JP2003121315A - 液中の気泡の除去方法および液中の粒子状不純物測定装置 - Google Patents
液中の気泡の除去方法および液中の粒子状不純物測定装置Info
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- JP2003121315A JP2003121315A JP2001312899A JP2001312899A JP2003121315A JP 2003121315 A JP2003121315 A JP 2003121315A JP 2001312899 A JP2001312899 A JP 2001312899A JP 2001312899 A JP2001312899 A JP 2001312899A JP 2003121315 A JP2003121315 A JP 2003121315A
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- particulate impurities
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】比較的簡単な装置を用い、保守管理も容易であ
り、汚染の問題を伴わず、効率的に液中の気泡を除去で
きる方法および液中粒子状不純物測定装置を提供する。 【解決手段】 清澄空気雰囲気において、加圧条件下で
被測定薬液を、パーティクルカウンターに送出して、液
中粒子状不純物数を測定する際に、被測定薬液を加熱す
ることで、被測定薬液中に含まれる気泡を脱泡すること
を特徴とする液中の気泡の除去方法。上記測定条件で、
液中粒子状不純物数を測定する際に、被測定薬液を、5
〜20ml/分の送液速度でパーティクルカウンターに送
液することで、被測定薬液中に含まれる気泡を脱泡する
ことを特徴する液中の気泡の除去方法。上記測定条件
で、液中粒子状不純物数を測定する際に、被測定薬液を
加熱したのち、5〜20ml/分の送液速度でパーティク
ルカウンターに送液することで、被測定薬液中に含まれ
る気泡を脱泡することを特徴とする液中の気泡の除去方
法。
り、汚染の問題を伴わず、効率的に液中の気泡を除去で
きる方法および液中粒子状不純物測定装置を提供する。 【解決手段】 清澄空気雰囲気において、加圧条件下で
被測定薬液を、パーティクルカウンターに送出して、液
中粒子状不純物数を測定する際に、被測定薬液を加熱す
ることで、被測定薬液中に含まれる気泡を脱泡すること
を特徴とする液中の気泡の除去方法。上記測定条件で、
液中粒子状不純物数を測定する際に、被測定薬液を、5
〜20ml/分の送液速度でパーティクルカウンターに送
液することで、被測定薬液中に含まれる気泡を脱泡する
ことを特徴する液中の気泡の除去方法。上記測定条件
で、液中粒子状不純物数を測定する際に、被測定薬液を
加熱したのち、5〜20ml/分の送液速度でパーティク
ルカウンターに送液することで、被測定薬液中に含まれ
る気泡を脱泡することを特徴とする液中の気泡の除去方
法。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、液中の気泡の除去方法及
び液中粒子状不純物測定装置に関するものである。
び液中粒子状不純物測定装置に関するものである。
【0002】
【発明の技術的背景】半導体製造、特にウェハ処理プロ
セスで使用される過酸化水素水などの薬液は、半導体の
高集積化に伴い、金属不純物とともに粒子状不純物の低
減を強く要求されている。ところで、薬液中の粒子不純
物の製品検査は、当初光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡に
よるいわゆる直検法という、液体をフィルターでろ過
し、液中の微粒子をフィルターに捕集し、それを直接観
察する方法が採られてきた。しかしながら、かかる直検
法では、その前処理が煩雑であり、操作汚染を受けやす
い上に、さらに計測が長時間を要するなどの欠点が多
く、近年では光散乱方式微粒子カウンターを用いて、被
測定薬液を直接測定セルに測定するという簡便な製品検
査が行われるようになっている。
セスで使用される過酸化水素水などの薬液は、半導体の
高集積化に伴い、金属不純物とともに粒子状不純物の低
減を強く要求されている。ところで、薬液中の粒子不純
物の製品検査は、当初光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡に
よるいわゆる直検法という、液体をフィルターでろ過
し、液中の微粒子をフィルターに捕集し、それを直接観
察する方法が採られてきた。しかしながら、かかる直検
法では、その前処理が煩雑であり、操作汚染を受けやす
い上に、さらに計測が長時間を要するなどの欠点が多
く、近年では光散乱方式微粒子カウンターを用いて、被
測定薬液を直接測定セルに測定するという簡便な製品検
査が行われるようになっている。
【0003】しかしながら、このような光散乱方式であ
っても、液体の屈折率や気泡など光を散乱させる要因が
あれば、粒子が存在していなくとも、あたかも粒子が存
在するように計数され、直検法の計数値よりも高く計測
されてしまうという欠点があった。このような誤差は、
薬液が充填された容器をトラックなどの輸送直後に最も
顕著に出ることが知られている。
っても、液体の屈折率や気泡など光を散乱させる要因が
あれば、粒子が存在していなくとも、あたかも粒子が存
在するように計数され、直検法の計数値よりも高く計測
されてしまうという欠点があった。このような誤差は、
薬液が充填された容器をトラックなどの輸送直後に最も
顕著に出ることが知られている。
【0004】特に、過酸化水素水は性質上、刺激を受け
ると分解し、ガスを発生させ易く、また、充填時に巻き
込まれた空気が液中に溶け込むことが知られている。こ
れらが気泡となり、光散乱方式の粒子測定を行う際に、
悪影響を及ぼし、真の測定値よりも、気泡分だけ実測値
を大きくしてしまうという問題点があった。特に過酸化
水素水をトラックなどで輸送した後はこの影響が大き
く、輸送後は充填直後の計数値に対し、数〜10数倍程度
の測定値を示すこともあった。
ると分解し、ガスを発生させ易く、また、充填時に巻き
込まれた空気が液中に溶け込むことが知られている。こ
れらが気泡となり、光散乱方式の粒子測定を行う際に、
悪影響を及ぼし、真の測定値よりも、気泡分だけ実測値
を大きくしてしまうという問題点があった。特に過酸化
水素水をトラックなどで輸送した後はこの影響が大き
く、輸送後は充填直後の計数値に対し、数〜10数倍程度
の測定値を示すこともあった。
【0005】このような被測定薬液中の気泡を除去する
方法としては、長時間静置する方法、薬液を減圧ま
たは加圧処理する方法、遠心力により気泡を除去する
方法、多孔質物質と接触処理して気泡を捕捉する方法
などが知られていたが、単に長時間静置しただけでは、
時間効率が悪く、また減圧・加圧処理では効果が不十分
であり、さらに遠心力を利用する場合、遠心装置の保
守点検管理の点から問題があり、また多孔質物質を利
用する方法では、多孔質物質を使用することに伴う不純
物混入という問題があり、必ずしも満足しうる処理方法
ではなかった。
方法としては、長時間静置する方法、薬液を減圧ま
たは加圧処理する方法、遠心力により気泡を除去する
方法、多孔質物質と接触処理して気泡を捕捉する方法
などが知られていたが、単に長時間静置しただけでは、
時間効率が悪く、また減圧・加圧処理では効果が不十分
であり、さらに遠心力を利用する場合、遠心装置の保
守点検管理の点から問題があり、また多孔質物質を利
用する方法では、多孔質物質を使用することに伴う不純
物混入という問題があり、必ずしも満足しうる処理方法
ではなかった。
【0006】また特開平6−134211号公報には、
液に対して、不湿潤性の平滑な表面積を含む通液容器内
に、気泡を含有する液被測定薬液を該表面と接触させな
がら、線速度0.5〜800cm/分の速度で、概ね上下
方向に流通させることにより、該表面に付着させ、付着
した気泡を合一して除去する方法が提案されている。し
かしながら、これらの方法で処理したところで、得られ
る粒子状不純物量はバラツキが大きく、また実際の固形
粒子状不純物よりも多い実測値となってしまうことがあ
った。
液に対して、不湿潤性の平滑な表面積を含む通液容器内
に、気泡を含有する液被測定薬液を該表面と接触させな
がら、線速度0.5〜800cm/分の速度で、概ね上下
方向に流通させることにより、該表面に付着させ、付着
した気泡を合一して除去する方法が提案されている。し
かしながら、これらの方法で処理したところで、得られ
る粒子状不純物量はバラツキが大きく、また実際の固形
粒子状不純物よりも多い実測値となってしまうことがあ
った。
【0007】このような状況のもと本発明者らは鋭意検
討した結果、薬液充填容器に由来するポリエチレンやテ
フロン(R)などの粒子状不純物(剥離片、破片)に
は、気泡が多く付着しており、この気泡が消滅しにくい
上、容器輸送などの刺激が加わると、発生した気泡がさ
らに付着し、かかる付着気泡は消滅しにくく、たとえ1
個の剥離片が紛れていても、それが抱えている気泡はか
なりの数になっていること見出した。そして、上記した
方法はいずれも、液中に存在する気泡を除去することが
できるものの、粒子状不純物に付着した気泡が除去でき
ず、その結果、正確な測定値を得ることが困難となって
いることを見出した。
討した結果、薬液充填容器に由来するポリエチレンやテ
フロン(R)などの粒子状不純物(剥離片、破片)に
は、気泡が多く付着しており、この気泡が消滅しにくい
上、容器輸送などの刺激が加わると、発生した気泡がさ
らに付着し、かかる付着気泡は消滅しにくく、たとえ1
個の剥離片が紛れていても、それが抱えている気泡はか
なりの数になっていること見出した。そして、上記した
方法はいずれも、液中に存在する気泡を除去することが
できるものの、粒子状不純物に付着した気泡が除去でき
ず、その結果、正確な測定値を得ることが困難となって
いることを見出した。
【0008】特に、微粒子カウンターは、構造上、チュ
ーブで被測定薬液を測定セルに送りこんでいるため、測
定セルに入る構造がオリフィスになる。そして、粒子状
不純物を含む薬液を測定する場合、粒子カウンターの測
定セルを通過する時に、オリフィスで減圧され、薬液中
に気泡が発生し、あるいは薬液中の粒子状不純物が気泡
を離すことで、粒子状不純物とともに多数の気泡も、粒
子状不純物として計測されるので、粒子不純物の実測値
を上昇させることになる。
ーブで被測定薬液を測定セルに送りこんでいるため、測
定セルに入る構造がオリフィスになる。そして、粒子状
不純物を含む薬液を測定する場合、粒子カウンターの測
定セルを通過する時に、オリフィスで減圧され、薬液中
に気泡が発生し、あるいは薬液中の粒子状不純物が気泡
を離すことで、粒子状不純物とともに多数の気泡も、粒
子状不純物として計測されるので、粒子不純物の実測値
を上昇させることになる。
【0009】
【発明の目的】本発明は、比較的簡単な装置を用い、保
守管理も容易であり、汚染の問題を伴わず、極めて効率
的に液中の気泡を除去できる方法および液中粒子状不純
物測定装置を提供することを目的としている。
守管理も容易であり、汚染の問題を伴わず、極めて効率
的に液中の気泡を除去できる方法および液中粒子状不純
物測定装置を提供することを目的としている。
【0010】
【発明の概要】本発明に係る液中の気泡の除去方法は、
清澄空気雰囲気において、加圧条件下で被測定薬液を、
パーティクルカウンターに送出して、被測定薬液中の液
中粒子状不純物数を測定する際に、被測定薬液を加熱し
たのち、パーティクルカウンターに送液することで、被
測定薬液中に含まれる気泡を脱泡することを特徴として
いる。このように加熱することで、薬液中に含まれる粒
子状不純物と付着した気泡の接着性が弱まり、気泡が粒
子状不純物から脱着しやすくなる。
清澄空気雰囲気において、加圧条件下で被測定薬液を、
