JP7226391B2 - 参拝設備 - Google Patents

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Description

本発明は、参拝設備に関する。
従来、遺骨のような物品を保管区画に保管する複数の保管棚を備えた参拝設備が、知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-234616号公報
この種の参拝設備において、例えば、一つの参拝ブースあたりの保管区画の数が多いような場合には、保管区画と参拝位置との間でのより迅速な物品の搬送が必要となる。
そこで、本発明は、例えば保管区画と参拝位置との間での物品のより迅速な搬送が可能となるなど、より改善された参拝設備を提供することを、目的の一つとする。
本発明の参拝設備は、第一方向と交差して広がる第一搬送路に沿って設けられそれぞれに物品を保管可能な複数の第一保管区画を有した、第一保管棚と、前記物品を支持し前記第一搬送路に沿って搬送する第一支持部を有するとともに、前記第一保管区画のそれぞれと前記第一搬送路内での前記第一支持部による前記物品の第一支持位置との間で前記物品を搬送可能な、第一搬送機構と、前記第一保管棚と前記第一方向にずれて設けられ、前記第一方向と交差して広がる第二搬送路に沿って設けられそれぞれに物品を保管可能な複数の第二保管区画を有した、第二保管棚と、前記第一搬送機構と前記第一方向に離間して設けられ、前記物品を支持し前記第二搬送路に沿って搬送する第二支持部を有するとともに、前記第二保管区画のそれぞれと前記第二搬送路内での前記第二支持部による前記物品の第二支持位置との間で前記物品を搬送可能な、第二搬送機構と、前記第一搬送路に対して前記第二搬送路とは反対側で参拝ブース内または当該参拝ブースと隣接して設けられた参拝位置と、当該参拝位置に対応して設けられ前記第一搬送機構との間で前記物品を受け渡し可能な第一受渡位置と、の間で前記物品を搬送可能な、第三搬送機構と、前記第一保管棚および前記第二保管棚のうちの少なくとも一方の一部であって前記第一搬送機構と前記第二搬送機構との間に位置した中間棚を貫通し、前記第一搬送機構との間で前記物品を受け渡す第二受渡位置と前記第二搬送機構との間で前記物品を受け渡す第三受渡位置との間で前記物品を搬送可能な、第四搬送機構と、を備える。
図1は、実施形態の参拝設備の一つのフロアの例示的かつ模式的な平面図である。 図2は、実施形態の参拝設備の保管棚およびスタッカクレーンの例示的かつ模式的な側面図である。 図3は、実施形態の参拝設備の中間棚の模式的かつ例示的な側面図である。 図4は、実施形態の参拝設備の参拝ブース側の保管棚の模式的かつ例示的な側面図である。 図5は、図1のV-V断面図である。 図6は、実施形態の参拝設備のブロック図である。 図7は、実施形態の参拝設備における参拝時の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、第1変形例の参拝設備の一つのフロアの例示的かつ模式的な平面図である。 図9は、第2変形例の参拝設備の中間棚の模式的かつ例示的な側面図である。 図10は、第3変形例の参拝設備の一つのフロアの例示的かつ模式的な平面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成から得られる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、下記の構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
なお、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。
また、各図中には、参拝設備における各方向が矢印で示されている。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに交差するとともに、互いに直交している。Z方向は、鉛直方向に略沿っており、矢印Zは、鉛直上方を指している。X方向およびY方向は、水平方向に略沿っている。また、X方向は、左右方向あるいは長手方向と称され、Y方向は、前後方向あるいは短手方向と称され、Z方向は、上下方向と称されうる。
また、各図において、物品Aの各位置を示す符号は、物品Aを示す符号に付随して括弧内に示される場合がある。
[実施形態]
[物品、搬送路、保管棚、保管区画、および参拝ブース]
図1は、参拝設備10の一つのフロアの平面図であって、より詳しくは、図5のI-I線において参拝設備10をZ方向の反対方向に見た平面図である。図1に示されるように、参拝設備10は、複数の保管棚Rを備えている。また、保管棚Rは、それぞれ、物品Aを保管する複数の保管区画1を有している。なお、以下の各図では、簡単のため、保管区画1を単なる四角形で表している。
参拝設備10において、物品Aは、例えば、遺骨を収容した骨壺や、遺品、位牌等を収容した容器である。
物品Aは、それぞれ、当該物品Aの識別情報を示す識別体(不図示)を有し、保管区画1のそれぞれには、当該識別情報を取得するリーダ51(図6参照)が設けられている。識別体は、例えば、バーコードや2次元コードのようなコードが付与されたラベルや、識別情報を保持するRFID(radio frequency identifier)タグである。リーダ51は、例えば、コード画像を撮影するカメラを有したコードリーダや、RFIDタグとの無線通信により識別情報を取得するRFIDリーダである。なお、本実施形態では、各保管区画1には、一つの物品Aの保管位置が設けられているが、これには限定されず、各保管区画1には、互いにY方向にずれた複数の保管位置が設けられてもよい。
