JP7225925B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、定着装置および画像形成装置に関するものである。
従来、ベルト加熱方式の定着装置としては、例えば、下記特許文献1に記載されているものが知られている。
特許文献1には、未定着像に接触して回転するベルト状定着部材と、そのベルト状定着部材とで定着ニップ部を形成する押圧部材と、ベルト状定着部材を加熱するヒータ部材と、ベルト状定着部材の長手方向の均熱化のためにヒータ部材に接して配される伝熱部材とを有する定着装置において、ヒータ部材が、ガラス又はセラミックから形成され用紙搬送方向に直交する方向に延びる長尺状の基材とその基材の表面に基材の長手方向に延びるように形成された発熱体とから構成され、定着ニップ部の用紙搬送方向上流側よりも用紙搬送方向下流側の方が押圧部材の側に突き出ている定着装置が記載されている。
特開2016-114742号公報(特許第6394352号公報)
この発明は、加圧手段との間に定着ニップを形成するベルトをそのベルト内周面から発熱層の熱で加熱する加熱手段において、その発熱層が加圧手段の側に突出して段差を生じる状態でかつ定着ニップのベルト回転方向の上流側又は下流側の位置に偏在した状態で設けられている場合でも、その加熱手段を発熱層の偏在する側の端部が定着ニップから離れるよう傾けていない場合に比べて、定着ニップを通過する記録媒体が加熱手段における段差に起因して詰まることを抑制できる定着装置およびそれを用いた画像形成装置を提供することにある。
この発明(A1)の定着装置は、請求項1に記載されている通り、
回転可能に支持されるベルトと、
基材の片面に少なくとも発熱層および保護層を有し、前記ベルトをその内周面の幅方向に沿って接触した状態で加熱する加熱手段と、
前記ベルトをその外周面から前記加熱手段に押し付けて定着ニップを形成する加圧手段と、
を備え、
前記加熱手段は、前記発熱層が、前記保護層とともに前記加圧手段の側に突出して段差を生じる状態でかつ前記定着ニップの前記ベルトの回転方向の上流側又は下流側になる位置に偏在する状態で設けられており、
前記加熱手段は、前記発熱層の偏在する側の端部が前記定着ニップから離れるよう傾けられているものである。
この発明(A2)の定着装置は、上記発明A1の定着装置において、前記ベルトの内周面側に配置され、前記加熱手段を支持する窪んだ支持面を有する支持手段を備え、前記支持面は、前記加熱手段の前記発熱層の偏在する側の端部を前記定着ニップから離れるよう傾いた状態で支持するよう構成されているものである。
この発明(A3)の定着装置は、上記発明A1の定着装置において、前記ベルトの内周面側に配置され、前記加熱手段を支持する窪んだ支持面を有する支持手段を備え、前記支持手段は、前記加熱手段の前記発熱層の偏在する側の端部を前記定着ニップから離れるよう傾いた状態で支持するよう傾いているものである。
この発明(A4)の定着装置は、上記発明A2の定着装置において、前記支持面は、前記加熱手段の前記発熱層の偏在する側の端部を支持する部分の窪み深さが、前記加熱手段の前記発熱層の偏在しない側の端部を支持する部分の窪み深さよりも深くなるよう形成されているものである。
この発明(A5)の定着装置は、上記発明A3の定着装置において、前記支持手段は、前記加熱手段の前記発熱層の偏在する側の端部が前記定着ニップの当該偏在する側の端部から迫り出す長さが、前記加熱手段の前記発熱層の偏在しない側の端部が前記定着ニップの当該偏在しない側の端部から迫り出す長さよりも長くなる状態で支持しているものである。
この発明(A6)の定着装置は、上記発明A1からA5のいずれかの定着装置において、前記加熱手段は、前記定着ニップにおける前記加熱手段の前記発熱層の存在する部分の圧力が、前記加熱手段の前記発熱層の存在しない部分における最大の圧力よりも低くなるよう傾けられているものである。
この発明(A7)の定着装置は、上記発明A1からA5のいずれかの定着装置において、前記加熱手段は、前記定着ニップにおける前記加熱手段の前記発熱層の存在する部分の圧力が、前記定着ニップにおける圧力分布のなかで最大の圧力にならないよう傾けられているものである。
この発明(A8)の定着装置は、上記発明A1からA7のいずれかの定着装置において、前記加熱手段は、前記発熱層が前記定着ニップの前記ベルトの回転方向の上流側になる位置に偏在する状態で設けられているものである。
また、この発明(B1)の画像形成装置は、未定着像を記録媒体に定着させる定着装置を備え、前記定着装置が上記発明A1からA8のいずれかの定着装置にて構成されているものである。
上記発明A1の定着装置によれば、加圧手段との間に定着ニップを形成するベルトをそのベルト内周面から発熱層の熱で加熱する加熱手段において、その発熱層が加圧手段の側に突出して段差を生じる状態でかつ定着ニップのベルト回転方向の上流側又は下流側の位置に偏在する状態で設けられている場合でも、その加熱手段を発熱層の偏在する側の端部が定着ニップから離れるよう傾けていない場合に比べて、定着ニップを通過する記録媒体が加熱手段における段差に起因して詰まることを抑制できる。
