JP7223329B2 - ガラス移送装置及びガラス物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、溶融ガラスを移送するガラス移送装置に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、ガラス基板やカバーガラスとして、板ガラスが使用される。
例えば特許文献1には、板ガラスを製造する装置が開示されている。この製造装置は、溶融ガラスの供給源となる溶解槽(溶融容器)と、溶解槽の下流側に設けられた清澄槽(清澄容器)と、清澄槽の下流側に設けられた撹拌槽(混合容器)と、撹拌槽の下流側に設けられたポット(送給容器)と、ポットの下流側に設けられた成形体(成形本体)と、これらの構成要素を相互に連結する結合導管とを備える。清澄槽、撹拌槽、ポット及び結合導管は、例えば白金等の貴金属により構成されており、溶融ガラスの温度を制御しつつ下流側へと移送するガラス移送装置としての機能を有する。
ガラス移送装置は、溶融ガラスを移送するための管状の本体部と、溶融ガラスの温度を制御するための加熱装置としてのフランジ部及び電極部と、フランジ部及び電極部を冷却するための冷却導管とを備える。フランジ部及び電極部は、本体部と一体に形成されており、冷却導管は、フランジ部及び電極部の周囲(外側エッジ)に沿って配設されている。冷却導管は、例えば水などの冷媒を流通させることで、溶融ガラスの移送時にフランジ部及び電極部を冷却する。この場合、フランジ部及び電極部の厚みは、例えば10mm程度である。
特表2018-513092号公報
従来のガラス移送装置において、フランジ部及び電極部を冷却導管によって水冷する場合、フランジ部及び電極部を過度に冷却してしまい、溶融ガラスの温度制御に係る消費電力が増大し、エネルギ効率の低下を招くおそれがある。水などの液体に替えて気体を冷媒とすることも考えられるが、気体は液体と比較して熱伝導率が低いことから、冷却不足となり、フランジ部等が酸化するおそれがある。このため、冷媒が気体であっても、フランジ部等の加熱による酸化を好適に防止することが可能な冷却構造が求められる。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたものであり、気体を冷媒として用いながら好適な冷却を行うことを技術的課題とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、溶融ガラスを移送するガラス移送管と、気体からなる冷媒を通過させる冷却流路とを備えるガラス移送装置であって、前記ガラス移送管は、管状の本体部と、フランジ部と、電極部とを備え、前記冷却流路は、前記フランジ部の内部及び/又は前記電極部の内部に形成されることを特徴とする。
かかる構成によれば、フランジ部の内部及び/又は電極部の内部に形成された冷却流路に冷媒を通過させることで、従来のようにフランジ部及び電極部の周囲に冷却流路(冷却導管)を配設する場合と比較して、フランジ部及び/又は電極部を均等に冷却できる。また、冷却流路をフランジ部の内部及び/又は電極部の内部に形成することで、当該フランジ部及び/又は電極部の厚み寸法を大きくできる。これにより、フランジ部及び/又は電極部の電気抵抗を低下させるとともに剛性を高めることで、発熱を低減しながらエネルギ効率の良い加熱を行うとともにフランジ部及び/又は電極部の変形を防止できる。したがって、気体を冷媒とする場合であっても、フランジ部及び/又は電極部を好適に冷却することが可能になる。さらに、フランジ部の内部及び/又は電極部の内部に形成された冷却流路に冷媒を通過させることで、移送装置を全体として小型化でき、移送装置の設置に要する空間を削減できる。
前記冷却流路は、前記フランジ部の内部及び前記電極部の内部に形成され得る。これにより、フランジ部と電極部の双方を効率良く冷却できる。
前記冷却流路は、前記フランジ部を冷却する複数のフランジ冷却部を備え、前記複数のフランジ冷却部は、前記フランジ部の周方向に沿って延びるとともに、前記フランジ部の半径方向に間隔をおいて形成されてもよい。このように、複数のフランジ冷却部をフランジ部の内部に形成することで、フランジ部の全範囲に亘って均等に冷却することが可能になる。