参拝設備10には、スタッカクレーン20が移動して物品Aを搬送する空間として、搬送路Tが設けられている。搬送路Tは、Y方向に略一定の幅で、X方向に延びるとともにZ方向に延びている。すなわち、搬送路Tは、X方向およびZ方向に広がっており、言い換えると、Y方向に交差して広がっている。スタッカクレーン20は、物品Aを搬送する搬送機構の一例である。Y方向は、第一方向の一例であり、X方向は、第二方向の一例であり、Z方向は、第三方向の一例である。
図1に示されるように、参拝設備10には、二つの搬送路T(T1,T2)が設けられている。各搬送路TのY方向の両側には、保管棚Rが設けられている。各保管棚Rでは、搬送路Tに沿って、複数の保管区画1が設けられている。搬送路T1と搬送路T2とは、Y方向にずれている。搬送路T1は、第一搬送路の一例であり、搬送路T2は、第二搬送路の一例である。
参拝設備10は、複数の保管棚R(R11,R12,R21,R22)を有している。保管棚R11,R12は、搬送路T1において物品Aを搬送するスタッカクレーン20-11,20-12との間で物品Aを受渡可能であり、第一保管棚の一例である。保管棚R11,R12に設けられる保管区画1は、第一保管区画の一例である。また、スタッカクレーン20-11,20-12は、第一搬送機構の一例である。
保管棚R21,R22は、搬送路T2において物品Aを搬送するスタッカクレーン20-2との間で物品Aを受渡可能であり、第二保管棚の一例である。保管棚R21,R22に設けられる保管区画1は、第二保管区画の一例である。また、スタッカクレーン20-2は、第二搬送機構の一例である。
参拝設備10は、スタッカクレーン20-11,20-12とスタッカクレーン20-2との間で物品Aを搬送可能なコンベヤ4-1(4)を備えている。コンベヤ4-1は、保管棚R12,R21をY方向に貫通している。具体的に、コンベヤ4-1は、受渡位置Pd2と、受渡位置Pd3との間で、物品Aを搬送する。受渡位置Pd2は、搬送路T1と面するとともに、スタッカクレーン20-11,20-12の双方との間で物品の受け渡しが可能である。また、受渡位置Pd3は、搬送路T2と面するとともに、スタッカクレーン20-2との間で物品Aの受け渡しが可能である。保管棚R12,R21において、コンベヤ4-1が設けられた部位には、保管区画1は設置されない。コンベヤ4-1は、例えば、保管棚R12のうちの一つの保管区画1と略同じ大きさのスペースと、保管棚R21のうちの一つの保管区画1と略同じ大きさのスペースと、がY方向に並んだ部位を、Y方向に貫通している。なお、スタッカクレーン20-11,20-12,20-2は、いずれも同じ構成を備えている。スタッカクレーン20と、受渡位置Pd2,Pd3との間での物品Aの受け渡し方法および手順は、保管区画1との間での物品Aの受け渡し方法および手順と同様である。保管棚R12,R21は、中間棚の一例である。コンベヤ4-1は、第四搬送機構の一例であり、棚貫通コンベヤとも称されうる。受渡位置Pd2は、第二受渡位置の一例であり、受渡位置Pd3は、第三受渡位置の一例である。
搬送路T1に対して、搬送路T2とは反対側には、X方向に並ぶ参拝ブース3の列Lが設けられている。言い換えると、搬送路T1は、搬送路T2よりも参拝ブース3の列Lに近い。また、参拝ブース3の列Lは、保管棚R11に対して搬送路T1とは反対側に設けられている。すなわち、保管棚R11は、参拝ブース3の列Lと、搬送路T1との間に設けられている。
列Lでは、一例として、複数の参拝ブース3が、X方向に沿って、一列に、略一定の間隔で並んでいる。すなわち、複数の参拝ブース3のX方向の長さは、略同じである。なお、各参拝ブース3には、参拝者が所持する携帯情報端末やRFIDタグ等から無線通信により参拝者の識別情報を読み取るリーダ52(図6参照)が設けられている。
参拝設備10は、各参拝ブース3に対応して、保管棚R11をY方向に貫通するコンベヤ4-2(4)を備えている。コンベヤ4-2は、各参拝ブース3と搬送路Tとの間で物品Aを搬送する。具体的に、コンベヤ4-2は、受渡位置Pd1と参拝ブース3に対応した参拝位置Poとの間で、物品Aを搬送する。受渡位置Pd1は、搬送路T1と面するとともに、スタッカクレーン20-11およびスタッカクレーン20-12のうち少なくとも一方との間で物品Aの受け渡しが可能である。参拝位置Poは、例えば、参拝ブース3内に位置するか、参拝ブース3と面するか、あるいは参拝ブース3と隣接している。保管棚R11において、コンベヤ4-2が設けられた部位には、保管区画1は設置されない。コンベヤ4-2は、例えば、保管棚R11のうちの一つの保管区画1と略同じ大きさのスペースを、Y方向に貫通している。スタッカクレーン20と、受渡位置Pd1との間での物品Aの受け渡し方法および手順は、保管区画1との間での物品Aの受け渡し方法および手順と同様である。コンベヤ4-2は、第三搬送機構の一例であり、参拝ブースコンベヤとも称されうる。受渡位置Pd1は、第一受渡位置の一例である。
各保管棚Rでは、コンベヤ4(4-1,4-2)が設けられた部位を除き、複数の保管区画1が、X方向を行としかつZ方向を列とするマトリクス状に、配置されている。言い換えると、各保管棚Rでは、複数の保管区画1が、X方向に並ぶとともに、Z方向にも並んでいる。また、搬送路Tを挟んでY方向に対向した二つの保管棚Rの間において、保管区画1は、搬送路Tを挟んでY方向に並んでいる。
[スタッカクレーン]
図2は、保管棚Rおよびスタッカクレーン20の側面図である。図1,2に示されるように、スタッカクレーン20は、それぞれ、走行体21と、マスト22と、荷台23と、移載装置24と、を有している。搬送路Tの下部および上部のうち少なくとも一方には、X方向に延びたガイドレール25が設けられている。スタッカクレーン20は、ガイドレール25に沿ってX方向に移動することができる。
