JP7221903B2 - 運行制御システム及び運行制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エレベーターの乗カゴの運行を制御する運行制御システム及び運行制御方法に関する。
従来、エレベーターの乗客に広告などのコンテンツを提供するため、特許第4712173号(特許文献1)に記載の技術がある。この公報には、「乗場の階数から出発階を、行先階ボタンから行先階を認識し、出発階と行先階の組合せに対応して予め計測した運転時間を登録した運転時間テーブルを参照して出発階と行先階の間のエレベーターの運転時間を算出し、前記出発階と行先階の間のエレベーターの運転時間に合うように前記配信広告を編集して広告表示時間を調整し、乗客がかごに乗っている間だけ、運転時間に合せて編集した配信広告を表示するようにかご内の表示器兼操作盤へ出力する」という記載がある。
特許第4712173号
特許文献1では、広告表示時間を調整することのできる配信広告を用いており、使用可能なコンテンツが限定される。また、調整可能な時間の幅もわずかである。例えば、動画を用いようとすると、広告表示時間を大きく変更することは困難である。これらのことから、広告効果の観点から最適なコンテンツを用いることができない。かかる課題は、広告に限らず、連絡用や娯楽用など乗客からの注目を求めるコンテンツを提供する際に同様に生じるものである。
そこで、本発明では、乗客に対して多様なコンテンツを効果的に提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、代表的な本発明の運行制御システム及び運行制御方法の一つは、乗カゴがサービス要求を受け付けた階床に到着するまでに要する時間を到着予測時間として算出し、エレベーターの乗り場で乗客に対してコンテンツを出力し、コンテンツの出力に要する出力所要時間と到着予測時間に基づいて、到着までにコンテンツの出力が完了するよう乗カゴの運行を制御する。
本発明によれば、乗客に対して多様なコンテンツを効果的に提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る運行制御システムの構成図。 本発明に係る運行制御システムの機能ブロック図。 乗降実績の学習についての説明図。 乗降実績の具体例の説明図。 コンテンツデータの説明図。 到着予測時間の説明図。 運行制御の手順を示すフローチャート。 コンテンツ優先制御の処理手順を示すフローチャート。 コンテンツ表示制御の処理手順を示すフローチャート。 実施例2の運行制御の手順を示すフローチャート。 実施例2のコンテンツ表示制御の処理手順を示すフローチャート。 コンテンツ選択の変形例における処理手順を示すフローチャート。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る運行制御システムの構成図である。図1に示すように、運行制御システムは、運行管理装置10、データベース20、昇降制御装置30、カゴ内表示装置40、サービス要求装置50及び乗り場表示装置60を有する。
昇降制御装置30及びカゴ内表示装置40は、エレベーターの乗カゴごとに設けられる。昇降制御装置30は、運行管理装置10からの指示を受けて乗カゴの昇降を制御する装置である。カゴ内表示装置40は、乗カゴの中で乗客に対して表示による出力を行う乗カゴ用出力部として動作する装置である。カゴ内表示装置40は、乗カゴの現在地や行先階などを表示することができる。また、乗カゴの中の乗客に対して広告などのコンテンツを出力することも可能である。
サービス要求装置50及び乗り場表示装置60は、それぞれの階床の乗り場ごとに設けられる。ここで、階床とは、エレベーターが設置された建造物において、階層を成す床を識別するものである。エレベーターの乗カゴは、階層状の床を上下方向に移動し、その際の現在地や行先階は階床により識別される。サービス要求装置50は、行先階の方向(上方向及び/又は下方向)に対応するボタンを備えている。このボタンに対する操作が、乗客からエレベーターに対するサービスの要求、すなわち「呼び」である。サービス要求装置50は、ボタン操作を受け付けた場合に、サービス要求の受付を運行管理装置10に通知する。このサービス要求の受付通知には、サービス要求を受け付けた乗り場の階床と行先階の方向が含まれる。また、車椅子などに座った状態での操作を想定した高さのボタン(下側ボタン)と立った状態での操作を想定した高さのボタン(上側ボタン)とを有する上下式乗り場ボタンを採用した構成では、いずれのボタンが操作されたかもサービス要求の受付通知に含める。
