JP7227503B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

アクティブフィルタ回路を備えた電力変換装置に関する。
電力変換装置で発生する高調波電流を抑制する手段として、例えば、特許文献1(WO2017-115431)に開示されているようなアクティブフィルタ回路が広く知られている。
従来、アクティブフィルタ回路の実装基板は、電力変換装置のDC-AC変換部を構成するインバータ回路の実装基板とは別基板となっており、電力変換装置の大型化、およびコスト増大の要因となっている。
それゆえ、電力変換装置の省スペース化、省部品化、コスト低減という課題が存在する。
第1観点の電力変換装置は、アクティブフィルタ回路と、インバータ回路と、1つのプリント配線板とを備えている。アクティブフィルタ回路は、交流電源と整流回路との間に並列接続され、高調波電流を抑制するための補償電流を生成する。整流回路は、交流電源の交流電力を直流電力に整流する。インバータ回路は、整流回路から出力された直流電力を所定の周波数の交流電力へ変換する。1つのプリント配線板には、アクティブフィルタ回路とインバータ回路とが実装されている。
この電力変換装置では、アクティブフィルタ回路とインバータ回路とが1つのプリント配線板上に実装されることによって、電力変換装置の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
第2観点の電力変換装置は、第1観点の電力変換装置であって、プリント配線板が、多層プリント配線板である。多層プリント配線板は、絶縁体層を挟んで積層される複数の導電パターン層を有する。プリント配線板は、第1層と第2層とを含んでいる。第1層は、アクティブフィルタ回路の電流または電圧を検出するための第1低電圧パターンを形成している。第2層は、インバータ回路の高電圧パターンを形成している。第1低電圧パターンは、積層方向視において高電圧パターンと重ならない。
この電力変換装置では、アクティブフィルタ回路の第1低電圧パターンが、積層方向視においてインバータ回路の高電圧パターンと重ならないので、インバータ回路が動作しても、アクティブフィルタ回路の第1低電圧パターンにノイズが重畳し難い。それゆえ、アクティブフィルタ回路の電流または電圧が精度よく検出される。
第3観点の電力変換装置は、第2観点の電力変換装置であって、第1層が、第1低電圧パターンとは別に、アクティブフィルタ回路に属する第2低電圧パターンをさらに形成している。第2低電圧パターンの一部は、積層方向視において高電圧パターンと重なる。
この電力変換装置では、アクティブフィルタ回路の電流または電圧の検出に関係のない第2低電圧パターンにノイズが重畳しても電流または電圧の検出精度に影響がない。それゆえ、第2低電圧パターンの一部が、積層方向視において高電圧パターンと重なることを許容することによって、プリント配線板の設計自由度が高まる。
第4観点の電力変換装置は、第1観点の電力変換装置であって、プリント配線板が、多層プリント配線板である。多層プリント配線板は、絶縁体層を挟んで積層される複数の導電パターン層を有する。プリント配線板は、第1層と第2層とを含んでいる。第1層は、インバータ回路の電流または電圧を検出するための第1低電圧パターンを形成している。第2層は、アクティブフィルタ回路の高電圧パターンを形成している。第1低電圧パターンは、積層方向視において高電圧パターンと重ならない。
この電力変換装置では、インバータ回路の第1低電圧パターンが、積層方向視においてアクティブフィルタ回路の高電圧パターンと重ならないので、アクティブフィルタ回路が動作しても、インバータ回路の第1低電圧パターンにノイズが重畳しない。それゆえ、インバータ回路の電流または電圧が精度よく検出される。
第5観点の電力変換装置は、第4観点の電力変換装置であって、第1層が、第1低電圧パターンとは別に、インバータ回路に属する第2低電圧パターンをさらに形成している。第2低電圧パターンの一部は、積層方向視において高電圧パターンと重なる。
この電力変換装置では、インバータ回路の電流または電圧の検出に関係のない第2低電圧パターンにノイズが重畳しても電流または電圧の検出精度に影響がない。それゆえ、第2低電圧パターンの一部が、積層方向視において高電圧パターンと重なることを許容することによって、プリント配線板の設計自由度が高まる。
第6観点の電力変換装置は、第1観点から第5観点のいずれか1つの電力変換装置であって、プリント配線板に実装される1つのスイッチング電源回路をさらに備えている。アクティブフィルタ回路およびインバータ回路は、スイッチング電源回路から電力供給を受ける。
この電力変換装置では、アクティブフィルタ回路およびインバータ回路それぞれが、個別にスイッチング電源回路を有する必要がないので、電力変換装置の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
第7観点の電力変換装置は、第6観点の電力変換装置であって、プリント配線板におけるスイッチング電源回路、アクティブフィルタ回路およびインバータ回路それぞれの実装エリアは分かれている。プリント配線板におけるスイッチング電源回路、アクティブフィルタ回路およびインバータ回路それぞれの回路エリアも分かれている。
この電力変換装置では、電流または電圧を検出するための第1低電圧パターンが、積層方向視において高電圧パターンと重ならない構成、が実現される。
