JP7221798B2 - 回路基板およびこれを備える電子装置 - Google Patents

回路基板およびこれを備える電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7221798B2
JP7221798B2 JP2019101505A JP2019101505A JP7221798B2 JP 7221798 B2 JP7221798 B2 JP 7221798B2 JP 2019101505 A JP2019101505 A JP 2019101505A JP 2019101505 A JP2019101505 A JP 2019101505A JP 7221798 B2 JP7221798 B2 JP 7221798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
region
circuit board
resistance layer
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019101505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019212907A (ja
Inventor
嘉雄 倉元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Publication of JP2019212907A publication Critical patent/JP2019212907A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7221798B2 publication Critical patent/JP7221798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Description

本開示は、回路基板およびこれを備える電子装置に関する。
半導体素子、発熱素子、ペルチェ素子等の各種電子部品が回路基板上に搭載された電子装置が知られている。
ここで、回路基板は、過剰な電流を流さないための抵抗層を備えている場合がある。抵抗層は、任意の抵抗値とするために、様々な成分を混ぜ合わせた抵抗層ペーストが用いられ、基体上に塗布した後に焼成することで形成されている。
また、抵抗層は、酸化抑制のために、抵抗層上にガラスペーストを印刷した後に焼成することで、抵抗層上にガラス層を形成することが行なわれている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平2-284495号公報
本開示の回路基板は、セラミックスからなる基体と、該基体上に接して位置する抵抗層と、該抵抗層上に接して位置するガラス層と、前記基体上に位置するとともに、前記抵抗層に接して並んで位置する金属層と、を備える。また、前記抵抗層は、10W/m・K以上の熱伝導率を有する組成物を含有する。そして、前記抵抗層は、該抵抗層を厚み方向に3等分した際の前記ガラス層に接する領域を第1領域、前記基体に接する領域を第2領域としたとき、前記第1領域における前記組成物が占める面積比率が、前記第2領域における前記組成物が占める面積比率よりも多い。
また、本開示の電子装置は、上記回路基板と、該回路基板の前記金属層上に位置する電子部品とを備える。
本開示の回路基板は、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層が抵抗層から剥がれにくい。
また、本開示の電子装置は、長期間の使用において特性が維持されるため、信頼性に優れる。
本開示の回路基板の一例を示す断面図である。 図1のS部の拡大図である。
本開示の回路基板10は、図1に示すように、基体1と、基体1上に接して位置する抵抗層2と、抵抗層2上に接して位置するガラス層3と、基体1上に位置するとともに、抵抗層2に接して並んで位置する金属層4と、を備える。そして、電子装置においては、金
属層4上に電子部品が位置する。
近年、電子部品の高出力化が進んできており、電子部品の出力時に生じる熱量が大きくなってきている。そして、電子部品は、非動作から動作、動作から非動作が繰り返されるものであることから、電子部品を搭載している回路基板10は、加熱および冷却が繰り返される。
ガラス層3は、抵抗層2上にガラスペーストを印刷し焼成することによって形成されるがガラスペーストおよび抵抗層2の間に巻き込まれた空気が、焼成後においても、ガラス層3と抵抗層2との間に空隙として残留する場合がある。このような空隙が存在していると、従来であれば問題にならなかったとしても、今般においては、加熱および冷却が繰り返されるとともに、非動作時と動作時の温度差が大きくなってきていることから、この空隙に起因して、ガラス層3が抵抗層2から剥がれるおそれがある。そして、ガラス層3が抵抗層2から剥がれた場合、抵抗層2が酸化され、酸化により抵抗層2の抵抗値が変動するため、電子装置の信頼性が損なわれる。
