JP7225534B2 - 光学素子、光学素子の多面付け体、光学モジュール及び光照射装置 - Google Patents

光学素子、光学素子の多面付け体、光学モジュール及び光照射装置 Download PDF

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Description

本発明は、光学素子、光学素子の多面付け体、光学モジュール及び光照射装置に関する。
ネットワークの普及に伴うセキュリティリスク回避のための個人認証へのニーズ、自動車の自動運転化の流れ、いわゆる「モノのインターネット」の普及等、近年、センサーシステムを必要とする局面が増大している。センサーには色々な種類があり、検出する情報も様々である。その中の1つの手段として、光源から対象物に対して光を照射し、反射してきた光から情報を得るというものがある。例えば、パターン認証センサー、赤外線レーダー等は、その一例である。
これらのセンサーの光源は、用途に応じた波長分布、明るさ、広がり等をもったものが使用される。光の波長は、可視光から赤外線までの範囲がよく用いられる。特に、赤外線は、外光の影響を受けにくく、不可視であり、対象物のやや内部を観察することも可能という特徴があるため、広く用いられている。また、光源の種類としては、LED光源、レーザー光源等が多く用いられる。例えば、遠いところを検知する場合には光の広がりが少ないレーザー光源が好適に用いられ、比較的近いところを検知する場合、ある程度の広がりを持った領域を照射する場合等にはLED光源が好適に用いられる。
ところで、対象とする照射領域の大きさ、形状等は、必ずしも光源からの光の広がり(プロファイル)と一致しているとは限らず、拡散板、レンズ、遮蔽板等により光を整形する必要がある。最近では、Light Shaping Diffuser(LSD)という、光の形状をある程度整形できる拡散板が開発されている。
また、光を整形する別の手段として、回折光学素子(Diffractive Optical Element :DOE)が挙げられる。これは異なる屈折率を持った材料が周期性を持って配列している場所を光が通過する際の回折現象を応用したものである。DOEは、基本的に単一波長の光に対して設計されるが、理論的には、ほぼ任意の形状に光を整形することが可能である。また、前述のLSDにおいては、照射領域内の光強度がガウシアン分布となるのに対し、DOEでは、照射領域内の光分布の均一性を制御することが可能である。DOEのこのような特性は、不要な領域への照射を抑えることによる高効率化、光源数の削減等による装置の小型化等の点で有利となる。
また、DOEは、レーザーの様な平行光源、LEDの様な拡散光源のいずれにも対応可能であり、また、紫外光から可視光、赤外線までの広い範囲の波長に対して適用可能である。
DOEは、nmオーダーでの微細加工が必要となり、特に長波長の光を回折するためには、高アスペクト比の微細形状を形成する必要がある。そのため、DOEの製造には、電子線を用いた電子線リソグラフィ技術が用いることができる。更に、生産性を向上せるため、電子線リソグラフィで作成した石英等の基板を原版として、樹脂に賦型することにより、多数枚の複製基板を作製し、生産性を上げることができる。
また、一枚の基板上にDOE等の光学素子を多面付けすることで、一枚の基板からの多数の光学素子を製造することができる。
基板上に多面付けされたDOE等の光学素子は、ダイシング、抜き加工等の手法により個片化され、ホルダ等の電装パーツに実装される(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平5-327021号公報 特開2000-40714号公報
光学素子のホルダへの実装には自動装置が用いられる。自動装置では、個片化された光学素子を、位置合わせ精度良く、効率的にホルダに実装できるようにすることが求められている。例えば、ホルダに実装された光学素子を光学モジュールとし、光源等と組み合わせる場合、光学素子がホルダに適切に組込まれていないと、光学素子と光源、その他の光学素子等との位置合わせの精度が悪くなり、所望の光学性能が得られないことがある。
本発明の課題は、位置合わせ精度良く、効率的にホルダに実装できること、又は、製造時の位置合わせをラフに行っても光学的特性に影響を与えにくいことから、製造時の歩留まりを高めることができる光学素子、光学素子の多面付け体、光学モジュール及び光照射装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、基材(12,212,312,412)と、前記基材に形成され、表面に光学素子パターン及び光学的手段で検知するための光学検知用マークが形成された樹脂層(11,211,311,411)と、を備え、前記光学素子パターン及び光学検知用マークは、前記樹脂層の厚さ方向の断面において凹凸形状を有し、前記光学検知用マークは、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体である光学素子(10,210,310,410,510)に関する。
第2の発明は、第1の発明の光学素子であって、前記光学検知用マークは、前記光学素子の識別パターン又はアライメントパターンであって、前記光学検知用マークの複数の凹凸形状は、ラインアンドスペースパターン、ホールパターン、ドットパターンの少なくとも1種類からなるパターンの集合体であること、を特徴とする光学素子(10,210,310,410,510)である。
第3の発明は、第1又は第2の発明の光学素子であって、前記光学素子パターンは、複数の凹凸形状として、凸部(111a,411a)が並んで配置される高屈折率部(111,411)と、前記凸部の間に形成されている凹部(112,414a)を含む低屈折率部(114,414)と、を有する回折層(115,415)を備えること、を特徴とする光学素子(10,210,310,410,510)である。
第4の発明は、第3の発明の光学素子であって、前記回折層(115,415)及び前記樹脂層(11,411)の前記凹部(112,414a)は、650nm以上の深さを有し、前記回折層は、赤外線を回折すること、を特徴とする光学素子(10,210,310,410,510)である。
第5の発明は、第3又は第4の発明の光学素子であって、前記光学検知用マークの複数の凹凸形状の凹部の深さは、前記光学素子パターンの凹部より深いこと、を特徴とする光学素子(10,210,310,410,510)である。
第6の発明は、第1から第5までのいずれかの発明の光学素子であって、前記樹脂層(11,411)の層厚は、2μmから20μmであること、を特徴とする光学素子(10,210,310,410,510)である。
第7の発明は、第1から第6までのいずれかの発明の光学素子であって、前記樹脂層(11,411)は、前記光学素子パターンに対応するモニターパターンを有すること、を特徴とする光学素子(10,210,310,410,510)である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの光学素子であって、前記基材と前記樹脂層との組み合わせにより構成される光学素子(310A,310B,310C)が複数枚積層されて一体となり構成されていること、を特徴とする光学素子(310)である。
第9の発明は、第8の発明8の光学素子であって、前記光学検知用マークのうち少なくとも1種類(AP1,AP2,AP3)は、積層されたときに重なる位置に配置されており、且つ、樹脂層毎に異なる図柄であること、を特徴とする光学素子(310)である。
第10の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれか一項に記載の光学素子(410)であって、前記光学素子パターンは、当該光学素子(410)の端部まで形成されていること、を特徴とする光学素子(410)である。
第11の発明は、第10の発明に記載の光学素子(410)であって、前記光学素子パターンは、複数の回折格子が形成されて特定の配光特性が得られるように構成された矩形形状の単位セル(417)が周期的に複数配列されて構成されていること、を特徴とする光学素子(410)である。
第12の発明は、第1から第11までのいずれかの発明の光学素子(10,410)が多面付けされている、光学素子の多面付け体(MS,450)である。
第13の発明は、第12の発明の光学素子の多面付け体であって、前記光学素子が多面付けされた領域の外周域に、前記光学素子を個片化する際の位置合わせ用のアライメントマークが配置され、前記アライメントマークは、前記樹脂層(11,411)の厚さ方向の断面において凹凸形状を有する、光学素子の多面付け体(MS,450)である。
第14の発明は、第1の発明から第11の発明までのいずれかに記載の光学素子(10,210,310,410)と、前記光学素子を搭載可能な枠形のホルダ(20,220,424)と、を備える光学モジュール(2,202,302)である。
第15の発明は、第14の発明の光学モジュールであって、前記ホルダは、前記光学素子の周縁部を保持するマウント部(23)と、前記マウント部に保持された前記光学素子の角部との接触を回避する隙間部(24)と、を備える光学モジュール(2)である。
第16の発明は、第15の発明の光学モジュールであって、前記マウント部(23)は、前記光学素子(10)の周縁部と接する面に、断面凹形状の溝部(23b)を有すること、を特徴とする光学モジュール(2)である。
