JP7218490B2 - 台車及び荷積荷降方法 - Google Patents

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Description

本発明は、荷物を荷積して搬送する台車及びこの台車を利用した荷積荷降方法に関する。
従来、物流の現場では、トラックの荷台や海上輸送用コンテナといった比較的大きな箱型の収納室に多量の荷物が纏めて荷積みされた上で、所定の場所に運送され、到着後収納室から荷物が荷降ろしされる方法が主流となっている。このような運送方法における運送コストを下げるためには、最も手間の掛かる収納室の奥まで多くの荷物を収納し、それを取り出す作業を効率よく行うことが重要である。
例えば、特許文献1には、トラックの荷台上においても使用可能なハンドリフター(手動式フォークリフト)が、開示されている。このハンドリフターは、機体に設けられたフォークによって、荷物が積載されたフォークリフトパレットを持ち上げ、収納室の奥まで荷物を移動する。
特開2014-101204号公報
しかし、特許文献1のハンドリフターにあっては、トラック荷台等の収納室内で荷物の移動を行う場合には、ハンドリフター自体を収納室内に配置して収納室床面を走行できるようにする必要がある。その上で、収納室外に置かれて荷物を積載したフォークリフトパレットを収納室内に運び込むために、フォークリフトパレットのフォーク孔に収納室内のハンドリフターのフォークを差し込み、機体を旋回させて収納室の奥に向かって進行方向を変える必要がある。このため、ハンドリフターの取り扱いに時間と手間がかかる。また、ハンドリフターは、フォークや操作ハンドル等、走行輪より外側に突出する部位を多く有している。このため、トラック荷台等の収納室の内側のような比較的狭い空間内でハンドリフターを走行或いは旋回させる際、外側に突出する部位が、収納室の側壁に干渉する等、取り扱いが困難になる場合もある。
本発明は上記した問題に着目して為されたものであって、箱型の収納室において、多くの荷物を安定して積み込めると共に荷積みや荷降ろしが容易な台車及び荷積荷降方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の台車は、荷物が積載されたパレットが載せられる枠状の板部材と、前記板部材の下に回転可能に取付けられた走行輪と、前記板部材の端部に下側に向かって延びるように設けられた補強板と、を備える。
上記構成によれば、走行輪は、板部材の下に回転可能に取り付けられている。すなわち、パレットの下面に接する枠状の板部材の上面から、走行輪の接地面までの距離を短くすることで、台車全体の高さが低く抑えられている。また、枠状の板部材の端部に設けられた補強板によって、枠状の板部材の剛性が高められているので、一定範囲内の積荷であれば荷重による変形も生じず、板部材の下に取付けられている走行輪の位置関係も確実に保持され、安定走行できる。また、補強板は、板部材の側面に沿って板部材上面より下側に向かって延びるように設けられており、板部材の上面より上側に張り出さないように配置するので、パレットを載せるときに邪魔にならない。
このように、台車全体の高さが低く抑制され、かつ、走行輪の安定性が確保されているので、高さ制限がある箱型の収納室内における荷積作業又は荷降作業の際、台車の上に台車が低くなった分だけ多くの荷物を安定して積むことが可能になる。また、板部材が枠状であるため、台車が、比較的軽量であり、取り扱いが容易になる。
請求項2に記載の台車は、前記補強板に、前記補強板に対して回転可能に設けられたストッパー板を備える。上記構成によれば、ストッパー板を回転させて、上側又は下側の台車に接触させることが可能になるので、台車を安定して重ねることができる。
請求項3に記載の台車は、前記補強板に、上下方向にスライド可能に設けられた板状のガード壁を備える。上記構成によれば、板状のガード壁を上下方向にスライドさせて、積載された荷物をガードすることが可能になるので、荷物が横に転げ落ちない。
請求項4に記載の台車は、前記板部材の周辺に設けられ上下方向に延びる複数本の支柱を備える。上記構成によれば、複数本の支柱の間で、台車に積載された荷物を保持するように、ネットやカバーを取り付けることが可能になるので、荷物が散乱しない状態で保持される。
請求項5に記載の台車は、前記板部材の上で、上側に積み重ねられる他の台車の走行輪が接触する位置に設けられた補剛板を備える。上記構成によれば、板部材において、上側の台車の走行輪が接触する部位を強化できるため、台車の強度をより高めることができる。
請求項6に記載の台車は、前記板部材の枠の内側に架け渡された載置補助板材を備える。上記構成によれば、板部材に加え、載置補助板材を用いてパレットを載せることが可能になるため、パレットをより安定載置できる。
請求項7に記載の台車では、前記載置補助板材の端部には、下側に向かって延びるように補強板が設けられ、前記走行輪と前記板部材との間に介在する前記走行輪の取付け部が、前記板部材に設けられた補強板と、前記載置補助板材に設けられた前記補強板とによって挟まれて支持されている。上記構成によれば、取付け部が、補強板と補強板とによって挟まれて支持されているため、走行輪と板部材との一体性をより高めることができる。
請求項8に記載の台車は、平面視で、前記板部材の枠の中心に配置された中心走行輪を備える。上記構成によれば、台車の旋回の中心の位置に中心走行輪が配置されるため、台車の旋回中に、旋回の中心位置のずれを防止できる。このため、台車を用いた作業の負担を軽減できる。
請求項9に記載の荷積荷降方法は、箱型の収納室内に配置された請求項1に記載の台車の上に、運送対象とされた荷物が積載されたパレットを前記収納室の外側からフォークリフトで載せる第1ステップと、前記パレットが載せられた前記台車を前記収納室の奥側へ移動させ該台車が移動しないように固定する第2ステップと、前記第1ステップと前記第2ステップとを繰り返して、前記収納室内へ前記荷物を荷積みする第3ステップと、前記収納室の入口側にある前記台車の固定を解除し該台車の上に積載されたパレットを前記収納室の外側からフォークリフトで荷降ろしする第4ステップと、前記収納室の奥側にある前記台車を入口側へ移動させ、該台車の上に積載されたパレットを前記収納室の外側からフォークリフトで荷降ろしする第5ステップと、前記第4ステップと前記第5ステップとを繰り返して、前記収納室内から運送対象とされた前記荷物を荷降ろしする第6ステップと、を有する。
上記構成によれば、荷積みの際、収納室の外側から荷物が積載されたパレットを、フォークリフトを用いて台車に載せる。そして、台車をそのまま人手で押すだけで収納室の奥側へ移動させ、荷物を台車に載せたまま収納室内に収納する。すなわち、荷物が載せられたパレットを台車の上から移動させることなく、台車ごと奥側へ直線的に移動させるだけで済むため、荷物を効率よく収納することができる。
これに対して、ハンドリフターを用いる場合、収納室内の入口側と奥側との間で荷物を移動させる際、ハンドリフターでフォークリフトパレットを持上げた後、ハンドリフターを180度旋回させ、奥側へ移動させる必要がある。すなわち、収納室内にハンドリフターが旋回できるスペースが必要となる。このため、本発明に係る台車を利用して荷積みや荷降ろしする方法と比較して、余計なスペースを収納室内に確保しておく必要が生じる。また、より多くの荷物を収納室に載せるためには、ハンドリフターそのものを収納室内から持ち出す必要があるため、収納室内にハンドリフターを持ち込んだり持ち出したりする手間が生じる。