走行体21は、X方向に移動可能にガイドレール25に支持されている。走行体21には、X方向に互いに離間してZ方向に延びる二本のマスト22が固定されている。走行体21およびマスト22は、当該走行体21およびマスト22のX方向への移動の駆動源としてのモータ(不図示)の回転に応じてガイドレール25に沿ってX方向に移動することができるとともに、当該モータの停止に応じてX方向の複数の位置で停止することができる。
荷台23は、Z方向に移動可能に二本のマスト22に支持されている。荷台23は、二本のマスト22間で架け渡されている。荷台23は、当該荷台23のZ方向への移動の駆動源としてのモータ(不図示)の回転に応じてマスト22に沿ってZ方向に移動することができるとともに、当該モータの停止に応じてZ方向の複数の位置で停止することができる。
移載装置24は、Y方向に伸縮可能に荷台23に取り付けられている。移載装置24は、物品Aを支持する支持部24aを有している。移載装置24のY方向への伸縮に応じて、支持部24aおよび当該支持部24aに支持された物品AのY方向の位置が変化する。移載装置24の伸縮状態は、モータ(不図示)の回転に応じて変化する。すなわち、支持部24aは、当該モータの回転に応じてY方向に移動することができるとともに、当該モータの停止に応じてY方向の複数の位置で停止することができる。なお、スタッカクレーン20-11,20-12の支持部24aは、第一支持部の一例であり、スタッカクレーン20-2の支持部24aは、第二支持部の一例である。
図2に示されるように、移載装置24の収縮状態(収納状態)にあっては、支持部24aおよび物品Aは、搬送路T内に位置している。収縮状態での走行体21およびマスト22を駆動するモータならびに荷台23を駆動するモータの制御により、物品Aは、搬送路T内の各保管区画1と面した対向位置Pfに移動し、かつ停止することができる。各対向位置Pfは、搬送路T内での支持部24aによる物品Aの支持位置Phでもある。なお、スタッカクレーン20-11,20-12における支持位置Phは、第一支持位置の一例であり、スタッカクレーン20-2における支持位置Phは、第二支持位置の一例である。
支持部24aと各保管区画1との間での物品Aの移動は、支持部24aのY方向への移動と、移載装置24の少なくとも一部のY方向と交差する方向への作動と、の組み合わせによって、実現されうる。
一例として、移載装置24が互いにY方向にスライド可能な複数部材を有した公知のスライドフォークであり、支持部24aが当該スライドフォークの先端部材であり、かつ移載装置24が各保管区画1と干渉することなくZ方向に移動可能に構成されている場合の物品Aの搬送について、説明する。この場合、移載装置24の伸縮による支持部24aのY方向での移動と、荷台23のZ方向での移動に伴う支持部24aのZ方向での移動と、の組み合わせによって、支持部24aと各保管区画1との間で物品Aを受け渡すことができる。移載装置24は、搬送路Tに対してY方向の両側に伸縮することができるとともに、Y方向の両側の保管区画1に対して、当該保管区画1における物品Aの保管位置に対応した長さに伸長可能である。保管区画1から対向位置Pfへの物品Aの搬出に際し、物品Aを支持していない支持部24aは、まず、移載装置24のY方向での伸長に応じて、保管区画1に保管されている物品Aの僅かに下側に移動する。次に、支持部24aは、荷台23のZ方向(上方)への移動に伴って僅かに上側へ移動し物品Aを保管区画1から受け取る。次に、支持部24aは、移載装置24のY方向での収縮に伴ってY方向に沿って搬送路T内へ移動し、物品Aを対向位置Pfへ移動する。他方、対向位置Pfから保管区画1への物品Aの搬入に際し、物品Aを支持した支持部24aは、まず、移載装置24のY方向での伸長に応じて、空の保管区画1において物品Aの保管予定位置の僅かに上側に移動する。次に、支持部24aは、荷台23のZ方向の反対方向(下方)への移動に伴って保管区画1の僅かに下側へ移動して物品Aを当該保管区画1へ渡す(載置する)。次に、支持部24aは、移載装置24のY方向での収縮に伴ってY方向に沿って搬送路T内へ移動する。移載装置24は、搬送路T内の物品Aの支持位置Ph(対向位置Pf)と、搬送路Tに対してY方向の両側の保管区画1との間で、物品Aを搬送することができる。
なお、支持位置Ph(対向位置Pf)と各保管区画1との間で物品Aを搬送する機構は、スライドフォークには限定されない。例えば、保管区画1や荷台23が、物品AのY方向での移動を補助するフリーローラコンベヤを有している場合、移載装置24の伸縮によってフリーローラコンベヤ上で物品Aを移動させてもよい。この場合、移載装置24の少なくとも一部である接続部を、Y方向と交差する方向、例えばZ方向に動かすことにより、当該接続部と物品Aとが接続された接続状態と、当該接続部と物品Aとが離間した離間状態と、を切り替えてもよい。接続状態において、移載装置24は物品Aを動かすことができ、離間状態において、移載装置24は物品Aを動かすことができない。
[スタッカクレーンの作動可能範囲および物品の中継]
図1から明らかとなるように、同じガイドレール25上を移動するスタッカクレーン20-11(の支持部24a)およびスタッカクレーン20-12(の支持部24a)は、X方向に互いに追い越すことができない。
