JP7223988B2 - 超音波処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体および液体中の処理対象物に対して超音波を照射し、液体の混合や対象物の洗浄などの処理を行う超音波処理装置に関する。
超音波は数10kHzから数MHzの高い周波数の音波であり、多くの用途で用いられている。例えば、超音波を用いて、処理対象物の表面に付着した不純物を除去することができる。このような超音波による洗浄処理は、半導体装置などの精密加工分野で行われている。また、超音波を用いて、混合物の液体の分散性を向上させることができる。このような超音波による分散処理は、各種ペーストの製造工程などにおける粉体や液体の分散性確保のために行われている。
超音波発振子には、振動物質としての薄い振動板に複数の振動子が設置された投込式や、振動物質として金属などの棒やブロックを使用し、大きく振動させることで局所的に強力なキャビテーションを発生させるホーン式などの方式がある。
投込式の超音波発振子は、広い面積で比較的均一な超音波照射が可能である。このため、投込式の超音波発振子を用いた超音波処理装置は、広い処理対象の全体を均一に処理したい場合に適している。
超音波処理装置によって印加される超音波は、振動子の振動によって形成される。しかしながら、投込式の超音波発振子に用いられる振動子の材質であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)は熱に弱く、動作温度の上限は70℃程度である。このため、超音波処理を高温で実施する場合には、超音波発振子の冷却などの対策を講じる必要がある。
特許文献1には、高温で超音波処理を行うための超音波洗浄機であって、振動子を冷却する仕組みを有するものが開示されている。特許文献1に開示された超音波洗浄機では、電熱板が設けられた洗浄槽本体の側壁とケース本体の側壁との間に空間層を設けて通風口とし、空冷ファンにより通風口に外気を導入することで振動子を冷却している。
特許第3809714号公報
超音波処理装置の用途によっては、処理対象を200℃以上の高温にすることが要求される場合がある。しかしながら、特許文献1ではこのような高温に対応することが困難であった。
本発明は、超音波発振子を冷却して保護しつつ、処理対象を高温にすることができる超音波処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の超音波処理装置は、超音波を発する超音波発振子と、処理対象物を第1媒体に浸漬した状態で収容する処理槽と、前記超音波発振子と前記処理槽との間に設置され、かつ前記超音波が入射する入射面、および、前記超音波発振子と前記入射面との間に介在する第2媒体を介して入射した超音波を前記処理槽側に放射する放射面を有し、材質は石英ガラスまたはSUS304である伝播部と、を有し、前記伝播部における前記入射面から前記放射面までの長さLは、下記式(1)および式(2)の条件を満たし、且つ前記第1媒体を加熱するヒーターを含む。
0.95×nλ/2≦L≦1.05×nλ/2・・・(1)
L≧[kS(T2-T1)]/Q・・・(2)
ただし、λは超音波の波長、kは前記伝播部の熱伝導率、Sは前記放射面の面積、T2は前記第1媒体の温度であり、200℃以上、T1は前記第2媒体の温度、nは正の整数、Qは前記ヒーターが発する熱量である。
本発明によれば、超音波発振子を冷却して保護しつつ、処理対象を高温にすることができる。
本発明の実施の形態に係る超音波処理装置の超音波照射方向に平行な方向における断面図 比較例1-5の構成の一例を説明するための図
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
<超音波処理装置の構成の説明>
図1は、本発明の実施の形態に係る超音波処理装置100の構成を示す図である。図1では、超音波が放射される方向に沿った超音波処理装置100の断面図が示されている。
図1に示すように、超音波処理装置100は、超音波発振子101、伝播槽104、処理槽106、および伝播部110を有する。
超音波発振子101は、投込式の発振子である。超音波発振子101は、振動板102と、振動子103と、を有する。超音波発振子101は、マッチングボックス112に接続されている。超音波発振子101は、マッチングボックス112からの電気信号を超音波振動に変換し、生成した超音波を後述する第2媒体105に向けて放出する。
振動子103は、所望の超音波周波数の振動を発生する。振動板102は、振動子103で発生した超音波振動を、均一かつ平面的な振動に変換して放射する。振動板102と振動子103は接合されている。振動板102の面積は、処理槽106の底面積よりも大きい。
