JP7226300B2 - 車載カメラ装置用のブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、車両の外装を形成するパネル部材に車載カメラ装置を取り付けるための車載カメラ装置用のブラケットに関する。
車載カメラ装置が搭載される車両の製造工程では、車載カメラ装置のカメラ本体が車両の外装を形成するパネル部材(例えばアウターパネル)に取り付けられ、その後、このパネル部材の車内側の他のパネル部材(例えばインナーパネル)が装着される。そしてその後、カメラ装置のサブワイヤーハーネスが前記他のパネル部材に固定される。この場合、カメラ本体を車両の外装を形成するパネル部材に取り付けてからサブワイヤーハーネスを前記他のパネル部材に取り付けるまで、サブワイヤーハーネスに装着されているフェライトコアを固定しておくことができず、気遣い作業が発生する。また、車両の外装を形成するパネル部材にカメラ本体を取り付けた後、前記他のパネル部材を取り付ける工程へ向けて車両を運搬する際に、フェライトコアが周辺の他の部品に接触してこれら他の部品に傷をつけるおそれがある。さらに、車両の外装を形成するパネル部材に前記他のパネル部材を接合する際に、サブワイヤーハーネスが挟まれると断線するおそれがある。このため、車載カメラ装置のサブワイヤーハーネスが車両の外装を形成するパネル部材と前記他のパネル部材に挟まれないようにするために気遣い作業が発生する。
特許文献1に開示されているセンサ機構を覆うカバー部材は、センサ機構に固定される本体部と、本体部に仮固定するための第2係止部が設けられている蓋部とを有している。そして、第2係止部によって蓋部を本体部に仮固定できるようにすることにより、蓋部を本体部に組付ける作業が容易になることが開示されている。しかしながら、特許文献1には、フェライトコアが周囲の部品を傷つけることを防止すること、およびサブワイヤーハーネスを挟まないようにすることについての開示はない。
特開2017-61277号公報
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、サブワイヤーハーネスに取り付けられているフェライトコアが周囲の他の部品を傷つけないようにすることができるとともに、およびサブワイヤーハーネスが車両の外装を形成するパネル部材と他のパネル部材に挟まれないようにすることができる車載カメラ装置用のブラケットを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の車載カメラ装置用のブラケット(11)は、
カメラ本体(20)と、カメラ本体(20)を車両のワイヤーハーネスに接続するためのサブワイヤーハーネス(21)と、サブワイヤーハーネス(21)に取り付けられているフェライトコア(22)とを有する車載カメラ装置(10)を、車両の外装を形成するパネル部材(アウターパネル(12))に取り付けるための車載カメラ装置(10)用のブラケット(11)であって、
カメラ本体(20)をパネル部材(アウターパネル(12))に取り付けるためのブラケット本体(31)と、
ブラケット本体(31)の一方の端部に設けられており、フェライトコア(22)を着脱自在に保持可能に構成されているフェライトコア仮固定部(35)と、
ブラケット本体(31)の前記一方の端部とは反対側の端部に設けられており、サブワイヤーハーネス(21)を着脱自在に保持可能なサブワイヤーハーネス仮固定部(38)と、
を有している。
本発明によれば、サブワイヤーハーネス(21)のフェライトコア(22)をブラケット(11)に設けられているフェライトコア仮固定部(35)に保持させることにより、フェライトコア(22)に対する気遣い作業を発生させなくてもよくなる。さらに、フェライトコア(22)が周囲の他の部品を傷つけることを防止できる。さらに、サブワイヤーハーネス(21)をブラケット(11)に設けられているサブワイヤーハーネス仮固定部(38)に保持させておくことにより、パネル部材(アウターパネル(12))に他のパネル部材(インナーパネル(13))を接合する際に、車載カメラ装置(10)のサブワイヤーハーネス(21)がパネル部材どうし(アウターパネル(12)とインナーパネル(13))に挟まれないようにできる。
図1は、ブラケットおよび車載カメラ装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、ブラケットおよび車載カメラ装置の構成例を示す斜視図であり、車載カメラ装置がブラケットに取り付けられている状態を示す。 図3は、ブラケットおよび車載カメラ装置の構成例を示す斜視図であり、車載カメラ装置がブラケットに取り付けられている状態を示す。 図4は、車載カメラ装置を車両のトランクフードに組付ける工程を模式的に示す図であり、(a)は車載カメラ装置がアウターパネルに取り付けられた状態を示し、(b)はインナーパネルが装着された状態を示し、(c)はフェライトコアとコネクタがインナーパネルに固定された状態を示す。 図5(a)はフェライトコア仮固定部の第一の変形例を示す図であり、図5(b)はフェライトコア仮固定部の第二の変形例を示す図である。 図6(a)はサブワイヤーハーネス仮固定部の第一の変形例を示す図であり、図6(b)はサブワイヤーハーネス仮固定部の第二の変形例を示す図であり、図6(c)はサブワイヤーハーネス仮固定部の第三の変形例を示す図であり、図6(d)はサブワイヤーハーネス仮固定部の第四の変形例を示す図である。
本実施形態では、車載カメラ装置10として車両の後方を撮影するバックカメラを例に示す。また、ブラケット11が取り付けられるパネル部材(車両の外装を形成するパネル部材)として、トランクフードのアウターパネル12を例に示し、他のパネル部材として、インナーパネル13を例に示す。なお、説明の便宜上、本発明の実施形態に係る車載カメラ装置用のブラケット11を、単に「ブラケット11」と略して記すことがある。
まず、車載カメラ装置10について説明する。図1に示すように、車載カメラ装置10は、カメラ本体20、サブワイヤーハーネス21、フェライトコア22およびコネクタ23を有している。カメラ本体20の構成は限定されず、公知の各種のカメラが適用される。サブワイヤーハーネス21は、車両に配策されている図略のワイヤーハーネスと車載カメラ装置10のカメラ本体20とを電気的に接続するためのワイヤーハーネスである。カメラ本体20はサブワイヤーハーネス21の一方の端部に電気的に接続されている。フェライトコア22は、ノイズの低減のため、サブワイヤーハーネス21の長尺方向の中間部の外周に取り付けられている。コネクタ23は、車両に配策されている図略のワイヤーハーネスのコネクタと電気的および機械的に結合するためのものであり、サブワイヤーハーネス21の長尺方向の他方の端部(カメラ本体20が接続されている側と反対側の端部)に取り付けられている。
サブワイヤーハーネス21は、トランクフードのアウターパネル12に取り付けられる前の段階では、図1に示すように、一部がフェライトコア22に巻き付けられており、結束バンド29などによって解けない状態に保持されている。
フェライトコア22には、フェライトコア22をインナーパネル13に取り付けるためのクランプ24が設けられている。本実施形態では、フェライトコア22のクランプ24に差込式のクランプが適用される例を示す。この場合、フェライトコア22のクランプ24は、フェライトコア22の外周に取り付けられる基部25と、基部25から突出する支持部26と、支持部26の突出方向先端側に設けられおり弾性変形可能な係合頭部27とを有している。クランプ24の基部25は、例えば平板状の構成を有しており、結束バンド29によってサブワイヤーハーネス21の一部とともにフェライトコア22の外周に固定されている。そして、クランプ24の係合頭部27が取付の対象物(本実施形態ではインナーパネル13)に設けられている貫通孔である取付孔52(図4参照)に差し込まれると、クランプ24の基部25と係合頭部27とが取付の対象物を挟持する。これにより、フェライトコア22は、取付の対象物に抜脱困難に固定される。なお、コネクタ23にもインナーパネル13に取り付けるためのクランプ28が設けられている。コネクタ23のクランプ28には、フェライトコア22のクランプ24と同じ構成が適用される。
なお、カメラ本体20、サブワイヤーハーネス21、フェライトコア22およびコネクタ23の具体的な構成は特に限定されない。要は、車載カメラ装置10は、カメラ本体20、サブワイヤーハーネス21およびフェライトコア22を有しており、かつ、フェライトコア22にクランプ24が設けられていればよい。
次に、ブラケット11の構成例について説明する。図1に示すように、ブラケット11は、ブラケット本体31、フェライトコア仮固定部35及びサブワイヤーハーネス仮固定部38を有している。ブラケット本体31は長尺形状を有している。そして、ブラケット11は、ブラケット本体31の長尺方向が車幅方向に対して平行になる向きでトランクフードのアウターパネル12に取り付けられる。
