JP2013122852A - 光学機能素子、導光板、照明装置、及び光学機能素子の製造方法 - Google Patents

光学機能素子、導光板、照明装置、及び光学機能素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】内部に入射した光を導光させる基材の板面上に設けられ、基材内を導かれた光を、その基材の板面上に所望の配光分布で出射させることが可能な光学機能素子と、これを用いた導光板及び照明装置を提供する。
【解決手段】少なくとも一つの板面を有し、内部に入射した光を前記板面から出射する基材の、
当該板面上に設けられた光学機能素子であって、凸球面状の第1の上面と、前記板面に接する下面とを有する第1の光学素子と、前記第1の上面の少なくとも一部に設けられた光学的凸部と、を備え、前記下面から入射した光を偏向させて、所望の光度分布で前記第1の上面側に向けて出射させる光学機能素子。
【選択図】図1A

Description

この発明は、光を導光させる基材上に設けられ、基材内を導光させる光を偏向させることで基材外部に所望の強度分布で光を出射させる光学機能素子と、その光学機能素子を用いた導光板及び照明装置の技術に関する。
透光性を有する導光板の端部に光源からの光を入射し、その導光板の板面間を全反射させることで入射光を逆側の端部に向けて導光させ、板面上の所望の位置で出射させることで照明するエッジライトタイプの照明装置がある。このような照明装置には、導光板の板面上に凹凸を設けて、これらの凹凸により導光板内を導かれた光を偏向もしくは拡散させることで、導光板の外部に出射させるものがある。特許文献1及び特許文献2には、このような凹凸構造形成する各ドット(即ち、光学機能素子)を、例えば、導光板上に透光性樹脂材料をインクジェット等により滴下し、その液滴を硬化させることで形成する技術が開示されている。
特開2005−549882号公報 特許第4306318号
しかしながら、インジェットを用いて生成される各ドット(光学機能素子)は、その径、高さ、及び容積を変更することは可能であるが、形状を所望の方向に偏らせて変形させることは困難である。そのため、例えば、導光板内から光学機能素子の内部に入射した光を、光学機能素子上(即ち、導光板の板面上)の所望の方向に光の強度分布を偏らせて出射させること、即ち、配光分布をコントロールすることが困難であった。
本発明は、内部に入射した光を導光させる基材の板面上に設けられ、基材内を導かれた光を、その基材の板面上に所望の配光分布で出射させることが可能な光学機能素子と、これを用いた導光板及び照明装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、少なくとも一つの板面を有し、内部に入射した光を前記板面から出射する基材の、当該板面上に設けられた光学機能素子であって、凸球面状の第1の上面と、前記板面に接する下面とを有する第1の光学素子と、前記第1の上面の少なくとも一部に設けられた光学的凸部と、を備え、前記下面から入射した光を偏向させて、所望の光度分布で前記第1の上面側に向けて出射させる光学機能素子である。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光学機能素子であって、前記光学的凸部は、それぞれが異なる凸球面状の第2の上面を有するn(n≧1)個の第2の光学素子が、前記第1の光学素子側から順に重ねられて構成され、前記板面上から見た場合において、前記第1の光学素子の半径をr(0)、前記第1の光学素子側から数えてi(1≦i≦n)番目の前記第2の光学素子の半径をr(i)、前記第1の光学素子の中心と、前記i番目の第2の光学素子の中心との距離をΔH(i)としたとき、0<ΔH(i)<r(0)+r(i)の条件を満たすことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の光学機能素子であって、前記板面上から見た場合における、i+1番目の前記第2の光学素子の半径をr(i+1)としたとき、r(i)>r(i+1)の条件を満たすことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、相対する一対の板面と、前記板面の周囲に設けられた端面とを有し、前記端面から入射した光を前記一対の板面の間で全反射を繰り返して導光させる導光板であって、前記一対の板面のうち少なくとも一方の板面に、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の光学機能素子が設けられ、前記一対の板面の間を全反射する光の一部を、前記光学素子により偏向させることで外部に出射させることを特徴とする導光板である。
また、請求項5に記載の発明は、光源と、相対する一対の板面を有し、前記光源からの光を前記一対の板面の間で全反射を繰り返して導光させる導光板と、前記一対の板面のうち少なくとも一方の板面に、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の光学素子が設けられ、前記導光板内を前記全反射する光の一部を、前記光学素子により偏向させることで外部に出射させることを特徴とする照明装置である。
また、請求項6に記載の発明は、少なくとも一つの板面を有する基材の前記板面上に設けられた光学機能素子の製造方法であって、前記板面上に液状光学材料を滴下し硬化させることで、凸球面状の第1の上面を有する第1の光学素子を形成する工程と、前記第1の光学素子の形成後に、前記第1の上面の少なくとも一部に前記液状光学材料を滴下することで凸球面状の第2の上面を有する光学的凸部を形成する工程と、を備えたことを特徴とする光学機能素子の製造方法である。
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の光学機能素子の製造方法であって、前記光学的凸部を形成する工程は、前記液状光学材料を滴下し硬化させることで、前記第2の上面を有するi番目の前記第2の光学素子を形成する工程と、前記i番目の第2の光学素子の形成後に、前記i番目の第2の光学素子の前記第2の上面の少なくとも一部にi+1番目の前記第2の光学素子を形成する工程と、を含み、n(n≧2)個の前記第2の光学素子が順に重ねられて構成された前記光学的凸部を形成することを特徴とする。