マッチングボックス112には、コントローラー113が接続されている。コントローラー113は、所望の周波数、振幅の電気信号を発生する。マッチングボックス112は、コントローラー113からの電気信号を、振動子103に適した周波数の波形に調整して、振動子103に出力する。
超音波発振子101は、伝播槽104の内部に配置されている。伝播槽104には第2媒体105が入れられている。第2媒体105は、超音波発振子101から発せられた超音波を伝播部110に伝播し、かつ、超音波発振子101を冷却するために用いられる。第2媒体105は、液体であり、一例としては水である。
伝播槽104の内部に供給される第2媒体105の量は、超音波発振子101が第2媒体105によって完全に浸され、かつ後述する伝播部110の入射面110S1が第2媒体105によって覆われる量である。
図1に示すように、伝播槽104には、冷却器111が接続されている。第2媒体105は伝播槽104と、冷却器111とを循環しており、冷却器111によって冷却される。冷却器111は、制御部120により制御されている。冷却器111は、制御部120によって、第2媒体105の温度T1が所望の温度T1d以下に維持され、かつ、第2媒体105の温度T1と後述する第1媒体107の温度T2との温度差(T2-T1)が一定値となるように制御される。制御部120による冷却器111の制御の詳細については、後述する。
処理槽106は、超音波処理を行うための槽である。処理槽106は、その底面に超音波発振子101の振動板102から発せられる超音波が、伝播部110を介して垂直に入射するように設置される。
処理槽106には、処理対象物108が、第1媒体107に浸漬された状態で入れられる。処理対象物108は、超音波による処理が行われる対象となる物体である。一例として、処理対象物108は、はんだ材料となりうるSn-3.0Ag-0.5Cuのインゴットである。また、第1媒体107は、超音波によるキャビテーションを発生させるための液体である。第1媒体107は、処理槽106の槽内に、少なくとも処理対象物108を覆う量が入れられている。一例として、第1媒体107には、シリコーンオイルが用いられる。
伝播部110は、超音波発振子101から発され、第2媒体105を介して入射面110S1から入射した超音波を、処理槽106の底面と接触する放射面110S2まで伝播し、処理槽106内部に放射する。
伝播部110の入射面110S1は、伝播部110の超音波発振子101側に設けられた面であり、図1に示す例では、伝播部110の下面である。上記したように、入射面110S1は、第2媒体105によって覆われる。このため、超音波発振子101から発された超音波は、空気など他の媒体を介さず、第2媒体105のみを介して、入射面110S1から伝播部110内に入射する。
一方、伝播部110の放射面110S2は、伝播部110の処理槽106側に設けられている。より具体的には、放射面110S2は、伝播部110における、処理槽106の底面と接触している面である。放射面110S2は、伝播部110において、入射面110S1と互いに対向する位置に設けられている。図1に示す例では、放射面110S2は、伝播部110の上面である。入射面110S1から伝播部110に入射した超音波は、伝播部110内を伝播し、放射面110S2から処理槽106へ放射される。これにより、超音波発振子101が発した超音波が、処理槽106の内部へ供給され、超音波処理が行われる。
図1に示すように、処理槽106内には、第1媒体107を加熱するヒーター109が設けられている。第1媒体107の温度T2は、ヒーター109は、制御部120により制御されている。ヒーター109は、制御部120により、第1媒体107の温度T2が所望の温度T2d以上に保たれ、かつ、第1媒体107の温度T2と上記した第2媒体105の温度T1との温度差(T2-T1)が一定値となるように制御される。制御部120によるヒーター109の制御の詳細については、後述する。
<超音波処理の手順>
以上、超音波処理装置100の構成について説明した。次に、超音波処理装置100における超音波処理の手順について説明する。
まず、制御部120は、第1媒体107の温度T2が所望の温度T2d以上に維持されるよう、ヒーター109を制御する。一例として、所望の温度T2dは、200℃以上である。所望の温度T2dは、超音波処理装置100における超音波処理が効率よく行われる温度であり、例えば超音波処理の内容や処理対象物108の材質、第1媒体107の材質などによって適宜設定される。第1媒体107の温度T2は、例えば処理槽106内に設けられた図示しないセンサなどによって計測されればよい。
