JP7222635B2 - 超音波水噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波振動を伝播させた水を噴射する超音波水噴射装置に関する。
被洗浄物の汚れをとる超音波洗浄ノズル(例えば、特許文献1参照)は、洗浄水を一時的に溜める水溜部と、水溜部から水を噴出する噴出口と、噴出口に対向して水溜部に配置した超音波振動板とを備えており、超音波振動板から発振した超音波振動を水溜部内の洗浄水に伝播させ、噴出口から噴出させた洗浄水の超音波振動により被洗浄物の汚れに衝撃を与えることで、被洗浄物から汚れを除去している。
特開2004-082038号公報
このような超音波洗浄ノズルを用いる洗浄は、2流体洗浄ノズルや高圧洗浄ノズルでは取ることができない細かい汚れを除去する目的で使用されるため、1MHzの超高周波を洗浄水に伝播させる事が多い。
一方、超音波振動板から発せられる超音波振動の振幅を小さく設定すると、研削加工で発生する研削屑のような大きな汚れを除去する事ができない。そのため、大きな汚れを除去させるために周波数を下げた超音波振動を超音波振動板からダイレクトに洗浄水に伝播させるが、超音波振動が伝播しないため、研削屑のような大きな汚れを除去する事ができないという問題がある。
よって、超音波洗浄ノズルにおいては、大きな振幅の超音波振動を洗浄水に伝播できるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、超音波振動を伝播させた水を噴射する超音波水噴射装置であって、水供給源から供給される水を一時的に溜める筒状の水溜部と、該水溜部の一方の端側から水を噴射する噴射口と、該噴射口に対向して該水溜部の他方の端側に配設され該水溜部内の水に超音波振動を伝播させる超音波発振部と、を備え、該超音波発振部は、第1の円柱部と、該第1の円柱部と中心軸を同じくして連結され該第1の円柱部の直径より大きい直径の第2の円柱部と、該第2の円柱部の自由端側に配設される超音波振動板と、を備え、該水溜部に該第1の円柱部を収容させ、該水溜部を形成する側壁を該超音波発振部の長手方向において超音波振動がゼロになる部分に接続させ、超音波振動が最大となるよう延在した該第1の円柱部の該噴射口に対向する平坦な自由端面から該水溜部に一時的に溜められた水に超音波振動を伝播させ、該超音波振動が伝播した水を該噴射口から噴射する、超音波水噴射装置である。
本発明に係る超音波水噴射装置においては、16kHzから80kHzの高周波電力を前記超音波振動板に供給すると好ましい。
本発明に係る超音波水噴射装置は、水供給源から供給される水を一時的に溜める筒状の水溜部と、水溜部の一方の端側から水を噴射する噴射口と、噴射口に対向して水溜部の他方の端側に配設され水溜部内の水に超音波振動を伝播させる超音波発振部と、を備え、超音波発振部は、第1の円柱部と、第1の円柱部と中心軸を同じくして連結され第1の円柱部の直径より大きい直径の第2の円柱部と、第2の円柱部の自由端側に配設される超音波振動板と、を備え、水溜部に第1の円柱部を収容させ、超音波水噴射装置を形成する側壁を超音波発振部の長手方向において超音波振動がゼロになる部分に接続させているため、大きな振幅の超音波振動を効率よく水に伝播させることができる。また、大きな振幅の超音波振動を伝播させた水を被洗浄物に噴射し、従来の超音波ノズルでは除去できなかった研削屑のような大きなゴミを除去すること可能となる。
本発明に係る超音波水噴射装置が配設された研削装置の一例を示す斜視図である。 超音波水噴射装置の一例を示す断面図である。 水溜部の別例を示す断面図である。 胴体部を備えない超音波水噴射装置の一例を示す断面図である。 超音波水噴射装置の別例を示す断面図である。 超音波水噴射装置で洗浄水を研削砥石の研削面に噴射しながら被加工物の研削を行っている状態を説明する断面図である。
図1に示す研削装置1は、保持手段3上に保持された被加工物Wを研削手段7によって研削する装置である。研削装置1のベース10上の前方(-Y方向側)は、保持手段3に対して被加工物Wの着脱が行われる領域であり、ベース10上の後方(+Y方向側)は、研削手段7によって保持手段3上に保持された被加工物Wの研削が行われる領域である。
保持手段3は、円形板状のポーラス部材等からなり被加工物Wを吸着する吸着部30と、吸着部30を支持する枠体31とを備える。吸着部30は、真空発生装置等の図示しない吸引源に連通し、吸引源が吸引することで生み出された吸引力が、吸着部30の露出面である保持面30aに伝達されることで、保持手段3は保持面30a上で被加工物Wを吸引保持できる。また、保持手段3は、カバー39により周囲を囲繞されており、Z軸方向の軸心周りに回転可能となっている。
保持手段3、カバー39、及びカバー39に連結された蛇腹カバー39aの下方(ベース10内部)には、保持手段3をY軸方向に移動させるモータ及びボールネジ等からなる図示しないY軸方向移動手段が配設されており、保持手段3は該Y軸方向移動手段によってY軸方向に往復移動可能となっている。
研削領域には、コラム11が立設されており、コラム11の前面には研削手段7を保持手段3に対して離間又は接近するZ軸方向(鉛直方向)に研削送りする研削送り手段5が配設されている。研削送り手段5は、鉛直方向の軸心を有するボールネジ50と、ボールネジ50と平行に配設された一対のガイドレール51と、ボールネジ50の上端に連結しボールネジ50を回動させるモータ52と、内部のナットがボールネジ50に螺合し側部がガイドレール51に摺接する昇降板53とを備えており、モータ52がボールネジ50を回動させると、これに伴い昇降板53がガイドレール51にガイドされてZ軸方向に往復移動し、昇降板53に固定された研削手段7がZ軸方向に研削送りされる。
保持手段3に保持された被加工物Wを研削加工する研削手段7は、軸方向がZ軸方向である回転軸70と、回転軸70を回転可能に支持するハウジング71と、回転軸70を回転駆動するモータ72と、回転軸70の下端に接続された円環状のマウント73と、マウント73の下面に着脱可能に装着された研削ホイール74と、ハウジング71を支持し研削送り手段5の昇降板53にその側面が固定されたホルダ75とを備える。
研削ホイール74は、ホイール基台741と、ホイール基台741の底面に環状に配置された略直方体形状の複数の研削砥石740とを備える。研削砥石740は、例えば、レジンボンドやメタルボンド等でダイヤモンド砥粒等が固着されて成形されている。
研削位置まで降下した状態の研削ホイール74に隣接する位置には、本発明に係る超音波水噴射装置2が配設されている。
図2に示す超音波振動を伝播させた水を噴射する超音波水噴射装置2は、例えば、水供給源22から供給される水を一時的に溜める筒状の水溜部20と、水溜部20の一方の端側(図2においては、+Z方向側)から水を噴射する噴射口21と、噴射口21に対向して水溜部20の他方の端側(図2においては、-Z方向側)に配設され水溜部20内の水に超音波振動を伝播させる超音波発振部23と、を少なくとも備えている。
筒状の水溜部20は、例えば、SUS等からなり、例えば一方の端側の噴射口21に向けて徐々に縮径している。水溜部20の側壁200には水供給口200aが貫通形成されており、水供給口200aには開閉バルブ221を介して水供給源22が連通している。
なお、図3に示すように、水溜部20は噴射口21に向けて縮径していない形状であってもよい。
超音波水噴射装置2は、水溜部20に一体的に連結し水溜部20よりも大径の筒状の胴体部24を備えている。胴体部24の自由端側(-Z方向側)には、超音波発振部23が進入する進入口240が形成されている。