第8観点の電力変換装置は、第1観点から第7観点のいずれか1つの電力変換装置であって、整流回路の出力電力を平滑するコンデンサと、コンデンサに流れる電流を制限する限流回路とをさらに備えている。アクティブフィルタ回路は、高調波電流を抑制するための補償電流を生成する第1スイッチング回路と、第1スイッチング回路の出力電力を平滑する第1コンデンサとを有している。限流回路は、アクティブフィルタ回路の第1コンデンサに流れる電流を制限する限流回路として兼用される。
この電力変換装置では、アクティブフィルタ回路が個別に限流回路を有する必要がないので、電力変換装置の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
第9観点の電力変換装置は、第8観点の電力変換装置であって、アクティブフィルタ回路が、第1スイッチング回路が1つのパッケージに内蔵されている第1パワーモジュールをさらに有している。インバータ回路は、直流電力を所定の周波数の交流電力へ変換する第2スイッチング回路が1つのパッケージに内蔵されている第2パワーモジュールと、第2パワーモジュールを冷却する冷却器とを有している。冷却器は、第1パワーモジュールを冷却する冷却器として兼用される。
この電力変換装置では、1つの冷却器で第1パワーモジュールおよび第2パワーモジュールを冷却することができるので、電力変換装置の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
本開示の一実施形態に係る電力変換装置の構成を示す回路図である。 部品が実装されているプリント配線板の斜視図である。 図2に示すヒートシンクを正面視右端を中心に右方向に180°反転させた状態の平面図である。 プリント配線板の第1層の導電パターンの一部を記載した当該プリント配線板の平面図である。 プリント配線板の第2層の導電パターンの一部を記載した当該プリント配線板の平面図である。 プリント配線板の第3層の導電パターンの一部を記載した当該プリント配線板の平面図である。 プリント配線板の第4層の導電パターンの一部を記載した当該プリント配線板の平面図である。 第1層、第2層、第3層および第4層を積層し、第1層側から積層方向に向かって視たときの各パターンの位置関係を示したプリント配線板の平面図である。
(1)電力変換装置10の概要
図1は、本開示の一実施形態に係る電力変換装置10の構成を示す回路図である。図1において、電力変換装置10は、整流回路20と、インバータ回路40と、アクティブフィルタ回路60と、スイッチング電源80と、1つのプリント配線板70とを備えている。
整流回路20は、交流電源100の交流電力を直流電力に整流する。交流電源100は、三相交流を出力する。
インバータ回路40は、整流回路20から出力された直流電力を所定の周波数の交流電力へ変換して、モータMに供給する。モータMは、三相交流モータであり、例えば、空気調和機の冷媒回路に設けられた圧縮機を駆動する。
アクティブフィルタ回路60は、交流電源100と整流回路20との間に並列接続されている。アクティブフィルタ回路60は、電流検出部33によって検出されたインバータ回路40に流れる電流値に基づいて、インバータ回路40で発生する高調波電流と逆位相の高調波電流を補償することによって、インバータ回路40から電源ラインへ流出する高調波電流を低減する。
(2)詳細構成
(2-1)整流回路20
整流部21は、6つのダイオードD0a,D0b,D1a,D1b,D2a,D2bによってブリッジ状に構成されている。具体的には、ダイオードD0aとD0b、D1aとD1b、D2aとD2bは、それぞれ互いに直列に接続されている。
ダイオードD0a,D1a,D2aの各カソード端子は、共に平滑コンデンサ22のプラス側端子に接続されており、整流回路20の正側出力端子として機能する。
ダイオードD0b,D1b,D2bの各アノード端子は、共に平滑コンデンサ22のマイナス側端子に接続されており、整流回路20の負側出力端子として機能する。
ダイオードD0aおよびダイオードD0bの接続点は、三相交流電源100の一つの極(U相)に接続されている。ダイオードD1aおよびダイオードD1bの接続点は、三相交流電源100の他の一つの極(V相)に接続されている。ダイオードD2aおよびダイオードD2bの接続点は、三相交流電源100の残り1つの極(W相)に接続されている。
整流回路20は、三相交流電源100から出力される交流電力を整流して直流電力を生成し、これを平滑コンデンサ22へ供給する。
(2-2)インバータ回路40
インバータ回路40は、リアクトル24と、平滑コンデンサ22と、インバータモジュール30、電圧検出部32と、電流検出部33と、インバータマイコン35とを有している。
(2-2-1)リアクトル24
リアクトル24は、その一端が整流回路20の正側出力端子に接続され、その他端が平滑コンデンサ22の正側入力端子に接続されている。
(2-2-2)平滑コンデンサ22
平滑コンデンサ22は、一端が整流回路20の正側出力端子に接続され、他端が整流回路20の負側出力端子に接続されている。平滑コンデンサ22は、整流回路20によって整流された電圧を平滑する。
平滑コンデンサ22による平滑後の電圧は、平滑コンデンサ22の出力側に接続されるインバータ回路40へ供給される。
コンデンサの種類としては、電解コンデンサやフィルムコンデンサ、タンタルコンデンサ等が挙げられるが、本実施形態においては、平滑コンデンサ22としてフィルムコンデンサが採用される。
リアクトル24と平滑コンデンサ22とは、LCフィルタを構成している。リアクトル24のインダクタンスおよび平滑コンデンサ23のキャパシタンスは、このLCフィルタが、インバータ回路40の制御信号の生成に用いられるキャリアの周波数と同じ周波数の電流成分を減衰させるように、設定されている。このため、キャリアの周波数と同じ周波数の電流成分が交流電源100に流出することが抑制される。