図3は、搬送路T1に対応した保管棚R12の保管区画1をY方向に見た側面図である。各スタッカクレーン20の作動可能範囲は、互いに干渉しないように設定される。図3の例では、図3において相対的に右側に位置するスタッカクレーン20-11(図3には不図示)の作動可能範囲C1は、相対的に左側に位置するスタッカクレーン20-12(図3には不図示)との干渉を避けるため、図3における保管区画1の最も右側の列から最も左側の列よりも五つ右側の列までの範囲である。また、同様に、図3において左側のスタッカクレーン20-12の作動可能範囲C2は、右側のスタッカクレーン20-11との干渉を避けるため、図3における保管区画1の最も左側の列から最も右側の列よりも五つ左側の列までの範囲である。すなわち、スタッカクレーン20-11は、作動可能範囲C1内の保管区画1との間で、物品Aを搬送することができ、スタッカクレーン20-12は、作動可能範囲C2内の保管区画1との間で、物品Aを搬送することができ、スタッカクレーン20-11およびスタッカクレーン20-12の双方は、作動可能範囲C1と作動可能範囲C2とが重なる重複範囲Co内の保管区画1との間で、物品Aを搬送することができる。また、スタッカクレーン20-11は、作動可能範囲C1外のX方向の前端に位置する不達範囲Cn1内の保管区画1との間では、物品Aを搬送することができず、スタッカクレーン20-12は、作動可能範囲C2外のX方向の後端に位置する不達範囲Cn2内の保管区画1との間では、物品Aを搬送することができない。不達範囲Cn1は、第一不達領域とも称され、不達範囲Cn2は、第二不達領域とも称され、重複範囲Coは、中間領域とも称されうる。
図4は、搬送路T1に対応した保管棚R11の保管区画1をY方向の反対方向に見た側面図である。図4に示されるように、保管棚R11に属する保管区画1についても、例えば、保管棚R12の作動可能範囲C1,C2、重複範囲Co、および不達範囲Cn1,Cn2に対してそれぞれY方向に略並ぶ範囲に、作動可能範囲C1,C2、重複範囲Co、および不達範囲Cn1,Cn2が設定される。図4から明らかとなるように、一部の受渡位置Pd1は、不達範囲Cn1,Cn2内に位置している。よって、スタッカクレーン20-11は、不達範囲Cn1内の保管区画1および受渡位置Pd1との間では、物品Aを搬送することができず、スタッカクレーン20-12は、不達範囲Cn2内の保管区画1および受渡位置Pd1との間では、物品Aを搬送することができない。
そこで、本実施形態では、図3,4に示されるように、重複範囲Co内に位置する空の保管区画1に、中継位置Prが割り当てられる。これにより、スタッカクレーン20-11が中継位置Prとの間で物品Aを搬送し、スタッカクレーン20-12が当該中継位置Prと不達範囲Cn1内の保管区画1との間で当該物品Aを搬送することにより、物品Aは、スタッカクレーン20-11の支持部24aと不達範囲Cn1内の保管区画1との間で移動することができる。同様に、スタッカクレーン20-12が中継位置Prとの間で物品Aを搬送し、スタッカクレーン20-11が当該中継位置Prと不達範囲Cn2内の保管区画1との間で物品Aを搬送することにより、物品Aは、スタッカクレーン20-12の支持部24aと不達範囲Cn2内の保管区画1との間で移動することができる。
また、中継位置Prは、不達範囲Cn1,Cn2内の受渡位置Pd1との間の物品Aの搬送においても利用される。すなわち、スタッカクレーン20-11が中継位置Prとの間で物品Aを搬送し、スタッカクレーン20-12が当該中継位置Prと不達範囲Cn1内の受渡位置Pd1との間で当該物品Aを搬送することにより、物品Aは、スタッカクレーン20-11の支持部24aと不達範囲Cn1内の受渡位置Pd1との間で移動することができる。同様に、スタッカクレーン20-12が中継位置Prとの間で物品Aを搬送し、スタッカクレーン20-11が当該中継位置Prと不達範囲Cn2内の受渡位置Pd1との間で物品Aを搬送することにより、物品Aは、スタッカクレーン20-12の支持部24aと不達範囲Cn2内の受渡位置Pd1との間で移動することができる。なお、空の保管区画1に対する中継位置Prの割り当ては、参拝設備10における物品Aの保管状況、すなわち保管棚Rの保管区画1の空き状況に応じて変更可能である。中継位置Prは、重複範囲Co内の任意の位置に設定されうる。また、中継位置Prは、物品Aが待機していない空の受渡位置Pd2に割り当てられてもよい。
図5は、参拝設備10の縦断面図であって、より詳しくは、図1のV-V線において参拝設備10をX方向に見た断面図である。図5に示されるように、参拝設備10では、複数のフロアFが積層されている。参拝設備10は、各フロアFにおいて、図1と同様の構成を備えている。参拝者は、各フロアFに対して、不図示の階段や、エスカレータ、エレベータ等を介してアクセスすることができる。スタッカクレーン20(図2参照)は、搬送路TにおいてZ方向に延びており、複数のフロアFの参拝ブース3に対応して設けられたコンベヤ4-2の受渡位置Pd1との間で、物品Aを受け渡すことができる。一例として、本実施形態の参拝設備10では、搬送路T1については、図1に示されるように1つのフロアFあたりの参拝ブースの数が5であり、図5に示されるようにフロアFの数が2であるから、スタッカクレーン20-11,20-12は、合計10(=5×2)の参拝ブース3に対応して、作動する。なお、参拝ブース3の数や、フロアFの数は、これには限定されない。
[制御装置]
図6は、参拝設備10のブロック図である。図6に示されるように、参拝設備10は、制御装置5を備えている。制御装置5は、処理決定部5a、搬送制御部5b、読取部5c,5d、入力制御部5e、および出力制御部5f、を備えている。
処理決定部5aは、搬送機構としてのスタッカクレーン20およびコンベヤ4による処理手順や、各保管区画1に対する物品Aの割り当て、保管区画1に対する中継位置Prの割り当て等を、決定する。処理決定部5aは、割当決定部の一例である。
搬送制御部5bは、スタッカクレーン20およびコンベヤ4を、処理決定部5aによって決定された処理手順および設定に従って作動するよう、制御する。
読取部5cは、リーダ51によって読み取られた情報を取得し、読取部5dは、リーダ52によって読み取られた情報を取得する。
