JP7220371B2 - 電極板、格子体及び鉛蓄電池 - Google Patents

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Description

本発明は、電極板、格子体及び鉛蓄電池に関するものである。
鉛蓄電池は、産業用に広く用いられており、例えば自動車のバッテリー、バックアップ用電源、及び電動車の主電源に用いられる。近年では、炭酸ガス排出規制対策、低燃費化等を目的として、発電制御、信号待ち等の際にエンジンを停止するシステムを搭載したアイドリングストップシステム車(以下「ISS車」という)の検討が盛んに行われており、鉛蓄電池にもISS車用途に適した特性が求められている。
例えば、ISS車においては、鉛蓄電池は、PSOC(Partial State Of Charge)と呼ばれる部分充電状態で使用される。鉛蓄電池がPSOC下で使用される場合、完全充電状態で使用される場合よりも、鉛蓄電池の寿命が短くなる傾向にある。したがって、ISS車用の鉛蓄電池には、PSOC下で繰り返し使用された場合でも、寿命等の特性の低下を抑制できることが求められる。
これに対して、例えば特許文献1には、活物質比表面積が6m/g以上である正極板と、所定の材料が添加された負極板とを備える鉛蓄電池によって、PSOC下での使用における寿命(サイクル性能)を向上させることが開示されている。
国際公開第2011/108056号
しかし、鉛蓄電池のサイクル性能には、未だ改善の余地がある。そこで、本発明は、サイクル性能に優れる鉛蓄電池を提供することを目的とする。また、本発明は、サイクル性能に優れる鉛蓄電池の提供を可能とする、格子体及び電極板を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、鉛蓄電池を水平に設置した際の鉛直方向(鉛蓄電池の高さ方向)における電極板の長さが特定の値以下となった場合に、サイクル性能が顕著に向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の一側面は、鉛蓄電池用電極板であって、格子部及び当該格子部の一端側に突出して設けられた耳部を備える格子体と、格子体に保持された電極活物質からなる活物質充填部と、を備え、鉛蓄電池の高さ方向における活物質充填部の長さが、100mm以下である、電極板に関する。
上記側面の電極板によれば、鉛蓄電池のサイクル性能を向上させることができる。このような効果が得られる理由は、明らかではないが、本発明者らは次のように推察している。
従来の鉛蓄電池では、PSOC下で使用される場合に、電池内の電極板における上部と下部との間で、電解液である希硫酸の濃淡差が生じる成層化現象が起こる。その結果、電極上部のみが集中的に反応するようになり、電極上部の活物質の泥状化が進行して早期に寿命に至る場合がある。一方、本発明では、鉛蓄電池の高さ方向における活物質充填部の長さが上記範囲であることにより、電解液の成層化が抑制され、さらには、電極活物質の利用率が電極板面内で均一化されるため、優れたサイクル性能が得られると推察される。
上記側面の電極板において、活物質充填部の幅は、136mm以上であってよい。この場合、サイクル性能がより向上する傾向がある。
上記側面の電極板において、格子体は、鉛、スズ及びカルシウムを含有する合金で形成されていてよい。この合金(Pb-Sn-Ca系合金)を用いた格子体は、サイクル性能の更なる向上に有用である。また、強度の向上、自己放電の低減、保存特性の向上等を図ることができることから、特に、メンテナンスフリータイプの鉛蓄電池用格子体(集電体)として好ましく用いられる。
上記側面の電極板において、格子体の耳部は、格子部の中央寄りに位置していてよい。この場合、サイクル性能がより向上する傾向がある。耳部が格子物の中央寄りに位置することで、耳部から最も遠くに位置する活物質までの距離が短くなり、電極活物質の利用率が電極板面内でより均一化され易くなるため、サイクル性能がより向上すると推察される。
上記側面の電極板において、活物質充填部の幅に対する活物質充填部の高さの比(アスペクト比)は、0.64~0.74であってよい。この場合、サイクル性能がより向上する傾向がある。
上記側面の電極板は正極板(正極用の電極板)であってよい。活物質の泥状化は正極で起こりやすいため、上記側面の電極板が正極板に用いられた場合、泥状化抑制によるサイクル性能の向上効果が顕著に得られる。
上記側面の電極板において、格子体は、エキスパンド格子体であってよい。エキスパンド格子体では活物質の脱落が生じやすいため、格子体がエキスパンド格子体であると、本発明の効果がより顕著に得られる傾向がある。
本発明の一側面は、鉛蓄電池の電極板に用いられる格子体であって、格子部及び当該格子部の一端側に突出して設けられた耳部を備え、鉛蓄電池の高さ方向における格子部の長さが、100mm以下である、格子体に関する。
上記側面の格子体における格子部は、電極活物質が充填される部分である。そのため、本発明の格子体を鉛蓄電池の電極板に用いる場合、鉛蓄電池の高さ方向における活物質充填部の長さを容易に100mm以下とすることができる。したがって、本発明の格子体によれば、サイクル性能に優れる鉛蓄電池及び当該鉛蓄電池に用いられる電極板を容易に得ることができる。
上記側面の格子体において、格子部の幅は、136mm以上であってよい。この場合、充分な量の電極活物質を充填することが可能となるため、結果として、サイクル性能をより向上させることができる。
上記側面の格子体は、鉛、スズ及びカルシウムを含有する合金で形成されていてよい。この場合、サイクル性能がより向上する傾向があり、また、強度の向上、自己放電の低減、保存特性の向上等を図ることができる。
上記側面の格子体の耳部は、格子部の中央寄りに位置していてよい。この場合、サイクル性能がより向上する傾向がある。
上記側面の格子体において、格子部の幅に対する格子部の高さの比(アスペクト比)は、0.64~0.74であってよい。この場合、サイクル性能がより向上する傾向がある。
上記側面の格子体は、鉛蓄電池の正極板に用いられる格子体であってよい。活物質の泥状化は正極で起こりやすいため、上記側面の格子体が正極板に用いられた場合、泥状化抑制によるサイクル性能の向上効果が顕著に得られる。
上記側面の格子体は、エキスパンド格子体であってよい。エキスパンド格子体では活物質の脱落が生じやすいため、格子体がエキスパンド格子体であると、本発明の効果がより顕著に得られる傾向がある。
本発明の一側面は、上述した電極板、又は、上述した格子体と、当該格子体に保持された電極活物質からなる活物質充填部とを備える電極板を備える、鉛蓄電池に関する。
本発明によれば、サイクル性能に優れる鉛蓄電池を提供することができる。また、本発明によれば、サイクル性能に優れる鉛蓄電池の提供を可能とする、格子体及び電極板を提供することができる。
図1は、一実施形態に係る鉛蓄電池の全体構成及び内部構造を示す斜視図である。 図2は、図1の鉛蓄電池が備える電極群を示す斜視図である。 図3は、図2の電極群が備える電極板を示す正面図である。 図4は、図3の電極板が備える格子体(集電体)を示す正面図である。 図5は、図1のV-V線における断面図であって、電極群及びその内部構造を示す図である。 図6は、実施例及び比較例のサイクル試験後の電極板を示す写真及びその模式図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書では、鉛蓄電池を水平に設置したときの鉛直方向を鉛蓄電池の高さ方向と定義する。また、水平に設置された鉛蓄電池に収容したときの鉛直方向を、電極板の高さ方向(格子体の高さ方向)と定義する。また、「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
図1は、一実施形態に係る鉛蓄電池の全体構成及び内部構造を示す斜視図である。図1に示すように、鉛蓄電池1は、上面が開口している電槽2と、電槽2の開口を閉じる蓋3とを備えている。電槽2及び蓋3は、例えばポリプロピレンで形成されている。蓋3には、負極端子4と、正極端子5と、蓋3に設けられた注液口を閉塞する液口栓6とが設けられている。
図1には図示していないが、電槽2の内部は5枚の隔壁によって区切られており、電槽2の内部には、6個のセル室が形成されており、電極群7と、電極群7を負極端子4に接続する負極柱8と、電極群7を正極端子5に接続する正極柱(図示せず)と、希硫酸等の電解液とが収容されている。
電解液は、希硫酸に加えて、アルミニウムイオンを更に含有するものであってもよい。電解液におけるアルミニウムイオンの濃度は、例えば、0.005mol/L以上であってよく、0.4mol/L以下であってよい。
図2は、電極群7を示す斜視図である。図2に示すように、電極群7は、電極板である負極板(板状の負極)9及び正極板(板状の正極)10と、負極板9と正極板10との間に配置されたセパレータ11と、を備えている。負極板9は、負極集電体(格子体)12と、負極集電体12に保持された負極活物質(電極活物質)からなる負極活物質充填部(活物質充填部)13と、を備えている。正極板10は、正極集電体(格子体)14と、正極集電体14に保持された正極活物質(電極活物質)からなる正極活物質充填部(活物質充填部)15と、を備えている。本明細書では、化成後の負極から負極集電体を除いたものを「負極活物質」、化成後の正極から正極集電体を除いたものを「正極活物質」とそれぞれ定義する。
電極群7は、複数の負極板9と正極板10とが、セパレータ11を介して、電槽2の開口面と略平行方向に交互に積層された構造を有している。すなわち、負極板9及び正極板10は、それらの主面が電槽2の開口面と垂直方向に広がるように配置されている。電極群7において、複数の負極板9における各負極集電体12及び複数の正極板10における各正極集電体14は、開口面側に突出する負極耳部12a及び正極耳部14aをそれぞれ有している。耳部(負極耳部12a及び正極耳部14a)は、典型的には、水平に設置された鉛蓄電池に電極群7が収容されている状態で、鉛直方向に突出するように設けられる。したがって、典型的には、耳部が突出する方向と鉛蓄電池の高さ方向とは一致する。
複数の負極板9における各負極集電体12が有する負極耳部12a同士は、負極ストラップ16で集合溶接されている。同様に、複数の正極板10における各正極集電体14が有する正極耳部14a同士は、正極ストラップ17で集合溶接されている。図1に示すように、一端のセル室に配置された電極群7において、負極ストラップ16は負極柱8を介して負極端子4に接続されている。同様に、他端のセル室に配置された電極群7において、正極ストラップ17は正極柱を介して正極端子5に接続されている。
セパレータ11は、袋状に形成されており、負極板9を収容している。セパレータ11は、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等で形成されている。セパレータ11は、これらの材料で形成された織布、不織布、多孔質膜等にSiO、Al等の無機系粒子を付着させたものであってよい。
図3は、電極板20(負極板9、正極板10)を示す正面図である。活物質充填部21(負極活物質充填部13、正極活物質充填部15)は、電極板20の高さ方向及び幅方向に広がるように形成されている。活物質充填部21は、電極板20の両主面において露出しており、電極板20を正面から視たときに、略矩形状の外形を有している。
ここで、電極板20の高さ方向は、水平に設置された鉛蓄電池に電極板20を収容したときに鉛直方向となる方向である。したがって、典型的には、耳部が突出する方向が、電極板20の高さ方向となる。また、電極板20の幅方向は、電極板20の主面に沿う方向のうち、電極板20の高さ方向に直交する方向である。
活物質充填部21の高さH1は、100mm以下である。活物質充填部21の高さH1は、鉛蓄電池1の高さ方向における活物質充填部21の長さであり、典型的には耳部が突出する方向における長さである。活物質充填部21の高さH1が100mm以下であるため、鉛蓄電池1は優れたサイクル性能を示す。
高さH1は、より優れたサイクル性能が得られる観点から、99mm以下、98mm以下又は97mm以下であってもよい。高さH1は、より優れたサイクル性能が得られる観点から、94mm以上又は95mm以上であってよい。上述の上限値及び下限値は任意に組み合わせてよい。すなわち、高さH1は、94~100mm、95~100mm、94~99mm、95~99mm、94~98mm、95~98mm、94~97mm又は95~97mmであってよい。なお、以下の同様の記載においても、個別に記載した上限値及び下限値は任意に組み合わせ可能である。
高さH1は、例えば、活物質充填部21の上端(耳部側の端部)から下端(耳部とは反対側の端部)までの長さを測定することで求められる。測定箇所によって高さH1が異なる場合、高さH1の最大値が100mm以下であればよい。本実施形態では、全ての測定箇所において、高さH1が上述の範囲内となることが好ましい。
活物質充填部21の幅(電極板20の幅方向における活物質充填部21の長さ)W1は、より優れたサイクル性能が得られる観点から、好ましくは136mm以上である。同様の観点から、幅W1は、140mm以上又は142mm以上であってよい。幅W1の上限は、特に限定されないが、例えば、145mm以下、144mm以下又は143mm以下であってよい。
幅W1は、例えば、活物質充填部21の幅方向の一端から他端までの長さを測定することで求められる。測定箇所によって幅W1が異なる場合、幅W1の最小値が136mm以上であることが好ましい。本実施形態では、全ての測定箇所において、幅W1が上述の範囲内となることが好ましい。
