JP7221158B2 - 熱交換器および排煙処理装置並びに熱交換器の交換方法 - Google Patents

熱交換器および排煙処理装置並びに熱交換器の交換方法 Download PDF

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Description

本発明は、排煙処理装置などで使用される熱交換器、熱交換器を備える排煙処理装置、熱交換器の交換方法に関するものである。
火力発電設備などに設けられる排煙処理装置は、脱硝装置と、熱回収装置と、電気集塵装置と、送風装置と、脱硫装置と、再加熱器などから構成される。この排煙処理装置にて、例えば、熱回収装置は、熱交換器であり、排ガスの導入部と排出部を有するハウジングと、ハウジングの内部に配置されて熱媒体が流れる複数の伝熱管とで構成される。そのため、導入部からハウジングの内部に導入された排ガスと、複数の伝熱管の内部を流れる熱媒体との間で熱交換することで、熱媒体が排ガスの熱を回収する。このような熱交換器としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開2017-180951号公報
上述した排煙処理装置で使用される熱回収装置にて、排ガスは、ばいじんを含んでおり、ハウジングの内部にばいじんを含んだ排ガスが導入される。伝熱管は、素管の外周部にフィンが固定されたフィンチューブであり、フィンチューブは、排ガスに含まれるばいじんが接触することで摩耗が発生し、素管が損傷して熱媒体(例えば、水)の漏洩が発生することがある。また、排ガスは、硫黄酸化物を含んでおり、フィンチューブは、漏洩した熱媒体(例えば、水)の影響を受けて腐食する。更に、熱回収装置は、フィンチューブに付着したばいじんを除去するための除じん装置が設けられる。除じん装置は、伝熱管の上方から多数の鋼球を散布することで、フィンチューブに付着したばいじんを除去する。このとき、多数の鋼球が伝熱管に接触することで、フィンチューブが減肉して熱媒体の漏洩が発生することがある。
伝熱管(フィンチューブ)が損傷すると、損傷した伝熱管の入口部と出口部を止栓して使用不能とする。一部の伝熱管(フィンチューブ)が損傷して使用不能になると、伝熱管の伝熱面積が減少し、熱回収装置としての熱回収性能が低下し、排出される排ガスの温度が上昇する。熱回収装置より下流側に設けられる電気集塵装置は、排ガスの温度が低いほど除じん性能が高いものであり、処理する排ガスの温度が上昇すると、除じん性能が低下してしまうという課題がある。また、排ガスの温度が上昇すると、排ガスのボリュームが増加し、処理系統内で排ガスを流動させる送風装置の通風損失が上昇し、送風装置の負荷が上昇して必要とする駆動力が増大してしまうという課題がある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、熱交換性能の低下を抑制すると共に、下流側に配置される各種機器の性能の低下を抑制する熱交換器および排煙処理装置並びに熱交換器の交換方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための熱交換器は、ガス導入部およびガス排出部を有するハウジングと、前記ハウジングの内部に配置される複数の伝熱管と、前記複数の伝熱管の一端部が連結される第1ヘッダと、前記複数の伝熱管の他端部が連結される第2ヘッダと、前記複数の伝熱管の中間部に連結される中間ヘッダと、前記中間ヘッダの外部から前記中間ヘッダの内部における前記複数の伝熱管の連結部にアクセスするアクセス部と、を備えることを特徴とする。
そのため、複数の伝熱管の中間部に中間ヘッダを連結し、中間ヘッダの外部から内部における複数の伝熱管の連結部にアクセスするアクセス部を設けることから、作業者は、アクセス部を用いて中間ヘッダにおける複数の伝熱管の連結部にアクセスすることができる。このとき、作業者は、第1ヘッダ側の複数の伝熱管や第2ヘッダ側の複数の伝熱管に対するリーク検査を実施することができると共に、リークが発生している第1ヘッダ側の伝熱管または第2ヘッダ側の伝熱管に対する止栓処理を実施することができる。この止栓処理は、第1ヘッダ側の伝熱管または第2ヘッダ側の伝熱管に対して個別に実施することができる。その結果、伝熱管の全長にわたって止栓して使用不能とする必要がなくなり、熱交換性能の低下を抑制することができ、下流側に配置される各種機器の性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記アクセス部は、前記中間ヘッダにおける前記第1ヘッダ側に連結される前記複数の伝熱管の連結部と、前記中間ヘッダにおける前記第2ヘッダ側に連結される前記複数の伝熱管の連結部との少なくともいずれか一方にアクセス可能であることを特徴とする。
そのため、アクセス部が中間ヘッダにおける第1ヘッダ側の複数の伝熱管の連結部と中間ヘッダにおける第2ヘッダ側の複数の伝熱管の連結部との少なくともいずれか一方にアクセス可能であることから、複数の伝熱管に対するリーク検査と止栓処理を容易に実施することができる。
本発明の熱交換器では、前記複数の伝熱管は、前記第1ヘッダと前記第2ヘッダとの間で直列に連結される複数の第1伝熱管と複数の第2伝熱管とを有し、前記中間ヘッダは、前記複数の第1伝熱管の中間部に設けられることを特徴とする。
そのため、複数の伝熱管として、複数の第1伝熱管と複数の第2伝熱管とを設け、中間ヘッダを複数の第1伝熱管の中間部に設けることから、中間ヘッダと複数の第1伝熱管とが組み付けられた状態でハウジングに組付けることができ、組付け作業性を向上することができる。
本発明の熱交換器では、前記複数の第1伝熱管は、長さが前記複数の第2伝熱管の長さより短いことを特徴とする。
そのため、第1伝熱管の長さが第2伝熱管の長さより短いことから、損傷しやすい側に第1伝熱管を配置することで、伝熱管における使用不能とする領域を短くして熱交換性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記第1ヘッダと前記第2ヘッダと前記中間ヘッダは、前記ハウジングの同じ側に配置されることを特徴とする。
そのため、第1ヘッダと第2ヘッダと中間ヘッダをハウジングの同じ側に配置することから、複数の伝熱管に対するリーク検査と止栓処理をハウジングの同じ側から実施することができ、作業性を向上することができる。
本発明の熱交換器では、前記複数の伝熱管は、少なくとも前記ガス導入部側の高温バンドルと前記ガス排出部側の低温バンドルとを有し、前記中間ヘッダは、前記高温バンドルに設けられることを特徴とする。
そのため、中間ヘッダをガス導入部側の高温バンドルに設けることから、ばいじんの接触により損傷しやすい第1ヘッダと中間ヘッダとの間の伝熱管の長さが短くなり、伝熱管における使用不能とする領域を短くして熱交換性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記ガス導入部および前記高温バンドルは、前記ハウジングにおける鉛直方向の上部側に配置され、前記ガス排出部および前記低温バンドルは、前記ハウジングにおける鉛直方向の下部側に配置されることを特徴とする。
そのため、ガス導入部および高温バンドルをハウジングの上部側に配置し、ガス排出部および低温バンドルをハウジングの下部側に配置することから、複数の鋼球を用いた除じん装置を適用したとき、損傷しやすい上部側の伝熱管の長さが短くなり、伝熱管における使用不能とする領域を短くして熱交換性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記複数の伝熱管は、少なくとも前記ガス導入部側の高温バンドルと前記ガス排出部側の低温バンドルとを有し、前記中間ヘッダは、前記低温バンドルに設けられることを特徴とする。
そのため、中間ヘッダを低温バンドルに設けることから、腐食により損傷しやすい第2ヘッダと中間ヘッダの伝熱管の長さが短くなり、伝熱管における使用不能とする領域を短くして熱交換性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記複数の伝熱管は、前記ハウジング内に格子状または千鳥格子状に配置され、前記ハウジングは、内壁面から前記複数の伝熱管側に突出する複数の案内部が設けられ、複数の案内部は、前記複数の伝熱管同士の隙間と同様の隙間を空けて配置されることを特徴とする。