第1媒体107が所望の温度T2d上の高温に維持されると、処理槽106および伝播部110を介して熱が第2媒体105に伝わり、第2媒体105の温度も上昇する。従って、制御部120は、第2媒体105に覆われている超音波発振子101への熱による影響を防止するため、第2媒体105の温度T1が所望の温度T1d以下に保たれるよう、冷却器111を逐次制御する。所望の温度T1dとは、例えば超音波発振子101の耐熱温度以下の温度であり、例えば約70℃以下である。第2媒体105の温度T1は、例えば伝播槽104内に設けられた図示しないセンサなどによって計測されればよい。
さらに、制御部120は、第1媒体107の温度T2と第2媒体105の温度T1との温度差(T2-T1)が一定となるように、冷却器111およびヒーター109を制御する。すなわち、制御部120は、第2媒体105の温度T1が所望の温度T1d以下に維持され、かつ、第2媒体105の温度T1と後述する第1媒体107の温度T2との温度差(T2-T1)が一定値となるように、冷却器111を制御する。一方で、制御部120は、第1媒体107の温度T2が所望の温度T2d以上に保たれ、かつ、第1媒体107の温度T2と上記した第2媒体105の温度T1との温度差(T2-T1)が一定値となるように、ヒーター109を制御する。制御部120が、第1媒体107の温度T2と第2媒体105の温度T1との温度差(T2-T1)が一定となるように冷却器111およびヒーター109を制御する理由については、後述する。
このように、超音波処理装置100の動作状態では、第2媒体105の温度T1が所望の温度T1d以下に維持され、かつ、第1媒体107の温度T2が所望の温度T2d以上に維持される。そして、第1媒体107の温度T2と上記した第2媒体105の温度T1との温度差(T2-T1)は一定となる。この状態で、超音波発振子101は、超音波処理のための超音波を振動板102から放射する。
振動板102から放射された超音波は、第2媒体105を介して伝播部110に到達する。さらに、伝播部110の入射面110S1から伝播部110内に入射した超音波は、伝播部110中を伝播し、放射面110S2から処理槽106へ放射される。これにより、処理槽106内の第1媒体107において超音波によるキャビテーションが発生する。キャビテーションとは、液体中で短時間に泡の発生と消滅とが起きる現象である。キャビテーションにおける泡の圧壊時には衝撃波が発生し、この衝撃波によって、処理対象物108に対する超音波処理が実施される。なお、超音波処理の例としては、処理対象物108を粉砕して粉体化する粉体化処理が挙げられる。
<伝播部110の厚みについて>
上記説明した超音波処理が効率よく行われるためには、伝播部110に入射した超音波が処理槽106まで効率よく伝播される必要がある。以下では、超音波の効率よい伝播のため、伝播部110の厚みが満たすべき条件について詳細に説明する。なお、伝播部110の厚みとは、入射面110S1から放射面110S2までの距離(図1に示す長さL)である。以下では、伝播部110の厚みをLと記載する。
ヒーター109が発する熱量をQ、伝播部110の熱伝導率をk、超音波の波長をλ、伝播部110が処理槽106の底面と接触する放射面110S2の面積をSとする。この場合、伝播部110の厚みLは、以下の式(1)および式(2)の条件を満たすように設定される。
0.95×nλ/2≦L≦1.05×nλ/2・・・(1)
L≧[kS(T2-T1)]/Q・・・(2)
なお、式(1)において、nは正の整数である。特に、nは2~4であることが望ましい。
式(1)に示すように、伝播部110の厚みLは、超音波の波長の半分(半波長)の整数倍の値から、±5%以内の値を取るように設定されている。これは、以下のような理由による。
超音波発振子101の振動板102から発せられる超音波は、第2媒体105および伝播部110を順に伝播して処理槽106内の第1媒体107に放射される。
上記したように、第2媒体105および第1媒体107は液体であるのに対し、伝播部110および処理槽106は固体である。一般に、液体と固体とで音響インピーダンスに大きな差があるため、伝播部110および処理槽106の音響インピーダンスと、第2媒体105および第1媒体107の音響インピーダンスとは大きく異なっている。
音響インピーダンスの差が大きい物質間では、境界面での超音波の反射が大きくなり、境界面を通過できる超音波の強度が弱くなってしまう。このような境界面における超音波の反射を抑えるための手法として、超音波を伝播させる物質の厚さを超音波の半波長の整数倍とし、共振を生じさせることで、超音波の強度を増幅する手法が知られている。すなわち、本発明では、伝播部110の厚みLを超音波の半波長のほぼ整数倍とすることで、境界面における超音波の減衰を防止している。
上記式(1)は、このような理由から導出されている。なお、式(1)においては、超音波の半波長の整数倍から±5%以内の値が許容されている。また、処理槽106の厚みについては、伝播部110の厚みLより十分に小さいため、無視している。
次に、式(2)に示すように、伝播部110の厚みLは、第2媒体105の温度T1と第1媒体107の温度T2との温度差と、ヒーター109が発する熱量Qと、によって設定されている。これは、以下の理由による。
上記したように、所望の超音波処理のため、第1媒体107の温度T2は、所望の温度T2d(約200℃)以上に維持される必要がある。第1媒体107の熱は、上記したように伝播部110を介して第2媒体105まで伝達されるが、単位時間あたりに伝播部110を介して第1媒体107から第2媒体105まで伝達される熱量qは、以下の式(3)で表される。
q=kS(T2-T1)/L・・・(3)
従って、第1媒体107の温度T2を所望の温度T2d以上に維持するためには、ヒーター109の発する熱量Qを式(3)のqより大きくする必要がある。従って、伝播部110の厚みLは、式(2)に示すような値に設定される。
<超音波の波長λについて>
なお、上記説明した式(1)には、超音波の波長λがパラメータとして使用されている。この波長λは、厳密には、超音波発振子101が発振した超音波の波長ではなく、伝播部110を通過する超音波の波長であり、伝播部110の温度の影響を受ける。以下、伝播部110を通過する超音波の波長λについて詳細に説明する。
超音波処理装置100では、超音波が伝播される際に通過する第2媒体105、伝播部110、および第1媒体107の材質および温度がそれぞれ異なっている(処理槽106については影響が小さいため無視する)。このため、第2媒体105、伝播部110、および第1媒体107内を伝播する超音波の音速および波長は、伝播する物質の物性および温度によって変化しうる。特に、伝播部110では、第2媒体105に接している側と第1媒体107に接している側の温度が異なるため、伝播部110内において不均一な温度分布が存在する。このため、伝播部110を伝播する超音波は、位置によって速度および波長が変化する。
定常状態では、伝播部110内の温度分布は、第2媒体105に接している側(入射面110S1側)から第1媒体107に接している側(放射面110S2側)へ向かってほぼ線形勾配を示すことが経験的に分かっている。また、伝播部110のような固体物質内での超音波の速度についても、室温から300℃以下の範囲ではほぼ線形的に変化することが経験的に分かっている。このため、上記説明した式(1)に現れる超音波の波長λとしては、伝播部110の温度が、第2媒体105の温度T1と第1媒体107の温度T2との中間温度である(T2-T1)/2である場合の、伝播部110を通過する超音波の波長λを近似的に用いている。
上記したように、本実施の形態に係る超音波処理装置100では、制御部120により、第1媒体107の温度T2と第2媒体105の温度T1との温度差(T2-T1)が一定となるように制御される。このため、例え第1媒体107の温度T2が意図せず変化したとしても、伝播部110を通過する超音波の波長λを一定とすることができる。
なお、第1媒体107の温度T2が意図せず変化する場合とは、例えば以下のような場合である。超音波処理において、第1媒体107中で処理対象物108が化学反応をする場合があり、このような場合、化学反応により反応熱などが生じることがある。このような場合、第1媒体107の温度T2が意図せず変化する。上記したように、このような場合でも、本実施の形態に係る超音波処理装置100では、伝播部110を通過する超音波の波長λを一定とすることができる。
なお、超音波発振子101の発振する超音波の周波数がコントローラー113によって適宜制御された場合でも、伝播部110を通過する超音波の波長λを一定とすることは可能である。しかしながら、例えば周波数の制御が行われた場合、処理槽106におけるキャビテーションの状態が変化し、化学反応の反応場が変化してしまうことがある。このため、上記したように、冷却器111を用いて第2媒体105の温度T1を制御することで温度差(T2-T1)を一定とする方法の方が、より好適である。
<実施例>
