JP7219048B2 - 微細気泡の有無判定装置、微細気泡の有無判定方法 - Google Patents

微細気泡の有無判定装置、微細気泡の有無判定方法 Download PDF

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Description

本発明は、微細気泡の有無判定装置、微細気泡の有無判定方に関するものである。
従来、直径1μm~100μm程度の気泡であるマイクロバブルが知られているが、それよりもさらに細かい直径1μm以下の気泡に対して近年注目が集まっている。このような気泡はウルトラファインバブル(UFB:Ultrafine-Bubble)あるいはナノバブルと呼ばれており、例えば、洗浄、農業、水産業、医療等の様々な分野で利用が拡大しつつある。
ところが、技術分野によっては、UFB(微細気泡)と固体微粒子とを含む液体から固体微粒子を分離して抽出する場合などに、UFBの消泡が要求されることもある。しかしながら、UFBは、液体を加圧したり減圧したり、沸騰させたりしても、消える訳ではないため、消泡が非常に困難である。そこで、近年、微細気泡を消泡させるための技術が種々提案されている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1では、UFBの分離(消泡)方法として、“緩慢凍結融解分離”が有効であることが紹介されている。なお、特許文献1には、ナノ粒子追跡法や動的光散乱法により、液体中に含まれているサブミクロンサイズの微粒子(UFBや固体微粒子等)の数及び平均粒径を測定する技術が開示されている。
特許第6030131号公報([0052]~[0054]等)
第8回ファインバブル国際シンポジウム(一般社団法人ファインバブル産業界主催)資料、2016年
ところが、特許文献1に記載の従来技術では、液体中に含まれる微粒子の数を測定することができるが、液体中に固体微粒子とUFB(微細気泡)とが混在する場合に、測定された微粒子が固体微粒子なのかUFBなのかを判別することは困難である。なお、非特許文献1に記載の緩慢凍結融解分離は、UFBを消泡して固体微粒子を残存させる方法であるため、液体中に含まれる微粒子の種類(固体微粒子またはUFB)を判別することが可能である。しかし、非特許文献1に記載の従来技術では、凍結の速度を制御するための特殊な試験機や、電源を必要とし、連続的な処理が困難であるという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、の目的は、微細気泡を確実に消泡しつつ液体中に含まれる微粒子の種類を確実に判別することができる微細気泡の有無判定装置、微細気泡の有無判定方法を提供することにある
上記課題を解決するための手段(手段1)としては、微細気泡及び前記微細気泡と同程度の直径を有する固体微粒子の少なくとも一方を微粒子として含む液体中において前記微細気泡の有無を判定する装置であって、上流側面及び下流側面を連通しかつ孔径が前記微細気泡の直径よりも大きい多数の細孔を有し、前記細孔を介して前記上流側面から前記下流側面に向けて前記液体を通過させることにより、前記液体中に含まれる前記微細気泡を消泡する多孔体と、前記多孔体を通過する前の前記液体に含まれる前記微粒子と前記多孔体を通過した後の前記液体に含まれる前記微粒子とを比較し、前記多孔体を通過する前の前記液体に前記微粒子が含まれる一方、前記多孔体を通過した後の前記液体に前記微粒子が含まれない場合に、前記多孔体を通過する前の前記液体中に含まれる前記微粒子が前記微細気泡であったと判定する気泡有無判定手段とを備えることを特徴とする微細気泡の有無判定装置がある。
