JP2001189188A - セラミックヒータ用抵抗体ペースト及びセラミックヒータ - Google Patents
セラミックヒータ用抵抗体ペースト及びセラミックヒータInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 材料が安価でかつセラミック基板に抵抗体が
十分な強度をもって密着形成されたセラミックヒータを
提供すること。 【解決手段】 このセラミックヒータでは、セラミック
基板1に厚膜抵抗体2が形成されている。厚膜抵抗体2
は、貴金属、ガラスフリット、ホウ化ニッケルからな
る。
十分な強度をもって密着形成されたセラミックヒータを
提供すること。 【解決手段】 このセラミックヒータでは、セラミック
基板1に厚膜抵抗体2が形成されている。厚膜抵抗体2
は、貴金属、ガラスフリット、ホウ化ニッケルからな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製品の製造
過程で使用されるセラミックヒータ用抵抗体ペースト、
及びセラミックヒータに関する。
過程で使用されるセラミックヒータ用抵抗体ペースト、
及びセラミックヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製品は、例えばシリコンウエハ上
に感光性樹脂を塗布した後、エッチングすることにより
製造される。塗布された感光性樹脂を乾燥させるために
は、基板の裏面に発熱体を設けて構成されたヒータの表
面にウエハを載置して加熱することが一般的に行われて
いる。
に感光性樹脂を塗布した後、エッチングすることにより
製造される。塗布された感光性樹脂を乾燥させるために
は、基板の裏面に発熱体を設けて構成されたヒータの表
面にウエハを載置して加熱することが一般的に行われて
いる。
【0003】この種のヒータ用の基板としては、従来、
アルミニウム製基板が用いられていた。しかし、近年で
は、電気絶縁性に優れ、熱伝導率が高くかつ熱膨張率が
シリコンに近い、というヒータ基板として優れた特性を
有する窒化アルミニウム製の基板が注目されている。
アルミニウム製基板が用いられていた。しかし、近年で
は、電気絶縁性に優れ、熱伝導率が高くかつ熱膨張率が
シリコンに近い、というヒータ基板として優れた特性を
有する窒化アルミニウム製の基板が注目されている。
【0004】従来における窒化アルミニウム製の基板に
は、抵抗体ペーストを塗布して焼成することにより、発
熱体としての厚膜抵抗体が設けられる。このような抵抗
体ペーストとしては、金属粒子とガラスフリットとを有
機ビヒクルに混合したものが通常よく用いられている。
また、抵抗体ペーストに含まれる金属粒子としては、従
来、金、銀、白金、パラジウムなどの貴金属粒子が主と
して用いられている。
は、抵抗体ペーストを塗布して焼成することにより、発
熱体としての厚膜抵抗体が設けられる。このような抵抗
体ペーストとしては、金属粒子とガラスフリットとを有
機ビヒクルに混合したものが通常よく用いられている。
また、抵抗体ペーストに含まれる金属粒子としては、従
来、金、銀、白金、パラジウムなどの貴金属粒子が主と
して用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金、白
金、パラジウム等によって抵抗体ペーストを構成する
と、材料コストが高くなってしまう。
金、パラジウム等によって抵抗体ペーストを構成する
と、材料コストが高くなってしまう。
【0006】一方、材料コストを下げるために銅、鉛な
どの卑金属を混合した場合、大気中でペーストを焼付け
て焼結させると、卑金属が酸化されてしまい、抵抗値が
変動してしまう。従って、卑金属の酸化を避けるために
は、特殊な条件下(非酸化雰囲気下)でペースト焼付け
を行わなければならないという問題点がある。
どの卑金属を混合した場合、大気中でペーストを焼付け
て焼結させると、卑金属が酸化されてしまい、抵抗値が
変動してしまう。従って、卑金属の酸化を避けるために
は、特殊な条件下(非酸化雰囲気下)でペースト焼付け
を行わなければならないという問題点がある。
【0007】そこで、本発明の第1の目的は、材料が安
価であって、かつ大気中で焼結することができる抵抗体
ペーストを提供することにある。さらに、本発明の第2
の目的は、材料が安価でかつセラミック基板に抵抗体が
十分な強度をもって密着形成されたセラミックヒータを
提供することにある。
価であって、かつ大気中で焼結することができる抵抗体
ペーストを提供することにある。さらに、本発明の第2
の目的は、材料が安価でかつセラミック基板に抵抗体が
十分な強度をもって密着形成されたセラミックヒータを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであって、本発明者らは貴金
属にホウ化ニッケルを混合することにより、上記課題を
解決できることを見出した。
決するためになされたものであって、本発明者らは貴金
属にホウ化ニッケルを混合することにより、上記課題を
解決できることを見出した。
【0009】即ち、本発明は、貴金属、ホウ化ニッケル
及びガラスフリットとからなるセラミックヒータ用抵抗
体ペーストである。本発明の抵抗体ペーストは、上記の
ごとく貴金属、ホウ化ニッケル及びガラスフリットから