本開示の回路基板10は、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層3が抵抗層2から剥がれにくい。また、本開示の電子装置は、長期間の使用において特性が維持されるため、信頼性に優れる。
以下に、本開示の回路基板10について、図1を用いて詳細に説明する。
本開示の回路基板10における基体1は、セラミックスからなる。そのため、基体1は、機械的強度および放熱性に優れる。なお、セラミックスとしては、酸化アルミニウム質セラミックス、酸化ジルコニウム質セラミックス、酸化アルミニウムおよび酸化ジルコニウムの複合セラミックス、窒化珪素質セラミックス、窒化アルミニウム質セラミックス、炭化珪素質セラミックスまたはムライト質セラミックス等を用いることができる。
ここで、例えば、酸化アルミニウム質セラミックスとは、セラミックスを構成する全成分100質量%のうち、酸化アルミニウムを70質量%以上含有するものである。そして、基体1が酸化アルミニウム質セラミックスからなるか否かについては、以下の方法により確認することができる。まず、X線回折装置(XRD)を用いて対象試料を測定し、得られた結果をJCPDSカードと照合することにより、酸化アルミニウムの存在を確認する。次に、ICP発光分光分析装置(ICP)または蛍光X線分析装置(XRF)を用いて、アルミニウム(Al)の定量分析を行なう。そして、ICPまたはXRFで測定したAlの含有量から酸化アルミニウム(Al)に換算した値(含有量)が70質量%以上であれば、酸化アルミニウム質セラミックスである。なお、他のセラミックスについても同様である。
そして、本開示の回路基板10における抵抗層2は、10W/m・K以上の熱伝導率を有する組成物を含有する。なお、組成物は、どのような形態で存在しても構わず、合金のような形態や粒状体であってもよい。ここで、組成物としては、10W/m・K以上の熱伝導率を有するものであればよく、例えば、硼化ランタン(LaB)、窒化タンタル(TaN)、炭化タングステン(WC)、珪化モリブデン(MoSi)、酸化ルテニウム(RuO)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、コンスタンタン(55Cu-45Ni)が挙げられる。
なお、それぞれの熱伝導率は、硼化ランタン(LaB)が約40W/m・K、窒化タンタル(TaN)が約60W/m・K、炭化タングステン(WC)が約80W/m・K、珪化モリブデン(MoSi)が約30W/m・K、酸化ルテニウム(RuO)が約1
0W/m・K、銅(Cu)が約390W/m・K、ニッケル(Ni)が約90W/m・K、銅―ニッケル合金が例えばコンスタンタン(55Cu-45Ni)であるときには約20W/m・Kである。
また、抵抗層2は、上記組成物以外に、任意の抵抗値とすべく、絶縁成分を含有していてもよい。ここで、絶縁成分とは、例えば、軟化点が400℃以上750℃以下であるガラスが挙げられる。具体的には、酸化珪素(SiO)を主成分とし、酸化タンタル(Ta)、酸化バリウム(BaO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ビスマス(Bi)、酸化ホウ素(B)等のいずれかを含んだガラスが挙げられる。
また、抵抗層2は、ガラス層3に部分的に覆われるものであってもよいし、全てが覆われるものであってもよい。耐酸化性の観点から、ガラス層3に覆われる部分が多い程、耐酸化性に優れる。
次に、ガラス層3としては、RO-B-SiO系(R:アルカリ金属元素)、RO-SiO-B-Bi系のいずれかを主成分とするものであってもよい。ここで、ガラス層3における主成分とは、ガラス層3を構成する全成分の合計100質量%のうち、60質量%以上含有する成分のことである。なお、ガラス層3は、ガラス層3の可視光に対する反射率を向上させるために、酸化チタンおよび酸化ジルコニウムの少なくともいずれかを含有していても構わない。
次に、金属層4としては、銅、銀およびアルミニウムのいずれかを主成分とするものであってもよい。特に、金属層4の主成分が銅であれば、電気抵抗率が低く、かつ放熱性に優れる。ここで、金属層4における主成分とは、金属層4を構成する全成分の合計100質量%のうち、60質量%以上含有する成分のことである。また、金属層4の主成分が銅であるとき、組成物が銅を含むものであってもよい。このような構成を満たすときには、それぞれが接している金属層4と抵抗層2との親和性が高まり結合性がよくなるため、剥がれにくくなる。
ここで、抵抗層2は、基体1上に抵抗ペーストを印刷して焼成することにより形成される。ガラス層3は、抵抗層2上にガラスペーストを印刷して焼成することによって形成される。金属層4は、基体1上において、抵抗層2に接して並んで位置するように金属ペーストを印刷して焼成することにより形成される。
そして、本開示の回路基板10における抵抗層2は、図2に示すように、抵抗層2を厚み方向に3等分した際のガラス層3に接する領域を第1領域2a、基体1に接する領域を第2領域2bとしたとき、第1領域2aにおける組成物が占める面積比率が、第2領域2bにおける組成物が占める面積比率よりも多い。