パーティクルカウンターに送出して、被測定薬液中の液
中粒子状不純物数を測定する際に、被測定薬液を加熱し
たのち、パーティクルカウンターに送液することで、被
測定薬液中に含まれる気泡を脱泡することを特徴として
いる。このように加熱することで、薬液中に含まれる粒
子状不純物と付着した気泡の接着性が弱まり、気泡が粒
子状不純物から脱着しやすくなる。
【0011】また、本発明では、被測定薬液を、5〜2
0ml/分の送液速度でパーティクルカウンターに送液し
てもよい。このような送液速度で薬液を送液すると、測
定セルのオリフィス構造で発生する気泡を抑えることが
できる。さらに本発明では、被測定薬液を加熱したの
ち、5〜20ml/分の送液速度でパーティクルカウンタ
ーに送液してもよい。
0ml/分の送液速度でパーティクルカウンターに送液し
てもよい。このような送液速度で薬液を送液すると、測
定セルのオリフィス構造で発生する気泡を抑えることが
できる。さらに本発明では、被測定薬液を加熱したの
ち、5〜20ml/分の送液速度でパーティクルカウンタ
ーに送液してもよい。
【0012】上記方法では、被測定薬液に、さらにアル
コールを10体積%までの量で添加してもよい。アルコ
ールを添加することで、界面張力が弱まり、気泡が消滅
し易くなる。さらに本発明では、加熱後、アルコール添
加後の被測定薬液に減圧処理を行ってもよい。
コールを10体積%までの量で添加してもよい。アルコ
ールを添加することで、界面張力が弱まり、気泡が消滅
し易くなる。さらに本発明では、加熱後、アルコール添
加後の被測定薬液に減圧処理を行ってもよい。
【0013】本発明に係る液中粒子状不純物測定装置
は、被測定薬液が充満された試料容器を載置しうる室内
を具備するとともに、圧縮空気を室内に送気しうるコン
プレッサーを備えた加圧チャンバーと、該試料容器内の
被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる送液
手段と、被測定薬液中の粒子状不純物を測定するための
パーティクルカウンターとを備えた液中粒子状不純物測
定装置であり、加圧チャンバーに、被測定薬液を加熱す
るための加熱機構を具備してなることを特徴としてい
る。
は、被測定薬液が充満された試料容器を載置しうる室内
を具備するとともに、圧縮空気を室内に送気しうるコン
プレッサーを備えた加圧チャンバーと、該試料容器内の
被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる送液
手段と、被測定薬液中の粒子状不純物を測定するための
パーティクルカウンターとを備えた液中粒子状不純物測
定装置であり、加圧チャンバーに、被測定薬液を加熱す
るための加熱機構を具備してなることを特徴としてい
る。
【0014】また、本発明に係る液中粒子状不純物測定
装置は、被測定薬液が充満された試料容器を載置しうる
室内を具備するとともに、圧縮空気を室内に送気しうる
コンプレッサーを備えた加圧チャンバーと、該試料容器
内の被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる
送液手段と、被測定薬液中の粒子状不純物を測定するた
めのパーティクルカウンターとを備えた液中粒子状不純
物測定装置であり、被測定薬液を5〜20ml/分の送液
速度でパーティクルカウンターに送液する手段を具備し
てなることを特徴としている。
装置は、被測定薬液が充満された試料容器を載置しうる
室内を具備するとともに、圧縮空気を室内に送気しうる
コンプレッサーを備えた加圧チャンバーと、該試料容器
内の被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる
送液手段と、被測定薬液中の粒子状不純物を測定するた
めのパーティクルカウンターとを備えた液中粒子状不純
物測定装置であり、被測定薬液を5〜20ml/分の送液
速度でパーティクルカウンターに送液する手段を具備し
てなることを特徴としている。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る液中の気泡の
除去方法および液中粒子状不純物測定装置について具体
的に説明する。気泡の除去方法 本発明に係る液中の気泡の除去方法は、清澄空気雰囲気
において、加圧条件下で被測定薬液を、パーティクルカ
ウンターに送出して、被測定薬液中の液中粒子状不純物
数を測定する際に、被測定薬液を加熱処理したのち、冷
却したものをパーティクルカウンターに送液すること
で、被測定薬液中に含まれる気泡を脱泡することを特徴
としている。
除去方法および液中粒子状不純物測定装置について具体
的に説明する。気泡の除去方法 本発明に係る液中の気泡の除去方法は、清澄空気雰囲気
において、加圧条件下で被測定薬液を、パーティクルカ
ウンターに送出して、被測定薬液中の液中粒子状不純物
数を測定する際に、被測定薬液を加熱処理したのち、冷
却したものをパーティクルカウンターに送液すること
で、被測定薬液中に含まれる気泡を脱泡することを特徴
としている。
【0016】また、本発明に係る液中の気泡の除去方法
では、パーティクルカウンターに被測定薬液を送液する
際の送液速度を、5〜20ml/分、好ましくは5〜10m
l/分とすることを特徴としている。通常パーティクルカ
ウンターの送液速度は50〜100ml/分と高速である
が、このような高速で送液すると、サンプル瓶からチュ
ーブで供給された試料は測定セルでオリフィス構造にな
っているため、圧力が低下し、気泡が発生し易くなって
いる。これに対し、本発明のように送液速度を遅くする
と、気泡が発生しにくくなるとともに、粒子状不純物に
付着した気泡も離れ難くなる。
では、パーティクルカウンターに被測定薬液を送液する
際の送液速度を、5〜20ml/分、好ましくは5〜10m
l/分とすることを特徴としている。通常パーティクルカ
ウンターの送液速度は50〜100ml/分と高速である
が、このような高速で送液すると、サンプル瓶からチュ