そのため、複数の伝熱管とハウジングの内壁面から突出する複数の案内部とを格子状または千鳥格子状に配置することから、排ガスが複数の伝熱管および複数の案内部を縫うように流れることで、熱交換効率を向上することができる。また、複数の鋼球を用いた除じん装置を適用したとき、鋼球の接触による複数の伝熱管の局所的な減肉を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、外部から前記ハウジングの内部に配置される前記複数の伝熱管を視認可能な視認部が設けられることを特徴とする。
そのため、視認部によりハウジングの外部から複数の伝熱管を視認することができ、複数の伝熱管の状態を頻繁に把握することができ、複数の伝熱管の補修や交換などを適確なタイミングで実施することができる。
本発明の熱交換器では、前記第1ヘッダと前記中間ヘッダとの間または前記第2ヘッダと前記中間ヘッダとの間に、前記複数の伝熱管を迂回するバイパス管が設けられることを特徴とする。
そのため、第1ヘッダと中間ヘッダとを連結する伝熱管、または、第2ヘッダと中間ヘッダとを連結する伝熱管の止栓本数が増加したとき、バイパス管を利用することで、熱交換性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器では、前記第1ヘッダは、内部を複数の第1空間部に区画する第1仕切板が設けられ、前記複数の第1空間部に対してそれぞれ熱媒体供給部が設けられると共に、前記熱媒体供給部に第1開閉弁が設けられる一方、前記第2ヘッダは、内部を複数の第2空間部に区画する第2仕切板が設けられ、前記複数の第2空間部に対してそれぞれ熱媒体排出部が設けられると共に、前記熱媒体排出部に第2開閉弁が設けられることを特徴とする。
そのため、第1ヘッダと中間ヘッダと第2ヘッダとを流れる熱媒体の熱交換経路が複数確保されることとなり、一つの熱交換経路をメンテナンスするときに、他の熱交換経路を用いて熱交換を行うことで、運転を継続することができる。
また、本発明の排煙処理装置は、排ガスに含まれる窒素酸化物を除去する脱硝装置と、脱硝後の前記排ガスの熱の一部を回収する前記熱交換器が適用される熱回収装置と、熱回収後の前記排ガスに含まれるばいじんを除去する集塵装置と、集塵後の前記排ガス中の硫黄酸化物を除去する脱硫装置と、脱硫後の前記排ガスを再加熱する再加熱器と、を備えることを特徴とする。
そのため、熱回収装置にて、リークが発生している第1ヘッダ側の伝熱管または第2ヘッダ側の伝熱管に対する止栓処理を個別に実施することができ、その結果、伝熱管の全長にわたって止栓して使用不能とする必要がなくなり、熱交換性能の低下を抑制することができ、排ガスの温度上昇を抑制して下流側に配置される集塵装置の性能の低下を抑制することができる。
また、本発明の熱交換器の交換方法は、ガス導入部およびガス排出部を有するハウジングの内部に複数の第1伝熱管から構成される高温バンドルと複数の第2伝熱管から構成される低温バンドルが収容され、前記複数の第1伝熱管の一端部に第1ヘッダが連結され、前記複数の第2伝熱管の一端部に第2ヘッダが連結され、前記複数の第1伝熱管の他端部と前記複数の第2伝熱管の他端部が連結される熱交換器の交換方法において、前記複数の第1伝熱管の他端部と前記複数の第2伝熱管の他端部の連結を解除する工程と、前記ハウジングから前記高温バンドルを取り出す工程と、複数の第1伝熱管の中間部に中間ヘッダが装着された新しい高温バンドルを前記ハウジングに装着する工程と、前記新しい高温バンドルの複数の第1伝熱管の他端部と前記複数の第2伝熱管の他端部を連結する工程と、を有することを特徴とする。
そのため、ハウジングに装着された新しい高温バンドルは、複数の第1伝熱管の中間部に中間ヘッダが装着されていることから、作業者は、中間ヘッダから複数の第1伝熱管や複数の第2伝熱管に対するリーク検査を実施することができると共に、リークが発生している第1伝熱管または第2伝熱管に対する止栓処理を実施することができる。この止栓処理は、第1伝熱管または第2伝熱管に対して個別に実施することができる。その結果、伝熱管の全長にわたって止栓して使用不能とする必要がなくなり、熱交換性能の低下を抑制することができ、下流側に配置される各種機器の性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器の交換方法では、前記ハウジングから取り出す前記高温バンドルの前記第1伝熱管の熱交換面積より広い熱交換面積の前記第1伝熱管を有する前記新しい高温バンドルを前記ハウジングに装着することを特徴とする。
そのため、高温バンドルを交換した後の熱交換器は、熱交換面積がより広くなることから、伝熱管が損傷して一部の伝熱管を止栓して使用不能としても、熱交換性能の低下が抑制され、下流側に配置される各種機器の性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器の交換方法では、前記複数の第2伝熱管により中温バンドルと前記低温バンドルが構成され、前記複数の第1伝熱管の他端部と前記中温バンドルを構成する前記複数の第2伝熱管の他端部の連結を解除し、前記ハウジングから前記高温バンドルを取り出し、複数の第1伝熱管の中間部に中間ヘッダが装着された新しい高温バンドルを前記ハウジングに装着した後、前記新しい高温バンドルの複数の第1伝熱管の他端部と前記中温バンドルを構成する前記複数の第2伝熱管の他端部を連結することを特徴とする。
そのため、伝熱管の全長にわたって止栓して使用不能とする必要がなくなり、熱交換性能の低下を抑制することができ、下流側に配置される各種機器の性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器の交換方法では、前記ハウジングから前記高温バンドルを取り出した後、複数の第3伝熱管から構成される中温バンドルを前記ハウジングに装着し、前記中温バンドルの複数の第3伝熱管の一端部と前記複数の第2伝熱管の他端部を連結し、複数の第1伝熱管の中間部に中間ヘッダが装着された新しい高温バンドルを前記ハウジングに装着し、前記新しい高温バンドルの複数の第1伝熱管の他端部と前記複数の第1伝熱管の他端部を連結することを特徴とする。
そのため、伝熱管の全長にわたって止栓して使用不能とする必要がなくなり、熱交換性能の低下を抑制することができ、下流側に配置される各種機器の性能の低下を抑制することができる。
本発明の熱交換器および排煙処理装置並びに熱交換器の交換方法によれば、熱交換性能の低下を抑制することができると共に、下流側に配置される各種機器の性能の低下を抑制することができる。
図1は、第1実施形態の排煙処理装置を表す構成図である。 図2は、第1実施形態の熱交換器としての熱回収装置を表す構成図である。 図3は、熱回収装置の側部を表す正面概略図である。 図4は、熱回収装置を表す側面図である。 図5は、熱回収装置の上部ヘッダ及び下部ヘッダを表す断面図である。 図6は、伝熱管としてのフィンチューブを表す概略図である。 図7は、排ガス案内部材の取付状態を表す断面図である。 図8は、第2実施形態の熱交換器としての熱回収装置を表す側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態の排煙処理装置を表す構成図である。
第1実施形態において、図1に示すように、排煙処理装置100は、各種の発電プラントや工場などにて、ボイラ111から排出される排ガス(排煙)Gが煙突112から放出される過程で、排ガスGに含まれる窒素酸化物(NOx)、ばいじん、硫黄酸化物(SOx)を除去するものである。
排煙処理装置100は、脱硝装置101と、熱回収装置102と、電気集塵装置103と、送風装置104と、脱硫装置105と、再加熱装置106と、送風装置107とを備える。送風装置104,107が駆動することで、ボイラ111から排出される排ガスGは、脱硝装置101、熱回収装置102、電気集塵装置103、脱硫装置105、再加熱装置106を通って煙突112に送られる。
脱硝装置101は、内部に触媒が充填される。脱硝装置101は、ボイラ111から排出された排ガスGが触媒に導入され、触媒に還元剤として注入されるアンモニア(NH)により、排ガスGに含まれる窒素酸化物を水と窒素に還元して無害化する。脱硝装置101により脱硝処理された排ガスGは、ガスガスヒータなどの熱交換器としての熱回収装置102に導入される。
熱回収装置102は、排ガスGと熱媒体(水など)との間で熱交換することで、排ガスGから熱を回収する。熱回収装置102で熱回収された排ガスGは、電気集塵装置103に導入される。電気集塵装置103は、排ガスGからばいじんを除去する。
電気集塵装置103で煤塵が除去された排ガスGは、脱硫装置105に導入される。脱硫装置105は、石灰石(CaCO)により、排ガスG中の硫黄酸化物を吸収除去し、副生成物として石膏(CaSO.2HO)を生成する。
脱硫装置105により脱硫処理された排ガスGは、ガスガスヒータの再加熱装置106に導入される。再加熱装置106は、熱回収装置102との間で熱媒体を循環する過程で、熱回収装置102により回収された熱により排ガスGを加熱する。熱回収装置102と再加熱装置106とは、第1熱媒体循環ラインL11と第2熱媒体循環ラインL12とが設けられる。第1熱媒体循環ラインL11は、循環ポンプ108が設けられ、熱媒体を再加熱装置106から熱回収装置102に戻す。第2熱媒体循環ラインL12は、ヒータ109が設けられ、熱媒体を熱回収装置102から再加熱装置106に供給する。
排ガスGは、脱硫装置105で脱硫処理されることで温度が低下し、低温のままでは拡散しにくく白煙になるおそれがある。再加熱装置106は、排ガスGを再加熱することで昇温させ、白煙を生じることなく煙突112から大気に開放する。
第1実施形態では、本発明の熱交換器および熱交換器の交換方法を、上述した排煙処理装置100における熱回収装置102に適用して説明する。
図2は、第1実施形態の熱交換器としての熱回収装置を表す構成図、図3は、熱回収装置の側部を表す正面概略図、図4は、熱回収装置を表す側面図である。
図2から図4に示すように、熱回収装置102は、ハウジング11と、複数のバンドル12,13,14と、上部ヘッダ(第1ヘッダ)15と、下部ヘッダ(第2ヘッダ)16と、中間ヘッダ17と、アクセス部18とを備える。
ハウジング11は、中空の箱型形状をなし、鉛直方向における上部に排ガスGを導入するガス導入部21が設けられ、鉛直方向の下部に排ガスGを排出するガス排出部22が設けられる。そのため、ハウジング11は、鉛直方向における上部および下部が開口し、4個の側部により囲まれた箱型形状をなす。
ハウジング11は、内部に鉛直方向における上部から順に、高温バンドル12、中温バンドル13、低温バンドル14が積層するように配置されている。複数のバンドル12,13,14は、ハウジング11の内部に配置される複数の伝熱管23,24により構成される。第1伝熱管23は、長さが第2伝熱管24の長さより短いものであり、第1伝熱管23と第2伝熱管24は、直列に連結される。複数の第1伝熱管23は、高温バンドル12の一部を構成し、複数の第2伝熱管24は、高温バンドル12の一部と中温バンドル13と低温バンドル14を構成する。複数の伝熱管23,24は、水平方向に沿う直線部23a,24aと、U字状に湾曲する湾曲部23b,24bとから構成される。また、複数の伝熱管24は、複数の第3伝熱管25と複数の第4伝熱管26が直列に連結されて構成される。
すなわち、ハウジング11の上部で、複数の第1伝熱管23は、直線部23aと湾曲部23bが交互に連結されて構成され、ハウジング11の下部で、複数の伝熱管24は、直線部24aと湾曲部24bが交互に連結されて構成される。つまり、複数の第1伝熱管23と複数の第2伝熱管24が直列に連結され、ハウジング11の上部から下部まで、波形をなすように連続した形状をなす。
そして、高温バンドル12は、複数の第1伝熱管23と複数の第2伝熱管24(第3伝熱管25)の一部により構成され、複数の第1伝熱管23の端部と複数の第2伝熱管24(第3伝熱管25)の端部がU字状に湾曲する連結部27により連結される。中温バンドル13は、複数の第2伝熱管24(第3伝熱管25)の一部により構成される。低温バンドル14は、複数の第2伝熱管24の一部、つまり、複数の第4伝熱管26により構成される。そして、複数の第3伝熱管25の端部と複数の第4伝熱管26の端部がU字状に湾曲する連結部28により連結される。
上部ヘッダ15は、高温バンドル12の上部に配置される。上部ヘッダ15は、円筒形状をなすと共に長手方向の両端部が閉塞した形状をなし、ハウジング11の上端部に固定される。下部ヘッダ16は、低温バンドル14の下部に配置される。下部ヘッダ16は、円筒形状をなすと共に長手方向の両端部が閉塞した形状をなし、ハウジング11の下端部に固定される。上部ヘッダ15および下部ヘッダ16は、複数の伝熱管23,24における直線部23a,24aの長手方向における一方側に水平方向に沿って配置される。つまり、上部ヘッダ15および下部ヘッダ16の長手方向と複数の伝熱管23,24における直線部23a,24aの長手方向とは、水平方向に交差した方向となっている。
複数の第1伝熱管23は、一端部がハウジング11の上端部で水平方向に所定間隔を空けて配列され、上部ヘッダ15に連結される。複数の第2伝熱管24は、一端部がハウジング11の下端部で水平方向に所定間隔を空けて配列され、下部ヘッダ16に連結される。そして、下部ヘッダ16は、熱媒体(例えば、水)Wが供給される供給部29が設けられ、上部ヘッダ15は、熱媒体Wを排出する排出部30が設けられる。
中間ヘッダ17は、高温バンドル12に配置される。中間ヘッダ17は、四角筒形状をなすと共に、長手方向の両端部が閉塞した形状をなし、ハウジング11の上部に固定される。中間ヘッダ17は、上部ヘッダ15および下部ヘッダ16と同様に、複数の伝熱管23における直線部23aの長手方向における一方側に水平方向に沿って配置される。つまり、中間ヘッダ17の長手方向と複数の伝熱管23における直線部23aの長手方向とは、水平方向に交差した方向となっている。
上部ヘッダ15と下部ヘッダ16と中間ヘッダ17とは、ハウジング11における同じ側に配置される。すなわち、上部ヘッダ15は、ハウジング11の上端部に配置され、下部ヘッダ16は、ハウジング11の下端部に配置され、中間ヘッダ17は、ハウジング11における上部ヘッダ15と下部ヘッダ16との間に配置される。そして、複数の第1伝熱管23は、他端部がハウジング11の上部で水平方向に所定間隔を空けて配列され、中間ヘッダ17に連結される。また、複数の第2伝熱管24(第3伝熱管25)は、他端部がハウジング11の上部で水平方向に所定間隔を空けて配列され、中間ヘッダ17に連結される。
アクセス部18は、中間ヘッダ17の外部から中間ヘッダ17の内部における複数の第1伝熱管23の連結部や複数の第2伝熱管24の連結部にアクセスするためのものである。本実施形態にて、アクセス部18は、中間ヘッダ17の外部から中間ヘッダ17の内部における複数の第1伝熱管23の連結部および複数の第2伝熱管24の連結部の両方にアクセスすることができる。但し、熱回収装置102の仕様によっては、複数の第1伝熱管23に損傷が集中する場合や複数の第2伝熱管24の連結部に損傷が集中する場合がある。そのため、アクセス部18は、中間ヘッダ17の外部から中間ヘッダ17の内部における複数の第1伝熱管23の連結部と複数の第2伝熱管24の連結部のいずれか一方にアクセスすることができるように構成してもよい。
ここで、アクセス部18について詳細に説明する。図5は、熱回収装置の上部ヘッダ及び下部ヘッダを表す断面図である。
図4及び図5に示すように、上部ヘッダ15は、円筒形状をなし、ハウジング11の上端部に固定される。上部ヘッダ15は、複数の第1伝熱管23の一端部23cが連結され、上部ヘッダ15と複数の第1伝熱管23の内部が連通する。そのため、複数の第1伝熱管23を流れた熱交換後の熱媒体Wは、一端部23cから上部ヘッダ15に流出する。上部ヘッダ15に流出した熱媒体Wは、排出部30から第2熱媒体循環ラインL12を通って再加熱装置106(いずれも図1参照)に供給される。
上部ヘッダ15は、複数の第1伝熱管23の一端部23cが連結される位置に対向して複数の作業孔41が形成される。熱回収装置102の運転時、複数の作業孔41は、プラグ42によりそれぞれ閉塞されている。そのため、上部ヘッダ15にも、複数の作業孔41により構成されるアクセス部が設けられていると言える。
中間ヘッダ17は、四角筒形状をなし、ハウジング11の上部であって、上部ヘッダ15より下方に固定される。中間ヘッダ17は、第1壁17aと第2壁17bと第3壁17cと第4壁17dとから構成される。第1壁17aと第2壁17bとは、鉛直方向に沿って互いに水平方向に対向し、第3壁17cと第4壁17dとは、水平方向に沿って互いに鉛直方向に対向する。第1壁17aおよび第2壁17bの鉛直方向の長さは、第3壁17cおよび第4壁17dの水平方向の長さより長い。中間ヘッダ17は、第1壁17aが平坦な板形状をなし、ハウジング11に固定される。
中間ヘッダ17は、第1壁17aに複数の第1伝熱管23の第1連結部23dが連結され、中間ヘッダ17と複数の第1伝熱管23の内部が連通する。また、中間ヘッダ17は、第1壁17aに複数の第1伝熱管23の第2連結部23eが連結され、中間ヘッダ17と複数の第1伝熱管23の内部が連通する。複数の第1伝熱管23における第1連結部23dと第2連結部23eは、鉛直方向にずれて設けられる。そのため、複数の第1伝熱管23を流れた熱媒体Wは、第2連結部23eから中間ヘッダ17に流出する。中間ヘッダ17に流出した熱媒体Wは、第2連結部23eから複数の第1伝熱管23に再び流入する。つまり、複数の第1伝熱管23を流れる熱媒体Wは、一度中間ヘッダ17で合流した後、再び複数の第1伝熱管23に分配されて流れる。
中間ヘッダ17は、複数の第1伝熱管23の第1連結部23dが連結される位置に対向して複数の作業孔43が形成される。熱回収装置102の運転時、複数の作業孔43は、プラグ44によりそれぞれ閉塞されている。また、中間ヘッダ17は、複数の第1伝熱管23の第2連結部23eが連結される位置に対向して複数の作業孔45が形成される。熱回収装置102の運転時、複数の作業孔45は、プラグ46によりそれぞれ閉塞されている。アクセス部18は、複数の作業孔43,45などにより構成される。
なお、詳細な図示はしないが、下部ヘッダ16も、上部ヘッダ15と同様に、円筒形状をなし、ハウジング11の下端部に固定される。下部ヘッダ16は、複数の第2伝熱管24の一端部24c(図3参照)が連結され、下部ヘッダ16と複数の第2伝熱管24の内部が連通する。そのため、再加熱装置106から第1熱媒体循環ラインL11(いずれも図1参照)を通って下部ヘッダ16に供給された熱媒体Wは、一端部24cから複数の第2伝熱管24に分配されて流れる。
下部ヘッダ16は、複数の第2伝熱管24の一端部24cが連結される位置に対向して複数の作業孔47が形成される。熱回収装置102の運転時、複数の作業孔47は、プラグ48によりそれぞれ閉塞されている。そのため、下部ヘッダ16にも、複数の作業孔47により構成されるアクセス部が設けられていると言える。
熱回収装置102は、ガス導入部21からばいじんを含んだ排ガスGが導入され、排ガスに含まれるばいじんが複数の伝熱管23,24に接触する。また、熱回収装置102は、図示しないが、複数の伝熱管23,24に付着したばいじんを除去するための除じん装置が設けられる。除じん装置は、複数の伝熱管23,24の上方から多数の鋼球を散布することで、複数の伝熱管23,24に付着したばいじんを除去するものであり、多数の鋼球が複数の伝熱管23,24に接触する。そのため、複数の伝熱管23,24は、ばいじんの接触により摩耗が発生したり、鋼球の接触により減肉したりすることで損傷し、熱媒体Wの漏洩が発生することがある。
そのため、例えば、熱回収装置102の運転を停止した定期検査時に、複数の伝熱管23,24のリーク検査を実施する。このリーク検査にて、まず、ヘッダ15,16,17および複数の伝熱管23,24から熱媒体Wを排出し、プラグ42,44,46,48を取り外し、作業孔41,43,45,47を開放する。次に、1本の伝熱管23,24に対して、例えば、上部ヘッダ15に連結された第1伝熱管23の一端部23cを閉止し、中間ヘッダ17に連結された第1伝熱管23の第1連結部23dから空気を供給して加圧する。ここで、第1伝熱管23における一端部23cと第1連結部23dとの間の領域の圧力が上昇すれば、この領域にリークはないと判断される。同様に、1本の伝熱管23,24に対して、例えば、下部ヘッダ16に連結された第2伝熱管24の一端部24cを閉止し、中間ヘッダ17に連結された第1伝熱管23の第2連結部23eから空気を供給して加圧する。ここで、第2伝熱管24における一端部24cと第1伝熱管23における第2連結部23eとの間の領域の圧力が上昇すれば、この領域にリークはないと判断される。
一方、第1伝熱管23における一端部23cと第1連結部23dとの間の領域の圧力が上昇しなければ、この領域にリークがあると判断される。同様に、第2伝熱管24における一端部24cと第1伝熱管23における第2連結部23eとの間の領域の圧力が維持できなければ、この領域にリークがあると判断される。
ここで、リークがあると判断された1本の伝熱管23,24における所定の領域を隔離して使用不能とする。すなわち、第1伝熱管23における一端部23cと第1連結部23dとの間の領域にリークが検出されると、作業者は、図示しない工具を用いて上部ヘッダ15の作業孔41から止栓51を一端部23cに固定すると共に、中間ヘッダ17の作業孔43から止栓52を第1連結部23dに固定する。一方、第2伝熱管24における一端部24cと第1伝熱管23における第2連結部23eとの間の領域にリークが検出されると、作業者は、図示しない工具を用いて下部ヘッダ16の作業孔47から止栓(図示略)を一端部24cに固定すると共に、中間ヘッダ17の作業孔45から止栓53を第2連結部23eに固定する。
すなわち、リークがあると判断された1本の伝熱管23,24における全ての領域を隔離して使用不能とせず、第1伝熱管23における一部の領域、または、第1伝熱管23における一部の領域および第2伝熱管24における全ての領域を隔離して使用不能する。そのため、1本の伝熱管23,24にて、使用不能とする領域を少なくして伝熱面積の減少を抑制できる。また、一般的に、熱回収装置102は、上部にあるガス導入部21からばいじんを含んだ排ガスGが導入され、また、除じん装置から複数の伝熱管23,24の上方から多数の鋼球を散布されるため、上方に位置する複数の第1伝熱管23に対して熱媒体Wの漏洩が発生しやすい傾向にある。第1実施形態では、第1伝熱管23における一端部23cと第1連結部23dとの間の領域の長さが、第2伝熱管24における一端部24cと第1伝熱管23における第2連結部23eとの間の領域の長さより短くなっている。そのため、第1伝熱管23における一端部23cと第1連結部23dとの間の領域を隔離して使用不能とする場合、使用不能とする領域をより少なくして伝熱面積の減少を抑制できる。
また、熱回収装置102は、外部からハウジング11の内部に配置される複数の伝熱管23,24を視認可能な視認部61が設けられる。ハウジング11は、上部ヘッダ15と中間ヘッダ17との間に2個の開口部62が形成されている。2個の開口部62は、それぞれ蓋63により外部から開閉可能となっている。すなわち、蓋63は、開口部62より大きい面積を有し、取手64が固定されている。そして、蓋63は、外部から開口部62を閉止した状態で、複数のボルト65によりハウジング11に固定されている。そのため、作業者は、複数のボルト65を弛緩し、ハウジング11から蓋63を取り外すと、開口部62からハウジング11の内部を見ることができ、複数の伝熱管23,24の状態、つまり、ばいじんの付着状態、減肉状態、損傷状態などを視認することができる。
図6は、伝熱管としてのフィンチューブを表す概略図である。
図6に示すように、伝熱管23,24は、円筒形状をなす素管部71の外周部にフィン72が固定されたフィンチューブである。伝熱管23,24としてのフィンチューブは、素管部71における直線部23a,24aにフィン72が固定される。なお、フィン72は、素管部71の外周面に長手方向に所定間隔を空けて固定されたものであってもよいし、素管部71の外周面に長手方向に螺旋状に連続して固定されたスパイラルフィンであってもよい。
伝熱管23,24は、円筒形状をなす素管部71の外周部にフィン72が固定されたフィンチューブであり、従来に比べて伝熱面積が大きくなるように設定されている。そのため、伝熱管23,24の一部を止栓して使用不能としても、熱交換性能の低下が抑制される。また、ハウジング11の上方に配置される第1伝熱管23は、肉厚がハウジング11の下方に配置される第2伝熱管24の肉厚より厚くなっている。ここで、第1伝熱管23と第2伝熱管24の外径は同径である。そのため、除じん装置が複数の伝熱管23,24の上方から多数の鋼球を散布し、多数の鋼球が複数の伝熱管23,24に接触して減肉しても、複数の伝熱管23,24の穴あき損傷が抑制される。
図7は、排ガス案内部材の取付状態を表す断面図である。
図7に示すように、ハウジング11は、内壁面から複数の伝熱管23,24側に円弧状に突出する複数の案内部75が設けられる。複数の第1伝熱管23は、ハウジング11の内部に所定間隔を空けて千鳥格子状に配置される。このとき、複数の第1伝熱管23は、ハウジング11の内壁面から所定隙間をあけて配置されている。複数の案内部75は、外径が伝熱管23の外径と同径の円柱部材または円筒部材を半割とした半円形状をなす。複数の案内部75は、複数の第1伝熱管23と共に、千鳥格子状をなすように配置される。すなわち、複数の伝熱管23同士の隙間と同様の隙間を空けて配置される。なお、複数の第1伝熱管23と複数の案内部75を格子状に配置してもよい。
そのため、上方からハウジング11内に導入された排ガスGは、複数の第1伝熱管23および複数の案内部75を縫うように流れることから、ハウジング11の内壁面に沿って複数の第1伝熱管23を迂回して流れることがない。その結果、排ガスGは、複数の第1伝熱管23に適正に接触し、効率の良い熱交換が行われる。また、除じん装置により複数の伝熱管23,24の上方から散布された多数の鋼球は、複数の第1伝熱管23および複数の案内部75を縫うように落下することから、ハウジング11の内壁面に沿って複数の第1伝熱管23を迂回して落下することがなく、また、鋼球が特定の第1伝熱管23にだけ接触することもない。
また、図3および図4に示すように、第1伝熱管23における一端部23cと第1連結部23dとの間の領域にリークが発生すると、止栓51,52を用いてこの領域を使用不能とする。しかし、この領域を使用不能とする第1伝熱管23の本数が増加すると、熱媒体Wを中間ヘッダ17から上部ヘッダ15に流す流路面積が減少する。すると、下部ヘッダ16から中間ヘッダ17に流れる熱媒体Wの流量が減少し、全体の熱交換性能が低下してしまう。そのため、上部ヘッダ15と中間ヘッダ17との間に、複数の第1伝熱管23を迂回するようにバイパス管77が設けられ、このバイパス管77に開閉弁78が設けられる。そのため、領域を使用不能とする第1伝熱管23の本数が所定本数を超えると、開閉弁78を開放し、熱媒体Wの一部を中間ヘッダ17から上部ヘッダ15にバスパスさせる。すると、熱媒体Wを中間ヘッダ17から上部ヘッダ15に流すのに十分な流路面積が確保され、下部ヘッダ16から中間ヘッダ17に流れる熱媒体Wの流量が減少せず、熱交換性能の低下が抑制される。なお、下部ヘッダ16と中間ヘッダ17との間にバイパス管と開閉弁を設けてもよい。
ところで、従来の熱回収装置は、図示しないが、ガス導入部およびガス排出部を有するハウジングの内部に、複数の第1伝熱管から構成される高温バンドルと、複数の第2伝熱管から構成される低温バンドルとが収容される。そして、複数の第1伝熱管の一端部がハウジングの上部に設けられた上部ヘッダに連結され、複数の第2伝熱管の一端部がハウジングの下部に設けられた下部ヘッダに連結され、複数の第1伝熱管の他端部と複数の第2伝熱管の他端部とが連結されるものである。
このような従来の熱回収装置にて、複数の第1伝熱管の多くが止栓により使用不能となって交換が必要になると、上述した本実施形態の熱回収装置102に交換することができる。第1実施形態の熱交換器の交換方法は、既存の複数の第1伝熱管の他端部と複数の第2伝熱管の他端部の連結を解除する工程と、ハウジングから高温バンドルを取り出す工程と、複数の第1伝熱管の中間部に中間ヘッダが装着された新しい高温バンドルをハウジングに装着する工程と、新しい高温バンドルの複数の第1伝熱管の他端部と複数の第2伝熱管の他端部を連結する工程とを有する。
具体的に説明すると、図2および図3に示すように、まず、既存の熱回収器にて、上部ヘッダ15と複数の第1伝熱管の一端部との連結を解除すると共に、下部ヘッダ16と複数の第2伝熱管の一端部との連結を解除し、複数の第1伝熱管の他端部と複数の第2伝熱管の他端部との連結を解除する。次に、ハウジング11の上方から複数の第1伝熱管により構成される高温バンドルを取り出す。続いて、ハウジング11の上方から複数の第2伝熱管により構成される低温バンドルを取り出す。ここで、既存の熱回収器におけるハウジング11、上部ヘッダ15、下部ヘッダ16等はそのまま使用する。
そして、まず、ハウジング11の上方から複数の第2伝熱管24の一部(第4伝熱管26)により構成される低温バンドル14を組付ける。次に、ハウジング11の上方から複数の第2伝熱管24の一部(第3伝熱管25)と複数の第1伝熱管23の一部により構成される中温バンドル13を組付ける。最後に、ハウジング11の上方から複数の第1伝熱管23の一部により構成される高温バンドル12を組付ける。このとき、高温バンドル12は、複数の第1伝熱管23の中間部に中間ヘッダ17が組付けられている。
そして、上部ヘッダ15と複数の第1伝熱管23の一端部23cとを連結すると共に、下部ヘッダ16と複数の第2伝熱管24(第4伝熱管26)の一端部24cとを連結する。また、複数の第1伝熱管23の他端部と複数の第2伝熱管24(第3伝熱管25)の他端部とを連結部27により連結すると共に、複数の第3伝熱管25の端部と複数の第4伝熱管26の端部とを連結部28により連結する。
既存の高温バンドルと低温バンドルから新しい高温バンドルと中温バンドルと低温バンドルに交換するとき、新しいバンドルは、積層した全体の高さを既存のバンドルと同じとし、各バンドルの高さを低くする。また、既存の第1伝熱管および第2伝熱管から新しい第1伝熱管23および第2伝熱管24に交換するが、このとき、新しい第1伝熱管23および第2伝熱管24の伝熱面積を、既存の第1伝熱管および第2伝熱管の熱交換面積より広いものとする。そのため、伝熱管23,24の一部を止栓して使用不能としても、熱交換性能の低下が抑制される。また、第1伝熱管23の肉厚を第2伝熱管24の肉厚より厚くする。
なお、上述した第1実施形態では、中間ヘッダ17を高温バンドル12における複数の第1伝熱管23の中間部に設けたが、この構成に限定されるものではない。例えば、中間ヘッダ17を低温バンドル14における複数の第2伝熱管24の中間部に設けてもよい。排ガスは、硫黄酸化物を含んでおり、フィンチューブは、漏洩した熱媒体(例えば、水)と接触して腐食する。そのため、低温バンドル14に中間ヘッダ17を設けることで、アクセス部18により複数の第2伝熱管24のリーク検査や止水処理を行うことができる。
このように第1実施形態の熱交換器にあっては、ガス導入部21およびガス排出部22を有するハウジング11と、ハウジング11の内部に配置される複数の伝熱管23,24と、複数の第1伝熱管23の一端部23cが連結される上部ヘッダ15と、複数の第2伝熱管24の一端部24cが連結される下部ヘッダ16と、複数の第1伝熱管23の中間部に連結される中間ヘッダ17と、中間ヘッダ17の外部から中間ヘッダ17の内部における複数の第1伝熱管23の連結部23d,23eにアクセスするアクセス部18とを備える。
そのため、作業者は、アクセス部18を用いて中間ヘッダ17における複数の第1伝熱管23の連結部にアクセスすることができる。このとき、作業者は、上部ヘッダ15側の複数の第1伝熱管23や下部ヘッダ16側の複数の第2伝熱管24に対するリーク検査を実施することができると共に、リークが発生している第1伝熱管23または第2伝熱管24に対する止栓処理を実施することができる。この止栓処理は、第1伝熱管23または第2伝熱管24に対して個別に実施することができる。
すなわち、上部ヘッダ15と下部ヘッダ16は、直列に連結された第1伝熱管23と中間ヘッダ17と第2伝熱管24とにより連結されている。そのため、第1伝熱管23側にリークがあったとき、この第1伝熱管23側を止栓すればよく、中間ヘッダ17と第2伝熱管24は使用可能となる。また、第2伝熱管24側にリークがあったとき、この第2伝熱管24側を止栓すればよく、中間ヘッダ17と第1伝熱管23は使用可能となる。その結果、伝熱管23,24の全長にわたって止栓して使用不能とする必要がなくなり、熱交換性能の低下を抑制することができ、下流側に配置される電気集塵装置103や送風装置104などの性能の低下を抑制することができる。