このように、第1領域2aにおける組成物が占める面積比率が、第2領域2bにおける組成物が占める面積比率よりも多いことにより、第1領域2aは、第2領域2bよりも熱伝導率が高い。
ガラス層3の形成にあたり、抵抗層2上にガラスペーストを印刷したときに、ガラスペーストおよび抵抗層2の間に空気が巻き込まれたとしても、第1領域2aが、第2領域2bよりも熱伝導率が高いことにより、第1領域2a上に位置する空気は、焼成時に加熱されやすく残留しにくいため、ガラス層3と抵抗層2との間に存在する空隙が少ない。本開示の回路基板10は、ガラス層3と抵抗層2との界面に残留する空隙が少ないことから、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層3が抵抗層2から剥がれにくい。
なお、組成物の熱伝導率については、抵抗層2から組成物を取り出して直接測定して求めてもよいが、表面分析やX線回折分析(XRD)など、公知の分析方法によって組成を確認し、その組成に関して、技術文献やインターネット情報などで一般的に知られている熱伝導率の値を採用してもよく、その値が10W/m・K以上であれば、本開示における組成物である。
また、本開示の回路基板10において、第1領域2aにおける組成物が占める面積比率が、第2領域2bにおける組成物が占める面積比率よりも25面積%以上多くてもよい。このような構成を満たすときには、焼成時における熱が、抵抗層2において基体1側からガラス層3側に効率的に伝わり、巻き込まれた空気がより残留しにくくなるため、ガラス層3と抵抗層2との間に存在する空隙が少なくなる。そのため、上記構成を満たすときには、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層3が抵抗層2からより剥がれにくくなる。
また、本開示の回路基板10において、第1領域2aにおける組成物が占める面積比率
は、70面積%以上であってもよい。このような構成を満たすときには、ガラスペーストの焼成時に、ガラスペーストおよび抵抗層2の間の部位が加熱されやく、空気が残留しにくいため、ガラス層3と抵抗層2との間に存在する空隙がより少なくなる、そのため、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層3が抵抗層2からより剥がれにくくなる。
なお、本開示の回路基板10において、第2領域2bが組成物とガラスからなるものであるとき、組成物が占める面積比率は、例えば、40面積%以下であってもよい。このような構成を満たすときには、抵抗率が高くなりすぎることなく、基体1に対し高い密着性を有する。
また、抵抗層2は、基体1側からガラス層3側に向かって、組成物が占める面積比率が漸増していてもよい。このような構成を満たすときには、ガラスペーストの焼成時に、抵抗層2において、ガラスペーストおよび抵抗層2の間の部位に熱が流れやすくなり、ガラスペーストおよび抵抗層2の間の部位が加熱されやく、空気が残留しにくいため、ガラス層3と抵抗層2との間に存在する空隙がより少なくなる、そのため、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層3が抵抗層2からより剥がれにくくなる。なお、抵抗層2が基体1側からガラス層3側に向かって、組成物が占める面積比率が漸増しているとは、抵抗層2を厚み方向に3等分した際のガラス層3に接する領域である第1領域2a、基体1に接する領域である第2領域2b、第1領域2aおよび第2領域2bに位置する中間領域において、それぞれにおいて求めた組成物の面積比率が、第2領域2bより中間領域が大きく、中間領域より第1領域2aが大きいということである。
ここで、抵抗層2の第1領域2aおよび第2領域2bにおける組成物が占める面積比率は、以下の方法で算出すればよい。なお、以下においては、組成物が硼化ランタンである例を挙げて説明する。まず、図1に示すように、回路基板10を抵抗層2の厚み方向(基体1の厚み方向でもある。)に切断し、この切断面をクロスセクションポリッシャー(CP)にて研磨した断面を観察面とする。次に、この観察面に対して、EPMA(電子線マイクロアナライザ)による面分析を行なう。組成物が硼化ランタンである場合、粒状体として確認される。そして、面分析のカラーマッピングにおいて、粒状体において、硼素とランタンとが同時に検出される箇所を硼化ランタンとみなす。
次に、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて上記観察面を撮影する。そして、撮影した写真において、硼化ランタンの箇所を色付けする。次に、硼化ランタンの箇所を色付けした写真を用いて、画像解析ソフト「A像くん」(登録商標、旭化成エンジニアリング(株)製、なお、以降に画像解析ソフト「A像くん」と記した場合、旭化成エンジニアリング
(株)製の画像解析ソフトを示すものとする。)の粒子解析という手法を適用して画像解析を行なうことで、抵抗層2の第1領域2aおよび第2領域2bにおける硼化ランタンが占める面積比率を算出すればよい。なお、「A像くん」の解析条件としては、例えば結晶粒子の明度を「暗」、2値化の方法を「自動」、シェーディングを「有」とすればよい。