従って、上記手段1に記載の発明では、多孔体の細孔を介して上流側面から下流側面に向けて液体が通過する際に、液体に含まれる微細気泡は、細孔の内壁面に衝突して弾けたり、細孔の内壁面に付着するなどして消泡すると推定される。このため、微細気泡を確実に消泡することができる。従って、多孔体を通過する前の液体に微粒子が含まれる一方、多孔体を通過した後の液体に微粒子が含まれない場合には、気泡有無判定手段は、多孔体を通過する前の液体中に含まれる微粒子が、液体が多孔体を通過する際に消泡する微細気泡であったと判定する。このため、液体中に含まれる微粒子の種類を確実に判別することができる。
ところで、液体内に存在しうる気泡は、直径が100μmよりも大きい気泡であるミニバブル、直径が100μm以下であるものの1μmよりは大きい気泡であるマイクロバブル、直径が1μm以下の気泡であるウルトラファインバブル(UFB)に分類される。なお、本発明における「微細気泡」とは、上記の気泡のうちマイクロバブル及びウルトラファインバブルをいうものとする。また、液体は、微細気泡に加えて、微細気泡と同程度の直径を有する固体微粒子を含みうるようになっている。ここで、「微細気泡と同程度の直径」とは、例えば、微細気泡の直径±50nm以内の直径をいう。
上記有無判定装置は、上流側面及び下流側面を連通しかつ孔径が微細気泡の直径よりも大きい多数の細孔を有する多孔体を備える。なお、多孔体は、例えばセラミック材料からなることが好ましい。多孔体を構成するセラミック材料としては、例えば、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化珪素、窒化ホウ素、ジルコニア、チタニア、ムライト、マグネシア、セリア、ドープセリア及びこれらの混合物などを挙げることができる。また、多孔体の形成材料としては、上記のようなセラミックのほか、例えばガラスや金属(ステンレス等)を用いてもよく、導電性の有無を問わず材料を選択することができる。なお、これらのような無機材料だけでなく、例えば合成樹脂のような有機材料を用いることもできる。
なお、細孔の孔径の大きさは特に限定されないが、例えば、細孔の孔径は、微粒子の直径の2倍以上50倍以下、好ましくは10倍以上20倍以下であることがよい。細孔の孔径を微粒子の直径の2倍以上にすることにより、液体が細孔を通過する際の抵抗が小さくなるため、液体が微細気泡を微粒子として含む場合に、微細気泡の消泡を素早く行うことができる。また、液体が微細気泡を微粒子として含む場合、細孔の孔径を微細気泡の直径の50倍以下にすることにより、液体が細孔を通過する際に、微細気泡が細孔の内壁面に衝突して弾けやすくなるため、微細気泡を確実に消泡することができる。
なお、上記有無判定装置は、細孔を介して上流側面から下流側面に向けて液体を強制的に通過させる強制通過手段を備えることが好ましい。このようにすれば、液体が、多孔体の細孔を強制的に通過させられるため、細孔を詰まることなく通過する。従って、液体中に含まれる微細気泡を効率良く消泡することができる。さらに、強制通過手段は、液体を多孔体側に圧送する圧送手段であることが好ましい。このようにすれば、液体が加圧した状態で多孔体側に供給されるため、液体が多孔体の細孔を詰まることなく通過する。従って、液体中に含まれる微細気泡をより効率良く消泡することができる。
また、有無判定装置は、液体を溜める処理槽を備え、処理槽内に多孔体が配置されることが好ましい。このようにすれば、処理槽に溜めた液体を処理槽に配置した多孔体に接触させることができるため、液体に含まれる微細気泡を効率良く消泡することができる。
上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、微細気泡及び前記微細気泡と同程度の直径を有する固体微粒子の少なくとも一方を微粒子として含む液体中において前記微細気泡の有無を判定する方法であって、上流側面及び下流側面を連通しかつ孔径が前記微細気泡の直径よりも大きい多数の細孔を有する多孔体に対して、前記細孔を介して前記上流側面から前記下流側面に向けて前記液体を通過させることにより、前記液体中に含まれる前記微細気泡を消泡する消泡工程と、前記多孔体を通過する前の前記液体に含まれる前記微粒子と前記多孔体を通過した後の前記液体に含まれる前記微粒子とを比較し、前記多孔体を通過する前の前記液体に前記微粒子が含まれる一方、前記多孔体を通過した後の前記液体に前記微粒子が含まれない場合に、前記多孔体を通過する前の前記液体中に含まれる前記微粒子が前記微細気泡であったと判定する気泡有無判定工程とを含むことを特徴とする微細気泡の有無判定方法がある。