本実施形態では、正極板の活物質充填部及び負極板の活物質充填部の両方が上記範囲を満たすことが好ましい。正極板の活物質充填部の幅と負極板の活物質充填部の幅とは互いに異なっていてもよい。セパレータとして袋状のセパレータを用いる場合、袋状のセパレータに収容する電極板の活物質充填部の幅を袋状のセパレータに収容しない電極板の活物質充填部の幅よりも小さくしてよい。
活物質充填部21の幅W1に対する活物質充填部21の高さH1の比(アスペクト比、H1/W1)は、より優れたサイクル性能が得られる観点から、好ましくは、0.74以下であり、0.71以下又は0.70以下であってもよい。上記アスペクト比(H1/W1)は、より優れたサイクル性能が得られる観点から、好ましくは、0.64以上であり、0.65以上又は0.66以上であってもよい。
電極板20の両主面において、活物質充填部21の外形が異なる場合、両主面における、高さH1及び幅W1が上記範囲であることが好ましい。
活物質充填部21の厚さ(積層方向の長さ)D1は、例えば、1.0~1.9mmであってよい。活物質充填部21の厚さD1の範囲は正極板と負極板とで異なっていてよい。例えば、正極板の活物質充填部21の厚さD1は、1.4mm以上又は1.5mm以上であってよく、1.9mm以下又は1.8mm以下であってよい。例えば、負極板の活物質充填部21の厚さD1は、1.0mm以上、1.1mm以上又は1.2mm以上であってよく、1.8mm以下、1.7mm以下、1.6mm以下又は1.4mm以下であってよい。
活物質充填部を構成する電極活物質は、負極活物質又は正極活物質である。負極活物質は、Pb成分としてPbを含み、必要に応じて、Pb以外のPb成分(例えばPbSO)及び添加剤(負極添加剤)を更に含んでいてよい。正極活物質は、Pb成分としてPbOを含み、必要に応じて、PbO以外のPb成分(例えばPbSO)及び添加剤(正極添加剤)を更に含んでいてよい。
負極添加剤としては、例えば、スルホ基及び/又はスルホン酸塩基を有する樹脂、硫酸バリウム、炭素材料(炭素繊維を除く)及び補強用短繊維(アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、炭素繊維等)が挙げられる。
スルホ基及び/又はスルホン酸塩基を有する樹脂は、リグニンスルホン酸、リグニンスルホン酸塩、及び、フェノール類とアミノアリールスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物(例えば、ビスフェノールとアミノベンゼンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合物)からなる群より選ばれる少なくとも一種であってよい。炭素材料としては、例えば、カーボンブラック及び黒鉛が挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック及びケッチェンブラックが挙げられる。
正極添加剤としては、例えば、炭素材料及び補強用短繊維(アクリル繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維等)が挙げられる。炭素材料としては、例えば、カーボンブラック及び黒鉛が挙げられる。カーボンブラックとしては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック及びケッチェンブラックが挙げられる。
図4は、格子体30(負極集電体12、正極集電体14)を示す正面図である。格子体30は、エキスパンド方式によって製造されるエキスパンド格子体である。格子体30がエキスパンド格子体であることで、本発明の効果がより顕著に得られる傾向がある。また、エキスパンド方式によれば、格子体の高さの調整が容易となり、製造コストを低減できる。
格子体30は、格子部31と、当該格子部31の一端側に突出して設けられた耳部32とを備えている。格子部31の上部には、上枠部33が設けられており、格子部31の下部には、下枠部34が設けられている。耳部32は、上枠部33の一部から上方(格子部31及び下枠部34と反対側)に、上枠部33の長手方向と略垂直に突出している。耳部32は、格子体30の正面から視て格子部31の中央寄りに位置する。「中央寄り」とは、格子部31の幅方向の中央からの最短距離が格子部31の幅Wの1/4未満であることを意味する。
格子部31は、活物質が充填される部分であり、格子状に配置された格子骨31aと、格子骨31aによって画成される開口31bとを有している。格子部31は、正面から見て、略矩形状(例えば、長方形状又は正方形状)の外形を有している。
