JP7225018B2 - 放射性廃棄物処分坑道の端部構造、放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法及び放射性廃棄物処分坑道内に閉じ込めた物質の漏洩防止方法 - Google Patents
放射性廃棄物処分坑道の端部構造、放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法及び放射性廃棄物処分坑道内に閉じ込めた物質の漏洩防止方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7225018B2 JP7225018B2 JP2019082517A JP2019082517A JP7225018B2 JP 7225018 B2 JP7225018 B2 JP 7225018B2 JP 2019082517 A JP2019082517 A JP 2019082517A JP 2019082517 A JP2019082517 A JP 2019082517A JP 7225018 B2 JP7225018 B2 JP 7225018B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tunnel
- radioactive waste
- waste disposal
- region
- end structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
Description
次に、本発明の放射性廃棄物処分坑道の端部構造を図1~図4を参照して詳細に説明するが、本発明は以下の形態に限られるものでは無い。
次に、本発明の放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法について、図5~図9を参照して説明する。図5は栓体が配置される前の坑道を模式的に示す断面図、図6は栓体配置工程の説明図であって、図5のA部拡大図に相当する図、図7は栓体配置工程を説明する断面図であり、図8は注入工程を説明する断面図、図9は注入工程後の窒素ガスの注入を説明する断面図である。
図6に示すように、本工程では、放射性廃棄物4が定置室6内に定置された坑道18の端部に2個の栓体12-1,12-2を所定間隔をおいて並べて設置する。栓体12-1,12-2には、作業孔12-1a,12-2aがそれぞれ設けられていることが好ましい(以上、栓体設置工程)。
本工程は任意の工程であり、本工程では、図6に示すように、栓体間領域16における坑道18の内壁18aにボーリング孔21が放射状に形成される。ボーリング孔21は、放射状に4本以上形成されることが好ましく、6本以上形成されることがさらに好ましい。本実施の形態では、図4に示すように、IV-IV線断面の端面視で計8本放射状に形成されている。なお、ボーリング孔形成工程は、栓体配置工程後に限らず、栓体配置工程前に実施されていても良い(以上、ボーリング孔形成工程)。
本工程は任意の工程であり、本工程では、図7に示すように、筒状の内枠20が、2個の栓体12-1,12-2に架け渡され、両者を接続する。栓体12-1,12-2と筒状の内枠20との接続部において、枠外領域16aに注入される止水材スラリー14が枠内領域16bに浸入しないように筒状の内枠20の端部は栓体12-1,12-2と密着している(以上、筒状の内枠配置工程)。
本工程では、図8に示すように、栓体間領域16の枠外領域16aに、栓体間領域16における坑道18の内壁18aの全周面から坑道周辺岩盤5へと止水材スラリー14が含浸した坑道周辺含浸領域22を形成するまで止水材スラリー14を注入する。止水材スラリー14の注入は、例えば、配管24を介して行うことができる。配管24に圧力計25を設けることで、注入圧力をモニターすることができる。ここで、注入圧力は、坑道周辺含浸領域22を形成することができる圧力であれば特に限定はなく、坑道周辺岩盤5の性状に合わせて決定することができる。注入圧量は、例えば、0.1MPa以上2MPa以下であり、0.5MPa以上1.5MPaであることが好ましい。
(以上、注入工程)。
本工程は任意の工程であり、本工程では、放射性廃棄物4が定置された定置室6を埋戻し材8により埋め戻す。
本工程は任意の工程であり、本工程では、図9に示すように、図示しないコンプレッサ、配管28を介して窒素ガスを定置室6内に充填し、定置室6内の壁面6aに作用する内圧を発生させる。
次に、本発明の放射性廃棄物処分坑道内に閉じ込めた物質の漏洩防止方法について説明する。
本工程では、放射性廃棄物処分坑道の端部構造10の定置室6内の壁面6aに作用する内圧を監視する。内圧の監視は、例えば、圧力センサ30を用いて実施することができる。内圧の監視は、常に行われていてもよく、1日1回、1時間置きに1回など、定期的に行われてもよい。内圧を監視し続けているときにこの内圧が低下した場合、次の再注入工程に移行する。
本工程では、止水材スラリー14をさらに栓体間領域16に注入し、これにより窒素ガスの漏洩量の低下を図り、結果として定置室6a内の内圧を上昇させる。止水材スラリー14は、配管24を介して栓体間領域16内に再注入される。止水材スラリー14の再注入は、圧力センサ30により定置室6内の内圧を監視しながら行い、定置室6内の内圧の値が上記所定範囲内に戻った時点、あるいは上記閾値を上回った時点で止水材スラリー14の注入を終了する(以上、再注入工程)。
4 放射性廃棄物
6 定置室
10 放射性廃棄物処分坑道の端部構造
12-1,12-2 栓体
14 止水材スラリー
16 栓体間領域
18 坑道
18a 内壁
20 筒状の内枠
21 ボーリング孔
22 坑道周辺含浸領域
Claims (6)