ーブで供給された試料は測定セルでオリフィス構造にな
っているため、圧力が低下し、気泡が発生し易くなって
いる。これに対し、本発明のように送液速度を遅くする
と、気泡が発生しにくくなるとともに、粒子状不純物に
付着した気泡も離れ難くなる。
【0017】なお、本発明では、試料薬液を加熱したの
ち、上記のような送液速度で薬液の送液を行ってもよ
い。被測定薬液としては、過酸化水素水、超純水、硫
酸、硝酸。リン酸、フッ酸、アンモニア水、フッ化アン
モニウムなどが特に制限なく使用することが可能であ
り、特に、本発明は、過酸化水素水、超純水の場合に好
適である。
ち、上記のような送液速度で薬液の送液を行ってもよ
い。被測定薬液としては、過酸化水素水、超純水、硫
酸、硝酸。リン酸、フッ酸、アンモニア水、フッ化アン
モニウムなどが特に制限なく使用することが可能であ
り、特に、本発明は、過酸化水素水、超純水の場合に好
適である。
【0018】加熱温度としては、被測定薬液が分解、蒸
発しない温度であれば特に制限されるものではないが、
過酸化水素水および純水の場合、90〜95℃程度に加
熱すればよい。このように加熱することで、薬液中に含
まれる粒子状不純物と付着した気泡の接着性が弱まり、
気泡が粒子状不純物から脱着し易くなる。加熱手段とし
ては、特に制限されるものではなく、ヒーターなどの公
知の手段が採用される。また被測定薬液が充填された試
料容器をウォーターバスに浸積したり、電子レンジで加
熱してもよい。
発しない温度であれば特に制限されるものではないが、
過酸化水素水および純水の場合、90〜95℃程度に加
熱すればよい。このように加熱することで、薬液中に含
まれる粒子状不純物と付着した気泡の接着性が弱まり、
気泡が粒子状不純物から脱着し易くなる。加熱手段とし
ては、特に制限されるものではなく、ヒーターなどの公
知の手段が採用される。また被測定薬液が充填された試
料容器をウォーターバスに浸積したり、電子レンジで加
熱してもよい。
【0019】また加熱された被測定薬液は、通常冷却し
て常温、すなわち40℃〜10℃程度に冷ましておくこ
とが望ましい。冷却方法としては特に制限されるもので
はなく、加熱した不純物が混入しない環境下、たとえば
クリーンルーム、クリーンボックス内などに放置してお
いたり、冷却管などの冷却装置を装着すればよい。ま
た、被測定薬液に、アルコール類を添加してもよい。ア
ルコール類の添加量は薬液体積の10体積%未満、好ま
しくは5体積%未満であることが望ましい。このように
アルコール類を添加すると、被測定薬液中の気泡と粒子
状不純物との接着性が低下し、脱泡を効率的に行うこと
ができる。使用されるアルコール類としては、薬液と混
和するものであれば特に制限はなく、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール
が好適に使用される。
て常温、すなわち40℃〜10℃程度に冷ましておくこ
とが望ましい。冷却方法としては特に制限されるもので
はなく、加熱した不純物が混入しない環境下、たとえば
クリーンルーム、クリーンボックス内などに放置してお
いたり、冷却管などの冷却装置を装着すればよい。ま
た、被測定薬液に、アルコール類を添加してもよい。ア
ルコール類の添加量は薬液体積の10体積%未満、好ま
しくは5体積%未満であることが望ましい。このように
アルコール類を添加すると、被測定薬液中の気泡と粒子
状不純物との接着性が低下し、脱泡を効率的に行うこと
ができる。使用されるアルコール類としては、薬液と混
和するものであれば特に制限はなく、メタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール
が好適に使用される。
【0020】また、被測定薬液の加熱する際(アルコー
ル類を添加した場合も含む)、減圧下に行ってもよい。
減圧しながら加熱すると、粒子状不純物から脱着した気
泡を効率よく除去できる。減圧条件としては、薬液が揮
散しないような圧力であれば特に制限はなく、たとえば
0.5〜1気圧程度減圧すればよい。減圧手段として
は、真空ポンプ、アスピレータなどの公知の減圧手段が
採用可能である。
ル類を添加した場合も含む)、減圧下に行ってもよい。
減圧しながら加熱すると、粒子状不純物から脱着した気
泡を効率よく除去できる。減圧条件としては、薬液が揮
散しないような圧力であれば特に制限はなく、たとえば
0.5〜1気圧程度減圧すればよい。減圧手段として
は、真空ポンプ、アスピレータなどの公知の減圧手段が
採用可能である。
【0021】このような本発明に係る気泡の除去方法に
よれば、被測定薬液中に含まれる気泡を効率よく除去で
きるので、パーティクルカウンターにおける粒子状不純
物量の測定を、極めて効率的、かつ正確に行うことがで
きる。このような本発明に係る気泡の除去方法では、た
とえば図1に示されるような液中粒子状不純物測定装置
が好適に使用される。
よれば、被測定薬液中に含まれる気泡を効率よく除去で
きるので、パーティクルカウンターにおける粒子状不純
物量の測定を、極めて効率的、かつ正確に行うことがで
きる。このような本発明に係る気泡の除去方法では、た
とえば図1に示されるような液中粒子状不純物測定装置
が好適に使用される。
【0022】図1は、本発明で用いられる液中粒子状不
純物測定装置の概略模式図を示すものであり、図中添え
字1は、加圧チャンバーを示し、2は被測定薬液が充満
された試料容器を示す。3は、圧縮空気を室内に送気し
うるコンプレッサーを示す。4は被測定薬液中の粒子状
不純物を測定するためのパーティクルカウンターを示
し、5は加圧チャンバー内の試料容器2とパーティクル
カウンター4とを通液するためのチューブを示す。6は
被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる送液
手段を示す。
純物測定装置の概略模式図を示すものであり、図中添え
字1は、加圧チャンバーを示し、2は被測定薬液が充満