前記電極部は、所定の幅を有しており、前記冷却流路は、前記電極部を冷却する複数の電極冷却部を備え、前記複数の電極冷却部は、前記電極部の幅方向に間隔をおいて形成されてもよい。このように、複数の電極冷却部を電極部の内部に形成することで、当該電極部を全範囲にわたって均等に冷却することが可能になる。
前記ガラス移送管は、前記溶融ガラスを撹拌する撹拌槽であってもよい。上下方向に伸びる撹拌槽のガラス移送管は、下側のフランジ部及び電極部において、設置に必要な空間を確保するのが難しい。このため、撹拌槽のガラス移送管に適用すれば、前述の移送装置の設置に要する空間を削減できる効果が顕著となる。
前記フランジ部及び前記電極部は、耐熱性に優れたニッケル又はニッケル合金により構成されてもよい。ニッケル又はニッケル合金は酸化しやすいので、前述のフランジ部及び/又は電極部を好適に冷却する効果が顕著となる。
本発明によれば、気体を冷媒として用いながら好適な冷却を行うことができる。
ガラス製造装置の全体構成を示す側面図である。 撹拌槽の斜視図である。 撹拌槽の要部を示す断面図である。 撹拌槽のフランジ部を製造する方法を示す断面図である。 撹拌槽のフランジ部を製造する方法を示す断面図である。 ガラス供給路に係るガラス移送管の端部を示す斜視図である。 ガラス移送管の要部を示す断面図である。 ガラス移送管のフランジ部を製造する方法を示す断面図である。 ガラス移送管のフランジ部を製造する方法を示す断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、ガラス物品の製造装置を示す。この製造装置は、上流側から順に、溶解槽1と、清澄槽2と、攪拌槽(撹拌ポット)3と、ポット4と、成形体5と、これらの各構成要素1~5を連結するガラス供給路6a~6dとを備える。この他、製造装置は、成形体5により成形された板ガラスGR(ガラス物品)を徐冷する徐冷炉(図示せず)及び徐冷後に板ガラスGRを切断する切断装置(図示せず)を備える。
溶解槽1は、投入されたガラス原料を溶解して溶融ガラスGMを得る溶解工程を行うための容器である。溶解槽1は、ガラス供給路6aによって清澄槽2に接続されている。
清澄槽2は、溶融ガラスGMを移送しながら清澄剤等の作用により脱泡する清澄工程を行うための容器である。清澄槽2は、ガラス供給路6bによって撹拌槽3に接続されている。
撹拌槽3は、清澄された溶融ガラスGMを攪拌し、均一化する工程(均質化工程)を行うための底付きの管状容器である。撹拌槽3は、攪拌翼を有するスターラ3aを備える。撹拌槽3は、ガラス供給路6cによってポット4に接続されている。撹拌槽3は、溶融ガラスGMを撹拌しつつ移送するガラス移送装置(ガラス移送管)として機能する。
図2及び図3に示すように、撹拌槽3は、本体部7と、この本体部7の外周部(外周面)に設けられるフランジ部8と、フランジ部8とともに加熱装置として機能する電極部9と、フランジ部8及び電極部9を冷却する冷却流路10a,10bと、を備える。
本体部7は、白金又は白金合金により管状(例えば円管状)に構成される。本体部7は、上下方向に沿って配置され、その中途部にガラス供給路6b,6cが連結されている。清澄槽2と本体部7とを連結するガラス供給路6bは、ポット4と本体部7とを連結するガラス供給路6cよりも上方に位置している。この構造により、本体部7は、上流側のガラス供給路6bから供給された溶融ガラスGMを、下方に移送するとともに下流側のガラス供給路6cに供給する。
フランジ部8は、円板状に構成されており、本体部7の全周を囲むように形成される。フランジ部8は、本体部7と同心状となるように本体部7と一体に構成(溶接)されている。本実施形態では、フランジ部8は、本体部7の長手方向の端部に設けられているが、本体部7の中途部に設けられてもよい。
フランジ部8は、第一フランジ部8aと、第一フランジ部8aの外周に一体に固定される第二フランジ部8bとを含む。