格子体30の高さHは、例えば、104mm以下、103mm以下、102mm以下又は101mm以下であってよく、98mm以上又は99mm以上であってよい。ここで、格子体30の高さとは、下枠部34の下端(耳部とは反対側の端部)から上枠部33の上端(耳部側の端部)までの長さを測定することで求められる。なお、格子体30の高さ方向は電極板20の高さ方向に一致する。したがって、格子体30の高さは、鉛蓄電池1の高さ方向における格子体30の長さといいかえてよく、典型的には、耳部32が突出する方向における長さである。また、格子体30の高さと電極板20の高さは一致する。すなわち、電極板20の高さは上述した格子体30の高さHと同じ範囲であってよい。
測定箇所によって高さHが異なる場合、高さHの最大値が104mm以下であることが好ましい。本実施形態では、全ての測定箇所において、高さHが上述の範囲内となることが好ましい。
格子部31の高さH2は、上記のような高さH1を有する活物質充填部21が容易に得られる観点から、100mm以下、99mm以下、98mm以下又は97mm以下であってよく、94mm以上又は95mm以上であってよい。すなわち、高さH2は、94~100mm、95~100mm、94~99mm、95~99mm、94~98mm、95~98mm、94~97mm又は95~97mmであってよい。
高さH2は、格子骨31aの末端を結ぶ仮想線によって画定される領域の高さ(例えば、格子部31の上端(耳部側の端部)から下端(耳部とは反対側の端部)までの長さ)を測定することで求められる。
測定箇所によって高さH2が異なる場合、高さH2の最大値が100mm以下であることが好ましい。本実施形態では、全ての測定箇所において、高さH2が上述の範囲内となることが好ましい。
格子部31の幅W2は、上記のような幅W1を有する活物質充填部が容易に得られる観点から、136mm以上、140mm以上又は142mm以上であってよく、145mm以下、144mm以下又は143mm以下であってよい。なお、格子部31の幅W2とは、格子体30の幅方向(格子体30の主面に沿う方向のうち、格子体30の高さ方向に直交する方向)における格子部の長さである。
幅W2は、格子骨31aの末端を結ぶ仮想線によって画定される領域の幅(例えば、格子部31の幅方向の一端から他端までの長さ)を測定することで求められる。測定箇所によって幅W2が異なる場合、幅W2の最小値が136mm以上であることが好ましい。本実施形態では、全ての測定箇所において、幅W2が上述の範囲内となることが好ましい。
格子部31の幅W2に対する格子部31の高さH2の比(アスペクト比、H2/W2)は、より優れたサイクル性能が得られる観点から、好ましくは、0.74以下であり、0.71以下又は0.70以下であってもよい。上記アスペクト比(H2/W2)は、より優れたサイクル性能が得られる観点から、好ましくは、0.64以上であり、0.65以上又は0.66以上であってもよい。
格子体30の両主面において、格子部31の外形が異なる場合、両主面における、高さH2及び幅W2が上記範囲であることが好ましい。
格子部31の厚さ(積層方向の長さ)D2は、上記のような厚さD1を有する活物質充填部21が容易に得られる観点から、例えば、0.7~1.6mmであってよい。格子部31の厚さD2の範囲は正極の格子体(正極集電体)と負極の格子体(負極集電体)とで異なっていてよい。例えば、正極集電体の格子部31の厚さD2は、1.1mm以上又は1.2mm以上であってよく、1.6mm以下又は1.4mm以下であってよい。例えば、負極集電体の格子部31の厚さD2は、0.7mm以上、0.8mm以上又は0.9mm以上であってよく、1.3mm以下、1.2mm以下又は1.1mm以下であってよい。上記厚さは、例えば、格子部の交点の厚さである。
格子体30(負極集電体12、正極集電体14)は、例えば、鉛合金で形成されている。鉛合金は、鉛に加えて、スズ、カルシウム、アンチモン、セレン、銀、ビスマス等を含有する合金であってよく、具体的には、例えば、鉛、スズ及びカルシウムを含有する合金(Pb-Sn-Ca系合金)であってよい。
以上説明した格子体30は、格子体30を形成するためのシート(基材)の大きさ(高さ、幅及び厚さ)、エキスパンド方式によって上記シートを引き伸ばす際に加える力、エキスパンド格子体作製時のスリットの数等を調整することで製造可能である。