なるため、酸化雰囲気で焼成した場合であっても、ホウ
化ニッケルが酸化されてニッケルを生成する。ゆえに、
貴金属のみを使用したペーストに比べて抵抗値が高くな
り、貴金属の量を減らすことができる。このため、ペー
ストのコストを低減することができる。
及びガラスフリットとからなるセラミックヒータ用抵抗
体ペーストである。本発明の抵抗体ペーストは、上記の
ごとく貴金属、ホウ化ニッケル及びガラスフリットから
なるため、酸化雰囲気で焼成した場合であっても、ホウ
化ニッケルが酸化されてニッケルを生成する。ゆえに、
貴金属のみを使用したペーストに比べて抵抗値が高くな
り、貴金属の量を減らすことができる。このため、ペー
ストのコストを低減することができる。
【0010】また、ペーストに卑金属を直接添加する
と、卑金属が焼成時に酸化されることにより、抵抗値が
変動してしまう。これに対して本発明で使用しているホ
ウ化ニッケルは、それ自体が導電性を有するばかりでな
く、酸化されても導電性のニッケルとなる。このため、
焼成の前後において大きく抵抗値が変動するようなこと
がない。
と、卑金属が焼成時に酸化されることにより、抵抗値が
変動してしまう。これに対して本発明で使用しているホ
ウ化ニッケルは、それ自体が導電性を有するばかりでな
く、酸化されても導電性のニッケルとなる。このため、
焼成の前後において大きく抵抗値が変動するようなこと
がない。
【0011】前記貴金属としては、銀が最適である。銀
は貴金属のなかで最も安価だからである。また、前記ホ
ウ化ニッケルは、貴金属及びホウ化ニッケルの全重量に
対して1重量%〜50重量%であることが望ましい。ホ
ウ化ニッケルが1重量%未満であると、貴金属の比率が
大きくなる結果、抵抗値が低くなってしまうからであ
る。逆に、ホウ化ニッケルが50重量%を越えると、ガ
ラスフリットを還元してしまい、密着性が低下するから
である。
は貴金属のなかで最も安価だからである。また、前記ホ
ウ化ニッケルは、貴金属及びホウ化ニッケルの全重量に
対して1重量%〜50重量%であることが望ましい。ホ
ウ化ニッケルが1重量%未満であると、貴金属の比率が
大きくなる結果、抵抗値が低くなってしまうからであ
る。逆に、ホウ化ニッケルが50重量%を越えると、ガ
ラスフリットを還元してしまい、密着性が低下するから
である。
【0012】本発明の抵抗体ペーストは、有機ビヒクル
を含有していることが望ましい。有機ビヒクルが存在し
ていると、ペースト中にガラスフリット、貴金属、ホウ
化ニッケルを分散させることができるからである。
を含有していることが望ましい。有機ビヒクルが存在し
ていると、ペースト中にガラスフリット、貴金属、ホウ
化ニッケルを分散させることができるからである。
【0013】前記セラミック基板の構成材料であるセラ
ミックは、窒化物セラミック、酸化物セラミック及び炭
化物セラミックから選ばれる少なくとも1種以上が望ま
しい。窒化物セラミックとしては、窒化アルミニウム、
窒化珪素及び窒化硼素から選ばれる1種以上であること
が望ましい。炭化物セラミックとしては、炭化珪素、炭
化硼素及び炭化タングステンから選ばれる1種以上であ
ることが望ましい。
ミックは、窒化物セラミック、酸化物セラミック及び炭
化物セラミックから選ばれる少なくとも1種以上が望ま
しい。窒化物セラミックとしては、窒化アルミニウム、
窒化珪素及び窒化硼素から選ばれる1種以上であること
が望ましい。炭化物セラミックとしては、炭化珪素、炭
化硼素及び炭化タングステンから選ばれる1種以上であ
ることが望ましい。
【0014】なお、純度の低い炭化物セラミックは電気
伝導性を有する。このため、炭化物セラミックの表面に
シリカ、アルミナなどの酸化物からなる絶縁層を形成
し、この絶縁層上に厚膜抵抗体を形成するようにしても
よい。
伝導性を有する。このため、炭化物セラミックの表面に
シリカ、アルミナなどの酸化物からなる絶縁層を形成
し、この絶縁層上に厚膜抵抗体を形成するようにしても
よい。
【0015】前記セラミックとしては窒化アルミニウム
が最適である。窒化アルミニウムは、熱伝導性に特に優
れているからである。本発明の厚膜抵抗体が形成された
セラミックヒータでは、前記厚膜抵抗体は、貴金属、ガ
ラスフリット、並びに「ホウ化ニッケル」もしくは「ニ
ッケル」、または「ホウ化ニッケル及びニッケルの両
方」からなる。つまり、本発明の厚膜抵抗体は、貴金
属、ガラスフリット、ニッケル単体及び/またはそのホ
ウ化物からなる。
が最適である。窒化アルミニウムは、熱伝導性に特に優
れているからである。本発明の厚膜抵抗体が形成された
セラミックヒータでは、前記厚膜抵抗体は、貴金属、ガ
ラスフリット、並びに「ホウ化ニッケル」もしくは「ニ
ッケル」、または「ホウ化ニッケル及びニッケルの両
方」からなる。つまり、本発明の厚膜抵抗体は、貴金
属、ガラスフリット、ニッケル単体及び/またはそのホ
ウ化物からなる。
【0016】ホウ化ニッケルは、焼付焼成時に酸化され
てニッケルになる。ホウ化ニッケルが完全に酸化された
場合には、厚膜抵抗体における卑金属はニッケルのみと
なる。しかし、ホウ化ニッケルの一部がそのまま残存し
た場合には、厚膜抵抗体における卑金属はホウ化ニッケ
ル及びニッケルの両方を含むものとなる。不活性雰囲気
や還元性雰囲気で焼成を行った場合についても、ホウ化
ニッケルはそのまま残存する。いずれにしても本発明に