乗り場表示装置60は、エレベーターの乗り場で乗カゴの到着を待つ乗客に対し、表示による出力を行う乗り場用出力部として動作する装置である。乗り場表示装置60は、運行管理装置10から指示された広告などのコンテンツを表示する。
運行管理装置10は、サービス要求装置50からサービス要求の受付通知を受信して乗カゴの運行を制御する。また、運行管理装置10は、乗カゴがサービス要求を受け付けた階床に到着するまでに要する時間を到着予測時間として算出し、コンテンツを選択して乗り場表示装置60に表示させ、コンテンツの出力に要する出力所要時間と到着予測時間に基づいて、到着までにコンテンツの出力が完了するよう乗カゴの運行を制御する。データベース20は、運行管理装置10が使用する各種データを格納する記憶装置である。
図2は、本発明に係る運行制御システムの機能ブロック図である。図2に示すように、運行制御システムは、乗カゴ制御要求部11、コンテンツ選択部14、予測部15、コンテンツ優先処理部16を機能部として備え、乗降実績データ21及びコンテンツデータ24などを利用する。例えば、運行管理装置10が所定のプログラムを実行することで、乗カゴ制御要求部11、コンテンツ選択部14、予測部15、コンテンツ優先処理部16としての機能を実現する構成とし、データベース20が乗降実績データ21及びコンテンツデータ24を記憶する構成とすればよい。
乗カゴ制御要求部11は、サービス要求装置50からサービス要求の受付通知を受信すると、それぞれの乗カゴの状態(現在地、行先階、乗車人数、呼びの割り当て状況など)に基づいてサービス要求にいずれかの乗カゴを割り当て、昇降制御装置30に昇降要求を送信し、乗カゴの運行を制御する。このとき、後述するコンテンツ優先処理部16からコンテンツ優先を指定された乗カゴは、割り当ての対象から除外する。
予測部15は、乗カゴがサービス要求を受け付けた階床に到着するまでに要する時間を到着予測時間として算出する。例えば、乗カゴの状態(現在地、行先階、乗車人数、呼びの割り当て状況など)に加え、階床ごとの乗降実績を学習した結果である乗降実績データ21を用いることで、到着予測時間を高精度に算出することができる。
コンテンツ選択部14は、予測部15によって予測された到着予測時間に応じたコンテンツをコンテンツデータ24から選択し、乗り場表示装置60にコンテンツ表示指示を送信することで出力させる。コンテンツデータ24には、コンテンツの出力に要する出力所要時間が異なる複数のコンテンツが格納されているので、出力所要時間が到着予測時間以下のコンテンツを選択することで、乗カゴの到着までにコンテンツの出力を終了可能である。
コンテンツ優先処理部16は、出力所要時間と到着予測時間に基づいて、到着までにコンテンツの出力が完了するよう乗カゴの運行を制御する。具体的には、コンテンツ優先処理部16は、乗カゴの到着と乗り場でのコンテンツの出力完了とを一致させる乗カゴをコンテンツ優先乗カゴに指定し、乗カゴ制御要求部11に通知する。この結果、コンテンツ優先乗カゴは新規のサービス要求への割当て対象から除外されるため、実際の到着時間と到着予測時間の乖離が抑制され、乗り場への到着と略同一のタイミングで乗り場表示装置60によるコンテンツ出力を完了することができる。なお、割り当て対象からの除外は、コンテンツ優先乗カゴが走行を予定している範囲内で行えばよい。