第1実施形態の熱交換器では、アクセス部18は、中間ヘッダ17における上部ヘッダ15側に連結される複数の第1伝熱管23の第1連結部23dと、中間ヘッダ17における下部ヘッダ16側に連結される複数の第1伝熱管23の第2連結部23eとの少なくともいずれか一方にアクセス可能である。そのため、複数の第1伝熱管23に対するリーク検査と止栓処理を容易に実施することができる。
第1実施形態の熱交換器では、複数の伝熱管として、上部ヘッダ15と下部ヘッダ16との間で直列に連結される複数の第1伝熱管23と複数の第2伝熱管24とを設け、中間ヘッダ17を複数の第1伝熱管23の中間部に設ける。そのため、中間ヘッダ17と複数の第1伝熱管23とが組み付けられた状態でハウジング11に組付けることができ、組付け作業性を向上することができる。
第1実施形態の熱交換器では、複数の第1伝熱管23の長さを複数の第2伝熱管24の長さより短くする。そのため、損傷しやすい側に第1伝熱管23を配置することで、使用不能とする領域を短くして熱交換性能の低下を抑制することができる。
第1実施形態の熱交換器では、上部ヘッダ15と下部ヘッダ16と中間ヘッダ17をハウジング11の同じ側に配置する。そのため、複数の伝熱管23,24に対するリーク検査と止栓処理をハウジング11の同じ側から実施することができ、作業性を向上することができる。
第1実施形態の熱交換器では、複数の伝熱管23,24は、少なくともガス導入部21側の高温バンドル12とガス排出部22側の低温バンドル14とを有し、中間ヘッダ17を高温バンドル12に設ける。排ガスは、ばいじんを含んでいることから、ガス導入部21側の第1伝熱管23が損傷しやすい。そのため、ばいじんの接触により損傷しやすい上部ヘッダ15と中間ヘッダ17との間の第1伝熱管23の長さが短くなり、第1伝熱管23における使用不能とする領域を短くして熱交換性能の低下を抑制することができる。
第1実施形態の熱交換器では、ガス導入部21および高温バンドル12をハウジング11における鉛直方向の上部側に配置し、ガス排出部22および低温バンドル14をハウジング11における鉛直方向の下部側に配置する。そのため、複数の鋼球を用いた除じん装置を適用したとき、損傷しやすい上部側の第1伝熱管23の長さが短くなり、第1伝熱管23における使用不能とする領域を短くして熱交換性能の低下を抑制することができる。
第1実施形態の熱交換器では、中間ヘッダ17を低温バンドル14に設ける。排ガスは、硫黄酸化物を含んでおり、熱媒体との接触によりガス排出部22側の第2伝熱管24が腐食しやすい。そのため、腐食により損傷しやすい下部ヘッダ16と中間ヘッダ17との間の第2伝熱管24の長さが短くなり、第2伝熱管24における使用不能とする領域を短くして熱交換性能の低下を抑制することができる。
第1実施形態の熱交換器では、複数の伝熱管23,24をハウジング11で格子状または千鳥格子状に配置し、ハウジング11の内壁面から伝熱管23,24側に突出する複数の案内部75を設け、複数の案内部75と複数の伝熱管23,24を共に格子状または千鳥格子状に、つまり、複数の伝熱管23,24同士の隙間と同様の隙間を空けて配置する。そのため、排ガスGが複数の伝熱管23,24および複数の案内部75を縫うように流れることで、熱交換効率を向上することができる。また、複数の鋼球を用いた除じん装置を適用したとき、鋼球の接触による複数の伝熱管23,24の局所的な減肉を抑制することができる。
第1実施形態の熱交換器では、外部からハウジング11の内部に配置される複数の伝熱管23,24を視認可能な視認部61を設ける。そのため、視認部61によりハウジング11の外部から複数の伝熱管23,24を視認することができ、複数の伝熱管23,24の状態を頻繁に把握することができ、複数の伝熱管23,24の補修や交換などを適確なタイミングで実施することができる。
第1実施形態の熱交換器では、上部ヘッダ15と中間ヘッダ17との間、または、下部ヘッダ16と中間ヘッダ17との間に、複数の伝熱管23,24を迂回するバイパス管77を設ける。そのため、上部ヘッダ15と中間ヘッダ17とを連結する第1伝熱管23、または、下部ヘッダ16と中間ヘッダ17とを連結する伝熱管23,24の止栓本数が増加したとき、バイパス管77を利用することで、熱交換性能の低下を抑制することができる。
また、第1実施形態の排煙処理装置にあっては、排ガスGに含まれる窒素酸化物を除去する脱硝装置101と、脱硝後の排ガスGの熱の一部を回収する熱回収装置102と、熱回収後の排ガスGに含まれるばいじんを除去する電気集塵装置103と、集塵後の排ガスG中の硫黄酸化物を除去する脱硫装置105と、脱硫後の排ガスGを再加熱する再加熱装置106とを備える。
そのため、熱回収装置102にて、リークが発生している第1伝熱管23または第2伝熱管24に対する止栓処理を個別に実施することができ、その結果、伝熱管23,24の全長にわたって止栓して使用不能とする必要がなくなり、熱交換性能の低下を抑制することができ、排ガスGの温度上昇を抑制して下流側に配置される電気集塵装置103や送風装置104の性能の低下を抑制することができる。
また、第1実施形態の熱交換器の交換方法にあっては、複数の第1伝熱管の他端部と複数の第2伝熱管の他端部の連結を解除する工程と、ハウジング11から高温バンドルを取り出す工程と、複数の第1伝熱管23の中間部に中間ヘッダ17が装着された新しい高温バンドル12をハウジング11に装着する工程と、新しい高温バンドル12の複数の第1伝熱管23の他端部と複数の第2伝熱管24の他端部を連結する工程とを有する。
そのため、ハウジング11に装着された新しい高温バンドル12は、複数の第1伝熱管23の中間部に中間ヘッダ17が装着されていることから、作業者は、中間ヘッダ17から複数の第1伝熱管23や複数の第2伝熱管24に対するリーク検査を実施することができると共に、リークが発生している第1伝熱管23または第2伝熱管24に対する止栓処理を実施することができる。この止栓処理は、第1伝熱管23または第2伝熱管24に対して個別に実施することができる。その結果、伝熱管23,24の全長にわたって止栓して使用不能とする必要がなくなり、熱交換性能の低下を抑制することができ、下流側に配置される電気集塵装置103や送風装置104などの性能の低下を抑制することができる。
第1実施形態の熱交換器の交換方法では、ハウジング11から取り出す既存の高温バンドルの第1伝熱管の熱交換面積より広い熱交換面積の第1伝熱管23を有する新しい高温バンドル12をハウジング11に装着する。そのため、高温バンドル12を交換した後の熱回収装置102は、熱交換面積がより広くなることから、伝熱管が損傷して一部の伝熱管を止栓して使用不能としても、熱交換性能の低下が抑制され、排ガスGの温度上昇を抑制して下流側に配置される電気集塵装置103や送風装置104の性能の低下を抑制することができる。
上述したように、例えば、第1伝熱管23が損傷すると、一端部23cと第1連結部23dを止栓して使用不能とする。すると、全体の伝熱管23,24の伝熱面積が減少し、熱回収装置102としての熱回収性能が低下し、排出される排ガスGの温度が上昇する。排ガスGの温度が上昇すると、電気集塵装置103による除じん性能が低下する。また、排ガスGの温度が上昇すると、排ガスGのボリュームが増加し、送風装置104の駆動力が増大する。そのため、本実施形態の熱交換器の交換方法では、熱交換面積が広い複数の第1伝熱管23をハウジング11内に新たに装着することで、熱交換性能の低下を抑制する。一方で、熱交換面積が広い複数の第1伝熱管23をハウジング11内に装着すると、圧力損失が増加してしまう。しかし、複数の第1伝熱管23の熱交換面積の増加量は、ハウジング11内の圧力損失、電気集塵装置103による除じん性能の低下量、送風装置104における駆動力の増大量を考慮し、排煙処理装置100の処理性能の低下が極力少なくなるように設定される。その結果、電気集塵装置103と送風装置104の性能の低下を抑制することができる。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態の熱交換器としての熱回収装置を表す側面図である。なお、第2実施形態の基本的な構成は、上述した第1実施形態と同様であり、図3を用いて説明し、上述した第1実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態において、図3および図8に示すように、熱回収装置102Aは、ハウジング11と、複数のバンドル12,13,14と、上部ヘッダ81と、下部ヘッダ82と、中間ヘッダ17と、アクセス部18とを備える。ここで、ハウジング11と、複数のバンドル12,13,14と、中間ヘッダ17と、アクセス部18は、第1実施形態と同様であることから説明は省略する。