入力制御部5eは、参拝者によるタッチパネルや、スイッチ、ボタン、キーボードのような入力デバイス53の操作によって入力された情報を取得する。
出力制御部5fは、ディスプレイや、ランプ、スピーカのような出力デバイス54を、所定の出力を実行するよう制御する。
制御装置5は、コンピュータによって構成されうる。コンピュータは、少なくとも、プロセッサ(回路)、RAM(random access memory)やROM(read only memory)のような主記憶部5g、およびHDD(hard disk drive)やSSD(solid state drive)のような補助記憶装置5h等を有し、プロセッサは、主記憶部5gのROMや補助記憶装置5hに記憶されたプログラム(アプリケーション)を読み出して実行する。プロセッサは、プログラムにしたがって作動することにより、処理決定部5a、搬送制御部5b、読取部5c,5d、入力制御部5e、および出力制御部5fとして作動する。この場合、プログラムは、処理決定部5a、搬送制御部5b、読取部5c,5d、入力制御部5e、および出力制御部5fに対応するプログラムモジュールを含む。また、補助記憶装置5hは、保管区画1毎の物品Aの有無(保管あるいは空)や当該保管区画1に保管されている物品Aを示す情報(以下、保管状況情報と称する)や、搬送中である物品Aの識別情報、参拝位置Poに位置している物品Aの識別情報、中継位置Prとして割り当てている保管区画1の識別情報(以下、割当情報と称する)、参拝設備10内に保管されている物品Aの属性情報(以下、物品データベースと称する)等を、記憶する。各情報は、随時、例えば処理決定部5aによって書き換えられる。なお、保管状況情報は、空き状況情報とも称されうる。
プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されうる。記録媒体は、プログラムプロダクトとも称されうる。また、プログラムは、通信ネットワークに接続されたコンピュータの記憶部に記憶され、ネットワーク経由でダウンロードされることによってコンピュータに導入されうる。また、プログラムは、ROM等に予め組み込まれてもよい。
また、コンピュータの少なくとも一部がハードウエアによって構成される場合、当該コンピュータには、例えば、FPGA(field programmable gate array)や、ASIC(application specific integrated circuit)等が含まれてもよい。
主記憶部5gのROMまたは補助記憶装置5hには、処理決定部5a、搬送制御部5b、読取部5c,5d、入力制御部5e、および出力制御部5fによる演算処理で用いられる情報が、記憶されている。また、当該演算処理で用いられる情報は、プログラム内で記述されてもよい。
[参拝時の処理手順]
図7は、参拝時の処理手順の一例を示すフローチャートである。図7の例では、所定の開始待機状態で、読取部5dが参拝ブース3に設けられたリーダ52の検出信号に対応した情報を取得するか、あるいは入力制御部5eが入力デバイス53に入力された情報を取得すると(S1)、処理決定部5aは、ステップS1で取得された情報を物品データベースにおいて検索する(S2)。ステップS1で取得される情報は、例えば、参拝者の識別情報のような、物品Aの属性情報である。
ステップS2での検索において、ステップS1で取得された情報が物品データベース内に存在し、当該ステップS1で取得された情報に対応した物品Aが参拝設備10内に有ることが判明した場合(S3でYes)、処理決定部5aは、物品Aを当該保管区画1から対応する参拝ブース3の参拝位置Poへ搬送する際の処理手順を決定する(S4)。このステップS4において、処理決定部5aは、当該物品Aの搬送に使用するスタッカクレーン20およびコンベヤ4、ならびにそれらの作動手順を決定する。また、中継が必要である場合、処理決定部5aは、保管状況情報(空き状況情報)を参照して、重複範囲Co内で物品Aを保管していない空いている保管区画1に対して、中継位置Prを割り当てる。言い換えると、処理決定部5aは、重複範囲Co内で物品Aを保管していない空いている保管区画1の中から、中継位置Prとして用いる保管区画1を決定する。
さらに、このステップS4において、処理手順の決定後、処理決定部5aは、物品Aの保管されていた保管区画1に対する割り当てを解除する。具体的に、処理決定部5aは、例えば、保管状況情報において、当該保管区画1のステータスを「保管」から「空き」に変更するとともに、保管していた物品Aの識別情報を消去するなどにより当該保管区画1と当該物品Aとの関連付けを無くす。
次に、搬送制御部5bは、ステップS4で決定された処理手順にしたがって当該物品Aが当該保管区画1から参拝位置Poに搬送されるよう、スタッカクレーン20およびコンベヤ4を制御する(S5)。その後、入力制御部5eは、参拝終了を示す情報を取得する待機状態となる。
参拝者による参拝が終了し、入力制御部5eが、参拝者による入力デバイス53の操作に対応した参拝終了を示す情報を取得すると(S6)、搬送制御部5bは、物品Aを保管する保管区画1、および物品Aを参拝位置Poから当該保管区画1へ搬送する際の処理手順を決定する(S7)。このステップS7において、処理決定部5aは、保管状況情報(空き状況情報)を参照して、保管棚R内の空いている保管区画1に対して物品A(の保管)を割り当てることができる。言い換えると、処理決定部5aは、参拝位置Poから保管棚Rへ搬入しようとする物品Aの保管区画1を決定することができる。具体的に、処理決定部5aは、例えば、保管状況情報において、当該保管区画1のステータスを「空き」から「保管」に変更するとともに、当該保管区画1に対応する情報として保管する物品Aの識別情報を追加するなどにより当該保管区画1と当該物品Aとを関連付ける。
