JP7227024B2 - 流量制御システム、流量制御方法、及び流量制御プログラム - Google Patents

流量制御システム、流量制御方法、及び流量制御プログラム Download PDF

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本発明は、流量制御システム、流量制御方法、及び流量制御プログラムに関する。
ロボットには、アームの先端にノズルが配置され、自動車のドア等の被塗布物の表面にシール材を塗布するものがある。例えば、シール材を供給するポンプとノズルを一体に組み立てることで、被塗布物の形状に応じてロボットのアーム(ノズル)の移動速度が変化しても、被塗布物に塗布されるシール材の塗布量を均一に制御するという技術が知られている。例えば、特許文献1、2参照。
特開平3-16675号公報 特開平9-117709号公報
ところで、ポンプが大きくてロボットに搭載できない場合、ロボットから離れた場所にポンプが配置され、高圧に耐えるホースやパイプ等の流体配送系を用いてノズルにシール材を供給する。ロボットは複雑な部品上の複雑な形状の塗布経路に沿ってできるだけ一定速で移動するが鋭角なコーナ部では必然的に速度の低下が発生することがある。このように、ロボット速度が低下しても単位長さあたりのシール材塗布量を一定に保つために、ノズルの移動速度に比例してポンプ駆動用のモータの回転数(∝流量)を増減させ流量を制御する。
しかしながら、流体配送系のホース等が長い場合、流体配送系の弾性により、ノズルの流量に反映されるまでに時間がかかってしまい、流量を迅速に制御することは困難である。
例えば、ノズルの流量を増やそうとポンプのモータの回転数を上げても、流体配送系(ホース)が膨らむため、流体配送系内のシール材の圧力が上がるまでに時間がかかり、ノズルの流量が追いつくまでに遅れが生じる。一方、ノズルの流量を減らそうとポンプのモータの回転数を下げても、流体配送系内のシール材の圧力が下がる(すなわち、ホースが縮小する)までに時間がかかるため、ノズルでの流量がなかなか下がらないという現象が起こる。
また、シール材は、非ニュートン(Non-Newtonian)流体、すなわち粘性係数が一定でなくかつ非線形であるため、シール材の粘性係数の温度、流量、時間、製造ロット等による変動に対応することが困難であった。
図9A、図9Bは、それぞれシール材が過大に塗布されたケースを示す図である。なお、白色の矢印は、ノズルが移動する方向を示す。図9Aには、シール材を塗布するスタート時に過大に塗布され、シール材の塗布された最初の地点から矢印で示す範囲で、塗布幅が膨らんでいる様子が見られる。また、図9Bには、鋭角コーナでのロボットの減速に流量が対応できずに、シール材が過大に塗布され、塗布幅が膨らんでいる様子が見られる。
すなわち、ポンプが吐出する流量はきめ細やかに精度良く制御できるにもかかわらず、流体配送系が長く、流体配送系の弾性により、ノズル位置での流量に反映されるまでに遅れが生じ、特に、被塗布物への塗布開始時や、被塗布物の鋭角なコーナ部等においてシール材の塗布幅を一定に保つことが困難であった。
一方で、流体の粘度特性が時間的に一定である場合にはノズル直前の流体の圧力と流量の間には一意の関係がある。すなわち、予めノズルにおけるシール材の圧力と流量の関係を測定してプロットしておけば、塗布を行っている時のシール材の圧力を計ることによりその瞬間のノズルから流出するシール材の流量を正確に算出することが可能である。
しかしながら、実際のシール材の粘性係数は温度や流量に応じて(Sheer Thinning)、時々刻々大きく変動するため、測定された圧力値の精度が良くても、シール材の流量を精度よく計算することは困難であった。さらに、ノズルでの流量を精度よく求めるためには時々刻々変動する流体の粘性係数を推定して流量計算を補正する必要があるが、流量指令が頻繁に上下する状況では粘性係数を正確に推定することが困難であった。
なお、以下において、「弾性流体配送系」は、剛体でない材質から成る流体配送系であって、流体の圧力の変動により流体配送系の弾性が流量に有意な影響を与えうる流体配送系を意味する。
そこで、上記のように、例えばシール材の吐出ノズルをロボットの先端に装着して塗布作業をするようなときに、流体配送系のホース等が長い場合等のように、弾性流体配送系を用いる場合でもノズルが吐出する流量を精度良く制御することが望まれている。
本開示の流体制御システムの一態様は、モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成する流量指令生成部と、前記圧力センサにより測定された前記圧力に基づいて、前記ノズルが吐出する前記流体の流量の推定値をフィードバック値として算出するフィードバック値算出部と、算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する回転速度指令生成部と、を備える。
本開示の流体制御方法の一態様は、モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、を備える流量制御システムの流量制御方法であって、前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成し、前記圧力センサにより測定された前記圧力に基づいて、前記ノズルが吐出する前記流体の流量の推定値をフィードバック値として算出し、算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する。