上記発明A2の定着装置では、支持手段の支持面が加熱手段を傾いた状態で支持するよう構成されていない場合に比べて、加熱手段を容易に傾けた状態にすることができる。
上記発明A3の定着装置では、支持手段が加熱手段を傾いた状態で支持するよう傾けられていない場合に比べて、加熱手段を容易に傾けた状態にすることができる。
上記発明A4の定着装置では、支持手段における支持面の窪み深さを発明A4における上記深浅関係になるよう形成していない場合に比べて、加熱手段をより簡単に傾けることができる。
上記発明A5の定着装置では、支持手段が加熱手段をその端部の迫り出す長さが発明A5における上記長短関係になる状態で支持していない場合に比べて、加熱手段をより簡単に傾けることができる。
上記発明A6の定着装置では、加熱手段を定着ニップ部の圧力分布が発明A6における上記関係になるよう傾けていない場合に比べて、定着ニップを通過する記録媒体が加熱手段における段差に起因して詰まることを確実に防ぐことができる。
上記発明A7の定着装置では、加熱手段を定着ニップ部の圧力分布が発明A7における上記関係になるよう傾けていない場合に比べて、定着ニップを通過する記録媒体が加熱手段における段差に起因して詰まることを確実に防ぐことができる。
上記発明A8の定着装置では、発熱層が定着ニップのベルトの回転方向の上流側になる位置に偏在する状態で設けられていない場合に比べて、ベルトを定着ニップの入口側の位置で加熱することができる。
上記発明B1の画像形成装置によれば、定着装置における加熱手段の発熱層が加圧手段の側に突出して段差を生じる状態でかつ定着ニップのベルト回転方向の上流側又は下流側の位置に偏在する状態で設けられている場合でも、その加熱手段を発熱層の存在する側の端部が定着ニップから離れるよう傾けていない場合に比べて、定着装置において定着ニップを通過する記録媒体が加熱手段における段差に起因して詰まることを抑制できる。
実施の形態1に係る画像形成装置の構成を示す概要図である。 実施の形態1に係る定着装置の構成を示す概略断面図である。 図2の定着装置のQ-Q線に沿う概略断面図である。 (A)は定着装置における加熱板の構成を示す概略断面図、(B)は(A)の加熱板における表面形状を示す図である。 図2の定着装置の一部と定着ニップの圧力分布を示す概要図である。 図2の定着装置における支持枠の構成を示す概略断面図である。 実施の形態2に係る定着装置の一部と定着ニップの圧力分布を示す概要図である。 図7の定着装置における支持枠の構成を示す概略断面図である。 実施の形態3に係る定着装置の一部を示す概要図である。 (A)は図9の定着装置の一部を示す概略断面図、(B)は(A)の定着装置における支持枠の構成を示す概略断面図である。 比較例としての定着装置の一部と定着ニップの圧力分布を示す概要図である。
以下、この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1および図2は、実施の形態1に係る画像形成装置を示すものである。図1にはその画像形成装置の概要が示され、図2にはその画像形成装置が備える定着装置の概要が示されている。
図1を初めとする各図面中に符号X,Y,Zで示す矢印は、各図面において想定した3次元空間の幅、高さ及び奥行の各方向を示している。また、図1等における符号X,Yの矢印が交わる交点における丸印は、奥行き方向を示す矢印Zが紙面の垂直下方を向く方向であることを示している。
<画像形成装置>
画像形成装置1は、図1に示されるように、筐体10の内部空間に、現像剤(トナー)からなる未定着像の一例であるトナー像Tgを形成して記録媒体の一例である用紙9に転写する像形成手段2と、像形成手段2に供給する用紙9を収容して送り出す給紙手段4と、像形成手段2で転写されたトナー像Tgを用紙9に定着させる定着装置5等が配置されている。図1に示される一点鎖線は、筐体10の内部空間において用紙9が搬送される主な搬送経路である。
像形成手段2は、電子写真方式等の画像形成方式により乾式のトナーで構成されるトナー像を形成した後に用紙9に転写させるという公知の機能を有する部分である。この像形成手段2は、情報端末機等の外部機器から取得される画像情報に対応する単色又は多色のトナー像を形成し、そのトナー像を用紙9に対して直接転写するか又は中間転写体を経由して間接的に転写する構成になっている。このような像形成手段2は、例えば、感光体、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、清掃装置等を用いて構成される。
給紙手段4は、所望のサイズ、種類等の用紙9を積み重ねた状態で収容する図示しない用紙収容体や、その用紙収容体から用紙9を1枚ずつ像形成手段2における転写部にむけて送り出す図示しない送出装置等を備えている。用紙9は、画像形成装置1内での搬送が可能でかつトナー像の転写および定着が可能な記録媒体であればよい。この給紙手段4は、筐体10の内部に存在するよう配置されるものに限らず、筐体10の外部に存在して接続されるよう配置されるものであってもよい。