本実施形態における超音波発振部23は、例えば、所定の金属(例えば、チタン合金又はアルミ合金等)で構成される第1の円柱部25と、第1の円柱部25とZ軸方向に延在する中心軸を同じくして連結され第1の円柱部25の直径より大きい直径の第2の円柱部26と、第2の円柱部26の自由端側(-Z方向端側)に配設される超音波振動板29と、を備えている。
円柱形状の棒状体である第1の円柱部25は、水溜部20に非接触で収容されており、第2の円柱部26にその根元250が一体的に連結されている。第1の円柱部25の根元250の外周面は末広がりのR状の傾斜となるように形成されている。
所定の金属で形成された第2の円柱部26は、その直径が、例えば第1の円柱部25の直径及び水溜部20の内径よりも大きく設定されており、胴体部24の天板241に円環板状のゴム板263を介して接触している。天板241に固定接着されたゴム板263は、シール部材としての役割を果たし、水供給口200aから水溜部20内に供給された水が胴体部24側に入り込むことを防ぐ。また、ゴム板263は、超音波発振部23全体の伸縮と共に伸縮して、胴体部24が超音波振動の増幅の妨げにならないようにしている。
本実施形態においては、超音波発振部23は、第1の円柱部25及び第2の円柱部26に加えて、さらに、第3の円柱部27及び第4の円柱部28を備えている。
所定の金属で構成され円柱形状の棒状体である第3の円柱部27は、例えば、第1の円柱部25と略同径の直径を備えており、その一端面(図2における+Z方向端面)が第2の円柱部26の自由端面26aに連結ネジ277によって連結されている。第3の円柱部27の他端側の根元270(図2における-Z方向端側)は、例えば、超音波振動板29の直径と略同径になるようにフランジ状に拡径されている。そして、第3の円柱部27の他端側には、第3の円柱部27よりも大径の金属製の連結板274が所定のろう付け部材等で接着固定されている。第3の円柱部27は、超音波振動板29から伝達されてきた超音波振動の振幅(振動の大きさ)を増減させて調整するブースターの役割を果たす。
連結板274には、超音波振動板29が接着固定されている。超音波振動板29は、電圧が印加されることで伸縮する板状の第1の圧電素子291及び第2の圧電素子292が重ねて接合されたものである。第1の圧電素子291及び第2の圧電素子292は、例えば、セラミックスの一種であるピエゾ素子である。また、第1の圧電素子291と第2の圧電素子292とには、それぞれ図示しない電極が取り付けられ、該電極及び配線293を介して交流電圧を印加して高周波電力を超音波振動板29に供給する電源295が接続されている。電源295によって所定の周波数で電圧の印加のオンとオフとを繰り返すことによって、第1の圧電素子291と第2の圧電素子292とにZ軸方向における伸縮運動を発生させることができる。そして、該伸縮運動が機械的な超音波振動となる。
超音波振動板29上には、第4の円柱部28が配設されており、第4の円柱部28は、第3の円柱部27と螺合する固定ボルト283によって、超音波振動板29上に固定される。そして超音波振動板29は、第4の円柱部28と第3の円柱部27とによりZ軸方向両側からしっかりと挟まれた状態となっている。
胴体部24の底板242の下面側には、環状のゴム板275が接着固定されており、超音波発振部23が水溜部20と胴体部24とに挿入された状態において、超音波発振部23の連結板274が該ゴム板275に当接する。連結板274の外周側の領域にはネジ穴274aが周方向に均等に複数形成されている。そして、図示しない固定ネジがネジ穴274aに挿入され、ゴム板275及び胴体部24の底板242の図示しないネジ孔に螺合することで、超音波発振部23が胴体部24に固定された状態になる。
なお、図2に示すように、第3の円柱部27の根元270の外周面は、胴体部24に直に接触していない状態となっている。
なお、超音波水噴射装置2は、図4に示すように、胴体部24、連結板274、及びゴム板275を備えない構成でもよい。この場合においては、超音波発振部23は、ゴム板263を介して水溜部20の下端面に接着固定されている。