図5は、図1のV-V線における断面図であって、電極群及びその内部構造を示す図である。本実施形態では、電槽2の各セル室において、セル室の底壁2aから活物質充填部21の上端(耳部側の端部)までの高さH3が101mm以下となるように、電極板20(電極群7)がセル室に収容されていることが好ましい。高さH3が101mm以下である場合、より優れたサイクル性能が得られる傾向がある。同様の観点から、高さH3は、100mm以下、99mm以下又は98mm以下であってもよい。高さH3は、より優れたサイクル性能が得られる観点から、95mm以上又は96mm以上であってよい。
以上説明した鉛蓄電池1は、アイドリングストップシステム車用、又は、マイクロハイブリッド車用の鉛蓄電池として好適に用いられる。すなわち、本発明の一実施形態は、上述した鉛蓄電池1のアイドリングストップシステム車への応用、又は、マイクロハイブリッド車への応用である。
鉛蓄電池1は、例えば、電極板(負極板及び正極板)を得る電極板製造工程と、電極板を含む構成部材を組み立てて鉛蓄電池1を得る組立工程とを備える製造方法により製造される。
電極板製造工程では、例えば、格子体30(負極集電体12、正極集電体14)に活物質ペースト(負極活物質ペースト、正極活物質ペースト)を保持させた後に、熟成及び乾燥することにより、未化成の電極活物質(負極活物質、正極活物質)を備える電極板(負極板、正極板)を得る。この際、負極集電体12及び正極集電体14として、上述した格子体30を用いることで、容易に実施形態の電極板20(負極板9及び正極板10)を得ることができる。
活物質ペースト(負極活物質ペースト、正極活物質ペースト)は、例えば、鉛粉、添加剤、溶媒(例えば水又は有機溶媒)及び硫酸(例えば希硫酸)を含んでいる。活物質ペーストは、例えば、鉛粉と添加剤とを混合することにより混合物を得た後に、この混合物に溶媒及び硫酸を加えて混練することにより得られる。
鉛粉としては、例えば、ボールミル式鉛粉製造機又はバートンポット式鉛粉製造機によって製造される鉛粉(ボールミル式鉛粉製造機においては、主成分PbOの粉体と鱗片状金属鉛の混合物)が挙げられる。
格子体30に活物質ペーストを保持させる際には、格子体30の格子部31の全体に活物質ペーストを充填することが望ましいが、格子部31の一部に活物質ペーストが充填されない部分が存在してもよい。この場合、活物質ペーストが充填された部分のみが活物質充填部21を形成する。
熟成は、温度35~85℃、湿度50~98RH%の雰囲気で15~60時間行われてよい。乾燥は、温度45~80℃で15~30時間行われてよい。
組立工程では、例えば、得られた未化成の電極板(未化成の負極板及び未化成の正極板)を、セパレータ11を介して積層し、同極性の電極板の耳部をストラップで溶接させて電極群を得る。この電極群を電槽内に配置して未化成の鉛蓄電池を作製する。次に、未化成の鉛蓄電池に希硫酸を入れて、直流電流を通電して電槽化成する。続いて、化成後の硫酸の比重(20℃)を適切な電解液の比重に調整することで、鉛蓄電池1が得られる。化成に用いる硫酸の比重(20℃)は、1.15~1.25であってよい。化成後の硫酸の比重(20℃)は、好ましくは1.25~1.33、より好ましくは1.26~1.30である。化成条件及び硫酸の比重は、電極板のサイズに応じて調整することができる。化成処理は、組立工程において実施されてもよく、電極板製造工程において実施されてもよい(タンク化成)。
以上、本発明の鉛蓄電池、電極板、格子体及びそれらの製造方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
上記実施形態では、鉛蓄電池1は液式鉛蓄電池であり、少なくとも電極活物質充填部全体が電解液に浸かる(例えば、電解液の液面がストラップ上部となる)ように構成されているが、他の一実施形態では、鉛蓄電池は、制御弁式鉛蓄電池、密閉式鉛蓄電池等であってもよい。
また、上記実施形態では、鉛蓄電池1は例えば自動車用鉛蓄電池であり、直流電圧12Vを昇圧又は降圧して駆動するため、6個の極板群を直列に接続している。すなわち、セル室の数が6個であり、2V×6=12Vとしている。鉛蓄電池1を他の用途で用いる場合は、セル室の数は6個でなくてもよい。
また、鉛蓄電池が備える正極板の少なくとも一部が上記電極板20であることが好ましく、正極板の少なくとも一部及び負極板の少なくとも一部が上記電極板20であることがより好ましいが、鉛蓄電池が備える電極板の一部が電極板20とは異なる構成であってもよい。また、全ての電極板(負極板9、正極板10)が上述した電極板20であってもよい。
また、上記実施形態では、負極板9が袋状のセパレータ11に収容されているが、正極板10が袋状のセパレータ11に収容されていてもよい。また、セパレータ11の形状は袋状以外の形状(例えばシート状)であってもよい。