像形成手段2と給紙手段4は、画像を形成する時期になると、像形成手段2において電子写真方式等の画像形成方式における公知の工程(帯電、露光および現像の工程)により画像情報に対応したトナー像が形成された後、そのトナー像が給紙手段4から供給される用紙9の片面に対して転写される。
定着装置5は、図1や図2に示されるように、用紙9の図示しない導入口および排出口が設けられた筐体(ハウジング)50の内部に、回転可能に支持されるベルト51と、ベルト51をその内周面51bの幅方向に沿って接触した状態で加熱するよう配置される加熱手段の一例である加熱板52と、ベルト51をその外周面51aから加熱板52に押し付けて定着ニップFNを形成する加圧手段の一例である加圧ロール53とを備えている。
この定着装置5は、画像を形成する時期になると、像形成手段2で転写されたトナー像Tgを保持する用紙9が定着ニップFNに導入させられて通過することにより、その定着ニップFN内で定着処理(加熱および加圧)が行われてトナー像Tgが用紙9に定着させられる。
定着後の用紙9は、例えば筐体10の外部に設けられる図示しない排出収容部に搬送されて収容される。これにより、画像形成装置1は、1枚の用紙9の片面に対する画像の形成を終了する。
<定着装置>
次に、定着装置5について詳細に説明する。
定着装置5におけるベルト51は、所要の周長、幅および厚さを有する環状のベルトである。このベルト51は、例えば、ポリイミド等の材料からなるベルト基材と、ベルト基材の外周面に形成する離型層等の機能層とからなる構造になっている。また、ベルト51は、その内周面51bにベルト基材が位置するようになる。
ベルト51は、図2や図3に示されるように、ベルト51の内周面51b側の空間内に存在する状態で配置される支持手段の一例である支持枠54と、ベルト51の幅方向Cの両端部51c,51dにそれぞれ配置される左右の端部保持材55A,55Bとにより、回転可能に支持される。このうち端部保持材55A,55Bは、ベルト51の両端部51c,51dの下端部を除く部分を内周面51b側から接触し得る状態で保持するようになっている。図2では、右の端部保持材55Bを図示していない。
ベルト51は、図2に示されるように、矢印Aで示す方向に回転するよう駆動する後述の加圧ロール(53)に追従して矢印Bで示す方向に回転するようになっている。
定着装置5における加圧ロール53は、図2や図3に示されるように、アルミニウム等の材料からなるロール基体531の外周面に、シリコーンゴム等の材料からなる弾性層532と、フッ素系樹脂等の材料からなる離型層533を順次積層するよう設けた構造のロールである。
この加圧ロール53は、図3に示されるように、ロール基体531の両端部から突出する軸部531b,531cが回転可能に支持されているとともに、図示しない回転駆動装置から伝達される回転動力を受けて矢印Aで示す方向に回転するようになっている。また、加圧ロール53は、ロール基体531における軸部531b,531cに対して図示しない加圧機構からベルト51および加熱板52にむけて所要の圧力Fが加えられて付勢されている。さらに、加圧ロール53は、図示しない変位機構によりベルト51および加熱板52から離間して退避する位置に変位し得るよう支持されている。
定着装置5における加熱板52は、図2、図4等に示されるように、基材521に、発熱層522および保護層523をこの順に設けた構造からなるものである。
基材521は、平板状の部材である。この基材521としては、例えば、ベルト51の幅方向Cの寸法とほぼ同じ長さと、定着ニップFNの幅(ベルト51の幅方向Cと直交する方向の寸法)を越える幅とからなる細長い長方形の平板が適用される。また、基材521は、例えばステンレス鋼(SUS)、セラミック等の材料で構成されている。
発熱層522は、ベルト51の幅方向C(基材521の長手方向)に沿って連続する所要の幅および高さからなる層である。この発熱層522は、ベルト51の回転方向Bにおいて間隔をあけて複数(本例では2つ)存在するよう設けられる。また、発熱層522は、例えば銀(Ag)・パラジウム(Pd)合金を主成分とする金属ペースト等の材料を用いて、フォトレジスト、スクリーン印刷等の製法により形成される。そして発熱層522は、図示しない給電装置と電気的に接続されており、給電装置から供給される電力に応じて所定の温度まで発熱するよう構成されている。
保護層523は、発熱層522や基材521等を回転時のベルト51の内周面との間に生じる摩擦から保護する層である。この保護層523は、所要の厚さで発熱層522が形成される基材521の片面全面を覆うように形成される。また保護層523は、例えばガラスペースト等の材料を用いて、例えば、スクリーン印刷等の製法により形成される。
加熱板52は、図2等に示されるように、上記支持枠54に支持された状態で取り付けられる。
支持枠54は、定着ニップFNと向き合う領域が開口した形状からなる枠材である。