なお、抵抗層2とガラス層3とは、SEMで反射電子像として撮影すれば、抵抗層2とガラス層3との濃淡が異なるため、目視において抵抗層2およびガラス層3の境界は確認することができる。具体的には、反射電子像において、ガラス層3の方が抵抗層2よりも濃い色調を呈する。
抵抗層2における組成物が粒状体の硼化ランタンであるときその大きさは、例えば、円相当径で0.8μm以上10μm以下である。
また、抵抗層2における組成物が硼化ランタンであるとき、硼化ランタンは、抵抗層2を構成する全成分100質量%のうち、硼化ランタンの含有量が50質量%以上75質量%以下であってもよい。また、硼化ランタン以外が絶縁成分であってもよい。
ここで、抵抗層2を構成する成分の含有量は、以下の方法で確認すればよい。まず、XRDを用いて抵抗層2を測定し、得られた結果をJCPDSカードと照合することにより、抵抗層2を構成する成分を確認する。ここで、硼化ランタン(LaB)であることが確認された場合には、次に、ICPまたはXRFを用いて、抵抗層2を構成する成分の含有量を算出する。具体的には、ICPまたはXRFを用いて、抵抗層2に含有されるランタン(La)または硼素(B)の定量分析を行ない、いずれかから硼化ランタン(LaB)に換算することで含有量を算出することができる。
また、本開示の回路基板10における金属層4は、図1に示すように、抵抗層2のガラス層3側の部位の少なくとも一部を覆っていてもよい。言い換えれば、抵抗層2における第1領域2aの少なくとも一部を覆っていてもよい。このような構成を満たすときには、金属層4が抵抗層2を覆っていない場合に比べて、ガラスペーストの焼成時に、ガラスペーストおよび抵抗層2の間の部位がさらに加熱されやく、空気が残留しにくいため、ガラス層3と抵抗層2との間に存在する空隙がより少なくなる、そのため、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層3が抵抗層2からより剥がれにくくなる。
ここで、ガラス層3および金属層4を構成する成分の含有量は、上述した抵抗層2を構成する成分の含有量の測定方法と同様に、XRD、ICPおよびXRF等を用いて算出すればよい。
また、金属層4は、少なくとも一部がガラス層3によって覆われていてもよい。金属層4において、ガラス層3によって覆われている部分は、酸化しにくく、特性が維持されるため、長期にわたる使用ができる。このような構成を満たす回路基板10は、寿命が長く、信頼性に優れる。
次に、本開示の電子装置は、上記構成の回路基板10と、この回路基板10の金属層4上に位置する電子部品と、を備える。このように、本開示の電子装置は、上記構成の回路基板10を備えていることで、長期間の使用において、信頼性に優れる。
ここで、電子部品としては、例えば、発光ダイオード(LED)素子、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT)素子、インテリジェント・パワー・モジュール(IPM)素子、金属酸化膜型電界効果トランジスタ(MOSFET)素子、フリーホイーリングダイオード(FWD)素子、ジャイアント・トランジスタ(GTR)素子、ショット
キー・バリア・ダイオード(SBD)等の半導体素子、昇華型サーマルプリンタヘッドまたはサーマルインクジェットプリンタヘッド用の発熱素子、ペルチェ素子等を用いることができる。
以下、本開示の回路基板の製造方法の一例について説明する。
まず、基体として、公知の成形方法および焼成方法により、例えば、窒化アルミニウム質セラミックスまたは酸化アルミニウム質セラミックス等のセラミックスを準備する。なお、基体の厚みは、例えば、0.15mm以上1.5mm以下である。
次に、抵抗層となる抵抗層ペーストを準備する。ここで、抵抗層ペーストは、硼化ランタン(LaB)粉末と、絶縁成分である無機粉末と、有機ビヒクルとの組み合わせからなる。ここで、有機ビヒクルの含有量は、硼化ランタン粉末および無機粉末の合計100質量部に対し、20質量部以上30質量部以下となるようにする。なお、有機ビヒクルは、抵抗層ペーストの流動性を高める役割を果たすものである。
ここで、無機粉末としては、酸化珪素(SiO)を主成分とし、酸化タンタル(Ta)、酸化バリウム(BaO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ビスマス(Bi)、酸化ホウ素(B)等のいずれかを含んだガラス粉末を用いればよい。
また、有機ビヒクルは、有機バインダと有機溶剤とを混ぜ合わせたものである。有機バインダとしては、熱分解性の観点から、ポリアクリル酸エステルを用いてもよい。有機溶剤としては、抵抗層ペーストの流動性の観点から、テルピネオールやアルキルセロソルブアセテート類を用いてもよい。なお、有機ビヒクルにおける有機バインダと有機溶剤との質量比は、有機バインダ:有機溶剤=15~40:60~85となるようにすればよい。