本開示の流体制御プログラムの一態様は、モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、を備える流量制御システムを制御する流量制御プログラムであって、コンピュータに、前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成する処理と、前記圧力センサにより測定された前記圧力に基づいて、前記ノズルが吐出する前記流体の流量の推定値をフィードバック値として算出する処理と、算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する処理と、を実行させる。
一態様によれば、弾性流体配送系を用いる場合でもノズルが吐出する流量を精度良く制御することができる。
第1の実施形態の流体制御システムを示すブロック図である。 図1の制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図2のCPUの機能例を示す機能ブロック図である。 流体配送系の弾性について説明する模式図である。 流体配送系内の圧力と流体配送系の体積との関係の一例を示す図である。 流体配送系内の圧力と流体配送系の弾性係数との関係の一例を示す図である。 図1に示した流体制御システムの動作を説明するフローチャートである。 第2の実施形態のCPUの機能例を示す機能ブロック図である。 第2の実施形態の流体制御システムの動作を説明するフローチャートである。 不良塗布の一例を示す図である。 不良塗布の一例を示す図である。
以下、第1の実施形態について図面を用いて説明する。
なお、以下の説明では、簡単のため、「弾性流体配送系」を「流体配送系」という。そして、特に断らない限り、流体配送系とは、「弾性流体配送系」のことである。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る流量制御システムの全体構成を示すブロック図である。流量制御システムは、制御装置10、ポンプ20、流体配送系30、バルブ40、ノズル50及び圧力センサ60から構成される。
なお、以下の説明において、流体制御システムは、シール材を配送するが、これに限定されず、任意の非ニュートン流体に対して適用可能である。
制御装置10は、CPU等の制御部と、ROM、RAM、CMOSメモリ等の記憶部を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のコンピュータである。なお、制御装置10は、図示しないロボットのロボットコントローラ等のロボット制御装置でも良く、後述するポンプ20に含まれるサーボモータの制御装置でも良い。制御装置10については、図2及び図3で詳述する。
ポンプ20は、例えば、Positive Displacement Pump(容積移送式ポンプ)、すなわち、モータの回転量に比例した容積が押し出されるポンプであり、サーボモータ等のモータ21と、ピストンによるシール材の流体を押し出すショットメータ22を有する。そして、ポンプ20は、制御装置10からの回転速度指令値の回転速度でモータ21を駆動する。これにより、ポンプ出口でのシール材の吐出量を精度良く制御することができる。なお、ポンプ20には、モータ21とショットメータ22との組み合わせに限定されず、ギアポンプ、回転容積式ねじポンプ等の、他の型式の容積移送式ポンプを用いても良い。
流体配送系30は、線形又は非線形の弾性を有したホースやパイプ等である。流体配送系30は、自動車等の被塗布物の大きさに応じた長さを有し、例えば、4-5m程度の長さを有する。なお、流体配送系30については、図4及び図5で詳述する。
バルブ40は、流体配送系30により配送されてきたシール材のノズル50への流れをON/OFF(開閉)する。
ノズル50は、例えば、図示されないロボットのアームの先端に配置され、図示されない被塗布物に対してシール材を塗布する。このノズルはそこまでの流体配送系の直径に比較してかなり小さな開口部を持ち、ノズル直前の流体の圧力により流体はノズルの開口部をかなり高速に通過し被塗布物に吹き付けられる。その時の流量は、流体の圧力、粘度とノズルの開口面積(Orifice)によって決まる。なお、高圧である流体の圧力はノズルの外では大気圧まで低下する。この時の圧力降下の殆どはノズル内で発生しており、ポンプからノズル直前まで(すなわち流体配送系内)の圧力降下は無視できる。
圧力センサ60は、流体配送系30内のシール材の圧力(正確には大気圧との差)を測定し、測定した圧力の測定値を制御装置10にフィードバックする。この文書内で、流体又はシール材の「圧力」と記述している場合は全て「大気圧との差」という意味である。なお、圧力センサ60は、予め設定されたサンプリング周期の一定の時間間隔で圧力を測定する。
図2は、図1の制御装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
制御装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、バス104と、入出力インターフェース105と、出力部106と、入力部107と、通信部108とを備える。
CPU101は、ROM102に記録されている流体制御プログラムを含む各種プログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM103には、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータ等が適宜記憶される。