この支持枠54は、例えば、ベルト51の回転方向Bの上流側に位置する上流枠部54aと、この上流枠部54aから定着ニップFNになる領域を開けてベルト51の回転方向Bの下流側に位置する下流枠部54bと、上流枠部54aおよび下流枠部54bのうちベルト51の幅方向Cに沿う方向における両端部を結合する左右の端部枠部54c,54dとを有する部材である。
上流枠部54aと下流枠部54bには、加熱板52のベルト51の回転方向Bの上流側になる上流側の端部52aとその回転方向Bの下流側になる下流側の端部52bとをそれぞれ支持するための窪んだ形状からなる支持面(541,542)が設けられている(図5,図6)。
また、上流枠部54aと下流枠部54bには、後述する固定部材(56)の垂下部(56b,56c)を嵌め入れるための装着溝54eがベルト51の幅方向Cに存在するよう設けられている。
さらに、上流枠部54aと下流枠部54bには、図2や図3に示されるように、ベルト51の回転時に湾曲した状態で移動するよう内周面51b側から案内するベルト案内部54fが、ベルト51の幅方向Cに間隔をあけて設けられている。上流枠部54aには、後述する温度均一化部材(57)を配置して取り付ける空間を確保する取付け枠部54gが形成されている。
この支持枠54は、図2や図3に示されるように、筐体50の側面部に固定される固定部材56に取り付けられている。
固定部材56は、ベルト51の幅方向Cに延びる板状の本体部56aと、本体部56aのベルト51の回転方向Bの上流側および下流側になる端部(長辺部)から垂下するよう設けられる板状の垂下部56b,56cとを有する形状の部材である。
また、固定部材56は、図3に示されるように、本体部56aのベルト51の幅方向Cにおける左右の両端部から突出する取付け部56d,56eが、筐体50の側面部に設けられる装着部59A,59Bに固定されるよう取り付けられる。
支持枠54は、その上流枠部54aと下流枠部54bにおける装着溝54eに、固定部材56の垂下部56b,56cを嵌め入れた状態にすることで、固定部材56に取り付けられる。
また、支持枠54は、その左右の端部枠部54c,54dが、ベルト51の端部51c,51dを回転可能に保持する左右の端部保持材55A,55Bに設ける図示しない装着孔に挿入されて保持される。左右の端部保持材55A,55Bは、その一部に設ける図示しない装着孔に、固定部材56における取付け部56d,56eが嵌め入れられた状態にすることで固定部材56に固定される。
加熱板52は、図5等に示されるように、その上流側の端部52aと下流側の端部52bを、支持枠54の上流枠部54aおよび下流枠部54bにおける支持面541,542にそれぞれ支持させた状態で取り付けられる。
この際、加熱板52は、基材521が支持面541,542に最初に接触した状態となり、発熱層522が保護層523を介してベルト51の内周面51bに接触し得る状態となるよう取り付けられる。また、加熱板52の上流側の端部52aと下流側の端部52bは、支持面541,542に接着剤、両面接着テープ、嵌め込み構造等の手段により固定される。
また、定着装置5においては、図2等に示されるように、温度均一化部材57が設けられている。温度均一化部材57は、加熱板52の発熱層522で得られる熱の温度を均一化して保持するための部材(「温均部材」と略称することもできる。)であり、例えば、銅等の材料にて構成される。また、温度均一化部材57は、基材521のうち発熱層522がある部分を含む範囲と向き合う状態でかつベルト51の幅方向Cに沿って連続した状態で配置される。実施の形態1では、温度均一化部材57を、支持枠54における上記取付け枠部54gで形成される空間内に収容させた状態で取り付けている。
また、定着装置5では、図2等に示されるように、温度均一化部材57の加熱板52と対向する底面部に断熱層58が設けられている。この断熱層58は、定着装置5の立ち上げ時間を短縮させるため加熱板52から温度均一化部材57に移動する熱の量を減らすための層であり、例えばポリイミド等の材料からなるシート等で構成される。
図2における符号61は、定着ニップFNにおける温度を測定する温度センサを示している。温度センサ61は、加熱板52の基材521に接触した状態で配置される。定着装置5では、温度センサ61の測定結果が図示しない制御手段に送られ、その測定結果等の情報に基づいて制御手段により加熱板52の加熱動作が制御されるようになっている。
そして、この定着装置5においては、加熱板52を支持する支持枠54と端部保持材55A,55Bにより回転可能に支持されたベルト51が、加圧ロール53により加熱板52に所要の圧力Fで押し付けられて定着ニップFNが形成される。
また、定着装置5においては、加圧ロール53が矢印Aで示す方向に回転し始めると、ベルト51が定着ニップFNで加圧ロール53の回転移動により動力を受けて矢印Bで示す方向に従動して回転(循環移動)するようになる。さらに、定着装置5においては、加熱板52における発熱層522が発熱すると、その熱がベルト51に伝導されてベルト51が加熱される。
これにより、定着装置5では、上記したように定着ニップFN内で定着処理(加熱および加圧)が行われる状態になり、未定着像であるトナー像Tgを用紙9に定着することが可能になる。