従って、手段2に記載の発明によると、消泡工程において、多孔体の細孔を介して上流側面から下流側面に向けて液体を通過させる際に、液体に含まれる微細気泡は、細孔の内壁面に衝突して弾けたり、細孔の内壁面に付着するなどして消泡すると推定される。このため、微細気泡を確実に消泡することができる。従って、気泡有無判定工程では、多孔体を通過する前の液体に微粒子が含まれる一方、多孔体を通過した後の液体に微粒子が含まれない場合に、多孔体を通過する前の液体中に含まれる微粒子が、液体が多孔体を通過する際に消泡する微細気泡であったと判定する。このため、液体中に含まれる微粒子の種類を確実に判別することができる。
なお、消泡工程では、細孔を介して上流側面から下流側面に向けて液体を強制的に通過させることが好ましい。このようにすれば、液体が、多孔体の細孔を強制的に通過させられるため、細孔を詰まることなく通過する。従って、液体中に含まれる微細気泡を効率良く消泡することができる。さらに、消泡工程では、液体を多孔体側に圧送することにより、液体を強制的に通過させることが好ましい。このようにすれば、液体が加圧した状態で多孔体側に供給されるため、液体が多孔体の細孔を詰まることなく通過する。従って、液体中に含まれる微細気泡をより効率良く消泡することができる。
なお、消泡工程において消泡される微細気泡の直径は1μm未満であることが好ましい。このようにすれば、消泡工程において、直径1μm未満のウルトラファインバブルを微細気泡として消泡させることができる。
上記課題を解決するためのさらに別の手段(手段3)としては、微細気泡及び前記微細気泡と同程度の直径を有する固体微粒子の少なくとも一方を微粒子として含む液体中から前記微細気泡を消泡する消泡装置であって、上流側面及び下流側面を連通しかつ孔径が前記微細気泡の直径よりも大きい多数の細孔を有し、前記細孔を介して前記上流側面から前記下流側面に向けて前記液体を通過させることにより、前記液体中に含まれる前記微細気泡を消泡する多孔体を備えることを特徴とする微細気泡の消泡装置がある。
従って、手段3に記載の発明によると、多孔体の細孔を介して上流側面から下流側面に向けて液体が通過する際に、液体に含まれる微細気泡は、細孔の内壁面に衝突して弾けたり、細孔の内壁面に付着するなどして消泡すると推定される。このため、微細気泡を確実に消泡することができる。
上記課題を解決するためのさらに別の手段(手段4)としては、微細気泡及び前記微細気泡と同程度の直径を有する固体微粒子の少なくとも一方を微粒子として含む液体中から前記微細気泡を消泡する方法であって、上流側面及び下流側面を連通しかつ孔径が前記微細気泡の直径よりも大きい多数の細孔を有する多孔体に対して、前記細孔を介して前記上流側面から前記下流側面に向けて前記液体を通過させることにより、前記液体中に含まれる前記微細気泡を消泡する消泡工程を行うことを特徴とする微細気泡の消泡方法がある。
従って、手段4に記載の発明によると、消泡工程において、多孔体の細孔を介して上流側面から下流側面に向けて液体を通過させる際に、液体に含まれる微細気泡は、細孔の内壁面に衝突して弾けたり、細孔の内壁面に付着するなどして消泡すると推定される。このため、微細気泡を確実に消泡することができる。