CPU101、ROM102及びRAM103は、バス104を介して相互に接続されている。また、バス104には、入出力インターフェース105も接続される。入出力インターフェース105には、出力部106、入力部107、通信部108及び圧力センサ60が接続される。
出力部106は、液晶ディスプレイ等であり、CPU101の制御指示に基づいて各種情報を出力する。
入力部107は、キーボードやタッチパネル等であり、流体制御システムのオペレータによる入力操作に基づいて各種情報を入力する。
通信部108は、有線又は無線を介して、図示しない上位制御装置や外部入力装置等に接続され、該装置との間の通信を制御する。
また、入出力インターフェース105は、有線又は無線を介して、圧力センサ60に接続され、圧力センサ60により測定された流体配送系30内の圧力を示す信号を受信し、受信した信号をCPU101に出力する。
図3は、図2のCPU101の機能のうち、流体制御処理の実現が可能になる機能の一例を示す機能ブロック図である。
CPU101は、ROM102に格納された流体制御プログラムを、バス104を介して読み出し、流体制御プログラムに従って流体制御システム全体を制御することで、図3に示すように、流量指令生成部201、減算部202、フィードフォワード(FF)ゲイン部203、フィードバック(FB)ゲイン部204、加算部205、回転速度指令生成部206、及びフィードバック値算出部207の機能を実現するように構成される。RAM103には一時的な計算データや表示データ等の各種データが格納される。
流量指令生成部201は、入出力インターフェース105を介して、図示しない上位制御装置や外部入力装置等から入力されるプログラムや命令に従って、ポンプ20が吐出するシール材の流量指令値を生成する。
減算部202は、生成された流量指令値から、後述するフィードバック値算出部207により算出されたフィードバック値を減算する。
FFゲイン部203は、フィードフォワード制御の制御値として、生成された流量指令値を予め設定されたゲインで調整する。
FBゲイン部204は、フィードバック制御の制御値として、流量指令値とフィードバック値との減算値を予め設定されたゲインで調整する。
加算部205は、FFゲイン部203からのフィードフォワード制御の制御値と、FBゲイン部204からのフィードバック制御の制御値とを加算する。
回転速度指令生成部206は、フィードフォワード制御の制御値とフィードバック制御の制御値との加算値に基づいて、ポンプ20のモータ21の回転速度の回転速度指令値を生成する。
フィードバック値算出部207は、回転速度指令生成部206により生成された回転速度指令値と、圧力センサ60により測定された流体配送系30内のシール材の圧力とに基づいて、ノズル50が吐出するシール材の流量の推定値をフィードバック値として算出する。フィードバック値算出部207については、図4及び図5で詳述する。
<流体配送系30内の流量計算>
図4は、流体配送系30の弾性について説明する模式図である。上述したように、流体配送系30は、非線形の弾性を有するホースやパイプ等である。図4では、流体配送系30の弾性を、ピストン31、ばね32、及びシリンダ33を用いて模式的に表す。
図4に示すように、シール材等の流体がポンプ20により吐出される吐出量Fiで流体配送系30に流し込まれることで、ピストン31がばね32で支えられているシリンダ33内に流体を流し込むのと同様であり、その体積に対応してシリンダ33内の圧力(流体の圧力)が高くなる。
なお、ポンプ20が吐出する流体の吐出量Fiは、式(1)のように表される。
Fi=a・Vc (1)
aは、ポンプ係数であり、モータ21の1回転あたりの吐出量を示す。Vcは、回転速度指令生成部206により生成された回転速度指令値を示す。
図5Aは、流体配送系30内の圧力Paと流体配送系30の体積Vmとの関係の一例を示す図である。
図5Aに示す関係を得るために、流体配送系30内に流体を満たして圧力Paがゼロである状態にする。この時の体積をV0とする。この状態で、例えば、制御装置10は、バルブ40を閉じ、ポンプ20のモータ21を少しずつ段階的に回転させて、流体配送系30に流体を少しずつ流し込み、その都度圧力センサ60に圧力Paを測定させる。そして、流体配送系30の体積Vmと、測定された圧力Paのデータをプロットすることにより、図5Aに示す関係が得られる。
図5Aに示すように、圧力Paがゼロ近辺では、圧力Paと体積Vmの関係はほぼ線形に変化する。そして、体積Vmが増加するに従い、流体配送系30が膨れて、圧力Paが急激に上昇し、これ以上流体配送系30内に流体を流し込むことができない状態になる。なお、さらに流体を無理やり流し込んだ場合には、圧力Paが異常に高くなりいずれ流体配送系30が破裂する。
実際の流体制御システムは、流体配送系30の耐圧近傍で動作させることはないため、流体配送系30内の体積Vmと圧力Paとの関係は、線形であるとする。なお、図5Aに示した測定結果があれば、流体配送系30内の体積Vmと圧力Paとの関係が非線形となる場合にも拡張することは容易である。これについては、図5Bで説明する。
体積Vmと圧力Paとの関係が線形となる部分では、流体配送系30内の圧力Paは、式(2)のように計算できる。
Pa=B・(Vm-V0) (2)