第一フランジ部8aは、白金又は白金合金により構成される。第一フランジ部8aは、本体部7の各端部に対して一体に構成される。第二フランジ部8bは、ニッケル又はニッケル合金により環状(例えば円環状)に構成されている。第二フランジ部8bは、その内周部と、第一フランジ部8aの外周部とを溶接により接合することにより当該第一フランジ部8aと一体に構成されている。
電極部9は、ニッケル又はニッケル合金により板状に構成されている。電極部9は、所定の幅を有しており、第二フランジ部8bの外周部から半径方向外方に突出する長尺状の部分である。電極部9には図示しない電源が接続されている。
図3に示すように、冷却流路10a,10bは、第一冷却流路10a及び第二冷却流路10bを含む。冷却流路10a,10bの数は本実施形態に限定されず、フランジ部8及び電極部9の寸法に応じて適宜設定できる。各冷却流路10a,10bは、空気等の気体からなる冷媒Rを移送する冷却用配管11をフランジ部8及び電極部9の内部に配設することにより構成される。冷却用配管11は、ニッケル又はニッケル合金により構成される。
各冷却流路10a,10bは、フランジ部8を冷却するフランジ冷却部12と、電極部9を冷却する電極冷却部13とを有する。フランジ冷却部12は第二フランジ部8bの内部に形成され、電極冷却部13は電極部9の内部に形成されている。フランジ冷却部12は、フランジ部8の円周方向に沿って延び、当該フランジ部8の半径方向に間隔をおいて並設される円弧状流路である。電極冷却部13は、電極部9の長手方向に沿う複数の直線状流路であり、電極部9の幅方向(長手方向に直交する方向)に所定の間隔をおいて配設されている。
図4及び図5に示すように、第二フランジ部8bは、円環状かつ板状の第一構成部材14及び第二構成部材15を溶接で接合することにより構成される。第一構成部材14の一方の面及び第二構成部材15の一方の面には、断面視円弧状の溝部16,17が形成されている。第二フランジ部8bの内部に冷却流路10a,10bを構成するには、図5に示すように、第一構成部材14の溝部16と第二構成部材15の溝部17との間に冷却用配管11が介在するように、第一構成部材14と第二構成部材15とを重ね合わせる。その後、第一構成部材14及び第二構成部材15は、相互に接触する部分を溶接することで一体化される。これにより、内部に冷却用配管11による冷却流路10a,10bが形成された第二フランジ部8bが形成される。
ポット4は、溶融ガラスGMを成形に適した状態に調整する状態調整工程を行うための容器である。ポット4は、溶融ガラスGMの粘度調整及び流量調整のための容積部として例示される。ポット4は、ガラス供給路6dによって成形体5に接続されている。
成形体5は、オーバーフローダウンドロー法によって溶融ガラスGMを板状に成形する。詳細には、成形体5は、断面形状(図1の紙面と直交する断面形状)が略楔形状を成しており、この成形体5の上部には、オーバーフロー溝(図示せず)が形成されている。
成形体5は、溶融ガラスGMをオーバーフロー溝から溢れ出させて、成形体5の両側の側壁面(紙面の表裏面側に位置する側面)に沿って流下させる。成形体5は、流下させた溶融ガラスGMを側壁面の下頂部で融合させる。これにより、帯状の板ガラスGRが成形される。帯状の板ガラスGRは、徐冷炉を通過した後に切断装置によって切断されることで、所望寸法の板ガラスとされる。
このようにして得られた板ガラスは、例えば、厚みが0.01~10mmであって、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ、有機EL照明、太陽電池などの基板や保護カバーに利用される。成形体5は、スロットダウンドロー法などの他のダウンドロー法を実行するものであってもよく、成形体5に代えてフロート法を利用する成形装置を配備してもよい。製造装置によって製造されるガラス物品は、板ガラスGRに限定されず、ガラス管その他の各種形状を有するものを含む。例えば、ガラス管を形成する場合には、成形体5に替えてダンナー法を利用する成形装置が配備される。