よれば、貴金属の量を減らすことができる。また、抵抗
値を高くすることができ、抵抗変化率も低くすることが
できる。
てニッケルになる。ホウ化ニッケルが完全に酸化された
場合には、厚膜抵抗体における卑金属はニッケルのみと
なる。しかし、ホウ化ニッケルの一部がそのまま残存し
た場合には、厚膜抵抗体における卑金属はホウ化ニッケ
ル及びニッケルの両方を含むものとなる。不活性雰囲気
や還元性雰囲気で焼成を行った場合についても、ホウ化
ニッケルはそのまま残存する。いずれにしても本発明に
よれば、貴金属の量を減らすことができる。また、抵抗
値を高くすることができ、抵抗変化率も低くすることが
できる。
【0017】前記セラミックヒータは、被加熱物を加熱
する加熱面を、厚膜抵抗体が形成されている面の反対側
面に備えていることが望ましい。この構成であると、厚
膜抵抗体が形成されている面から加熱面までの距離を確
保できるため、厚膜抵抗体の発生した熱が拡散しやすく
なり、加熱面の温度を均一にできるからである。
する加熱面を、厚膜抵抗体が形成されている面の反対側
面に備えていることが望ましい。この構成であると、厚
膜抵抗体が形成されている面から加熱面までの距離を確
保できるため、厚膜抵抗体の発生した熱が拡散しやすく
なり、加熱面の温度を均一にできるからである。
【0018】セラミック基板は、円板状であることが望
ましい。加熱面の温度を均一にできるからである。特に
直径は200mm以上が望ましく、厚さは25mm以下
が望ましい。直径が大きくて厚さが薄いセラミック基板
であるほど、厚膜抵抗体の温度変化の影響を強く受ける
からである。
ましい。加熱面の温度を均一にできるからである。特に
直径は200mm以上が望ましく、厚さは25mm以下
が望ましい。直径が大きくて厚さが薄いセラミック基板
であるほど、厚膜抵抗体の温度変化の影響を強く受ける
からである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明を具体化した一実施
形態のセラミックヒータを図1に基づき説明する。
形態のセラミックヒータを図1に基づき説明する。
【0020】まず、本実施形態のセラミックヒータの製
造にあたって用いられる抵抗体ペーストについて述べ
る。本実施形態のセラミックヒータ用抵抗体ペースト
は、貴金属粒子、ガラスフリット及び有機ビヒクルを少
なくとも含有するとともに、さらに卑金属粒子としてホ
ウ化ニッケルを含有している。
造にあたって用いられる抵抗体ペーストについて述べ
る。本実施形態のセラミックヒータ用抵抗体ペースト
は、貴金属粒子、ガラスフリット及び有機ビヒクルを少
なくとも含有するとともに、さらに卑金属粒子としてホ
ウ化ニッケルを含有している。
【0021】ホウ化ニッケルとしては、NiB(ホウ化
一ニッケル),Ni2B(ホウ化二ニッケル),Ni3B
(ホウ化三ニッケル)が知られている。B/Ni比率を
下げるという点からみて、本実施形態においてはNi3
Bの選択が好ましい。
一ニッケル),Ni2B(ホウ化二ニッケル),Ni3B
(ホウ化三ニッケル)が知られている。B/Ni比率を
下げるという点からみて、本実施形態においてはNi3
Bの選択が好ましい。
【0022】金属粒子の平均粒径は、概ね0.1μm〜
10μm程度、さらには1μm〜5μm程度であること
が好ましい。平均粒径が小さすぎると、金属粒子が酸化
されやすくなるからである。一方、平均粒径が大きすぎ
ると、焼結し難くなりかつ抵抗値が高くなるからであ
る。
10μm程度、さらには1μm〜5μm程度であること
が好ましい。平均粒径が小さすぎると、金属粒子が酸化
されやすくなるからである。一方、平均粒径が大きすぎ
ると、焼結し難くなりかつ抵抗値が高くなるからであ
る。
【0023】また、金属粒子の形状は特に限定されない
ため、球状の金属粒子、鱗片状の金属粒子、球状及び鱗
片状の金属粒子の混合物などを使用することができる。
例えばセラミック基板1が窒化アルミニウム製である場
合、鱗片状の金属粒子を選択することが好ましい。かか
る粒子形状の金属粒子であれば、窒化アルミニウムとの
密着性が改善されるからである。
ため、球状の金属粒子、鱗片状の金属粒子、球状及び鱗
片状の金属粒子の混合物などを使用することができる。
例えばセラミック基板1が窒化アルミニウム製である場
合、鱗片状の金属粒子を選択することが好ましい。かか
る粒子形状の金属粒子であれば、窒化アルミニウムとの
密着性が改善されるからである。
【0024】貴金属粒子として例えば銀粒子を選択した
場合、銀とホウ化ニッケルとの配合割合は、銀及びホウ
化ニッケル全量に対してホウ化ニッケル(100×ホウ
化ニッケル/(ホウ化ニッケル+貴金属))が1重量%
〜50重量%配合され、さらには5重量%〜40重量%
配合されていることがより好ましい。余りにホウ化ニッ
ケルの割合が高いあるいは余りにホウ化ニッケルの割合
が低いと、比抵抗率が低くなり、抵抗温度係数が大きく
なるからである。
場合、銀とホウ化ニッケルとの配合割合は、銀及びホウ
化ニッケル全量に対してホウ化ニッケル(100×ホウ
化ニッケル/(ホウ化ニッケル+貴金属))が1重量%
〜50重量%配合され、さらには5重量%〜40重量%
配合されていることがより好ましい。余りにホウ化ニッ
ケルの割合が高いあるいは余りにホウ化ニッケルの割合