ブラケット本体31は、カメラ本体20をトランクフードのアウターパネル12に取り付けるための部分である。ブラケット本体31は、カメラ本体20を固定できるように、カメラ本体20を固定可能なカメラ固定部32を有している。本実施形態におけるカメラ固定部32は、カメラ本体20を挿入可能な開口部である。カメラ固定部32は、ブラケット本体31の長尺方向(車幅方向)の略中央に設けられている。また、ブラケット本体31は、トランクフードのアウターパネル12に取り付けることができるように構成されている。例えば、ブラケット本体31は、トランクフードのアウターパネル12に取り付けるためのネジ挿通孔34およびクランプ33(図2参照)を有している。ブラケット本体31のクランプ33には、フェライトコア22のクランプ24と同じように、差込式のクランプが適用される。
フェライトコア仮固定部35は、ブラケット本体31の長尺方向(車幅方向)の一方の端部に、長尺方向外側に向かって突出するように設けられている。フェライトコア仮固定部35は、フェライトコア22を着脱自在に保持できるように構成されている。具体的には、フェライトコア仮固定部35は板状の部分36と、この板状の部分36に設けられている略“U”字形状の切り欠き37とを有している。具体的には、図1に示すように、ブラケット本体31は、長尺方向に直角な方向の断面が略“L”字形状の板状であり、フェライトコア仮固定部35の板状の部分36は、長尺方向視で“L”字の一方の辺に相当する部分から長尺方向の外側に突出するように設けられている。略“U”字状の切り欠き37は、フェライトコア22のクランプ24の支持部26を板状の部分36の面方向にスライド移動させることで挿抜可能な寸法を有している。また、略“U”字状の切り欠き37は、ブラケット11の長尺方向に対して直角な方向に延伸するように構成されている。すなわち、フェライトコア仮固定部35は、フェライトコア22をブラケット本体31に対して長尺方向に直角な方向にスライド移動させることにより挿抜可能に構成されている。
そして、図2に示すように、この略“U”字状の切り欠き37にフェライトコア22のクランプ24の支持部26が挿入されると、フェライトコア22とクランプ24の係合頭部27とがフェライトコア仮固定部35の板状の部分36を挟持する。このため、フェライトコア22はブラケット11に保持された状態になる。このように、フェライトコア22を板状の部分36の面方向に沿ってスライド移動させることにより、フェライトコア22をブラケット11のフェライトコア仮固定部35に着脱できる。
サブワイヤーハーネス仮固定部38は、ブラケット本体31の長尺方向の他方の端部(フェライトコア仮固定部35が設けられている側とは反対側の端部)に、長尺方向外側に向かって突出するように設けられている。そして、サブワイヤーハーネス仮固定部38は、サブワイヤーハーネス21を着脱自在に保持できるように構成されている。具体的には図1に示すように、サブワイヤーハーネス仮固定部38は、所定の距離をおいて離間している2枚の平板状の保持片39a,39bを有している。さらに、2枚の保持片39a,39bの先端部には、対向する相手方の保持片39a,39bの側に向かって突出する爪部40が設けられている。図3に示すように、サブワイヤーハーネス21が2枚の保持片39a,39bの間に挿入され、爪部40がサブワイヤーハーネス21に係合することにより、サブワイヤーハーネス21がサブワイヤーハーネス仮固定部38に保持される。また、2枚の保持片39a,39bまたはサブワイヤーハーネス21の被覆材を弾性変形させることで、サブワイヤーハーネス21をサブワイヤーハーネス仮固定部38から取り外すことができる。
次に、車載カメラ装置10のトランクフードへの組付け手順について説明する。車載カメラ装置10のトランクフードのアウターパネル12への取り付けは、トランクフードのアウターパネル12にインナーパネル13が取り付けられる前の段階で行われる。また、車載カメラ装置10をトランクフードのアウターパネル12に取り付ける前に、図2に示すように、車載カメラ装置10のフェライトコア22のクランプ24をブラケット11のフェライトコア仮固定部35に取り付ける。また、図3に示すように、車載カメラ装置10のサブワイヤーハーネス21の先端部の近傍を、ブラケット11のサブワイヤーハーネス仮固定部38に取り付ける。これにより、フェライトコア22がフェライトコア仮固定部35に保持されるとともに、サブワイヤーハーネス21がサブワイヤーハーネス仮固定部38に保持される。