(2-2-3)インバータモジュール30
インバータモジュール30は、スイッチング回路25および制御回路26が内蔵され、1つのパッケージになっている。
スイッチング回路25は、直流電力を所定の周波数の交流電力へ変換する複数のスイッチング素子から成る。制御回路26は、スイッチング素子を制御する。
(2-2-3-1)スイッチング回路25
スイッチング回路25は、モータMのU相、V相およびW相の駆動コイルLu,Lv,Lwそれぞれに対応する3つの上下アームが互いに並列に、且つ平滑コンデンサ22の出力側に接続されている。
図1において、スイッチング回路25は、複数のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、以下、単にトランジスタという)Q3a,Q3b,Q4a,Q4b,Q5a,Q5bおよび複数の還流用のダイオードD3a,D3b,D4a,D4b,D5a,D5bを含む。
トランジスタQ3aとQ3b、Q4aとQ4b、Q5aとQ5bは、それぞれ互いに直列に接続されることによって各上下アームを構成しており、それによって形成された接続点NU,NV,NWそれぞれから対応する相の駆動コイルLu,Lv,Lwに向かって出力線が延びている。
各ダイオードD3a~D5bは、各トランジスタQ3a~Q5bに、トランジスタのコレクタ端子とダイオードのカソード端子が、また、トランジスタのエミッタ端子とダイオードのアノード端子が接続されるよう、並列接続されている。このそれぞれ並列接続されたトランジスタとダイオードにより、スイッチング素子が構成される。
スイッチング回路25は、平滑コンデンサ22からの直流電圧が印加され、かつ制御回路26により指示されたタイミングで各トランジスタQ3a~Q5bがオンおよびオフを行うことによって、モータMを駆動する駆動電圧を生成する。この駆動電圧は、各トランジスタQ3aとQ3b、Q4aとQ4b、Q5aとQ5bの各接続点NU,NV,NWからモータMの駆動コイルLu,Lv,Lwに出力される。
(2-2-3-2)制御回路26
制御回路26は、インバータマイコン35からの指令電圧に基づき、スイッチング回路25の各トランジスタQ3a~Q5bのオンおよびオフの状態を変化させる。
具体的には、制御回路26は、任意のデューティ比を有するパルス状の駆動電圧がスイッチング回路25からモータMに出力されるように、ゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzを生成する。デューティ比は、インバータマイコン35によって決定される。
生成されたゲート制御電圧Gu,Gx,Gv,Gy,Gw,Gzは、それぞれのトランジスタQ3a~Q5bのゲート端子に印加される。
(2-2-4)電圧検出部32
電圧検出部32は、平滑コンデンサ22の出力側に接続されており、平滑コンデンサ22の両端電圧を検出する。電圧検出部32は、例えば、互いに直列に接続された2つの抵抗が平滑コンデンサ22に並列接続され、平滑コンデンサ22の両端電圧が分圧されるように構成される。それら2つの抵抗同士の接続点の電圧値は、インバータマイコン35に入力される。
(2-2-5)電流検出部33
電流検出部33は、平滑コンデンサ22およびスイッチング回路25の間であって、かつ平滑コンデンサ22の負側出力端子側に接続されている。電流検出部33は、モータMの起動後、モータMに流れるモータ電流を三相分の電流の合計値として検出する。
電流検出部33は、例えば、シャント抵抗および該抵抗の両端の電圧を増幅させるオペアンプを用いた増幅回路で構成されてもよい。電流検出部33によって検出されたモータ電流は、インバータマイコン35に入力される。
(2-2-6)インバータマイコン35
インバータマイコン35は、電圧検出部32、電流検出部33、および制御回路26と接続されている。本実施形態では、インバータマイコン35は、モータMをロータ位置センサレス方式にて駆動させている。なお、ロータ位置センサレス方式に限定されるものではなく、センサ方式で行なってもよい。
また、インバータマイコン35は、電圧検出部32の検出値を監視し、電圧検出部32の検出値が所定の閾値を超えたとき、トランジスタQ3a~Q5bをオフにする保護制御も行っている。
(2-3)アクティブフィルタ回路60
アクティブフィルタ回路60は、アクティブフィルタモジュール50と、第1コンデンサ52と、キャリアフィルタ53と、連繋リアクトル54と、アクティブフィルタマイコン55と、電圧検出部56と、電流検出部57と、U相電流検出部58uと、W相電流検出部58wとを有している。
(2-3-1)アクティブフィルタモジュール50
アクティブフィルタモジュール50は、スイッチング回路45および制御回路46が内蔵され、1つのパッケージになっている。
(2-3-1-1)スイッチング回路45
スイッチング回路45は、高調波電流を抑制するための補償電流を生成する複数のスイッチング素子から成る。
スイッチング回路45は、制御回路46によってスイッチング動作が制御され、交流電源100とスイッチング回路45との間に流れる電流を制御することによって、インバータ回路40から電源ラインへ流出する高調波電流を打ち消す。
スイッチング回路45の構成は、インバータモジュール30のスイッチング回路25の構成と同じであるので、構成部品であるトランジスタおよびダイオードには、インバータモジュール30のスイッチング回路25のトランジスタおよびダイオードと同じ符号を付して、説明を省略する。
(2-3-1-2)制御回路46