が低いと、比抵抗率が低くなり、抵抗温度係数が大きく
なるからである。
【0025】例えばセラミック基板1が窒化アルミニウ
ム製である場合等において、ガラスフリットは、金属粒
子と基板1との密着性を向上させるために混合される。
このようなガラスフリットとしては、例えば、SiO2
−B2O3−ZnO2系ガラスが主として用いられる。
ム製である場合等において、ガラスフリットは、金属粒
子と基板1との密着性を向上させるために混合される。
このようなガラスフリットとしては、例えば、SiO2
−B2O3−ZnO2系ガラスが主として用いられる。
【0026】ガラスフリットの組成については特に限定
されない。しかし、フリット全量に対し、SiO2が1
重量%〜30重量%、B2O3が5重量%〜50重量%、
ZnO2が20重量%〜70重量%の範囲で配合された
組成であることが好ましい。また、ガラスフリット中に
は、これに加えてAl2O3、Y2O3、PbO、CdO、
Cr2O3、CuO、Bi2O3、TiO2などの金属酸化
物や、ビスマス単体などから選ばれた少なくとも1種が
適宜混合されていてもよい。
されない。しかし、フリット全量に対し、SiO2が1
重量%〜30重量%、B2O3が5重量%〜50重量%、
ZnO2が20重量%〜70重量%の範囲で配合された
組成であることが好ましい。また、ガラスフリット中に
は、これに加えてAl2O3、Y2O3、PbO、CdO、
Cr2O3、CuO、Bi2O3、TiO2などの金属酸化
物や、ビスマス単体などから選ばれた少なくとも1種が
適宜混合されていてもよい。
【0027】有機ビヒクルとしては、従来公知のものを
用いることができる。有機ビヒクルは、金属粒子及びガ
ラスフリットの混合物を基板1上に塗布するためにこれ
らをペースト化する役割を果たしている。
用いることができる。有機ビヒクルは、金属粒子及びガ
ラスフリットの混合物を基板1上に塗布するためにこれ
らをペースト化する役割を果たしている。
【0028】このような有機ビヒクルとしては、例え
ば、エチルセルロース、メチルセルロース、アクリル系
樹脂などの樹脂バインダと、α−テルピネオール、ブチ
ルカルビトールなどの溶剤とからなるものなどがある。
ば、エチルセルロース、メチルセルロース、アクリル系
樹脂などの樹脂バインダと、α−テルピネオール、ブチ
ルカルビトールなどの溶剤とからなるものなどがある。
【0029】ペーストを構成する各物質の配合比は特に
限定されるものではない。しかし、ペースト全量に対し
て、金属粒子が60重量%〜80重量%、ガラスフリッ
トが1重量%〜10重量%、樹脂バインダが1重量%〜
10重量%、溶剤が10重量%〜30重量%の範囲で配
合されていることが好ましい。
限定されるものではない。しかし、ペースト全量に対し
て、金属粒子が60重量%〜80重量%、ガラスフリッ
トが1重量%〜10重量%、樹脂バインダが1重量%〜
10重量%、溶剤が10重量%〜30重量%の範囲で配
合されていることが好ましい。
【0030】本実施形態の抵抗体ペーストは、例えば、
図1に示すように、円板状の基板1の一面1a(例えば
基板表面)に、スクリーン印刷法などの適宜の手段によ
って所定形状となるように塗布される。
図1に示すように、円板状の基板1の一面1a(例えば
基板表面)に、スクリーン印刷法などの適宜の手段によ
って所定形状となるように塗布される。
【0031】そして、この基板1を大気中で約700℃
〜900℃程度で焼成すると、抵抗体ペーストが焼結し
て前記基板1に密着した状態となる。以上の結果、片側
の面1aに厚膜抵抗体2(発熱体)を備えるセラミック
ヒータが製造される。なお、厚膜抵抗体2の酸化を防止
するため、その表面に、金、銀、パラジウム、白金、ニ
ッケルなどの非酸化性金属からなる金属層を被覆するこ
とが好ましい。
〜900℃程度で焼成すると、抵抗体ペーストが焼結し
て前記基板1に密着した状態となる。以上の結果、片側
の面1aに厚膜抵抗体2(発熱体)を備えるセラミック
ヒータが製造される。なお、厚膜抵抗体2の酸化を防止
するため、その表面に、金、銀、パラジウム、白金、ニ
ッケルなどの非酸化性金属からなる金属層を被覆するこ
とが好ましい。
【0032】
【実施例及び比較例】以下、いくつか実施例を挙げてさ
らに詳述する。 <ペーストの調整>金属粒子、ガラスフリット、並び
に、有機ビヒクルとして樹脂バインダ(エチルセルロー
ス)及び溶剤(α−テルピネオール:ブチルカルビトー
ル=2:8(vol比)の混合物)を十分に混練して、
実施例1〜7及び比較例1,2の抵抗体ペーストをそれ
ぞれ作製した。実施例1〜7及び比較例1,2における
抵抗体ペーストの組成は、表1に示す通りである。
らに詳述する。 <ペーストの調整>金属粒子、ガラスフリット、並び
に、有機ビヒクルとして樹脂バインダ(エチルセルロー
ス)及び溶剤(α−テルピネオール:ブチルカルビトー
ル=2:8(vol比)の混合物)を十分に混練して、
実施例1〜7及び比較例1,2の抵抗体ペーストをそれ
ぞれ作製した。実施例1〜7及び比較例1,2における
抵抗体ペーストの組成は、表1に示す通りである。
【0033】実施例1,2,3,7では、金属粒子とし
てAg粒子及びNi3B粒子を用いた。なお、Ag粒子
としては、主として平均粒径4.5μmで、鱗片状のも
のを用いた。実施例4では、金属粒子としてAu粒子及
