JP7219659B2 - シャッターの改修方法 - Google Patents
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Description
躯体に設置した左右のガイドレールと、
左右のガイドレール間の開口部を開閉するシャッターカーテンと、
ブレーキを備えており、モータを備えていない手動開閉機と、
手動閉鎖装置と、
火災検知信号の入力あるいは前記手動閉鎖装置からの操作に応じてブレーキを解放してシャッターカーテンを自重降下させる自動閉鎖装置と、
シャッターカーテン降下時に障害物を検知して障害物検知信号を生成する障害物検知手段と、
障害物検知信号の入力に応じてブレーキ復帰信号を生成してブレーキを復帰させて自重降下中のシャッターカーテンを停止させる制御装置と、
前記制御装置と電気的に接続されており、当該制御装置に電力を供給する商用電源と、
を備えたシャッターにおいて、
前記手動開閉機を、ブレーキ及びモータを備えている電動開閉機に交換すること、
商用電源とは異なる臨時電源と電気的に接続可能な接続部を設けること、
前記電動開閉機と前記接続部を電気的に接続すること、
を含む、シャッターの改修方法、である。
典型的には、さらに、前記臨時電源を用いてシャッターカーテンの開操作を行う電動開放操作部を設けること、を含む。
本発明において、シャッターカーテン降下時に障害物を検知して障害物検知信号を生成する障害物検知手段は有線式(例えば、コードリール方式)、無線式(例えば、赤外線や電波を用いる方式)のいずれのタイプでもよい。
1つの態様では、火災検知信号、前記手動閉鎖装置からの手動閉鎖信号、障害物検知信号は、前記制御装置に入力され、これらの信号を受信した制御部は、自動閉鎖装置(ブレーキ解放機構、ブレーキ復帰機構を備える)に所定の信号を送信する。
より具体的には、制御装置(危害防止連動中継器)は、火災時には、煙感知器の検知に基づく防災盤からの信号(例えばDC24V)に基づいて作動信号(ブレーキ解放信号)を自動閉鎖装置に出力することで、自動閉鎖装置(ブレーキ解放機構)を作動させて手動開閉機のブレーキを解放し、シャッターカーテンを自重降下させて火災の延焼を防止し、シャッターカーテンの降下中に障害物を検知した場合には、障害物検知手段からの信号に基づいて、ブレーキ復帰信号を自動閉鎖装置に出力することで、自動閉鎖装置(ブレーキ復帰機構)を作動させて手動開閉機のブレーキを復帰してシャッターカーテンの降下を停止させる。
1つの態様では、前記制御装置は、小容量のバッテリを備えており、停電時であっても、前記バッテリの電力を用いて、自動閉鎖装置に信号を出力可能となっている。
本明細書において、自動閉鎖装置には、ブレーキの解放・復帰手段としての作動部が含まれ得るものとし、前記作動部は、自動閉鎖装置本体に隣接又は一体化して設けても、あるいは、自動閉鎖装置本体と離間して設けてもよい。
前記電動開閉機と前記接続部を電気的に接続することは、前記電動開閉機と前記電源接続装置の前記接続部を電気的に接続することである。
1つの態様では、前記筐体はいわゆる操作ボックスであり、前記開放操作部及び前記接続部は、操作ボックスとしての筐体内(例えば、筐体内の前面部)に設けてある。
1つの態様では、前記開放操作部と前記接続部は、前記開放操作部が上側、前記接続部が下側に位置して、上下に隣接して設けてある。
なお、電源接続装置において、前記接続部と前記電動開放操作部が、別個の筐体に設けられていてもよい。
なお、接続部と電動開放操作部は必ずしも近傍に設けなくてもよい。
また、改修方法に「前記臨時電源を用いてシャッターカーテンの開操作を行う電動開放操作部を設けること」を含まない態様としては、例えば、臨時電源を用いる時に電動開放操作部が用意される場合、より具体的には、接続部とコンセント(発電機等)の間のコードに電動開放操作部が設けてあり、臨時電源が接続される場合に電動開放操作部が用意される態様、あるいは、電源接続装置に前記接続部とは別のコネクタが設けてあり、臨時電源を用いる場合に電動開放操作部を前記コネクタに接続する態様等が挙げられる。