第17の発明は、第14の発明の光学モジュールであって、前記ホルダは、前記光学素子の周縁部が載せられる頂部(220a)と、前記周縁部と前記頂部との間に設けられ前記周縁部と前記頂部とを接合する接合層(250,350A,350B,350C)と、を備える光学モジュール(202,302)である。
第18の発明は、第14から第17の発明の光学モジュール(2,202,302)と、前記光学モジュールに対して光を投影する光源(30,230)と、を備える光照射装置(1,200,300,400)である。
第19の発明は、第1の発明から第9の発明までのいずれかに記載の光学素子(410,510)と、前記光学素子に対して光を投影する光源(421)と、を備え、前記光学素子(410,510)の前記光学素子パターンは、前記光源(421)が投影する光の投影範囲よりも広い範囲に形成されていること、を特徴とする光照射装置(400)である。
第20の発明は、第19の発明に記載の光照射装置(400)であって、前記光学素子パターンは、前記光学素子の端部まで形成されていること、を特徴とする光照射装置(400)である。
第21の発明は、第19の発明又は第20の発明に記載の光照射装置(400)であって、前記光学素子パターンは、複数の回折格子が形成されて特定の配光特性が得られるように構成された矩形形状の単位セル(417)が周期的に複数配列されて構成されていること、を特徴とする光照射装置(400)である。
本発明によれば、位置合わせ精度よく、効率的にホルダに実装できること、又は、製造時の位置合わせをラフに行っても光学的特性に影響を与えにくいことから、製造時の歩留まりを高めることができる光学素子、光学素子の多面付け体、光学モジュール及び光照射装置を提供することができる。
実施形態の光照射装置1を説明する図である。 回折光学素子10を説明する図である。 多面付けされた回折光学素子10を説明する図である。 個片化された回折光学素子10を説明する図である。 ホルダ20の構成を説明する図である。 ホルダ20の他の構成を説明する図である。 光照射装置の第2実施形態を示す断面図である。 第2実施形態においてホルダ220に回折光学素子210を載せる過程の一例を示す図である。 光照射装置の第3実施形態を示す断面図である。 回折光学素子310を素子面の法線方向から見た図である。 アライメントパターンAP1,AP2,AP3を説明する図である。 第4実施形態の光照射装置400の分解斜視図である。 光照射装置400の斜視図である。 光照射装置400の断面図である。 回折光学素子410を図14の上方から見た平面図である。 図15から回折格子のパターンを省略して示した図である。 図15から回折格子のパターンのみを示した図である。 図17の単位セル417の例における部分周期構造の一例を示す斜視図である。 図18中の矢印G-G’の位置で回折光学素子を切断した断面図である。 第4実施形態の光照射装置400の製造に用いられる回折光学素子410の多面付け体450を示す図である。 第5実施形態の回折光学素子510を図15と同様に上方から見た平面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本明細書に添付した図面は、いずれも模式図であり、理解しやすさ等を考慮して、各部の形状、縮尺、縦横の寸法比等を、実物から変更又は誇張している。また、図面において、部材の断面を示すハッチングを適宜省略する。
本明細書等において、形状、幾何学的条件、これらの程度を特定する用語、例えば、「平行」、「直交」、「方向」等の用語については、その用語の厳密な意味に加えて、ほぼ平行、ほぼ直交等とみなせる程度の範囲、概ねその方向とみなせる範囲を含む。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の光照射装置1を説明する図である。図1(A)は、光照射装置1の分解斜視図である。図1(B)は、光照射装置1の斜視図である。図1(C)は、光照射装置1のZ-X平面の断面を示す模式図である。
図2は、回折光学素子10を説明する図である。
なお、本実施形態の説明においては、光照射装置1の光照射面に平行であって、互いに直交する2方向をX(X1-X2)方向、Y(Y1-Y2)方向とし、光照射面と直交する方向をZ方向とする。Z(Z1-Z2)方向において、Z1側が光照射側となり、Z2側が背面側となる。
図1(A)に示すように、光照射装置1は、回折光学素子10、ホルダ20及び光源部30を備える。
回折光学素子(光学素子)10は、回折現象により光の進行方向を制御する素子である。回折光学素子10は、異なる周期構造を持つ複数の領域(部分周期構造)からなる光学素子パターンPNを有する。光学素子パターンPNは、例えば、図2に示すように、部分周期構造として、B~G領域を有する。回折光学素子10の光学素子パターンPNに入射した光は、B~G領域での回折現象により、0~90°の範囲でほぼ均一な光として照射される。回折光学素子10の構成については、後述する。
ホルダ20は、回折光学素子10を搭載するためのケースである。ホルダ20は、例えば、ポリアミド、ポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックにより形成される。ホルダ20を変形しにくくするため、ポリカーボネート等にガラスファイバーを含有させてもよい。回折光学素子10は、ホルダ20の内部に接着剤(不図示)を介して固定される。ホルダ20の構成については、後述する。
上述した回折光学素子10及びホルダ20は、本実施形態において、光学モジュール2を構成する。
光源部30は、回折光学素子10に光を投影する。光源部30は、赤外光、青色光等を発するLED(発光ダイオード)素子31を備える。LED素子31は、例えば、GaP,GaAs,GaAlAs,GaAsP,AlInGaP等の化合物半導体単結晶又はInGaN等の各種GaN系化合物半導体単結晶からなる材料を適宜に選択することにより、紫外光から赤外光までの発光波長が得られる。LED素子31は、基板32上に実装されている。本実施形態の光源部30は、1つのLED素子31を備えているが、より多くの光量を得るために、複数のLED素子31を備えた構成としてもよい。
光源部30は、上述した光学モジュール2(回折光学素子10及びホルダ20)の背面側(Z2側)に取り付けられる。
図1(C)に示すように、光照射装置1において、光源部30から投影された光は、光学素子パターンPN(回折光学素子10)のB~G領域(図2参照)での回折現象により、広い範囲に照射される。
本実施形態の光照射装置1を、例えば、静脈認証に用いる場合、赤外光を照射する光照射装置から、認証すべき人の手のひら、指先等に赤外光を照射して、映し出された静脈の模様を撮影することにより、本人か否かを認証することができる。
次に、回折光学素子10の構成について説明する。
図3は、多面付けされた回折光学素子10を説明する図である。図3(A)は、回折光学素子の多面付け体MSを模式的に示す平面図である。図3(B)は、図3(A)のa-a断面に相当する模式図である。図3では、光学素子パターンPNの図示を省略する。
図3(A)に示すように、回折光学素子の多面付け体MSには、複数の回折光学素子10が格子状に多面付けされている。各回折光学素子10の間には、ダイシングラインDLが形成されている。ダイシングラインDLは、不図示の光学的検出装置(光学的手段)で認識される光学検知用マークであり、回折光学素子の多面付け体MSから個片の回折光学素子10を切り出す際の切断予定位置を示すラインである。
回折光学素子の多面付け体MSにおいて、回折光学素子10が多面付けされた領域の外周域には、アライメントマークAMが形成されている。アライメントマークAMは、光学的検出装置で認識される光学検知用マークであり、回折光学素子の多面付け体MSから個片の回折光学素子10を切り出す際の位置合わせに用いるマークである。アライメントマークAMは、各ダイシングラインDLの長手方向の両端部に形成されている。後述するように、アライメントマークAMは、光学素子パターンPNと同様に、原版からの賦型により転写(形成)される。
図3(B)に示すように、回折光学素子の多面付け体MSは、回折光学素子10に、基材40を貼り合わせた積層体として構成されている。
回折光学素子10は、樹脂層11と、基材12と、を備える。
樹脂層11は、後述する光学素子パターンPN、識別パターンDP、モニターパターンMP及びアライメントパターンAPが形成される層である。図3(B)では、上記各パターンの図示を省略する。ここでは、主に回折光学素子10の層構成を説明し、上記各パターンについては、図4において説明する。
樹脂層11は、上記各パターンに対応する凹凸パターンが形成された原版を用いて、例えば、基材上に塗布された紫外線硬化樹脂を賦型して凹凸パターンを転写し、紫外線を照射して硬化させることにより形成できる。
紫外線硬化樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリチオール系、ブタジエンアクリレート等を用いることができる。なお、樹脂層11を形成するための材料は、紫外線硬化樹脂に限定されない。樹脂層11は、例えば、電子線硬化樹脂で形成してもよい。また、樹脂層11は、熱硬化型や紫外線硬化型のSOG(Spin on Glass)を用いて構成してもよい。また、上記各パターンは、原版から賦型により転写する例に限らず、上記各パターンの凹凸形状を有する原版から作製された樹脂の中間版を用いて賦型してもよい。