図3は、乗降実績の学習についての説明図である。図3では、乗降実績の学習の結果を下り方向の交通量と上り方向の交通量で示している。具体的には、出勤時の交通量は、下り方向が少なく、上り方向が多い領域M2に分布する。昼食時の交通量は、下り方向と上り方向が共に多い領域M3に分布する。退勤時の交通量は、下り方向が多く、上り方向が少ない領域M4に分布する。平常時の交通量は、下り方向と上り方向が共に中程度の領域M1に分布し、閑散時の交通量は、下り方向と上り方向が共に少ない領域M0に分布する。
図4は、乗降実績の具体例の説明図である。図4では、地上階である1階を示す階床「1FL」から最上階の10階を示す階床「10FL」までの出勤時の乗降実績を示している。なお、行先方向が上の場合を「UP方向」とし、行先方向が下の場合を「DOWN方向」として図示している。
図4により示される出勤時の乗降実績では、UP方向利用人数が全体的にDOWN方向利用人数よりも多い。特に、階床「1FL」のUP側乗車人数が著しく多い。このように、階床ごとの乗降実績は、時間帯に応じた特徴を示す。例えば、昼食時の前半では、DOWN方向利用人数が全体的にUP方向利用人数よりも多くなり、階床「1FL」及び階床「2FL」のDOWN側降車人数が顕著に多くなる。また、昼食時の後半では、階床「1FL」及び階床「2FL」のUP側乗車人数が多くなる。そして、退勤時には、DOWN方向利用人数が全体的にUP方向利用人数よりも多くなり、特に、階床「1FL」のDOUN側降車人数が著しく多くなる。
図5は、コンテンツデータ24の説明図である。コンテンツデータ24は、図示しないコンテンツ自体のデータに、コンテンツを一意に識別するNoと、コンテンツの名前と、表示時間とを対応付けている。表示時間は、静止画であるか動画であるかと、出力所要時間を含む。コンテンツが動画の場合には、出力所要時間は、1回の再生に必要な時間、すなわち動画の長さを示す。コンテンツが静止画の場合には、出力所要時間は、最低限表示すべき時間を示し、出力所要時間を経過すれば任意のタイミングで表示を終了することができる。
例えば、No「1-1-1-1」は、ショップAsの動画広告であり、再生所時間は20秒である。No「1-3-2-1」は、レストランBrの静止画広告であり、再生所時間は15秒である。No「1-4-1-1」~「1-4-5-1」は、事務所がポスターや掲示板として使用するケースであり、コンテンツはそれぞれ出力所要時間15秒の静止画である。No「2-1-1-1」~「2-1-2-1」は、施主からの情報発信を行うケースであり、コンテンツはそれぞれ出力所要時間20秒の動画である。
る。No「3-1-1-1」は、広告枠として販売し、購入者が指定したCM(commercial message)をコンテンツとする。No「4-1-1-1」~「4-1-1-2」は、インターネット上で公開されたコンテンツである。
図6は、到着予測時間の説明図である。図6に示された状態では、エレベーターの乗カゴ1号機は、現在地が5階であり、下りの呼びが既に割り当てられている。このため、例えば新たに4階の下りの呼びを割り当てるならば、到着予測時間は5秒であるが、9階の上りの呼びを割り当てるならば到着予測時間は80秒となる。同様に、乗カゴ3号機は、現在地が3階であり、上りの呼びが既に割り当てられている。このため、例えば新たに4階の下りの呼びを割り当てるならば、到着予測時間は90秒であるが、9階の上りの呼びを割り当てるならば到着予測時間は50秒となる。
図7は、運行制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、運行制御システムによりステップS101から実行される。
ステップS101(サービス要求判定)
乗カゴ制御要求部11は、サービス要求装置50からサービス要求の受付通知を受信し、サービス要求が発生したと判定して、ステップS102に移行する。
S102(到着予測時間算出)
予測部15は、それぞれの乗カゴの状態(現在地、行先階、乗車人数、呼びの割り当て状況など)と乗降実績データ21に基づいて、発生したサービス要求を割り当てた場合の到着予測時間を乗カゴごとに算出し、ステップS103に移行する。
S103(評価演算)
乗カゴ制御要求部11は、到着予測時間を用い、時間、混雑、省エネなどの指標に基づく評価値を算出し、算出結果に応じてサービス要求に割り当てる乗カゴを決定する。そして、昇降制御装置30に昇降要求を送信し、乗カゴの運行を制御し、ステップS104に移行する。