びNi3B粒子を用いた。実施例5では、金属粒子とし
てPt粒子及びNi3B粒子を用いた。実施例6では、
金属粒子としてPd粒子及びNi3B粒子を用いた。
てAg粒子及びNi3B粒子を用いた。なお、Ag粒子
としては、主として平均粒径4.5μmで、鱗片状のも
のを用いた。実施例4では、金属粒子としてAu粒子及
びNi3B粒子を用いた。実施例5では、金属粒子とし
てPt粒子及びNi3B粒子を用いた。実施例6では、
金属粒子としてPd粒子及びNi3B粒子を用いた。
【0034】一方、比較例1では金属粒子としてAg粒
子及びPd粒子を用い、比較例2では金属粒子としてA
g粒子及びNi粒子を用いた。つまり、比較例1では、
ホウ化ニッケルを用いない抵抗体ペーストとした。比較
例2では、ニッケルをホウ化物としてではなく単体とし
て含む抵抗体ペーストとした。
子及びPd粒子を用い、比較例2では金属粒子としてA
g粒子及びNi粒子を用いた。つまり、比較例1では、
ホウ化ニッケルを用いない抵抗体ペーストとした。比較
例2では、ニッケルをホウ化物としてではなく単体とし
て含む抵抗体ペーストとした。
【0035】表1中、組成はペースト全量に対する重量
%で示されている。 <試験体の作製>窒化アルミニウム粉末(平均粒径1.
1μm)100重量部、イットリア(平均粒径0.4μ
m)4重量部、及びアクリル系樹脂バインダ12重量部
に、アルコールを混練し、スプレードライ法によって顆
粒状粉末を得た。そして、これを成形用金型に投入し、
平板状に成形することにより、成形体を得た。この成形
体に、半導体ウエハ支持ピンを挿入するための挿入孔
と、熱電対を埋め込むための凹部とをドリル加工によっ
て穿設した。その後、約1800℃,200kg/cm
2下でホットプレスし、厚さ3mmの窒化アルミニウム
焼結体を得た。このものから直径210mmの円盤を切
り出し、これをヒータ用窒化アルミニウム基板1とし
た。
%で示されている。 <試験体の作製>窒化アルミニウム粉末(平均粒径1.
1μm)100重量部、イットリア(平均粒径0.4μ
m)4重量部、及びアクリル系樹脂バインダ12重量部
に、アルコールを混練し、スプレードライ法によって顆
粒状粉末を得た。そして、これを成形用金型に投入し、
平板状に成形することにより、成形体を得た。この成形
体に、半導体ウエハ支持ピンを挿入するための挿入孔
と、熱電対を埋め込むための凹部とをドリル加工によっ
て穿設した。その後、約1800℃,200kg/cm
2下でホットプレスし、厚さ3mmの窒化アルミニウム
焼結体を得た。このものから直径210mmの円盤を切
り出し、これをヒータ用窒化アルミニウム基板1とし
た。
【0036】この基板1に対して、上記実施例1〜7及
び比較例1,2のペーストを、図1に示した厚膜抵抗体
2の形状になるように、スクリーン印刷法により塗布し
た。この基板1を大気中にて850℃で焼成することに
より、基板1上にペーストを焼き付けた。そして、この
ようにして得られた窒化アルミニウムヒータを試験体と
した。なお、いずれの試験体においても、厚膜抵抗体2
の厚さは約5μm、幅は約2.4mmであった。
び比較例1,2のペーストを、図1に示した厚膜抵抗体
2の形状になるように、スクリーン印刷法により塗布し
た。この基板1を大気中にて850℃で焼成することに
より、基板1上にペーストを焼き付けた。そして、この
ようにして得られた窒化アルミニウムヒータを試験体と
した。なお、いずれの試験体においても、厚膜抵抗体2
の厚さは約5μm、幅は約2.4mmであった。
【0037】(試験例1)各試験体について、厚膜抵抗
体2の引張強度を測定した。測定方法は、2mm角の厚
膜抵抗体2についての90度ピールテストとした。この
ピールテストには、島津製作所製の「オートグラス」を
使用し、引張り速度を5mm/分に設定して試験を行っ
た。
体2の引張強度を測定した。測定方法は、2mm角の厚
膜抵抗体2についての90度ピールテストとした。この
ピールテストには、島津製作所製の「オートグラス」を
使用し、引張り速度を5mm/分に設定して試験を行っ
た。
【0038】(試験例2)さらに、各試験体について、
厚膜抵抗体2の面積抵抗率を測定した。面積抵抗率は、
厚さ1.0μm、幅5mm、長さ5cmの厚膜抵抗体2
の抵抗値をマルチメーターで測定して計算することによ
り求めた。
厚膜抵抗体2の面積抵抗率を測定した。面積抵抗率は、
厚さ1.0μm、幅5mm、長さ5cmの厚膜抵抗体2
の抵抗値をマルチメーターで測定して計算することによ
り求めた。
【0039】(試験例3)さらに、各試験体について、
厚膜抵抗体2の焼成前後における抵抗値の変化率をマル
チメーターで測定した。
厚膜抵抗体2の焼成前後における抵抗値の変化率をマル
チメーターで測定した。
【0040】各試験例の結果を表1に併せて示す。
【0041】
【表1】
【0042】次に、窒化物セラミックであったセラミッ
ク材料を酸化物セラミックに変更して基板1を作製し
た。即ち、アルミナ粉末(平均粒子径1.0μm)にア
クリル系バインダを加えてアルコールを混練し、スプレ
ードライ法にて顆粒状粉末を得た。この粉末を成形用金
型に投入し、平板状に成形した。この成形体に半導体ウ
エハ支持ピン挿入するための挿入孔をドリル加工した。
さらに、1600℃で大気中でホットプレスして厚さ5