基材12は、樹脂層11を賦型する際のベースとなる部材である。基材12としては、例えば、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、メタクリル酸メチル・ブタジエン・スチレン(MBS)樹脂、メタクリル酸メチル・スチレン(MS)樹脂、アクリル・スチレン(AS)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等の透明樹脂を用いることができる。なお、図示していないが、基材12上には、塗布された紫外線硬化樹脂等との密着性を高めるための密着層が形成される。
基材40は、回折光学素子の多面付け体MSの強度を確保するためのシート材である。基材40としては、例えば、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂等の熱可塑性プラスチック等を用いることができる。基材40は、回折光学素子10の裏面側(基材12側)に、粘着層41を介して貼り付けられる。粘着層41としては、例えば、アクリル糊を用いることができる。
図3(A)に示す回折光学素子の多面付け体MSから個片の回折光学素子10を切り出す作業には、ダイシング装置が用いられる。ダイシング装置は、高速回転するブレード(回転刃)により、ウェハから1つ1つのチップを切り出して個片化する装置である。
回折光学素子の多面付け体MSから回折光学素子10を個片化する際、同じダイシングラインDLに対して、複数回の切り出しを行うことが好ましい。複数回の切り出しを行うことにより、熱ダメージによる切断面の荒れ、バリの発生等を抑制できる。切り出しを行う回数は、回折光学素子の多面付け体MSを構成する各部材の層厚にもよるが、例えば、2~3回程度である。
また、アライメントマークAM、ダイシングラインDLを、凹凸形状からなるパターンの集合体として形成することもできる。凹凸形状としては、例えば、ラインアンドスペースパターン、ホールパターン、ドットパターン等の少なくとも1種類からなるパターンの集合体であれば良い。アライメントマークAM、ダイシングラインDLを、凹凸形状からなるパターンの集合体として形成することにより、ダイシングラインの視認性が向上するため、切断面におけるうねり、ずれ等の発生を低減できる。
なお、個片化された回折光学素子10に積層されている基材40は、回折光学素子10がホルダ20に搭載される前に、粘着層41と共に剥がされる。
次に、個片化された回折光学素子10について説明する。
図4は、個片化された回折光学素子10を説明する図である。図4(A)は、個片化された回折光学素子10の平面図である。図4(B)は、図4(A)のb-b断面に相当する模式図である。
図4(A)に示すように、回折光学素子10は、平面視でほぼ中央に光学素子パターンPNが形成され、その周囲に光学的検出装置を用いて検知するための種々の光学検知用マークが形成されている。本実施形態の回折光学素子10には、光学検知用マークとして、識別パターンDP及びアライメントパターンAPが形成されている。また、回折光学素子10には、モニターパターンMPが形成されている。
識別パターンDPは、回折光学素子10を個片化した後、他の個片化した回折光学素子と区別するための識別子である。また、識別パターンDPは、表裏から視認した際に、非対称形状となるため、回折光学素子10の表裏面を識別することができる。表裏面の識別とは、回折光学素子10において、光学素子パターンPNの形成された面を判別することを指す。回折光学素子10において、光学素子パターンPNが形成された側の面を「表面」とすると、基材12側は「裏面」となる。また、光学素子パターンPNが形成された側の面を「裏面」とすると、基材12側は「表面」となる。
識別パターンDPは、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体であり、凹凸のエッジによる光の反射等により、光学的に容易に認識することができる。凹凸形状としては、例えば、ラインアンドスペースパターン、ホールパターン、ドットパターン等を用いることができる。凹凸形状は、それらのうちの1種類を用いてパターンの集合体を形成しても良く、複数種類を用いてパターンの集合体を形成しても良い。これらのパターンの凹凸形状には一定の周期性を持たせることができる。
凹凸形状の隣接する一組の凹部と凸部を合わせた幅をピッチとすると、パターンの凹凸構造のピッチは、光学的検出装置で検知が容易であれば特に限定はされない。例えば、パターンの凹凸構造のピッチを、光学素子パターンPNのピッチより広くすることにより、回折光学素子10の製造を妨げることがない。また、ピッチが細かい方が凹凸構造のエッジ部分での光の反射により検知し易くなる。例えば、500nm~10μm程度、より好ましくは1μm~5μmのピッチで設定すれば良い。更に、複数種類のピッチが含まれていても良い。
一組の凹部と凸部のそれぞれの幅の比であるデューティー比は、光学的検知装置において検知し易い1:1で良いが、製造可能な範囲でデューティー比を変えても良い。
本実施形態において、識別パターンDPは、賦型する方向に合わせて全て同じ方向のラインアンドスペースパターンとして形成されている。凹部と凸部のピッチは、すべて一定とし、デューティー比は1:1としている。
また、識別パターンDPの凹部の最大深さは、光学素子パターンPNの最大深さと同等、又はそれより深いことが好ましい。識別パターンDPの凹部を深くするに従い、識別がより容易となる。
本実施形態において、識別パターンDPは、各回折光学素子10に割り当てられた固有の素子番号である。例えば、1枚の回折光学素子の多面付け体MSに200個の回折光学素子10が多面付けされている場合、1つ1つの回折光学素子10に、001~200の素子番号が割り当てられる。各回折光学素子10に形成された識別パターンDPを検査することにより、回折光学素子10の個体識別を行うことができる。
また、識別パターンDPとして形成された文字列を見ることにより、回折光学素子10の表裏面を識別できる。例えば、光学素子パターンPNが形成された側の面を「表面」とすると、平面視で図4(A)に示す「D4-#001A」の識別パターンDPが反転していなければ、回折光学素子10の表面が手前側に位置していると判断できる。一方、「D4-#001A」の識別パターンDPが反転していれば、回折光学素子10の裏面が手前側に位置していると判断できる。以下、回折光学素子10において、光学素子パターンPNが形成された側の面を「表面」、基材12側を「裏面」として説明する。
なお、識別パターンDPは、本例の素子番号に限らず、どのような形態であってもよい。識別パターンDPを構成する要素は、回折光学素子10の表裏面を識別することができれば、文字、数字、記号等に限らず、模様、図形等であってもよい。
モニターパターンMPは、賦型により原版から転写された光学素子パターンPNの形状、大きさ等を確認するためのパターンである。モニターパターンMPと光学素子パターンPNとを比較することにより、光学素子パターンPNが所望の形状、大きさに転写されたか否かを判断することができる。モニターパターンMPとしては、例えば、光学素子パターンPNを構成する部分周期構造(図2参照)又はこれと相関性のあるパターンを用いることができる。
モニターパターンMPは、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体であり、凹凸のエッジによる光の反射等により、光学的に容易に認識することができる。凹凸形状としては、例えば、ラインアンドスペースパターン、ホールパターン、ドットパターン等を用いることができる。凹凸形状は、それらのうちの1種類を用いてパターンの集合体を形成しても良く、複数種類を用いてパターンの集合体を形成しても良い。
また、回折光学素子10をホルダ20(後述)に実装する際、モニターパターンMPと識別パターンDPとを用いることにより、回折光学素子10とホルダ20との位置合わせを行うことができる。
アライメントパターンAPは、回折光学素子10とLED素子31(光源部30)との位置合わせ、回折光学素子10とホルダ20の位置合わせ等を行う際に用いられるパターンである。また、アライメントパターンAPは、回折光学素子10を他の光学素子と積層する場合等において、光学素子同士の位置合わせに用いることもできる。
アライメントパターンAPは、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体であり、凹凸のエッジによる光の反射等により、光学的に容易に認識することができる。凹凸形状としては、例えば、ラインアンドスペースパターン、ホールパターン、ドットパターン等を用いることができる。凹凸形状は、それらのうちの1種類を用いてパターンの集合体を形成しても良く、複数種類を用いてパターンの集合体を形成しても良い。
なお、アライメントパターンAPの代わりに、識別パターンDPを用いて位置合わせを行うこともできる。その場合は、アライメントパターンAPの形成を省略できる。
また、回折光学素子10は、位置合わせの用途に応じて、複数種類のアライメントパターンAPを有していても良い。例えば、図4(A)において、アライメントパターンAPを、LED素子31との位置合わせに用い、識別パターンDPを、ホルダ20との位置合わせに用いても良い。