また、本発明に係る台車の場合、収納室の内側で使用される台車の全体の高さを地上で使用される一般的な台車より低くすることにより、台車の上により多くの空間が確保され、より多くの荷物を荷積みすることができる。また、運送時には、台車自体が荷物と一緒に運送されるため、荷積み後に台車を収納室内から持ち出す手間も省ける。
さらに、本発明に係る台車の場合、運送先で荷降ろしする際、荷積みの場合と同様に、収納室の奥側にある荷物を、台車をそのまま人手で押すだけで収納室の入口側へ直線的に移動できる。そして、移動させた台車を車輪止めなどを用いて固定し、この台車の上に積載されたフォークリフトパレット等の荷物を、収納室の外側からフォークリフトで容易に荷降ろしすることができる。このため、ハンドリフターや人手のみで荷降ろしする方法と比較すると、収納室内において作業員に掛かる労働負荷が格段に改善される。
本発明に係る台車及び荷積荷降方法によれば、箱型の収納室において、多くの荷物を安定して積み込めると共に荷積み荷降ろしが容易になる。
本実施形態に係る台車を示す平面図である。 図1における2-2線断面図である。 本実施形態に係る台車の底面図である。 本実施形態に係る台車の側面図である。 本実施形態に係る台車を複数積み重ねた状態を示す側面図である。 (A)は台車の走行輪ストッパーを示す平面図であり、(B)は走行輪ストッパーが格納された状態を示す断面図であり、(C)は走行輪ストッパーの使用状態を示す一部断面図である。 本実施形態の荷積荷降方法を説明する一部断面図である(その1)。 本実施形態の荷積荷降方法を説明する一部断面図である(その2)。 本実施形態の荷積荷降方法を説明する一部断面図である(その3)。 本実施形態の荷積荷降方法を説明する一部断面図である(その4)。 本実施形態の荷積荷降方法を説明する一部断面図である(その5)。 本実施形態の荷積荷降方法を説明する一部断面図である(その6)。 比較例の荷積荷降方法を説明する一部断面図である(その1)。 比較例の荷積荷降方法を説明する一部断面図である(その2)。 本実施形態の第1変形例に係る台車の底面図である。 (A)は本実施形態の台車のガード壁を示す側面図であり、(B)はガード壁を上側に突出させた状態を示す側面図である。 (A)は本実施形態の台車の支柱保持部材を示す斜視図であり、(B)は支柱保持部材に支柱が差し込まれた状態を示す斜視図である。 本実施形態の第2変形例に係る台車を示す平面図である。 図18における19-19線断面図である。 本実施形態の第3変形例に係る台車を示す平面図である。 本実施形態の第3変形例に係る台車の底面図である。 図20における22-22線断面図である。 第3変形例に係る台車の使用状態を説明する斜視図である。 本実施形態に係る台車の上に載置可能なフォークリフトパレット(メッシュパレット)の他の例を説明する平面図である。 (A)は台車の走行輪ストッパーの他の例を部分的に切り欠いて説明する側面図であり、(B)は走行輪ストッパーの他の例の使用方法を説明する一部断面図である。 連結部材と共に使用される位置決めブロックを説明する斜視図である。 連結部材及び位置決めブロックの使用方法を説明する斜視図である。
<台車の構成>
以下、本発明の実施形態に係る台車10について、図1~図6を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態の台車10は、枠状の板部材12と、板部材(12A,12B)の端部に設けられた補強板(16A,16B)とを備える。図2及び図3に示すように、板部材12の下には、走行輪14Bが、回転可能に取付けられている。
図1に示したように、枠状の板部材12は、4本の板材12A,12Bによって、平面視で外縁が正方形状に構成されている。なお、本発明では、枠状の板部材12の平面視での形状は、正方形に限定されず、矩形状等の他の多角形状であってもよい。板部材12は、台車10の本体枠をなす。
図1中の板部材12の正方形は、左右で対向する2辺をなす2本の板材12Aと、上下で対向する2辺をなす2本の板材12Bとを有する。正方形の4隅において、隣り合う板材12A,12B同士のそれぞれの端部は、突き合てられて溶接されている。また、図2に示すように、補強板(16A,16B)は、下側に向かって延び、板部材12の上側には突出していない。
本実施形態では、板材12A,12Bと補強板(16A,16B)とは、断面形状がL字状の鋼製のアングル材によって、一体的に実現されている。すなわち、アングル材の互いに直交しL字を構成する2枚の板部分のうち一方が、本実施形態の板材12A,12Bをなす。また、図2に示すように、L字を構成する2枚の板部分のうち他方の板部分が、本実施形態の補強板(16A,16B)をなす。
なお、本発明では、板材12A,12Bと補強板(16A,16B)とをそれぞれ別部材とし、溶接やネジ止め等によって互いに接合してもよい。また、板材(12A,12B)と補強板(16A,16B)の素材としては、十分な強度が確保される限り、例えば樹脂等、金属以外の素材であっても好適に使用できる。
また、図1中の正方形の内側には、2本の板材12Cが、互いに間隔を空けて平行に、正方形の左右の2本の板材12Aの中央に架け渡されている。この2本の板材12Cは、台車10の進行方向(図1中の左右方向)に沿って延びている。正方形の内側の2本の板材12Cによって、本体枠の強度が高められている。
図3に示すように、正方形の内側の2本の板材12Cの幅方向(図3中の上下方向)の端部にも、補強板16Cが、板材12Cの上側に突出することなく下側に向かって延びるように設けられている。補強板16Cは、板部材(12A,12B)の正方形の中心より、外側の板材12Cの端部に設けられている。
また、図1中の板部材12の正方形の4隅には、コーナー板としての板材12Dが、隣り合う板材12A,12B同士の内隅にそれぞれ設けられている。板材12Dは、平面視で正方形状であり、板材12Dの正方形の隣り合う2辺の端面は、溶接によって、外側に位置する板材12A,12Bの内側面に接合されている。なお、本発明では、コーナー板としての板材12Dの平面視での形状は、正方形に限定されず、矩形状等の他の多角形状、扇形状等、適宜変更できる。
本実施形態では、コーナー板としての4枚の板材12Dすべての上面と、アングル材からなる6枚の板材12A,12B,12Cすべての上面とは、面一に水平に揃えられている。この揃えられた上面の上に、荷物が積載されたパレット(フォークリフトパレット60)が、載せられる(図8参照)。また、コーナー板としての4枚の板材12Dすべての下面と、アングル材からなる6枚の板材12A,12B,12Cすべての下面とも、面一に水平に揃えられている。本実施形態の10枚の板材12A,12B,12C,12Dによって、板部材12が構成される。
図2及び図3に示すように、板材12A,12B,12C,12Dの直下には、取付け板14Aが、ボルト18を用いたネジ止めによって取り付けられている。取付け板14Aによって、枠状の板部材12の正方形の4隅では、隣り合う2枚の板材12A,12Bの端部と1枚のコーナー板としての板材12Dとが、それぞれ堅固に連結される。
また、取付け板14Aによって、図3中の板部材12の正方形の内側の2枚の板材12Cの長手方向(図3中の左右方向)の端部と1枚の板材12Aの長手方向(図3中の上下方向)の中央部とが、それぞれ連結される。このように、本実施形態では、すべての板材12A,12B,12C,12D同士が、6枚の取付け板14Aを介してネジ止めされ、一体性が高められている。