ここで、抵抗層ペーストとしては、硼化ランタン粉末の含有量を調整した抵抗層ペーストA、抵抗層ペーストBおよび抵抗層ペーストCの3種類を準備する。このとき、抵抗層ペーストCは、抵抗層ペーストAよりも硼化ランタン粉末の含有量を多くする。なお、抵抗層ペーストA~Cにおける硼化ランタン粉末の合計含有量は、抵抗層ペーストA~Cにおける硼化ランタン粉末および無機粉末の合計100質量部に対し、50質量部以上75質量部以下となるように調整してもよい。
そして、抵抗層ペーストAを、基体における所望領域にスクリーン印刷し、乾燥、脱脂を行なう。次に、抵抗層ペーストBを、基体における抵抗層ペーストA上にスクリーン印刷し、乾燥、脱脂を行なう。次に、抵抗層ペーストCを、基体における抵抗層ペーストB上にスクリーン印刷し、乾燥、脱脂を行なう。ここで、抵抗層ペーストA~Cの各厚みが同じ厚みになるようにスクリーン印刷する。なお、焼成後において、抵抗層の厚みが、例えば、10μm以上30μm以下となるようにすればよい。
次に、800℃以上960℃以下の最高温度で7分以上20分以下保持して焼成を行なうことで、基体に接して位置する抵抗層が得られ、抵抗層ペーストCがガラス層に接する領域である第1領域となり、抵抗層ペーストAが基体に接する領域である第2領域となる。なお、焼成の雰囲気は、窒素雰囲気または大気雰囲気であればよい。
ここで、抵抗層ペーストA、Cにおける硼化ランタン粉末の含有量を適宜調整することで、第1領域における硼化ランタンが占める面積比率を、第2領域における硼化ランタンが占める面積比率よりも25面積%以上多くしたり、第1領域における硼化ランタンが占める面積比率を70面積%以上としたり、基体側からガラス層側に向かって、組成物が占める面積比率が漸増させたりすることができる。
次に、公知の金属、例えば銅等を主成分とする金属ペーストを用いて、基体上において、抵抗層に接して並んで位置するように金属ペーストをスクリーン印刷する。ここで、抵抗層の少なくとも一部を覆うように、金属ペーストをスクリーン印刷してもよい。次に、金属ペーストを乾燥させた後、窒素雰囲気において焼成することで、基体上に、抵抗層に接して並んで位置する金属層を得る。なお、金属層の厚みは、例えば、5μm以上25μm以下であればよい。また、金属層の厚みを所望の厚みとするために、スクリーン印刷、乾燥および焼成を繰り返したり、スクリーン印刷および乾燥までの工程を繰り返したりした後に一括して焼成してもよい。
また、金属層の表面に対して、部分的にめっき処理を行なってもよい。このようにめっき処理を行なうことによって、電子部品やボンディングワイヤ等との密着がしやすくなり、酸化による金属層の腐蝕を抑制することができる。なお、めっきの種類としては公知のめっきであればよく、例えば、金めっき、銀めっき、ニッケル-金めっきまたはニッケル-パラジウム-金めっき等が挙げられる。
次に、RO-B-SiO系(R:アルカリ金属元素)、RO-SiO-B-Bi系のいずれかを主成分とするガラス粉末と有機ビヒクルとを混ぜ合わせたガラスペーストを準備し、抵抗層、金属層および基体の所望領域を覆うように印刷し、乾燥、脱脂、焼成を行うことによってガラス層を形成し、本開示の回路基板を得る。なお、ガラス層の厚みは、例えば、10μm以上20μm以下であればよい。また、ガラスペーストには、酸化チタンおよび酸化ジルコニウムの少なくともいずれかを含有させてもよい。
また、本開示の回路基板の作製においては、分割溝が形成された基体を用いて、上述した方法により抵抗層、金属層およびガラス層を形成し、その後分割すれば、多数個の回路基板を効率よく作製可能である。
次に、本開示の電子装置については、上述した回路基板において、ガラス層に覆われていない金属層上に電子部品を搭載することにより得ることができる。
以下に、本開示の実施例を具体的に説明するが、本開示は以下の実施例に限定されるものではない。
抵抗層の第1領域および第2領域において、硼化ランタンが占める面積比率が異なる試料を作製し、ヒートサイクル試験による抵抗層およびガラス層の密着強度を評価した。
まず、公知の成形方法および焼成方法により、酸化アルミニウム質セラミックスからなる基体を準備した。なお、基体の厚みは、0.6mmとした。
次に、抵抗層となる3種類の抵抗層ペーストA、B、Cを準備した。抵抗層ペーストA、B、Cは、硼化ランタン粉末と、絶縁成分としての無機粉末と、有機ビヒクルとを含有しており、無機粉末としてはSiO-ZnO-B系ガラスを用いた。ここで、焼成後において、抵抗層ペーストCがガラス層に接する領域である第1領域、抵抗層ペーストAが基体に接する領域である第2領域となるが、第1領域および第2領域における硼化ランタンが占める面積比率が表1に値になるように、抵抗層ペーストA、Cにおける硼化ランタン粉末と無機粉末との配合比を調整した。なお、抵抗層ペーストBにおける硼化ランタン粉末と無機粉末との配合比は、抵抗層ペーストA~Cにおける硼化ランタン粉末の合計含有量が、抵抗層ペーストA~Cにおける硼化ランタン粉末および無機粉末の合計1
00質量部に対し、50質量部以上75質量部以下となるように、適宜調整した。