上部ヘッダ81は、高温バンドル12の上部に配置される。上部ヘッダ81は、円筒形状をなすと共に長手方向の両端部が閉塞した形状をなし、ハウジング11の上端部に固定される。下部ヘッダ82は、低温バンドル14の下部に配置される。下部ヘッダ82は、円筒形状をなすと共に長手方向の両端部が閉塞した形状をなし、ハウジング11の下端部に固定される。複数の第1伝熱管23と複数の第2伝熱管24は、直列に連結される。すなわち、複数の第1伝熱管23は、一端部が上部ヘッダ15に連結され、複数の第2伝熱管24は、一端部が下部ヘッダ16に連結され、複数の第1伝熱管23と複数の第2伝熱管24の他端部同士が連結される。
上部ヘッダ81は、長手方向における中間位置に第1仕切板83が固定されることで、内部が2つの第1空間部S1,S2に区画される。下部ヘッダ82は、長手方向における中間位置に第2仕切板84が固定されることで、内部が2つの第2空間部S11,S12に区画される。そして、下部ヘッダ82は、第2空間部S11,S12にそれぞれ熱媒体Wが供給される供給部(熱媒体供給部)85a,85bが設けられ、上部ヘッダ81は、第1空間部S1,S2にそれぞれ熱媒体Wを排出する排出部(熱媒体排出部)86a,86bが設けられる。
熱媒体Wの導入管87は、2つの導入分岐管88a,88bが分岐して設けられ、導入分岐管88a,88bは、それぞれ下部ヘッダ82の供給部85a,85bに連結される。2つの導入分岐管88a,88bは、それぞれ第1開閉弁89a,89bが設けられる。熱媒体Wの排出管90は、2つの排出分岐管91a,91bが分岐して設けられ、排出分岐管91a,91bは、それぞれ上部ヘッダ81の排出部86a,86bに連結される。2つの排出分岐91a,91bは、それぞれ第2開閉弁92a,92bが設けられる。
そのため、排ガスGは、ガス導入部21からハウジング11内に導入される。一方、通常、第1開閉弁89a,89bおよび第2開閉弁92a,92bが開放されており、熱媒体Wは、導入管87から導入分岐管88a,88bを通って下部ヘッダ82の供給部85a,85bから第2空間部S11,S12に導入される。第2空間部S11,S12に導入された熱媒体Wは、複数の第2伝熱管24、中間ヘッダ17、複数の第1伝熱管23を通って上部ヘッダ15の第1空間部S1,S2に流れる。このとき、排ガスGと熱媒体Wとの間で熱交換が行われ、熱媒体Wが排ガスGの熱を回収する。そして、排ガスGがガス排出部22から外部に排出される一方、第1空間部S1,S2の熱媒体Wは、排出部86a,86bから排出分岐管91a,91bを通して排出管90に流れる。
そして、例えば、上部ヘッダ81の第1空間部S2および下部ヘッダ82の第2空間部S12側の複数の伝熱管23,24のリーク検査や止水処理を実施するとき、第1開閉弁89aおよび第2開閉弁92aを開放し、第1開閉弁89bおよび第2開閉弁92bを閉止する。すると、熱媒体Wは、導入管87から導入分岐管88aを通って下部ヘッダ82の供給部85aから第2空間部S11に導入される。第2空間部S11に導入された熱媒体Wは、第1空間部S1および第2空間部S11側の複数の伝熱管23,24および中間ヘッダ17を通って上部ヘッダ81の第1空間部S1に流れる。このとき、排ガスGと熱媒体Wとの間で熱交換が行われ、熱媒体Wが排ガスGの熱を回収する。そして、排ガスGがガス排出部22から外部に排出される一方、第1空間部S1の熱媒体Wは、排出部86aから排出分岐管91aを通して排出管90に流れる。
すなわち、上部ヘッダ81の第1空間部S2および下部ヘッダ82の第2空間部S12側の複数の伝熱管23,24のリーク検査や止水処理を実施するときであっても、上部ヘッダ81の第1空間部S1および下部ヘッダ82の第2空間部S11側の複数の伝熱管23,24を用いて熱交換して熱回収することができる。
なお、上部ヘッダ81内に2つの第1空間部S1,S2を区画し、下部ヘッダ82内に2つの第2空間部S11,S12を区画したが、その数は、2つに限定されることはなく、3つ以上に区画してもよい。
このように第2実施形態の熱交換器にあっては、上部ヘッダ81の内部を複数の第1空間部S1,S2に区画する第1仕切板83を設け、複数の第1空間部S1,S2に対して排出部86a,86bを設け、排出部86a,86bに連結される排出分岐管91a,91bに第2開閉弁92a,92bを設ける一方、下部ヘッダ82の内部を複数の第2空間部S11,S12に区画する第2仕切板84を設け、複数の第2空間部S11,S12に対して供給部85a,85bを設け、供給部85a,85bに第1開閉弁89a,89bを設ける。
そのため、上部ヘッダ81と中間ヘッダ17と下部ヘッダ82とを流れる熱媒体Wの熱交換経路が複数確保されることとなり、一つの熱交換経路をメンテナンスするときに、他の熱交換経路を用いて熱交換を行うことで、運転を継続することができる。
なお、上述した実施形態にて、ハウジング11内に高温バンドル12と中温バンドル13と低温バンドル14を収容したが、ハウジング11内に高温バンドル12と低温バンドル14だけを収容したり、ハウジング11内に4個以上のバンドルを収容したりしてもよい。
すなわち、本発明の熱交換器の交換方法は、ハウジング11内に高温バンドル12と低温バンドル14だけが収容された熱回収装置の場合、高温バンドル12を取り出し、中間ヘッダ17が装着された新しい高温バンドル12をハウジングに装着することとなる。また、ハウジング11内に高温バンドル12と低温バンドル14だけが収容された熱回収装置の場合、高温バンドル12を取り出し、中温バンドル13と中間ヘッダ17が装着された新しい高温バンドル12をハウジングに装着し、高温バンドル12と中温バンドル13と低温バンドル14をそれぞれ連結する。更に、ハウジング11内に高温バンドル12と中温バンドル13と低温バンドル14が収容された熱回収装置の場合、高温バンドル12を取り出し、中間ヘッダ17が装着された新しい高温バンドル12をハウジングに装着し、高温バンドル12と中温バンドル13とを連結する。
また、上述した実施形態にて、熱回収装置102にて、排ガスが上方から下方に向けて鉛直方向に沿って流れる構造としたが、排ガスが下方から上方に向けて鉛直方向に沿って流れる構造としたり、排ガスが水平方向に沿って流れる構造としたりしてもよい。
また、上述した実施形態にて、上部ヘッダ15と下部ヘッダ16と中間ヘッダ17をハウジング11の同じ側に配置したが、上部ヘッダ15と下部ヘッダ16に対して中間ヘッダ17をハウジング11の反対側に配置してもよい。
11 ハウジング
12 高温バンドル
13 中温バンドル
14 低温バンドル
15,81 上部ヘッダ(第1ヘッダ)
16,82 下部ヘッダ(第2ヘッダ)
17 中間ヘッダ
18 アクセス部
21 ガス導入部
22 ガス排出部
23 第1伝熱管
24 第2伝熱管
23a,24a 直線部
23b,24b 湾曲部
23c,24c 一端部
23d 第1連結部
23e 第2連結部
25 第3伝熱管
26 第4伝熱管
27,28 連結部
29,85a,85b 供給部
30,86a,86b 排出部
41,43,45,47 作業孔
42,44,46,48 プラグ
51,52,53 止栓
61 視認部
62 開口部
63 蓋
64 取手
65 ボルト
71 素管部
72 フィン
75 案内部
77 バイパス管
78 開閉弁
83 第1仕切板
84 第2仕切板
87 導入管
88a,88b 導入分岐管
89a,89b 第1開閉弁
90 排出管
91a,91b 排出分岐管
92a,92b 第2開閉弁
100 排煙処理装置
101 脱硝装置
102,102A 熱回収装置
103 電気集塵装置
104 送風装置
105 脱硫装置