超音波発振部23においては、Z軸方向の振幅が0になるノード点と呼ばれる波長の節の部分が存在する。そして、超音波水噴射装置2は、水溜部20及び胴体部24の長手方向長さや内径、並びに、超音波発振部23を構成する第1の円柱部25、第2の円柱部26、及び第3の円柱部27の長手方向長さや直径を所定の大きさに設定することで、水溜部20に第1の円柱部25を収容させ、水溜部20を形成する側壁200を超音波発振部23の長手方向(Z軸方向)において超音波振動がゼロになる部分に接続させている。また、本実施形態においては、胴体部24の側壁を超音波発振部23の長手方向(Z軸方向)において超音波振動がゼロになる部分に接続させている。
なお、図4に示す胴体部24を備えない超音波水噴射装置2においても同様に、水溜部20に第1の円柱部25を収容させ、水溜部20を形成する側壁200を超音波発振部23の長手方向(Z軸方向)において超音波振動がゼロになる部分に接続させている。
例えば、図2に示す超音波水噴射装置2の第1の円柱部25の長さ:第2の円柱部26の長さ:第3の円柱部27の長さ:第3の円柱部27の根元270の長さ=56.5:57.1:59.0:9.0である。
また、第1の円柱部25の直径:第2の円柱部26の直径:第3の円柱部27の直径:第3の円柱部27の根元270の直径:第4の円柱部28の直径=25:45:25:42:42である。
なお、上記各円柱部の長さの比や各円柱部の直径の比は、一例であってこれに限定されるものではなく、例えば、第1の円柱部25の根元250の外周面の末広がりのR状の傾斜の角度等によっても変化する。
図2では、超音波発振部23における超音波の強さを示す振動分布も合わせて示している。超音波振動板29で発生した振動(Z軸方向の振動)は、ブースターである第3の円柱部27によって共振することで増幅され第2の円柱部26に伝えられる。図2中、(B)は超音波振動における腹の位置であり、(A)は超音波振動における節の位置(ノード点の位置)を示している。即ち、腹の位置はZ軸方向の振幅が最大(超音波振動が最大)であり、節の位置はZ軸方向の振幅が最小(超音波振動が最小)となる。
さらに、第2の円柱部26から第1の円柱部25に伝達された超音波振動は、第1の円柱部25内においても増幅されて第1の円柱部25の上端面から水溜部20内の水に伝播する。
本発明に係る超音波水噴射装置は、上記超音波水噴射装置2に限定されるものではなく、図5に示す超音波水噴射装置2Aであってもよい。超音波水噴射装置2Aは、図2に示す超音波水噴射装置2の構成の一部を変更したものである。即ち、超音波水噴射装置2Aの超音波発振部23Aは先に説明した超音波発振部23と異なり、ブースターとしての役割を果たす第3の円柱部27を備えない構成となっている。これに合わせて、超音波水噴射装置2Aは、胴体部24を備えない構成となっている。
超音波水噴射装置2Aにおいては、第2の円柱部26の自由端面26aに超音波振動板29が、例えば、固定ボルト283によって固定されている。なお、超音波振動板29は、第2の円柱部26の自由端面26aにろう付けされていてもよい。そして、水溜部20の側壁200の下端面(-Z方向側面)に、第2の円柱部26がゴム板263を介して接着固定された状態になっている。そして、水溜部20に第1の円柱部25を収容させ、水溜部20を形成する側壁200を超音波発振部23Aの長手方向(Z軸方向)において超音波振動がゼロになる部分に接続させている。
図5では、超音波発振部23Aにおける超音波の強さを示す振動分布も合わせて示している。図5中、(B)は超音波振動における腹の位置であり、(A)は超音波振動における節の位置(ノード点の位置)を示している。即ち、腹の位置は振幅が最大(超音波振動が最大)であり、節の位置は振幅が最小(超音波振動が最小)となる。