mm、直径300mmのアルミナ焼結体を得た。このも
のから直径210mmの円盤を切り出し、これをヒータ
用アルミナ基板1とした。
ク材料を酸化物セラミックに変更して基板1を作製し
た。即ち、アルミナ粉末(平均粒子径1.0μm)にア
クリル系バインダを加えてアルコールを混練し、スプレ
ードライ法にて顆粒状粉末を得た。この粉末を成形用金
型に投入し、平板状に成形した。この成形体に半導体ウ
エハ支持ピン挿入するための挿入孔をドリル加工した。
さらに、1600℃で大気中でホットプレスして厚さ5
mm、直径300mmのアルミナ焼結体を得た。このも
のから直径210mmの円盤を切り出し、これをヒータ
用アルミナ基板1とした。
【0043】この基板1に対して、表2に示す組成のペ
ースト(実施例8〜16及び上記比較例1,2)を、図
1に示した厚膜抵抗体2の形状になるようにスクリーン
印刷した。この基板1を大気中にて850℃で焼成する
ことにより、基板1上にペーストを焼き付けた。そし
て、このようにして得られたアルミナヒータを試験体と
した。なお、いずれの試験体においても、厚膜抵抗体2
の厚さは約6μm、幅は2.4mmであった。
ースト(実施例8〜16及び上記比較例1,2)を、図
1に示した厚膜抵抗体2の形状になるようにスクリーン
印刷した。この基板1を大気中にて850℃で焼成する
ことにより、基板1上にペーストを焼き付けた。そし
て、このようにして得られたアルミナヒータを試験体と
した。なお、いずれの試験体においても、厚膜抵抗体2
の厚さは約6μm、幅は2.4mmであった。
【0044】なお、表2中、組成はペースト全量に対す
る重量%で示されている。各試験体について、上述した
方法に準拠して、厚膜抵抗体2の引張強度、面積抵抗
率、抵抗変化率をそれぞれ測定した。その結果を表2に
併せて示す。
る重量%で示されている。各試験体について、上述した
方法に準拠して、厚膜抵抗体2の引張強度、面積抵抗
率、抵抗変化率をそれぞれ測定した。その結果を表2に
併せて示す。
【0045】
【表2】
【0046】<試験結果>厚膜抵抗体2の引張強度に関
しては、各実施例と各比較例との間で大きな差異は認め
られず、いずれも高い値を示すことがわかった。
しては、各実施例と各比較例との間で大きな差異は認め
られず、いずれも高い値を示すことがわかった。
【0047】厚膜抵抗体2の面積抵抗率に関しては、各
実施例及び比較例2の測定値が0.1Ω/□以上であっ
たのに対し、比較例1の測定値はそれよりもかなり小さ
かった。従って、比較例1の抵抗体ペーストを用いて得
られた試験体は、ヒータとしての好適な特性を有してい
るとは言い難いものであった。
実施例及び比較例2の測定値が0.1Ω/□以上であっ
たのに対し、比較例1の測定値はそれよりもかなり小さ
かった。従って、比較例1の抵抗体ペーストを用いて得
られた試験体は、ヒータとしての好適な特性を有してい
るとは言い難いものであった。
【0048】厚膜抵抗体2の抵抗変化率に関しては、各
実施例及び比較例1の測定値がずれも0.1%であった
のに対し、比較例2の測定値はそれよりもかなり大き
く、5%であった。従って、比較例2の抵抗体ペースト
を用いて得られた試験体も、ヒータとしての好適な特性
を有しているとは言い難いものであった。
実施例及び比較例1の測定値がずれも0.1%であった
のに対し、比較例2の測定値はそれよりもかなり大き
く、5%であった。従って、比較例2の抵抗体ペースト
を用いて得られた試験体も、ヒータとしての好適な特性
を有しているとは言い難いものであった。
【0049】なお、Ag粒子を含むペーストを用いて得
られた実施例1,2,3について、厚膜抵抗体2の顕微
鏡観察を行ったところ、マイグレーションを起こしてい
る様子は特になかった。
られた実施例1,2,3について、厚膜抵抗体2の顕微
鏡観察を行ったところ、マイグレーションを起こしてい
る様子は特になかった。
【0050】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)本実施形態のセラミックヒータ用抵抗体ペースト
には、貴金属、ホウ化ニッケル、及びガラスフリットが
含まれている。即ち、このペースト中には、卑金属の一
種であるニッケルが、単体としてではなくホウ化物とし
て混合されている。従って、かかる抵抗体ペーストは、
大気中で焼結して厚膜抵抗体2となった後においても、
窒化アルミニウム基板1やアルミナ基板1と十分な強度
をもって密着することができる。ゆえに、厚膜抵抗体2
に剥離が起こりにくくなる。また、それ自体導電性を有
するホウ化ニッケルを添加していることから、導電性確
保のために使用している貴金属の量を低減することがで
きる。ゆえに、ペーストの材料コスト低減を図ることが
できる。
効果を得ることができる。 (1)本実施形態のセラミックヒータ用抵抗体ペースト
には、貴金属、ホウ化ニッケル、及びガラスフリットが
含まれている。即ち、このペースト中には、卑金属の一
種であるニッケルが、単体としてではなくホウ化物とし
て混合されている。従って、かかる抵抗体ペーストは、
大気中で焼結して厚膜抵抗体2となった後においても、
窒化アルミニウム基板1やアルミナ基板1と十分な強度
をもって密着することができる。ゆえに、厚膜抵抗体2
に剥離が起こりにくくなる。また、それ自体導電性を有