次に、上述した各パターンの形状について説明する。
光学素子パターンPNは、図4(B)に示すように、断面形状において、複数の凸部111aが並んで配置された高屈折率部111を備えている。高屈折率部111は、断面の奥行き方向に延在している。
高屈折率部111は、転写用の原版を用いて、電離放射線硬化性樹脂組成物を賦型して、硬化させることにより形成できる。図4(B)では、凸部111aを底部と頂部の2-levelの形状とした例を図示しているが、凸部111aを2-levelよりも多い多段の階段形状としても良い。
また、凸部111aの間に形成されている凹部112及び凸部111aの頂部付近の空間113を含む上方の領域には、空気が存在している。そのため、凹部112及び空間113は、高屈折率部111よりも屈折率が低い低屈折率部114となっている。これら高屈折率部111及び低屈折率部114が交互に並んで配置された周期構造により、光を整形する作用を備える回折層115が構成されている。
回折層115は、図2に示すように、異なる周期構造を持つ複数の領域B~Gを有している。回折層115に入射した光は、領域B~Gで複数方向に回折されるため、光を広い範囲に照射できる。
回折層115の設計は、例えば、厳密結合波解析(RCWA)アルゴリズムを用いたGratingMOD(Rsoft社製)、反復フーリエ変換アルゴリズム(IFTA)を用いたVirtuallab(LightTrans社製)等の各種シミュレーションツールを用いて行うことができる。
回折光学素子10を赤外線用とする場合、凹部112の深さは、650nm以上であることが望ましい。これは、波長780nm、屈折率1.6で計算した場合に、長辺±50°×短辺±3.3°に広がる矩形の拡散形状が2-levelでは650nm、4-levelでは975nm、8-levelでは1137nmの深さがそれぞれ必要となるからである。
例えば、980nmのレーザー光に対し、屈折率を1.6とし、長辺±50°×短辺±3.3°に広がる矩形の拡散形状を2-levelで設計する場合に、回折光学素子10の最適な深さは1087nm、最も細かい形状のパターン幅は250nmとなり、最大アスペクト比は4を越える。
入射光の波長が長いほど、回折光学素子10の最適深さも深くなるが、波長780nm以上の赤外線波長で利用する場合において、回折層115の凹部112の深さは、650nm以上が好ましく、900nm以上であることが光学特性上より好ましい。
なお、凹部112の深さの上限は、パターンのアスペクトにもよるが、3μm以下、より好ましくは2μm以下であるならば、転写精度良く賦型できる。
次に、樹脂層11の厚みについて説明する。
図4(B)において、樹脂層11から光学素子パターンPNの深さd1分を除いた厚みt1は、賦型で形成するパターンの深さにもよるが、賦型で形成するパターンの充填性の観点からd1以上とすることが好ましい。
また、樹脂層11の厚みt2は、厚すぎると樹脂層の反りが生じ易くなるため20μm以下とすることが好ましい。厚みの下限は、形成する回折層115の凹部112の深さにもよるが、2μm以上、好ましくは4μm以上とすることができる。
図4(A)に示す識別パターンDP、モニターパターンMP及びアライメントパターンAPについても、図4(B)に示す光学素子パターンPNと同時に、原版からの賦型により転写される。なお、識別パターンDPとしては、文字、数字、記号等種々のパターンを用いることができる。識別パターンDPは、光学素子パターンPNより広いピッチを持たせ、光学素子パターンPNと同等もしくはそれよりも120%~150%程度の深さとすることが好ましい。
赤外線用途の光学素子パターンPNとした場合に、識別パターンDPの深さは、パターンのピッチ、寸法等にもよるが、800nm以上の深さとするのが良い。
また、回折光学素子の多面付け体MSのアライメントマークAM(図3参照)についても、上記各パターンと同様に、原版からの賦型により転写される。
なお、識別パターンDP等の凹凸形状をしたパターンの集合体をラインアンドスペースの集合体で作製する場合、回折光学素子の多面付け体MSの賦型方向に沿って形成することが望ましい。回折光学素子の多面付け体MSの賦型方向とは、回折光学素子の多面付け体MSをロール成形した場合に、回折光学素子の多面付け体MSの搬送方向と平行な方向である。上記マーク及びパターンを回折光学素子の多面付け体MSの賦型方向に沿って形成することにより、離型時のマーク間及びパターン間の伸びを最小限に抑制できる。
次に、ホルダ20の構成について説明する。
図5は、ホルダ20の構成を説明する図である。図5(A)は、ホルダ20の平面図である。図5(B)は、図5(A)のc-c断面図である。図5(C)は、図5(A)のd-d断面図である。
図5(A)に示すように、ホルダ20は、枠形に形成された部品である。ホルダ20は、外周を構成する枠部21の中央に、回折光学素子10の光学素子パターンPN(図1(A)参照)に対応する開口22を有する。ホルダ20の開口22には、LED素子31(光源部30)が収納される(図1(C)参照)。
ホルダ20は、枠部21の内周側にマウント部23を有する。マウント部23は、回折光学素子10の周縁部10aを保持する部分である。回折光学素子10の周縁部10aとは、図1(C)に示すように、回折光学素子10の裏面における外周側の領域である。
ホルダ20は、枠部21の内周側の4隅に隙間部24を有する。隙間部24は、図5(B)に示すように、円柱形の空間である。隙間部24は、マウント部23に保持された回折光学素子10の角部10bとの接触を回避するために設けられている。回折光学素子10の角部10bとは、図1(A)に示すように、回折光学素子10の4隅に相当する部分である。
また、マウント部23は、図5(A)~(C)に示すように、回折光学素子10の周縁部10aと接する面23aに断面凹形状の溝部23bを有する。溝部23bは、図5(A)に示すように、マウント部23の4辺に沿って設けられている。回折光学素子10をマウント部23に搭載する際、マウント部23には、ディスペンサ(自動装置)により接着剤が塗布される。溝部23bは、マウント部23に塗布された接着剤の一部は、溝部23bに保持される。なお、接着剤としては、例えば、紫外線硬化型の接着剤を用いることができる。接着剤を塗布したマウント部23に回折光学素子10を搭載した後、紫外線を照射することにより、接着剤を硬化させることができる。
ホルダ20のマウント部23に接着剤を介して回折光学素子10が搭載されることにより、一体化された光学モジュール2となる。その光学モジュール2の背面側(Z2側)に光源部30を取り付けることにより、図1(B)に示すようなパッケージ化された光照射装置1が完成する。
上述した本実施形態の回折光学素子10、ホルダ20によれば、例えば、以下のような効果を奏する。
回折光学素子10に形成された識別パターン(光学検知用マーク)DPは、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体として形成されている。そのため、凹凸のエッジによる光の反射等により、識別パターンDPを光学的に容易に認識することができる。このように、回折光学素子10は、識別パターンDPの視認性に優れるため、回折光学素子10の個体識別をより正確に且つ短時間で行うことができる。従って、本実施形態の回折光学素子10は、位置合わせ精度良く、効率的にホルダ20に実装できる。
回折光学素子10に形成された識別パターンDPは、表裏から視認した際に、非対称形状となるため、識別パターンDPの文字列を参照することにより、回折光学素子10の表裏面を容易に識別できる。これによれば、回折光学素子10の表裏面を間違えてホルダ20に搭載する不具合の発生が抑制されるため、生産性を向上させることができる。特に、自動装置により回折光学素子10をホルダ20へ搭載する工程においては、画像認識により回折光学素子10の表裏面をより正確に判別できるようになるため、歩留まりが高くなり、生産性をより向上させることができる。
回折光学素子10に形成されたモニターパターンMPは、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体として形成されている。そのため、凹凸のエッジによる光の反射等により、モニターパターンMPを光学的に容易に認識することができる。従って、モニターパターンMPを用いることにより、賦型により原版から転写された光学素子パターンPNの形状、大きさ等を確認する作業を容易に行うことができる。
回折光学素子10に形成されたアライメントパターン(光学検知用マーク)APは、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体として形成されている。そのため、凹凸のエッジによる光の反射等により、アライメントパターンAPを光学的に容易に認識することができる。従って、アライメントパターンAPを用いることにより、回折光学素子10と光源部30のLED素子31との位置合わせ、回折光学素子10とホルダ20の位置合わせ等をより正確に行うことができる。
本実施形態の回折光学素子の多面付け体MSにおいて、回折光学素子10が多面付けされた領域の外周域にはアライメントマークAMが形成されているため、回折光学素子10を個片化する際の位置合わせをより正確に行うことができる。