超音波発振部23Aの超音波振動板29で発生した振動(Z軸方向の振動)は、第2の円柱部26に伝達され、さらに、第1の円柱部25内において増幅されて第1の円柱部25の上端面から水溜部20内の水に伝播する。
なお、第1の円柱部25の各寸法を適切な長さ及び適切な直径等に設定することで、第1の円柱部25内でも超音波振動の振幅の増減を行う事が上記に示したように可能であるが、図2に示す超音波水噴射装置2のようにブースターとしての役割を果たす第3の円柱部27を備えることで、より広範囲に超音波振動の振幅を調整することが可能となる。
以下に、図1に示す研削装置1により保持手段3に保持された被加工物Wを研削する場合の、研削装置1の動作及び超音波水噴射装置2の動作について説明する。
図1に示す被加工物Wは、例えば、外形が円形板状の半導体ウエーハであり、被加工物Wの裏面Wbが、研削加工が施される被研削面となる。デバイス等が形成されている被加工物Wの表面Waは、図示しない保護テープが貼着されて保護されている。
まず、着脱領域内において、被加工物Wが、裏面Wbが上側になるように保持手段3の保持面30a上に載置される。そして、図示しない吸引源により生み出される吸引力が保持面30aに伝達され、保持手段3が保持面30a上で被加工物Wを吸引保持する。
次いで、被加工物Wを保持した保持手段3が、着脱領域から研削領域内の研削手段7の下まで+Y方向へ移動し、研削砥石740に対して被加工物Wが所定の位置に位置付けられる。該位置付けは、例えば、研削砥石740の回転中心が被加工物Wの回転中心に対して所定の距離だけ水平方向にずれ、研削砥石740の回転軌跡が被加工物Wの回転中心を通るように行われる。また、モータ72が回転軸70を回転駆動し、これに伴って研削ホイール74も回転する。研削手段7が研削送り手段5により-Z方向へと送られ、回転する研削砥石740が被加工物Wの裏面Wbに当接することで研削が行われる。研削中は、保持手段3が回転するのに伴って、保持面30a上に保持された被加工物Wも回転するので、研削砥石740が被加工物Wの裏面Wbの全面の研削加工を行う。
図6に示すように、研削加工中においては、研削中の被加工物Wからはみ出した研削砥石740の研削面(下端面)に対して超音波水噴射装置2の上端である噴射口21が対向する。そして、水供給源22から洗浄水が所定の流量で超音波水噴射装置2の水溜部20に供給される。水溜部20においては、噴射口21から水が+Z方向に向かって噴射されると共に、水が水溜部20内に所定量常に溜められる。
また、電源295から、例えば、周波数16kHzから80kHzの高周波電力が超音波振動板29に供給されることで、超音波振動板29に交流電圧が印加されて、超音波振動板29がZ軸方向に振動する。
先に説明したとおりに、超音波振動板29は発振した超音波振動が第1の円柱部25に至るまでに増幅されて第1の円柱部25の上端面から水溜部20内の水に伝播する。その結果、噴射口21から噴射される水が超音波振動を伴う超音波水となる。なお、超音波振動は、超音波水の噴射方向の所定範囲(例えば、噴射口21から+Z方向に向かって幅数ミリ~数十ミリ程度の範囲)内で発生する。例えば、この所定範囲の中間領域に研削砥石740の研削面が位置するように、超音波水噴射装置2のZ軸方向の位置が図示しない移動手段によって可変となっていてもよい。
超音波水噴射装置2から研削砥石740の研削面に噴射された水に超音波振動が伝播されていることで、研削砥石740の研削面に目詰まりした研削屑のような大きな汚れのみならず、例えば研削砥石740の目つぶれにより研削面から砥石内部にまで食い込んだ研削屑をも除去して研削砥石740の研削力を維持しつつ、被加工物Wを所望の研削厚みまで研削することができる。