この発明に係る光学機能素子は、第1の光学素子の第1の上面の少なくとも一部に光学的凸部を設けて、光学機能素子の下面から入射した光を偏向させる。これにより、第1の上面側に向けて所望の配光分布で光を出射させることが可能となる。
第1の実施形態に係る光学機能素子の正面図である。 第1の実施形態に係る光学機能素子の平面図である。 第1の実施形態に係る光学機能素子の平面図である。 実施例1に係る光学機能素子の配光分布を示すグラフである。 実施例1に係る光学機能素子の配光分布を示すグラフである。 配光分布の測定方法について説明するための図である。 配光分布の測定方法について説明するための図である。 比較例に係る光学機能素子の正面図である。 比較例に係る光学機能素子の平面図である。 比較例に係る光学機能素子の配光分布を示すグラフである。 比較例に係る光学機能素子の配光分布を示すグラフである。 比較例に係る光学機能素子の光路について説明するための図である。 比較例に係る光学機能素子の光路について説明するための図である。 第1の実施形態に係る光学機能素子の光路について説明するための図である。 第1の実施形態に係る光学機能素子の光路について説明するための図である。 変形例1に係る光学機能素子の正面図である。 変形例1に係る光学機能素子の平面図である。 変形例1に係る光学機能素子の平面図である。 実施例2に係る光学機能素子の配光分布を示すグラフである。 実施例2に係る光学機能素子の配光分布を示すグラフである。 変形例2に係る光学機能素子の正面図である。 変形例2に係る光学機能素子の平面図である。 実施例3に係る光学機能素子の配光分布を示すグラフである。 実施例3に係る光学機能素子の配光分布を示すグラフである。 第2の実施形態に係る照明装置の正面図である。 第2の実施形態に係る照明装置の図8に示すIV−IVで切断した概略断面図である。 光偏向面により導光板内を導かれる光が偏向される様子を説明するための図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る光学機能素子について、図1A及び図1Bを参照しながら説明する。図1A及び図1Bに示すように、基材20は、少なくとも一つの板面21を有し、内部に入射した光を導光させる。光学機能素子11は、板面21上に設けられており、光学素子111と、その上面111Aに設けられた光学的凸部112とを含んで構成されている。なお、本実施形態では、基材20の板面21に平行な方向のうち、所定の方向をx方向とし、板面21に平行で、かつx方向に直交する方向をy方向とする。また、x方向及びy方向の双方に直交する方向、即ち、板面21の法線方向をz方向とする。
光学素子111は、凸球面状の上面111Aと、下面111Bとを有する。なお、「凸球面」とは、球面の一部により形成される凸面を指すものとする。下面11Bと板面21との間は、例えば、融着もしくは透光性の接着剤等により接続されている。即ち、下面111Bは、板面21と光学的に接している。これにより、基材20内を伝搬された光の一部は、下面111Bから光学機能素子11内(具体的には、光学素子111内)に入射する。
また、上面111A上の少なくとも一部には、光学的凸部112が設けられている。光学的凸部112は、凸球面状の上面112Aと、下面112Bとを有する。下面112Bは、光学素子111の上面111Aに接して設けられることで、光学的に接続されている。基材20内から光学素子111内に入射した光の一部は、下面112Bから光学的凸部112内に入射し、上面112Aで反射されるか、または、上面112Aから光学的凸部112の外部に出射される。また、光学素子111内に入射した光のうち他の一部は、上面111Aで反射されるか、または、上面111Aから出射される。なお、光学機能素子11内に入射した光の、具体的な光路については後述する。なお、本実施形態においては、光学素子111が「第1の光学素子」に相当し、上面111Aが、「第1の上面」に相当する。また、光学的凸部112の上面112Aが、「第2の上面」に相当する。
ここで、図1Cを参照する。図1Cは、第1の実施形態に係る光学機能素子11の平面図であり、光学素子111と光学的凸部112との具体的な位置関係を示している。なお、図1Cに示すように、板面21上から見た場合における(xy平面上における)、光学素子111の中心をO(0)とし、その半径をr(0)とする。同様に、光学的凸部112の中心をO(1a)とし、その半径をr(1a)とする。中心O(0)と中心O(1a)との間のxy平面上における距離をΔH(1a)としたとき、ΔH(1a)は、以下に示す条件を満たす。
[式1]
0<ΔH(1a)<r(0)+r(1a)
光学素子111と光学的凸部112は、インクジェット等の塗布手段により滴下(充填)されることで形成される(具体的な製造方法については後述する)。そのため、光学素子111と光学的凸部112には、滴下時に液状であり、成形後に固化する液状光学材料を用いる。この液状光学材料としては、例えば、昇温や紫外線照射により固化する材料を用いるとよい。このような液状光学材料としては、例えば、アクリル系合成樹脂やエポキシ系樹脂などの、透明性、粘着性に優れた樹脂材料が採用される。樹脂材料を選択する場合は、導光板と光学素子および光学的凸部を確実に接着するための粘着性、光学素子および光学的凸部の形状をコントロールするための粘度、出射光の角度をコントロールするための屈折率が考慮される。
(製造方法)