また、有機ビヒクルは、有機バインダとしてのポリアクリル酸エステルと有機溶剤としてのテルピネオールを混ぜ合わせたものを用いた。また、有機バインダと有機溶剤との質量比は、有機バインダ:有機溶剤=30:70となるようにした。そして、抵抗層ペーストA~Cにおける有機ビヒクルの含有量は、硼化ランタン粉末および無機粉末の合計100質量部に対し、20質量部となるようにした。
次に、抵抗層ペーストAを、基体における所望領域にスクリーン印刷し、乾燥、脱脂を行なった。次に、抵抗層ペーストBを、基体における抵抗層ペーストA上にスクリーン印刷し、乾燥、脱脂を行なった。次に、抵抗層ペーストCを、基体における抵抗層ペーストB上にスクリーン印刷し、乾燥、脱脂を行なった。ここで、抵抗層ペーストA~Cの各厚みが同じ厚みになるようにスクリーン印刷した。なお、焼成後において、抵抗層の厚さ×縦×横が、24μm×3mm×3mmとなるようにした。その後、窒素雰囲気下で900℃の最高温度で15分保持する焼成を行ない、抵抗層を得た。
次に、金属層となる金属ペーストを以下の手順で作製した。まず、金属としての銅粉末とSiO-ZnO-B系のガラス粉末とを、体積比として、銅粉末:ガラス粉末=97:3となるように配合した、混合粉末を準備した。そして、この混合粉末100質量部に対し、有機ビヒクルを25質量部添加することで、金属ペーストを作製した。
次に、基体上において、抵抗層の端部に接するように金属ペーストをスクリーン印刷する。ここで、金属ペーストは、抵抗層の端部の上を覆うようにした。次に、金属ペーストを乾燥させた後、窒素雰囲気で900℃の最高温度で10分保持する焼成を行ない、金属層を得た。なお、金属層の厚さ×縦×横は、16μm×5mm×5mmとした。
次に、RO-B-SiO系(R:アルカリ金属元素)のガラス粉末を準備した。また、酸化チタン粉末を準備し、酸化チタン粉末が、ガラス粉末100質量部に対して15質量部となるように秤量した。
次に、有機ビヒクルを準備し、ガラス粉末、酸化チタン粉末、有機ビヒクルを所望量秤量して混合することにより、ガラスペーストを作製した。このときの配合量としては、ガラス粉末および酸化チタン粉末の合計で70質量部とし、残部を有機ビヒクルとした。
そして、得られたガラスペーストを、抵抗層、金属層および基体の所望領域を覆うように印刷し、乾燥、脱脂、焼成することでガラス層を形成し、各試料を得た。なお、ガラス層の厚さ×縦×横は、16μm×6mm×6mmとなるようにした。
次に、各試料における、抵抗層の第1領域および第2領域の硼化ランタンが占める面積比率を、以下の方法で算出した。まず、各試料を抵抗層の厚み方向に切断し、この切断面をCPにて研磨した断面を観察面とした。次に、この観察面に対して、EPMAによる面分析を行なった。そして、面分析のカラーマッピングにおいて、硼素とランタンとが同時に検出される箇所を硼化ランタンとみなした。
次に、SEMを用いて上記観察面を撮影し、撮影した写真において、硼化ランタンの箇所を色付けした。次に、硼化ランタンの箇所を色付けした写真を用いて、画像解析ソフト「A像くん」の粒子解析という手法を適用して画像解析を行なうことで、抵抗層の第1領域および第2領域における硼化ランタンが占める面積比率を算出した。なお、「A像くん」の解析条件としては、結晶粒子の明度を「暗」、2値化の方法を「自動」、シェーディングを「有」とした。
次に、上述した方法により作製した別の各試料に対して、加熱および冷却を繰り返すヒートサイクル試験を、以下の方法で行なった。まず、各試料を冷熱衝撃試験装置内へ入れ、温度を室温(25℃)から-45℃に降温して10分保持してから、昇温して125℃で10分保持した後、室温まで降温するというサイクルを1サイクルとし、このサイクルを繰り返した。そして、100サイクル毎に各試料を取り出し、抵抗層からガラス層が剥離しているか否かを確認した。そして、抵抗層からガラス層が剥離するまでに必要としたサイクル数(以下、必要サイクル数と記載する)が多かった試料から順に各試料に順位を付けた。具体的には、最も必要サイクル数が多かった試料を1位とし、最も必要サイクル数が少なかった試料を最下位(8位)とした。ここで、必要サイクル数が多い程、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層が抵抗層から剥がれにくいことを意味する。
結果を表1に示す。
Figure 0007221798000001
表1に示すように、試料No.1に比べて、試料No.2~8の順位が高かった。このことから、第1領域における硼化ランタンが占める面積比率が、第2領域における硼化ランタンが占める面積比率よりも多ければ、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層が抵抗層から剥がれにくいことがわかった。
また、試料No.2に比べて、試料No.3~8の順位が高かった。このことから、第1領域における硼化ランタンが占める面積比率が、第2領域における硼化ランタンが占める面積比率よりも25面積%以上多ければ、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層が抵抗層からより剥がれにくくなることがわかった。
