JP7219963B2 - 電気式ピザ窯 - Google Patents

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この発明は、電気式ピザ窯に関し、特にピザ生地の投入口に蓋をしなくても、業務用の薪(まき)窯やガス窯と同じように、ピザを焼きムラなくスピーディーに(90秒の間で)焼き上げられる、業務用の実力を持つ電気式ピザ窯に関する。
電気式ピザ窯としては、電気ヒーターを、焼成室の内側の上面と下面とピザ生地の投入口と対向する側面に配設したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この電気式ピザ窯では、焼成室に回転台を設け、回転台が一回転する間にピザ生地を焼き上げることで、投入口側で外部へ失われる熱量を、投入口と対向する奥側で補って、ピザ生地の投入口に蓋をしなくても、焼きムラをなくせるようになっている。
ピザ窯ではないものの、焼成室の上下部に電気ヒーターを配置し、上部に配置された電気ヒーターのうち、生地の投入口近くの電気ヒーターの容量を大きくした電気式オーブンが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この電気式オーブンでは、焼成室内の温度降下が激しい開閉扉近くに、容量の大きな電気ヒーターを配置することで、焼成室内が均一な温度状態になるように制御して、焼きムラをなくせるようになっている。
特開2009-5593号公報(段落0013、図3) 特開2004-16092号公報(段落0012,0042、図3)
前記特許文献1に係る電気式ピザ窯では、回転台が一回転する間にピザ生地を焼き上げることで、焼きムラをなくせるようになっているところ、投入口側で外部へ失われる熱量を投入口と対向する奥側で補っているために、焼成室内は均一な温度状態になっていない。そのため、前記特許文献1に係る電気式ピザ窯では、回転台が一回転する間に焼きムラなくピザ生地が焼き上がるように、回転台の回転速度を調節しなくてはならず、回転台の回転速度の調節が煩雑になる。特に、ビザの大きさやトッピングの違い、薄い生地のミラノ風や、厚みのある生地でふちの部分が厚いナポリ風などの種類の違いに対応させて回転台の回転速度を調節することは容易なことではない。
前記特許文献2に係る電気式オーブンでは、焼成室内の温度降下が激しい開閉扉近くに、容量の大きな電気ヒーターを配置することで、焼成室内が均一な温度状態になるように制御しているところ、焼成中は開閉扉を閉めることを前提にしているために、焼き加減を確認するために開閉扉を何度か開くことになる。そのため、前記特許文献2に係る電気式オーブンでは、焼き加減を確認するために開閉扉を開くたびに、開閉扉近くで温度低下が生じてしまい、特にふちの部分が厚いナポリ風では焼きムラが生じやすい。
そして、前記特許文献2に係る電気式オーブンでは、焼きムラが生じないように、開閉扉の開閉回数を少なくしようとすると、焼き加減を料理人の経験と勘に頼らなければならず、焼き上がりに個人差が生じやすい。
また、前記特許文献2に係る電気式オーブンでは、加熱中は開閉扉を閉めることを前提にしているために、焼き上げたビザを取り出すために開閉扉をしばらく開けておくと、焼成室内の温度が全体的に下がってしまう。そのため、前記特許文献2に係る電気式オーブンでは、ピザを連続して焼こうとすると、いったん開閉扉を閉じて焼成室内の温度が上がるのを待たなくてはならない。
そこで、この発明では、前記した課題を解決し、ピザ生地の投入口に蓋をしなくても、業務用の薪窯やガス窯と同じように、ピザを焼きムラなくスピーディーに(90秒の間で)焼き上げられる、業務用の実力を持つ電気式ピザ窯を提供することを目的とする。また、この発明では、ピザを連続して焼いても、一枚目と同じように、ピザを焼きムラなくスピーディーに(90秒の間で)焼き上げられる、業務用の実力を持つ電気式ピザ窯を提供することも目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明では、電気によってピザを焼き上げる電気式ピザ窯を、ピザ生地が投入される投入口を有し、投入されたピザ生地を焼成する焼成室を備え、その焼成室にピザ生地が載置される炉床と、焼成室内の空気と炉床を加熱する電気ヒーターを設けるように構成した。そして、電気ヒーターを、焼成室の内側の上部に、焼成室の中央部よりも周辺部で、炉床との距離を近くして配設するようにした。
請求項2に係る発明では、電気ヒーターを、焼成室の内側であって、投入口と投入口と対向する側の上部に、焼成室の中央部よりも炉床との距離を近くして配設するようにした。
