JP7226760B2 - 耐火性管体及び熱膨張性部材 - Google Patents
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Description
上記耐火性管体において、前記筒部は、前記区画部貫通管の端部が挿入される挿入部を有し、前記本体管は、前記筒部の内周面から突出する突出部をさらに有し、前記突出部は、前記区画部貫通管の前記端部における端面と向かい合う位置に配置され、前記熱膨張性部材は、前記区画部貫通管の前記端面と、前記突出部との間に配置されることが好ましい。
上記耐火性管体において、前記熱膨張性部材は、前記熱膨張材を被覆する樹脂製のカバーをさらに有し、前記カバーは、前記筒部の径方向において前記熱膨張材の内面側を覆う構成を有することが好ましい。
上記熱膨張性部材は、区画部を貫通する金属製の区画部貫通管と接続して用いられる金属製の本体管に装着される熱膨張性部材であって、前記本体管は、排水を流通する筒部を有し、前記熱膨張性部材は、延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材と、前記筒部の径方向において前記熱膨張材の内面側を覆うカバーとを備え、前記筒部に配置されることが好ましい。
上記熱膨張性部材において、前記カバーは、前記熱膨張材を挟み込むことで前記熱膨張材を保持することが好ましい。
図1に示すように、耐火性管体11は、区画部41を貫通する金属製の区画部貫通管51と接続して用いられる。本実施形態の区画部41は、建築物の床であり、最下階と、最下階の直上の直上階とを区画する防火区画を構成している。区画部41には、区画部貫通管51が上下に貫通して配置される。区画部41は、貫通孔を有する床スラブ42と、貫通孔の内壁と区画部貫通管51との間に設けられる埋設部43とを有している。床スラブ42は、例えばコンクリート製であり、埋設部43は、例えばモルタルから形成される。
熱膨張材32は、膨張黒鉛と熱可塑性エラストマーとを含有することが好ましい。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー等が挙げられる。熱可塑性エラストマーは、一種を用いてもよいし、複数種を組み合わせて用いてもよい。熱膨張材32は、塩化ビニル系熱可塑性エラストマーを含むことが好ましい。
次に、耐火性管体11の使用方法及び主な作用について説明する。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・カバー33は、熱膨張材32の内周面側のみを覆うように変更することもできる。この場合、カバーと熱膨張材32との間に接着層を設けることで、熱膨張材32とカバーとを接合することができる。また、熱膨張材32の内周面側のみを覆うように構成したカバーに凹凸を形成し、その凹凸に熱膨張材32の内周面側を嵌め込むことで、熱膨張材32とカバーとを接合することもできる。
・本体管21の突出部23を省略してもよい。この場合、熱膨張性部材31と筒部22の内周面との間に必要に応じて接着層を設けることで、熱膨張性部材31を筒部22内に固定することができる。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(ロ)区画部と、前記区画部を貫通する金属製の区画部貫通管と、前記区画部貫通管と接続して用いられる耐火性管体と、を備える耐火構造であって、前記耐火性管体は、排水を流通する筒部を有する金属製の本体管と、延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材を有する熱膨張性部材と、を備え、前記熱膨張性部材は、前記筒部内に配置される耐火構造。
Claims (4)
- 区画部を上下に貫通する金属製の区画部貫通管と接続して用いられる耐火性管体であって、
排水を流通する筒部を有する金属製の本体管と、
延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材を有する熱膨張性部材と、を備え、
前記熱膨張性部材は、前記筒部内に配置され、
前記本体管は、排水の流路がL字状となる曲部を有するベンド管であり、
前記本体管の前記筒部は、
前記区画部貫通管の下端部が挿入される挿入部と、
前記挿入部の反対側となる下流側に位置し、樹脂製の横管が接続される端部と、を有し、
前記筒部の前記挿入部側の内径は、前記筒部の前記端部側の内径よりも小さく、
前記熱膨張性部材は、前記挿入部側に配置され、
前記本体管は、前記筒部の内周面から突出する突出部をさらに有し、
前記突出部は、前記区画部貫通管の前記端部における端面と向かい合う位置に配置され、
前記熱膨張性部材は、前記区画部貫通管の前記端面と、前記突出部との間に配置され、
前記熱膨張材は、膨張黒鉛と熱可塑性エラストマーとポリカーボネート樹脂とを含有し、
前記熱膨張材中の前記熱可塑性エラストマーの含有量は、50質量%を超え、
前記熱膨張材中のポリカーボネート樹脂の含有量は、15質量%以上、30質量%以下の範囲内であることを特徴とする耐火性管体。 - 前記熱膨張性部材は、前記熱膨張材を被覆する樹脂製のカバーをさらに有し、
前記カバーは、前記筒部の径方向において前記熱膨張材の内面側を覆う構成を有することを特徴とする請求項1に記載の耐火性管体。 - 区画部を貫通する金属製の区画部貫通管と接続して用いられる金属製の本体管に装着される用途に用いられる熱膨張性部材であって、
前記本体管は、排水を流通する筒部を有し、
前記熱膨張性部材は、延焼時の熱により熱膨張する熱膨張材と、前記筒部の径方向において前記熱膨張材の内面側を覆うカバーとを備え、前記筒部に配置されるものであり、
前記カバーは、前記熱膨張材を挟み込むことで前記熱膨張材を保持し、
前記熱膨張材は、膨張黒鉛と熱可塑性エラストマーとポリカーボネート樹脂とを含有し、
前記熱膨張材中の前記熱可塑性エラストマーの含有量は、50質量%を超え、
前記熱膨張材中のポリカーボネート樹脂の含有量は、15質量%以上、30質量%以下の範囲内であることを特徴とする熱膨張性部材。 - 前記熱膨張材は、前記筒部の周方向に沿った長手方向を有し、
前記カバーは、前記熱膨張材の内面側を覆う内側壁部と、前記熱膨張材の外面側を覆う外側壁部と、前記内側壁部と前記外側壁部とを連結する連結壁部とを有し、
前記内側壁部と前記外側壁部とによって前記熱膨張材の幅方向における両側面を挟み込むことで前記熱膨張材を保持することを特徴とする請求項3に記載の熱膨張性部材。
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