なお、ボルト18の軸部の長さは、フォークリフトパレットの載置面の平坦性を確保する観点から、ネジ止め時に、軸部の先端部が板材12A,12B,12C,12Dの上面から突出することなく、この上面以下の高さに位置するように、設定されることが好ましい。本実施形態では、軸部の先端面(上端面)が板材12A,12B,12C,12Dの上面と面一に揃うように、軸部の長さは、取付け板14Aの厚みと板材12A,12B,12C,12Dの厚みとの和と、ほぼ等しい長さである。
走行輪14Bは、6枚の取付け板14Aのそれぞれの直下に、取付けられている。取付け板14A及び走行輪14Bは、いずれも市販の台車用キャスター等を採用できる。走行輪14Bは、車軸の回転方向(走行輪14Bの周方向)に沿って回転可能ではあるが、取付け板14Aの下で水平方向に回転しない。すなわち、台車10の進行方向が一方向(図3中の左右方向)に特定されており、特定された一方向に沿って台車10が直線的に移動するように、走行輪14Bは、取付け板14Aに対して固定されている。
ここで、走行輪14Bが取付け板14Aに対して回転するように設けられている場合、走行輪14Bの構造が複雑になるため、走行輪14Bの強度が低下すると共に、コストが増加する懸念がある。後述するように、本実施形態に係る台車10は、箱型の収納室の内側で、主に直線的に移動すると共に、多くの荷物が搭載される。そのため、走行輪14Bが取付け板14Aに対して固定されていても、この走行輪14Bは、強度及びコスト性の点で好適である。
本実施形態のそれぞれの板材12A,12B,12C,12Dの長手方向の長さは、約1mであり、長手方向に直交する幅は、約40mmである。また、それぞれの補強板16A,16B,16Cの長手方向の長さは、約1mであり、高さは、約40mmである。また、板材12A,12B,12C,12D及び補強板16A,16B,16Cの厚みは、約5mmである。また、取付け板14Aの厚みは、約3mm~約5mmである。また、走行輪14Bの外径は、約60mm~約100mmである。
図2中に例示したように、本実施形態では走行輪14Bの上に、取付け板14Aの1枚分の厚み及び板材12A,12B,12C,12Dの1枚分の厚みしか存在しない。このため、走行輪14Bの接地面から板材12A,12B,12C,12Dの上面の載置面までの間の台車10全体の高さ(車高)を、例えば70mm~90mm程度にまで、低く抑制することが可能になる。また、台車10全体の重量は20kg程度である。このため、本実施形態の台車10の上には1トン程度以上の荷物を載せることができ、かつ、比較的軽量であるため、作業員が一人で取り扱う際の負担も小さい。
ここで、台車10全体の高さを低く抑えるには、一般に、走行輪14Bの径を小さくすることで実現できる。走行輪14Bの径を小さくすると、床面の性質、車輪の材質、車軸の構造などに依存する回転摩擦力に抗して走行するために、大きな力が必要となる。このため、走行輪14Bの径を含めて走行輪14Bの構造を用途に応じて適切に選ぶことが必要である。しかし、一般にトラックの荷台などは硬質で平旦な床面を有していることが多く、このような床面は回転抵抗も比較的小さいため走行輪の径を小さくしても比較的小さい人力などでの走行が可能である。
(滑り止め部)
図1に示したように、台車10の板材12A,12B,12Cの上面には、シート状の滑り止め部20が、貼り付けられている。滑り止め部20は、例えばゴムやシリコン等の公知の滑り止め材を含み、滑り止め部20と滑り止め部20の上に載置された物体との間に、比較的大きな摩擦力が生じる。
本実施形態では、滑り止め部20は、実用上厚みが無視できる程度に薄いシート状のものが採用されているが、本発明ではこれに限定されない。例えば、滑り止め材を含む塗料を用いた塗装や、滑り止め材を板材12A,12B,12Cの上部へ埋め込む等の方法によって、滑り止め部を実現してもよい。また、滑り止め部は、アングル材である板材12A,12B,12Cの上面だけでなく、コーナー板としての板材12Dの上面に配置することもできる。
(連結部材)
図1及び図4に示すように、正方形の4辺をなす板材12A,12Bに設けられた補強板16A,16Bのそれぞれの外側面には、連結部材30が、ピン32を介して回転可能に取り付けられている。本実施形態の連結部材30は、矩形状の板材であって鉄鋼製であるが、樹脂等の他の素材でもよい。ピン32は、連結部材30の長手方向の一端に、連結部材30及び補強板16A,16Bを貫通して差し込まれている。
連結部材30は、ピン32と補強板16A,16Bとの間に挟み込まれることによって、荷物を移動する等、台車10が使用される際には、補強板16A,16Bに対して回転することなく固定された状態で保持される。なお、図示を省略するが、例えば、ピン32としてボルトを使用し、このボルトの軸にスプリングワッシャー(ばね座金)を嵌合させ、ボルトと補強板16A,16Bとの間に介在させてもよい。連結部材30を回転させ、回転した連結部材30の状態を固定する際、ピン32を回して締め付ければ、圧縮されたスプリングワッシャーから生じる反発力によって、一定の押圧力を得られるため、連結部材30をより好適に固定できる。
また、図4中に例示された連結部材30の場合、連結部材30の長手方向が補強板16Bの長手方向と揃った状態で水平に延びるように連結部材30が配置された状態で、連結部材30の上面は、板材12Bの上面より一定の高さD低い。高さDは、例えば1mm程度に設定できる。このため、連結部材30は、板材12A,12B,12C,12Dの上面から上側に張り出さない。そして、台車10の板部材12の上にフォークリフトパレットを載置する際、フォークリフトパレットに干渉することがない。また、図4に示すように、連結部材30のピン32と反対側の端部に手を触れて力を加えて上側に押し上げ、又は、下側に押し下げることによって、連結部材30は、ピン32を中心として360度回転可能である。連結部材30から手を離した位置で、連結部材30の回転は停止する程度に、連結部材30は、ピン32によって補強板16A,16Bに押し付けられている。
図5に示すように、最下段の台車10の上に、別の台車10A,10Bを積み重ねる場合、それぞれの台車10A,10Bの連結部材30のピン32と反対側の端部を上側、又は下側に向かって回転させる。なお、図5中の上側の台車10A,10Bの構成は、連結部材30の取り付け位置が、最下段の本実施形態に係る台車10における取り付け位置より水平方向にずれていること以外、本実施形態に係る台車10とほぼ等価である。
連結部材30が回転し、連結部材30のピン32と反対側の端部が、上下方向で隣接する台車10,10A,10Bの補強板16Bの外側面に接触し、隣接する台車10,10A,10Bを支持する。このように、連結部材がストッパー板として機能し、複数の台車10,10A,10B同士が、連結部材30によって上下方向で一体的に連結されることによって、台車10,10A,10Bを安定して積み重ねることが可能になる。
(走行輪ストッパー)
また、図1~図5中では、図示を省略したが、図6(A)に示すように、台車10には、走行輪ストッパー36を設けることができる。走行輪ストッパー36は、平面視で、コ字状の板材であって、軽量化を図るため、木製である。なお、走行輪ストッパー36は、木製に限定されず、金属等、他の素材であってもよい。走行輪ストッパー36のコ字の内側には、走行輪14Bが嵌め込まれる。
図6(B)中に例示した走行輪ストッパー36の場合、走行輪14Bが回転して台車10が移動する際、走行輪ストッパー36は、コーナー板としての板材12Dの下面に、ばね部材38を介して吊り下げられている。そして、図6(C)に示すように、台車10を固定する際、ばね部材38が、板材12Dの下面から接地面まで引き出されて伸び、走行輪ストッパー36が、接地面上で走行輪14Bに嵌め込まれる。走行輪ストッパー36の嵌め込みによって、走行輪14Bの回転が規制される。