された試料容器を示す。3は、圧縮空気を室内に送気し
うるコンプレッサーを示す。4は被測定薬液中の粒子状
不純物を測定するためのパーティクルカウンターを示
し、5は加圧チャンバー内の試料容器2とパーティクル
カウンター4とを通液するためのチューブを示す。6は
被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる送液
手段を示す。
【0023】被測定薬液を加熱する場合は、加圧チャン
バー1にヒーターなどの加熱機構が設けられていればよ
い。また送液速度を制御する場合、前記測定装置にシリ
ンジサンプラーが設けられていてもよい。さらにアルコ
ール類を添加する場合には、加圧チャンバー1内に投入
口を設けていてもよい。さらにパーティクルカウンター
4には、通常、オシロスコープおよび解析用コンピュー
ターが設けられている。
バー1にヒーターなどの加熱機構が設けられていればよ
い。また送液速度を制御する場合、前記測定装置にシリ
ンジサンプラーが設けられていてもよい。さらにアルコ
ール類を添加する場合には、加圧チャンバー1内に投入
口を設けていてもよい。さらにパーティクルカウンター
4には、通常、オシロスコープおよび解析用コンピュー
ターが設けられている。
【0024】液中粒子状不純物測定装置
本発明に係る液中粒子状不純物測定装置は、被測定薬液
が充満された試料容器を載置しうる室内を具備するとと
もに、圧縮空気を室内に送気しうるコンプレッサーを備
えた加圧チャンバーと、該試料容器内の被測定薬液をパ
ーティクルカウンターに送液しうる送液手段と、被測定
薬液中の粒子状不純物を測定するためのパーティクルカ
ウンターとを備えた液中粒子状不純物測定装置であり、
加圧チャンバーに、被測定薬液を加熱するための加熱機
構および冷却機構を具備してなることを特徴としてい
る。
が充満された試料容器を載置しうる室内を具備するとと
もに、圧縮空気を室内に送気しうるコンプレッサーを備
えた加圧チャンバーと、該試料容器内の被測定薬液をパ
ーティクルカウンターに送液しうる送液手段と、被測定
薬液中の粒子状不純物を測定するためのパーティクルカ
ウンターとを備えた液中粒子状不純物測定装置であり、
加圧チャンバーに、被測定薬液を加熱するための加熱機
構および冷却機構を具備してなることを特徴としてい
る。
【0025】このような本発明に係る液中粒子状不純物
測定装置は、たとえば図2に示される。図2は、本発明
に係る液中粒子状不純物測定装置の概略模式図を示すも
のであり、図中添え字11は、加圧チャンバーを示し、
12は被測定薬液が充満された試料容器を示す。13
は、圧縮空気を加圧チャンバーの室内に送気しうるコン
プレッサーを示す。14は被測定薬液中の粒子状不純物
を測定するためのパーティクルカウンターを示し、15
は加圧チャンバー内の試料容器12とパーティクルカウ
ンター14とを通液するためのチューブを示す。16は
被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる送液
手段を示す。17は加圧チャンバーを清澄に保つための
クリーンベンチを示す。18は加熱(冷却)手段を示
す。
測定装置は、たとえば図2に示される。図2は、本発明
に係る液中粒子状不純物測定装置の概略模式図を示すも
のであり、図中添え字11は、加圧チャンバーを示し、
12は被測定薬液が充満された試料容器を示す。13
は、圧縮空気を加圧チャンバーの室内に送気しうるコン
プレッサーを示す。14は被測定薬液中の粒子状不純物
を測定するためのパーティクルカウンターを示し、15
は加圧チャンバー内の試料容器12とパーティクルカウ
ンター14とを通液するためのチューブを示す。16は
被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる送液
手段を示す。17は加圧チャンバーを清澄に保つための
クリーンベンチを示す。18は加熱(冷却)手段を示
す。
【0026】試料容器12は、通常石英瓶または硬質ガ
ラス瓶が使用される。搬送された被測定薬液は、ドラム
缶などの大量搬送容器から、クリーンルームやクリーン
ベンチなどのクリーンな環境下で試料容器12に小分け
採取される。さらに試料容器は、クリーンベンチ17内
の加圧チャンバー中に載置される。試料容器の大きさと
しては、通常0.5〜1リットルの容量のものが使用さ
れる。
ラス瓶が使用される。搬送された被測定薬液は、ドラム
缶などの大量搬送容器から、クリーンルームやクリーン
ベンチなどのクリーンな環境下で試料容器12に小分け
採取される。さらに試料容器は、クリーンベンチ17内
の加圧チャンバー中に載置される。試料容器の大きさと
しては、通常0.5〜1リットルの容量のものが使用さ
れる。
【0027】加圧チャンバー内の試料容器は、被測定薬
液を充填したのち、加圧下におかれる。加圧チャンバー
内を加圧するため、コンプレッサー13から圧縮空気が
加圧チャンバー内に送気される。加圧チャンバー内に
は、送気された圧縮空気を排気する排気口が通常設けら
れている。また加圧チャンバー内には、加圧後、チャン
バー内を減圧する減圧弁などが設けられていてもよく、
さらに減圧手段である、減圧ポンプ、アスピレータなど
が装着されていてもよい。
液を充填したのち、加圧下におかれる。加圧チャンバー
内を加圧するため、コンプレッサー13から圧縮空気が
加圧チャンバー内に送気される。加圧チャンバー内に
は、送気された圧縮空気を排気する排気口が通常設けら
れている。また加圧チャンバー内には、加圧後、チャン
バー内を減圧する減圧弁などが設けられていてもよく、
さらに減圧手段である、減圧ポンプ、アスピレータなど
が装着されていてもよい。
【0028】試料容器内の被測定薬液は、チューブ15
を通してパーティクルカウンターに送液される。本発明
で使用されるパーティクルカウンターは、センサー内の
透明な流路(フローセル)に交わる光ビームを照射し、
照射領域を通過する測定薬液中に存在する粒子によって
もたらされる散乱光量からパルスをつくり、波高分析し