また、この定着装置5における加熱板52は、図4(A)等に示されるように、発熱層522を、保護層523とともに加圧ロール53の側に突出して段差Eが生じる状態で設けているとともに定着ニップFNのベルト51の回転方向Bの上流側の位置に偏在する状態で設けている。
ここで、加熱板52において段差Eが生じるのは、保護層523を少なくとも発熱層522の厚さ(高さ)よりも薄くなる層で形成しているためである。これは、保護層523を厚く形成すれば段差Eがほぼ生じないようにすることも可能であるが、発熱層522を覆う部分の保護層523も厚くなって発熱層522で生じる熱の熱伝導性が悪くなるため、その熱伝導性を良好にする観点から保護層523を薄く形成する必要がある。しかし、その結果として、段差Eが生じてしまうのである。
また、加熱板52が発熱層522を偏在する状態で設けているのは、定着ニップFN内でトナー像Tgを含む用紙9に加える熱量を最大化するためである。発熱層522が定着ニップFNの上流側の位置に偏在するとは、図4(A)に示されるように、定着ニップFNのベルト51の回転方向Bにおける中央点Ncを境にしてその回転方向Bの上流側になるニップ領域FN1内に、すべての発熱層522が存在している状態のことをいう。
このときの加熱板52の発熱層522が設けられている側の表面形状は、図4(B)に示されるように、相対的に大きい2つの突出部7a,7bを有した凹凸面になっている。
2つの突出部7a,7bは、ベルト51の回転方向Bの上流側に位置する上流側の発熱層522aとその下流側に位置する下流側の発熱層522bとが設けられている部分に対応している。また突出部7a,7bは、他の部位7cに対して所要量(10μm以上)の段差Eを形成している。図4(B)中における部位7cは、加熱板52の上流側の端部52aおよび下流側の端部52bにほぼ相当する部分であり、この例では保護層523をガラスペーストによりスクリーン印刷で形成した際、そのペースト材の表面張力により突出した状態になっている。
ところが、このような定着装置5により定着を行った場合、トナー像Tgを保持した用紙9が定着ニップFNを通過する際に良好に移動せず、通過の途中で詰まってしまうこと(紙詰まり)が発生することがある。この紙詰まりは、用紙9として特に薄紙(例えば坪量が60g/m2以下の用紙)を使用する場合に特に顕著に発生する傾向にある。
ちなみに、このときの定着装置5は、図11の比較例に示されるように、加熱板52(具体的には基材521など)が、加圧ロール53の回転中心点から定着ニップFNのベルト51の回転方向Bにおける中央点とを結んだときの線と直交する基準線SLとほぼ平行な状態になるよう配置されている。
また、このときの定着装置5の定着ニップFNにおける圧力分布を調べると、図11の下部に示されるような結果が得られる。この圧力分布では、相対的に高い圧力P1,P2を示す2つの部分が存在する。またこの圧力P1,P2を示す2つの部分は、加熱板52における上流側の発熱層522aと下流側の発熱層522bとが設けられている部分にほぼ対応している。なお、このときの圧力は、例えば、所定の温度条件下(例えば5℃~50℃の範囲内)にて挟み込み領域(定着ニップFN)に圧力センサを挟み、所定の圧力分布測定機(例えば、ニッタ株式会社製:タクタイルセンサシステム)を用いて測定することが可能である。
そこで、この定着装置5では、図5等に示されるように、加熱板52について、その発熱層522の偏在する側である上流側の端部52aが定着ニップFNから離れるよう傾けた状態で配置している。
このときの加熱板52の上流側の端部52aが定着ニップFNから離れるよう傾けた状態とは、基材521が平板であれば、加熱板52の上流側の端部52aに相当する基材521の端部が、加熱板52の下流側の端部52bに相当する基材521の端部よりも定着ニップFNから遠ざけられるよう全体的に傾けられた状態にあることをいう。
また、このときの加熱板52は、上記した基準線SLを適用してみた場合、その上流側の端部52aに相当する基材521の端部が、その下流側の端部52bに相当する基材521の端部よりも、基準線SLから離れた状態になるよう配置されていることになる。
実施の形態1では、加熱板52を上記したように傾けた状態で配置するために、支持枠54の上流枠部54aおよび下流枠部54bにおける支持面541,542について、加熱板52の発熱層522の偏在する上流側の端部52aを定着ニップFNから離れるよう傾いた状態で支持するよう構成している。
具体的には、図6に示されるように、その支持面541,542について、加熱板52の発熱層522の偏在する上流側の端部52aを支持する部分の窪み深さd1が、加熱板52の発熱層522の偏在しない側となる下流側の端部52bを支持する部分の窪み深さd2よりも深くなるよう形成されている(d1>d2)。この窪み深さd1、d2は、加熱板52を傾けるべき度合に対応した値になる。
また、このときの定着装置5は、定着ニップFNにおける圧力分布の観点からすると、図5の下部に実線で示されるように、定着ニップFNにおける圧力分布のうち加熱板52の発熱層522(522a,522b)の存在する部分の圧力Pa,Pbが、加熱板52の発熱層522の存在しない部分における最大の圧力Pmaxよりも低くなる(Pa<Pmax,Pb<Pmax)よう、加熱板52を傾けて配置しているということもできる。
