。
車両側コントローラ31においてドライブプランが受信されると、車両側コントローラ31は、そのドライブプランをカーナビ装置33に送信する。ドライブプランがカーナビ装置33で受信されると、カーナビ装置33の制御部39はそのドライブプランに基づき経路の設定を行う。具体的には、ドライブプランには、少なくとも目的地に関する情報が含まれているため、制御部39は、その目的地を設定しその設定した目的地までの経路を探索する。これにより、ユーザに対してドライブプランの提案が行われた場合には、そのドライブプランに沿った経路設定がカーナビ装置33において自動で行われる。その後、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
ユーザが過去に外出したユーザ外出ごとに、その外出に関する外出情報と、その外出時におけるユーザのストレス状態を示す外出時ストレス値とを記憶部16に記憶し、その記憶したユーザ外出ごとの各情報(外出情報及び外出時ストレス値)に基づいて、ユーザが車両18で外出する際のドライブプランを作成するようにした。具体的には、記憶部16に記憶されたユーザ外出ごとの外出時ストレス値に基づき、各ユーザ外出のうちでユーザの外出時ストレス値が第1の所定値(例えば3)以下であったときのユーザ外出を特定し、その特定したユーザ外出の外出情報に基づいてドライブプランを作成するようにした。この場合、ユーザのストレスが小さかったときのユーザ外出の外出情報を参照してドライブプランを作成することが可能となる。これにより、ユーザのストレスを解消するのに適したドライブプランを提案することが可能となる。
また、ユーザのストレスが小さかったときのユーザ外出の外出先情報(外出情報)を参照してドライブプランを作成するようにした。ユーザの外出(ドライブ)によるストレスの解消度合いは、その外出先によって大きく変わることが考えられる。例えば、ユーザが好きな外出先であれば、ユーザのストレスが大きく解消されることが考えられる。この点、上記のように外出先情報を参照してドライブプランを作成するようにしたことで、ユーザのストレスを解消するのにより適したドライブプランを提案することが可能となる。
また、ユーザのストレスが小さかったときのユーザ外出の外出時間(外出情報)を参照してドライブプランを作成するようにしてもよい。ユーザの外出(ドライブ)によるストレスの解消度合いは、その外出時間によっても変わることが考えられる。例えば、外出時間(ドライブの時間)が長ければ、その分ユーザのストレスが解消される場合が考えられる。この点、外出時間情報を参照してドライブプランを作成するようにしたことで、ユーザのストレスを解消するのに適したドライブプランを提案することが可能となる。
過去のユーザ外出ごとに、外出情報と外出時ストレス値とに加え、ユーザが外出する直前におけるストレス状態を示す外出前ストレス値を記憶部16に記憶するようにした。そして、記憶部16に記憶されたユーザ外出ごとの各情報(外出情報、外出時ストレス値及び外出前ストレス値)に基づき、ユーザの外出プランを作成するようにした。具体的には、各ユーザ外出のうちで、ユーザの外出前ストレス値と外出時ストレス値との差が所定差(例えば6)以上であったときのユーザ外出を特定し、その特定したユーザ外出の外出情報に基づいてドライブプランを作成するようにした。ここで、ユーザ外出における外出前ストレス値と外出時ストレス値との差は、その外出(ドライブ)によってユーザのストレスがどれだけ減ったかそのストレスの減少度に相当する。したがって、この場合、外出によりユーザのストレスが大きく減ったときのユーザ外出を参照してドライブプランを作成することが可能となる。これにより、ユーザのストレスを解消する上で、より好適なドライブプランを提案することが可能となる。
記憶部16に記憶された過去のユーザ外出ごとの各情報(外出情報、外出時ストレス情報)に加え、ユーザの今現在のストレス値に基づき、ドライブプランを作成するようにした。具体的には、ユーザの今現在のストレス値が第2の所定値(例えば9)以上となっている場合には、各ユーザ外出のうちで、ユーザの外出時ストレス値が最も低かったときのユーザ外出を特定し、その特定したユーザ外出の外出情報に基づき、ドライブプランを作成するようにした。この場合、ユーザの今現在のストレスが特に高くなっている場合には、ユーザのストレスが特に小さかったときのユーザ外出の外出情報を参照してドライブプランを作成することが可能となる。これにより、今現在のユーザのストレスに応じた好適な外出プランを提案することができる。