なお、走行輪ストッパー36は、板部材12の下側の任意の位置に、所望の個数取り付け可能である。また、走行輪ストッパー36のばね部材38を取付ける位置を確保するため、コーナー板としての板材12Dや取付け板14Aの寸法を大きくしてもよい。
また、図6中に例示した走行輪ストッパー36以外で、走行輪14Bの回転を規制する方法として、例えば、市販のストッパー付きキャスターを採用することもできる。また、走行輪14Bを接地面から一時的に浮かせるように、板部材12をジャッキアップする装置を取り付けてもよい。
<荷積荷降方法>
次に、本実施形態に係る台車10を利用した荷積荷降方法を、図7~図14を参照して説明する。この荷積荷降方法には、下記の第1ステップ~第6ステップが含まれる。また、荷積荷降方法では、運送用のトラック40の荷台42が、本発明の「箱型の収納室」に対応する。この荷台42の内側で、フォークリフトパレット60に積載された荷物62が、台車10によって荷積されて搬送され、荷台42内の所定の位置に収納される。収納された荷物62は、トラック40によって運送される。また、台車10には、図6を用いて説明した走行輪ストッパー36が設けられている。
(第1ステップ)
まず、荷積みを説明する。図7に示すように、各種の荷物が保管されている倉庫の荷積み場に、トラック40が、荷台42の入口を開放して待機している。次に、荷台42の内側の床面上で入口側に、1台目の台車10を配置する。このとき、走行輪ストッパー36によって走行輪14Bの回転を規制して、台車10の位置を固定する。
そして、作業員52の操作によって、運送対象とされた荷物62が積載されたフォークリフトパレット60を載せた状態のフォークリフト50をトラック40に接近させる。そして、荷台42の外側から、台車10の上にフォークリフトパレット60を載せる。なお、フォークリフト50は、トラックヤードYから荷物62を台車10に載せてもよく、必ずしもトラックヤードYより高い倉庫の床面Hに、フォークリフト50を配置しなくてもよい。
(第2ステップ)
次に、走行輪ストッパー36を走行輪14Bから取り外して、走行輪14Bの回転の規制を解除する。そして、図8に示すように、フォークリフトパレット60が載せられた台車10をそのまま、作業員52が押して荷台42の奥側へ移動する。このとき、作業員52は、予め台車10を旋回させる必要はない。作業員52は、荷物62が落下しないように注意しながら、進行方向に沿って台車10又は荷物62を押すだけで、荷物62を台車10ごと移動できる。
(第3ステップ)
台車10が荷台42の入口側から奥側に移動することによって、荷台42の入口側には空きスペースが形成される。この空きスペースに、別の台車10を2台目として配置する。そして、上記した第1ステップと同様に、2台目の台車10に、荷物62が積載されたフォークリフトパレット60を荷台42の外側から載せる。そして、上記した第2ステップと同様、フォークリフトパレット60が載せられた台車10をそのまま、作業員52が押して荷台42の奥側へ移動させる。
このように、第3ステップでは、第1ステップと第2ステップとを繰り返すことによって、図9に示すように、運送対象とされた荷物62を荷台42の内側へすべて荷積みし、荷台42の内側にすべての荷物62を密に配置する。ここで、例えば、トラック40がいわゆる10トン車である場合、荷台42の床面から天井までの高さは、2m程度である。本実施形態の場合、荷台42内に配置される台車10全体の高さが、70mm~90mm程度にまで低く抑制されている。このため、台車10の上には、実質的に約1m90cm程度前後の高さの収納用の空間を確保でき、この空間を用いて多くの荷物62を運送することが可能になる。
また、荷台42内では、荷物62が運送中に位置ずれしないように、例えば、荷台42に備え付けられているラッシングベルト等の荷締め具64を使用して、台車10を固定する。荷締め具64は、図10に示すように、トラック40の進行方向に直交する幅方向に沿って対向する荷台42の内側壁の間に架け渡されており、幅方向(図10中の左右方向)に並列された台車10に掛け回される。
また、図9及び図10に示したように、複数の荷物62の隙間に、例えば発泡スチロール等の緩衝材66を挟み込むことによって、台車10を固定すると共に荷物62の破損を防止できる。荷積み終了後、トラック40の荷台42の入口の扉が閉められ、トラック40は、所定の配送場所まで移動して、荷物62を運送する。
(第4ステップ)
次に、荷降ろしを説明する。まず、図11に示すように、配送場所である倉庫の荷降ろし場にトラック40を停車させ、荷台42の入口を開放する。また、荷締め具64を荷物62から取り外すと共に、台車10間に配置された緩衝材66を取り除くことによって、台車10の固定を一旦解除する。
次に、荷台42の入口側に配置されている台車10を、荷降ろし可能な位置までフォークリフト50側に適宜移動させる。そして、台車10の走行輪14Bに走行輪ストッパー36を嵌め込むことによって、走行輪14Bの回転を規制することによって、台車10の位置を固定する。そして、台車10に向かって、荷台42の外側からフォークリフト50を接近させ、台車10の上に積載されたフォークリフトパレット60を、フォークリフト50によって荷降ろしする。
フォークリフトパレット60が積み降ろされた空の台車10は、荷台42の内側の空いているスペースに仮置きされる。仮置きによって、荷台42の入口側に空きスペースを形成する。仮置き方法としては、例えば、台車10を荷台42の内壁に立てかけておけばよい。台車10は、全体の高さが低く抑制されているので、横向きで立てかけても、荷台42の内側に向かって張り出す領域を比較的少なく抑えることが可能である。このため、台車10をコンパクトに仮置きでき、後続の積み降ろし作業への干渉を防止できる。
(第5ステップ)
次に、図12に示すように、荷台42の入口側の空きスペースへ向かって、奥側にあるフォークリフトパレット60が載せられた台車10をそのまま、作業員52が押して移動させ、空きスペースに配置する。このとき、作業員52は、荷積み時と同様、予め台車10を旋回させる必要はなく、荷物62が落下しないように注意しながら、進行方向に沿って台車10又は荷物62を押すだけで、荷物62を台車10ごと移動できる。
そして、荷台42の空きスペースに配置された台車10に対して、上記した第4ステップと同様に、荷台42の外側からフォークリフト50を接近させ、台車10の上に積載されたフォークリフトパレット60を、フォークリフト50によって荷降ろしする。
(第6ステップ)
そして、上記した第4ステップの場合と同様に、空になった台車10を荷台42の内側でコンパクトに仮置きする。そして、上記した第5ステップと同様に、荷台42の入口側の空きスペースへ向かって、奥側にあるフォークリフトパレット60が載せられた台車10をそのまま、作業員52が押して移動させる。このように、第6ステップでは、第4ステップと第5ステップとを繰り返すことによって、荷台42の内側からすべての荷物62を荷降ろし場に荷降ろしする。
なお、すべての荷物62が荷降ろしされた後、トラック40の荷台42の片隅に、図5に示したように、連結部材30を用いて一体化した複数の台車10を積み重ねておけば、複数の台車10をコンパクトに収納できる。このため、荷台42内には、積み重ねた台車10以外の空きスペースに、他の荷物を載せることが可能になる。