- 地中に形成された、放射性廃棄物を内部に定置するための放射性廃棄物処分坑道の端部構造において、
放射性廃棄物が定置される坑道の端部に所定間隔をおいて並べて設置された2個の栓体と、
止水材スラリーが充填された2個の前記栓体の栓体間領域と、
前記栓体間領域における坑道の内壁の全周面から坑道周辺岩盤へと前記止水材スラリーが含浸した坑道周辺含浸領域と、
前記栓体間領域に配置されて前記2個の栓体を接続する筒状の内枠と、を有し、
前記栓体間領域における前記止水材スラリーの充填は、前記筒状の内枠と前記坑道の内壁との間になされていることを特徴とする放射性廃棄物処分坑道の端部構造。 - 前記止水材スラリーが、スメクタイトスラリーであることを特徴とする請求項1に記載の放射性廃棄物処分坑道の端部構造。
- 前記栓体間領域における前記坑道の内壁にボーリング孔が放射状に形成されており、
前記止水材スラリーが前記ボーリング孔に注入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の放射性廃棄物処分坑道の端部構造。 - 前記栓体と坑道とにより区画された前記放射性廃棄物の定置室内に充填され、該定置室内の壁面に作用する内圧を発生させた窒素ガスを含むことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の放射性廃棄物処分坑道の端部構造。
- 地中に形成した坑道に放射性廃棄物を定置し、栓体により該坑道端部を閉塞してなる放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法であって、
坑道の端部に2個の前記栓体を所定間隔をおいて並べて設置する栓体設置工程と、
筒状の内枠を、前記2個の栓体に架け渡して両者を接続するように前記2個の栓体の間の領域である栓体間領域に配置する筒状の内枠配置工程と、
前記栓体間領域における前記筒状の内枠の枠外領域に、該栓体間領域における坑道の内壁の全周面から坑道周辺岩盤へと止水材スラリーが含浸した坑道周辺含浸領域を形成するまで止水材スラリーを注入する注入工程と、
を含むことを特徴とする放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法。 - 請求項4に記載の放射性廃棄物処分坑道の端部構造の前記定置室内の壁面に作用する内圧を監視する監視工程と、
前記監視中に前記内圧が低下した場合にはスメクタイトスラリーである前記止水材スラリーをさらに前記栓体間領域に注入し、前記内圧を上昇させる再注入工程と、
を有することを特徴とする放射性廃棄物処分坑道内に閉じ込めた物質の漏洩防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019082517A JP7225018B2 (ja) | 2019-04-24 | 2019-04-24 | 放射性廃棄物処分坑道の端部構造、放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法及び放射性廃棄物処分坑道内に閉じ込めた物質の漏洩防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019082517A JP7225018B2 (ja) | 2019-04-24 | 2019-04-24 | 放射性廃棄物処分坑道の端部構造、放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法及び放射性廃棄物処分坑道内に閉じ込めた物質の漏洩防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020180824A JP2020180824A (ja) | 2020-11-05 |
JP7225018B2 true JP7225018B2 (ja) | 2023-02-20 |
Family
ID=73023864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019082517A Active JP7225018B2 (ja) | 2019-04-24 | 2019-04-24 | 放射性廃棄物処分坑道の端部構造、放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法及び放射性廃棄物処分坑道内に閉じ込めた物質の漏洩防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7225018B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003279689A (ja) | 2002-01-18 | 2003-10-02 | Shimizu Corp | 廃棄物充填材のベントナイト高密度固状体及びその製造装置と製造方法 |
JP2005048404A (ja) | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Shimizu Corp | 放射性廃棄物処分場の遮水構造とその施工法 |
JP2006077453A (ja) | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Shimizu Corp | 遮水壁 |
JP2007203266A (ja) | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Shimizu Corp | 廃棄物埋設処分施設のプラグ構造 |