また、上記実施形態では、格子体がエキスパンド格子体であるが、格子体は他の製法により製造される格子体であってもよい。格子体は、例えば、パンチング方式により製造されるパンチング格子体であってもよい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例のみに限定されるものではない。
(格子体の作製)
鉛合金からなる圧延シートにエキスパンド加工を施すことにより格子体として、正極集電体A及びB、並びに、負極集電体A及びBを作製した。
正極集電体Aの高さは116mmであり、格子部の高さH2は112mmであり、幅W2は143mmであり、厚さD2は1.5mmであった。また、負極集電体Aの高さは116mmであり、格子部の高さH2は112mmであり、幅W2は142mmであり、厚さD2は1.0mmであった。
正極集電体Bの高さHは99.5mmであり、格子部の高さH2は95.5mmであり、幅W2は143mmであり、厚さD2は1.4mmであった。また、負極集電体Bの高さHは99.5mmであり、格子部の高さH2は95.5mmであり、幅W2は142mmであり、厚さD2は1.0mmであった。
<比較例1>
(電槽の準備)
上面が開放された箱体からなり、内部が隔壁によって6つのセル室に区切られた電槽を準備した。
(負極板の作製)
負極活物質の原料として鉛粉を用いた。リグニンスルホン酸ナトリウム(日本製紙株式会社製、商品名:バニレックスN)、炭素材料(比表面積0.9m2/gの黒鉛)、ポリエチレンテレフタレート繊維(カットファイバー、繊維長:3mm)及び硫酸バリウムの混合物を鉛粉に添加した後に乾式混合した。次に、水を加えた後に混練した。続いて、比重1.280の希硫酸を少量ずつ添加しながら混練して、負極活物質ペーストを作製した。
上記で得られた負極集電体Aの格子部に、負極活物質ペーストを充填した後、温度50℃、湿度98%の雰囲気で24時間熟成した。その後、温度50℃で16時間乾燥して、未化成の負極活物質を有する負極板を作製した。
(正極板の作製)
鉛粉に対して、補強用短繊維としてアクリル繊維0.25質量%(鉛粉の全質量基準)を加えて乾式混合した。次に、得られた鉛粉を含む混合物に対して、水3質量%及び希硫酸(比重1.55)30質量%を加えて1時間混練して正極活物質ペーストを作製した。正極活物質ペーストの作製に際しては、急激な温度上昇を避けるため、希硫酸(比重1.55)の添加は段階的に行った。なお、水及び希硫酸の配合量は、鉛粉及び補強用短繊維の全質量を基準とした配合量である。
上記で得られた正極集電体Aの格子部に、正極活物質ペーストを充填した後、温度50℃、湿度98%の雰囲気で24時間熟成した。その後、温度50℃で16時間乾燥して、未化成の正極活物質を有する正極板を作製した。
(電池の組み立て)
袋状に加工したポリエチレン製のセパレータに未化成の負極板を挿入した。次に、未化成の正極板6枚と、袋状セパレータに挿入された未化成の負極板7枚とを交互に積層した。続いて、キャストオンストラップ(COS)方式で、同極性の電極板の耳部同士を溶接して極板群(電極群)を作製した。この極板群を6つ用意し、電槽に挿入してEN規格の12Vセル電池を組み立てた。その後、上記で調製した電解液をストラップが浸かる高さまで注入し、10.4Aにて20時間の定電流で化成を行った。化成後の電解液の比重は、1.28になるように調整した。これにより比較例1の鉛蓄電池を得た。
比較例1の鉛蓄電池における、正極板の活物質充填部(正極活物質充填部)の高さH1は112mmであり、幅W1は143mmであり、厚さD1は1.6mmであり、セル室の底壁から活物質充填部上端までの高さH3は115mmであった。また、負極板の活物質充填部(負極活物質充填部)の高さH1は112mmであり、幅W1は142mmであり、厚さD1は1.2mmであり、セル室の底壁から活物質充填部上端までの高さH3は115mmであった。
<実施例1>
格子体の種類を変更したこと、及び、極板群単位で比較したときに、電極板の対抗面積が比較例1と同等となるように、電極板の枚数を変更したこと以外は、比較例1と同様にして鉛蓄電池を作製した。具体的には、正極集電体A及び負極集電体Aに代えて正極集電体B及び負極集電体Bを用い、正極板の枚数を7枚とし、負極板の枚数を8枚とした。
実施例1の鉛蓄電池における、正極板の活物質充填部(正極活物質充填部)の高さH1は95.5mmであり、幅W1は143mmであり、厚さD1は1.5mmであり、セル室の底壁から活物質充填部上端までの高さH3は96.3mmであった。また、負極板の活物質充填部(負極活物質充填部)の高さH1は95.5mmであり、幅W1は142mmであり、厚さD1は1.2mmであり、セル室の底壁から活物質充填部上端までの高さH3は96.3mmであった。