本実施形態における微細気泡の有無判定装置を示す概略構成図。 多孔体を示す拡大断面図。 消泡工程前の状態を示す説明図。 消泡工程を示す説明図。 供給水に含まれる粒子数を100%とした場合における、一次側及び二次側の純水に含まれる粒子数を示すグラフ。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態の微細気泡W1の有無判定装置1は、微細気泡W1及び固体微粒子(図示略)の少なくとも一方を微粒子Wとして含む純水W3(液体)中において、微細気泡W1の有無を判定する装置である。なお、微細気泡W1は、純水W3内に収容された半導体を洗浄するためのものであり、直径が1μm以下(具体的には100nm)の気泡(UFB)である。一方、固体微粒子は、例えば、微細気泡W1と同一の直径(具体的には100nm)を有するポリスチレン粒子である。なお、固体微粒子は、シリカ、酸化アルミニウム、アクリル樹脂、ホウケイ酸ガラス、石英、金、酸化鉄、白金、パラジウム等の他の材料からなる微粒子であってもよい。
また、有無判定装置1は、純水W3中から微細気泡W1を消泡する消泡装置10を備えている。消泡装置10は、純水W3を溜める処理槽11を備えている。処理槽11は、ステンレス板を用いて略円筒状に形成されており、天井板12、底板13及び側板14を備えている。
図1,図2に示されるように、消泡装置10は多孔体21を備えている。多孔体21は、第1端(図1では上端)及び第2端(図1では下端)のうち第2端のみにおいて開口し、長さ20mm、外径12mm、内径9mm、厚さ1.5mmの中空円筒状を成す部材である。詳述すると、多孔体21は、処理槽11内に配置されており、第2端側の端部に圧入された固定治具15を介して処理槽11の底板13に取り付けられている。なお、底板13には、同底板13の中央部を貫通する貫通孔16が設けられており、貫通孔16内には固定治具15が嵌め込まれている。よって、多孔体21の内部空間は処理槽11の外部に連通する。
また、多孔体21は、純水W3が接触する上流側面22(外側面)と、上流側面22の反対側に位置する下流側面23(内側面)とを有している。なお、多孔体21は、上流側面22と下流側面23との間で純水W3を透過しうる性質を有する多孔質のセラミック材料(本実施形態ではアルミナ(Al))を用いて形成されている。
図2に示されるように、多孔体21は、上流側面22及び下流側面23を連通する多数の細孔24を内部に有することから、好適な液体透過性を有している。多孔体21は、細孔24を介して上流側面22から下流側面23に向けて純水W3を通過させることにより、微細気泡W1を消泡するようになっている。なお、多孔体21は、アルミナによって形成された微細粒子25を含む部材である。また、細孔24の孔径A1は、微粒子W(具体的には微細気泡W1)の直径(100nm)よりも大きく、本実施形態では1500nmとなっている。即ち、孔径A1は、微粒子Wの直径の15倍である。
また、図1に示されるように、処理槽11には、純水W3を多孔体21側に圧送する圧送手段である気体供給源31(窒素ボンベ)が取付可能となっている。具体的に言うと、処理槽11の天井板12には、同天井板12の中央部を貫通する供給口17が設けられている。そして、処理槽11には、気体供給源31から供給口17を介して処理槽11内に気体W4(本実施形態では窒素)を供給する気体供給流路32が接続されている。なお、気体供給源31から処理槽11内に気体W4が供給されると、処理槽11内の純水W3は、多孔体21側に押されて、多孔体21の細孔24を通過するようになる。即ち、気体供給源31は、細孔24を介して上流側面22から下流側面23に向けて純水W3を強制的に通過させる強制通過手段としての機能を有している。
次に、有無判定装置1の電気的構成について説明する。
図1に示されるように、有無判定装置1は微粒子測定装置40を備えている。微粒子測定装置40は、CPU41、ROM42、RAM43及び入出力回路等を備えている。また、微粒子測定装置40は、純水W3中を水平に進むレーザを照射するレーザ照射装置と、純水W3に含まれる微粒子Wに反射したレーザ(散乱光)を捉えるCCDカメラとを備える測定部44を有している。測定部44は、CCDカメラが捉えた散乱光の軌跡を解析するナノトラッキング法(NTA法)により、純水W3に含まれる微粒子Wの数を測定する。