JP2009276335A (ja) | 2008-02-08 | 2009-11-26 | Shimizu Corp | 放射性廃棄物処分用トンネル |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06212899A (ja) * | 1993-01-14 | 1994-08-02 | Mitsui Constr Co Ltd | 貯蔵用構造物における閉塞プラグの構造 |
-
2019
- 2019-04-24 JP JP2019082517A patent/JP7225018B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003279689A (ja) | 2002-01-18 | 2003-10-02 | Shimizu Corp | 廃棄物充填材のベントナイト高密度固状体及びその製造装置と製造方法 |
JP2005048404A (ja) | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Shimizu Corp | 放射性廃棄物処分場の遮水構造とその施工法 |
JP2006077453A (ja) | 2004-09-09 | 2006-03-23 | Shimizu Corp | 遮水壁 |
JP2007203266A (ja) | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Shimizu Corp | 廃棄物埋設処分施設のプラグ構造 |
JP2009276335A (ja) | 2008-02-08 | 2009-11-26 | Shimizu Corp | 放射性廃棄物処分用トンネル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020180824A (ja) | 2020-11-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5182922B2 (ja) | 高水圧下の止水グラウト工法及びシステム | |
CN110924450B (zh) | 一种基坑开挖条件下坑内既有高架桥摩擦桩的保护方法 | |
CN108560568A (zh) | 一种高填方隧道减载防护结构及其施工方法 | |
US20110116868A1 (en) | Method for constructing an underground tunnel or hole to create an impervious plug for the storage of hazardous, particularly radioactive, waste | |
RU2405890C1 (ru) | Способ глубинного компенсационного уплотнения грунта | |
KR101746654B1 (ko) | 광산 대규모 채굴공동 보강을 위한 골재 그라우트 기둥 시공 방법 | |
JP2008025249A (ja) | 坑道周辺複合グラウト止水工法 | |
JP7225018B2 (ja) | 放射性廃棄物処分坑道の端部構造、放射性廃棄物処分坑道の端部構造の製造方法及び放射性廃棄物処分坑道内に閉じ込めた物質の漏洩防止方法 | |
JP4356252B2 (ja) | 地層処分施設と処分坑道セグメント | |
WO2019114338A1 (zh) | 高放废物处置库巷道开挖扰动区安全阻隔方法 | |
Milanovic | Prevention and remediation in karst engineering | |
JP4225245B2 (ja) | 地下坑道の止水構造 | |
JP4904581B2 (ja) | 廃棄物地下埋設処分施設の立坑及び廃棄物地下埋設処分施設の立坑構築方法 | |
JPH07107261B2 (ja) | 土壌用充▲填▼遮水シ−ル材とこれを使用する各種シ−ル工法 | |
JP6703438B2 (ja) | 処分孔の支保構造、地層処分施設および地層処分方法 | |
JP2002048900A (ja) | 高レベル放射性廃棄物地層処分の定置構造 | |
CN112049105A (zh) | 富水砂层矿山法隧道地连墙封闭止水的施工方法 | |
JP2006272140A (ja) | 充填方法 | |
JP7229086B2 (ja) | 放射性廃棄物の処分坑道構造、処分坑道構造の製造方法、及び処分坑道構造の維持方法 | |
RU2063077C1 (ru) | Способ захоронения радиоактивных отходов | |
JP2012093300A (ja) | 放射性廃棄物の埋設方法 | |
JP4660821B2 (ja) | 廃棄物埋設処分施設のプラグ構造 | |
JP2008202344A (ja) | 坑道支保構造体及び坑道の支保方法 | |
Ghani et al. | Design and Construction of Ho Chi Minh City Metro Line 1 Underground Section (Contract Package 1b). | |
Moh et al. | A small hole could become really big |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20221018 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221227 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7225018 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |