JP7220639B2 - ブレーキ制動力調整方法 - Google Patents
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Description
そのため、ワイヤロープの切断や損傷に対応するためには、ワイヤロープの許容荷重を大きくしたものを採用する必要があることから、コストが増大するという問題があり、その点で改善の余地があった。
そして、ブレーキ制動部においてワイヤロープの滑りがなくなった場合には、ブレーキ制動力が大き過ぎることから、ブレーキ制動力を小さくすることで、ワイヤロープが滑るようにブレーキを調整する。ブレーキ制動力を小さくする具体的な調整方法としては、アーマチュアをディスクに押し付ける弾性力を変化させる。例えば弾性変形方向にばね力調整ねじを付けておこくことで、簡単にブレーキ制動力を調整することができ、ワイヤロープの切断や損傷を抑制し、かつワイヤロープにかかるコストの増大を抑えるこができる。
ここで、ワイヤロープ繰出し方向E1に対して、巻取り装置4でワイヤロープ3が巻き取られる方向をワイヤロープ巻取り方向E2という。
ワイヤロープ復元装置6では、ワイヤロープ3を案内する第2滑車5B位置が変化するように構成され、第2滑車5Bを動かすため、第2滑車5Bの移動量の2倍の変位がワイヤロープ3の下端(ワイヤロープ先端部3a)に生じることになる。
巻取りドラム42から繰り出されたワイヤロープ3は、第1滑車5Aと第2滑車5Bとに巻き回されたワイヤロープ先端部3aにおいて、不図示の吊り治具(フック)等によって吊荷Mが吊り下げられる。
モータ40は、上述したように電磁ブレーキ付きの構造であって、図2(a)、(b)に示すように、回転中心に設けられるモータ軸43と、モータ軸43に回りに回転可能に支持されコイル45(ブレーキ電磁マグネット)を備えたヨーク44と、を備えている。
つまり、ブレーキ制動部2におけるブレーキ制動力として、運用上許容されるワイヤロープ荷重より小さく設定するとともに、法令上定められた制動力(モータ駆動力の1.5倍以上)は遵守するように設定している。
ディスク22は、アーマチュア21とプレート23との間に配置され、モータ軸43に沿って移動可能に支持にされている。
プレート23は、円板状に形成され、その中心がモータ軸43の先端部43aに設けられている。
ブレーキ制動力調整方法としては、図2(a)、(b)に示すように、先ず、アーマチュア21をディスク22と離反する方向に吸引するコイル45の吸引力を半分作用させ、ブレーキ制動力を半分有効な状態でブレーキ制動部2でワイヤロープ3を滑らせる。例えば、制動力7.5tのブレーキの場合には、その半分の3.75tの制動力となる。この制動力の初期値は、把握できているものとする。なお、通常の力で、コイル45の吸引力を作用させると、アーマチュア21がヨーク44側に吸引されディスク22との間に隙間ができ、ブレーキが開放されるが、前記吸引力が半分となるため、ブレーキが弱く作用する状態となる。つまり、ブレーキ制動力が半分有効な状態で、モータ40で意図的にブレーキを滑らせることができる。例えば、ブレーキ制動力が3.75tのため、能力5tのモータ40によりブレーキを滑らせることが可能である。なお、この場合、一時的に法令上定められた制動力(モータ駆動力の1.5倍以上)を順守していない状態となるが、実際には荷を吊った状態ではないことからより安全に調整作業を行うことができる。
なお、ブレーキ制動部2のブレーキ制動力は、定期的にモータ40で意図的に滑らせることで実測・調整を行うことにより、設定値を精度よく設定できる。
本実施形態によるクレーン装置1では、図1に示すように、地震時にワイヤロープ3で吊られた吊荷が一旦浮き上がった後の落下衝撃が生じる場合のようにワイヤロープ3に許容荷重を超える張力(例えばワイヤロープ3の許容荷重の1.5倍)が作用する場合には、ワイヤロープ3を吊荷とともに落下方向に変位させることができる。つまり、ブレーキ制動部2で作動しているブレーキ制動力を小さくしてワイヤロープ3を滑らせてワイヤロープ3を繰り出すことができる。
また、本実施形態では、ブレーキ制動部2においてワイヤロープ許容荷重以下に設定することで、ワイヤロープ3が落下方向に繰り出された場合に、地震後に繰り出した量だけワイヤロープ3を巻き上げることで地震前の状態に復旧することができる。
また、図2(b)に示すように、ブレーキ電源が切断(オフ)された場合には、アーマチュア21は押付けばね24のばね力により吸引される方向と反対側に押し戻され、アーマチュア21がディスク22を押し付けて、ディスク22がアーマチュア21とプレート23に挟持され、その摩擦トルクによりワイヤロープ3にブレーキ制動力を作用させることができる。
2 ブレーキ制動部
3 ワイヤロープ
4 巻取り装置
5A 第1滑車
5B 第2滑車
6 ワイヤロープ復元装置
11 基台
21 アーマチュア
22 ディスク
23 プレート
24 押付けばね
25 ばね力調整ねじ(ばね力調整部材)
40 モータ
43 モータ軸
44 ヨーク
45 コイル(ブレーキ電磁マグネット)
E1 ワイヤロープ繰出し方向
E2 ワイヤロープ巻取り方向
Y 上下方向
M 吊荷(重量物)
Claims (1)
- 一端に重量物を吊り下げたワイヤロープを巻上げる電磁ブレーキ付きのモータのモータ軸に支持されるアーマチュアと、該アーマチュアに接触してブレーキ制動力を発生させるディスクと、を備えたブレーキ制動部を有するクレーン装置を用いたブレーキ制動力調整方法であって、
前記アーマチュアを前記ディスクと離反する方向に吸引するブレーキ電磁マグネットの吸引力を半分作用させ、前記ブレーキ制動力を半分有効な状態で前記ブレーキ制動部で前記ワイヤロープを滑らせる工程と、
前記ブレーキ制動部において前記ワイヤロープの滑りがなくなったときに前記アーマチュアの吸引力を大きくして前記ブレーキ制動力を小さくする工程と、
を有するブレーキ制動力調整方法。
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JP2019151264A JP7220639B2 (ja) | 2019-08-21 | 2019-08-21 | ブレーキ制動力調整方法 |
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JP2021031216A JP2021031216A (ja) | 2021-03-01 |
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JPS63127994A (ja) * | 1986-11-18 | 1988-05-31 | 三井造船株式会社 | クレ−ンの巻上異常荷重保護方法 |
JPH1053385A (ja) * | 1996-08-09 | 1998-02-24 | Toshiba Corp | 巻上機用ディスクブレーキ |
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