制御回路46は、スイッチング素子を制御する。制御回路46の構成も、インバータモジュール30の制御回路26の構成と同じであるので、インバータモジュール30の制御回路26と同じ符号を付して、説明を省略する。
(2-3-2)第1コンデンサ52
第1コンデンサ52は、スイッチング回路45の出力電力を平滑するコンデンサである。
(2-3-3)キャリアフィルタ53
キャリアフィルタ53は、スイッチング回路45のスイッチングに伴うノイズを除去する。具体的には、キャリアフィルタ53は、スイッチング回路45のスイッチングによって生じる補償電流の高域成分を除去する。
(2-3-4)連繋リアクトル54
連繋リアクトル54は、スイッチング回路45と電源ラインとを連系する。
(2-3-5)アクティブフィルタマイコン55
アクティブフィルタマイコン55は、電圧検出部56、電流検出部57、U相電流検出部58u、W相電流検出部58w、および制御回路46と接続されている。
また、アクティブフィルタマイコン55は、電圧検出部56、電流検出部57、U相電流検出部58u、およびW相電流検出部58wの各検出値に基づいて、スイッチング回路45の各スイッチング素子のオン/オフを切り換えるための指令電圧を制御回路46へ送る。
(2-3-6)電圧検出部56
電圧検出部56は、第1コンデンサ52の出力側に接続されており、第1コンデンサ52の両端電圧を検出する。電圧検出部56は、例えば、互いに直列に接続された2つの抵抗が第1コンデンサ52に並列接続され、第1コンデンサ52の両端電圧が分圧されるように構成される。それら2つの抵抗同士の接続点の電圧値は、アクティブフィルタマイコン55に入力される。
(2-3-7)電流検出部57
電流検出部57は、第1コンデンサ52およびスイッチング回路45の間であって、かつ第1コンデンサ52の負側出力端子側に接続されている。電流検出部57は、スイッチング回路45の母線電流を検出する。
電流検出部57は、例えば、シャント抵抗および該抵抗の両端の電圧を増幅させるオペアンプを用いた増幅回路で構成されてもよい。電流検出部57によって検出された電流は、アクティブフィルタマイコン55に入力される。
(2-3-8)U相電流検出部58uおよびW相電流検出部58w
U相電流検出部58uは、U相に流れる補償電流を検出する。W相電流検出部58wは、W相に流れる補償電流を検出する。
(2-4)スイッチング電源80
スイッチング電源80は、整流回路20の出力側に接続されており、インバータマイコン35およびインバータモジュール30の制御回路26に電力を供給する。また、スイッチング電源80は、アクティブフィルタマイコン55およびアクティブフィルタモジュール50の制御回路46にも電力を供給する。
スイッチング電源80の接続位置は、整流回路20の出力側に限定されるものではなく、例えば、限流回路90よりも交流電源100側であってもよい。
(2-5)限流回路90
限流回路90は、限流抵抗91、限流リレー92およびメインリレー93を有している。限流回路90は、平滑コンデンサ22に流れる電流を制限するだけでなく、アクティブフィルタ回路60の第1コンデンサ52に流れる電流を制限する限流回路として兼用される。それゆえ、アクティブフィルタ回路60が個別に限流回路を有する必要がないので、電力変換装置10の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
(2-5-1)限流抵抗91
限流抵抗91は、交流電源100と整流回路20とを結ぶ三相の電源ラインのうちの1つの電源ライン上に接続されている。
限流抵抗91は、平滑コンデンサ22および第1コンデンサ52を徐々に充電するために設けられている。交流電源100の電圧は限流抵抗91を介して整流回路20に印加され、限流抵抗91の抵抗値と交流電源100の交流電圧に応じた電流が平滑コンデンサ22および第1コンデンサ52に流れて、平滑コンデンサ22および第1コンデンサ52を徐々に充電する。
(2-5-2)限流リレー92
限流リレー92は、限流抵抗91が接続されている電源ライン上に、限流抵抗91と直列に接続されている。
限流リレー92の接点間はノーマルオンの状態であり、モータMを起動させる際に、メインリレー93をバイパスするように限流抵抗91と整流回路20との間を導通状態にしている。限流リレー92は、平滑コンデンサ22が適度に充電されてからオフ動作する。
(2-5-3)メインリレー93
メインリレー93は、交流電源100と整流回路20とを結ぶ三相の電源ラインのうち、限流抵抗91および限流リレー92が接続されている電源ライン上であって、限流抵抗91および限流リレー92と並列に接続されている。さらに、メインリレー93は、限流抵抗91および限流リレー92が接続されていない電源ライン上にも接続されている。
交流電源100の電力がいきなり整流回路20に供給されると、過大な突入電流により平滑コンデンサ22などの部品が破壊される虞があるので、通常、メインリレー93が接点間をオフして、交流電源100と整流回路20とを結ぶ電源ラインを導通させていない。
メインリレー93は、平滑コンデンサ22が適度に充電され、限流リレー92がオフ動作してから、オン動作する。
(2-6)プリント配線板70
図2は、部品が実装されているプリント配線板70の斜視図である。図2において、プリント配線板70上には、インバータ回路40、アクティブフィルタ回路60およびスイッチング電源80が実装されている。これにより、各回路間を接続するハーネスが不要となり、電力変換装置10の小型化やコストダウンが図られる。
(2-7)ヒートシンク200
図2に示すように、インバータモジュール30には、高温になるスイッチング回路25からの放熱を促すためにヒートシンク200が設置されている。