S104(コンテンツ選択)
コンテンツ選択部14は、予測部15によって予測された到着予測時間を用い、出力所要時間が到着予測時間以下のコンテンツをコンテンツデータ24から選択し、ステップS105に移行する。
S105(コンテンツ表示制御)
コンテンツ選択部14は、選択したコンテンツについての表示指示を乗り場表示装置60に送信するコンテンツ表示制御を行って、ステップS106に移行する。
S106(コンテンツ優先制御)
コンテンツ優先処理部16は、出力所要時間と到着予測時間に基づいて、到着までにコンテンツの出力が完了するよう乗カゴの運行を制御し、処理を終了する。
図8は、S106のコンテンツ優先制御の詳細な処理手順を示すフローチャートである。このコンテンツ優先制御の処理手順は、S106への移行によって開始したのち、コンテンツの出力が完了するまで繰り返し実行される。
S201
コンテンツ優先処理部16は、乗カゴの到着と乗り場でのコンテンツの出力完了とを一致させる乗カゴをコンテンツ優先乗カゴに指定し、到着予測時間と出力所要時間とを比較する。到着予測時間が「出力所要時間+α(所定の許容誤差)」未満でなければ(S201;No)、そのまま処理を終了する。到着予測時間が「出力所要時間+α(所定の許容誤差)」未満であれば(S201;Yes)、S202に移行する。
S202
コンテンツ優先処理部16は、当該号機をコンテンツ優先乗カゴとして乗カゴ制御要求部11に通知することで、走行を予定している範囲内で新規のサービス要求への割当て対象から除外し、処理を終了する。
図9は、S105のコンテンツ表示制御の詳細な処理手順を示すフローチャートである。このコンテンツ表示制御の処理手順は、S105への移行によって開始したのち、コンテンツの出力が行われるまで繰り返し実行される。
S301
乗カゴ制御要求部11は、乗カゴの走行する範囲に呼びが無いかを判定する。呼びがあれば(S301;No)、処理を終了する。呼びが無ければ(S301;Yes)、S302に移行する。
S302
乗カゴ制御要求部11は、当該号機が走行中であるか否かを判定する。走行中であれば(S302;Yes)、S303に移行し、走行中でなければ(S302;No)、S305に移行する。
S303
コンテンツ選択部14は、到着予測時間が出力所要時間以下であるか否かを判定する。到着予測時間が出力所要時間以下であれば(S303;Yes)、S304に移行する。到着予測時間が出力所要時間より大きければ(S303;No)、処理を終了する。
S304
コンテンツ選択部14は、選択したコンテンツについての表示指示を乗り場表示装置60に送信して、処理を終了する。
S305
コンテンツ選択部14は、到着予測時間が出力所要時間以下であるか否かを判定する。到着予測時間が出力所要時間以下であれば(S305;Yes)、S306に移行する。到着予測時間が出力所要時間より大きければ(S305;No)、S308に移行する。
S306
乗カゴ制御要求部11は、当該号機に対して昇降要求を送信し、S307に移行する。
S307
コンテンツ選択部14は、選択したコンテンツについての表示指示を乗り場表示装置60に送信して、処理を終了する。
S308
乗カゴ制御要求部11は、当該号機に対する昇降要求を保留して、処理を終了する。
上述してきたように、実施例1に係る運行制御システムは、乗カゴがサービス要求を受け付けた階床に到着するまでに要する時間を到着予測時間として算出し、エレベーターの乗り場で乗客に対してコンテンツを出力し、コンテンツの出力に要する出力所要時間と到着予測時間に基づいて、到着までにコンテンツの出力が完了するよう乗カゴの運行を制御する。
このようにコンテンツの出力を優先して乗カゴの運用を制御することで、動画を含む任意のコンテンツから最適なコンテンツを選択しつつ、コンテンツの終了と乗カゴの到着のタイミングを合わせることが可能となるため、乗客に対して多様なコンテンツを効果的に提供することができる。