次に、搬送制御部5bは、ステップS7で決定された処理手順にしたがって当該物品Aが参拝位置Poから決定された(割り当てられた)保管区画1に搬送されるよう、スタッカクレーン20およびコンベヤ4を制御する(S8)。
ステップS2の検索において、ステップS1で取得された情報が物品データベース内に存在しなかった場合には(S3でNo)、出力制御部5fが、エラーメッセージを出力するようディスプレイやスピーカ等を制御する(S9)。
上記ステップS8またはステップS9を経て、一連の処理手順が終了する。なお、搬送制御部5bは、物品Aの戻り時の搬送手順をステップS4で決定してもよい。この場合、ステップS7は省略され、ステップS8において、搬送制御部5bは、ステップS4で決定された処理手順に従って物品Aが参拝位置Poから決定された(割り当てられた)保管区画1へ搬送されるよう、スタッカクレーン20およびコンベヤ4を制御する。
以上、説明したように、本実施形態の参拝設備10は、搬送路T1(第一搬送路)および保管棚R11,R12に対して参拝ブース3とは反対側に、搬送路T2(第二搬送路)および保管棚R21,R22を備えるとともに、保管棚R12,R21(中間棚)を貫通するコンベヤ4-1(第四搬送機構)を備えている。コンベヤ4-1は、搬送路T1において物品Aを搬送するスタッカクレーン20-11,20-12(第一搬送機構)と、搬送路T2において物品Aを搬送するスタッカクレーン20-2(第一搬送機構)との間で、物品Aを搬送することができる。
このような構成によれば、搬送路T1および保管棚R11,R12に対して参拝ブース3とは反対側に、搬送路T2および保管棚R21,R22が設けられた構成にあっても、コンベヤ4-1により、スタッカクレーン20-11,20-12とスタッカクレーン20-2との間で、物品Aをより迅速に搬送することができる。したがって、物品Aの搬送遅延を抑制しながら、参拝ブース3あたりの保管区画1の数の多い参拝設備10を構成することができる。
また、本実施形態の参拝設備10は、例えば、参拝ブース3に対応した受渡位置Pd1が面した搬送路T1において、物品Aを搬送する複数のスタッカクレーン20-11,20-12(第一搬送機構)を備えている。
このような構成によれば、例えば、参拝ブース3の数が多い構成や、参拝者が多い場合において、物品Aの搬送遅延が抑制されやすい。
また、本実施形態の参拝設備10では、例えば、スタッカクレーン20-11,20-12の数(=2)が、スタッカクレーン20-2の数(=1)よりも多い。
本実施形態のような構成にあっては、通常、搬送路T1において物品Aを搬送するスタッカクレーン20の単位時間あたりの作動回数が、搬送路T2において物品Aを搬送するスタッカクレーン20の単位時間あたりの作動回数よりも多い。よって、このような構成によれば、例えば、物品Aの搬送遅延を抑制できたり、搬送路T2におけるスタッカクレーン20の無駄な設置を防止して製造の手間やコストの増大を抑制できたり、といった利点が得られる。
また、本実施形態の参拝設備10では、例えば、図3に示されるように、コンベヤ4-1は、保管棚R12(中間棚)のX方向(第二方向)の前端xfと後端xbとの間の中間位置Pxm(第一中間位置)に設置されるとともに、保管棚R12のZ方向(第三方向)の前端zfと後端zbとの間の中間位置Pzm(第二中間位置)に設置されている。なお、中間位置Pxmは、前端xfおよび後端xbから離間した位置であって、中央位置には限定されないし、中間位置Pzmは、前端zfおよび後端zbから離間した位置であって、中央位置には限定されない。
仮に、コンベヤ4-1が、X方向またはZ方向の端部に位置していた場合には、保管区画1または受渡位置Pd1の位置によっては、スタッカクレーン20による受渡位置Pd2,Pd3との間での物品Aの搬送に、時間を要する場合がある。この点、本実施形態では、例えば、コンベヤ4-1は、X方向の中間位置PxmおよびZ方向の中間位置Pzmに位置されているので、保管区画1または受渡位置Pd1と受渡位置Pd2,Pd3との間での物品Aの搬送遅延を、抑制することができる。
また、本実施形態の参拝設備10では、例えば、図1,3に示されるように、複数のコンベヤ4-1が隣接している。この場合、スタッカクレーン20-11,20-12との間で物品Aを受け渡す複数の受渡位置Pd2が互いに隣接し、かつスタッカクレーン20-2との間で物品Aを受け渡す複数の受渡位置Pd3が互いに隣接している。
このような構成によれば、例えば、スタッカクレーン20-11またはスタッカクレーン20-12が、一つの受渡位置Pd2に物品Aを渡した後に、隣接した受渡位置Pd2から物品Aを受け取ることができる。また、スタッカクレーン20-2が、一つの受渡位置Pd3に物品Aを渡した後に、隣接した受渡位置Pd3から物品Aを受け取ることができる。よって、複数の受渡位置Pd2が互いに離間するとともに複数の受渡位置Pd3が互いに離間していた構成に比べて、物品Aを渡す作動と物品Aを受け取る作動とをより迅速に連続して実行することができるので、物品Aの搬送速度がより高くなるという効果が得られる。なお、本実施形態では、複数の受渡位置Pd2は互いにX方向に隣接するとともに複数の受渡位置Pd3は互いにX方向に隣接したが、これには限定されず、Z方向に隣接してもよいし、X方向とZ方向との間の方向に隣接してもよい。また、二つのコンベヤ4-1が隣接する場合、それら二つのコンベヤ4-1のうちの一方のコンベヤ4-1が、受渡位置Pd2から受渡位置Pd3への物品Aの搬送を実行し、他方のコンベヤ4-1が、受渡位置Pd3から受渡位置Pd2への物品Aの搬送を実行することができる。ただし、コンベヤ4-1による物品Aの搬送方向は、固定してもよいし、搬送の状況に応じて変更してもよい。