図3は、図2に示すヒートシンク200を正面視右端を中心に右方向に180°反転させた状態の平面図である。図3において、ヒートシンク200には、インバータモジュール30だけでなく、アクティブフィルタモジュール50およびファン用パワーモジュール120が装着されている。
ヒートシンク200は、アクティブフィルタモジュール50およびファン用パワーモジュール120を冷却する冷却器として兼用されている。
1つのヒートシンク200でインバータモジュール30、アクティブフィルタモジュール50およびファン用パワーモジュール120を冷却することができるので、電力変換装置10の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
(3)プリント配線板70の詳細構成
プリント配線板70は、絶縁体層を挟んで積層される複数の導電パターン層を有する多層プリント配線板である。
本実施形態では、インバータ回路40、アクティブフィルタ回路60およびスイッチング電源80を構成する各種電気部品が実装される面を上にして、上から下方に向かって第1層、第2層、第3層および第4層の導電パターン層が積層されている。
図4A、図4B、図4Cおよび図4Dは、プリント配線板70の第1層Z1、第2層Z2、第3層Z3および第4層Z4それぞれの導電パターンの一部を記載した当該プリント配線板70の平面図である。
図4A、図4B、図4Cおよび図4Dでは、説明の便宜上、各層を平面視で16個の領域に分け、各領域にはその位置を示す符号を付している。
例えば、図4A、図4B、図4Cおよび図4Dの平面視において、左下端の領域の位置をX1として、X方向へ一つ領域を移動する毎にXの後ろの番号が1つ増加する。また、Y1からY方向へ一つ領域を移動する毎にYの後ろの番号が1つ増加する。
さらに、層がZ1から積層方向へ一つ移動する毎にZの後ろの番号が1つ増加する。具体的に例示すると、図4Dの第4層Z4の平面視右上端にある領域は、領域X4Y4Z4と表示する。
図4A、図4B、図4Cおよび図4Dの層を積層したとき、Xの後ろの番号およびYの後ろの番号が同一の領域は、積層方向から視て完全に重なるように構成されている。
図5は、第1層Z1、第2層Z2、第3層Z3および第4層Z4を積層し、第1層Z1側から積層方向に向かって視たときの各パターンの位置関係を示したプリント配線板70の平面図である。
(3-1)第1層Z1
第1層Z1では、電流検出用の低電圧パターンが、他の層に形成されている高電圧パターンと積層方向から視て、重ならないように形成されている。
(3-1-1)第1-A低電圧パターン41L
図4Aにおいて、第1層Z1には、第1-A低電圧パターン41Lが、領域X4Y3Z1に形成されている。第1-A低電圧パターン41Lは、インバータモジュール30の電流検出に使用される導電パターンである。インバータモジュール30の電流検出は、電流検出部33を介して行われる。
第1-A低電圧パターン41Lが存在する領域X4Y3Z1と積層方向視で重なる、第2層Z2の領域X4Y3Z2、第3層Z3の領域X4Y3Z3および第4層Z4の領域X4Y3Z4には、高電圧パターンは存在しない。
例えば、アクティブフィルタ回路60が動作しても、第1-A低電圧パターン41Lにノイズが重畳しない。それゆえ、インバータ回路40の電流を精度よく検出することができる。
(3-1-2)第1―B低電圧パターン61L
また、第1層Z1には、第1-B低電圧パターン61Lが、領域X2Y3Z1に形成されている。第1-B低電圧パターン61Lは、アクティブフィルタモジュール50の電流検出に使用される導電パターンである。アクティブフィルタモジュール50の電流検出は、電流検出部57を介して行われる。
第1-B低電圧パターン61Lが存在する領域X2Y3Z1と積層方向視で重なる、第2層Z2の領域X2Y3Z2、第3層Z3の領域X2Y3Z3および第4層Z4の領域X2Y3Z4には、高電圧パターンは存在しない。
例えば、インバータ回路40が動作しても、第1-B低電圧パターン61Lにノイズが重畳しない。それゆえ、アクティブフィルタモジュール50の電流を精度よく検出することができる。
(3-1-3)第1高電圧パターン61H
さらに、第1層Z1には、第1高電圧パターン61Hが、領域X2Y4Z1、X3Y4Z1、X2Y3Z1、X3Y3Z1およびX3Y2Z1に形成されている。第1高電圧パターン61Hは、整流回路20の出力側とアクティブフィルタ回路60の入力側とを繋ぐ高電圧ラインである。
(3-2)第2層Z2
第2層では、電流検出用および電圧検出用以外の低電圧パターンが、他の層に形成されている高電圧パターンと積層方向から視て、重なるように形成されている。
(3-2-1)第2低電圧パターン42L
図4Bにおいて、第2層Z2には、第2低電圧パターン42Lが、領域X2Y1Z2に形成されている。第2低電圧パターン42Lは、冷媒制御用の各リレーのオン・オフ信号の伝送に使用される低電圧ラインである。
第2低電圧パターン42Lが存在する領域X2Y1Z2と積層方向視で重なる第3層Z3の領域X2Y1Z3には、インバータ回路40およびアクティブフィルタ回路60ではない第3-A高電圧パターン43H(例えば、空調機の場合、スイッチング電源回路、室外ファン回路、冷媒制御回路、室内機への接続回路などの高電圧パターンである。)が存在し、図5のR1部分に示すように、第2低電圧パターン42Lと第3-A高電圧パターン43Hとが積層方向視で一部重なっている。
そのため、第2低電圧パターン42Lを通過する信号に対して、マイコン、リレーに入る前にCRフィルタによるノイズ除去を行っている。