また、実施例1に係る運行制御システムは、出力所要時間が異なる複数のコンテンツを予め用意しておき、到着予測時間に応じてコンテンツを選択することで、到着予測時間を有効に利用可能なコンテンツを選択することができる。
また、実施例1に係る運行制御システムは、コンテンツの出力が完了するよう運行を制御している乗カゴについては、コンテンツ優先乗カゴとして新規のサービス要求への割当て対象から除外する。例えば、コンテンツ優先乗カゴについては、走行を予定している範囲内における新規のサービス要求への割当て対象から除外することで、実際の到着時間と到着予測時間の乖離を抑制し、乗り場への到着と略同一のタイミングでコンテンツ出力を完了することができる。
また、実施例1に係る運行制御システムは、階床ごとの乗降実績を学習した結果を用いて到着予測時間を算出することで、到着予測時間の正確な予測が可能である。
また、実施例1に係る運行制御システムは、コンテンツの出力が完了する時点と乗カゴが到着する時点とが一致するようコンテンツの出力を開始する。すなわち、出力所要時間が到着予測時間よりも短い場合には、出力の開始を遅らせる。乗り場での待ち時間のストレスは徐々に大きくなるため、到着直前までコンテンツの出力があるほうがコンテンツによるストレス軽減効果が大きくなるのである。また、乗り場の待ち人数も徐々に増えるため、出力の開始を遅らせた方がより多くの乗客にコンテンツを提供でき、広告効果も大きくなる。
本実施例2は、実施例1の構成及び動作に加え、乗カゴの乗車時間を予測し、乗カゴでのコンテンツ出力を制御する運行制御システムである。そこで、実施例1と共通の構成及び動作については説明を省略し、変更点について説明する。
図10は、実施例2の運行制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、運行制御システムによりステップS401から実行される。
ステップS401(サービス要求判定)
乗カゴ制御要求部11は、サービス要求装置50からサービス要求の受付通知を受信し、サービス要求が発生したと判定して、ステップS102に移行する。ここで、実施例2では、サービス要求に行先階の指定が含まれている。すなわち、サービス要求装置50を操作する時点で、乗客が希望する行先階を入力する行先階予約システムを採用している。
S402(到着予測時間算出)
予測部15は、それぞれの乗カゴの状態(現在地、行先階、乗車人数、呼びの割り当て状況など)と乗降実績データ21に基づいて、発生したサービス要求を割り当てた場合の到着予測時間を乗カゴごとに算出し、ステップS403に移行する。
S403(予測乗車時間算出)
予測部15は、乗カゴ内の乗客が行先階で降りるまでの時間を予測乗車時間として算出し、ステップS404に移行する。予測乗車時間は、それぞれの乗カゴの状態(現在地、行先階、乗車人数、呼びの割り当て状況など)と乗降実績データ21に加え、指定された行先階を用いて算出すればよい。
S404(評価演算)
乗カゴ制御要求部11は、到着予測時間と行先階を用い、時間、混雑、省エネなどの指標に基づく評価値を算出し、算出結果に応じてサービス要求に割り当てる乗カゴを決定する。そして、昇降制御装置30に昇降要求を送信し、乗カゴの運行を制御し、ステップS405に移行する。
S405(コンテンツ選択)
コンテンツ選択部14は、乗り場表示装置60に表示させるコンテンツと、カゴ内表示装置40に表示させるコンテンツとを選択して、ステップS406に移行する。乗り場表示装置60に表示させるコンテンツは、実施例1と同様に選択する。カゴ内表示装置40に表示させるコンテンツは、予測部15によって予測された予測乗車時間を用い、出力所要時間が予測乗車時間以下のコンテンツをコンテンツデータ24から選択する。
S406(コンテンツ表示制御)
コンテンツ選択部14は、選択したコンテンツについての表示指示を乗り場表示装置60とカゴ内表示装置40に送信するコンテンツ表示制御を行って、ステップS407に移行する。
S407(コンテンツ優先制御)
コンテンツ優先処理部16は、出力所要時間、到着予測時間及び予測乗車時間に基づいて、到着までにコンテンツの出力が完了するよう乗カゴの運行を制御し、処理を終了する。