次に、微細気泡W1の有無判定方法を説明する。
まず、微細気泡W1を含む純水W3を容器51内に入れ、容器51内の純水W3を、供給口17を介して処理槽11内に注ぎ込む(図3参照)。そして、多孔体21によって、処理槽11内の純水W3中に含まれる微細気泡W1を消泡する消泡工程を行う。具体的には、気体供給源31から気体供給流路32を介して処理槽11内に気体W4を供給する(図4参照)。これに伴い、処理槽11内の純水W3は、処理槽11内に供給された気体W4に押圧され、同じく処理槽11内にある多孔体21側に圧送される。なお、純水W3は、所定の圧力(本実施形態では0.3MPaG)に加圧した状態で多孔体21の上流側面22(外側面)に接触する。このとき、純水W3は、多孔体21が有する細孔24を介して上流側面22から下流側面23(内側面)に向けて通過する。その結果、純水W3に含まれる微細気泡W1が、細孔24の内壁面に衝突するなどして消泡する。なお、純水W3に固体微粒子が含まれている場合には、固体微粒子は、純水W3とともに細孔24を通過する。そして、純水W3は、細孔24の下流側面23側開口から多孔体21の内部空間に放出され、多孔体21の下方に配置された容器52内に溜められる。
また、本実施形態では、消泡工程に加えて気泡有無判定工程を行う。具体的に言うと、微粒子測定装置40の測定部44は、多孔体21を通過する前の純水W3(即ち、処理槽11内の純水W3)に含まれる微粒子Wの数(一次側粒子数)を測定する。そして、測定部44は、測定した一次側粒子数を示す一次側粒子数測定信号を生成し、生成した一次側粒子数測定信号をCPU41に出力する。次に、測定部44は、多孔体21を通過した後の純水W3(即ち、容器52内に溜まった純水W3)に含まれる微粒子Wの数(二次側粒子数)を測定する。そして、測定部44は、測定した二次側粒子数を示す二次側粒子数測定信号を生成し、生成した二次側粒子数測定信号をCPU41に出力する。
次に、CPU41は、測定部44から出力された一次側粒子数測定信号に含まれる一次側粒子数と、同じく測定部44から出力された二次側粒子数測定信号に含まれる二次側粒子数とを比較する。そして、CPU41は、多孔体21を通過する前の純水W3に微粒子Wが含まれると判定(一次側粒子数>0と判定)される一方、多孔体21を通過した後の純水W3に微粒子Wが含まれないと判定(二次側粒子数=0と判定)された場合に、多孔体21を通過する前の純水W3中に含まれる微粒子Wの全てが微細気泡W1であったと判定する。即ち、CPU41は、気泡有無判定手段としての機能を有している。
また、CPU41は、多孔体21を通過する前の純水W3に微粒子Wが含まれると判定(一次側粒子数>0と判定)され、かつ多孔体21を通過した後の純水W3にも微粒子Wが含まれると判定(二次側粒子数>0と判定)された場合に、多孔体21を通過する前の純水W3中に含まれる微粒子Wの少なくとも一部が固体微粒子であったと判定する。なお、固体微粒子は、多孔体21を通過する際に部分的に凝集するものであるため、一次側粒子数>二次側粒子数であったとしても、粒子数の差(減少分)が微細気泡W1の消泡によるものと断定することはできない。
さらに、CPU41は、多孔体21を通過する前の純水W3に微粒子Wが含まれないと判定(一次側粒子数=0と判定)され、かつ多孔体21を通過した後の純水W3にも微粒子Wが含まれないと判定(二次側粒子数=0と判定)された場合に、多孔体21を通過する前の純水W3中には微細気泡W1も固体微粒子も含まれていなかったと判定する。
次に、消泡装置10の製造方法を説明する。