さらには、このときの定着装置5は、図5の下部に実線で示されるように、定着ニップFNにおける加熱板52の発熱層522(522a,522b)の存在する部分の圧力Pa,Pbが、定着ニップFNにおける圧力分布のなかで最大の圧力Pmaxにならないよう、加熱板52を傾けて配置しているということもできる。
図5に示す圧力分布は、上記した測定機を同様に用いて測定することが可能である。また、図5の下部に破線で示す圧力分布は、図11に示す比較例の定着装置における圧力分布の結果である。
そして、この定着装置5は、加熱板52の発熱層522が加圧ロール53の側に突出して段差Eを生じる状態でかつ定着ニップFNの上流側の領域FN1に偏在した状態で設けられているにもかかわらず、定着を行うと、加熱板52を発熱層522の偏在する上流側の端部52aが定着ニップFNから離れるよう傾けていない場合(図11で示す加熱板52の配置構成)に比べて、定着ニップFNを通過する用紙9が加熱板52における段差Eに起因して詰まることが抑制されるようになる。この紙詰まりの抑制効果は、用紙9として薄紙を適用した場合も同様に得られる。
また、この定着装置5では、加熱板52における発熱層522が定着ニップFNの上流側の領域FN1(図4(A)参照)に偏在して設けられているので、その発熱層522が定着ニップFNの下流側の領域FN2(図4(A)参照)に偏在して設けられている場合に比べると、定着ニップFNに導入された用紙9がトナー像Tgを含めて定着ニップFNの入口側(上流側の領域FN1)で早めにかつ充分に加熱されやすくなる。この結果、定着装置5による定着が安定して行われる。
したがって、この定着装置5を備えた画像形成装置1によれば、画像の形成を行うと、その定着装置5において用紙9の詰まりの発生が抑制され、この結果、紙詰まりの少ない安定した画像形成が行われる。
[実施の形態2]
図7は、実施の形態2に係る定着装置の一部を示すものである。
実施の形態2に係る定着装置5Cは、発熱層522が定着ニップFNの下流側の領域FN2(図4(A)参照)に偏在して設けられている加熱板52Cに変更することと、その加熱板52の変更に合わせて温度均一化部材57および温度センサ61の配置を変更することと、温度均一化部材57および温度センサ61の配置の変更に合わせて調整した支持枠54Cに変更することが異なる以外は実施の形態1に係る定着装置5と同じ構成になっている。
加熱板52Cは、実施の形態1における加熱板52の場合と同様に、基材521に発熱層522および保護層523をこの順に設けた構造からなるものであるが、その発熱層522を定着ニップFNのベルト51の回転方向Bの下流側の位置(下流側の領域FN2:図4(A)参照)に偏在する状態で設けている点で異なっている。加熱板52Cにおける発熱層522は、定着ニップFNの下流側の領域FN2内において、ベルト51の回転方向Bの上流側に位置する上流側の発熱層522cとその下流側に位置する下流側の発熱層522dとになる。
そして、定着装置5Cにおいては、図7に示されるように、加熱板52Cについて、その発熱層522の偏在する側である下流側の端部52bが、定着ニップFNから離れるよう傾けた状態で配置している。
実施の形態2では、加熱板52Cを上記したように傾けた状態で配置するために、図7に示されるように、支持枠54Cの上流枠部54aおよび下流枠部54bにおける支持面541,542について、加熱板52Cの発熱層522の偏在する下流側の端部52bを定着ニップFNから離れるよう傾いた状態で支持するよう構成している。
具体的には、図8に示されるように、その支持面541,542については、加熱板52Cの発熱層522の偏在する下流側の端部52bを支持する部分の窪み深さd2が、加熱板52Cの発熱層522の偏在しない側となる上流側の端部52aを支持する部分の窪み深さd1よりも深くなるよう形成されている(d2>d1)。この窪み深さd1、d2は、加熱板52Cを傾けるべき度合に対応した値になる。
なお、支持枠54Cは、実施の形態1における支持枠54(図6)と比べた場合、温度均一化部材57を取り付ける取付け部54hを下流枠部54bの側に変更した点で異なるのみである。
また、このときの定着装置5Cについても、定着ニップFNにおける圧力分布の観点からすると、図7の下部に実線で示されるように、定着ニップFNにおける圧力分布のうち加熱板52Cの発熱層522(522c,522d)の存在する部分の圧力Pc,Pdが、加熱板52Cの発熱層522の存在しない部分における最大の圧力Pmaxよりも低くなる(Pc<Pmax,Pd<Pmax)よう、加熱板52Cを傾けて配置しているということもできる。
さらには、このときの定着装置5Cは、図7の下部に実線で示されるように、定着ニップFNにおける加熱板52Cの発熱層522(522c,522d)の存在する部分の圧力Pc,Pdが、定着ニップFNにおける圧力分布のなかで最大の圧力Pmaxにならないよう、加熱板52Cを傾けて配置しているということもできる。