請求項1に係る発明によれば、電気ヒーターを、焼成室の内側の上部に、焼成室の中央部よりも周辺部で、炉床との距離を近くして配設するようにしたので、電気ヒーターを半円球状に配設させることができる。
ここで、業務用の薪窯やガス窯は、耐火性のれんがなどで作られた石窯が主流であるところ、この石窯は焼成室が半円球状の天井(ドームともいう。)になっている。そのため、薪窯やガス窯では、薪やガスを燃やして発生させた熱気が焼成室内を上昇し、半円球状の天井に沿って薪やガスを燃やしている反対側に流れて熱気の対流が起こるようになっていて、焼成室全体を均一に加熱できるようになっている。また、薪窯やガス窯では、半円球状の天井に熱気が溜(た)まるようになっていて、焼成室の温度を一定に保(たも)てるようになっている。そして、薪窯やガス窯では、半円球状の天井に溜まった熱気がいっぱいになって、排気筒やピザ生地の投入口から押し出されるようになっていて、投入口の近くでも温度が下がらずピザ生地を焼けるようになっている。
そこで、請求項1に係る発明によれば、半円球状に配設された電気ヒーターから空気を加熱することで、薪窯やガス窯と同じように、半円球状の天井に熱気が溜まった状態にできる。そして、請求項1に係る発明によれば、溜まった熱気がいっぱいになって押し出されるように対流が起きるので、焼成室全体を均一に加熱することができる。そのため、請求項1に係る発明によれば、厚みのある生地でふちの部分が厚いナポリ風でも焼きムラなく焼き上げることができる。
また、請求項1に係る発明によれば、薪窯やガス窯と同じように、溜まった熱気に対流が起き、対流した熱気の一部がピザ生地の投入口から押し出されるようになるので、投入口の近くに熱気が流れ込むようにすることができる。そのため、請求項1に係る発明によれば、ピザ生地の投入口に蓋をしなくても、投入口の近くの温度が下がらないようにすることができる。
さらに、請求項1に係る発明によれば、薪窯やガス窯と同じように、半円球状の天井に熱気が溜まった状態に、言い換えると、半円球状の天井に熱を溜めた状態にできるので、焼成室内と炉床の温度を薪窯やガス窯で得られる温度にまで上げることができる。そのため、請求項1に係る発明によれば、厚みのある生地でふちの部分が厚いナポリ風でも90秒の間で焼き上げる(焼成ともいう。)ことができる。そして、請求項1に係る発明によれば、電気式でも、「「Verace Pizza NapoletanaもしくはVera Pizza Napoletana」(真のナポリピッツァ)の標章取得に係る国際規約」によって要求される特徴の一つの「焼成の時間は60秒から90秒の間でなくてはならない。」ことを満たすことができる。
加えて、請求項1に係る発明によれば、薪窯やガス窯と同じように、半円球状の天井に熱気が溜まった状態に、言い換えると、半円球状の天井に熱を溜めた状態にできるので、焼成室の温度を一定に保つことができる。そのため、請求項1に係る発明によれば、ピザを焼き終えても焼成室の温度が下がらないため、焼成室内の温度が上がるのを待たなくてもよく、ピザを連続して焼いても、一枚目と同じように、ピザを焼きムラなく90秒の間で焼き上げることができる。
その上、請求項1に係る発明によれば、薪窯やガス窯と同じように、半円球状の天井に熱気が溜まった状態に、言い換えると、半円球状の天井に熱を溜めた状態にできるので、焼成室内と炉床の温度を効率的に上げることができる。そのため、請求項1に係る発明によれば、電源を入れてから温度が上がるまでの時間が短く、窯の立ち上がりを早くすることができる。
請求項2に係る発明では、電気ヒーターを、焼成室の内側であって、投入口と投入口と対向する側の上部に、焼成室の中央部よりも炉床との距離を近くして配設するようにしたので、より単純な構造で半円球状の天井の機能を実現することができ、より単純な構造で投入口の近くに熱気が流れ込むようにすることができる。
以上、請求項1と請求項2に係る発明に分けてこの発明の効果について説明したところ、この発明では、ピザ生地の投入口に蓋をしなくてよいので、投入口をのぞいて焼き加減を確認しやすく、ピザ生地を焼成室の中で移動させて熱を均等に行き渡らせやすい。このように、この発明では、薪窯やガス窯と同じように、焼き加減を確認しながらピザ生地を移動させて焼き上げられるので、薪窯やガス窯で経験を積んだ料理人でも電気式ピザ窯を受け入れやすい。
また、この発明では、ピザ生地の投入口に蓋をしなくてよいので、投入口から炉内の様子、具体的にはビザを焼き上げる様子や、炎を連想させる電気ヒーターが発する光の様子が見えて、薪窯やガス窯と同じように、調理を演出することができる。