て粒径、個数を求めるものである。なお1μmより小さ
い粒径を測定するためには、光源にレーザー光線が使用
される。
を通してパーティクルカウンターに送液される。本発明
で使用されるパーティクルカウンターは、センサー内の
透明な流路(フローセル)に交わる光ビームを照射し、
照射領域を通過する測定薬液中に存在する粒子によって
もたらされる散乱光量からパルスをつくり、波高分析し
て粒径、個数を求めるものである。なお1μmより小さ
い粒径を測定するためには、光源にレーザー光線が使用
される。
【0029】送液手段16は被測定薬液をパーティクル
カウンターに送液できるものであれば特に制限はなく、
ポンプ、サンプラーなどの公知のものが使用される。加
熱(冷却)手段18は、図2に示されるように、加圧チ
ャンバーに設けられていても、また、予めクリーン環境
下で試料容器を加熱(冷却)してもよい。加熱手段とし
ては、リボンヒーター、電熱式ヒーター、温水循環式ヒ
ーターなどヒーター、さらにウォーターバス、オイルバ
ス、電子レンジ、電子クーラー(ユニットクーラー)の
ようなものであってもよい。
カウンターに送液できるものであれば特に制限はなく、
ポンプ、サンプラーなどの公知のものが使用される。加
熱(冷却)手段18は、図2に示されるように、加圧チ
ャンバーに設けられていても、また、予めクリーン環境
下で試料容器を加熱(冷却)してもよい。加熱手段とし
ては、リボンヒーター、電熱式ヒーター、温水循環式ヒ
ーターなどヒーター、さらにウォーターバス、オイルバ
ス、電子レンジ、電子クーラー(ユニットクーラー)の
ようなものであってもよい。
【0030】加圧チャンバー内には、加熱された測定薬
液を冷却するための冷却手段が設けられていてもよい。
冷却手段としては、水循環式冷却装置、空冷式冷却装
置、電子クーラー(ユニットクーラー)などが挙げられ
る。また、本発明に係る液中粒子状不純物測定装置の別
態様としては、被測定薬液が充満された試料容器を載置
しうる室内を具備するとともに、圧縮空気を室内に送気
しうるコンプレッサーを備えた加圧チャンバーと、該試
料容器内の被測定薬液をパーティクルカウンターに送液
しうる送液手段と、被測定薬液中の粒子状不純物を測定
するためのパーティクルカウンターとを備えた液中粒子
状不純物測定装置であり、被測定薬液を5〜20ml/分
の送液速度でパーティクルカウンターに送液する手段を
具備してなるものも挙げられる。
液を冷却するための冷却手段が設けられていてもよい。
冷却手段としては、水循環式冷却装置、空冷式冷却装
置、電子クーラー(ユニットクーラー)などが挙げられ
る。また、本発明に係る液中粒子状不純物測定装置の別
態様としては、被測定薬液が充満された試料容器を載置
しうる室内を具備するとともに、圧縮空気を室内に送気
しうるコンプレッサーを備えた加圧チャンバーと、該試
料容器内の被測定薬液をパーティクルカウンターに送液
しうる送液手段と、被測定薬液中の粒子状不純物を測定
するためのパーティクルカウンターとを備えた液中粒子
状不純物測定装置であり、被測定薬液を5〜20ml/分
の送液速度でパーティクルカウンターに送液する手段を
具備してなるものも挙げられる。
【0031】このような液中粒子状不純物測定装置とし
ては、たとえば図3に示すものが挙げられる。図3は、
本発明に係る液中粒子状不純物測定装置の概略模式図を
示すものであり、図中添え字21は、加圧チャンバーを
示し、22は被測定薬液が充満された試料容器を示す。
23は、圧縮空気を加圧チャンバーの室内に送気しうる
コンプレッサーを示す。24は被測定薬液中の粒子状不
純物を測定するためのパーティクルカウンターを示し、
25は加圧チャンバー内の試料容器22とパーティクル
カウンター24とを通液するためのチューブを示す。2
6は被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる
送液手段を示す。27は加圧チャンバーを清澄に保つた
めのクリーンベンチを示す。
ては、たとえば図3に示すものが挙げられる。図3は、
本発明に係る液中粒子状不純物測定装置の概略模式図を
示すものであり、図中添え字21は、加圧チャンバーを
示し、22は被測定薬液が充満された試料容器を示す。
23は、圧縮空気を加圧チャンバーの室内に送気しうる
コンプレッサーを示す。24は被測定薬液中の粒子状不
純物を測定するためのパーティクルカウンターを示し、
25は加圧チャンバー内の試料容器22とパーティクル
カウンター24とを通液するためのチューブを示す。2
6は被測定薬液をパーティクルカウンターに送液しうる
送液手段を示す。27は加圧チャンバーを清澄に保つた
めのクリーンベンチを示す。
【0032】加圧チャンバー21、試料容器22、コン
プレッサー23、パーティクルカウンター24、チュー
ブ25、クリーンベンチ27としては前記図2に示すも
のと同じものが使用される。送液手段26としては、シ
リンジサンプラーが使用され、このシリンジサンプラー
はコントローラーによって、薬液の送液速度が、5〜2
0ml/分となるように制御されている。
プレッサー23、パーティクルカウンター24、チュー
ブ25、クリーンベンチ27としては前記図2に示すも
のと同じものが使用される。送液手段26としては、シ
リンジサンプラーが使用され、このシリンジサンプラー
はコントローラーによって、薬液の送液速度が、5〜2
0ml/分となるように制御されている。
【0033】図3の液中粒子状不純物測定装置にも、ヒ
ーターなどの加熱(冷却)手段が設けられていてもよ
い。このような本発明に係る液中粒子状不純物測定装置
によれば、被測定薬液中に含まれる粒子状不純物に付着
した気泡が脱泡してから、粒子状不純物を測定している
ので、得られる測定値は正確であり、また測定のバラツ
キも少ない。また従来、直検法で評価した場合に比べ、
パーティクルカウンターで測定した数値は、気泡の影響
も合って、大きめとなっていたが、直検法で測定したも
のと同レベルの評価結果が得られる。