するホウ化ニッケルを添加していることから、導電性確
保のために使用している貴金属の量を低減することがで
きる。ゆえに、ペーストの材料コスト低減を図ることが
できる。
【0051】以上のことから、本実施形態のペーストを
用いれば、良好なセラミックヒータを構成することがで
きる。 (2)また、本実施形態の抵抗体ペーストによれば、ホ
ウ化ニッケルの混合量を変更することによって、面積抵
抗率を適宜調整することができる。
用いれば、良好なセラミックヒータを構成することがで
きる。 (2)また、本実施形態の抵抗体ペーストによれば、ホ
ウ化ニッケルの混合量を変更することによって、面積抵
抗率を適宜調整することができる。
【0052】(3)上記実施例1,2,3では、貴金属
のうち比較的安価な銀を主に用いているため、金、白
金、パラジウムを用いた場合に比べて材料コストをより
いっそう安価にすることができる。なお、この場合にあ
ってもマイグレーションを起こしにくく、ヒータに高い
信頼性を付与することができる。
のうち比較的安価な銀を主に用いているため、金、白
金、パラジウムを用いた場合に比べて材料コストをより
いっそう安価にすることができる。なお、この場合にあ
ってもマイグレーションを起こしにくく、ヒータに高い
信頼性を付与することができる。
【0053】(4)前記実施例1〜7では、基板形成材
料として窒化アルミニウムを選択している。窒化アルミ
ニウムは熱伝導性に特に優れていることから、品質のよ
いセラミックヒータを得ることができる。
料として窒化アルミニウムを選択している。窒化アルミ
ニウムは熱伝導性に特に優れていることから、品質のよ
いセラミックヒータを得ることができる。
【0054】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ セラミック基板1は、実施形態のようなプレス成形
法を経て製造されたものに限定されることはなく、例え
ばドクターブレード装置を利用したシート成形法を経て
製造されたものでもよい。
更してもよい。 ・ セラミック基板1は、実施形態のようなプレス成形
法を経て製造されたものに限定されることはなく、例え
ばドクターブレード装置を利用したシート成形法を経て
製造されたものでもよい。
【0055】・ セラミック基板1に対して抵抗体ペー
ストを塗布する方法としては、スクリーン印刷法のみな
らず、例えば捺印法などのその他の手法もある。 ・ 厚膜抵抗体2は実施形態のようにセラミック基板1
の外表面に露出した状態で形成されていてもよいほか、
セラミック基板1の内層に埋設されていてもよい。
ストを塗布する方法としては、スクリーン印刷法のみな
らず、例えば捺印法などのその他の手法もある。 ・ 厚膜抵抗体2は実施形態のようにセラミック基板1
の外表面に露出した状態で形成されていてもよいほか、
セラミック基板1の内層に埋設されていてもよい。
【0056】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項4乃至6のいずれか1つにおいて、前記
セラミック基板は、略円形状かつ板状であること。従っ
て、この技術的思想1に記載の発明によれば、加熱面の
温度を均一にできる。
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項4乃至6のいずれか1つにおいて、前記
セラミック基板は、略円形状かつ板状であること。従っ
て、この技術的思想1に記載の発明によれば、加熱面の
温度を均一にできる。
【0057】(2) 請求項4乃至6のいずれか1つに
おいて、前記セラミック基板は、直径200mm以上か
つ厚さ25mm以下の円板状であること。 (3) セラミック基板に厚膜抵抗体が形成されたセラ
ミックヒータにおいて、前記厚膜抵抗体は、貴金属、ガ
ラスフリット、ホウ化ニッケル及び/またはニッケルか
らなることを特徴とするセラミックヒータ。
おいて、前記セラミック基板は、直径200mm以上か
つ厚さ25mm以下の円板状であること。 (3) セラミック基板に厚膜抵抗体が形成されたセラ
ミックヒータにおいて、前記厚膜抵抗体は、貴金属、ガ
ラスフリット、ホウ化ニッケル及び/またはニッケルか
らなることを特徴とするセラミックヒータ。
【0058】(4) セラミック基板に厚膜抵抗体が形
成されたセラミックヒータにおいて、前記厚膜抵抗体
は、貴金属、ガラスフリット、ニッケル単体及び/また
はそのホウ化物からなることを特徴とするセラミックヒ
ータ。
成されたセラミックヒータにおいて、前記厚膜抵抗体
は、貴金属、ガラスフリット、ニッケル単体及び/また
はそのホウ化物からなることを特徴とするセラミックヒ
ータ。
【0059】(5) 化合物自体が導電性を有するばか
りでなく酸化されても導電性の金属単体となりうる卑金
属化合物、貴金属及びガラスフリットからなるセラミッ
クヒータ用抵抗体ペースト。
りでなく酸化されても導電性の金属単体となりうる卑金
属化合物、貴金属及びガラスフリットからなるセラミッ
クヒータ用抵抗体ペースト。
【0060】(6) 化合物自体が導電性を有するばか
りでなく酸化されても導電性の金属単体となりうる卑金
属ホウ化物、貴金属及びガラスフリットからなるセラミ
ックヒータ用抵抗体ペースト。
りでなく酸化されても導電性の金属単体となりうる卑金
属ホウ化物、貴金属及びガラスフリットからなるセラミ