106 再加熱装置
107 送風装置
108 循環ポンプ
109 ヒータ
111 ボイラ
112 煙突
G 排ガス
W 熱媒体
S1,S2 第1空間部
S11,S12 第2空間部

Claims (18)

  1. ガス導入部およびガス排出部を有するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に配置される複数の伝熱管と、
    前記複数の伝熱管の一端部が連結される第1ヘッダと、
    前記複数の伝熱管の他端部が連結される第2ヘッダと、
    前記複数の伝熱管の中間部に連結される中間ヘッダと、
    前記中間ヘッダの外部から前記中間ヘッダの内部における前記複数の伝熱管の連結部にアクセスするアクセス部と、
    を備え、
    前記アクセス部は、前記複数の伝熱管の端部が連結される位置に対向してそれぞれ形成され、前記中間ヘッダの外部から前記伝熱管の端部に工具をアクセス可能な複数の作業孔と、前記複数の作業孔をそれぞれ閉塞可能な複数のプラグとを有する、
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記複数の伝熱管同士の距離と、前記複数の作業孔同士の距離は等しいことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記アクセス部は、前記中間ヘッダにおける前記第1ヘッダ側に連結される前記複数の伝熱管の連結部と、前記中間ヘッダにおける前記第2ヘッダ側に連結される前記複数の伝熱管の連結部との少なくともいずれか一方にアクセス可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記複数の伝熱管は、前記第1ヘッダと前記第2ヘッダとの間で直列に連結される複数の第1伝熱管と複数の第2伝熱管とを有し、前記中間ヘッダは、前記複数の第1伝熱管の中間部に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 前記複数の第1伝熱管は、長さが前記複数の第2伝熱管の長さより短いことを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
  6. 前記第1ヘッダと前記第2ヘッダと前記中間ヘッダは、前記ハウジングの同じ側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記複数の伝熱管は、少なくとも前記ガス導入部側の高温バンドルと前記ガス排出部側の低温バンドルとを有し、前記中間ヘッダは、前記高温バンドルに設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 前記ガス導入部および前記高温バンドルは、前記ハウジングにおける鉛直方向の上部側に配置され、前記ガス排出部および低温バンドルは、前記ハウジングにおける鉛直方向の下部側に配置されることを特徴とする請求項7に記載の熱交換器。
  9. 前記複数の伝熱管は、少なくとも前記ガス導入部側の高温バンドルと前記ガス排出部側の低温バンドルとを有し、前記中間ヘッダは、前記低温バンドルに設けられることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の熱交換器。
  10. 前記複数の伝熱管は、前記ハウジング内に格子状または千鳥格子状に配置され、前記ハウジングは、内壁面から前記複数の伝熱管側に突出する複数の案内部が設けられ、複数の案内部は、前記複数の伝熱管同士の隙間と同様の隙間を空けて配置されることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の熱交換器。
  11. 外部から前記ハウジングの内部に配置される前記複数の伝熱管を視認可能な視認部が設けられることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の熱交換器。
  12. 前記第1ヘッダと前記中間ヘッダとの間または前記第2ヘッダと前記中間ヘッダとの間に、前記複数の伝熱管を迂回するバイパス管が設けられることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の熱交換器。
  13. 前記第1ヘッダは、内部を複数の第1空間部に区画する第1仕切板が設けられ、前記複数の第1空間部に対してそれぞれ熱媒体排出部が設けられると共に、前記熱媒体排出部に第1開閉弁が設けられる一方、前記第2ヘッダは、内部を複数の第2空間部に区画する第2仕切板が設けられ、前記複数の第2空間部に対してそれぞれ熱媒体供給部が設けられると共に、前記熱媒体供給部に第2開閉弁が設けられることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の熱交換器。
  14. 排ガスに含まれる窒素酸化物を除去する脱硝装置と、
    脱硝後の前記排ガスの熱の一部を回収する請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の熱交換器が適用される熱回収装置と、
    熱回収後の前記排ガスに含まれるばいじんを除去する集塵装置と、
    集塵後の前記排ガス中の硫黄酸化物を除去する脱硫装置と、
    脱硫後の前記排ガスを再加熱する再加熱器と、
    を備えることを特徴とする排煙処理装置。
  15. ガス導入部およびガス排出部を有するハウジングの内部に複数の第1伝熱管から構成される高温バンドルと複数の第2伝熱管から構成される低温バンドルが収容され、前記複数の第1伝熱管の一端部に第1ヘッダが連結され、前記複数の第2伝熱管の一端部に第2ヘッダが連結され、前記複数の第1伝熱管の他端部と前記複数の第2伝熱管の他端部が連結される熱交換器の交換方法において、
    前記複数の第1伝熱管の他端部と前記複数の第2伝熱管の他端部の連結を解除する工程と、
    前記ハウジングから前記高温バンドルを取り出す工程と、
    複数の第1伝熱管の中間部に中間ヘッダが装着された新しい高温バンドルを前記ハウジングに装着する工程と、
    前記新しい高温バンドルの複数の第1伝熱管の他端部と前記複数の第2伝熱管の他端部を連結する工程と、
    を有し、
    前記中間ヘッダは、外部から内部における複数の前記伝熱管の連結部にアクセスするアクセス部が設けられ、
    前記アクセス部は、複数の前記伝熱管の端部が連結される位置に対向してそれぞれ形成され、前記中間ヘッダの外部から前記伝熱管の端部に工具をアクセス可能な複数の作業孔と、前記複数の作業孔をそれぞれ閉塞可能な複数のプラグとを有する、
    ことを特徴とする熱交換器の交換方法。
  16. 前記ハウジングから取り出す前記高温バンドルの前記第1伝熱管の熱交換面積より広い熱交換面積の前記第1伝熱管を有する前記新しい高温バンドルを前記ハウジングに装着することを特徴とする請求項15に記載の熱交換器の交換方法。
  17. 前記複数の第2伝熱管により中温バンドルと前記低温バンドルが構成され、前記複数の第1伝熱管の他端部と前記中温バンドルを構成する前記複数の第2伝熱管の他端部の連結を解除し、前記ハウジングから前記高温バンドルを取り出し、複数の第1伝熱管の中間部に中間ヘッダが装着された新しい高温バンドルを前記ハウジングに装着した後、前記新しい高温バンドルの複数の第1伝熱管の他端部と前記中温バンドルを構成する前記複数の第2伝熱管の他端部を連結することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の熱交換器の交換方法。
  18. 前記ハウジングから前記高温バンドルを取り出した後、複数の第3伝熱管から構成される中温バンドル及び前記中間ヘッダが装着された新しい高温バンドルを高温バンドルとして前記ハウジングに装着し、前記中温バンドルの複数の第3伝熱管の一端部と前記複数の第2伝熱管の他端部を連結し、前記新しい高温バンドルの複数の第1伝熱管の他端部と前記複数の第3伝熱管の他端部を連結することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の熱交換器の交換方法。
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