<サイクル試験>
以下の手順でサイクル試験を行い、サイクル性能(DOD25%寿命性能)及び試験後の成層化度合いを評価した。
まず、充電が完了した鉛蓄電池(放電容量:60Ah、20時間率電流:3A)を、湯浴温度が25℃±2℃に設定された気槽中に配置した。次いで、以下のサイクルユニット(a)~(c)を1サイクルとして、(a)~(c)をこの順で繰り返し実施した。
(a)15A(20時間率電流の5倍に相当)で1時間放電した。放電下限電圧は10.0Vよりも大きいものとした。
(b)14.8Vの定電圧定電流(制限電流30A(20時間率電流の10倍に相当))で175分間充電した。
(c)7.5A(20時間率電流の2.5倍に相当)で5分間充電した。
この試験は、EN規格に従ったサイクル試験である。この試験では、鉛蓄電池の電圧が10.5Vを下回った時点で寿命に達したと判断し、寿命に達するまでのサイクル数を比較することによりサイクル特性を評価した。比較例1の鉛蓄電池のサイクル数は、160回であり、実施例1の鉛蓄電池のサイクル数は220回であった。
サイクル試験後の鉛蓄電池について、電池上部(電解液の液面付近)の電解液の比重及び電池下部(セル室の底壁から高さ20mmの位置)の電解液の比重を測定し、これらの差(下部の比重-上部の比重)を比較することにより成層化度合いを評価した。比較例1では、上記の差が0.036g/cmであったのに対し、実施例1では、上記の差が0.015g/cmであり、実施例1において成層化が抑制されていることが確認された。
サイクル試験後の鉛蓄電池から電極板(正極板)を取り出し、活物質充填部を観察した。サイクル試験後の電極板を図6に示す。図6の(a1)は、比較例1の電極板を示す写真であり、(b1)は、実施例1の電極板を示す写真である(両写真の縮尺は同一である)。図6の(a2)及び(b2)は、(a1)及び(b2)に示す写真の模式図であり、活物質充填部における、電極活物質の脱落部分A、泥状化部分B及び非泥状化部分(未劣化部分)Cを示す図である。
図6に示すように、実施例1の鉛蓄電池では、活物質充填部全体が泥状化部分となっているのに対し(図6の(b1)及び(b2)参照)、比較例1の鉛蓄電池では、活物質充填部上部で電極活物質が脱落しており、また、活物質充填部下部側ほど電極活物質が泥状化せずに残っていることが確認された(図6の(a1)及び(a2)参照)。これらの結果より、実施例1の鉛蓄電池は、比較例1の鉛蓄電池よりも電極活物質の利用効率に顕著に優れており、活物質充填部下部での電池反応が進行しやすいことが確認された。本発明者らは、これらに起因して優れたサイクル性能が得られたと推察している。
1…鉛蓄電池、9…負極板(電極板)、10…正極板(電極板)、11…セパレータ、12…負極集電体(格子体)、12a…負極耳部(耳部)、13…負極活物質充填部(活物質充填部)、14…正極集電体(格子体)、14a…正極耳部、15…正極活物質充填部(活物質充填部)、20…電極板、21…活物質充填部、30…格子体、31…格子部、32…耳部、33…上枠部、34…下枠部。

Claims (5)

  1. 鉛蓄電池用電極板であって、
    格子部及び当該格子部の一端側に突出して設けられた耳部を備える格子体と、
    前記格子体に保持された電極活物質からなる活物質充填部と、を備え、
    前記鉛蓄電池の高さ方向における前記活物質充填部の長さが、95~99mmであり、
    前記活物質充填部の幅が、140~145mmである、電極板(ただし、高さが100mm以上の格子体を備える電極板は除く。)
  2. 前記格子体がエキスパンド格子体である、請求項1に記載の電極板。
  3. 鉛蓄電池の電極板に用いられる格子体であって、
    格子部及び当該格子部の一端側に突出して設けられた耳部を備え、
    前記鉛蓄電池の高さ方向における前記格子部の長さが、95~99mmであり、
    前記格子部の幅が、140~145mmである、格子体(ただし、高さが100mm以上である格子体は除く。)
  4. エキスパンド格子体である、請求項に記載の格子体。
  5. 請求項1又は2に記載の電極板、又は、
    請求項3又は4に記載の格子体と、当該格子体に保持された電極活物質からなる活物質充填部とを備える電極板、
    を備える、鉛蓄電池。
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