加えて、この発明では、電気を熱源にしたので、薪窯やガス窯で必要なすす取りなどのメンテナンスが不要になり、面倒なピザ窯のメンテナンスを楽にすることができる。
また、この発明では、電気を熱源にしたので、薪窯やガス窯と異なり、排煙や換気を気にすることなく、ピザ窯を設置することができる。そこで、この発明では、例えば百貨店の地下階にある食料品売り場(デパ地下ともいう。)や、駅構内の商業施設(駅ナカともいう。)でもピザ窯を導入することができる。
さらに、この発明では、電気を熱源にしたので、コンセントがあれば、ピザ窯を設置することができる。そこで、この発明では、ピザ窯を厨房(ちゅうぼう)やカウンターキッチンなどお客様から見える位置に設置でき、例えば手軽にメニューを増やしたい喫茶店や、雰囲気を重視するカフェテリア方式の学生食堂やフードコートなどでもピザ窯を導入することができる。
実施形態に係る電気式ピザ窯の斜視図である。 実施形態に係る電気式ピザ窯の焼成室のイメージ図である。 実施形態に係る電気式ピザ窯の使用状態を示す説明図である。 他の実施形態に係る電気式ピザ窯の斜視図である。 別の他の実施形態に係る電気式ピザ窯の斜視図である。
まず、この発明の創作の基礎となる事項について簡単に説明する。出願人は、1977年(昭和52年)に、かっぱ橋道具街の中央に、食品加工機械メーカー梶原工業株式会社の厨房設備事業部が独立して誕生した。
出願人は、設立当初から、浅草合羽橋に足を運ばれる飲食店の方はもとより、各種食品工場や、大手食品メーカーの研究室、病院、給食施設の方など、幅広い分野のお客様に、最新の調理道具や機器をご紹介しつつ、お客様のご要望にお応えした特注品を製作してきた。そして出願人は、お客様の要望にお応えできる製品開発を通じて、「プロを相手に、質とサービスを重視」して、かっぱ橋道具街でナンバーワンの売り上げを誇るまでに成長してきた。
発明者らは、お客様のご要望にお応えした特注品の製作を担っている。発明者らは、お客様の、排ガスやガス漏れの心配がなく、快適な環境での作業とのご要望にお応えして、安全で安心な電気式のたこ焼き機や、たい焼き機、大判焼き機を開発してきた。そして、発明者らは、これらの特注品の製作を通じて、電気式焼き物機についての知見を深めていった。
発明者らは、電気式焼き物機についての知見を深めていく中で、窯内を高温で維持する必要があるため、業務用としては薪やガスが主流のビザ窯についても、安全で安心な電気式にできると、お客様に喜んでいただけると考えるようになった。この発明は、まさに電気式焼き物機に熟知した発明者らが、安全で安心な電気式を提供したいとの思いから創作したものである。
発明者らは、業務用の薪窯やガス窯では薪やガスの炎でピザ生地を焼いているのではなく、熱気を対流させて窯内を高温にして、熱でピザ生地を焼いていることに注目した。そして、発明者らは、電気ヒーターは温度が高いところから低いところへ移動する輻射(ふくしゃ)熱を利用しているために熱気の対流が起こりにくいところ、業務用の薪窯やガス窯で作られる石窯のように窯内に熱気が溜まるようにできれば、熱気の対流を起こさせることができることを見いだし、この発明を創作するに至ったものである。
次に、この発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、実施形態に係る電気式ピザ窯の斜視図である。図1に示すように、電気式ピザ窯1は、ピザ生地が投入される投入口2を有する焼成室3に、ピザ生地が載置される炉床4と、焼成室3内の空気と炉床4を加熱する電気ヒーター5を設けて構成されている。
投入口2は、ピザ生地を焼成室3の中に投入するための開口であり、ピザ生地を投入しやすいように、横に広く形成されている。そして、この発明では、投入口2は、電気式ピザ窯にもかかわらず、薪窯やガス窯と同じように、蓋なしの開口である。
焼成室3は、投入されたピザ生地を焼き上げる(焼成ともいう。)場所で、ここでは直方体状空間である。
炉床4は、熱を蓄熱してピザ生地を焼き上げる石板であり、ここでは蓄熱性に優れた天然溶岩の石板である。
電気ヒーター5は、焼成室3内の空気と炉床4を加熱する、電気を熱源とするヒーターであり、ここでは数千度までの高温設計が可能なカーボンヒーターである。ここで、カーボンヒーターとは、発熱体の材料として導電性素材である炭素繊維(カーボンともいう。)を用いた電気ヒーターの一種で、炭素繊維の薄板を石英管に不活性ガスとともに封入したものである。