ックヒータ用抵抗体ペースト。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明のセラミックヒータ用抵抗体ペーストによれ
ば、大気中で焼結させることができるとともに、材料コ
ストを抑えることができる。しかも、かかるペーストで
あれば、ホウ化ニッケルの混合量の変更によって面積抵
抗値を適宜調整することができる。
載の発明のセラミックヒータ用抵抗体ペーストによれ
ば、大気中で焼結させることができるとともに、材料コ
ストを抑えることができる。しかも、かかるペーストで
あれば、ホウ化ニッケルの混合量の変更によって面積抵
抗値を適宜調整することができる。
【0062】請求項4〜6に記載の発明によれば、材料
が安価でかつセラミック基板に抵抗体が十分な強度をも
って密着形成されたセラミックヒータを提供することが
できる。
が安価でかつセラミック基板に抵抗体が十分な強度をも
って密着形成されたセラミックヒータを提供することが
できる。
【図1】 セラミック基板に厚膜抵抗体が形成されたセ
ラミックヒータを示す平面図。
ラミックヒータを示す平面図。
1…セラミック基板、1a…(厚膜抵抗体が形成されて
いる)面、2…厚膜抵抗体。
いる)面、2…厚膜抵抗体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 3/14 H05B 3/16 3/16 3/20 393 3/20 393 C04B 35/00 Y
Claims (6)
- 【請求項1】貴金属、ホウ化ニッケル及びガラスフリッ
トからなるセラミックヒータ用抵抗体ペースト。 - 【請求項2】前記ホウ化ニッケルが、貴金属及びホウ化
ニッケルの全重量に対して1重量%〜50重量%配合さ
れてなる請求項1に記載のセラミックヒータ用抵抗体ペ
ースト。 - 【請求項3】前記抵抗体ペーストは有機ビヒクルを含ん
でいる請求項1または2に記載のセラミックヒータ用抵
抗体ペースト。 - 【請求項4】セラミック基板に厚膜抵抗体が形成された
セラミックヒータにおいて、前記厚膜抵抗体は、貴金
属、ガラスフリット、並びにホウ化ニッケルもしくはニ
ッケルまたはホウ化ニッケル及びニッケルの両方からな
ることを特徴とするセラミックヒータ。 - 【請求項5】前記セラミックヒータは、被加熱物を加熱
する加熱面を、厚膜抵抗体が形成されている面の反対側
面に備えていることを特徴とする請求項4に記載のセラ
ミックヒータ。 - 【請求項6】前記セラミックは、酸化物セラミック、炭
化物セラミック及び窒化物セラミックから選ばれる少な
くとも1種以上である請求項4または5に記載のセラミ
ックヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000320019A JP2001189188A (ja) | 1999-10-19 | 2000-10-19 | セラミックヒータ用抵抗体ペースト及びセラミックヒータ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29686499 | 1999-10-19 | ||
JP11-296864 | 1999-10-19 | ||
JP2000320019A JP2001189188A (ja) | 1999-10-19 | 2000-10-19 | セラミックヒータ用抵抗体ペースト及びセラミックヒータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001189188A true JP2001189188A (ja) | 2001-07-10 |
Family
ID=26560876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000320019A Pending JP2001189188A (ja) | 1999-10-19 | 2000-10-19 | セラミックヒータ用抵抗体ペースト及びセラミックヒータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001189188A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7067173B2 (en) | 2001-09-20 | 2006-06-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method for manufacturing laminated electronic component |
-
2000
- 2000-10-19 JP JP2000320019A patent/JP2001189188A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7067173B2 (en) | 2001-09-20 | 2006-06-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Method for manufacturing laminated electronic component |
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