また、試料No.3、4に比べて、試料No.5~8の順位が高かった。このことから、第1領域における硼化ランタンが占める面積比率が、70面積%以上であることで、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層が抵抗層からより一層剥がれにくくなることがわかった。
さらに、実施例1における硼化ランタンに変えて、窒化タンタル、コンスタンタンを用いて同様の確認を行なったところ、同じ傾向の結果が得られた。
金属層の形成箇所が異なる試料を作製し、ヒートサイクル試験による抵抗層およびガラ
ス層の密着強度を評価した。
なお、表2の試料No.10の作製方法としては、抵抗層の端部の上を覆うように、金属ペーストをスクリーン印刷してこと以外は、実施例1のNo.8と同じ作製方法で作製した。また、表2には、実施例1の試料No.8を、試料No.9として記載している。
そして、各試料に対して、ヒートサイクル試験を実施例1と同じ方法で行ない、順位付けした。
結果を表2に示す。なお、順位付けは、表2に示す試料のみを比較して付けている。
Figure 0007221798000002
表2に示すように、試料No.9に比べて試料No.10の順位が高かった。このことから、金属層が、抵抗層の少なくとも一部を覆っていれば、加熱および冷却が繰り返されても、ガラス層が抵抗層からより剥がれにくくなることがわかった。
さらに、実施例1における硼化ランタンに変えて、炭化タングステン、酸化ルテニウムを用いて同様の確認を行なったところ、同じ傾向の結果が得られた。
1:基体
2:抵抗層
2a:第1領域
2b:第2領域
3:ガラス層
4:金属層
10:回路基板

Claims (7)

  1. セラミックスからなる基体と、
    該基体上に接して位置する抵抗層と、
    該抵抗層上に接して位置するガラス層と、
    前記基体上に位置するとともに、前記抵抗層に接して並んで位置する金属層と、を備え、
    前記抵抗層は、10W/m・K以上の熱伝導率を有する組成物を含有し、
    前記抵抗層は、該抵抗層を厚み方向に3等分した際の前記ガラス層に接する領域を第1領域、前記基体に接する領域を第2領域としたとき、
    前記第1領域における前記組成物が占める面積比率が、前記第2領域における前記組成物が占める面積比率よりも多く、
    前記第1領域における前記組成物が占める面積比率が、前記第2領域における前記組成物が占める面積比率よりも25面積%以上多い、回路基板。
  2. 前記第1領域における前記組成物が占める面積比率は、70面積%以上である、請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記抵抗層は、前記基体側から前記ガラス層側に向かって、前記組成物が占める面積比率が漸増している、請求項1または請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記金属層は、前記抵抗層における前記第1領域の少なくとも一部を覆っている、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の回路基板。
  5. 前記金属層は、主成分が銅であり、前記組成物は、銅を含んでいる、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の回路基板。
  6. 前記金属層は、少なくとも一部が前記ガラス層によって覆われている、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の回路基板。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の回路基板と、該回路基板の前記金属層上に位置する電子部品とを備える電子装置。
JP2019101505A 2018-05-30 2019-05-30 回路基板およびこれを備える電子装置 Active JP7221798B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018103697 2018-05-30
JP2018103697 2018-05-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019212907A JP2019212907A (ja) 2019-12-12
JP7221798B2 true JP7221798B2 (ja) 2023-02-14

Family

ID=68845490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019101505A Active JP7221798B2 (ja) 2018-05-30 2019-05-30 回路基板およびこれを備える電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7221798B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235809A (ja) 2007-03-23 2008-10-02 Taiyosha Electric Co Ltd チップ抵抗器及び電子部品