板ガラスの組成としては、ケイ酸塩ガラス、シリカガラスが用いられ、好ましくはホウ珪酸ガラス、ソーダライムガラス、アルミノ珪酸塩ガラス、化学強化ガラスが用いられ、最も好ましくは無アルカリガラスが用いられる。ここで、無アルカリガラスとは、アルカリ成分(アルカリ金属酸化物)が実質的に含まれていないガラスのことであって、具体的には、アルカリ成分の重量比が3000ppm以下のガラスのことである。アルカリ成分の重量比は、好ましくは1000ppm以下であり、より好ましくは500ppm以下であり、最も好ましくは300ppm以下である。
ガラス供給路6a~6dは、溶融ガラスGMを移送するガラス移送装置として機能する。ガラス供給路6a~6dは、加熱装置及び冷却装置を備えるガラス移送管18を含む(図6参照)。ガラス供給路6a~6dは、一本のガラス移送管18により構成され、又は複数本のガラス移送管18を接続することにより構成される。ガラス移送管18は、図示しない煉瓦等の断熱材により、その全体が被覆される。
図6及び図7に示すように、ガラス移送管18は、本体部19と、この本体部19の外周部(外周面)に設けられるフランジ部20と、フランジ部20とともに加熱装置として機能する電極部21と、フランジ部20及び電極部21を冷却する冷却流路22a,22bと、を備える。
本体部19は、白金又は白金合金により管状(例えば円管状)に構成される。本体部19は、内部に溶融ガラスGMを通過させることにより、一端部側(上流側)から他端部側(下流側)へと当該溶融ガラスGMを移送する。
フランジ部20は、円板状に構成されており、本体部19の全周を囲むように形成される。フランジ部20は、本体部19と同心状となるように本体部19と一体に構成(溶接)されている。本実施形態では、フランジ部20は、本体部19の長手方向の端部に設けられているが、本体部19の中途部に設けられてもよい。
フランジ部20は、第一フランジ部20aと、第一フランジ部20aの外周に一体に固定される第二フランジ部20bとを含む。
第一フランジ部20aは、白金又は白金合金により構成される。第一フランジ部20aは、本体部19の各端部に対して一体に構成される。第二フランジ部20bは、ニッケル又はニッケル合金により環状(例えば円環状)に構成されている。第二フランジ部20bは、その内周部と、第一フランジ部20aの外周部とを溶接により接合することにより当該第一フランジ部20aと一体に構成されている。
電極部21は、ニッケル又はニッケル合金により板状に構成されている。電極部21は、所定の幅を有しており、フランジ部20(第二フランジ部20b)の上部から半径方向外方(上方)に突出する長尺状の部分である。電極部21には図示しない電源が接続されている。なお、電極部21を、フランジ部20(第二フランジ部20b)の下部や側部に設けてもよい。
図7に示すように、冷却流路22a,22bは、第一冷却流路22a及び第二冷却流路22bを含む。冷却流路22a,22bの数は本実施形態に限定されず、フランジ部20及び電極部21の寸法に応じて適宜設定できる。
第一冷却流路22a及び第二冷却流路22bは、フランジ部20を冷却するフランジ冷却部23と、電極部21を冷却する電極冷却部24とを有する。フランジ冷却部23は第二フランジ部20bの内部に形成され、電極冷却部24は電極部21の内部に形成されている。フランジ冷却部23は、フランジ部20の円周方向に沿って延び、当該フランジ部20の半径方向に間隔をおいて並設される円弧状流路である。電極冷却部13は、電極部21の長手方向に沿う複数の直線状流路であり、電極部21の幅方向(長手方向に直交する方向)に所定の間隔をおいて配設されている。
各冷却流路22a,22bは、冷媒Rの流入口25及び流出口26を備える。流入口25及び流出口26には、冷媒Rを移送する冷却用配管27が接続されている。各冷却流路22a,22bの流入口25及び流出口26は、電極部21の端部に設けられている。なお、本実施形態では、流出口26に冷却用配管27を接続するが、流出口26に冷却用配管27を接続することなく、流出口26から冷媒Rを排出してもよい。また、フランジ冷却部23をフランジ部20の周方向に分割(例えば2分割~4分割)し、分割された各フランジ冷却部23に冷媒Rを流してもよい。この場合、各フランジ冷却部23の流入口25及び流出口26は、フランジ部20の周縁部に形成される。また、本実施形態では、冷却流路22aにおける冷媒Rの流れ方向と、冷却流路22bにおける冷媒Rの流れ方向とが対向するが、冷却流路22aにおける冷媒Rの流れ方向と、冷却流路22bにおける冷媒Rの流れ方向とが並行していてもよい。これらの構成は、前述の撹拌槽3のフランジ部8にも適用可能である。