1つの態様では、手動閉鎖装置は、操作ボックスとしての筐体内に設けてある。
1つの態様では、手動閉鎖装置、電源接続装置がそれぞれ独立した筐体内に設けられるが、共通する筐体内に設けるように改修してもよい。
典型的には、前記臨時電源としての発電機は可搬式発電機である。
1つの態様では、前記臨時電源としてのバッテリは、シャッターを開閉可能な電力を供給可能なバッテリを備えた移動体、例えば電気自動車等であってもよい。
1つの態様では、改修によって得られたシャッターにおいて、前記電動開閉機は、通常時には前記臨時電源及び前記商用電源を含むいかなる電源にも接続されておらず、開口部を開放する時に、前記臨時電源と、前記臨時電源を用いてシャッターカーテンの開操作を行う電動開放操作部と、を用意し、前記接続部に前記臨時電源を接続することで、前記電動開放操作部から開操作によってシャッターカーテンを電動上昇させるように構成されている。
すなわち、臨時電源は、通常のシャッター装置の使用状態では、前記接続部に接続されておらず、開閉機に対して電力を供給可能な状態に無い電源であり、シャッターの電動駆動が必要となった時にのみ一時的に前記接続部に接続される電源である。
1つの態様では、前記シャッター装置は、倉庫ないし工場内の仕切り壁を構成しており、通常時は開口部全閉状態で使用されている。
なお、電源接続装置に、前記電動開放操作部に加えて、電動閉鎖操作部を設けることで、シャッターカーテンの電動降下を可能としてもよい。
図1を参照しつつ、危害防止装置付き防火シャッターについて説明する。図中、要素間を繋ぐ実線は電線である。図1に示すように、既設のシャッター装置は、左右のガイドレール2の間に形成された開口部を開閉するシャッターカーテン1と、開口部の上方に設けられ、シャッターカーテン1が巻き取られる巻取シャフト(図示せず)と、開口部上方において、開口幅方向の一側に寄った部位に設けられ、巻取シャフトと伝動連結されている手動開閉機M1と、手動閉鎖装置3と、制御装置(危害防止連動中継器)4と、自動閉鎖装置5と、火災感知器6aと、防災盤6bと、制御装置4に電力を供給する商用電源と、を備えている。
本実施形態は、危害防止装置付き手動防火シャッターの改修方法に係り、より具体的には、躯体に設置した左右のガイドレール2と、左右のガイドレール2間の開口部を開閉するシャッターカーテン1と、ブレーキを備えており、モータを備えていない手動開閉機M1と、手動閉鎖装置3と、防災盤6bからの火災検知信号の入力あるいは手動閉鎖装置3からの手動閉鎖信号の入力に応じて手動開閉機M1のブレーキを解放してシャッターカーテン1を自重降下させる自動閉鎖装置5と、シャッターカーテン降下時に障害物を検知して障害物検知信号を生成する障害物検知手段(座板1A、信号線1B、コードリールC)と、障害物検知信号の入力に応じてブレーキ復帰信号を生成してブレーキを復帰させて自重降下中のシャッターカーテン1を停止させる制御装置4と、制御装置4と電気的に接続されており、当該制御装置4に電力を供給する商用電源と、を備えた危害防止装置付き手動防火シャッターの改修方法であって、当該改修方法は、手動開閉機M1を、ブレーキ及びモータを備えている電動開閉機M2に交換すること;商用電源とは異なる臨時電源としての発電機Gと電気的に接続可能な接続部(コネクタC1)を設けること;電動開閉機M2と接続部(コネクタC1)を電気的に接続すること;臨時電源(発電機G)を用いてシャッターカーテン1の開操作を行う電動開放操作部7Aを設けること;を含む。
図2を参照しつつ、改修後の商用電源を用いない機械式危害防止装置付き防火シャッターについて説明する。図中、要素間を繋ぐ実線は電線である。改修の前後で同じ要素については、図1と図2において同一の参照番号ないし参照符号を付してあり、同じ参照番号ないし参照符号が付された要素の説明や動作の説明については、改修前のシャッターの説明を援用することができる。
2 ガイドレール
3 手動閉鎖装置
4 制御装置(危害防止連動中継器)
5 自動閉鎖装置
