JP7219488B2 - 隔膜式圧力計の組立構造 - Google Patents

Description

本発明は、隔膜式圧力計の組立構造に係り、特に、圧力計の内部部材を取り付けるために要する空間を付与すること、位置決めを利用すること、及び複雑な作業を減らすことにより、迅速に組み立てる目的が達成される隔膜式圧力計の組立構造に関するものである。

図１～図３に示すように、従来の隔膜式圧力計構造において、圧力計外筐体Ａに弓形枠体Ｂが内設されることにより、その下方に基台Ｃが組み付けられ、かつその間に波浪形状を有する隔膜Ｄが結合されると共に、弓形枠体Ｂ上に頂板Ｅが設けられ、それから締着具を利用して弓形枠体Ｂ、頂板Ｅ及び銘板Ｆを所定位置に締め付け、また、弓形枠体Ｂ内にコア組立体Ｇ及び中心支持具Ｈが組み付けられ、その内、前記コア組立体Ｇ的ひげぜんまいは、別途に弓形枠体Ｂの頂面に設けられる下向きの延伸具Ｋに鉤止される必要があり、そして螺着部材Ｉ及びパッキンＪが隔膜Ｄ下から上向きに締着されることで、圧力計の組立を完了させる。

上記従来技術における圧力計装置の技術としては、組立上の取り付け及び手法によれば、いずれも円滑に組み付けることができるものの、依然として取り付け中の空間応用に問題が存在する。コア組立体の組立は、往々にして実装空間の不足及び素子組付の位置調整に限界があるため、例えば、中心支持具が延伸具に鉤止される場合、比較的に幅広な実装空間を確保できなくなり、このことから取り付け速度に影響を受け、操作を熟練していない作業員では組立を完成することができず、かつ取り付けを行う作業員の訓練周期が長くなりすぎると、生産能力の低下、労働力コストの増加につながり、この状況では、実に具体的な改善方案を提出する必要がある。

本発明の目的は、従来技術の圧力計の取り付けには、操作を熟練した作業員を雇い入れる必要があるという欠点を解決するために、実装空間の増加、位置調整の簡易化及び螺着部材の簡素化が図れ、その取り付けを簡易化する目的を達成させる隔膜式圧力計の組立構造を提供することにある。

上記の目的を達成するために本発明が採用した技術手段及び方案は、以下の通りである。
本発明にかかる隔膜式圧力計の組立構造は、カバー体と、頂板と、銘板と、コア組立体と、下部支持枠と、上部支持枠と、中心支持具と、隔膜と、螺着部材とを上から下に順次に組み込んでなり、その内、前記上部支持枠と下部支持枠とが互いに重なり合い、かつ上部支持枠の凸具を下部支持枠に貫設させ、当該凸具は、複数を呈して間隔をあけて囲繞配置され、かつ１個以上の位置決めブロックが設けられ、前記銘板には１個以上の第１位置決め孔が穿設され、前記頂板には第２位置決め孔が穿設され、かつ銘板の第１位置決め孔及び頂板の第２位置決め孔が共に凸具の位置決めブロック上に外嵌され、前記頂板下にコア組立体が当接すると共に、コア組立体の下方に順次に中心支持具、隔膜及び螺着部材が組み立てられ、最後にカバー体が覆設される。

当該位置決めブロックが複数である場合、凸具から１つを選択してその上に集中設置されてもよいし、あるいは各凸具上に分布設置されてもよい。

前記上部支持枠は、塑性材質からなると共に、下部支持枠と異材で設置組み立てられ、全体強度に応じて異なる材質の調整を行うことができる。

前記上部支持枠のいずれか１つの凸具にひげぜんまい鉤溝が貫通され、それは下向きコ字形溝路を呈し、コア組立体のひげぜんまいの嵌設のために供される。

上記を総合すると、本発明は、下部支持枠及びカバー体により形成される圧力計筐体の組み込み構造を備え、前記カバー体の底端に鉤体が形成され、その鉤体は、下部支持枠の底縁に鉤設可能に設けられることで、カバー体で下部支持枠の上面及び側面を被覆させることができる。
本発明の隔膜式圧力計の組立構造によれば、多種の伝統的な構造において、取り付け実施が困難な状況を解決でき、実装可能な操作空間及び迅速に位置決め可能な構造を得た後、作業員は、長期訓練を要さずとも上手く操作でき、作業員の研修に要するコストの低減及び生産効率の増加が図れ、かつ外筐体を簡略化することから、より広範な分野での使用が可能であり、及び材料コストの低減が図れ、圧力計の体積を減縮する効果などが得られる。