本実施形態の回折光学素子10において、上述した識別パターンDP、モニターパターンMP等は、光学素子パターンPN、アライメントマークAMを賦型により原版から一括で転写できるため、基材12に熱加工、切削加工等によりパターンを形成する手法に比べて、回折光学素子10の生産性を向上させることができる。
ホルダ20は、枠部21の内周側の4隅に隙間部24を有する。そのため、ホルダ20に搭載される回折光学素子10の角部10bに切断面の荒れ、バリ等が発生していても、それらの部分は隙間部24に収容され、ホルダ20の枠部21との接触が回避される。これによれば、回折光学素子10のホルダ20への搭載が容易となり、回折光学素子10をホルダ20に効率良く搭載できるため、生産性を向上させることができる。特に、自動装置により回折光学素子10をホルダ20へ搭載する工程においては、歩留まりが高まるため、生産性をより向上させることができる。
ホルダ20のマウント部23は、回折光学素子10の周縁部10aと接する面23aに溝部23bを有する。そのため、ディスペンサによりマウント部23接着剤が塗布する際に、溝部23bを目印とすることにより、接着剤をより正確にマウント部23に塗布できる。
また、マウント部23(面23a)に接着剤が塗布されると、その接着剤の一部は、溝部23bにも充填される。これによれば、マウント部23に塗布された接着剤が必要以上に広がることがないため、マウント部23に回折光学素子10が搭載された際、接着剤が回折光学素子10の側面から表面側にはみだす等の不具合を抑制できる。また、溝部23bに充填された接着剤のアンカー効果により、マウント部23に搭載された回折光学素子10をより強固に固定できる。
(第2実施形態)
図7は、光照射装置の第2実施形態を示す断面図である。
図7の断面図は、図1(C)と同様な位置で切断した図であり、模式的に示している。
第2実施形態の光照射装置200は、回折光学素子210と、ホルダ220と、光源部230とを備える。
第2実施形態の回折光学素子210は、樹脂層211と、基材212と、密着層213とを備えている。第2実施形態の回折光学素子210は、基材212の構成が異なる点と、これに関連して密着層213を備えた点が、第1実施形態の回折光学素子10と異なっている。
樹脂層211は、第1実施形態の樹脂層11と同様な構成をしており、第1実施形態と同様に、光学素子パターンPN、識別パターンDP、モニターパターンMP及びアライメントパターンAPが形成されている。
基材212は、ガラスにより構成されている点で、第1実施形態の基材12と異なっている。基材212をガラスとしたことにより、耐熱性を向上させることが可能である。基材212は、例えば、厚さが0.2mm、0.7mm、1mm等、複数種類の厚さの中から選択して作成可能である。基材212をガラスとしたことにより、簡単に基材212の厚さを変更して作り分けを行うことができる。これにより、光源部230と樹脂層211との距離を容易に変更可能とすることができ、例えば、DOEによる光の成形作用を調整することが可能である。
なお、基材212の光源部230側(樹脂層211とは反対側)には、例えば、AR(反射防止)コートやITO(透明導電膜)等の表面処理をさらに追加してもよい。
また、基材212と樹脂層211との間には、密着層213が設けられている。密着層213は、例えば、アクリル基やエポキシ基等の官能基を持ったカップリング剤を用いて構成されている。この密着層213を設けることにより、ガラス製の基材212と樹脂層211との密着性を良好にすることができる。
ホルダ220は、第1実施形態のホルダ20と同様に枠形に形成されているが、回折光学素子210の保持の形態が、第1実施形態と異なっている。すなわち、第2実施形態のホルダ220は、回折光学素子210の周縁部が載せられる頂部220aを備えている。そして、この頂部220aの上に、接着材で構成される接合層250を介して回折光学素子210が載せられて固定されている。なお、本実施形態のホルダ220の頂部220aは、平面で構成されているが、第1実施形態のように溝をさらに設けてもよい。なお、ホルダ220と回折光学素子210とにより、光学モジュール202が構成されることは、第1実施形態と同様である。
このように、第2実施形態では、ホルダ220は、第1実施形態のホルダ20のマウント部23に相当するような回折光学素子210を保持する構成を備えていない。これにより、以下のような、さらなる効果が得られる。
図8は、第2実施形態においてホルダ220に回折光学素子210を載せる過程の一例を示す図である。
第2実施形態では、ホルダ220に回折光学素子210が固定された状態となった場合であっても、回折光学素子210の端面が露出している。したがって、図8に示すような角錐形状のコレット500によって、回折光学素子210を吸着保持して取り扱うことが可能である。図8に示すような角錐形状のコレット500では、回折光学素子210の表面(図8中の上面)に接触することなく、回折光学素子210を吸着可能である。したがって、例えば、回折光学素子210の表面の全面に凹凸パターン等が形成されていても、何ら構成を変更することなく対応可能であり、汎用性が高い。
また、回折光学素子210の外径形状をホルダ220により規制しないことから、回折光学素子210を切断するときに許容される寸法公差を広げることがでる。これにより、回折光学素子210を多面付け体から切断する作業を簡素にすることができたり、より高速に切断したりすることができる。
さらに、ホルダ220への回折光学素子210の搭載が容易であることから、搭載時の不良が発生することも防止できる。
また、ホルダ220を構成する壁面は、図7の断面において台形形状に構成されている。このような形状により、回折光学素子210と接合される位置の幅を可能な限り小さくして、回折光学素子210の利用可能な面積を大きく確保しつつ、ホルダ220の強度を確保している。
光源部230は、第1実施形態の光源部30とは異なり、レーザー光源231を基板232上に実装した構成となっている。また、レーザー光源231と基板232との間には、配線233が設けられている。レーザー光源231としては、レーザーダイオード(LD(EEL)を用いてもよいし、スーパールミネッセンスダイオード(SLD)を用いてもよいし、垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)を用いてもよい。なお、レーザー光源231を用いることにより、コヒーレンス(干渉性)が高くなり、回折効率を向上できる。
以上説明したように、第2実施形態では、基材212をガラスにより構成したので、耐熱性を向上することができる。また、第2実施形態では、ホルダ220の頂部220aに回折光学素子210を載せるだけの構成としたので、回折光学素子210の取り扱いと組立が容易となり、且つ、汎用性を向上できる。
(第3実施形態)
図9は、光照射装置の第3実施形態を示す断面図である。
第3実施形態の光照射装置300は、回折光学素子310の形態が第2実施形態の回折光学素子210と異なる他は、第2実施形態と同様な構成をしている。よって、第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
第3実施形態の回折光学素子310は、回折光学素子310A,310B,310Cの3枚の回折光学素子を積層した構成となっている。また、ホルダ220と回折光学素子310とにより、光学モジュール302が構成されることは、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
なお、第3実施形態では、3枚の回折光学素子を積層する例を説明するが、2枚であってもよいし、4枚以上であってもよい。
回折光学素子310Aは、樹脂層311Aと、基材312Aと、密着層313Aとを備えている。
回折光学素子310Bは、樹脂層311Bと、基材312Bと、密着層313Bとを備えている。
回折光学素子310Cは、樹脂層311Cと、基材312Cと、密着層313Cとを備えている。
樹脂層311Aと、樹脂層311Bと、樹脂層311Cとは、いずれも、第1実施形態及び第2実施形態の樹脂層11及び樹脂層211と同様な層であるが、光学素子パターンPNにより構成されるDOEの特性がそれぞれ異なっている。本実施形態では、樹脂層311Aの光学素子パターンPNは、集光作用を主としたDOEであり、樹脂層311Bの光学素子パターンPNは、光の整形作用を主としたDOEであり、樹脂層311Cの光学素子パターンPNは、出光範囲の調整作用を主としたDOEである。なお、この組合せは、用途に合わせて適宜変更してよい。
基材312Aと、基材312Bと、基材312Cとは、いずれも、第2実施形態の基材212と同様な層であり、ガラスにより構成されている。
密着層313Aと、密着層313Bと、密着層313Cとは、いずれも、第2実施形態の密着層213と同様な層である。なお、密着層313Bと、密着層313Cとは、接合対象が第2実施形態の密着層213と異なるので、これらを密着層313Aとは異なる接着材により構成してもよい。
基材312A,312B,312Cがいずれもガラスにより構成されているので、3枚を積層した本実施形態の構成であっても、光の透過率の低減を抑えることができる。一般に樹脂により構成された層(基材)よりもガラスにより構成された層(基材)の方が、透過率が高く、これを積層すると、透過率の影響をより強く受けるからである。