次に、光学機能素子11の具体的な製造方法について以下に記述する。まず、光学機能素子11を形成する位置(例えば、基材20の板面21上)に、塗布手段により液状光学材料を滴下し、固化させることで光学素子111を形成する。なお、光学素子111の大きさは、液状光学材料の滴下量により調整する。以降では、同様の形状の光学素子を形成する場合についても同様に、その大きさを液状光学材料の滴下量により調整するものとする。また、上面111Aの曲率は、例えば、光学素子111を形成する位置(板面21)の表面粗さや液状光学材料の粘度により調整する。
液状光学材料が固化し光学素子111が形成されたら、上面111A上の所定の位置に、塗布手段により液状光学材料を滴下し、固化させることで光学的凸部112を形成する。なお、上面112Aの曲率は、上面111Aと同様に、光学的凸部112を形成する位置(上面111A)の表面粗さや液状光学材料の粘度により調整する。以上により、光学機能素子11が形成される。
なお、液状光学材料を充填することで形成可能であれば、光学素子111及び光学的凸部112の生成方法は限定されない。また、光学素子111上に光学的凸部112が形成されていれば、光学素子111及び光学的凸部112の形状は限定されない。例えば、液状光学材料の充填量の調整や、充填方法を適宜変更することにより、光学素子111及び光学的凸部112の形状を変形させてもよい。
(従来例)
次に、第1の実施形態に係る光学機能素子11との比較を行うために、従来の構成を示す比較例について図3A及び3Bを参照しながら説明する。図3Aは、比較例に係る光学機能素子10の正面図である。また、図3Bは、比較例に係る光学機能素子10の平面図である。図3A及び図3Bに示すように、光学機能素子10は、基材20の板面21上に設けられている。光学機能素子10は、凸球面状の上面10Aと、下面10Bとを有する。下面10Bは、板面21と光学的に接続されている。基材20内を伝搬された光の一部は、下面10Bから光学機能素子10内に入射する。光学素子0内に入射した光のうち他の一部は、上面10Aで反射されるか、もしくは上面10Aから出射される。
(配光分布)
次に、第1の実施形態に係る光学機能素子11の配光分布について説明する。まず、図2A及び図2Bを参照しながら、配光分布の測定方法について説明する。図2Aは、xz平面に沿って進む光の角度、即ち、光学機能素子11に入射する光の入射角度、及び光学機能素子11から出射する光(以降は、「出射光」と呼ぶ場合がある)の出射角度を示した図である。図2Aに示すように、z軸からx方向に向けた傾きを角度θとする。なお、yz平面においても同様であり、z軸からy方向に向けた傾きを角度θとする。また、図2Bは、配光分布を解析する断面(解析断面)を示した図である。配光分布の測定では、図2Bに示すように、x方向に沿った配光分布(x断面の配光分布)と、y方向に沿った配光分布(y断面の配光分布)とを測定する。なお、y方向の一方(+y側)をL=0°として、時計回りに、x方向の一方(+x側)をL=90°、y方向の他方(−y側)をL=180°、x方向の他方(−x側)をL=270°とした。なお、図1B及び図1Cに示すように、光学的凸部112の中心O(1a)は、上面111Aの中心をO(0)からx方向にずれた位置に存在するものとする。
ここで、図4A及び図4Bと、図5A及び図5Bとを参照しながら、本実施形態に係る光学機能素子11を用いた場合と、比較例に係る光学機能素子10を用いた場合の光路の違いについて説明する。図4A及び図4Bは、比較例に係る光学機能素子10の光路について説明するための図であり、図4Aは光学機能素子10への入射角がθ=30°の場合を示しており、図4Bはθ=−30°の場合を示している。また、図5A及び図5Bは、本実施形態に係る光学機能素子11の光路について説明するための図であり、図5Aは光学機能素子11への入射角がθ=30°の場合を示しており、図5Bはθ=−30°の場合を示している。なお、光学機能素子10及び11には、様々な角度θの光が入射するが、図4A、図4Bと、図5A、及び図5Bでは、それぞれの光路の違いがわかりやすいように、各光学機能素子への光の入射角をθ=±30°として示している。
まず、図4Aを参照する。図4Aに示すように、入射角θ=30°で基材20から光学機能素子10内に入射した光C1は、光学機能素子10の上面10Aに入射する。このとき、上面10Aに対する光C1の入射角の違いにより、光C1の一部は、光路R10A’に示すように上面10Aで基材20に向けて反射される。また、光C1の他の一部は、光路R10Aに示すように、上面10Aから光学機能素子10の外部に向けて出射される。これは、図4Bに示した、入射角θ=−30°の光C2が入射する場合も同様である。即ち、光C2の一部は、光路R10B’に示すように、上面10Aで基材20に向けて反射される。また、光C2の他の一部は、光路R10Bに示すように、上面10Aから光学機能素子10の外部に向けて出射される。即ち、図4A及び図4Bに示すように、光学機能素子10は、x方向に対称的な形状であり、配光分布も対照的となる。
次に、図5Aを参照する。図5Aに示すように、入射角θ=30°で基材20から光学機能素子11内に入射した光C1の一部は、光学素子111の上面111Aに入射し、光C1の他の一部は、光学的凸部112の上面112Aに入射する。光学素子111の上面111Aに入射した光C1の一部は、上面111Aで基材20に向けて反射され、他の一部は、光路R111Aに示すように、上面111Aから光学機能素子11の外部に向けて出射される。また、上面112Aに入射した光C1は、光路R112Aに示すように、上面112Aから光学機能素子11の外部に向けて出射される。このとき、光路R111A及びR112Aに示すように、上面111Aから出射する光と上面112Aから出射する光とは、それぞれ異なる配光分布で出射される。これは、図5Bに示した、入射角θ=−30°の光C2が入射する場合も同様である。即ち、基材20から光学機能素子11内に入射した光C2の一部は、光学素子111の上面111Aに入射し、光C2の他の一部は、光学的凸部112の上面112Aに入射する。光学的凸部112の上面112Aに入射した光C2の一部は、上面112Aで基材20に向けて反射され、他の一部は、光路R112Bに示すように、上面112Aから光学機能素子11の外部に向けて出射される。また、上面111Aに入射した光C2は、光路R111Bに示すように、上面112Aから光学機能素子11の外部に向けて出射される。このとき、光路R111B及びR112Bに示すように、上面111Aから出射する光と上面112Aから出射する光とは、それぞれ異なる配光分布で出射される。即ち、図5A及び図5Bに示すように、光学機能素子11は、x方向に非対称的な形状であり、配光分布も非対照的となる。