そして、この定着装置5Cにおいても、加熱板52Cの発熱層522が加圧ロール53の側に突出して段差Eを生じる状態でかつ定着ニップFNの下流側の領域FN2に偏在した状態で設けられているにもかかわらず、定着を行うと、加熱板52Cを発熱層522の偏在する下流側の端部52bが定着ニップFNから離れるよう傾けていない場合に比べて、定着ニップFNを通過する用紙9が加熱板52Cにおける段差Eに起因して詰まることが抑制されるようになる。このときの紙詰まりの抑制効果は、用紙9として薄紙を適用した場合も同様に得られる。
また、この定着装置5Cを備えた画像形成装置1によれば、画像の形成を行うと、その定着装置5Cにおいて用紙9の詰まりの発生が抑制され、この結果、紙詰まりの少ない安定した画像形成が行われる。
[実施の形態3]
図9は、実施の形態3に係る定着装置を示すものである。
実施の形態3に係る定着装置5Bは、支持枠54が、加熱板52の発熱層522の偏在する上流側の端部52aを定着ニップFNから離れるよう傾いた状態で支持するよう傾いて配置された構成にした以外は実施の形態1に係る定着装置5と同じ構成になっている。
定着装置5Bにおける支持枠54は、加熱板52の発熱層522の偏在する上流側の端部52aを定着ニップFNから離れるよう傾いた状態で支持するために、図10(B)に示されるように、その支持枠54全体について、下流枠部54bを実施の形態1における下流枠部54bと同じ位置にしたうえで上記基準線SLに対して上流枠部54aが浮き上がるような状態になるよう傾けた状態にしている。
このときの支持枠54は、基準線SLとなす傾き角αがプラスの角度になるよう全体が傾けられている。このときの傾き角αの大きさは、加熱板52を傾けるべき度合に対応した値になる。
なお、このとき支持枠54における加熱板52の上流側の端部52aを支持する支持面541の窪み深さと加熱板52の下流側の端部52bを支持する支持面542の窪み深さとは、図10(B)に示されるように、同じ深さd3としている。
このときの支持枠54は、固定部材56ごと同じ傾き角(+α)だけ傾くようにすればよいが、これに限定されない。他の対処法としては、例えば、支持枠54のみを固定部材56に対して必要な傾き角(+α)だけ傾けた状態で取り付けるよう構成してもよい。この場合は、上流枠部54aおよび下流枠部54bにおける装着溝54eの深さ、溝の角度等を調整すればよい。
また、このときの支持枠54は、そのベルト51の回転方向Bにおける幅の両端部が定着ニップFNの幅の両端部からそれぞれ同じ長さだけ突出した関係になるよう配置されることを前提にした場合には、以下の状態になるよう支持していることになる。
すなわち、この前提の支持枠54の場合は、図10(A)に示されるように、加熱板52の発熱層522の偏在する上流側の端部52aが定着ニップFNの当該偏在する上流側の端部FNaから迫り出す長さM1が、加熱板52の発熱層522の偏在しない下流側の端部52bが定着ニップFNの当該偏在しない下流側の端部FNbから迫り出す長さM2よりも長くなる状態で支持している。
また、この定着装置5Bについても、定着ニップFNにおける圧力分布の観点からすると、実施の形態1に係る定着装置5の場合(図5の下部に実線で示す圧力分布)と同様に、定着ニップFNにおける圧力分布のうち加熱板52の発熱層522(522a,522b)の存在する部分の圧力Pa,Pbが、加熱板52の発熱層522の存在しない部分における最大の圧力Pmaxよりも低くなる(Pa<Pmax,Pb<Pmax)よう、加熱板52を傾けて配置しているということもできる。
さらには、このときの定着装置5Bは、実施の形態1に係る定着装置5の場合(図5の下部に実線で示す圧力分布)と同様に、定着ニップFNにおける加熱板52の発熱層522(522a,522b)の存在する部分の圧力Pa,Pbが、定着ニップFNにおける圧力分布のなかで最大の圧力Pmaxにならないよう、加熱板52を傾けて配置しているということもできる。
そして、この定着装置5Bにおいても、実施の形態1に係る定着装置5と同様に定着を行うと、図11に示した加熱板52Xを発熱層522の偏在する下流側の端部52bが定着ニップFNから離れるよう傾けていない比較例の定着装置に比べて、定着ニップFNを通過する用紙9が加熱板52における段差Eに起因して詰まることが抑制されるようになる。このときの紙詰まりの抑制効果は、用紙9として薄紙を適用した場合も同様に得られる。
しかも、この定着装置5Bにおいても、加熱板52における発熱層522が定着ニップFNの上流側の領域FN1に偏在して設けられているので、実施の形態1に係る定着装置5の場合と同様に、定着ニップFNに導入された用紙9がトナー像Tgを含めて定着ニップFNの上流側の領域FN1で早めにかつ充分に加熱されやすくなり、その結果、定着装置5による定着が安定して行われる。
また、この定着装置5Bを備えた画像形成装置1においても、画像の形成を行うと、その定着装置5Bで用紙9の詰まりの発生が抑制され、この結果、紙詰まりの少ない安定した画像形成が行われる。