また、本実施形態の参拝設備10にあっては、例えば、参拝設備10の設置からそれほど時間が経過していない時期のような、保管している物品Aの総数が少なく、保管棚R21,R22(第二保管棚)までは使用せずに済む状況にあっては、保管棚Rのうち保管棚R11,R12(第一保管棚)のみを物品Aの保管に使用するとともに、さらに受渡位置Pd2(第二受渡位置)を物品Aの保管に使用してもよい。具体的に、処理決定部5a(割当決定部)は、参拝設備10内に保管されている物品Aの総数n(n:1以上の整数)が閾値Th(第一閾値、Th:1以上の整数)以下である場合、すなわち、n≦Thである場合、受渡位置Pd2に、物品Aの保管を割り当てる。本実施形態の場合、閾値Thは、例えば、保管棚R11,R12の保管区画1(第一保管区画)の数m(m:1以上の整数)とすることができる。これは、保管棚R11,R12の保管区画1および受渡位置Pd2のうちいずれか一箇所を、スタッカクレーン20-11,20-12間の中継位置Prとして確保するためである。閾値Thは、保管棚R11,R12の構成や、受渡位置Pd2の数に応じて適宜に設定することができる。
このような構成によれば、例えば、物品Aの数が少ない状態において、保管棚R21,R22(第二保管棚)を使用しないことによりスタッカクレーン20-2(第二搬送機構)やコンベヤ4-1(第四搬送機構)の作動に要するエネルギを消費せずに済むとともに、スタッカクレーン20-11,20-12(第一搬送機構)によって搬送可能な物品Aの保管位置の数を、増やすことができる。受渡位置Pd2は、コンベヤ4-1における物品Aの載置位置の一例である。ここで、コンベヤ4-1における物品Aの載置位置とは、コンベヤ4-1が物品Aを載置している位置を意味する。よって、受渡位置Pd2のみならず、受渡位置Pd3、および受渡位置Pd2と受渡位置Pd3との間の位置も、コンベヤ4-1における物品Aの載置位置に含まれる。ただし、例えば、受渡位置Pd3のように、スタッカクレーン20-11,20-12により直接搬送できない位置と当該スタッカクレーン20-11,20-12との間での物品Aの搬送については、コンベヤ4-1の作動が必要となる。
なお、n≦Thである場合において、処理決定部5aは、受渡位置Pd2から物品Aが搬出されるたびに、当該受渡位置Pd2への当該物品Aの保管の割り当てを解除することができる。
[第1変形例]
図8は、第1変形例の参拝設備10Aの一つのフロアの平面図である。図8に示されるように、本変形例では、互いに隣接したコンベヤ4-1のペアが、互いにX方向に離間して設けられている。言い換えると、互いに離間した複数の設置箇所のそれぞれにおいて、互いに隣接したコンベヤ4-1が設けられている。この点以外、参拝設備10Aは、参拝設備10と同じ構成を備えている。このような構成によれば、例えば、コンベヤ4-1の数が上記実施形態よりも多いため、物品Aの搬送遅延をより抑制することができる場合がある。また、例えば、複数のコンベヤ4-1(のペア)が、互いに離間してすなわち分散して配置されているため、複数のコンベヤ4-1が集約して配置されている場合に比べて、コンベヤ4-1と保管区画1との距離をより短くすることができ、物品Aの搬送遅延をより抑制することができる場合がある。さらに、例えば、コンベヤ4-1のペアのそれぞれにおいて、複数のコンベヤ4-1が隣接しているため、上記実施形態と同様の効果が得られる。
[第2変形例]
図9は、第2変形例の参拝設備10Bの保管棚R12の保管区画1をY方向に見た側面図である。図9に示されるように、本変形例では、互いに隣接したコンベヤ4-1のペアが、互いにZ方向に離間して設けられている。言い換えると、互いに離間した複数の設置箇所のそれぞれにおいて、互いに隣接したコンベヤ4-1が設けられている。この点以外、参拝設備10Aは、参拝設備10と同じ構成を備えている。本変形例でも、第1変形例とは離間する方向が異なるものの、互いに隣接したコンベヤ4-1のペアが、互いに離間しているため、言い換えると分散しているため、第1変形例と同様の効果が得られる。
[第3変形例]
図10は、第3変形例の参拝設備10Cの一つのフロアの平面図である。図10に示されるように、本変形例では、保管棚R11および保管棚R12の各保管区画1において、Y方向に並んだ複数の保管位置P1,P2が設定されている。保管位置P1,P2は、Y方向にずれており、保管位置P1は、保管位置P2よりも搬送路T1に近い。このような構成にあっては、保管位置P1に物品A(以下、物品A1とする)が位置している場合には、保管位置P2からの物品A(以下、物品A2とする)の搬出および保管位置P2への物品A2の搬入ができない。よって、その場合には、スタッカクレーン20-11,20-12は、保管位置P1の物品A1を、他の保管区画1の空いている保管位置P1へ移動した後、保管位置P2からの物品A2の搬出または保管位置P2への物品A2の搬入を実行する。このような構成によれば、一つのスタッカクレーン20あたりの物品Aの保管区画1の数をさらに増大することができる。なお、当該他の保管区画1において、保管位置P1および保管位置P2の両方が空いている場合には、物品A1を、当該保管位置P2へ移動してもよい。また、この場合、処理決定部5aは、保管位置P2の物品A2の搬出または搬入のために移動した物品A1の移動先を、当該物品A1の新たな保管位置P1,P2(保管区画1)とすることができるし、当該物品A1を元の保管位置P1へ戻してもよい。また、図示しないが、保管棚R21や保管棚R22にも、Y方向に並んだ複数の保管位置P1,P2が設定されてもよい。