ーターなどの加熱(冷却)手段が設けられていてもよ
い。このような本発明に係る液中粒子状不純物測定装置
によれば、被測定薬液中に含まれる粒子状不純物に付着
した気泡が脱泡してから、粒子状不純物を測定している
ので、得られる測定値は正確であり、また測定のバラツ
キも少ない。また従来、直検法で評価した場合に比べ、
パーティクルカウンターで測定した数値は、気泡の影響
も合って、大きめとなっていたが、直検法で測定したも
のと同レベルの評価結果が得られる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、従来、粒子状不純物量
の評価に悪影響を及ぼしていた、薬液中の粒子状不純物
に付着した気泡を効率的に除去できる。このため、本発
明によれば、正確な測定値を得ることができる上に、測
定のバラツキも少なく、また直検法のように煩雑な処理
を要しないので簡便である。
の評価に悪影響を及ぼしていた、薬液中の粒子状不純物
に付着した気泡を効率的に除去できる。このため、本発
明によれば、正確な測定値を得ることができる上に、測
定のバラツキも少なく、また直検法のように煩雑な処理
を要しないので簡便である。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものでな
い。
発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものでな
い。
【0036】
【実施例1】図3に示す装置を使用して、過酸化水素水
中の粒子状不純物量の測定を行った。輸送した後の100K
gドラム(ポリエチレン)の31%製品過酸化水を、吸引速
度50ml/分の送液速度で送液した場合、0.2μm以上の
粒子状不純物量の測定値はオーバーレンジ(9999個以上
/ml)であったが、吸引速度10ml/分で送液した場合、
3回に分けて測定したところ、測定値は330.4個/m
l、78.4個/ml、192.8個/mlとなり測定不能は解
消され、相対評価ができるようになった。
中の粒子状不純物量の測定を行った。輸送した後の100K
gドラム(ポリエチレン)の31%製品過酸化水を、吸引速
度50ml/分の送液速度で送液した場合、0.2μm以上の
粒子状不純物量の測定値はオーバーレンジ(9999個以上
/ml)であったが、吸引速度10ml/分で送液した場合、
3回に分けて測定したところ、測定値は330.4個/m
l、78.4個/ml、192.8個/mlとなり測定不能は解
消され、相対評価ができるようになった。
【0037】
【実施例2】前処理として、輸送直後の100Kgドラム
(ポリエチレン)の31%過酸化水素を、孔径:0.1
μmのウルトラフィルターでろ過した超純水で充分に洗
浄した硬質ガラス瓶に200ml程度、移し替え、ウォータ
ーバスを使って90〜95℃で、2時間加熱した。加熱
後、ただちに40℃以下に冷却し、光散乱方式微粒子測
定装置で微粒子を3回に分けて測定した。
(ポリエチレン)の31%過酸化水素を、孔径:0.1
μmのウルトラフィルターでろ過した超純水で充分に洗
浄した硬質ガラス瓶に200ml程度、移し替え、ウォータ
ーバスを使って90〜95℃で、2時間加熱した。加熱
後、ただちに40℃以下に冷却し、光散乱方式微粒子測
定装置で微粒子を3回に分けて測定した。
【0038】測定値は0.2μm以上の粒子状不純物の
量が、5.5個/ml、9.9個/ml、7.8個/mlであった。
なお、上記のような加熱処理をしない場合、0.2μm
以上の粒子状不純物量は、68.4個/ml、101.1個/
ml、97.2個/mlであった。また直検法で測定すると、
0.2μm以上の粒子状不純物の量は6.3個/m、8.6
個/ml、6.3個/mlであり、本発明に係る方法と、直検
法とでは得られる数値はほぼ一致していることが判明し
た。
量が、5.5個/ml、9.9個/ml、7.8個/mlであった。
なお、上記のような加熱処理をしない場合、0.2μm
以上の粒子状不純物量は、68.4個/ml、101.1個/
ml、97.2個/mlであった。また直検法で測定すると、
0.2μm以上の粒子状不純物の量は6.3個/m、8.6
個/ml、6.3個/mlであり、本発明に係る方法と、直検
法とでは得られる数値はほぼ一致していることが判明し
た。
【図1】本発明に係る液中の気泡の除去方法で使用され
る液中粒子状不純物の測定装置に関する。
る液中粒子状不純物の測定装置に関する。
【図2】本発明に係る液中粒子状不純物測定装置の概略
図を示す。
図を示す。
【図3】本発明に係る液中粒子状不純物測定装置の別の
一態様を示す概略図を示す。
一態様を示す概略図を示す。
【符号の説明】
1、11、21・・・・・・加圧チャンバー
2、12、22・・・・・・試料容器
3、13、23・・・・・・コンプレッサー
4、14、24・・・・・・パーティクルカウンター
5、15、25・・・・・・チューブ
6、16・・・・・・・・・送液手段
17、27・・・・・・・・クリーンベンチ
18・・・・・・・・・・・加熱(冷却)手段
26・・・・・・・・・・・シリンジサンプラー
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 田 中 富士夫
宮城県仙台市青葉区芋沢字大竹新田10番地
2号 三徳化学工業株式会社内
Fターム(参考) 2G052 AA13 AB01 AB04 AC21 AD06
AD26 AD49 BA12 CA11 CA38
DA13 DA25 EB13 GA09 JA09
4D011 AA12 AA16 AA20 AD03
Claims (7)
- 【請求項1】清澄空気雰囲気において、加圧条件下で被
測定薬液を、パーティクルカウンターに送出して、被測
定薬液中の液中粒子状不純物数を測定する際に、 被測定薬液を加熱することで、被測定薬液中に含まれる
気泡を脱泡することを特徴とする液中の気泡の除去方
法。 - 【請求項2】清澄空気雰囲気において、加圧条件下で被
測定薬液を、パーティクルカウンターに送出して、被測