(実施例1)
次に、実施例1として、本実施形態に係る光学機能素子11の配光分布について、比較例と比較しながら説明する。まず、配光分布の測定では、エッジライトタイプの導光板に光学機能素子11を設けた場合を想定して測定条件を決定した。具体的には、基材20の材料には、PMMA(polymenthyl methacrylate)樹脂を用いた。また、図1A、図1B、図2A、及び図2Bに示すように、基材20内部に光源30を埋め込み、この光源30から、波長550nm、θ=42°〜90°の出射光のみを発光させて、x断面の配光分布とy断面の配光分布とを測定した。これは、基材20の端面から入射し、基材20内を伝搬する光を想定している。なお、光源30は、配光分布の測定のために、基材20内を伝搬する光を模擬するために配置した測定用の模擬的な構成である。図2Bにおける、Wxは、光源30のx方向に沿った幅を示しており、Wyは、y方向に沿った幅を示している。配光分布の測定では、Wx=5[mm]、Wy=5[mm]とした。なお、以降では、基材20をz方向から見た場合の板面21上の中心をxyz系の原点(0,0,0)とする。
実施例1では、光学素子111の上面111Aを形成する球の中心を(0,0,−2[mm])とし、その半径を2.5[mm]とした。また、光学的凸部112の上面112Aを形成する球の中心を(1[mm],0,0)とし、その半径を0.8[mm]とした。この条件において、光学機能素子11から出射される光の出射角θごとの放射強度の測定値(即ち、配光分布)を図1D及び図1Eにまとめる。
図1Dは、実施例1において、出射角θを10°ごとに測定した場合の、x断面及びy断面の配光分布を示している。図1Dにおいて、グラフG111xは、x断面における配光分布を示しており、グラフG111yは、y断面における配光分布を示している。なお、図1Dの例では、光束の合計が0.0790[lm]、発光効率が0.0784、光度の最大値が0.0246[cd]であった。
また、図1Eは、実施例1において、出射角θを5°ごとに測定した場合の、x断面及びy断面の配光分布を示している。図1Eにおいて、グラフG112xは、x断面における配光分布を示しており、グラフG112yは、y断面における配光分布を示している。なお、図1Eの例では、光束の合計が0.0766[lm]、発光効率が0.0766、光度の最大値が0.0301[cd]であった。
また、比較例では、光学機能素子10の上面10Aを形成する球の中心を(0,0,−1)とし、その半径を2[mm]とした。この条件において、光学機能素子10から出射される光の出射角θごとの放射強度の測定値(即ち、配光分布)を図3C及び図3Dにまとめる。
図3Cは、比較例において、出射角θを10°ごとに測定した場合の、x断面及びy断面の配光分布を示している。図3Cにおいて、グラフG101xは、x断面における配光分布を示しており、グラフG101yは、y断面における配光分布を示している。比較例では、図3Cに示すように、グラフG101xとグラフG101yとが重複しており、これは、x断面における配光分布と、y断面における配光分布がほぼ一致することを示している。なお、図3Cの例では、光束の合計が0.1356[lm]、発光効率が0.1396、光度の最大値が0.0343[cd]であった。
また、図3Dは、比較例において、出射角θを5°ごとに測定した場合の、x断面及びy断面の配光分布を示している。図3Dにおいて、グラフG102xは、x断面における配光分布を示しており、グラフG102yは、y断面における配光分布を示している。図3Cと同様に、図3Dでは、グラフG102xとグラフG102yとが重複しており、x断面における配光分布と、y断面における配光分布がほぼ一致する。なお、図3Dの例では、光束の合計が0.1334[lm]、発光効率が0.1323、光度の最大値が0.0350[cd]であった。
図3C及び図3Dに示す従来例(光学機能素子10)のように、光学的凸部112を設けない場合には、x断面及びy断面の配光分布はほぼ一致する。これに対して、実施例1に係る光学機能素子11は、上面111A上の原点(0,0,0)から見て+x側にずれた位置に光学的凸部112が設けられている。これにより、例えば、図1D及び図1Eに示すように、x断面(即ち、G111x及びG112x)と、y断面(即ち、G111y及びG112y)との間で、異なる配光分布で導光板(即ち、基材20)から入射した光を出射させることが可能となる。また、x断面(即ち、G111y及びG112y)についてみた場合においても、光学的凸部112を設けた側(即ち、L=90)の放射強度を、光学的凸部112を設けていない側(L=270)よりも高くなっていることがわかる。
以上のように、本実施形態に係る光学機能素子11は、光学素子111の上面111Aの少なくとも一部に光学的凸部112を設けて、下面111Bから入射した光を、上面111A及び上面112Aで反射もしくは偏向させる。即ち、光学的凸部112の位置や大きさを調整することで、基材20内から入射した光を所望の配光分布で、光学機能素子11の外部に出射させることが可能となる。
(変形例1)
次に、変形例1に係る光学機能素子13の構成について、図6A〜図6Cを参照しながら説明する。図6Aは、光学機能素子13の正面図である。また、図6Bは、光学機能素子13の平面図である。また、図6Cは、光学機能素子13の平面図であり、光学素子131と光学的凸部132との具体的な位置関係を示している。
図6A及び図6Bに示すように、光学機能素子13は、板面21上に設けられており、光学素子131と、光学的凸部132とを含んで構成されている。