そして、図4(a)に示すように、車載カメラ装置10が取り付けられたブラケット11を、トランクフードのアウターパネル12に取り付ける。なお、図4(a)はトランクフードのアウターパネル12をトランクルーム内側から見た図であり、ブラケット11および車載カメラ装置10よりも図中紙面奥側にトランクフードのアウターパネル12が位置している。なお、ブラケット11をトランクフードのアウターパネル12に取り付けてから、車載カメラ装置10のカメラ本体20をブラケット本体31のカメラ固定部32に取り付けてもよい。フェライトコア22はフェライトコア仮固定部35に保持されており、サブワイヤーハーネス21はサブワイヤーハーネス仮固定部38に保持されているから、フェライトコア22およびサブワイヤーハーネス21がばたつくことが無くなり、サブワイヤーハーネス21とフェライトコア22に対する気遣い作業が発生しなくなる。また、フェライトコア22がばたつかないから、運搬時にフェライトコア22が周囲の他の部品に接触してこれら他の部品を傷つけることが防止される。
次いで、図4(b)に示すように、トランクフードのアウターパネル12にインナーパネル13を接合する。図4(b)においては、車載カメラ装置10の紙面手前側にトランクフードのインナーパネル13が位置する。フェライトコア22はフェライトコア仮固定部35に保持されており、サブワイヤーハーネス21はサブワイヤーハーネス仮固定部38に保持されているから、インナーパネル13をアウターパネル12に接合する際に、サブワイヤーハーネス21が挟まれないようにできる。このため、サブワイヤーハーネス21がアウターパネル12とインナーパネル13に挟まれないようにするための気遣い作業が発生しない。
インナーパネル13をアウターパネル12に接合した後、図4(c)に示すように、フェライトコア22に設けられているクランプ24を、インナーパネル13に設けられている取付孔52に差し込んで固定する。なお、フェライトコア22は、インナーパネル13のアウターパネル12側の面に取り付けられる。また、サブワイヤーハーネス21の先端部をインナーパネル13に設けられている開口部51から引き出し、コネクタ23に設けられているクランプ28を、インナーパネル13に設けられている取付孔53に差し込んで固定する。なお、コネクタ23は、インナーパネル13のトランクルーム内側の面に取り付けられる。これにより、車載カメラ装置10が車載される。
次に、フェライトコア仮固定部の変形例について説明する。図5(a)に示す第一の変形例は、フェライトコア仮固定部35aが設けられる位置が前記実施形態と相違する例である。すなわち、ブラケット本体31はその長尺方向に直角な面で切断した断面が略“L”字形状であり、前記実施形態ではフェライトコア仮固定部35の板状の部分36が“L”字の一方の辺に設けられているが、第一の変形例ではフェライトコア仮固定部35aの板状の部分36aは他方の辺に設けられている。なお、切り欠き37aは、前記実施形態と同じ構成である。このような構成であっても、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
図5(b)に示す第二の変形例に係るフェライトコア仮固定部35bは、クランプ24を挿入するための切り欠き37aの向きが異なる例である。具体的には、前記実施形態では、略“U”字状の切り欠き37が長尺方向に対して直角な方向に延伸しているのに対し、第二の変形例では、切り欠き37bが長尺方向に平行な方向に延伸している。すなわち、第二の変形例においては、フェライトコア仮固定部35bは、ブラケット本体31の長尺方向の外側からフェライトコア22のクランプ24を挿抜可能に構成されている。なお、図5(b)では、板状の部分36bが前記実施形態と同じ位置に設けられる構成を示すが、第一の変形例と同じ位置に設けられる構成であってもよい。このような構成であっても、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
次に、サブワイヤーハーネス仮固定部38の変形例について説明する。前記実施形態では、2枚の保持片39a,39bに1つずつの付け部が設けられる構成を示したが、図6(a)に示す第一の変形例のように、サブワイヤーハーネス固定部38aの2枚の保持片39a,39bのそれぞれに複数の爪部40が設けられる構成であってもよい。また、図6(a)では、2枚の保持片39a,39bに2つずつの爪部40が設けられる構成を示すが、3つ以上の爪部40が設けられてもよい。また、図6(b)に示す第二の変形例のように、サブワイヤーハーネス固定部38bの2枚の保持片39a,39bの一方と他方とで爪部40の数が相違してもよい。図6(b)では、一方の保持片39aに1つの爪部40が設けられ、他方の保持片39bに2つの爪部40が設けられる構成を示す。ただし、各保持片39a,39bに設けられる爪部40の数は限定されない。