また、本変形例にあっても、物品Aの数が少ない状態において、処理決定部5a(割当決定部)は、受渡位置Pd2や、受渡位置Pd3、受渡位置Pd2と受渡位置Pd3との間の位置のような、コンベヤ4-1における物品Aの載置位置に、物品Aの保管を割り当ててもよい。さらに、処理決定部5aは、コンベヤ4-1上に、Y方向に二つの保管位置を設定してもよい。ただし、その場合、上述した物品A1,A2の場合と同様に、搬送路T1から遠い載置位置との間での物品A(A2)の搬送に関しては、搬送路T1に近い載置位置に保管している物品A(A1)の一時待避作動が必要となることがある。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造、種類、方向、型式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、物品は、容器には限定されない。他方、物品が容器である場合、参拝設備は、さらに、当該容器内に収容される収容部の収容状態を管理してもよい。
また、物品の参拝設備のレイアウトは、種々に設定することができる。
また、参拝設備には、第二方向に追い越し可能な複数の搬送機構が含まれてもよい。この場合にも、中継が必要な複数の搬送機構や、第二方向に追い越し不能な複数の搬送機構に対して、本発明を適用することができる。また、搬送機構は、スタッカクレーンには限定されず、例えば、昇降装置を有した自走可能な台車等であってもよい。
また、第一搬送機構の数は3以上であってもよいし、第二搬送機構の数は2以上であってもよい。
1…保管区画(第一保管区画、第二保管区画)
3…参拝ブース
4-1…コンベヤ(第四搬送機構)
4-2…コンベヤ(第三搬送機構)
5a…処理決定部(割当決定部)
10,10A,10B,10C…参拝設備
20-11,20-12…スタッカクレーン(第一搬送機構)
20-2…スタッカクレーン(第二搬送機構)
24a…支持部(第一支持部、第二支持部)
A,A1,A2…物品
Pd1…受渡位置(第一受渡位置)
Pd2…受渡位置(第二受渡位置)
Pd3…受渡位置(第三受渡位置)
Ph…支持位置(第一支持位置、第二支持位置)
Pxm…中間位置(第一中間位置)
Pzm…中間位置(第二中間位置)
R11…保管棚(第一保管棚)
R12…保管棚(第一保管棚、中間棚)
R21…保管棚(第二保管棚、中間棚)
R22…保管棚(第二保管棚)
T1…搬送路(第一搬送路)
T2…搬送路(第二搬送路)
xf…前端
xb…後端
zf…前端
zb…後端
X…方向(第二方向)
Y…方向(第一方向)
Z…方向(第三方向)

Claims (9)

  1. 第一方向と交差して広がる第一搬送路に沿って設けられそれぞれに物品を保管可能な複数の第一保管区画を有した、第一保管棚と、
    前記物品を支持し前記第一搬送路に沿って搬送する第一支持部を有するとともに、前記第一保管区画のそれぞれと前記第一搬送路内での前記第一支持部による前記物品の第一支持位置との間で前記物品を搬送可能な、第一搬送機構と、
    前記第一保管棚と前記第一方向にずれて設けられ、前記第一方向と交差して広がる第二搬送路に沿って設けられそれぞれに物品を保管可能な複数の第二保管区画を有した、第二保管棚と、
    前記第一搬送機構と前記第一方向に離間して設けられ、前記物品を支持し前記第二搬送路に沿って搬送する第二支持部を有するとともに、前記第二保管区画のそれぞれと前記第二搬送路内での前記第二支持部による前記物品の第二支持位置との間で前記物品を搬送可能な、第二搬送機構と、
    前記第一搬送路に対して前記第二搬送路とは反対側で参拝ブース内または当該参拝ブースと隣接して設けられた参拝位置と、当該参拝位置に対応して設けられ前記第一搬送機構との間で前記物品を受け渡し可能な第一受渡位置と、の間で前記物品を搬送可能な、第三搬送機構と、
    前記第一保管棚および前記第二保管棚のうちの少なくとも一方の一部であって前記第一搬送機構と前記第二搬送機構との間に位置した中間棚を貫通し、前記第一搬送機構との間で前記物品を受け渡す第二受渡位置と前記第二搬送機構との間で前記物品を受け渡す第三受渡位置との間で前記物品を搬送可能な、第四搬送機構と、
    を備えた、参拝設備。
  2. 前記第一搬送機構として、複数の第一搬送機構を備えた、請求項1に記載の参拝設備。
  3. 前記第一搬送機構の数が、前記第二搬送機構の数よりも多い、請求項2に記載の参拝設備。
  4. 前記第四搬送機構は、前記中間棚の前記第一方向と交差した第二方向の前端と当該第二方向の後端との間で前記第二方向の前端および前記第二方向の後端の双方から離間した第一中間位置で、当該中間棚を貫通した、請求項1または2に記載の参拝設備。
  5. 前記第四搬送機構は、前記中間棚の前記第一方向と交差するとともに前記第二方向と直交した第三方向の前端と当該第三方向の後端との間で前記第三方向の前端および前記第三方向の後端の双方から離間した第二中間位置で、当該中間棚を貫通した、請求項4に記載の参拝設備。
  6. 前記第四搬送機構として、互いに隣接した複数の第四搬送機構を備えた請求項1~5のうちいずれか一つに記載の参拝設備。
  7. 前記第四搬送機構として、互いに離間した複数の第四搬送機構を備えた請求項1~5のうちいずれか一つに記載の参拝設備。
  8. 前記第四搬送機構として、互いに離間した複数の設置個所のそれぞれにおいて互いに隣接した複数の第四搬送機構を備えた、請求項1~5のうちいずれか一つに記載の参拝設備。
  9. 前記第一保管棚へ搬入する前記物品の前記第一保管区画への割り当てを決定する割当決定部を備え、
    前記割当決定部は、前記参拝設備に保管されている前記物品の総数が閾値以下である場合には、前記第二受渡位置または前記第四搬送機構における前記物品の載置位置に、前記物品の保管を割り当て可能である、請求項1~8のうちいずれか一つに記載の参拝設備。
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