光学素子131は、凸球面状の上面131Aと、下面131Bとを有する。下面131Bは、板面21と光学的に接続されている。基材20内を伝搬された光の一部は、下面131Bから光学機能素子13内(具体的には、光学素子131内)に入射する。なお、光学素子131は、図1A及び図1Bにおける光学素子111に対応する。
また、上面131A上の少なくとも一部には、光学的凸部132が設けられている。光学的凸部132は、複数の光学素子1321及び1322が、光学素子131側から順に重ねられて構成されている。光学素子1321は、凸球面状の上面1321Aと、下面1321Bとを有する。下面1321Bは、光学素子131の上面131Aと光学的に接続されている。また、光学素子1322は、凸球面状の上面1322Aと、下面1322Bとを有する。下面1322Bは、光学素子1321の上面1321Aと光学的に接続されている。
基材20内から光学素子131内に入射した光の一部は、下面1321Bから光学的凸部132内に入射し、上面1321Aもしくは上面1322Aで反射されるか、または、上面1321Aもしくは上面1322Aから光学的凸部132の外部に出射される。また、光学素子131内に入射した光のうち他の一部は、上面131Aで反射されるか、または、上面131Aから出射される。なお、変形例1の場合には、光学素子131が「第1の光学素子」に相当し、上面131Aが、「第1の上面」に相当する。また、上面1321A及び上面1322Aが、「第2の上面」に相当する。
ここで、図6Cを参照する。図6Cに示すように、板面21上から見た場合における(xy平面上における)、光学素子131の中心をO(0)とし、その半径をr(0)とする。また、光学素子1321の中心をO(1b)とし、その半径をr(1b)とする。また、光学素子1322の中心をO(2b)とし、その半径をr(2b)とする。
中心O(0)と中心O(1b)との間のxy平面上における距離をΔH(1b)としたとき、ΔH(1b)は、以下に示す条件を満たす。
[式2]
0<ΔH(1b)<r(0)+r(1b)
また、中心O(0)と中心O(2b)との間のxy平面上における距離をΔH(2b)としたとき、ΔH(2b)は、以下に示す条件を満たす。
[式3]
0<ΔH(2b)<r(0)+r(2b)
なお、光学的凸部132を形成する光学素子の数nは、n≧1であればよく、2つには限定されない。具体的には、光学素子131側から数えてi番目の光学素子の半径をr(i)、i番目の光学素子のxy平面上における中心をO(i)としたとき、中心O(0)と中心O(i)との間のxy平面上における距離をΔH(i)が以下の式を満たせばよい。
[式4]
0<ΔH(i)<r(0)+r(i)
また、光学素子131側から数えてi+1番目の光学素子の半径をr(i+1)としたとき、r(i)とr(i+1)との間に以下の関係式が成り立つ。
[式5]
r(i)>r(i+1)
(製造方法)
次に、光学機能素子13の具体的な製造方法について以下に記述する。まず、光学機能素子13を形成する位置(例えば、基材20の板面21上)に、塗布手段により液状光学材料を滴下し、固化させることで光学素子131を形成する。なお、上面131Aの曲率は、例えば、光学素子131を形成する位置(板面21)の表面粗さや液状光学材料の粘度により調整する。
液状光学材料が固化し光学素子131が形成されたら、上面131A上の所定の位置に、塗布手段により液状光学材料を滴下し、固化させることで光学的凸部132のうちの光学素子1321を形成する。そして、光学素子1321が形成されたら、上面1321A上の所定の位置に、塗布手段により液状光学材料を滴下し、固化させることで光学素子1322を形成する。以上のようにして、液状光学材料の滴下及び固化を繰り返しながら光学素子を重ねることで光学的凸部132を形成する。なお、上面1321A及び1322Aの曲率は、上面131Aと同様に、各光学素子を形成する位置(上面1321A及び1322A)のの表面粗さや液状光学材料の粘度により調整する。以上により、光学機能素子13が形成される。なお、各光学素子の大きさ(換言すると、半径r(0)、r(1b)、及びr(2b))は、第1の実施形態と同様に、液状光学材料の滴下量により調整する。
(実施例2)
次に、実施例2として、変形例1に係る光学機能素子13の配光分布について説明する。実施例2では、光学素子131の上面131Aを形成する球の中心を(0,0,−2.5[mm])とし、その半径を3[mm]とした。また、光学素子1321の上面1321Aを形成する球の中心を(0.5[mm],0,−0.1[mm])とし、その半径を1[mm]とした。また、光学素子1322の上面1322Aを形成する球の中心を(0.8[mm],0,0.6[mm])とし、その半径を0.5[mm]とした。この条件において、光学機能素子13から出射される光の出射角θごとの放射強度の測定値(即ち、配光分布)を図6D及び図6Eにまとめる。なお、配光分布の測定方法は、実施例1と同様である。
図6Dは、実施例2において、出射角θを10°ごとに測定した場合の、x断面及びy断面の配光分布を示している。図6Dにおいて、グラフG131xは、x断面における配光分布を示しており、グラフG131yは、y断面における配光分布を示している。なお、図6Dの例では、光束の合計が0.0868[lm]、発光効率が0.0868、光度の最大値が0.0216[cd]であった。
また、図6Eは、実施例1において、出射角θを5°ごとに測定した場合の、x断面及びy断面の配光分布を示している。図6Eにおいて、グラフG132xは、x断面における配光分布を示しており、グラフG132yは、y断面における配光分布を示している。なお、図6Eの例では、光束の合計が0.0840[lm]、発光効率が0.0840、光度の最大値が0.0225[cd]であった。