ユーザのストレスが高い状態にあると判定した場合に、ユーザに対してドライブプランの提案を行うようにした。これにより、ユーザがストレスを解消したいタイミングでドライブプランの提案を行うことができる。
ユーザが車両18で外出するユーザ外出に際し、その外出先の情報をカーナビ装置33により設定される目的地情報に基づき取得するようにした。また、その外出時におけるユーザの外出時ストレス値を車両18内の生体センサ32により検知されるユーザの生体情報に基づき取得するようにした。そして、それら取得された外出先情報と外出時ストレス値とをそれぞれ当該ユーザ外出と対応付けて記憶部16に記憶するようにした。この場合、ユーザが車両18で外出する度に、そのユーザ外出の際の外出情報と外出時ストレス値とが記憶部16に記憶されるため、ドライブプランの作成に必要なそれらの情報を容易に蓄積することが可能となる。
作成した(換言するとユーザに提案した)ドライブプランに基づいて、車両18のカーナビ装置33に経路設定を行わせるドライブ経路設定処理(ステップS18)を行うようにした。この場合、ユーザはドライブプランに沿ってカーナビ装置33に経路設定する必要がないため、ドライブプランに沿って外出(ドライブ)するに際し、利便性の向上を図ることができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、ドライブプランの提案に際し、ユーザの携帯機器43にドライブプランを送信するようにしたが、ドライブプランの提案の仕方は必ずしもこれに限らない。例えば、住宅13内に音声を出力することで報知を行う報知装置(例えばAIスピーカー)を設け、その報知装置にドライブプランを送信するようにしてよい。この場合、その報知装置より音声でドライブプランの提案が行われることになる。なお、報知装置としては、ディスプレイ部にドライブプランを表示して報知を行うものを用いてもよい。
・上記実施形態では、ユーザのストレスが高くなっていると判定された場合に、ユーザのドライブプランを作成し提案するようにしたが、ユーザによる操作部の操作に基づきドライブプランの作成及び提案を行うようにしてもよい。この場合、ユーザ自らストレスが高いと感じたタイミングでドライブプランの提案を行わせることができる。
・上記実施形態では、ユーザに車両18での外出プラン(ドライブプラン)を提案するドライブプラン提案システム(外出プラン提案システムに相当)について具体化したが、かかる提案システムとしては、例えばユーザに徒歩(例えば散歩)での外出プランを提案する提案システムも考えられる。そこで、こうした提案システムに本発明を適用してもよい。
この場合にも、あらかじめユーザの外出ごとに、その外出に関する外出情報と、その外出時におけるユーザのストレス値(外出時ストレス値)とを記憶部に記憶しておく。そして、外出プランの作成に際しては、その記憶部に記憶された各情報に基づき、外出プランを作成するようにする。これにより、上記実施形態と同様、ユーザの過去の外出時におけるストレス値を参照しながら、ユーザのストレスを解消するのに適したドライブプランを作成し提案することが可能となる。
・ところで、ユーザの外出が不足している場合、ユーザが外出不足によりストレスが高くなることがあると考えられる。そこで、この点に鑑み、ユーザによる車両18の使用頻度に基づいて、ユーザの外出が不足しているか否かを判定し(外出不足判定手段に相当)、その判定結果に基づいて外出プランを作成するようにしてもよい。この場合、ユーザによる車両18の使用頻度はカーナビ装置33の使用頻度に基づいて取得することが考えられる。かかる構成では、ユーザの外出が不足していると判定された場合に、例えば長距離のドライブプランを作成することが考えられる。具体的には、記憶部16に記憶されたユーザ外出ごとの外出情報詳しくは外出先情報に基づき、(住宅13から)外出先までの距離が大きいユーザ外出を特定し、その特定したユーザ外出の外出先情報に基づき、ドライブプランを作成することが考えられる。ユーザが外出不足によりストレスが高くなっている場合には、ユーザは長距離のドライブを行うことで、外出不足によるストレスを好適に図れると考えられる。そのため、この場合、こうした外出不足のユーザに適した好適なドライブプランを提案することができる。