まず、多孔体21を押出成形により作製する。具体的には、平均粒径が5.5μmのアルミナ粉末に対して有機バインダーや水等を添加した後、ミキサーで混合、混錬することにより、粘土状の押出成形用秤土を得る。次に、押出成形機を用いて押出成形用秤土の成形を行い、多孔体21の前駆体を得る。そして、成形した前駆体を乾燥することにより、多孔体21の形状(即ち円筒状)と同じ形状の成形体を得る。その後、成形体を脱脂し、大気雰囲気下にて1500℃で焼成することにより、多孔体21を得る。
そして、多孔体21の第2端側の端部を固定治具15内に圧入する。次に、固定治具15を取り付けた多孔体21を処理槽11内に挿入し、処理槽11の底板13に設けられた貫通孔16に固定治具15を嵌め込む作業を行う。なお、この時点で、処理槽11内に多孔体21が取り付けられ、消泡装置10が完成する。
次に、消泡装置の評価方法及びその結果を説明する。
まず、測定用サンプルを次のように準備した。多孔体の細孔の孔径が1500nmとなる消泡装置、即ち、本実施形態の消泡装置10と同じ消泡装置を準備し、これを実施例とした。一方、多孔体の細孔の孔径が110nmとなる消泡装置を準備し、これを比較例とした。
次に、各測定用サンプル(実施例、比較例)に対する液体(純水)の透過試験を行った。具体的には、まず、UFB(直径100nm)を含む純水を準備した。次に、準備した純水を処理槽内に供給した後、純水を0.3MPaGに加圧した状態で多孔体の外側面に接触させ、多孔体の外側面から内側面に向けて純水を通過させる通過処理を行った。なお、通過処理は、一次側(多孔体の上流側)の純水の重量が半分になるまで継続した。その後、一次側に残った純水と、二次側(多孔体の下流側)の純水と、通過処理前の純水(供給水)とを採取した。さらに、Malvern Panalytical 社製 ナノサイト(NS-300)を用いて、採取した純水に含まれる粒子数を測定した。以上の結果を図5に示す。
その結果、多孔体の細孔の孔径が110nmとなる比較例においても、多孔体の細孔の孔径が1500nmとなる実施例においても、二次側の粒子数が0%であるため、多孔体の二次側(下流側)にUFBが通過していないことが確認された。以上のことから、細孔の孔径をUFBの直径よりもかなり大きくしたとしても、UFBを消泡できることが証明された。なお、供給水の粒子数は、一次側の粒子数と二次側の粒子数との合計よりもかなり多くなっている。これは、純水が多孔体を通過する際にUFBが消泡するだけでなく、純水が加圧された際に、UFB同士が多孔体21の上流側面22上で合一してマイクロバブルとなり、減圧した後に浮上、消泡しているためであると推察される。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の微細気泡W1の有無判定装置1では、多孔体21の細孔24を介して上流側面22から下流側面23に向けて純水W3が通過する際に、純水W3に含まれる微細気泡W1は、細孔24の内壁面に衝突して弾けたり、細孔24の内壁面に付着するなどして消泡すると推定される。また、微細気泡W1は、多孔体21の表面(上流側面22や下流側面23)に付着することによっても消泡すると推測される。以上のことから、多孔体21に純水W3を通過させることにより、微細気泡W1を確実に消泡することができる。従って、多孔体21を通過する前の純水W3に微粒子Wが含まれる一方、多孔体21を通過した後の純水W3に微粒子Wが含まれない場合には、CPU41は、多孔体21を通過する前の純水W3中に含まれる微粒子Wが、純水W3が多孔体21を通過する際に消泡する微細気泡W1であったと判定する。このため、純水W3中に含まれる微粒子Wの種類を確実に判別することができる。
(2)本実施形態では、気体W4が加圧した状態で処理槽11内に供給されることに伴い、処理槽11内の純水W3が気体W4によって多孔体21側に押されるようになっている。その結果、純水W3が加圧した状態で多孔体21側に供給されるため、純水W3が多孔体21の細孔24を詰まることなく通過する。従って、純水W3中に含まれる微細気泡W1を効率良く消泡することができる。また、処理槽11内は、純水W3によって加圧された状態にあるため、多孔体21内の空気が細孔24を通過して処理槽11内に侵入する等の問題を解消することができる。