実施例2に係る光学機能素子13は、上面131A上の原点(0,0,0)から見て+x側にずれた位置に光学的凸部132が設けられている。これにより、例えば、図6D及び図6Eに示すように、x断面(即ち、G131x及びG132x)と、y断面(即ち、G131y及びG132y)との間で、異なる配光分布で導光板(即ち、基材20)から入射した光を出射させることが可能となる。また、x断面(即ち、G131y及びG132y)についてみた場合においても、光学的凸部112を設けた側(即ち、L=90)の放射強度が、光学的凸部112を設けていない側(L=270)よりも高くなっており、この配光分布は実施例1とも異なる。
以上のように、本実施形態に係る光学機能素子13は、光学素子131の上面131Aの少なくとも一部に、光学素子1321及び1322が重ねられて形成された光学的凸部132を設けており、下面131Bから入射した光を、上面131A、上面1321A及び1322Aで反射もしくは偏向させる。即ち、光学的凸部132を形成する光学素子(例えば、光学素子1321及び1322)の数や、各光学素子の位置及び大きさを調整することで、基材20内から入射した光を所望の配光分布で、光学機能素子13の外部に出射させることが可能となる。
(変形例2)
次に、変形例2に係る光学機能素子14の構成について、図7A及び図7Bを参照しながら説明する。図7Aは、光学機能素子14の正面図である。また、図7Bは、光学機能素子13の平面図である。
図7A及び図7Bに示すように、光学機能素子14は、板面21上に設けられており、光学素子141と、光学的凸部142及び142’とを含んで構成されている。
光学素子141は、凸球面状の上面141Aと、下面141Bとを有する。下面141Bは、板面21と光学的に接続されている。基材20内を伝搬された光の一部は、下面141Bから光学機能素子14内(具体的には、光学素子141内)に入射する。なお、光学素子141は、図1A及び図1Bにおける光学素子111に対応する。
また、上面141A上の少なくとも一部には、光学的凸部142及び142’が、それぞれ異なる位置に設けられている。光学的凸部142は、凸球面状の上面142Aと、下面142Bとを有する。下面142Bは、光学素子141の上面141Aと光学的に接続されている。光学的凸部142’の構成は、光学的凸部142と同様であり、凸球面状の上面142A’と、下面142B’とを有する。基材20内から光学素子141内に入射した光の一部は、下面142B及び142B’から光学的凸部142及び142’内に入射し、上面142A及び142A’で反射されるか、または、上面142A及び142A’から光学的凸部142の外部に出射される。また、光学素子141内に入射した光のうち他の一部は、上面141Aで反射されるか、または、上面141Aから出射される。なお、変形例2においては、光学素子141が「第1の光学素子」に相当し、上面141Aが、「第1の上面」に相当する。また、光学的凸部142及び142’の上面142A及び142A’が、「第2の上面」に相当する。
(実施例3)
次に、実施例3として、変形例2に係る光学機能素子14の配光分布について説明する。実施例3では、光学素子141の上面141Aを形成する球の中心を(0,0,−2.5[mm])とし、その半径を3[mm]とした。また、光学的凸部142の上面142Aを形成する球の中心を(0.8[mm],0,0.3[mm])とし、その半径を0.5[mm]とした。また、光学的凸部142’の上面142A’を形成する球の中心を(−0.8[mm],0,0.3[mm])とし、その半径を0.5[mm]とした。この条件において、光学機能素子14から出射される光の出射角θごとの放射強度の測定値(即ち、配光分布)を図7C及び図7Dにまとめる。なお、配光分布の測定方法は、実施例1と同様である。
図7Cは、実施例3において、出射角θを10°ごとに測定した場合の、x断面及びy断面の配光分布を示している。図7Cにおいて、グラフG141xは、x断面における配光分布を示しており、グラフG141yは、y断面における配光分布を示している。なお、図7Cの例では、光束の合計が0.0740[lm]、発光効率が0.0740、光度の最大値が0.0207[cd]であった。
また、図7Dは、実施例3において、出射角θを5°ごとに測定した場合の、x断面及びy断面の配光分布を示している。図7Dにおいて、グラフG142xは、x断面における配光分布を示しており、グラフG142yは、y断面における配光分布を示している。なお、図7Dの例では、光束の合計が0.0725[lm]、発光効率が0.0725、光度の最大値が0.0212[cd]であった。
実施例2に係る光学機能素子14は、上面141A上の原点(0,0,0)から見て+x側にずれた位置に光学的凸部142が、−x側にずれた位置に光学的凸部142’が設けられている。これにより、例えば、図7C及び図7Dに示すように、x断面(即ち、G141x及びG142x)と、y断面(即ち、G141y及びG142y)との間で、導光板(即ち、基材20)から入射した光を異なる配光分布で出射させることが可能となる。また、x断面(即ち、G141y及びG142y)についてみた場合においても、+x側(即ち、L=90)及び−x側(即ち、L=270)の双方に光学的凸部を設けているため、配光分布が実施例1及び2と異なる。なお、上記では、上面141A上に2つの光学的凸部を設ける例について説明したが、前述した[式1]を満たせば、光学的凸部142の数は限定されない。また、実施例2のように、複数の光学素子により形成される光学的凸部を、本実施例のように複数設けてもよい。
以上のように、本実施形態に係る光学機能素子13は、光学素子141の上面141Aの少なくとも一部に、光学的凸部142及び142’を設けており、下面141Bから入射した光を、上面141A、上面142A及び142A’で反射もしくは偏向させる。即ち、上面141A上に複数の光学的凸部(即ち、光学的凸部142及び142’)を設け、これらの位置及び大きさを調整することで、基材20内から入射した光を所望の配光分布で、光学機能素子14の外部に出射させることが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として、第1の実施形態に示した光学機能素子11を用いた照明装置について説明する。本実施形態に係る照明装置は、内装窓に照明機能を付加し、内装窓の平面板を面発光させる。本実施形態に係る照明装置について、図8及び図9を参照しながら説明する。なお、本実施形態に係る照明装置について説明するにあたり、図8に示す正面図の横方向をx方向、高さ方向をz方向とし、x方向及びz方向に直交する奥行き方向をy方向とする。即ち、図9は、本発明に係る照明装置を、図8にIV−IVで示されたyz平面で切断した概略断面図を示している。