回折光学素子310を構成するためには、回折光学素子310A,310B,310Cの3枚の回折光学素子を積層する必要があるが、この積層を行う工程は、いずれの段階で行ってもよい。例えば、ホルダ220に回折光学素子310Aを固定した後に、その上に、回折光学素子310B,310Cを順次積層して構成してもよい。また、予め、回折光学素子310A,310B,310Cの3枚の回折光学素子を積層して回折光学素子310を完成させた後に、この回折光学素子310をホルダ220に固定してもよい。さらに、回折光学素子310A,310B,310Cのそれぞれの多面付け体MSの段階で3枚を積層して構成し、3枚まとめて切断して個片化してもよい。
ここで、これら3枚の回折光学素子310A,310B,310Cは、相対的な位置が正しく配置されていないと、回折光学素子310として所望の光学特性を得ることができないおそれがある。そこで、本実施形態の回折光学素子310では、回折光学素子310A,310B,310Cのそれぞれに、積層時に互いに重なる位置にアライメントパターンAPを設けている。さらに、各アライメントパターンAP(AP1,AP2,AP3)を互いに異なる図柄とした。
図10は、回折光学素子310を素子面の法線方向から見た図である。なお、図10では、アライメントパターンAPと光学素子パターンPNのみを示しており、その他のパターンは省略している。
図11は、アライメントパターンAP1,AP2,AP3を説明する図である。
アライメントパターンAP1は、回折光学素子310Aに設けられており、十文字形状のパターンを構成している。
アライメントパターンAP2は、回折光学素子310Bに設けられており、円形状のパターンを構成している。
アライメントパターンAP3は、回折光学素子310Cに設けられており、正方形形状のパターンを構成している。
これらアライメントパターンAP1,AP2,AP3は、第1実施形態と同様に、凹凸形状からなるパターンの集合体として形成されている。
図10及び図11に示すように、アライメントパターンAP1,AP2,AP3を同じ位置で重なるように配置することにより、3枚の回折光学素子310A,310B,310Cについて、相対的な位置を正しく配置できる。
なお、上記例では、各アライメントパターンAP1,AP2,AP3を互いに異なる図柄としたが、これに限らず、いずれも同じ図柄としてもよい。
以上説明したように、第3実施形態では、複数枚の回折光学素子を積層した構成としたので、光の整形作用をより精密に行うことが可能となる。また、基材がガラスにより構成されているので、耐熱性の向上に加えて、透過率の減少を抑えることができる。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態の光照射装置400の分解斜視図である。
図13は、光照射装置400の斜視図である。
図14は、光照射装置400の断面図である。
図12に示すように、光照射装置400は、回折光学素子410と、光源部420とを備える。
本実施形態の光照射装置400は、例えば、バーコードを表す照射パターンを照射して利用してもよいし、車両等から路面等へ各種情報を表す照射パターンを照射してもよい。また、光照射装置400は、距離測定、人体検出、立体物認識等における検出光の照射等に利用してもよい。また、光照射装置400は、カメラ等で物体からの反射光を取込む装置と一体化してもよく、その場合、距離測定、3D認識、人体測定、物体認識、バー認識が可能である。
回折光学素子(光学素子)410は、回折現象により光の進行方向を制御して光を整形するDOEと呼ばれる素子であり、板状に形成されている。
なお、本発明において「光を整形する」とは、光の進行方向を制御することにより、対象物又は対象領域に投影された光の形状(照射パターン)が任意の形状となるようにしたり、照射パターン内の強度分布を平坦化したり、全体的に又は部分的に任意の強度分布になるようにしたりすることをいう。例えば、光源が平面形状の回折光学素子に直接投影した場合に照射スポットが円形となる光を発光する。この光を、回折光学素子を透過させることにより、照射パターンを、正方形の組み合わせや、長方形、円形等、目的の形状とすることを、「光を整形する」いう。
回折光学素子410は、高屈折率部411と、基材412と、密着層413とを備え、光源部420からの光が照射される位置に配置されている。
高屈折率部(樹脂層)411は、回折格子に対応する凹凸形状が形成された原版を用いて、例えば、基材上に塗布された紫外線硬化樹脂を賦型して凹凸形状を転写し、紫外線を照射して硬化させることにより形成できる。
紫外線硬化樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、ポリチオール系、ブタジエンアクリレート等を用いることができる。なお、高屈折率部411を形成するための材料は、紫外線硬化樹脂に限定されない。高屈折率部411は、例えば、電子線硬化樹脂で形成してもよい。また、高屈折率部411は、熱硬化型や紫外線硬化型のSOG(Spin on Glass)を用いて構成してもよい。また、回折格子に対応する凹凸形状は、原版から賦型により転写する例に限らず、上記凹凸形状を有する原版から作製された樹脂の中間版を用いて賦型してもよい。
基材412は、高屈折率部411を賦型する際のベースとなる部材である。基材412としては、例えば、ガラスを用いることができる。また、基材412には、ガラスに限らず、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、メタクリル酸メチル・ブタジエン・スチレン(MBS)樹脂、メタクリル酸メチル・スチレン(MS)樹脂、アクリル・スチレン(AS)樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂等の透明樹脂を用いることができる。本実施形態では、基材412には、ガラスを採用したので、板状に形成されているが、樹脂シートや樹脂フィルムとしてもよい。
密着層413は、基材412上に塗布されて、紫外線硬化樹脂等との密着性を高めるためのプライマー層である。なお、密着層413は、省略してもよい。
回折光学素子410についての詳細は、後述する。
光源部420は、発光素子(光源)421と、基板422と、ホルダ424とを備えている。
発光素子(光源)421は、赤外光、青色光等を発光し、その光を回折光学素子410に光を投影する。発光素子421としては、例えば、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)等のレーザー光源を用いてもよいし、LED(発光ダイオード)を用いてもよい。発光素子421は、基板422上に実装されている。なお、発光素子421の形態によっては、配線423を用いて基板422と接続することもできる。本実施形態では、発光素子421は、波長が850nmの光を発光する垂直共振器面発光レーザーとした。
ホルダ424は、回折光学素子410を搭載するための枠形に形成されている。ホルダ424は、例えば、ポリアミド、ポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックにより形成される。ホルダ424を変形しにくくするため、ポリカーボネート等にガラスファイバーを含有させてもよい。また、ホルダ424は、酸化アルミニウム(アルミナ:Al)や窒化アルミニウム(AlN)等からなるセラミックス製としてもよい。
ホルダ424は、その中央が、貫通した開口部となっている。ホルダ424は、回折光学素子410の周縁部が載せられる頂部424aを備えている。そして、この頂部424aの上に、接着材460を介して回折光学素子410が載せられて固定されている。なお、本実施形態のホルダ424の頂部424aは、平面で構成されているが、溝をさらに設けてもよい。
ホルダ424は、その背面側(図14中の下側)に、不図示の接着材等を用いて、基板422に取り付けられている。
図15は、回折光学素子410を図14の上方から見た平面図である。
図16は、図15から回折格子のパターンを省略して示した図である。
回折光学素子410の表面には、複数箇所に、マーク(光学検知用マーク)416が配置されている。本実施形態では、マーク416は、回折格子のパターンが配置された領域に重ねて配置されている。
マーク416は、例えば、光学的検出装置を用いて検知するための種々の目印や基準等として用いられる。
マーク416は、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体により形成されており、凹凸のエッジによる光の反射等により、光学的に容易に認識することができる。凹凸形状としては、例えば、ラインアンドスペースパターン、ホールパターン、ドットパターン等を用いることができる。凹凸形状は、それらのうちの1種類を用いてパターンの集合体を形成してもよく、複数種類を用いてパターンの集合体を形成してもよい。これらのパターンの凹凸形状には一定の周期性を持たせることができる。
マーク416を形成する凹凸形状の隣接する一組の凹部と凸部を合わせた幅をピッチとすると、マーク416を形成する凹凸形状のピッチは、光学的検出装置で検知が容易であれば特に限定はされない。例えば、凹凸形状のピッチを、後述する回折格子のパターンのピッチより広くすることにより、回折光学素子410の製造を妨げることがない。また、ピッチが細かい方が凹凸形状のエッジ部分での光の反射により検知しやすくなる。例えば、500nm~10μm程度、より好ましくは1μm~5μmのピッチで設定すればよい。また、複数種類のピッチが含まれていてもよい。