図11は、乗カゴ内のコンテンツ表示制御の詳細な処理手順を示すフローチャートである。このコンテンツ表示制御の処理手順は、S406への移行によって開始したのち、コンテンツの出力が行われるまで繰り返し実行される。
S501
コンテンツ選択部14は、乗カゴの走行中の範囲で表示すべきコンテンツが選択されているか否かを判定する。選択されていれば(S501;No)、S502に移行する。選択されていなければ(S501;No)、S506に移行する。
S502
コンテンツ優先処理部16は、予測乗車時間と出力所要時間とを比較する。予測乗車時間が「出力所要時間+α(所定の許容誤差)」未満でなければ(S502;No)、S505に移行する。予測乗車時間が「出力所要時間+α(所定の許容誤差)」未満であれば(S502;Yes)、S503に移行する。
S503
コンテンツ優先処理部16は、当該号機をコンテンツ優先乗カゴとして乗カゴ制御要求部11に通知することで、走行を予定している範囲内で新規のサービス要求への割当て対象から除外し、S504に移行する。
S504
コンテンツ選択部14は、選択したコンテンツについての表示指示をカゴ内表示装置40に送信して、処理を終了する。
S505
コンテンツ選択部14は、カゴ内表示装置40にデフォルトの画面を表示させて、処理を終了する。
S506
コンテンツ選択部14は、停止階が増加したかを判定する。停止階が増加していなければ(S506;No)、処理を終了する。停止階が増加したならば(S506;Yes)、S507に移行する。
S507
コンテンツ選択部14は、停止階の増加により変更された走行予定範囲について、可能であれば追加のコンテンツを選択し、処理を終了する。
上述してきたように、実施例2に係る運行制御システムは、サービス要求とともに行先階の指定を受け付け、乗カゴの乗車時間をさらに算出し、乗車時間に応じたコンテンツを乗カゴの中で前記乗客に対して出力する。
このため、実施例2に係る運行制御システムは、実施例1と同様の効果に加え、乗カゴ内の乗客に対しても多様なコンテンツを効果的に提供することができる。
また、乗り場で出力するコンテンツと乗カゴ内で出力するコンテンツを連動させることもできる。例えば、乗り場で出力したコンテンツの続きを乗カゴ内で出力可能である。この場合には、乗り場における到着予測時間と、行先階の指定により乗車前に算定した予測乗車時間との合計し、この合計よりも出力所要時間が小さいコンテンツを選択すればよい。
上述の実施例では、コンテンツの出力完了が乗カゴの到着に合致するようにコンテンツの出力を開始する場合を例に説明を行ったが、コンテンツの出力開始は他の条件で決定してもよい。例えば、呼びが発生した時点であってもよいし、割り当て号機に既存の呼びなくなった時点でもよい。また、乗カゴ内に人が居なくなった時点でもよいし、乗り場の待ち人数がある一定以上となった時点や、到着予測時間内に想定される待ち人数の半分に達した時点などであってもよい。
また、上述の実施例では、到着予測時間に応じてコンテンツを選択する場合を例に説明を行ったが、到着予測時間以外の要素をさらに用いてコンテンツを選択してもよい。図12は、コンテンツ選択の変形例における処理手順を示すフローチャートである。
S601(到着予測時間取得)
コンテンツ選択部14は、予測部15から到着予測時間を取得し、ステップS602に移行する。
S602(候補コンテンツ抽出)
コンテンツ選択部14は、出力所要時間が到着予測時間以下のコンテンツを候補コンテンツとして抽出し、ステップS603に移行する。
S603(絞り込み条件取得)
コンテンツ選択部14は、コンテンツの絞り込みに使用可能な条件を取得し、ステップS604に移行する。この絞り込み条件としては、乗客の属性の推定結果や、行先階の推定結果などを用いることができる。
S604(コンテンツ決定)
コンテンツ選択部14は、候補コンテンツを絞り込み条件で絞り込み、コンテンツを決定する。
このように、乗客の属性や行先階の推定結果を用い、乗客の属性や行先階に適合するコンテンツを選択することで、さらに効果的なコンテンツを提供可能である。