電気ヒーター5は、カーボンヒーターのうち、炭素繊維の薄板を石英管に不活性ガスとともに封入した単管タイプのヒーターと反射板を太い石英管に不活性ガスとともに封入した二重管タイプのヒーターが好ましい。この二重管タイプのヒーターは、反射板を内蔵することで、ヒーターからの放熱に指向性を持たせられるようになっている。
さらに、図1に示すように、電気式ピザ窯1は、炉床4の延伸上に、ビザ生地を出し入れするためのテーブルとして袖石6と、焼成室3内の余分な熱気を排気する排気筒7を備えている。
そして、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、電気ヒーター5が、焼成室3の内側の上部に、焼成室3の中央部よりも周辺部で、炉床4との距離を近くして配設されている。
図2は、実施形態に係る電気式ピザ窯1の焼成室3のイメージ図である。実施形態に係る電気式ピザ窯1では、電気ヒーター5が、焼成室3の内側の上部に、投入口2と投入口2と対向する側が、焼成室3の中央部よりも炉床4との距離を近くして6本ほど配設されている。そのため、図2に示すように、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、焼成室3を側面から見ると、電気ヒーター5が、焼成室3の内側にドーム状、より正しくは船底を逆さにしたような、中央が両端より高くなった船底天井状に配設されている。
ここで、電気ヒーター5については、カーボンヒーターが好ましい。図2に示すように、カーボンヒーターは、炭素繊維の薄板5aを石英管5bに不活性ガスとともに封入した単管タイプのヒーターと反射板5cを太い石英管5bに不活性ガスとともに封入した二重管タイプのヒーターであって、反射板5cを内蔵することでヒーターからの放熱に指向性を持たせられるようになっている。そして、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、カーボンヒーターは、図2中の矢印で示すように、炉床4に向けて放熱するように設置されている。
図2中の矢印で示すように、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、電気ヒーター5が炉床4に向けて放熱するように設置されているため、電気ヒーター5が発する輻射熱によって炉床4が加熱される。そして、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、炉床4が加熱されることで発生した熱気が、図2中の破線矢印で示すように、焼成室3内を上昇する。
実施形態に係る電気式ピザ窯1では、電気ヒーター5が焼成室3の内側にドーム状、より正しくは船底天井状に配設されているため、熱源(電気ヒーター5のことをいう。)に船底天井状のくぼみができる。そして、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、焼成室3内を上昇した熱気が熱源のくぼみに溜まることで、図2中の破線矢印で示すように熱気の対流が起こり、焼成室3内が均一な温度状態になる。また、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、焼成室3内を上昇した熱気が熱源のくぼみに溜まることで、焼成室3内と炉床4の温度が薪窯やガス窯で得られる温度にまで上がり、この温度が一定に保たれる。
ここで、焼成室3内に熱気の対流が起こる仕組みについて説明する。実施形態に係る電気式ピザ窯1では、熱源のくぼみに溜まっている熱気が、くぼみいっぱいになって押し出されることで、上から下に熱気の流れが生じる。このとき、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、投入口2が蓋なしの開口であるために、投入口2から暖められ膨張した空気が押し出されるため、投入口2側から上から下に熱気の流れが生じる。このようにして、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、図2中の破線矢印で示すように熱気の対流が起こるものである。
そして、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、薪窯やガス窯と同じように熱気の対流が起こるために、焼成室3全体と炉床4全面が均一な温度状態になる。そのため、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、厚みのある生地でふちの部分が厚いナポリ風でも焼きムラなく焼き上げられる。