また、連結部材30を用いることなく、上側の台車10の走行輪14Bを、下側の台車10の板部材12の正方形の4辺の枠の内側に差し込んで積み重ねることもできる。このとき、上側の台車10の板部材12の正方形の4隅が、下側の台車10の板部材12の正方形の4隅と上下方向で重ならないように、上側の台車10を側方に少し回転させる。このように、上側の台車10の板部材12の下面が、下側の台車10の板部材12の上面に接触するように、積み重ねることによって、最下段の台車10以外、上側の台車10の走行輪14Bの径を、台車10全体の高さに含める必要がなくなる。よって、複数の台車10をさらにコンパクトに収納できる。
<比較例>
ここで、図13に示すように、荷物62が積載されたフォークリフトパレット60をハンドリフター70で荷台42の奥側へ移動させる、比較例に係る荷積荷降方法を説明する。比較例の場合、荷台42内の入口側と奥側との間で荷物62を移動させる際、ハンドリフター70でフォークリフトパレット60を持上げた後、図14に示すように、ハンドリフター70を180度旋回させ、奥側へ移動させる必要がある。すなわち、比較例の場合、荷台42内にハンドリフター70が旋回できるスペースが必要となる。
このため、本実施形態に係る台車10を利用して荷積み荷降ろしする方法と比較して、余計なスペースを荷台42内に確保しておく必要が生じる。また、比較例の場合、より多くの荷物62を荷台42に載せるためには、ハンドリフター70そのものを荷台42内から持ち出す必要があるため、荷台42内にハンドリフター70を持ち込んだり、持ち出したりする手間が生じる。
(作用効果)
本実施形態に係る台車10の場合、走行輪14Bは、板部材12の下に回転可能に取り付けられている。すなわち、板部材12の上面から走行輪14Bの接地面までの距離を短くすることで、台車10全体の高さが、低く抑えられている。
また、板材12A,12B,12C,12Dの端部に設けられた補強板(16A,16B,16C)によって、板部材12の剛性が高められているので、走行輪14Bが、安定走行できる。また、補強板(16A,16B,16C)は、板材12A,12B,12C,12Dから下側に向かって延びるように設けられており、板部材12の上側に張り出さない。このため、補強板(16A,16B,16C)は、フォークリフトパレット60を載せるときに邪魔にならない。
このように、台車10全体の高さが低く抑制され、かつ、走行輪14Bの安定性が確保されているので、高さ制限を有する箱型の荷台42内における荷積み作業又は荷降ろし作業の際、台車10の上に多くの荷物62を安定して積むことが可能になる。また、板部材(12A,12B)が枠状であるため、台車10が、比較的軽量であり、取り扱いが容易になる。よって、本実施形態に係る台車10によれば、箱型の荷台42内において、多くの荷物62を安定して積み込めると共に、荷積み荷降ろしが容易な台車10を提供できる。
また、本実施形態に係る台車10では、正方形状の枠状の板部材12の対向する2辺をなす板材12Aの間に、別の板材12Cが、台車10の進行方向に沿って延びるように架け渡されている。このため、台車10の強度が、一層高められている。
また、本実施形態に係る台車10では、滑り止め部20が設けられているので、上側に積み重ねられるフォークリフトパレット60の安定性が更に高まる。
また、本実施形態に係る台車10では、回転可能な連結部材30が設けられているので、複数の台車10を上下方向に積み重ねて収納する際、連結部材によって、収納した複数の台車10の一体性が高められ、崩れ難くなる。また、連結部材30は、台車10の通常使用時には板部材12の上面から張り出さないように、補強板(16A,16B)の外側面に設けられているため、通常使用時の動作に干渉することがない。
また、本実施形態に係る荷積荷降方法の場合、荷積みの際、荷台42の外側からフォークリフト50で荷物62が積載されたフォークリフトパレット60を台車10に載せる。そして、台車10をそのまま人手で押すだけで荷台42の奥側へ移動させ、荷物62を台車10ごと荷台42内に収納する。すなわち、フォークリフトパレット60を台車10の上から移動させることなく、台車10ごと奥側へ直線的に移動させるだけで済むため、効率よく収納することができる。
また、荷台42の内側で使用される台車10の全体の高さは、例えば70mm程度と、地上で使用される一般的な台車10より、低く抑制されているので、台車10の上に、より多くの荷物62を荷積みすることができる。また、運送時には、台車10自体が運送されるため、荷積み後に台車10を荷台42内から持ち出す手間も省ける。
さらに、運送先で荷降ろしする際、荷積みの場合と同様に、荷台42の奥側にある荷物62を、台車10をそのまま人手で押すだけで荷台42の入口側へ直線的に移動できる。そして、移動させた台車10を固定し、この台車10の上に積載されたフォークリフトパレット60を、荷台42の外側からフォークリフト50で容易に荷降ろしすることができる。このため、人手やハンドリフター70で荷降ろしする方法と比較すると、作業員に掛かる労働負荷が小さい。
よって、本発明に係る荷積荷降方法によれば、箱型の荷台42において、多くの荷物62を安定して積み込めると共に、荷積み荷降ろしを容易にできる。
<第1変形例>
図15に示すように、第1変形例に係る台車10Cは、車軸80と、この車軸80に取り付けられた補助輪82とを備える。車軸80の両端は、図15中の左右の板材12Aの下面に設けられた軸受け部84に差し込まれている。
第1変形例に係る台車10Cによれば、6個の補助輪82が、6個の走行輪14Bと共に、台車10Cの上に載せられる荷物の荷重を分担するので、1個あたりの走行輪14Bの外径を更に小さくし、台車10Cの全体の高さを一層低くすることができる。第1変形例に係る台車10Cの他の作用効果については、本実施形態に係る台車10の場合と同様である。
<その他の実施形態>
本発明は上記の開示した実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。例えば、走行輪14Bの外径、取付け板14Aの厚み、板材12A,12B,12C,12Dの厚み等は、本実施形態の値に限定されるものではなく適宜変更できると共に、これらの寸法変更によって、台車10全体の高さを変化させることができる。走行輪14Bの外径を小さくすることによって、台車10の強度の低下が懸念される場合には、走行輪14Bの個数を増加することによって、強度を補うことができる。
また、本実施形態に係る台車10は、図4及び図5に示したように、荷物を搭載していない台車10同士を積み重ねて保管するために、台車10の側面に、ピン32の周りに回転可能なストッパー板としての連結部材30を一つ以上設けることを排除しない。通常は、側面に横方向に沿った状態で邪魔にならないようにしておき、台車を重ねた場合に、下側の台車のストッパー板(連結部材30)を上方向に回転させて、上側の台車側面にストッパー板の他端が当たる位置まで回転させる。また、上側の台車のストッパー板を下方向に回転させて下側の台車側面にストッパー板の他端が当たるようにすることで、上下の台車が横方向にずれないようにする。そして、順次、同様にストッパー板(連結部材30)を回転させることによって、台車10を何段も安定して重ねて保管できる。
図16(A)に示すように、本実施形態に係る台車10では、台車10の周辺で、台車10の側面上に、上下方向にスライド可能な板材のガード壁90(若しくは縁)を随時形成することが排除されない。板状のガード壁90には、図16(A)中の左右に間隔を置いて、望ましくは左右両端付近にボルト孔(図示省略)が設けられる。ガード壁90は、台車10の側面の幅(図16(A)中の上下方向の長さ)にほぼ等しい幅を有し、台車10上面の高さ以内の高さを有する。