一組の凹部と凸部のそれぞれの幅の比であるデューティー比は、光学的検知装置において検知しやすい1:1でよいが、製造可能な範囲でデューティー比を変えてもよい。
本実施形態において、マーク416は、賦型する方向に合わせて全て同じ方向のラインアンドスペースパターンとして形成されている。凹部と凸部のピッチは、全て一定とし、デューティー比は1:1としている。
また、マーク416の凹部の最大深さは、回折格子の最大深さと同等、又はそれより深いことが好ましい。マーク416の凹部を深くするにしたがい、識別がより容易となる。
なお、回折光学素子410を形成する装置の仕様上マーク416の検出精度が落ちる場合等にはマーク416を凹凸構造ではなく別の反射性、遮光性材料としてもよい、その場合マークの形成は印刷やフォトリソグラフィ等の一般的な手法をとることができるが、金属等を用いる場合はフォトリソグラフィが好適に用いられる。回折光学素子410においては基材12の表面又は裏面に形成される。
次に、回折光学素子410に設けられている回折格子のパターン(光学素子パターン)について、さらに詳しく説明する。
図17は、図15から回折格子のパターンのみを示した図である。
回折光学素子410には、単位セル417が周期的に複数並べて配置されている。この単位セル417は、複数の回折格子が形成されて特定の配光特性、すなわち、光を所望のパターンに整形することができるように構成されている。このために、単位セル417だけで、所望の配光特性を得ることが可能なように、高屈折率部411上に凹凸形状で構成された回折格子が設計されて配置されている。複数の単位セル417は、いずれも回折格子の構成が全く同じものであり、同一の凹凸形状(回折格子)を持つ単位セル417が複数並べて配置されている。
また、単位セル417同士は、間隔を空けずに配置されており、単位セル同士が隣接する境界部分では、回折格子のパターンが連続するように設定されている。
さらに、回折光学素子410の端部まで、余白等を設けることなく回折格子が形成されている。
本実施形態では、1つの回折光学素子410は、3mm×3mmの正方形に形成されており、単位セル417は、0.6mm×0.6mmの正方形に設定されている。よって、回折光学素子410の表面に25個の単位セル417が配列されている。
発光素子421は、この回折光学素子410に対して光を照射し、その照射領域は、回折光学素子410の全面としてもよいが、通常は、例えば、回折光学素子410の素子面積の略50%~80%程度である。そして、この光の照射領域内に、単位セル417は、複数配列されるように構成されている。例えば、仮に、光の照射領域が、回折光学素子410の素子面積の50%であったとしても、本実施形態の例では、単位セル417が12.5個配列されていることになる。また、本実施形態の回折光学素子410では、回折格子が全面に配列されている。よって、本実施形態の光照射装置400は、回折光学素子410と発光素子421との相対的な位置ずれがあったとしても、常に適切に成形された光を出射可能である。よって、回折光学素子410と発光素子421との厳密な位置合わせが不要となり、製造時の歩留まりが高くなり、製造を容易に行うことができる。
なお、図17では、理解を容易にするために、単位セル417を大きく表しており、1つの回折光学素子410に9個の単位セル417を配置した例を示した。また、個々の単位セル417がわかりやすくなるように、単位セル417の境界を意図的にわかりやすく表現しているが、実際には、単位セル417の境界は、回折格子のパターンが連続していることから、判別が難しい。
本実施形態の単位セル417は、図17に示したハッチングの異なる領域それぞれの位置において深さが異なっている。すなわち、単位セル417は、4段階の高さの異なる多段階形状により構成されている。そして、単位セル417は、通常、異なる周期構造を持つ複数の領域(部分周期構造)を有している。
図18は、図17の単位セル417の例における部分周期構造の一例を示す斜視図である。
図19は、図18中の矢印G-G’の位置で回折光学素子を切断した断面図である。
単位セル417は、図19に示すように、断面形状において複数の凸部411aが並んで配置されている高屈折率部411を備えている。この高屈折率部411は、同じ断面形状を維持したまま、断面の奥行き方向に延在している。
高屈折率部411は、例えば、クオーツ(SiO、合成石英)をエッチング処理により形状を加工して作られたものであってもよい。また、高屈折率部411は、クオーツやシリコンウェハーを加工した物から型取りを行って成形型を作成し、この成形型を利用して電離放射線硬化性樹脂組成物を硬化したものであってもよい。電離放射線硬化性樹脂組成物を用いてこのような周期構造の物を製造する方法は、様々な手法が公知であり、単位セル417(回折光学素子410)の高屈折率部411は、それら公知の手法を利用して、適宜作製することができる。
また、凸部411aの間に形成されている凹部414a及び凸部411aの頂部付近の空間414bを含む図19の上方の部分は、空気が存在しており、高屈折率部411よりも屈折率が低い低屈折率部414となっている。これら高屈折率部411及び低屈折率部414が交互に並んで配置された周期構造により、光を整形する作用を備える回折層415が構成されている。
本実施形態の凸部411aは、側面形状の一方側(図19では、左側)に、高さの異なる4つの段部を備えた多段階形状を有している。具体的には、凸部411aは、最も突出したレベル1段部411a-1と、レベル1段部411a-1よりも一段低いレベル2段部411a-2と、レベル2段部411a-2よりもさらに一段低いレベル3段部411a-3と、レベル3段部411a-3よりもさらに一段低いレベル4段部411a-4とを一側面側に有している。また、凸部411aの側面形状の他方側(図19では、右側)は、レベル1段部411a-1からレベル4段部411a-4まで直線状につながる側壁部411bとなっている。
なお、本実施形態の光照射装置では、発光素子421が波長850nmのレーザー光源であることから、これに合せて、単位セル417の回折格子は、波長が850nmの光を回折するために最適となる深さに構成されている。
上述したような多段階形状により構成されている部分周期構造は、各部分周期構造毎に、主に配列ピッチと配列方向とが異なって形成されている。それぞれの部分周期構造では、光を回折させて所定の方向に偏向させて出射するので、1つの部分周期構造では、非常に小さな点(ドット)として光が照射される。単位セル417には、それぞれ所望の方向に光を偏向させるように構成されたこの部分周期構造が多数配置されており、全体としては、所望の形に光を成形した照射パターンを投影可能となっている。
次に、第4実施形態の回折光学素子410の多面付け体450について説明する。
図20は、第4実施形態の光照射装置400の製造に用いられる回折光学素子410の多面付け体450を示す図である。なお、理解を容易にするために、図20中には、個片化されるときに切断される予定の切断予定ラインに相当する位置に、破線を付しているが、この破線は、実際には設けなくてよい。
多面付け体450上の、回折光学素子410として切り出される領域(図20中では、ハッチングを付して示した領域)には切れ目なく連続して単位セル417が配列されることにより、回折格子が連続して配置されている。よって、回折格子は、切断される予定位置上にも、形成されている。そして、第1実施形態と同様に、アライメントマークAMを基準として多面付け体450を切断することにより、個片化された回折光学素子410が作製される。このとき、回折格子は、切断予定位置上にも形成されていることから、個片化された回折光学素子410の端部まで、回折格子が配置された状態となっている。このような構成とすることにより、仮に、切断位置が多少ずれてしまっても、個片化された回折光学素子410の光学的特性に変化はない。よって、切断時の厳密な位置合わせが不要となり、製造時の歩留まりが高くなり、製造を容易に行うことができる。
(第5実施形態)
図21は、第5実施形態の回折光学素子510を図15と同様に上方から見た平面図である。
第5実施形態の回折光学素子510は、回折格子が形成されている領域が異なる他は、第4実施形態の回折光学素子410と同様である。よって、第4実施形態と共通する部分の説明は、適宜省略する。
第5実施形態の回折光学素子510では、回折格子が形成されている回折格子範囲gaが、回折光学素子510よりも、ひとまわり狭い範囲に形成されている。そして、回折格子範囲ga外の領域は、マーク516を除き平面に形成されている。
ここで、回折格子範囲gaは、光源(不図示)が光を回折光学素子510へ投影する投影範囲paよりも十分に広い範囲に形成されている。したがって、回折光学素子510と発光素子との厳密な位置合わせが不要であり、且つ、切断時の厳密な位置合わせが不要である。よって、製造時の歩留まりが高くなり、製造を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形、更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述の実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
図6は、ホルダ20の他の構成を説明する図である。