以下では、上記説明した超音波処理装置100の各種実施例を示し、本発明の効果について説明する。
[実施例1]
実施例1における各種条件は、以下の通りである。処理槽106および伝播部110には、石英ガラス(熱伝導率1.5W/mK)を用いた。放射面110S2の面積Sは、0.018m(直径15cm)とした。なお、実施例1において、放射面110S2の面積Sは、処理槽106の底面積と同じである。第1媒体107には、シリコーンオイル(信越化学製KF-96-50cs)を用いた。第2媒体105には、水を用いた。処理対象物108としては、はんだ(Sn-3.0Ag-0.5Cu、融点219℃、重量10g)を用いた。
ヒーター109が発する熱量Qは、500Wに設定した。第1媒体107を加熱すべき所望の温度T2dは230℃、第2媒体105を冷却すべき所望の温度T1dは20℃に設定した。また、制御部120により冷却器111を逐次制御し、(T2-T1)/2を115℃に保つようにした。なお、第2媒体105の温度T1および第1媒体107の温度T2を上記の所望の値に設定した場合の、伝播部110(石英ガラス)内部における音速は5750m/sであった。
また、超音波の周波数を26kHz、出力を300Wとした。この場合、音速が5750m/sの場合の超音波の波長λは221mmである。
超音波処理によって処理対象物108のインゴットに対し、粉体化処理を行った。粉体の生成量と生成された粉体の平均粒径を測定し、評価を行った。具体的な超音波処理の流れは、以下の通りである。
まず、処理対象物108を計量し、処理槽106に第1媒体107と共に投入した。
冷却器111を用いて第2媒体105の温度T1を上記設定温度(20℃)とした。また、ヒーター109を用いて第1媒体107の温度T2を上記設定温度(230℃)とした。この状態で、超音波発振子101から超音波を20分間照射させた。これにより、処理槽106内で超音波処理(粉体化処理)が行われた。その後、処理槽106を冷却し、遠心分離によって生成された粉体を分離、回収した。そして、回収した粉体の生成量および粒径を測定した。その結果を以下の表1に示す。
Figure 0007223988000001
表1に示す実施例1-1~1-4では、伝播部110の超音波の進行方向に平行な方向の厚みLを変化させて評価を行っている。すなわち、本実施の形態に係る超音波処理装置100では、上記説明した式(1)に示すように、厚みLは半波長λ/2の整数倍(n倍)に設定されるが、実施例1-1~1-4ではそれぞれnの値を変化させることで厚みLを変化させている。表1における比(L/λ)の欄には、それぞれの実施例におけるn/2の値が示されている
一方、表1では、比較例1-1~1-4として、厚みLが半波長λ/2の整数倍ではない例が示されている。比較例1-1~1-4におけるその他の条件については、実施例1-1~1~4と同様である。
また、表1では、比較例1-5として、従来の超音波処理装置で高温プロセスを実施する場合を想定した構成として、処理槽の内部に第2の処理槽を設け、2つの処理槽の間に配置された溶媒をヒーターで加熱する構成を採用した場合の結果を記載している。
図2は、比較例1-5の構成の一例を説明するための図である。図2では、比較例1-5における超音波処理装置200の超音波照射方向に平行な断面図が示されている。
比較例1-5における超音波処理装置200は、超音波発振子201、振動板202、振動子203、処理槽204、処理槽206、ヒーター209、冷却器211、マッチングボックス212、コントローラー213を有する。処理槽204には第2媒体205が入れられており、処理槽206には第1媒体207が入れられている。これらの各構成は、上記説明した実施の形態における同名の構成と同様の目的で設置されている。
比較例1-5における超音波処理装置200では、処理槽206の他に、第2処理槽206-1が設けられている。第2処理槽206-1は、比較例1-5において、超音波処理が実行される槽であり、第2処理槽206-1は、処理槽206の内側に設置されている。
第2処理槽206-1内には、処理槽206内に入れられるのと同様の第1媒体207が入れられており、第1媒体207に覆われるように処理対象物208が設置されている。比較例1-5では、処理槽206内に配置されたヒーター209によって、処理槽206内の第1媒体207、および処理槽206の内側に配置された第2処理槽206-1が加熱される。
なお、比較例1-5において、処理槽206の底面積は0.0018m、内側の第2処理槽206-1の底面積は0.00095mとした。