ガード壁90には、ボルト孔と同じ間隔の高さ方向の長孔90Aが設けられる。ガード壁90は、通常は、その板材の上端が台車10上面より上に突出せず、その下端が地面に付かない状態を保持するように、そのボルト孔と長孔90Aにボルト92を通してナット(図示省略)で締め付けられている。図16(B)に示すように、台車10に、ばら積みの荷物などが搭載される場合には、その板材の上端が台車10上面より上に突出する状態が保持されるように、長孔90Aの位置が調整され、ガード壁90は、ボルト92とナットで締めて固定される。このため、荷物が横に転げ落ちない。
図17(A)に示すように、本実施形態に係る台車10は、台車10の周辺で、筒状の支柱保持部材96が設けられてもよい。支柱保持部材96は、溶接などにより台車10の4隅に固定され、支柱保持部材96には、図17(B)に示すように、ポール状の支柱98が、ねじ込み若しくは嵌合など脱着可能な方法により設置されている。4本の支柱98で囲まれた範囲内に、ばら積みなどの荷物を積載して、ネットを被せることにより又はカバーを掛けることにより、散乱しない状態で荷物が保持される。このように、荷物保持手段としての支柱98が設けられることが排除されない。
なお、上下方向に延びる支柱98としては、棒状部材であればよいが、特に断面がL字状のアングル材であれば、L字の角張った側面を用いて、ネットやカバー等の被覆部材を取付けし易い。また、複数本の支柱98の取り付け位置は、4隅に限定されず、例えば補強板の板面上等、台車10の周辺であればよい。また、支柱保持部材96は、円筒状に限定されず、四角柱状等の他の形状であってもよい。
また、本発明の荷積荷降方法において、フォークリフトパレットを用いる場合には、そのフォークリフトパレットを収納室内に置かれた台車に載せるのも、台車から収納室の外に取り出すのもフォークリフトを用いることになる。しかし、フォークリフトパレット以外の荷姿の荷物を扱う場合には、その荷物を収納室内の台車に載せるのも、台車から収納室の外に取り出すのも、クレーンを用いることも可能である。また、手積みして収納室の奥側に押しやり、また、収納室の奥から一番手前に引き出しながら個別に手で取り出すような台車の利用方法も可能である。すなわち本発明は、フォークリフト方式に拘る必要はなく、クレーン等を含むがそれに限らない、荷物を把持して持ち上げ、別の位置に移動して降ろす手段(荷物位置移動手段)を用いてもよい。
<第2変形例>
図18に示すように、第2変形例に係る台車10Dは、板部材12の上に、4枚の補剛板13を備える。補剛板13は、正方形状の部材である。なお、本発明では、補剛板13の形状は、正方形に限定されず、例えば長方形状、扇形状等の他の形状であってもよい。また、補剛板13の素材は、例えば、鋼板製であるが、本発明では鋼板に限定されず、例えば樹脂、ゴム、木材等、適宜、変更可能である。
補剛板13は、本体枠(板部材12)の4隅のそれぞれに、平面視で正方形の外側の角部が本体枠の正方形の外側の角部と揃うように設けられている。また、補剛板13の正方形の4隅の近傍には、ネジ穴が1個ずつ設けられ、ネジ穴の内周面には雌ネジ(不図示)がそれぞれ形成されている。補剛板13は、ネジ穴に差し込まれたボルト18によって、本体枠にネジ止めされている。図19に示すように、ボルト18は、取付け板14A及び補強板16A、又は、取付け板14A及び板材12Dを貫通してネジ止めされている。なお、補剛板13は、溶接等、ネジ止め以外の方法によって、本体枠に固定されてもよい。
図19中のボルト18の上端面は、補剛板13の上面と面一である。第2変形例に係る台車10Dの上側に他の台車10A,10B(図5参照)が積み重ねられると、他の台車10A,10Bの走行輪14Bが、台車10Dの補剛板13の上面に接触する。
なお、図18中では、板材12A,12Bの上に滑り止め部20(図1参照)は設けられていないが、本発明では滑り止め部20が設けられてもよい。また、滑り止め部20が配置される位置としては、板材12A,12Bの上に限定されず、補剛板13の上に設けられてもよい。第2変形例に係る台車10Dの他の部材については、図1~図17に示した本実施形態に係る台車10におけるそれぞれ同名の部材と等価であるため、重複説明を省略する。
(作用効果)
板部材12においては、上側の台車10A,10Bの走行輪14Bが接触する部位では、走行輪14Bを介した荷重の伝達によって、内部の応力集中が大きくなる。しかし、第2変形例では、補剛板13によって、板部材12において走行輪14Bが接触する部位が強化され、応力集中が緩和される。このため、板部材12の全体の強度を高めることが可能になる。また、台車10Dの上側に、より多くの台車10A,10Bを安定的に積み重ねることが可能になる。第2変形例に係る台車10Dの他の効果については、図1~図17に示した本実施形態に係る台車10の場合と同様である。
なお、補剛板13を備える台車10Dを複数台重ねる場合、重ねられた状態の台車10Dの全体の高さは、補剛板13の厚み及び枚数(重ねられた台車10の台数)に応じて高くなる。台車10Dの全体の高さが高くなった分、トラック40等の荷台42の内側において、荷積みに活用できる上側の空間の高さは減少する。しかし、実際の作業の際に必要な上側の空間の高さに応じて、補剛板13の厚みを予め調整することによって、荷積み時に必要な空間の高さを確保すればよい。
<第3変形例>
図20に示すように、第3変形例に係る台車10Eは、一対の載置補助板材12E、12Eと、一対の載置補助板材12E、12E間に架け渡された一対の板材12C1,12C1と、を備える。一対の載置補助板材12E、12Eの端部には、補強板16E,16Eが、下側に向かって延びるように設けられている。また、一対の板材12C1,12C1の端部には、補強板16C1,16C1が、下側に向かって延びるように設けられている。
載置補助板材12E及び補強板16E、並びに、板材12C1及び補強板16C1は、本実施形態において説明した板材12A及び補強板16Aと同様に、断面形状がL字状の鋼製のアングル材によって、一体的に実現できる。また、図21に示すように、平面視で、板部材12の中心には、中心走行輪14B1が配置されている。第3変形例に係る台車10Eの走行輪14B及び中心走行輪14B1からなる7個の走行輪は、いずれも補強板16A,16B,16C1,16Eによって、挟まれて支持されている(図22参照)。
以下、載置補助板材12Eと、補強板16A,16B,16C1,16Eによる走行輪の支持構造と、中心走行輪14B1とについて、それぞれ具体的に説明する。なお、第3変形例に係る台車10Eにおける他の部材については、図1~図17に示した本実施形態に係る台車10におけるそれぞれ同名の部材と等価であるため、重複説明を省略する。
(載置補助板材)
載置補助板材12Eは、図20中で左右方向に対向して配置され、かつ、上下方向に延びる板材12A,12Aの間に架け渡されている。また、載置補助板材12E,12Eは、図20中で上下方向に対向して配置され、かつ、左右方向に延びる板材12B,12Bにそれぞれ近接し、平行に延びている。
ここで、台車10Eの本体枠をなす4本の板材12A,12B(板部材12)は、平面視で正方形状に連結されている。ここで、例えば、台車10Eの上側に載置されるパレットの底部が、平面視で長方形状である場合、パレットの底部のすべての領域を、台車10Eの4本の板材12A,12Bの上に載置できない場合がある。