Bは、図5Aに示すVm-Pa曲線の圧力Paにおける傾きである。図5Aに示すように、所定の圧力値(又は所定の体積値)までの間は、体積Vmと圧力Paとの関係は、線形である。なお、体積Vmと圧力Paとの関係が非線形となる場合には、図5Aから傾きBの値を取得することができる。
一方、流体配送系30の体積Vmは、ポンプ20が吐出する流体の吐出量Fiと、流体配送系30の出口での流体の流量Faを用いると、式(3)のように表される。
Vm=∫(Fi-Fa)dt+V0 (3)
したがって、流体の圧力Paは、式(2)と式(3)から式(4)のように表される。
Pa=B・∫(Fi-Fa)dt (4)
そして、式(4)の両辺を時間微分することにより、流体配送系30の出口での流体の流量(すなわち、ノズル50での流量)Faは、式(5)のように表される。
Fa=Fi-(Pa’/B) (5)
Pa’は、圧力Paの時間微分を示す。ここで、圧力Paの時間微分Pa’は、直接測定することはできないが、上述したように圧力Paは、例えば、圧力センサ60により所定のサンプリング周期の一定間隔で測定されている。このことから、圧力Paの時間微分Pa’は、式(6)を用いて算出することができる。
Pa’=(P[n]-P[n-1])/Δt (6)
=ΔP/Δt
P[n]、P[n-1]は、圧力センサ60の測定開始からn番目、(n-1)番目に測定された圧力の測定値を示し、Δtは、P[n]、P[n-1]がそれぞれ測定された時間間隔(サンプリング周期)を示す。nは、2以上の整数である。
なお、式(6)を用いて算出される時間微分Pa’は、圧力Paの計測値P[n]、P[n-1]の差分と時間間隔Δtとの比であることから、式(5)を用いて算出される流量Faは、圧力計測の時間間隔Δtにおける平均流量Faveとなる。すなわち、式(5)は、式(6)を用いて式(5’)のように書き換えられる。
Fave=Fi-(ΔP/Δt)/B (5’)
したがって、フィードバック値算出部207は、式(1)と式(5’)を用いて、流体配送系30の出口での流量Fa、すなわちノズル50が吐出するシール材の流量Faの推定値として、平均流量Faveを算出する。フィードバック値算出部207は、算出した平均流量Faveをフィードバック値としてフィードバックすることができる。
なお、上述したように、式(5’)で算出されるFaveは、平均流量であり、現在の瞬間の値ではなく、遅れを含んでいる。その遅れゆえ、FBゲイン部204におけるフィードバック制御のゲインには限度があり、上限以上に上げることができない。しかしながら、流体配送系30での流量Faveを用いることにより、シール材等の非ニュートン流体における粘性係数の変動による影響を最小化することが可能となる。
ここで、上述したように、流体制御システムは、図5Aに示した測定結果を有する場合、体積Vmと圧力Paとの関係が非線形の場合にも容易に拡張することができる。
具体的には、体積Vmと圧力Paの関係が線形の場合、弾性係数Bは定数であるが、非線形の場合、弾性係数Bは、圧力Paに応じて変化し図5Aに示したグラフの圧力Paにおける微分の傾きとなる。
図5Bは、流体配送系30内の圧力Paと流体配送系30の弾性係数Bとの関係の一例を示す図である。
図5Bに示すように、圧力Paがゼロ近辺の圧力P1以下では、圧力Paと体積Vmの関係がほぼ線形に変化するため、弾性係数Bは一定の値B1を示す。そして、体積Vmが増加するに従い、流体配送系30が膨れて、圧力Paが上昇することにより、弾性係数Bも非線形に急激に上昇する。そこで、図5Bに示した圧力Paと弾性係数Bの関係に基づいて、式(5)(式(5’))を非線形の場合に拡張することができる。
<流体制御システムの動作>
図6は、図1に示した流体制御システムの動作を説明するフローチャートである。
ステップS1において、流量指令生成部201は、図示しない上位制御装置や外部入力装置等から入力されるプログラムや命令に従って、ポンプ20が吐出するシール材の流量指令値を生成する。
ステップS2において、フィードバック値算出部207は、式(1)及び式(5’)と、測定された直近の2つの圧力P[n]、P[n-1]に基づいて、ノズル50が吐出する流量Faの推定値として平均流量Faveを算出し、フィードバック値とする。
ステップS3において、回転速度指令生成部206は、流量指令値及びフィードバック値に基づいて、回転速度指令値を生成する。
以上により、第1の実施形態に係る流体制御システムは、測定された直近の2つの圧力P[n]、P[n+1]を用いて圧力Paの時間微分を求め、ノズル50が吐出するシール材の流量Faの推定値として、平均流量Faveを算出する。そして、流体制御システムは、算出した平均流量Faveのフィードバック値と、生成した流量指令値に基づいて、ポンプ20のモータ21の回転速度指令値を生成することにより、流体配送系30を用いる場合でもノズル50が吐出する流量Faを精度良く制御することができる。
また、流体制御システムは、ノズル50での流量Faを平均流量Faveとして推定することにより、シール材等の非ニュートン流体における粘性係数の変動による影響を最小化することが可能となる。これにより、流体制御システムは、ロボットの移動速度に応じてノズル50の流量Faを精度良く制御することができ、被塗布物の鋭角なコーナ部等においてシール材の塗布幅を一定に保つことができる。
以上、第1の実施形態について説明した。
<第2の実施形態>