表1の判定欄には、各実施例および比較例における粉体化処理の評価が示されている。判定欄には、超音波の照射開始から20分後において、処理対象物108が全量処理された場合には〇、全量は処理されないが、比較例1-5より生成量が大きい場合には△、比較例1-5よりも生成量が小さい場合には×が記載されている。
表1に示すように、比較例1-5では、10gの処理対象物208に対して粉体の生成量は1.8gだったのに対し、実施例1-1~1-4では、処理対象物108は全量(10g)処理されており、判定は〇であった。また、実施例1-1~1-4では粉体の平均粒径が4~5μmと比較例1-5よりも小さかった。従って、実施例1-1~1-4では、効率のよい粉体化処理が行われていることが分かる。
一方、比較例1-1~1-3では、処理対象物108が全量処理されなかった。特に、比較例1-1、1-3では生成量が比較例1-5よりも低下した。
また、比較例1-4の場合、超音波処理を行っている間に、第1媒体107の温度T2が低下して処理対象物108の凝固が起こり、処理量が著しく低下した。これは、ヒーター109の熱量が、第1媒体107から伝播部110を介して第2媒体105に伝わる放熱量よりも小さく、第1媒体107の温度T2を所望の温度T2d(230℃)以上に保つことができなかったためと考えられる。
以上説明したように、伝播槽104の第2媒体105と処理槽106の第1媒体107との間の超音波の伝播を行う伝播部110を設け、その厚さLを上記説明した式(1)および(2)を満たすような値に設定することで、200℃以上の高温での超音波処理を効率よく実施することができた。
[実施例2]
本実施例2では、実施例1-1における伝播部110の厚み(半波長λ/2と同じ、111mm)を中心値として、伝播部110の厚みLを変化させて結果を評価した。本実施例2における、伝播部110の厚みL以外の条件は、上記説明した実施例1と同様である。以下の表2には、実施例2-1~2-5と、厚みLが波長λのn/2倍ではない比較例2-1および2-2と、従来の超音波処理装置200に対応する比較例1-5(実施例1における比較例1-5と同じ)と、が示されている。
Figure 0007223988000002
実施例2-1~2-5における厚みLは、111mm(実施例2-3)を中心として、5%または10%増減させた値が設定されている。より詳細には、実施例2-1は-10%(100mm)、実施例2-2は-5%(105mm)、実施例2-4は+5%(116mm)、実施例2-5は+10%(122mm)である。表2に示すように、実施例2-1~2-5では、処理対象物108は全量処理されており、判定は〇であった。また、実施例2-1~2-5では比較例1-5と比較して粉体の平均粒径は小さかった。さらに、伝播部110の厚みLが半波長に等しい111mmに近くなるほど平均粒径は小さくなっており、誤差が大きい(111mmから離れる)ほど平均粒径が大きくなっている。
一方、比較例2-1、2-2では、伝播部110の厚みLが111mmから±10%より大きく離れた値に設定された場合が示されている。比較例2-1および2-2では、処理対象物108は全量処理されず、111mmから大きく離れるほど処理量の低下は顕著となった。
このことから、伝播部110の厚さLが半波長λ/2の整数倍(実施例2では1倍)に近いほど、より効率のよい超音波処理が行われることが分かった。
[実施例3]
本実施例3では、実施例1-2における伝播部110の厚み(波長λと同じ、221mm)を中心に、伝播部110の厚みLを変化させて結果を評価した。本実施例3における、伝播部110の厚みL以外の条件は、上記説明した実施例1と同様である。以下の表3には、実施例3-1~3-5と、厚みLが半波長λ/2の整数倍ではない比較例3-1および3-2と、従来の超音波処理装置200に対応する比較例1-5(実施例1における比較例1-5と同じ)と、が示されている。
Figure 0007223988000003
実施例3-1~3-5における伝播部110の厚みLは、221mm(実施例3-3)を中心として、5%または10%ずつ増減させた値が設定されている。より詳細には、実施例3-1は-10%(210mm)、実施例3-2は-5%(216mm)、実施例3-4は+5%(227mm)、実施例3-5は+10%(232mm)である。表3に示すように、実施例3-1~3-5では、処理対象物108は全量処理されており、判定は〇であった。また、実施例3-1~3-5では比較例1-5と比較して粉体の平均粒径は小さかった。さらに、伝播部110の厚みLが波長と等しい221mmに近くなるほど平均粒径は小さくなっており、誤差が大きい(221mmから離れる)ほど平均粒径が大きくなっている。