また、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、熱源のくぼみに溜まった熱気の一部が、ピザ生地の投入口2から押し出されるように流れる。そのため、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、常に投入口2の近くに熱気が流れ込むために、投入口2に蓋をしなくても、投入口2の近くの温度が下がらない。
さらに、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、熱源のくぼみに熱気が溜まった状態に、言い換えると、熱源のくぼみに熱を溜めた状態になるために、焼成室3と炉床4の温度を薪窯やガス窯で得られる温度にまで上げられる。そのため、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、厚みのある生地でふちの部分が厚いナポリ風でも90秒の間で焼き上げられる。
図3は、実施形態に係る電気式ピザ窯1の使用状態を示す説明図である。図3に示すように、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、ピザ生地の投入口2に蓋をしなくてよいために、投入口2をのぞいてピザ生地Pの焼き加減を確認しやすい。また、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、先端が平らな棒状の道具(パーラーTという。)を使って、ピザ生地Pを窯の中で移動させて熱を均等に行き渡らせやすい。そのため、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、ビザの大きさやトッピングの違いや、薄い生地のミラノ風や、厚みのある生地でふちの部分が厚いナポリ風などの種類の違いがあっても、焼きムラなく焼き上げられる。
図4は、他の実施形態に係る電気式ピザ窯の斜視図である。図4に示すように、他の実施形態に係る電気式ピザ窯11は、電気ヒータ-51が、焼成室3の内側の上部に、焼成室3の中央部から放射状に、中央部よりも周辺部で炉床4との距離を近くして配設されている。そして、他の実施形態に係る電気式ピザ窯11でも、電気ヒーター51の配列がドーム状になる。
図5は、別の他の実施形態に係る電気式ピザ窯の斜視図である。図5に示すように、別の他の実施形態に係る電気式ピザ窯12は、電気ヒータ-52が、焼成室3の内側の上部に、焼成室3の中央部から螺旋(らせん)状に、中央部よりも周辺部で炉床4との距離を近くして配設されている。そして、別の他の実施形態に係る電気式ピザ窯12でも、電気ヒーター52の配列がドーム状になる。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は前記実施形態には限定されない。例えば、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、焼成室3を直方体状と説明したところ、焼成室3をドーム状にしてもかまわない。そして、この発明では、焼成室3をドーム状にすると、より効率的に窯内に熱気が溜まるようにでき、より効率的に熱気の対流を起こさせることができるものである。なお、この発明では、焼成室3をドーム状にしなくても、電気ヒーター5の配列をドーム状にすることで、石窯のように窯内に熱気が溜まるようにでき、熱気の対流を起こさせることができることを見いだしたものである。
また、実施形態に係る電気式ピザ窯1では、電気ヒータ-5がカーボンヒーターが好ましいと説明したところ、電気ヒータ-5をシーズヒーターやカートリッジヒーター、プレートヒーターにしてもかまわない。
この発明において、焼成室の周辺部とは、中央部の周りの部分であって、周りの部分の一回りと、周りの部分の一部をいう。
1 電気式ピザ窯
2 投入口
3 焼成室
4 炉床
5 電気ヒーター

Claims (2)

  1. 電気によってピザを焼き上げる電気式ピザ窯であって、
    ピザ生地が投入される投入口を有し、投入されたピザ生地を焼成する焼成室を備え、
    前記焼成室には、ピザ生地が載置される炉床と、焼成室内の空気と炉床を加熱する電気ヒーターが設けられ、
    前記電気ヒーターが、焼成室の内側の上部に、焼成室の中央部よりも周辺部で、炉床との距離を近くして配設されていることを特徴とする電気式ピザ窯。
  2. 前記電気ヒーターが、焼成室の内側であって、投入口と投入口と対向する側の上部に、焼成室の中央部よりも炉床との距離を近くして配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電気式ピザ窯。
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