第2の実施形態に係る流体制御システムは、平均流量を用いて流体の粘性係数を求め、求めた粘性係数と圧力センサにより測定された現在の圧力に基づいて、ノズルが吐出する流量のフィードバック値を算出する点が、第1の実施形態と異なる。
以下に、第2の実施形態について説明する。
第2実施形態に係る流体制御システムは、図1の第1実施形態に係る流体制御システムと同様の構成を備える。
また、第2実施形態に係る制御装置10は、図2の第1実施形態に係る制御装置10と同様のハードウェア構成を有する。
図7は、第2の実施形態に係るCPU101の機能のうち、流体制御処理の実現が可能になる機能の一例を示す機能ブロック図である。なお、図3のブロック図と同様の機能を有する構成については、同じ符号を付し、説明は省略する。
図7に示すように、CPU101は、図1と同様に、流量指令生成部201、減算部202、FFゲイン部203、FBゲイン部204、加算部205、回転速度指令生成部206、及びフィードバック値算出部207の機能を有する。
さらに、フィードバック値算出部207は、粘性係数算出部2071の機能を有する。
粘性係数算出部2071は、例えば、式(5’)を用いて、平均流量Faveを算出し、算出した平均流量Faveと後述する平均圧力とから流体の粘性係数を算出する。
より具体的には、ノズル50が吐出する流体の流量Faは、ノズル50の特性から式(7)のように表すことができる。
Fa=On・Pa/μ (7)
Onは、ノズル50の開口度(開口部の断面積)を示し、μは、流体の粘性係数を示す。
そして、圧力センサ60により測定された直近の2つの圧力P[n]、P[n-1]の平均値((P[n]+P[n-1])/2)を、最終圧力測定時から現在までの圧力の平均値Paveとすると、平均流量Faveは、平均圧力Paveと式(8)のように関係付けられる。
Fave=On・Pave/μave (8)
μaveは、粘性係数の平均値を示す。
粘性係数の平均値μaveは、式(8)から式(9)のように、平均流量Fave及び平均圧力Paveを用いて表すことができる。
μave=On・Pave/Fave (9)
すなわち、粘性係数算出部2071は、式(9)を用いて、平均流量Faveと平均圧力Paveから粘性係数の平均値μaveを算出する。
ここで、流体の粘性係数μは、流量Faや圧力Paの変動と比べてゆっくりであることから、例えば、圧力センサ60の圧力測定のサンプリング周期の時間間隔では一定の値(すなわち、μ=μave)と見なしても差し支えない。
これにより、フィードバック値算出部207は、圧力センサ60により測定された現在の圧力P[n+1]と、算出された粘性係数μ(μave)と、式(10)を用い、ノズル50が吐出する流量Faの推定値として、現在の流量Facを算出する。フィードバック値算出部207は、算出した流量Facをフィードバック値としてフィードバックすることができる。
Fac=On・P[n+1]/μ
=Fave・(P[n+1]/Pave) (10)
流量Facは、現在の圧力P[n+1]と粘性係数μを用いて算出されるため、現在の流体配送系30の流量Fa、すなわち現在のノズル50が吐出する流量Faをリアルタイムに示し、平均流量Faveのように遅れは含まれない。これにより、流体制御システムは、流量Facに基づいたフィードバック制御において、FBゲイン部204のゲインを、第1の実施形態と比べて上げることが可能となり、制御の精度をより向上させることができる。
<流体制御システムの動作>
図8は、第2の実施形態に係る流体制御システムの動作を説明するフローチャートである。なお、図8のフローチャートのうち、図6に示したステップと同様の処理については、同じステップ番号を付し、詳細な説明は省略する。
ステップS1において、流量指令生成部201は、図示しない上位制御装置や外部入力装置等から入力されるプログラムや命令に従って、ポンプ20が吐出するシール材の流量指令値を生成する。
ステップS21において、粘性係数算出部2071は、平均流量Faveと、平均圧力Paveと、式(9)に基づいて、粘性係数μを算出する。
ステップS22において、フィードバック値算出部207は、測定された現在の圧力P[n+1]と、算出された粘性係数μと、式(10)に基づいて、ノズル50が吐出する流量Faの推定値として現在の流量Facを算出し、フィードバック値とする。
ステップS3において、回転速度指令生成部206は、流量指令値及びフィードバック値に基づいて、回転速度指令値を生成する。
以上により、第2の実施形態に係る流体制御システムは、圧力センサ60により測定された現在から直近の2つの圧力Paを用いて、平均流量Faveと平均圧力Paveを求め、シール材の粘性係数μを算出する。流体制御システムは、算出した粘性係数μと測定された現在の圧力P[n+1]を用いて、ノズル50が吐出するシール材の流量Faの推定値として、現在の流量Facを算出する。そして、流体制御システムは、算出した流量Facのフィードバック値と生成した流量指令値に基づいて、ポンプ20のモータ21の回転速度指令値を生成することにより、流体配送系30を用いる場合でもノズル50が吐出する流量Faを精度良く制御することができる。
また、流体制御システムは、現在の流量Facを、ノズル50が吐出する流量Faとすることにより、シール材等の非ニュートン流体における粘性係数の変動による影響を最小化することが可能となる。これにより、流体制御システムは、ロボットの移動速度に応じてノズル50の流量Faを精度良く制御することができ、被塗布物の鋭角なコーナ部等においてシール材の塗布幅を一定に保つことができる。