上記のように図2、図6に示す本発明に係る超音波水噴射装置2又は図5に示す超音波水噴射装置2Aは、水供給源22から供給される水を一時的に溜める筒状の水溜部20と、水溜部20の一方の端側から水を噴射する噴射口21と、噴射口21に対向して水溜部20の他方の端側に配設され水溜部20内の水に超音波振動を伝播させる超音波発振部23と、を備え、超音波発振部23は、第1の円柱部25と、第1の円柱部25と中心軸を同じくして連結され第1の円柱部25の直径より大きい直径の第2の円柱部26と、第2の円柱部26の自由端側に配設される超音波振動板29と、を備え、水溜部20に第1の円柱部25を収容させ、水溜部20を形成する側壁200を超音波発振部23の長手方向において超音波振動がゼロになる部分に接続させているため、大きな振幅の超音波振動を水に伝播させる事ができる。また、大きな振幅の超音波振動を伝播させた水を被洗浄物である研削砥石740に噴射し、従来の超音波ノズルでは除去できなかった研削屑のような大きなゴミを除去することが可能となる。
なお、図2に示すように超音波水噴射装置2においては、胴体部24の側壁も超音波発振部23の長手方向(Z軸方向)において超音波振動がゼロになる部分に接続させているため、超音波振動板29が大きな振幅の超音波を水に伝播させ、キャビテーションにより水に細かい気泡を発生させ洗浄効果を向上させている。
なお、本発明に係る超音波水噴射装置は上記3つの例に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている超音波水噴射装置2、胴体部24を備えない超音波水噴射装置2、及び超音波水噴射装置2Aの各構成の形状や大きさ等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、研削砥石740の下面を被洗浄物としているが、保持テーブルに保持されたウエーハ等の被加工物の上面に本発明に係る超音波水噴射装置から超音波水を噴射させて、被加工物の上面を洗浄してもよい。
1:研削装置 10:ベース 11:コラム
3:保持手段 30:吸着部 31:枠体 39:カバー
5:研削送り手段 50:ボールネジ 51:ガイドレール 52:モータ 53:昇降板
7:研削手段 70:回転軸 71:ハウジング 72:モータ 73:マウント
74:研削ホイール 75:ホルダ
2:超音波水噴射装置 20:水溜部 200:側壁 200a:水供給口 21:噴射口
24:胴体部 240:進入口
23:超音波発振部
25:第1の円柱部
26:第2の円柱部 263:ゴム板
27:第3の円柱部 274:連結板 275:ゴム板 277:連結ねじ
28:第4の円柱部 283:固定ボルト
29:超音波振動板 291:第1の圧電素子 292:第2の圧電素子 293:配線 295:電源
2A:超音波水噴射装置

Claims (2)

  1. 超音波振動を伝播させた水を噴射する超音波水噴射装置であって、
    水供給源から供給される水を一時的に溜める筒状の水溜部と、該水溜部の一方の端側から水を噴射する噴射口と、該噴射口に対向して該水溜部の他方の端側に配設され該水溜部内の水に超音波振動を伝播させる超音波発振部と、を備え、
    該超音波発振部は、第1の円柱部と、該第1の円柱部と中心軸を同じくして連結され該第1の円柱部の直径より大きい直径の第2の円柱部と、該第2の円柱部の自由端側に配設される超音波振動板と、を備え、
    該水溜部に該第1の円柱部を収容させ、該水溜部を形成する側壁を該超音波発振部の長手方向において超音波振動がゼロになる部分に接続させ
    超音波振動が最大となるよう延在した該第1の円柱部の該噴射口に対向する平坦な自由端面から該水溜部に一時的に溜められた水に超音波振動を伝播させ、該超音波振動が伝播した水を該噴射口から噴射する、
    超音波水噴射装置。
  2. 16kHzから80kHzの高周波電力を前記超音波振動板に供給する請求項1記載の超音波水噴射装置。
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