一方、比較例3-1、3-2では、伝播部110の厚みLが221mmから±10%より大きく離れた値に設定された場合が示されている。比較例3-1および3-2では、処理対象物108は全量処理されず、221mmから大きく離れるほど処理量の低下は顕著となった。
このことから、伝播部110の厚さLが半波長λ/2の整数倍(実施例3では2倍)に近いほど、より効率のよい超音波処理が行われることが分かった。
[実施例4]
上記実施例1~3では、伝播部110として石英ガラスが用いられていたが、本実施例4では、伝播部110の材質にSUS304に変更して結果を評価した。115℃におけるSUS304の音速は5780m/sと石英ガラスとほぼ同等である。一方、SUS304の熱伝導率は16W/m・℃であり、石英ガラスと比較して大きい。
以下の表4には、伝播部110としてSUS304を用い、厚さLをそれぞれ変化させた実施例4-1~4-4と、厚みLが半波長λ/2の整数倍ではない比較例4-1~4-3と、従来の超音波処理装置200に対応する比較例4-4と、が示されている。なお、従来の超音波処理装置200に対応する比較例4-4は、上記説明した実施例1の比較例1-5の構成(図2参照)から、処理槽206および第2処理槽206-1の材質をSUS304とした場合に対応している。
Figure 0007223988000004
実施例4-1~4-4における伝播部110の厚みLは、半波長111mmのそれぞれほぼ1倍、2倍、3倍、4倍に設定されている。表4に示すように、実施例4-1~4-4では、処理対象物108は全量処理されており、判定は〇であった。
一方、比較例4-1~4-3では、厚みLが半波長λ/2の整数倍からより大きく離れた値に設定された例が示されている。比較例4-1~4-3では、処理対象物108は全量処理されなかった。特に、比較例4-1、4-3では生成量が比較例4-4よりも低下した。
また、比較例4-1の場合、超音波処理を行っている間に、第1媒体107の温度T2が低下して処理対象物108の凝固が起こり、処理量が著しく低下した。これは、SUS304の熱伝導率が16W/m・℃と石英ガラスよりも高く、ヒーター109の熱量が、第1媒体107から伝播部110を介して第2媒体105に伝わる放熱量よりも小さくなり、第1媒体107の温度T2を所望の温度T2d(230℃)以上に保つことができなかったためと考えられる。
実施例4-1~4-4の結果を、伝播部110の材質が石英ガラスである実施例1-1~1-4の結果と比較すると、伝播部110の厚みLにかかわらず、実施例1-1~1-4の方が粉体の生成量が同等または大きく、平均粒径は小さくなっている。すなわち、伝播部110としては、SUS304を用いるよりも石英ガラスを用いた方が、効率よい超音波処理が行われることが分かった。
SUS304より石英ガラスを伝播部110として採用した方が効率のよい超音波処理が行われることの理由としては、以下のようなものが考えられる。石英ガラスとSUS304の線膨張係数を比較すると、石英ガラスの0.55ppm/Kに対し、SUS304は17ppm/Kと大きい。従って、SUS304の方が熱による寸法変化が大きくなる。このため、SUS304の場合、高温(230℃以上)の第1媒体107から伝わる熱によって、伝播部110の厚みLが設定された厚みから大きく離れた値となってしまいやすいからと考えられる。
<作用・効果>
以上説明したように、本発明の超音波処理装置は、超音波を用いて第1媒体107中の処理対象物108に対して処理を行う超音波処理装置100であって、超音波を発する超音波発振子101と、処理対象物108を第1媒体107に浸漬した状態で収容する処理槽106と、超音波発振子101と処理槽106との間に処理槽106と接するように設置され、かつ超音波が入射する入射面110S1と、超音波発振子101と入射面110S1との間に介在する第2媒体105を介して入射した超音波を処理槽106側に放射する放射面110S2と、を有する伝播部110と、を有する。
このような構成により、高温環境下での超音波処理が要求される場合でも、高温の第1媒体107の熱が直接超音波発振子101に伝わることなく、伝播部110を介して伝わることになる。このため、第1媒体107の熱による、超音波発振子への影響を抑えることができる。
また、本発明の超音波処理装置において、入射面110S1と放射面110S2とは、伝播部110において互いに対向している。そして、入射面110S1から放射面110S2までの距離(伝播部110の厚み)Lは、下記式(1)および式(2)の条件を満たす。