また、流量Facは、現在の圧力P[n+1]と粘性係数μを用いて算出されるため、現在の流体配送系30の流量Fa、すなわち現在のノズル50が吐出する流量Faをリアルタイムに示し、平均流量Faveのように遅れは含まれない。これにより、流体制御システムは、流量Facに基づいたフィードバック制御におけるゲインをより上げることが可能となり、制御の精度をより向上させることができる。
以上、第2の実施形態について説明した。
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態に係る流体制御システムの制御装置10に含まれる各機能は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(Non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAMを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は、無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態において、流体制御システムは、フィードフォワード制御とフィードバック制御の組み合わせで、ノズル50での流量Faを制御したが、これに限定されない。流体制御システムは、FFゲイン部203及び加算部205を省略し、フィードバック制御のみでノズル50での流量Faを制御しても良い。これにより、流体制御システムは、より少ない構成要素でノズル50での流量を制御することができる。
以上を換言すると、本開示の流体制御システム、流体制御方法、及び流体制御プログラムは、次のような構成を有する各種各様の実施形態を取ることができる。
すなわち、本開示の流体制御システムは、モータ21を有し、モータ21の回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプ20と、ポンプ20から吐出された流体を配送する弾性流体配送系(流体配送系30)と、弾性流体配送系により配送された流体を吐出するノズル50と、弾性流体配送系内の流体の圧力を測定する圧力センサ60と、ポンプ20に吐出させる流体の流量の流量指令値を生成する流量指令生成部201と、圧力センサ60により測定された圧力に基づいて、ノズル50が吐出する流体の流量の推定値をフィードバック値として算出するフィードバック値算出部207と、算出されたフィードバック値及び生成された流量指令値に基づいて、モータ60の回転速度の回転速度指令値を生成する回転速度指令生成部206と、を備える。
この流体制御システムによれば、圧力センサ60により測定された圧力に基づいて、ノズル50が吐出する流体の流量の推定値を算出し、フィードバック値としてフィードバックすることにより、流体配送系30を用いる場合でもノズル50が吐出する流量を精度良く制御することができる。
また、フィードバック値算出部207は、弾性流体配送系入口での流体の流量と、圧力センサ60により測定された直近の2つの流体の圧力と、予め設定された所定の係数と、に基づいてノズル50に流入する流体の平均流量を算出し、算出した流体の平均流量をフィードバック値としても良い。
この流体制御システムによれば、圧力センサ60により測定された直近の2つの圧力を用いて、圧力の時間微分を求め、ノズルが吐出する平均流量をフィードバック値として算出することにより、シール材等の非ニュートン流体における粘性係数の変動による影響を最小化することができる。
また、弾性流体配送系からノズル50に配送される流体の流れを開閉するバルブ40を備え、フィードバック値算出部207は、さらに、弾性流体配送系入口での流体の流量と、圧力センサ60により測定された直近の2つの流体の圧力と、予め設定された所定の係数と、に基づいてノズル50に流入する流体の平均流量を算出し、算出したノズル50に流入する流体の平均流量と、圧力センサ60により測定された流体の現在までの圧力の平均値と、ノズル50の開口度と、に基づいて流体の粘性係数を算出する粘性係数算出部2071を備えても良い。
この流体制御システムによれば、流体の粘性係数は、流量や圧力の変動と比べてゆっくりであり、圧力センサ60の圧力測定の時間間隔では一定の値と見なしても差し支えないため、実際のノズル50が吐出する流量により近い値をフィードバック値とすることができる。
また、フィードバック値算出部207は、ノズル50の開口度と、圧力センサ60により測定された現在の圧力と、粘性係数算出部2071により算出された流体の粘性係数と、に基づいてフィードバック値を算出しても良い。
この流体制御システムによれば、実際のノズル50が吐出する流量により近い値をフィードバック値とすることができ、フィードバック制御におけるゲインを上げることが可能となり、制御の精度を一層上げることができる。
また、本開示の流体制御方法は、モータ21を有し、モータ21の回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプ20と、ポンプ20から吐出された流体を配送する弾性流体配送系(流体配送系30)と、弾性流体配送系により配送された流体を吐出するノズル50と、弾性流体配送系内の流体の圧力を測定する圧力センサ60と、を備える流量制御システムの流量制御方法であって、ポンプ60に吐出させる流体の流量の流量指令値を生成し、圧力センサ60により測定された圧力に基づいて、ノズル50が吐出する流体の流量の推定値をフィードバック値として算出し、算出されたフィードバック値及び生成された流量指令値に基づいて、モータ21の回転速度の回転速度指令値を生成する。
この流体制御方法によれば、圧力センサ60により測定された圧力に基づいて、ノズル50が吐出する流体の流量の推定値を算出し、フィードバック値としてフィードバックすることにより、流体配送系30を用いる場合でもノズル50が吐出する流量を精度良く制御することができる。
また、本開示の流体制御プログラムは、モータ21を有し、モータ21の回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプ20と、ポンプ20から吐出された流体を配送する弾性流体配送系(流体配送系30)と、弾性流体配送系により配送された流体を吐出するノズル50と、弾性流体配送系内の流体の圧力を測定する圧力センサ60と、を備える流量制御システムを制御する流量制御プログラムであって、コンピュータに、ポンプ21に吐出させる流体の流量の流量指令値を生成する処理と、圧力センサ60により測定された圧力に基づいて、ノズル50が吐出する流体の流量の推定値をフィードバック値として算出する処理と、算出されたフィードバック値及び生成された流量指令値に基づいて、モータ21の回転速度の回転速度指令値を生成する処理と、を実行させる。
この流体制御プログラムによれば、圧力センサ60により測定された圧力に基づいて、ノズル50が吐出する流体の流量の推定値を算出し、フィードバック値としてフィードバックすることにより、流体配送系30を用いる場合でもノズル50が吐出する流量を精度良く制御することができる。
10 制御装置
20 ポンプ
30 流体配送系
40 バルブ
50 ノズル
60 圧力センサ
201 流量指令生成部
203 FFゲイン部
204 FBゲイン部
206 回転速度指令生成部
207 フィードバック値算出部

Claims (8)

  1. モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、
    前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、
    前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、
    前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、
    前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成する流量指令生成部と、
    前記圧力センサにより測定された前記圧力に基づいて、前記ノズルに流入する前記流体の平均流量を算出し、算出した前記流体の平均流量をフィードバック値として算出するフィードバック値算出部と、
    算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する回転速度指令生成部と、を備える流量制御システム。
  2. 前記フィードバック値算出部は、
    前記弾性流体配送系入口での前記流体の流量と、前記圧力センサにより測定された測定の時間間隔で隣接する直近の2つの前記流体の圧力と、予め設定された所定の係数と、に基づいて前記ノズルに流入する前記流体の平均流量を算出し、算出した前記流体の平均流量を前記フィードバック値とする、請求項1に記載の流量制御システム。
  3. モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、
    前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、
    前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、
    前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、
    前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成する流量指令生成部と、
    前記圧力センサにより測定された前記圧力に基づいて、前記ノズルが吐出する前記流体の流量の推定値をフィードバック値として算出するフィードバック値算出部と、
    算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する回転速度指令生成部と、
    前記弾性流体配送系から前記ノズルに配送される前記流体の流れを開閉するバルブと、を備え、
    前記フィードバック値算出部は、さらに、
    前記弾性流体配送系入口での前記流体の流量と、前記圧力センサにより測定された測定の時間間隔で隣接する直近の2つの前記流体の圧力と、予め設定された所定の係数と、に基づいて前記ノズルに流入する前記流体の平均流量を算出し、算出した前記ノズルに流入する前記流体の平均流量と、前記圧力センサにより測定された前記流体の現在までの圧力の平均値と、前記ノズルの開口度と、に基づいて前記流体の粘性係数を算出する粘性係数算出部を備える流量制御システム。
  4. 前記フィードバック値算出部は、前記ノズルの開口度と、前記圧力センサにより測定された現在の圧力と、前記粘性係数算出部により算出された前記流体の粘性係数と、に基づいて前記フィードバック値を算出する請求項3に記載の流量制御システム。