このように、電流または電圧の検出に関係のない第2低電圧パターン42Lについては、第2低電圧パターン42Lの一部が、積層方向視において第3-A高電圧パターン43Hと重なることを許容することによって、プリント配線板70の設計自由度が高められる。
(3-2-2)第2高電圧パターン52H
また、第2層Z2には、第2高電圧パターン52Hが、領域X4Y2Z2およびX4Y1Z2に形成されている。第2高電圧パターン52Hには、インバータ回路40およびアクティブフィルタ回路60に供給する高電圧が供給される。
(3-3)第3層Z3
第3層では、電流検出用および電圧検出用以外の低電圧パターンの一部が、他の層に形成されている高電圧パターンと積層方向から視て、重なるように形成されている。
(3-3-1)第3-A低電圧パターン83L1
図4Cにおいて、第3層Z3には、第3-A低電圧パターン83Lが、領域X1Y2Z3、X2Y2Z3、X3Y2Z3およびX4Y2Z3に形成されている。第3-A低電圧パターン83Lは、スイッチング電源80で生成された各出力電圧(5V、15Vなど)の供給ラインである。
第3-A低電圧パターン83L1の一部が存在する領域X4Y2Z3と積層方向視で重なる第2層Z2の領域X4Y2Z2には、第2高電圧パターン52Hが存在し、図5のR2部分に示すように、第3-A低電圧パターン83L1と第2高電圧パターン52Hとが積層方向視で一部重なっている。
そのため、第3-A低電圧パターン83L1を通過する信号に対して、マイコン、パワーモジュールに入る前にCRフィルタによるノイズ除去を行っている。
このように、電流または電圧の検出に関係のない第3-A低電圧パターン83L1については、第3-A低電圧パターン83L1の一部が、積層方向視において第2高電圧パターン52Hと重なることを許容することによって、プリント配線板70の設計自由度が高められる。
(3-3-2)第3-B低電圧パターン83L2
図4Cにおいて、第3層Z3には、第3-B低電圧パターン83L2が、領域X4Y1Z3に形成されている。第3-B低電圧パターン83L2は、メインリレー93のオン・オフ信号の伝送に使用される低電圧ラインである。
第3-B低電圧パターン83L2が存在する領域X4Y1Z3と積層方向視で重なる第2層Z2の領域X4Y1Z2には、第2高電圧パターン52Hが存在し、図5のR3部分に示すように、第3-B低電圧パターン83L2と第2高電圧パターン52Hとが積層方向視において一部重なっている。
そのため、第3-B低電圧パターン83L2を通過する信号に対して、マイコン、リレーに入る前にCRフィルタによるノイズ除去を行っている。
このように、電流または電圧の検出に関係のない第3-B低電圧パターン83L2については、第3-B低電圧パターン83L2の一部が、積層方向視において第2高電圧パターン52Hと重なることを許容することによって、プリント配線板70の設計自由度が高められる。
(3-3-3)第3-A高電圧パターン43H
また、第3層Z3には、第3-A高電圧パターン43Hが、領域X2Y1Z3に形成されている。第3-A高電圧パターン43Hは、インバータ回路40およびアクティブフィルタ回路60ではない高電圧ラインである(例えば、空調機の場合、スイッチング電源回路、室外ファン回路、冷媒制御回路、室内機への接続回路などの高電圧パターンである。)。
(3-4)第4層Z4
第4層Z4では、電圧検出用および電流検出用の低電圧パターンが、他の層に形成されている高電圧パターンと積層方向から視て、重ならないように形成されている。
(3-4-1)第4-A低電圧パターン44L
図4Dにおいて、第4層Z4には、第4-A低電圧パターン44Lが、領域X3Y4Z4、X4Y4Z4、X4Y3Z4およびX4Y2Z4に形成されている。第4-A低電圧パターン44Lは、インバータモジュール30の電圧検出に使用される導電パターンである。インバータモジュール30の電圧検出は、電圧検出部32を介して行われる。
第4-A低電圧パターン44Lの一部が存在する領域X4Y3Z4と積層方向視で重なる、第1層の領域X4Y3Z1、第2層Z2の領域X4Y3Z2、および第3層Z3の領域X4Y3Z3には、第4-A低電圧パターン44Lの一部と積層方向視で重なるような高電圧パターンは存在しない。それゆえ、例えば、アクティブフィルタ回路60が動作しても、第4-A低電圧パターン44Lにノイズが重畳しない。それゆえ、インバータ回路40の電圧を精度よく検出することができる。
(3-4-2)第4-B低電圧パターン64L1
また、第4層Z4には、第4-B低電圧パターン64L1が、領域X3Y3Z4に形成されている。第4-B低電圧パターン64L1は、アクティブフィルタ回路60の電圧検出に使用される導電パターンである。アクティブフィルタ回路60の電圧検出は、電圧検出部56を介して行われる。
第4-B低電圧パターン64L1が存在する領域X3Y3Z4と積層方向視で重なる、第1層Z1の領域X3Y3Z1には、第1高電圧パターン61Hの一部が存在する。それゆえ、第4-B低電圧パターン64L1は第1高電圧パターン61Hの一部と積層方向視で重なる。
しかしながら、第1高電圧パターン61Hは、整流回路20の出力側とアクティブフィルタ回路60の入力側とを繋ぐ高電圧ラインであり、第1高電圧パターン61Hと第4-B低電圧パターン64L1とは共にアクティブフィルタ回路60に属する。
それゆえ、第4-B低電圧パターン64L1が他の高電圧パターンと積層方向視で重なった場合に生じるようなノイズの影響は受けない。
したがって、例えば、インバータ回路40が動作しても、第4-B低電圧パターン64Lにノイズが重畳しない。それゆえ、アクティブフィルタ回路60の電圧を精度よく検出することができる。
このように、同一の回路に属する導電パターンにおいては、電圧または電流検出用の低電圧パターンと、高電圧パターンとが積層方向において重なってもよい。
変形例として、例えば、インバータ回路40に属する電圧または電流検出用の低電圧パターンが、インバータ回路40に属する高電圧パターンと積層方向において重なった場合が考えられる。このような場合でも、インバータ回路40に属さない他の高電圧パターンと積層方向視で重なった場合に生じるようなノイズの影響は受けない。
(3-4-3)第4-C低電圧パターン64L2
さらに、第4層Z4には、第4-C低電圧パターン64L2が、領域X3Y3Z4、X2Y2Z4およびX3Y2Z4に形成されている。第4-C低電圧パターン64L2は、アクティブフィルタ回路60の電流検出に使用される導電パターンである。アクティブフィルタ回路60の電流検出は、U相電流検出部58uおよびW相電流検出部58wを介して行われる。
第4-C低電圧パターン64L2の一部が存在する領域X3Y2Z4と積層方向視で重なる、第1層Z1の領域X3Y2Z1には、第1高電圧パターン61Hの一部が存在する。それゆえ、第4-C低電圧パターン64L2は第1高電圧パターン61Hの一部と積層方向視で重なる。
しかしながら、第1高電圧パターン61Hは、整流回路20の出力側とアクティブフィルタ回路60の入力側とを繋ぐ高電圧ラインであり、第1高電圧パターン61Hと第4-C低電圧パターン64L2とは共にアクティブフィルタ回路60に属する。
それゆえ、第4-C低電圧パターン64L2が他の高電圧パターンと積層方向視で重なった場合に生じるようなノイズの影響は受けない。
したがって、例えば、インバータ回路40が動作しても、第4-C低電圧パターン64L2にノイズが重畳しない。それゆえ、アクティブフィルタ回路60の電流を精度よく検出することができる。
(4)特徴
(4-1)
電力変換装置10では、アクティブフィルタ回路60とインバータ回路40とが1つのプリント配線板70上に実装されることによって、電力変換装置10の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
(4-2)
電力変換装置10では、プリント配線板70が、絶縁体層を挟んで積層される複数の導電パターン層を有する多層プリント配線板である。アクティブフィルタ回路60の電流または電圧を検出するための低電圧パターンと、インバータ回路40の高電圧パターンが、積層方向視において重ならないので、インバータ回路40が動作しても、アクティブフィルタ回路60の当該低電圧パターンにノイズが重畳しない。それゆえ、アクティブフィルタ回路60の電流または電圧が精度よく検出される。
(4-3)
電力変換装置10では、アクティブフィルタ回路60の電流または電圧の検出に関係のない低電圧パターンにノイズが重畳しても電流または電圧の検出精度に影響がないので、当該低電圧パターンの一部が積層方向視において高電圧パターンと重なることが許容される。その結果、プリント配線板70の設計自由度が高まる。
(4-4)
インバータ回路40の電流または電圧を検出するための低電圧パターンと、アクティブフィルタ回路60の高電圧パターンが、積層方向視において重ならないので、アクティブフィルタ回路60が動作しても、インバータ回路40の当該低電圧パターンにノイズが重畳しない。それゆえ、インバータ回路40の電流または電圧が精度よく検出される。
(4-5)
電力変換装置10では、インバータ回路40の電流または電圧の検出に関係のない低電圧パターンにノイズが重畳しても電流または電圧の検出精度に影響がないので、当該低電圧パターンの一部が積層方向視において高電圧パターンと重なることが許容される。その結果、プリント配線板70の設計自由度が高まる。
(4-6)
電力変換装置10では、アクティブフィルタ回路60およびインバータ回路40に電力供給する1つのスイッチング電源回路80がプリント配線板70に実装されている。アクティブフィルタ回路60およびインバータ回路40それぞれが、個別にスイッチング電源回路を有する必要がないので、電力変換装置10の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
(4-7)
電力変換装置10では、プリント配線板70の実装面におけるスイッチング電源回路80、アクティブフィルタ回路60およびインバータ回路40それぞれの実装エリアが分かれている。さらに、プリント配線板70におけるスイッチング電源回路80、アクティブフィルタ回路60およびインバータ回路40それぞれの回路エリアもプリント配線板70の積層方向に分かれている。その結果、電流または電圧を検出するための低電圧パターンが、積層方向視において当該低電圧パターンが属する回路とは異なる回路に属する高電圧パターンと重ならない。
(4-8)
電力変換装置10では、平滑コンデンサ22に流れる電流を制限する限流回路90は、アクティブフィルタ回路60の第1コンデンサ52に流れる電流を制限する限流回路として兼用される。それゆえ、アクティブフィルタ回路60が個別に限流回路を有する必要がなく、電力変換装置10の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
(4-9)
電力変換装置10では、インバータ回路40のインバータモジュール30を冷却するヒートシンク200が、アクティブフィルタモジュール50を冷却するヒートシンクとして兼用される。それゆえ、1つのヒートシンク200でインバータモジュール30およびアクティブフィルタモジュール50を冷却することができるので、電力変換装置10の小型化、軽量化、低コスト化が図られる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