0.95×nλ/2≦L≦1.05×nλ/2・・・(1)
L≧[kS(T2-T1)]/Q・・・(2)
ただし、λは超音波の波長、kは伝播部110の熱伝導率、Sは放射面110S2の面積、T2は第1媒体107の温度、T1は第2媒体105の温度、nは正の整数である。
このような構成により、伝播部110内に入射した超音波が共振により増幅され、境界面における強度低下を防止することができる。また、処理対象物108が浸漬する第1媒体107を高温(200℃以上)に保ちつつ、超音波発振子101への熱による影響を防止することができる。これにより、超音波発振子を冷却して保護しつつ、処理対象を高温にし、効率のよい超音波処理を行うことができる。
このため、本発明の超音波処理装置によれば、高温かつ大面積で効率のよい超音波処理を実施することができるため、様々な物質に対して洗浄や微細化などを実施することが可能となる。特に、金属微細粉の生成などに応用することができる。
<変形例>
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範囲内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素は任意に組み合わせられてもよい。
上記した実施の形態では、第2媒体105の例として水、第1媒体107の例としてシリコーンオイルを挙げたが、本発明はこれに限定されない。第2媒体105および第1媒体107としては、他の液体が用いられてもよい。また、上記した実施例では、伝播部110として石英ガラスまたはSUS304を用いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の材料が用いられてもよい。
上記した実施の形態では、冷却器111とヒーター109とが制御部120により制御されていたが、本発明はこれに限定されない。冷却器111とヒーター109とはそれぞれ別の制御部により制御されていてもよい。あるいは、例えば超音波発振子101を制御するマッチングボックス112と、冷却器111とヒーター109を制御する制御部120とが一体化されていてもよい。
本発明は、高温環境下での超音波処理を行うことができる超音波処理装置に有用である。
100 超音波処理装置
101 超音波発振子
102 振動板
103 振動子
104 伝播槽
105 第2媒体
106 処理槽
107 第1媒体
108 処理対象物
109 ヒーター
110 伝播部
111 冷却器
112 マッチングボックス
113 コントローラー
120 制御部
200 超音波処理装置
201 超音波発振子
202 振動板
203 振動子
204 処理槽
205 第2媒体
206 処理槽
206-1 第2処理槽
207 第1媒体
208 処理対象物
209 ヒーター
211 冷却器
212 マッチングボックス
213 コントローラー

Claims (4)

  1. 超音波を発する超音波発振子と、
    処理対象物を第1媒体に浸漬した状態で収容する処理槽と、
    前記超音波発振子と前記処理槽との間に設置され、かつ前記超音波が入射する入射面、および、前記超音波発振子と前記入射面との間に介在する第2媒体を介して入射した超音波を前記処理槽側に放射する放射面を有し、材質は石英ガラスまたはSUS304である伝播部と、
    を有し、
    前記伝播部における前記入射面から前記放射面までの長さLは、下記式(1)および式(2)の条件を満たし、且つ前記第1媒体を加熱するヒーターを含む、
    超音波処理装置。
    0.95×nλ/2≦L≦1.05×nλ/2・・・(1)
    L≧[kS(T2-T1)]/Q・・・(2)
    ただし、λは超音波の波長、kは前記伝播部の熱伝導率、Sは前記放射面の面積、T2は前記第1媒体の温度であり、200℃以上、T1は前記第2媒体の温度、nは正の整数、Qは前記ヒーターが発する熱量である。
  2. 前記伝播部は、前記処理槽と接する、
    請求項1に記載の超音波処理装置。
  3. 前記入射面と前記放射面は、前記伝播部において互いに対向する位置に設けられている、
    請求項1または2に記載の超音波処理装置。
  4. 前記第2媒体を冷却する冷却器と、
    前記第1媒体と前記第2媒体との温度差が一定となるように前記ヒーターおよび前記冷却器を制御する制御部と、
    をさらに有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の超音波処理装置。
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