例えば、図23に示すように、メッシュパレット100の底部が、棒状の枠材102である場合を検討する。メッシュパレット100は、本発明の「パレット」に相当する。また、図23中のメッシュパレット100の網目は、見易さのため、実際と異なり大きく描かれている。なお、図23中の台車10Eでは、連結部材30の図示は省略する。
枠材102は、平面視で長方形状であり、一対の短辺部102A,102Aと、一対の長辺部102B,102Bとを有する。短辺部102A,102Aは、図23中の左右方向に間を開けて位置し、奥行方向(左下側から右上側に向かう方向)に沿って互いに平行に延びている。また、長辺部102B,102Bは、図23中の奥行方向に間を開けて位置し、左右方向に沿って互いに平行に延びている。
短辺部102A,102Aの長さL1は、台車10Eの一対の板材12B,12Bの間隔L2より短い。図23中の短辺部102A,102Aの長さL1は、例えば800mm程度であり、一対の板材12B,12Bの間隔L2は、例えば920mm程度である。このため、メッシュパレット100の底部の長辺部102B,102Bを、板材12B,12Bの上に接触させることができない。
しかし、第3変形例では、長辺部102B,102Bが載置補助板材12E,12Eの上面に接触して載置されるように、載置補助板材12Eが、板材12A,12Aの間に架け渡されている。このため、枠材102が平面視で長方形状であっても、メッシュパレット100を台車10Eの上により安定的に載置できる。
なお、本発明では、パレットの底部の形状として、棒状の枠材102の場合を説明したが、底部の形状は、これに限定されるものではない。例えば、底部は、4枚の板状の部材を直交させて組み合わせられた枠型であってもよいし、或いは、1枚の板状部材によって構成されてもよい。また、底部に走行輪(キャスター)が取付けられた、自走可能なメッシュパレット100が載置されてもよい。
(補強板による走行輪の支持構造)
図22に示したように、台車10Eの走行輪14Bは、取付け板14及び板材12Dを介して、本体枠としての板材12Bに接合されている。また、取付け板14は、ボルト18を介して、板材12Dと一体化されている。第3変形例では、取付け板14A及び板材12Dを一体的に、「取付け部(14A,12D)」として説明する。取付け部は、走行輪14Bを本体枠に固定するための部材である。
なお、図2中に例示した本実施形態に係る台車10の場合、走行輪14Bは、取付け板14を介して、板材12Aに接合されているため、取付け板14Aのみが、単体で「取付け部」として機能する。すなわち、本発明では、走行輪14Bと台車の本体枠との間に介在する部分全体の領域が、「取付け部」として定義される。
第3変形例では、図22に示したように、板材12Dの左右の端面は、左右方向で対向する補強板16B,16Eによって挟まれると共に、いずれも補強板16B,16Eの内面と接触している。すなわち、取付け部(14A,12D)は、補強板16B,16Eによって、図22中の左右方向から支持されている。このため、取付け部(14A,12D)と本体枠との一体性を高めることができる。
(中心走行輪)
中心走行輪14B1は、図21に示したように、対応する取付け部(14A,12D)を介して、一対の板材12C1,12C1に、ボルト18によって固定されている。中心走行輪14B1の構造は、他の走行輪14Bと等価である。
第3変形例では、中心走行輪14B1は、台車10Eの旋回の中心位置に配置されている。また、台車10Eの上側から荷重が負荷される際には、荷重は中心走行輪14B1にも伝達される。このため、例えばパレットを載置した台車10Eの移動方向を変更する等、台車10Eの旋回動作が生じる際、中心走行輪14B1に伝達される荷重によって、台車10Eの中心は、地面に押し付けられる。
結果、旋回中、旋回の中心位置のずれが防止されるため、台車10Eの旋回半径を小さく抑えることが可能になると共に、台車10Eを用いた作業の負担を軽減できる。第3変形例に係る台車10Eの他の効果については、図1~図19に示した台車10,10A~10Dの場合と同様である。
また、図示を省略するが、中心走行輪14B1は、平面視で台車10Eの正方形の中心から、少しずれるように偏心して配置されてもよい。ここで、例えば図21中に例示した台車10Eの場合、板部材12の上にパレットが載置されると、パレットの荷重は、板部材12に伝達され、荷重は、板部材12の下側の6個の走行輪14B及び1個の中心走行輪14B1からなる7個の走行輪に伝達される。
荷重が上側から台車10Eに加えられると、板部材12は、正方形の中心部分が深く沈むように下側にむかって撓む。このため、中心走行輪14B1が、台車10Eの正方形の中心に配置される場合、中心走行輪14B1が地面に密着し、台車10Eを動かす際、大きな力が必要になる。
一方、中心走行輪14B1が、地面から浮かない状態で、台車10Eの正方形の中心から例えば数mm程度~数十mm程度等、外側に偏心配置される場合、中心走行輪14B1と地面との密着状態を軽減できる。このため、台車10Eを動かす際の労力を低減でき、例えば台車10Eを回転させて方向転換するような動作も容易になる。なお、台車10Eには、6個の走行輪14Bがそれぞれ配置されているため、中心走行輪14B1の1個が偏心配置されても、6個の走行輪14Bによって台車10Eの姿勢をバランスよく維持可能である。
また、図22中に鉛直な一点鎖線で示したように、本実施形態では、走行輪14Bの回転軸の中心C1と、回転軸を支持する支持部材15の取付け板14Aへの取付け位置の中心C2とが、上下方向で重なっていた。しかし、本発明では、これに限定されず、回転軸の中心C1と支持部材15の取付け板14Aへの取付け位置の中心C2とが、重ならなくてもよい。すなわち、回転軸の中心C1が支持部材15の取付け位置の中心C2から、図22中の左右方向に、例えば、数mm程度~数十mm程度等ずれるように、走行輪14B及び中心走行輪14B1が、取付け板14Aへ偏心して取付けることができる。
走行輪14B及び中心走行輪14B1が偏心して取付けられることによって、それぞれの走行輪へ加えられる荷重の負担を軽減することが可能になる。このため、台車10Eをより軽い力で操作できると共に走行輪14B及び中心走行輪14B1を高寿命化できる。
なお、図24に示すように、メッシュパレット100Aは、平面視で、台車10Eの外側に張り出す形状であってもよい。図24中に例示したメッシュパレット100Aでは、上下方向に延びる短辺は、台車10Eの正方形の1辺の長さとほぼ同じであるが、左右方向に延びる長辺は、正方形の1辺の長さより長い。図24に示したように、メッシュパレット100Aの底部の形状が長方形状であり、台車10Eの正方形の外側に張り出しても、台車10Eの上面を活用して、メッシュパレット100Aを安定的に載置できる。このように、載置されるパレットの形状としては、底部が正方形のものに限定されず、底部が各種の寸法を有する長方形状であってよい。また、底部が長方形のものだけでなく、例えば六角形等の他の多角形や円形状のものも含まれ得る。
(走行輪ストッパーの他の例)
図25中には、図6中に示した走行輪ストッパー36とは異なる走行輪ストッパー37が例示されている。図25(A)に示すように、走行輪ストッパー37は、本体37Aと、本体37Aの上に設けられたナット部37Bと、本体37Aの軸37A1にネジ結合して設けられたハンドル37Cと、軸37A1の上端に設けられた取り付け部37Dと、を備える。