定薬液中の液中粒子状不純物数を測定する際に、 被測定薬液を、5〜20ml/分の送液速度でパーティク
ルカウンターに送液することで、被測定薬液中に含まれ
る気泡を脱泡することを特徴する液中の気泡の除去方
法。 - 【請求項3】清澄空気雰囲気において、加圧条件下で被
測定薬液を、パーティクルカウンターに送出して、被測
定薬液中の液中粒子状不純物数を測定する際に、 被測定薬液を加熱したのち、5〜20ml/分の送液速度
でパーティクルカウンターに送液することで、被測定薬
液中に含まれる気泡を脱泡することを特徴とする液中の
気泡の除去方法。 - 【請求項4】被測定薬液に、さらにアルコールを10体
積%未満の量で添加することを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載された液中の気泡の除去方法。 - 【請求項5】さらに減圧することを特徴とする請求項1
〜4のいずれかに記載された液中の気泡の除去方法。 - 【請求項6】被測定薬液が充満された試料容器を載置し
うる室内を具備するとともに、圧縮空気を室内に送気し
うるコンプレッサーを備えた加圧チャンバーと、 該試料容器内の被測定薬液をパーティクルカウンターに
送液しうる送液手段と、 被測定薬液中の粒子状不純物を測定するためのパーティ
クルカウンターとを備えた液中粒子状不純物測定装置で
あり、 加圧チャンバーに、被測定薬液を加熱するための加熱機
構を具備してなることを特徴とする液中粒子状不純物測
定装置。 - 【請求項7】被測定薬液が充満された試料容器を載置し
うる室内を具備するとともに、圧縮空気を室内に送気し
うるコンプレッサーを備えた加圧チャンバーと、 該試料容器内の被測定薬液をパーティクルカウンターに
送液しうる送液手段と、 被測定薬液中の粒子状不純物を測定するためのパーティ
クルカウンターとを備えた液中粒子状不純物測定装置で
あり、 被測定薬液を5〜20ml/分の送液速度でパーティクル
カウンターに送液する手段を具備してなることを特徴と
する液中粒子状不純物測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001312899A JP2003121315A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 液中の気泡の除去方法および液中の粒子状不純物測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001312899A JP2003121315A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 液中の気泡の除去方法および液中の粒子状不純物測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003121315A true JP2003121315A (ja) | 2003-04-23 |
Family
ID=19131475
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001312899A Pending JP2003121315A (ja) | 2001-10-10 | 2001-10-10 | 液中の気泡の除去方法および液中の粒子状不純物測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003121315A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012251881A (ja) * | 2011-06-03 | 2012-12-20 | Bay Bioscience Kk | 液体フローに含まれる生物学的粒子を分析するシステム |
US9188524B2 (en) | 2013-02-12 | 2015-11-17 | Azbil Corporation | Particle detecting system and particle detecting method |
JP2020067313A (ja) * | 2018-10-23 | 2020-04-30 | 日本特殊陶業株式会社 | 微細気泡の有無判定装置、微細気泡の有無判定方法、微細気泡の消泡装置、微細気泡の消泡方法 |
KR20220161720A (ko) * | 2021-05-31 | 2022-12-07 | 호산테크(주) | 나노버블 소멸장치 |
-
2001
- 2001-10-10 JP JP2001312899A patent/JP2003121315A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012251881A (ja) * | 2011-06-03 | 2012-12-20 | Bay Bioscience Kk | 液体フローに含まれる生物学的粒子を分析するシステム |
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JP2020067313A (ja) * | 2018-10-23 | 2020-04-30 | 日本特殊陶業株式会社 | 微細気泡の有無判定装置、微細気泡の有無判定方法、微細気泡の消泡装置、微細気泡の消泡方法 |
JP7219048B2 (ja) | 2018-10-23 | 2023-02-07 | 日本特殊陶業株式会社 | 微細気泡の有無判定装置、微細気泡の有無判定方法 |
KR20220161720A (ko) * | 2021-05-31 | 2022-12-07 | 호산테크(주) | 나노버블 소멸장치 |
KR102497632B1 (ko) * | 2021-05-31 | 2023-02-08 | 호산테크 주식회사 | 나노버블 소멸장치 |
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