7 電源接続装置
7A 電動開放操作部(開スイッチ)
M1 手動開閉機
M2 電動開閉機
G 発電機
C1 接続部(コネクタ)
C2 接続部(コネクタ)
EW1 電線(電源線)
EW1´ 電線(信号線)
EW1´´ 電線(電源線)
EW2 電線
Claims (9)
- 躯体に設置した左右のガイドレールと、
左右のガイドレール間の開口部を開閉するシャッターカーテンと、
シャッターカーテンが巻き取られる巻取シャフトと、
前記巻取シャフトの回転を規制するブレーキを備えており、モータを備えていない手動開閉機と、
手動閉鎖装置と、
火災検知信号の入力あるいは前記手動閉鎖装置からの操作に応じてブレーキを解放してシャッターカーテンを自重降下させる自動閉鎖装置と、
シャッターカーテン降下時に障害物を検知して障害物検知信号を生成する障害物検知手段と、
障害物検知信号の入力に応じてブレーキ復帰信号を生成してブレーキを復帰させて自重降下中のシャッターカーテンを停止させる制御装置と、
前記制御装置と電気的に接続されており、当該制御装置に電力を供給する商用電源と、
を備えたシャッターにおいて、
前記手動開閉機を、ブレーキ及びモータを備えている電動開閉機に交換して、前記巻取シャフトに連結すること、
商用電源とは異なる臨時電源と電気的に接続可能な接続部を設けること、
前記電動開閉機と前記接続部を電気的に接続すること、
を含む、シャッターの改修方法。 - 前記臨時電源を用いてシャッターカーテンの開操作を行う電動開放操作部を設けること、
を含む、請求項1に記載のシャッターの改修方法。 - 前記電動開閉機と前記接続部を電気的に接続することは、前記電動開閉機と前記接続部を当該電動開閉機に電力を供給する電線で接続することを含み、前記電線は、前記躯体あるいは前記ガイドレールを介して、前記躯体の下方部位あるいは前記ガイドレールの下方部位まで延びており、前記電線は、前記下方部位において外部から接続可能な接続部を備えている、
請求項1、2いずれか1項に記載のシャッターの改修方法。 - 前記接続部を設けること及び前記電動開放操作部を設けることは、前記接続部と前記電動開放操作部を備えた電源接続装置を用意し、前記電源接続装置を設けることであり、
前記電動開閉機と前記接続部を電気的に接続することは、前記電動開閉機と前記電源接続装置の前記接続部を電気的に接続することである、
請求項2、3いずれか1項(請求項2の従属項に限定)に記載のシャッターの改修方法。 - 前記電源接続装置は、前記接続部及び前記電動開放操作部が設けられた筐体を備え、前記躯体の下方部位あるいは前記ガイドレールの下方部位に設けられる、
請求項4に記載のシャッターの改修方法。 - 前記躯体の下方部位には、前記手動閉鎖装置が設けてあり、前記電源接続装置は、前記手動閉鎖装置に隣接して設けられる、
請求項4、5いずれか1項に記載のシャッターの改修方法。 - 前記臨時電源は、発電機、電源コンセント、バッテリのいずれか1つである、
請求項1~6いずれか1項に記載のシャッターの改修方法。 - 改修によって得られたシャッターにおいて、前記電動開閉機は、通常時には前記臨時電源及び前記商用電源を含むいかなる電源にも接続されておらず、開口部を開放する時に、前記接続部に前記臨時電源を接続することで、前記電動開放操作部から開操作によってシャッターカーテンを電動上昇させるように構成されている、
請求項2~7いずれか1項(請求項2の従属項に限定)に記載のシャッターの改修方法。 - 改修によって得られたシャッターにおいて、前記電動開閉機は、通常時には前記臨時電源及び前記商用電源を含むいかなる電源にも接続されておらず、開口部を開放する時に、前記臨時電源と、前記臨時電源を用いてシャッターカーテンの開操作を行う電動開放操作部と、を用意し、前記接続部に前記臨時電源を接続することで、前記電動開放操作部から開操作によってシャッターカーテンを電動上昇させるように構成されている、
請求項1に記載のシャッターの改修方法。
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