従来技術の圧力計の側面断面図である。 従来技術の圧力計の組付斜視図である。 従来技術の圧力計のひげぜんまいの鉤設図である。 本発明の圧力計の組付斜視図である。 本発明の銘板、頂板、コア組立体の分解組立図である。 本発明の圧力計とカバー体の側面断面図である。 本発明の圧力計の側面断面図である。 本発明の上部支持枠と下部支持枠の外観斜視図である。

図４～図６に示すように、本発明の隔膜式圧力計の組立構造は、上部支持枠１と、下部支持枠２と、銘板３と、頂板４と、カバー体６と、パッキン７１を有する螺着部材７とを備える。
上部支持枠１は、環形板であり、その内円上に間隔をあけて囲繞配置される複数の凸具１１が設けられ、かつ凸具１１上に１個以上の位置決めブロック１２及び第１螺着組付孔１３が設けられ、また、当該凸具１１の間隔及び囲繞配置によって、その間にすき間空間及び中空空間を現出させることができる。
下部支持枠２は、環形体であり、その上下面のいずれにも凸縁２１が設けられ、その内、前記上部支持枠１と下部支持枠２とが互いに重なり合うと共に、上部支持枠１の凸具１１を下部支持枠２に貫設させ、それからそれを上凸縁２１下に当止させる。
円板であり、上部支持枠１上に設けられる銘板３には、１個以上の第１位置決め孔３１及び第２螺着組付孔３２が設けられ、当該第１位置決め孔３１の位置は、上部支持枠１の位置決めブロック１２の位置に対応する。
頂板４は、長条体であり、コア組立体５が当接するためのものであり、頂板４には、第２位置決め孔４１及び第３螺着組付孔４２が穿設され、当該第２位置決め孔４１の位置は、上部支持枠１の位置決めブロック１２の位置に対応する。
カバー体６は、その底端に鉤体６１が形成され、前記鉤体６１は、下部支持枠２の底縁に鉤設可能に設けられることで、カバー体６で下部支持枠２の上面及び側面を被覆させることができ、前記カバー体６は、透明状を呈してもよい。
一体化設計に形成されているパッキン７１と螺着部材７とは、隔膜８下から上向きに中心支持具９内に締着され、パッキン７１と中心支持具９とで共に隔膜８を挟設する。
前記上部支持枠１の第１螺着組付孔１３、銘板３の第２螺着組付孔３２及び頂板４の第３螺着組付孔４２は、それぞれ対応して設置される。

当該凸具１１上の位置決めブロック１２が複数である場合、凸具１１から１つを選択してその上に集中設置されてもよいし、あるいは各凸具１１上に分布設置されてもよい。

前記上部支持枠１は、塑性材質からなると共に、下部支持枠２と異材で設置組み立てられ、全体強度に応じて異なる材質の調整を行うことができる。

図８に示すように、前記上部支持枠１のいずれか１つの凸具１１にひげぜんまい鉤溝１４が貫通され、ひげぜんまい鉤溝１４は、下向きコ字形溝路を呈し、コア組立体５を組み付けるとき、上部支持枠１は、頂面による遮蔽がないこと、及び側辺の凸具１１の間隔空間によって、操作者は、容易にコア組立体５のひげぜんまい５１を下から上にひげぜんまい鉤溝１４内に嵌設することができる。

図６～図７に示すように、圧力計を組み立てるとき、その構成要素としては、上部支持枠１、下部支持枠２、銘板３、頂板４、コア組立体５、カバー体６、螺着部材７、隔膜８、中心支持具９や基台１０などが挙げられる。一方、圧力計におけるコア組立体５は、比較的に精密な構成要素であり、かつ正確な位置上に精確に配置される必要があり、取り付け中に比較的適当な操作空間を要するので、それは上部支持枠１及び下部支持枠２を介して重畳設置されると共に、コア組立体５を上部支持枠１の凸具１１に取り付けるとき、その凸具１１の間隔及び囲繞配置によって形成されるすき間及び中空空間（図６を別途参照）は、操作作業員による実装作業を便利にすることができ、伝統的な包み込み下で作業の目視確認の不足及び操作空間の不足を解消することができ、これによりコア組立体５の取り付け効率を向上することができる。

図５を併せて参照すると、上部支持枠１、下部支持枠２及び一部のコア組立体５を装設した後、その上方に再び銘板３及び頂板４を取り付ける必要があり、最後にコア組立体５の指針５２を取り込むので、上部支持枠１の凸具１１上に予め設けられる位置決めブロック１２は、銘板３及び頂板４の第１位置決め孔３１及び第２位置決め孔４１の直接外嵌設置のために供されることで、迅速に各螺着組付孔１３，３２，４２を較正させて位置決めすることができ、締着具の直接締着が有利に行え、これにより銘板３及び頂板４の取り付け效率を向上することができる。

上部支持枠１、下部支持枠２、コア組立体５、銘板３及び頂板４を装設した後、その下部支持枠２内に順次に隔膜８及び基台１０が装着されると共に、コア組立体５下及び隔膜８上に中心支持具９が組み付けられ、それからパッキン７１を有する螺着部材７を、隔膜８下から中心支持具９に貫設締着させ、所属のパッキン７１と中心支持具９の底縁とで共に隔膜８を挟設し、これに従って圧力計の装着が完了する。

上記の圧力計の装着が完了した後、上から下にカバー体６が覆設されると共に、下部支持枠２の底縁に鉤体６１を鉤設することにより、迅速に取り付ける目的が達成され、位置調整時間を節約できるほか、体積の縮小や材料コストの節減などの利点もある。

上記を総合すると、本発明の隔膜式圧力計の組立構造によれば、多種の伝統的な構造において、取り付け実施が困難な状況を解決でき、実装可能な操作空間及び迅速に位置決め可能な構造を得た後、作業員は、長期訓練を要さずとも上手く操作でき、作業員の研修に要するコストの低減及び生産効率の増加が図れ、かつ外筐体を簡略化することから、より広範な分野での使用が可能であり、及び材料コストの低減が図れ、圧力計の体積を減縮する効果などが得られる。

従来技術
Ａ 圧力計外筐体
Ｂ 弓形枠体
Ｃ 基台
Ｄ 隔膜
Ｅ 頂板
Ｆ 銘板
Ｇ コア組立体
Ｈ 中心支持具
Ｉ 螺着部材
Ｊ パッキン
Ｋ 延伸具
本発明
１ 上部支持枠
１１ 凸具
１２ 位置決めブロック
１３ 第１螺着組付孔
１４ ひげぜんまい鉤溝
２ 下部支持枠
２１ 凸縁
３ 銘板
３１ 第１位置決め孔
３２ 第２螺着組付孔
４ 頂板
４１ 第２位置決め孔
４２ 第３螺着組付孔
５ コア組立体
５１ ひげぜんまい
５２ 指針
６ カバー体
６１ 鉤体
７ 螺着部材
７１ パッキン
８ 隔膜
９ 中心支持具
１０ 基台

Claims (6)

1. カバー体と、頂板と、銘板と、コア組立体と、下部支持枠と、上部支持枠と、中心支持具と、隔膜と、螺着部材とを上から下に順次に組み込んでなる隔膜式圧力計の組立構造であって、
   前記上部支持枠と前記下部支持枠とが互いに重なり合い、かつ前記上部支持枠の凸具を前記下部支持枠に貫設させ、当該凸具は、複数を呈して間隔をあけて囲繞配置され、かつ１個以上の位置決めブロックが設けられ、前記銘板には１個以上の第１位置決め孔が穿設され、前記頂板には第２位置決め孔が穿設され、かつ前記銘板の当該第１位置決め孔及び前記頂板の当該第２位置決め孔が共に当該凸具の当該位置決めブロック上に外嵌され、前記頂板下に前記コア組立体が当接すると共に、前記コア組立体の下方に順次に中心支持具、隔膜及び螺着部材が組み立てられ、最後にカバー体が覆設され、
   前記隔膜式圧力計の各構成部品の組み込みにより、取り付けを実施するとき、当該凸具で間隔空間が露呈され、及び囲繞によって中空空間が形成され、前記コア組立体を取り付ける操作空間の増加が達成され、そして当該位置決めブロックにより前記銘板と前記頂板とを迅速に位置調整する目的が得られることを特徴とする、隔膜式圧力計の組立構造。
2. 当該位置決めブロックが複数である場合、当該凸具から１つを選択してその上に集中設置されるか、あるいは各当該凸具上に分布設置されることを特徴とする、請求項１に記載の隔膜式圧力計の組立構造。
3. 前記上部支持枠は、塑性材質からなると共に、前記下部支持枠と異材で設置組み立てられ、全体強度に応じて異なる材質の調整を行うことを特徴とする、請求項１に記載の隔膜式圧力計の組立構造。
4. 前記上部支持枠のいずれか１つの当該凸具にひげぜんまい鉤溝が貫通され、それは下向きコ字形溝路を呈し、前記コア組立体のひげぜんまいの嵌設のために供されることを特徴とする、請求項１に記載の隔膜式圧力計の組立構造。
5. 前記下部支持枠及び前記カバー体により形成される圧力計筐体の組み込み構造を備え、前記カバー体の底端に鉤体が形成され、前記鉤体は、前記下部支持枠の底縁に鉤設可能に設けられることで、前記カバー体で前記下部支持枠の上面及び側面を被覆させることを特徴とする、請求項１に記載の隔膜式圧力計の組立構造。
6. 前記カバー体は、透明体を呈することを特徴とする、請求項１～請求項５のいずれか１項に記載の隔膜式圧力計の組立構造。

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