図8に示すように、本発明に係る照明装置は、窓枠1と、導光板20と、照明ユニット32と、電源ユニット33とを含んで構成されている。なお、導光板20が、第1の実施形態、変形例1、及び変形例2における基材20に対応する。
窓枠1は、窓枠上部51と、窓枠下部52と、窓枠側部53とを備えている。窓枠上部51と窓枠下部52とは対向し、窓枠側部53は、対向する窓枠上部51の端部近傍と窓枠下部52の端部近傍との間のそれぞれを架設するように設けられている。図2に示すように、窓枠上部51は、やや奥行きのある平面視長方形の板体である。窓枠上部51と、窓枠下部52と、窓枠側部53とは、例えば、アルミ等の金属、木材、または不透明樹脂により形成することが可能である。
図8に示すように、窓枠1の内面部、即ち、窓枠上部51、窓枠下部52、及び窓枠側部53の内面部には、周溝60が設けられている。
図8及び図9に示すように、導光板20は、例えば長方形の平板形状を成し、表面21と、裏面22と、表面21及び裏面22の周囲に設けられた上部端面24、下部端面25、及び側部端面23とを含んで構成される。また、表面21上には、発光領域26が設けられている。発光領域26には、光偏向構造40が設けられている。光偏向構造40は、複数の光学機能素子11を含んで構成されている。換言すると、発光領域26上に、複数の光学機能素子11を形成することで、光偏向構造40が形成される。導光板20の上部端面24、下部端面25、及び側部端面23は、周溝60に嵌合可能に構成されている。それにより、導光板20の上部端面24、下部端面25、及び側部端面23を、周溝60に係合させることが可能である。この係合によって、導光板20が窓枠1に取り付けられる。
導光板20は、光を透過可能な透光性を有する薄板である。導光板20は、上部端面24、下部端面25、及び側部端面23のいずれかの端部から光が入射すると、表面21と裏面22との間で全反射させることで、入射した光を反対側の端部に導く。導光板20には、例えば、アクリルやポリカーボネートなどの樹脂、またはガラス等が採用される。
図8に示すように、導光板20は、z方向にW1の高さを有し、x方向にW2の幅を有する。また、図2に示すように、導光板20は、y方向にW3の厚さを有する。導光板20には、一般的には、高さW1が15cm〜200cm、幅W2が15cm〜200cm、厚さW3が0.5cm〜3cmのものが使われる。なお、上部端面24、下部端面25、及び側部端面23のいずれかの端部から入射した光を反対側の端部に導くことが可能であれば、導光板20の寸法、即ち、W1、W2、及びW3は、上記には限定されない。
また、導光板20は、表面21及び裏面22が長方形である平板形状を成しているが、表面21及び裏面22の形状は長方形に限定されない。表面21及び裏面22の周辺に設けられた端面のうちの一部に入射した光を反対側の一部に導けば、表面21及び裏面22の形状は限定されない。例えば、導光板20は、表面21及び裏面22が円形である平面形状でもよい。また、導光板20は、平板形状に限らず、例えば柱状のものを用いてもよい。この場合、柱状の導光板20の側面に光偏向構造40を設ければよい。
窓枠上部51には、図8及び図9に示すように、周溝60の裏側にx方向に長い形状の凹部511が設けられている。図9に示すように、凹部511内には、y方向に凹部511の幅に略等しい幅を有し、x方向に長い形状の照明ユニット32が係合して収められている。また、照明ユニット32には、光源31が設けられている。光源31は、導光板20の上部端面24に対向して配置されている。光源31には、例えばLED(Light Emitting Diode)が用いられ、この場合には、照明ユニット32の長軸方向(即ち、x方向)に複数個を等間隔で並べて照明ユニット32に配設する。なお、この場合は、上部端面24が「端面の一部」に相当する。
このように光源31を設けることで、光源31から出射した光を、導光板20の上部端面24それぞれに照射することが可能となる。なお、光源31には、LED以外を用いてもよく、その態様に応じて、導光板20の上部端面24それぞれに光を照射できるように配置すればよい。また、光源31から出射した光を必ずしも導光板20の上部端面24から入射させる必要はなく、下部端面25、側部端面23、表面21または裏面22から入射させてもよい。
凹部511は、さらに、照明ユニット32及び電源ユニット33が納められた後の残りの空間を、照明ユニット32への電源供給線の余長部分を納める空間として利用することが可能である。光偏向構造40に設けられた光学機能素子11により導光板20内を導かれる光が偏向される様子を説明するための図であり、導光板20内を導かれる光の光路を示している。なお、図10では、説明のため、導光板20内を導かれる光束の一部の光路を単一の線で模擬的に示している。光路R21で示すように、上部端面24から導光板20内に入射した光は、表面21の内面21’と、裏面22の内面22’との間を、全反射を繰り返しながら下部端面25に向けて導かれる。このとき、導光板20内に入射した光は、内面21’及び22’のそれぞれで全反射する。