(3)非特許文献1に記載の従来技術では、緩慢凍結融解分離を実施することによって気泡を消泡しているが、凍結の速度を制御するための特殊な試験機や、電源を必要とし、連続的な処理が困難であるという問題がある。一方、本実施形態では、多孔体21の細孔24に対して純水W3を透過させるだけで、微細気泡W1を消泡することができる。このため、上記した特殊な試験機を設置する必要がない。しかも、本実施形態の消泡装置10は、純水W3を多孔体21側に圧送する機能を有している。よって、純水W3は多孔体21を連続的に通過するため、微細気泡W1を連続的に消泡することができる。
(4)本実施形態では、細孔24の孔径A1(1500nm)が微細気泡W1の直径(100nm)の15倍にもなる多孔体21を用いて、純水W3(液体)を通過させるようになっている。その結果、純水W3が細孔24を通過する際の抵抗が小さくなるため、微細気泡W1の消泡を素早く行うことができる。
なお、上記実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の多孔体21は、円筒状を成していたが、矩形筒状、楕円筒状、三角筒状等の他の筒状を成していてもよい。また、多孔体は、筒状に限定される訳ではなく、円板状や平板状等の他の形状を成していてもよい。
・上記実施形態では、処理槽11内に気体W4を供給する気体供給源31が強制通過手段及び圧送手段として用いられていたが、気体供給源31とは別の構成を強制通過手段及び圧送手段として用いてもよい。例えば、処理槽11内において同処理槽11の軸方向(図1では上下方向)に沿って往復動可能に設けられたピストンなどを、強制通過手段及び圧送手段として用いてもよい。この場合、ピストンを下方に移動させることにより、純水W3が、ピストンに押されて多孔体21側に圧送され、細孔24を介して上流側面22から下流側面23に向けて通過するようになる。
・上記実施形態において、気体供給流路32上に、同気体供給流路32を開状態または閉状態に切り替える電磁弁を設置してもよい。なお、電磁弁は、開状態に切り替えられた際に、気体供給源31から供給されてきた気体W4を処理槽11内に供給可能とする。
・上記実施形態では、微粒子測定装置44が備える1つの測定部44が、多孔体21を通過する前の純水W3に含まれる微粒子Wの数(一次側粒子数)と、多孔体21を通過した後の純水W3に含まれる微粒子Wの数(二次側粒子数)とを測定するようになっていた。しかし、微粒子測定装置44は、一次側粒子数を測定する測定部(一次側測定部)と、二次側粒子数を測定する測定部(二次側測定部)とを別々に備えていてもよい。
・上記実施形態では、処理槽11内に供給される気体W4として窒素を用いたが、例えば、空気、酸素、アルゴン等の他の気体を用いてもよい。
・上記実施形態では、処理槽11内の液体として純水W3を用いたが、これに限定される訳ではなく、純度がそれほど高くない水、例えば水道水などを用いても勿論よい。
・上記実施形態の処理槽11は、ステンレス板を用いて略円筒状に形成されていた。しかし、処理槽11は、ガラス容器や、ポリ塩化ビニルからなるパイプ(塩ビパイプ)を用いて形成されていてもよい。
・上記実施形態の消泡装置10は、半導体を洗浄するための微細気泡W1の消泡に用いられていたが、例えば、食品や医療器具等を洗浄する微細気泡の消泡に用いてもよい。また、消泡装置10は、微細気泡を消泡するものであればよく、洗浄用の微細気泡の消泡を行うものでなくてもよい。例えば、消泡装置10は、農作物の成長促進に用いられる微細気泡を消泡するものであってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段1において、前記液体は純水であることを特徴とする微細気泡の有無判定装置。
(2)上記手段1において、前記細孔の孔径は、前記微粒子の直径の2倍以上であることを特徴とする微細気泡の有無判定装置。