[他の実施の形態]
実施の形態2に係る定着装置5Cにおいては、加熱板52Cについてその発熱層522の偏在する下流側の端部52bが定着ニップFNから離れるよう傾けた状態で配置する場合、実施の形態3に係る定着装置5Bの場合(図10(B)参照)のように支持枠54について加熱板52Cの下流側の端部52bを定着ニップFNから離れるよう傾いた状態で支持するよう傾けた状態で配置してもよい。
実施の形態1,2では、支持枠54における支持面541,542の窪み深さd1、d2を所要の異なる値にする構成例を示したが、支持枠54の支持面541,542については、加熱板52を傾斜させる度合いに合わせて傾斜する斜面とするように構成してもよい。
実施の形態1~3では、上記基準線SLが例えば画像形成装置1を設置する場所の床面(ほぼ水平面であると仮定する)とほぼ平行した状態になるタイプの定着装置を例示したが、この発明が適用される定着装置は、その基準線SLが床面と交差する状態になるタイプの定着装置であっても構わない。
上記後者の定着装置としては、例えば、加熱板52等と加圧ロール53とが上記床面に対して傾斜した状態で向き合うよう配置されるタイプの定着装置(このときの定着ニップはその全体が傾斜した状態の面になる)や、加熱板52等と加圧ロール53とが上記床面に対してほぼ水平の状態で向き合うよう配置されるタイプの定着装置(このときの定着ニップはその全体が垂直方向に延びる状態の面になる)である。
1 …画像形成装置
5 …定着装置
9 …用紙(記録媒体の一例)
51…ベルト
51a…外周面
51b…内周面
52…加熱板(加熱手段の一例)
52a…上流側の端部
52b…下流側の端部
53…加圧ロール(加圧手段の一例)
54…支持枠(支持手段の一例)
521…基材
522…発熱層
523…保護層
541,542…支持面
B …ベルトの回転方向
Tg…トナー像(未定着像の一例)
FN…定着ニップ
d1~d3…窪み深さ
M1,M2…迫り出す長さ

Claims (9)

  1. 回転可能に支持されるベルトと、
    基材の片面に少なくとも発熱層および保護層を有し、前記ベルトをその内周面の幅方向に沿って接触した状態で加熱する加熱手段と、
    前記ベルトをその外周面から前記加熱手段に押し付けて定着ニップを形成する加圧手段と、
    を備え、
    前記加熱手段は、前記発熱層が、前記保護層とともに前記加圧手段の側に突出して段差を生じる状態でかつ前記定着ニップの前記ベルトの回転方向の上流側又は下流側になる位置に偏在する状態で設けられており、
    前記加熱手段は、前記発熱層の偏在する側の端部が前記定着ニップから離れるよう傾けられている定着装置。
  2. 前記ベルトの内周面側に配置され、前記加熱手段を支持する窪んだ支持面を有する支持手段を備え、
    前記支持面は、前記加熱手段の前記発熱層の偏在する側の端部を前記定着ニップから離れるよう傾いた状態で支持するよう構成されている請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ベルトの内周面側に配置され、前記加熱手段を支持する窪んだ支持面を有する支持手段を備え、
    前記支持手段は、前記加熱手段の前記発熱層の偏在する側の端部を前記定着ニップから離れるよう傾いた状態で支持するよう傾いている請求項1に記載の定着装置。
  4. 前記支持面は、前記加熱手段の前記発熱層の偏在する側の端部を支持する部分の窪み深さが、前記加熱手段の前記発熱層の偏在しない側の端部を支持する部分の窪み深さよりも深くなるよう形成されている請求項2に記載の定着装置。
  5. 前記支持手段は、前記加熱手段の前記発熱層の偏在する側の端部が前記定着ニップの当該偏在する側の端部から迫り出す長さが、前記加熱手段の前記発熱層の偏在しない側の端部が前記定着ニップの当該偏在しない側の端部から迫り出す長さよりも長くなる状態で支持している請求項3に記載の定着装置。
  6. 前記加熱手段は、前記定着ニップにおける前記加熱手段の前記発熱層の存在する部分の圧力が、前記加熱手段の前記発熱層の存在しない部分における最大の圧力よりも低くなるよう傾けられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記加熱手段は、前記定着ニップにおける前記加熱手段の前記発熱層の存在する部分の圧力が、前記定着ニップにおける圧力分布のなかで最大の圧力にならないよう傾けられている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記加熱手段は、前記発熱層が前記定着ニップの前記ベルトの回転方向の上流側になる位置に偏在する状態で設けられている請求項1乃至7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 未定着像を記録媒体に定着させる定着装置を備え、
    前記定着装置が請求項1乃至8のいずれか1項に記載の定着装置にて構成されている画像形成装置。
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