サブワイヤーハーネス仮固定部38の2枚の保持片39a,39bに、前記のような爪部40以外の構造物が設けられる構成であってもよい。例えば、図6(c)に示す第三の変形例では、サブワイヤーハーネス仮固定部38cの2枚の平板状の保持片39a,39bの互いに対向する面に、延出方向に長いリブ状部41が設けられている。なお、対向するリブ状部41どうしの間隔は、サブワイヤーハーネス21の外径よりも小さい寸法に設定される。すなわち、リブ状部41は、サブワイヤーハーネス21の被覆材の外径が小さくなるように弾性変形した状態で、サブワイヤーハーネス21を挟持できるように構成されている。このような構成であっても、サブワイヤーハーネス21をサブワイヤーハーネス仮固定部38cに保持できる。
図6(d)に示す第四の変形例では、サブワイヤーハーネス仮固定部38dの2枚の保持片39a,39bの先端部に、対向する相手方の保持片39a,39bに向かって突出する弾性係合部42が設けられている。これらの弾性係合部42は、対向する相手側の保持片39a,39bの側に向かって膨出する円弧状の形状を有しており、弾性変形可能に構成されている。このような構成であると、サブワイヤーハーネス21が2枚の保持片39a,39bの間に挿入されると、弾性係合部42が弾性変形して弾性的にサブワイヤーハーネス21を挟持する。このため、サブワイヤーハーネス21がサブワイヤーハーネス仮固定部38に保持される。
以上、本発明の実施形態について具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、本発明の技術的思想に基づく各種の変形例を採用し得る。
例えば、前記実施形態では、車載カメラ装置10として車両の後方を撮影するバックカメラを例に示したが、本発明を適用できる車載カメラ装置10はバックカメラに限定されない。また、車載カメラ装置10が取り付けられるパネル部材として、トランクフードのアウターパネル12を例に示したが、車載カメラ装置10が取り付けられるパネル部材はトランクフードのアウターパネル12に限定されない。
さらに、前記実施形態では、フェライトコア仮固定部35として略“U”字形状の切り欠き37が適用される例を示したが、フェライトコア仮固定部35の具体的な構成は限定されない。フェライトコア仮固定部35は、フェライトコア22に設けられているクランプ24を着脱自在に保持できるように構成されていればよく、具体的な構成はフェライトコア22に設けられているクランプ24の構成に応じて適宜設定できる。また、前記実施形態では、サブワイヤーハーネス仮固定部38が一対の保持片39a,39bを有し、この一対の保持片39a,39bによりサブワイヤーハーネス21を挟持する例を示したが、サブワイヤーハーネス仮固定部38の具体的な構成は前記実施形態に限定されない。サブワイヤーハーネス仮固定部38は、サブワイヤーハーネス21を着脱自在に保持できる構成であればよい。
10…車載カメラ装置、11…ブラケット、12…アウターパネル、20…カメラ本体、21…サブワイヤーハーネス、22…フェライトコア、23…コネクタ、24…フェライトコアのクランプ、31…ブラケット本体、32…カメラ固定部、33…ブラケット本体のクランプ、35…フェライトコア仮固定部、38…サブワイヤーハーネス仮固定部

Claims (1)

  1. カメラ本体と、前記カメラ本体を車両のワイヤーハーネスに接続するためのサブワイヤーハーネスと、前記サブワイヤーハーネスに取り付けられているフェライトコアとを有する車載カメラ装置を、前記車両の外装を形成するパネル部材に取り付けるための車載カメラ装置用のブラケットであって、
    前記カメラ本体を前記パネル部材に取り付けるためのブラケット本体と、
    前記フェライトコアを着脱自在に保持可能に構成されており、前記ブラケット本体の一方の端部に設けられているフェライトコア仮固定部と、
    前記サブワイヤーハーネスを着脱自在に保持可能に構成されており、前記ブラケット本体の前記一方の端部とは反対側の端部に設けられているサブワイヤーハーネス仮固定部と、
    を有している車載カメラ装置用のブラケット。
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