(3)上記手段1において、前記多孔体がセラミック材料からなることを特徴とする微細気泡の有無判定装置。
1…有無判定装置
10…消泡装置
11…処理槽
21…多孔体
22…上流側面
23…下流側面
24…細孔
31…強制通過手段及び圧送手段としての気体供給源
41…気泡有無判定手段としてのCPU
A1…細孔の孔径
W…微粒子
W1…微細気泡
W3…液体としての純水

Claims (9)

  1. 微細気泡及び前記微細気泡と同程度の直径を有する固体微粒子の少なくとも一方を微粒子として含む液体中において前記微細気泡の有無を判定する装置であって、
    上流側面及び下流側面を連通しかつ孔径が前記微細気泡の直径よりも大きい多数の細孔を有し、前記細孔を介して前記上流側面から前記下流側面に向けて前記液体を通過させることにより、前記液体中に含まれる前記微細気泡を消泡する多孔体と、
    前記多孔体を通過する前の前記液体に含まれる前記微粒子と前記多孔体を通過した後の前記液体に含まれる前記微粒子とを比較し、前記多孔体を通過する前の前記液体に前記微粒子が含まれる一方、前記多孔体を通過した後の前記液体に前記微粒子が含まれない場合に、前記多孔体を通過する前の前記液体中に含まれる前記微粒子が前記微細気泡であったと判定する気泡有無判定手段と
    を備えることを特徴とする微細気泡の有無判定装置。
  2. 前記細孔を介して前記上流側面から前記下流側面に向けて前記液体を強制的に通過させる強制通過手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の微細気泡の有無判定装置。
  3. 前記強制通過手段は、前記液体を前記多孔体側に圧送する圧送手段であることを特徴とする請求項2に記載の微細気泡の有無判定装置。
  4. 前記液体を溜める処理槽を備え、前記処理槽内に前記多孔体が配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の微細気泡の有無判定装置。
  5. 前記微細気泡の直径は1μm未満であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の微細気泡の有無判定装置。
  6. 微細気泡及び前記微細気泡と同程度の直径を有する固体微粒子の少なくとも一方を微粒子として含む液体中において前記微細気泡の有無を判定する方法であって、
    上流側面及び下流側面を連通しかつ孔径が前記微細気泡の直径よりも大きい多数の細孔を有する多孔体に対して、前記細孔を介して前記上流側面から前記下流側面に向けて前記液体を通過させることにより、前記液体中に含まれる前記微細気泡を消泡する消泡工程と、
    前記多孔体を通過する前の前記液体に含まれる前記微粒子と前記多孔体を通過した後の前記液体に含まれる前記微粒子とを比較し、前記多孔体を通過する前の前記液体に前記微粒子が含まれる一方、前記多孔体を通過した後の前記液体に前記微粒子が含まれない場合に、前記多孔体を通過する前の前記液体中に含まれる前記微粒子が前記微細気泡であったと判定する気泡有無判定工程と
    を含むことを特徴とする微細気泡の有無判定方法。
  7. 前記消泡工程では、前記細孔を介して前記上流側面から前記下流側面に向けて前記液体を強制的に通過させることを特徴とする請求項6に記載の微細気泡の有無判定方法。
  8. 前記消泡工程では、前記液体を前記多孔体側に圧送することにより、前記液体を強制的に通過させることを特徴とする請求項7に記載の微細気泡の有無判定方法。
  9. 前記消泡工程において消泡される前記微細気泡の直径は1μm未満であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の微細気泡の有無判定方法。
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