10 電力変換装置
20 整流回路
22 平滑コンデンサ
30 インバータモジュール(第2パワーモジュール)
40 インバータ回路
50 アクティブフィルタモジュール(第1パワーモジュール)
52 第1コンデンサ
60 アクティブフィルタ回路
70 プリント配線板
80 スイッチング電源(スイッチング電源回路)
90 限流回路
WO2017-115431

Claims (8)

  1. 交流電源(100)と前記交流電源(100)の交流電力を直流電力に整流する整流回路(20)との間に並列接続され、高調波電流を抑制するための補償電流を生成するアクティブフィルタ回路(60)と、
    前記整流回路(20)から出力された直流電力を所定の周波数の交流電力へ変換するインバータ回路(40)と、
    前記アクティブフィルタ回路(60)と前記インバータ回路(40)とが実装された1つのプリント配線板(70)と、
    を備え
    前記プリント配線板(70)は、絶縁体層を挟んで積層される複数の導電パターン層を有する多層プリント配線板であって、
    前記アクティブフィルタ回路(60)の電流または電圧を検出するための第1低電圧パターンを形成する第1層と、
    前記インバータ回路(40)の高電圧パターンを形成する第2層と、
    を含み、
    前記第1低電圧パターンが、積層方向視において前記高電圧パターンと重ならない、
    電力変換装置(10)。
  2. 前記第1層は、前記第1低電圧パターンとは別に、前記アクティブフィルタ回路(60)に属する第2低電圧パターンをさらに形成しており、
    前記第2低電圧パターンの一部が、積層方向視において前記高電圧パターンと重なる、
    請求項に記載の電力変換装置(10)。
  3. 交流電源(100)と前記交流電源(100)の交流電力を直流電力に整流する整流回路(20)との間に並列接続され、高調波電流を抑制するための補償電流を生成するアクティブフィルタ回路(60)と、
    前記整流回路(20)から出力された直流電力を所定の周波数の交流電力へ変換するインバータ回路(40)と、
    前記アクティブフィルタ回路(60)と前記インバータ回路(40)とが実装された1つのプリント配線板(70)と、
    を備え、
    前記プリント配線板(70)は、絶縁体層を挟んで積層される複数の導電パターン層を有する多層プリント配線板であって、
    前記インバータ回路(40)の電流または電圧を検出するための第1低電圧パターンを形成する第1層と、
    前記アクティブフィルタ回路(60)の高電圧パターンを形成する第2層と、
    を含み、
    前記第1低電圧パターンが、積層方向視において前記高電圧パターンと重ならない、
    電力変換装置(10)。
  4. 前記第1層は、前記第1低電圧パターンとは別に、前記インバータ回路(40)に属する第2低電圧パターンをさらに形成しており、
    前記第2低電圧パターンの一部が、積層方向視において前記高電圧パターンと重なる、
    請求項に記載の電力変換装置(10)。
  5. 前記プリント配線板(70)に実装される1つのスイッチング電源回路(80)をさらに備え、
    前記アクティブフィルタ回路(60)および前記インバータ回路(40)は、前記スイッチング電源回路(80)から電力供給を受ける、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電力変換装置(10)。
  6. 前記プリント配線板(70)における前記スイッチング電源回路(80)、前記アクティブフィルタ回路(60)および前記インバータ回路(40)それぞれの実装エリアは分かれており、
    前記プリント配線板(70)における前記スイッチング電源回路(80)、前記アクティブフィルタ回路(60)および前記インバータ回路(40)それぞれの回路エリアも分かれている、
    請求項に記載の電力変換装置(10)。
  7. 前記整流回路(20)の出力電力を平滑するコンデンサ(22)と、
    前記コンデンサ(22)に流れる電流を制限する限流回路(90)と、
    をさらに備え、
    前記アクティブフィルタ回路(60)は、
    高調波電流を抑制するための補償電流を生成する第1スイッチング回路と、
    前記第1スイッチング回路の出力電力を平滑する第1コンデンサ(52)と、
    を有し、
    前記限流回路(90)は、前記アクティブフィルタ回路(60)の前記第1コンデンサ(52)に流れる電流を制限する限流回路として兼用される、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電力変換装置(10)。
  8. 前記アクティブフィルタ回路(60)は、前記第1スイッチング回路が1つのパッケージに内蔵されている第1パワーモジュール(50)をさらに有し、
    前記インバータ回路(40)は、
    直流電力を所定の周波数の交流電力へ変換する第2スイッチング回路が1つのパッケージに内蔵されている第2パワーモジュール(30)と、
    前記第2パワーモジュール(30)を冷却する冷却器と、
    を有し、
    前記冷却器は、前記第1パワーモジュール(50)を冷却する冷却器として兼用される、
    請求項に記載の電力変換装置(10)。
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