光路R23で示すように、導光板20内に入射した光は、光偏向構造40上に設けられた光学機能素子11に入射した場合、この光学機能素子11により偏向される。これにより、その光は、内面22’で全反射せずに導光板20の外部に出射する。このとき、光路R23aで示すように、光学機能素子11に入射した光の一部は、光学機能素子11で全反射せずに裏面22側に出射する。また、光路R24aで示すように、光学機能素子11に入射した光の一部は、光学機能素子11で全反射したうえで、内面21’で全反射せずに表面21側に出射する。なお、このとき、光学機能素子11によって偏向された光は、光学的凸部112により所望の配光分布となって出射される。このようにして、導光板20の外部に出射した光により、光学機能素子11が設けられた近傍の空間が照明される。
なお、照明の態様にあわせて、光学機能素子11に替えて、上記した光学機能素子13や光学機能素子14を用いてもよい。
また、上記はエッジライトタイプの照明装置の一例であり、本実施形態は、内装窓に設置された照明装置に限定するものではない。例えば、導光板20を棚板として用いた照明装置でもよい。また、光学機能素子11、13、及び14は、光を偏向させる用途であれば、本実施形態に示したような、導光板20内から光を取り出すための取り出し構造に限定されない。例えば、光学機能素子11、13、及び14をレンズアレイとして用いて、レンズアレイユニットに入射した光を所望の方向に偏向させるような構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係る照明装置は、導光板20内を全反射することで導かれる光の一部を光偏向構造40に設けられた光学機能素子11により偏向させて、その光を導光板20の外部に所定の配光分布で出射させる。このような構成を有するため、本実施形態に係る照明装置は、照明態様にあわせて光学機能素子11を形成することにより、導光板20の表面21上を所望の配光分布で照明することが可能となる。
10 光学機能素子
10A 上面
10B 下面
11 光学機能素子
111 光学素子
111A 上面
111B 下面
112 光学的凸部
112A 上面
112B 下面
13 光学機能素子
131 光学素子
131A 上面
131B 下面
132 光学的凸部
1321 光学素子
1321A 上面
1321B 下面
1322 光学素子
1322A 上面
1322B 下面
14 光学機能素子
141 光学素子
141A 上面
141B 下面
142 光学的凸部
142A 上面
142B 下面
142’ 光学的凸部
142A’ 上面
142B’ 下面
20 基材
21 板面
30 光源

Claims (7)

  1. 少なくとも一つの板面を有し、内部に入射した光を前記板面から出射する基材の、当該板面上に設けられた光学機能素子であって、
    凸球面状の第1の上面と、前記板面に接する下面とを有する第1の光学素子と、
    前記第1の上面の少なくとも一部に設けられた光学的凸部と、
    を備え、
    前記下面から入射した光を偏向させて、所望の光度分布で前記第1の上面側に向けて出射させる光学機能素子。
  2. 前記光学的凸部は、それぞれが異なる凸球面状の第2の上面を有するn(n≧1)個の第2の光学素子が、前記第1の光学素子側から順に重ねられて構成され、
    前記板面上から見た場合において、
    前記第1の光学素子の半径をr(0)、
    前記第1の光学素子側から数えてi(1≦i≦n)番目の前記第2の光学素子の半径をr(i)、
    前記第1の光学素子の中心と、前記i番目の第2の光学素子の中心との距離をΔH(i)としたとき、
    0<ΔH(i)<r(0)+r(i)の条件を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光学機能素子。
  3. 前記板面上から見た場合における、i+1番目の前記第2の光学素子の半径をr(i+1)としたとき、
    r(i)>r(i+1)の条件を満たすことを特徴とする請求項2に記載の光学機能素子。
  4. 相対する一対の板面と、前記板面の周囲に設けられた端面とを有し、前記端面から入射した光を前記一対の板面の間で内面反射を繰り返して導光させる導光板であって、
    前記一対の板面のうち少なくとも一方の板面に、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の光学機能素子が設けられ、
    前記一対の板面の間を内面反射する光の一部を、前記光学素子により偏向させることで外部に出射させることを特徴とする導光板。
  5. 光源と、
    相対する一対の板面を有し、前記光源からの光を前記一対の板面の間で内面反射を繰り返して導光させる導光板と、
    前記一対の板面のうち少なくとも一方の板面に、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の光学素子が設けられ、
    前記導光板内を前記内面反射する光の一部を、前記光学素子により偏向させることで外部に出射させることを特徴とする照明装置。
  6. 少なくとも一つの板面を有する基材の前記板面上に設けられた光学機能素子の製造方法であって、
    前記板面上に液状光学材料を滴下し硬化させることで、凸球面状の第1の上面を有する第1の光学素子を形成する工程と、
    前記第1の光学素子の形成後に、前記第1の上面の少なくとも一部に前記液状光学材料を滴下することで凸球面状の第2の上面を有する光学的凸部を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする光学機能素子の製造方法。
  7. 前記光学的凸部を形成する工程は、
    前記液状光学材料を滴下し硬化させることで、前記第2の上面を有するi番目の前記第2の光学素子を形成する工程と、
    前記i番目の第2の光学素子の形成後に、前記i番目の第2の光学素子の前記第2の上面の少なくとも一部にi+1番目の前記第2の光学素子を形成する工程と、
    を含み、n(n≧2)個の前記第2の光学素子が順に重ねられて構成された前記光学的凸部を形成することを特徴とする請求項6に記載の光学機能素子の製造方法。
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