図8及び図9に示すように、第二フランジ部20bは、円環状かつ板状の第一構成部材28及び第二構成部材29を溶接で接合することにより構成される。第一構成部材28の一方の面及び第二構成部材29の一方の面には、冷却流路22a,22bを構成する断面視矩形状の溝部30,31が形成されている。図9に示すように、第一構成部材28及び第二構成部材29の一方の面同士を接触させると、第一構成部材28の溝部30と第二構成部材29の溝部31とが一致する。この状態で、第一構成部材28及び第二構成部材29は、相互に接触する部分を溶接することで一体化される。これにより、第一構成部材28の溝部30と第二構成部材29の溝部31とが一体となって断面視四角形状(例えば正方形)の冷却流路22a,22bが構成される。この例に限らず、冷却流路22a,22bは、撹拌槽3の第二フランジ部8bの冷却流路10a,10bと同様に、冷却用配管27を溝部30,31の間に介在させることにより構成されてもよい。
以下、上記構成の製造装置を使用して板ガラスを製造する方法について説明する。本方法は、溶解槽1にて原料ガラスを溶解させ(溶解工程)、溶融ガラスGMを得た後、この溶融ガラスGMに対し、順に清澄槽2による清澄工程、撹拌槽3による均質化工程、及びポット4による状態調整工程を実施する。その後、この溶融ガラスGMを成形体5に移送し、成形工程により溶融ガラスGMから板ガラスGRを成形する。その後、板ガラスGRは、徐冷炉による徐冷工程、切断装置による切断工程を経て、所定寸法に形成される。
均質化工程において、撹拌槽3は、本体部7によって溶融ガラスGMを移送しながらスターラ3aを回転させる。この場合において、撹拌槽3は、溶融ガラスGMの温度を制御すべく、電極部9に電圧を印加し、本体部7を加熱する。同時に、冷却流路10a,10bに冷媒Rが供給される。冷媒Rは、冷却用配管11内を通過し、フランジ部8及び電極部9を冷却する。本実施形態において、冷媒Rは、冷却流路10a,10bの電極冷却部13、フランジ冷却部12の順に流れる。これに限らず、フランジ冷却部12と電極冷却部13とを接続することなく、それぞれ独立させてもよい。構造が煩雑になるのを防止すると共にフランジ部8及び電極部9を的確に冷却する観点では、本実施形態のように、冷媒Rは、冷却流路10a,10bの電極冷却部13、フランジ冷却部12の順に流れることが好ましい。
溶融ガラスGMをガラス供給路6a~6dで移送する場合、ガラス移送管18の本体部19内を流動する溶融ガラスGMの温度を制御すべく、電極部21に電圧を印加し、本体部19を加熱する。この場合において、冷却流路22a,22bには、冷媒Rが供給される。冷却流路22a,22bは、冷却用配管27から供給された冷媒Rを流入口25から流出口26へと流通させ、フランジ部20及び電極部21を冷却する。
以上説明した本実施形態に係るガラス移送装置(撹拌槽3、ガラス供給路6a~6d)によれば、フランジ部8,20及び電極部9,21の内部に形成された冷却流路10a,10b,22a,22bに冷媒Rを通過させることで、従来のガラス移送装置のようにフランジ部及び電極部の周囲に冷却導管を配設した場合と比較して、フランジ部8,20及び電極部9,21を内部から均等に冷却することが可能になる。このため、冷媒Rとして気体を使用した場合であっても、フランジ部8,20及び電極部9,21の過度な冷却によるエネルギ効率の低下を招くことなく、好適な冷却を実現できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、撹拌槽3、及びガラス供給路6a~6dに含まれるガラス移送管18に本発明を適用した例を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。上記実施形態の撹拌槽3の冷却流路10a,10bの構成を、清澄槽2やポット4、ガラス供給路6a~6dを構成するガラス移送管に適用してもよい。また、上記実施形態のガラス供給路6a~6dに係るガラス移送管18の冷却流路22a,22bの構成を、清澄槽2や撹拌槽3、ポット4を構成するガラス移送管に適用してもよい。