実施形態において、ホルダ20のマウント部23の4辺に設けられた溝部23b(図5参照)は、長手方向の両端が閉じているが、これに限定されない。例えば、図6(A)に示すように、4辺の溝部23bが互いに連通する構成としてもよい。
また、図6(B)に示すように、互いに直交する溝部23bの端同士が、隙間部24と連通する構成としてもよい。図6(B)のような構成とすることにより、マウント部23に回折光学素子10が搭載された際、余分な接着剤を隙間部24へ導くことができるため、接着剤が回折光学素子10の側面から表面側にはみだす等の不具合をより効果的に抑制できる。
実施形態において、ホルダ20の枠部21に設けられた隙間部24は、円柱形の空間であるが、これに限定されない。隙間部24は、マウント部23に保持された回折光学素子10の角部10bとの接触を回避することができれば、どのような形状であってもよい。例えば、隙間部24を角柱形の空間としてもよいし、裏面側まで貫通した空間としてもよい。
実施形態では、光照射装置1を静脈認証に適用した場合の例について説明したが、これに限定されない。光照射装置1は、静脈認証のほか、例えば、指紋認証、顔認証等の生体認証にも適用できる。また、生体認証以外にも、人体検知センサー、空間センサー等にも適用できる。
なお、各実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 光照射装置
2 光学モジュール
10 回折光学素子
10a 周縁部
10b 角部
11 樹脂層
12 基材
20 ホルダ
23 マウント部
23b 溝部
24 隙間部
30 光源部
200 光照射装置
202 光学モジュール
210 回折光学素子
211 樹脂層
212 基材
213 密着層
220 ホルダ
220a 頂部
230 光源部
231 レーザー光源
232 基板
233 配線
250 接合層
300 光照射装置
302 光学モジュール
310 回折光学素子
310A 回折光学素子
310B 回折光学素子
310C 回折光学素子
311A 樹脂層
311B 樹脂層
311C 樹脂層
312A 基材
312B 基材
312C 基材
313A 密着層
313B 密着層
313C 密着層
400 光照射装置
410 回折光学素子
411 高屈折率部
411a 凸部
411a-1 レベル1段部
411a-2 レベル2段部
411a-3 レベル3段部
411a-4 レベル4段部
411b 側壁部
412 基材
413 密着層
414 低屈折率部
414a 凹部
414b 空間
415 回折層
416 マーク
417 単位セル
420 光源部
421 発光素子
422 基板
423 配線
424 ホルダ
424a 頂部
450 多面付け体
460 接着材
500 コレット
510 回折光学素子
516 マーク
PN 光学素子パターン
DP 識別パターン
MP モニターパターン
AP アライメントパターン
AM アライメントマーク
MS 回折光学素子の多面付け体

Claims (22)

  1. 基材と、
    前記基材に形成され、表面に光学素子パターン及び表裏から視認した際に、非対称形状となる光学的手段で検知するための識別パターンが形成された樹脂層と、を備え、
    前記光学素子パターン及び識別パターンは、前記樹脂層の厚さ方向の断面において凹凸形状を有し、
    前記識別パターンは、複数の凹凸形状を有するパターンの集合体であり、
    前記識別パターンの凹凸構造のピッチは、前記光学素子パターンのピッチより広く、1μm~5μmである、
    光学素子。
  2. 請求項1に記載の光学素子であって、
    前記識別パターンは、文字、数字、記号、模様、図形のいずれかにより構成されていること、
    を特徴とする光学素子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光学素子であって、
    前記識別パターンの複数の凹凸形状は、ラインアンドスペースパターン、ホールパターン、ドットパターンの少なくとも1種類からなるパターンの集合体であること、
    を特徴とする光学素子。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の光学素子であって、
    前記光学素子パターンは、複数の凹凸形状として、凸部が並んで配置される高屈折率部と、前記凸部の間に形成されている凹部を含む低屈折率部と、を有する回折層を備えること、
    を特徴とする光学素子。
  5. 請求項4に記載の光学素子であって、
    前記回折層及び前記樹脂層の前記凹部は、650nm以上の深さを有し、
    前記回折層は、赤外線を回折すること、
    を特徴とする光学素子。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の光学素子であって、
    前記識別パターンの複数の凹凸形状の凹部の深さは、前記光学素子パターンの凹部より深いこと、
    を特徴とする光学素子。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の光学素子であって、
    前記樹脂層の層厚は、2μmから20μmであること、
    を特徴とする光学素子。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の光学素子であって、
    前記樹脂層は、前記光学素子パターンに対応するモニターパターンを有すること、
    を特徴とする光学素子。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の光学素子であって、
    前記基材と前記樹脂層との組み合わせにより構成される光学素子が複数枚積層されて一体となり構成されていること、
    を特徴とする光学素子。
  10. 請求項9に記載の光学素子であって、
    前記識別パターンのうち少なくとも1種類は、積層されたときに重なる位置に配置されており、且つ、樹脂層毎に異なる図柄であること、
    を特徴とする光学素子。
  11. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の光学素子であって、
    前記光学素子パターンは、当該光学素子の端部まで形成されていること、
    を特徴とする光学素子。
  12. 請求項11に記載の光学素子であって、
    前記光学素子パターンは、複数の回折格子が形成されて特定の配光特性が得られるように構成された矩形形状の単位セルが周期的に複数配列されて構成されていること、
    を特徴とする光学素子。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の光学素子が多面付けされている、
    光学素子の多面付け体。
  14. 請求項13に記載の光学素子の多面付け体であって、
    前記光学素子が多面付けされた領域の外周域に、前記光学素子を個片化する際の位置合わせ用のアライメントマークが配置され、
    前記アライメントマークは、前記樹脂層の厚さ方向の断面において凹凸形状を有する、
    光学素子の多面付け体。
  15. 請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載の光学素子と、
    前記光学素子を搭載可能な枠形のホルダと、
    を備える光学モジュール。
  16. 請求項15に記載の光学モジュールであって、
    前記ホルダは、
    前記光学素子の周縁部を保持するマウント部と、
    前記マウント部に保持された前記光学素子の角部との接触を回避する隙間部と、
    を備える光学モジュール。
  17. 請求項16に記載の光学モジュールであって、
    前記マウント部は、前記光学素子の周縁部と接する面に、断面凹形状の溝部を有すること、
    を特徴とする光学モジュール。
  18. 請求項15に記載の光学モジュールであって、
    前記ホルダは、
    前記光学素子の周縁部が載せられる頂部と、
    前記周縁部と前記頂部との間に設けられ前記周縁部と前記頂部とを接合する接合層と、
    を備える光学モジュール。
  19. 請求項15から請求項18までのいずれか一項に記載の光学モジュールと、
    前記光学モジュールに対して光を投影する光源と、
    を備える光照射装置。
  20. 請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の光学素子と、
    前記光学素子に対して光を投影する光源と、
    を備え、
    前記光学素子の前記光学素子パターンは、前記光源が投影する光の投影範囲よりも広い範囲に形成されていること、
    を特徴とする光照射装置。
  21. 請求項20に記載の光照射装置であって、
    前記光学素子パターンは、前記光学素子の端部まで形成されていること、
    を特徴とする光照射装置。
  22. 請求項20又は請求項21に記載の光照射装置であって、
    前記光学素子パターンは、複数の回折格子が形成されて特定の配光特性が得られるように構成された矩形形状の単位セルが周期的に複数配列されて構成されていること、
    を特徴とする光照射装置。
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