JP2012028405A (ja) 2010-07-20 2012-02-09 Tdk Corp セラミック電子部品
JP2018074143A (ja) 2016-10-31 2018-05-10 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 抵抗素子及び抵抗素子アセンブリ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02284495A (ja) * 1989-04-25 1990-11-21 Toyobo Co Ltd セラミックプリント配線板

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008235809A (ja) 2007-03-23 2008-10-02 Taiyosha Electric Co Ltd チップ抵抗器及び電子部品
JP2012028405A (ja) 2010-07-20 2012-02-09 Tdk Corp セラミック電子部品
JP2018074143A (ja) 2016-10-31 2018-05-10 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 抵抗素子及び抵抗素子アセンブリ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019212907A (ja) 2019-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2720520B1 (en) Circuit board and electronic device provided with same
JP5677585B2 (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
JP6393012B2 (ja) 抵抗体およびこれを備える回路基板ならびに電子装置
EP3142159B1 (en) Substrate for mounting light-emitting element, and light-emitting device
JP7221798B2 (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
JP7257867B2 (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
US10326066B2 (en) Light emitting element-mounting substrate and light emitting apparatus
JP6430886B2 (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
JP6114001B2 (ja) 導電性ペーストおよび回路基板ならびに電子装置
JPH0576795B2 (ja)
JP6122561B2 (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
JP6298174B2 (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
US10959320B2 (en) Circuit board and electronic device including circuit board
JP5743916B2 (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
EP1185143A9 (en) Hot plate and conductor paste
JP2018170506A (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
JP2014168053A (ja) 回路基板およびこれを備える電子装置
JP2001135757A (ja) 半導体モジュール用基板
JPH07240572A (ja) メタライズ基板の製造方法およびそれに用いられるメタライズ用金属粉末組成物
JP2001189188A (ja) セラミックヒータ用抵抗体ペースト及びセラミックヒータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211110

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20220803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230202

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7221798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150