ガラス供給路6a~6dや清澄槽2は、複数本のガラス移送管18を接続することにより所望の長さに構成できる。この場合、隣り合うガラス移送管18のフランジ部20同士を対向させ、フランジ部20の間に断熱部材等を介在させた状態で当該ガラス移送管18を接続することができる。フランジ部20は、内部に冷却流路22a,22bが形成されることで、その厚み寸法が従来よりも大きくなるため、剛性が高められている。したがって、複数のガラス移送管18を接続する場合に、フランジ部20の変形を防止しつつ、接続作業を容易に行うことができる。なお、フランジ部20の厚み寸法を例えば20~50mmとすることが好ましく、30~50mmとすることがより好ましい。
上記の実施形態において、撹拌槽3の冷却流路10a,10b及びガラス供給路6a~6dに係るガラス移送管18の冷却流路22a,22bは、フランジ部8,20と電極部9,21の双方を冷却するように構成されていたが、本発明はこの構成に限定されるものではない。各冷却流路10a,10b,22a,22bは、フランジ部8,20のみを冷却してもよく、電極部9,21のみを冷却するものであってもよい。
3 撹拌槽
7 本体部
8 フランジ部
9 電極部
10a 第一冷却流路
10b 第二冷却流路
18 ガラス移送管
19 本体部
20 フランジ部
21 電極部
22a 第一冷却流路
22b 第二冷却流路
R 冷媒
GM 溶融ガラス

Claims (7)

  1. 溶融ガラスを移送するガラス移送管と、気体からなる冷媒を通過させる冷却流路とを備えるガラス移送装置であって、
    前記ガラス移送管は、管状の本体部と、フランジ部と、電極部とを備え、
    前記冷却流路は、前記フランジ部の厚み方向の内部に形成され
    前記冷却流路は、前記フランジ部を冷却する複数のフランジ冷却部を備え、
    前記複数のフランジ冷却部は、前記フランジ部の周方向に沿って延びるとともに、前記フランジ部の半径方向に間隔をおいて形成されることを特徴とするガラス移送装置。
  2. 前記冷却流路は、前記電極部を冷却すると共に前記電極部の厚み方向の内部に形成される電極冷却部を備える請求項1に記載のガラス移送装置。
  3. 溶融ガラスを移送するガラス移送管と、気体からなる冷媒を通過させる冷却流路とを備えるガラス移送装置であって、
    前記ガラス移送管は、管状の本体部と、フランジ部と、電極部とを備え、
    前記電極部は、所定の幅を有しており、
    前記冷却流路は、前記電極部を冷却すると共に前記電極部の厚み方向の内部に形成される複数の電極冷却部を備え、
    前記複数の電極冷却部は、前記電極部の幅方向に間隔をおいて形成されることを特徴とするガラス移送装置。
  4. 前記冷却流路は、前記フランジ部を冷却すると共に前記フランジ部の厚み方向の内部に形成されるフランジ冷却部を備える請求項3に記載のガラス移送装置。
  5. 前記ガラス移送管は、前記溶融ガラスを撹拌する撹拌槽である請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス移送装置。
  6. 前記フランジ部及び前記電極部は、ニッケル又はニッケル合金により構成される請求項1から4のいずれか一項に記載のガラス移送装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載のガラス移送装置を用いて溶融ガラスを移送する工程を含むことを特徴とするガラス物品の製造方法。
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