なお、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、かかる構成の削除に限らず、構成の置き換えや追加も可能である。
11:乗カゴ制御要求部、14:コンテンツ選択部、15:予測部、16:コンテンツ優先処理部、21:乗降実績データ、24:コンテンツデータ

Claims (8)

  1. エレベーターの乗カゴの運行を制御する運行制御システムであって、
    前記乗カゴがサービス要求を受け付けた階床に到着するまでに要する時間を到着予測時間として算出する予測部と、
    前記エレベーターの乗り場で乗客に対してコンテンツを出力する乗り場用出力部と、
    前記コンテンツの出力に要する出力所要時間と前記到着予測時間に基づいて、前記到着までに前記コンテンツの出力が完了するよう前記乗カゴの運行を制御するコンテンツ優先処理部と
    を備え
    前記コンテンツ優先処理部は、前記コンテンツの出力が完了するよう運行を制御する乗カゴについて、前記到着予測時間と前記出力所要時間とを比較する処理を繰り返し、前記到着予測時間が前記出力所要時間に所定の許容誤差を加えた値より小さくなった後は、当該乗カゴを新規のサービス要求への割当て対象から除外する
    ことを特徴とする運行制御システム。
  2. 前記コンテンツ優先処理部は、前記コンテンツの出力が完了するよう運行を制御する乗カゴについて、前記到着予測時間と前記出力所要時間とを比較する処理を繰り返し、前記到着予測時間が前記出力所要時間に所定の許容誤差を加えた値より小さくなった後は、当該乗カゴが走行を予定している範囲内における新規のサービス要求への割当て対象から除外する
    ことを特徴とする請求項1に記載の運行制御システム。
  3. 前記出力所要時間が異なる複数のコンテンツから前記到着予測時間に応じてコンテンツを選択するコンテンツ選択部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の運行制御システム。
  4. 前記予測部は、前記階床ごとの乗降実績を学習した結果を用いて前記到着予測時間を算出することを特徴とする請求項1に記載の運行制御システム。
  5. 前記乗り場用出力部は、前記コンテンツの出力が完了する時点と前記乗カゴが到着する時点とが一致するよう前記コンテンツの出力を開始することを特徴とする請求項1に記載の運行制御システム。
  6. 前記予測部は、前記サービス要求とともに行先階の指定を受け付けた場合に、前記乗カゴの乗車時間をさらに算出し、
    前記乗車時間に応じたコンテンツを前記乗カゴの中で前記乗客に対して出力する乗カゴ用出力部をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項1に記載の運行制御システム。
  7. 前記乗り場用出力部が出力するコンテンツと前記乗カゴ用出力部が出力するコンテンツとを連携させることを特徴とする請求項6に記載の運行制御システム。
  8. エレベーターの乗カゴの運行を制御する運行制御方法であって、
    前記乗カゴがサービス要求を受け付けた階床に到着するまでに要する時間を到着予測時間として算出する予測ステップと、
    前記エレベーターの乗り場で乗客に対してコンテンツを出力する出力ステップと、
    前記コンテンツの出力に要する出力所要時間と前記到着予測時間に基づいて、前記到着までに前記コンテンツの出力が完了するよう前記乗カゴの運行を制御するコンテンツ優先処理ステップと
    を含み、
    前記コンテンツ優先処理ステップは、前記コンテンツの出力が完了するよう運行を制御する乗カゴについて、前記到着予測時間と前記出力所要時間とを比較する処理を繰り返し、前記到着予測時間が前記出力所要時間に所定の許容誤差を加えた値より小さくなった後は、当該乗カゴを新規のサービス要求への割当て対象から除外する
    ことを特徴とする運行制御方法。
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