本体37Aは、皿状で金属製のベース部37A2と、ベース部37A2の下に設けられた、ゴム等の弾性体である接触部37A3とを有する。図示を省略するが、ベース部37A2の内側には、ボルトの頭部が配置され、ボルトの軸は、ベース部37A2の上端から図25(A)中の上側に突出している。軸37A1は、突出したボルトの軸の領域である。ベース部37A2は、ナット部37Bとボルトの頭部との間に挟み込まれる。
ハンドル37Cは、例えば樹脂製でリング状の部材であり、リングの孔面には、軸37A1と対応する雌ネジが形成されている。ハンドル37Cの孔には軸37A1が差し込まれネジ結合している。ハンドル37Cは、軸中心に回転すると、軸37A1に沿った一方向又は他方向に移動可能である。また、図25(A)中のハンドル37Cの下部には、ナット部37Bの外形に対応する凹部37C1が設けられている。ナット部37Bは、凹部37C1に嵌合する。
取り付け部37Dは、例えば金属製で四角柱状であり、軸37A1の先端(図25(A)中の上端)が差し込まれる雌ネジ孔37D1が設けられている。図25(A)中に例示した取り付け部37Dは、2個のボルト37Eによって補強板16Aに接合されているが、本発明では、溶接等によって接合されてもよいし、或いは、板材12Aと接合されてもよい。
図25(B)に示すように、ハンドル37Cを回転して下降させ、凹部37C1にナット部37Bを嵌合させる。そして、ハンドル37Cを更に回転して下降させ、地面に対して接触部37A3を一定の圧力で押し付ける。走行輪ストッパー37によれば、片手でハンドル37Cを握って回転させるだけで、走行輪14Bの回転を規制できるため、作業性を高めることができる。
(位置決めブロック)
図26に示すように、台車10Fの補強板16Aには、連結部材30と共に、位置決めブロック33を設けることができる。位置決めブロック33は、鉄鋼製であり、底面がほぼ正方形の四角柱状である。図26中に例示した位置決めブロック33は、ボルト(図示省略。)によって補強板16Aに接合されているが、本発明では、溶接等によって接合されてもよい。
位置決めブロック33は、台車10Fの板部材12の正方形の中で、図26中の左右方向に位置して対向する一対の2辺にそれぞれ、1辺の補強板16Aにつき2個ずつ設けられている。同様に、連結部材30は、図26中の上下方向(左下側から右上側に向かう方向)に位置して対向する一対の2辺にそれぞれ、1辺の補強板16Bにつき2個ずつ設けられている。
図27に示すように、2台の台車10F,10Fを積み重ねて連結部材30を回転させると、連結部材30のピン32と反対側の端部が、位置決めブロック33に接触して、回転が停止する。回転が停止した位置では、連結部材30は、取り付けられている補強板16Bとほぼ直交するに延びる。すなわち、上下に積み重ねられた台車10F間では、連結部材30が設けられている一対の2辺どうしが上下で重ならないように、一方の台車10Fが、他方の台車10Fに対して軸中心に90度回転している。図27中の下側の台車10Fの連結部材30は、上側に向かって倒立した状態で固定されると共に、図27中の上側の台車10Fの連結部材30は、下側に向かって下垂した状態で固定されている。上下の2台の台車10Fは、それぞれの板部材12の正方形の中央の板材12Cが、互いにほぼ直交している。
同様に、3台以上の複数の台車10Fが積み重ねられる場合であっても、上下で隣接する台車10Fがいずれも90度回転する。このため、それぞれの台車10Fの連結部材30が設けられている一対の2辺は、側面視で、上下方向に沿って互い違いに配置される。位置決めブロック33によって、固定時の連結部材30の端部の位置ズレを防止することができ、上側又は下側の台車10Fをより堅固に固定できる。
また、その他の実施形態としては、例えば、板部材12の上面形状は、枠状以外にも、簀の子状、平板状でもよいし、排水溝などに供する凹凸面状を排除するものではない。また、図1~図27に示したそれぞれの台車の構成を部分的に組み合わせてもよい。例えば、図18中で例示した補剛板13を、図20中で例示した中心走行輪14B1の上側の板材12C1,12C1の位置に配置し、応力集中を緩和することもできる。本発明は、上記に記載していない様々な実施の形態等を含むと共に、本発明の技術的範囲は、上記の説明から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ定められるものである。
10,10A,10B,10C,10D,10E 台車
12 板部材
12A,12B,12C,12C1,12C1 板材
12E 載置補助板材
13 補剛板
14B 走行輪
16A,16B,16C,16C1,16D,16E 補強板
30 連結部材(ストッパー板)
40 トラック
42 荷台
50 フォークリフト
52 作業員
60 フォークリフトパレット
62 荷物
90 ガード壁
98 支柱

Claims (9)

  1. 荷物が積載されたパレットが載せられ、4つの長方形状の板材が突き合てられて溶接されることによって形成された枠状の板部材と、
    前記板部材の下に回転可能に取付けられた走行輪と、
    前記板部材の外縁前記板部材の上面から下側に向かって延びるように設けられ前記外縁を取り囲む補強板と、
    を備える台車。
  2. 前記補強板に、前記補強板に対して回転可能に設けられ、複数の前記台車が上下方向に積まれた際、先端が上側に積まれた前記台車の前記補強板の位置まで回転可能、又は、下側に積まれた前記台車の前記補強板の位置まで回転可能なストッパー板を備える、
    請求項1に記載の台車。
  3. 前記補強板に、前記補強板より上側及び下側へ突出するように上下方向にスライド可能に設けられた板状のガード壁を備える、
    請求項1に記載の台車。
  4. 前記板部材の周辺に設けられ上下方向に延びる複数本の支柱を備える、
    請求項1に記載の台車。
  5. 上側に積み重ねられる他の台車の走行輪が接触する位置の前記板部材に設けられた補剛板を備える、
    請求項1に記載の台車。
  6. 前記板部材の枠の内側に架け渡された載置補助板材を備える、
    請求項1に記載の台車。
  7. 前記載置補助板材の端部には、下側に向かって延びるように補強板が設けられ、
    前記走行輪と前記板部材との間に介在する前記走行輪の取付け部が、前記板部材に設けられた補強板と前記載置補助板材に設けられた前記補強板とによって挟まれて支持されている、
    請求項6に記載の台車。
  8. 平面視で、前記板部材の枠の中心に配置された中心走行輪を備える、
    請求項1に記載の台車。
  9. 箱型の収納室内に配置された請求項1に記載の台車の上に、運送対象とされた荷物が積載されたパレットを前記収納室の後方入口からフォークリフトで載せる第1ステップと、
    前記パレットが載せられた前記台車を前記収納室の奥側へ移動させ該台車が移動しないように固定する第2ステップと、
    前記第1ステップと前記第2ステップとを繰り返して、前記収納室内へ前記荷物を荷積みする第3ステップと、
    前記収納室の前記後方入口側にある前記台車の固定を解除し該台車の上に積載されたパレットを前記収納室の外側からフォークリフトで荷降ろしする第4ステップと、
    前記収納室の奥側にある前記台車を前記後方入口側へ移動させ、該台車の上に積載されたパレットを前記収納室の外側からフォークリフトで荷降ろしする第5ステップと、
    前記第4ステップと前記第5ステップとを繰り返して、前記収納室内から運送対象とされた前記荷物を荷降ろしする第6ステップと、
    を有する荷積荷降方法。
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