  5. モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、
    前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、
    前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、
    前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、を備える流量制御システムの流量制御方法であって、
    前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成し、
    前記圧力センサにより測定された前記圧力に基づいて、前記ノズルに流入する前記流体の平均流量を算出し、算出した前記流体の平均流量をフィードバック値として算出し、
    算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する流量制御方法。
  6. モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、
    前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、
    前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、
    前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、
    前記弾性流体配送系から前記ノズルに配送される前記流体の流れを開閉するバルブと、を備える流量制御システムの流量制御方法であって、
    前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成
    前記弾性流体配送系入口での前記流体の流量と、前記圧力センサにより測定された測定の時間間隔で隣接する直近の2つの前記流体の圧力と、予め設定された所定の係数と、に基づいて前記ノズルに流入する前記流体の平均流量を算出し、算出した前記ノズルに流入する前記流体の平均流量と、前記圧力センサにより測定された前記流体の現在までの圧力の平均値と、前記ノズルの開口度と、に基づいて前記流体の粘性係数を算出し
    前記圧力センサにより測定された現在の圧力と算出された前記流体の粘性係数とに基づいて、前記ノズルが吐出する前記流体の流量の推定値をフィードバック値として算出
    算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する流量制御方法
  7. モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、
    前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、
    前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、
    前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、を備える流量制御システムを制御する流量制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成する処理と、
    前記圧力センサにより測定された前記圧力に基づいて、前記ノズルに流入する前記流体の平均流量を算出し、算出した前記流体の平均流量をフィードバック値として算出する処理と、
    算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する処理と、
    を実行させる流量制御プログラム。
  8. モータを有し、前記モータの回転速度に応じた流量の流体を吐出するポンプと、
    前記ポンプから吐出された前記流体を配送する弾性流体配送系と、
    前記弾性流体配送系により配送された前記流体を吐出するノズルと、
    前記弾性流体配送系内の前記流体の圧力を測定する圧力センサと、
    前記弾性流体配送系から前記ノズルに配送される前記流体の流れを開閉するバルブと、を備える流量制御システムを制御する流量制御プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記ポンプに吐出させる前記流体の流量の流量指令値を生成する処理と、
    前記弾性流体配送系入口での前記流体の流量と、前記圧力センサにより測定された測定の時間間隔で隣接する直近の2つの前記流体の圧力と、予め設定された所定の係数と、に基づいて前記ノズルに流入する前記流体の平均流量を算出し、算出した前記ノズルに流入する前記流体の平均流量と、前記圧力センサにより測定された前記流体の現在までの圧力の平均値と、前記ノズルの開口度と、に基づいて前記流体の粘性係数を算出する処理と、
    前記圧力センサにより測定された現在の圧力と算出された前記流体の粘性係数とに基づいて、前記ノズルが吐出する前記流体の流量の推定値をフィードバック値として算出する処理と、
    算出された前記フィードバック値及び生成された前記流量指令値に基づいて、前記モータの回転速度の回転速度指令値を生成する処理と、
    を実行させる流量制御プログラム。
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