JP7218056B2 - チップ及び枠体の少なくともいずれかを製造する方法 - Google Patents

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Description

本発明は、板状の被加工物を加工して、所定の形状のチップと、被加工物からチップが分割された枠体との少なくともいずれかを製造する方法に関する。
スマートフォン、タブレット型PC等のモバイル機器にはカメラが搭載されており、カメラの対物レンズよりも外側(即ち、被写体側)には対物レンズを保護するために、石英ガラス、サファイア等で形成された円盤状のカバーガラスが装着されている。
カバーガラスは、例えば、石英ガラス製の基板上にレジスト材料から成る所定のパターンを形成し、その後、フッ酸等のエッチング液を用いて、レジスト材料で覆われていない領域をエッチングにより除去することで製造される(例えば、特許文献1参照)。しかし、エッチング処理には時間がかかり、生産性が悪いという問題がある。
そこで、石英ガラス、サファイア等で形成された基板にレーザービームを照射することで、細孔と細孔を囲む変質領域とを有するシールドトンネルと呼ばれる改質領域を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この方法では、基板の分割予定ラインに沿って複数のシールドトンネルを形成した後、超音波付与パッドや超音波振動子を用いて基板に超音波を印加することによって、分割予定ラインに沿って基板を分割する。
特許文献2に記載の手法では、超音波の印加によりシールドトンネルを破壊するので、化学反応プロセスであるエッチング処理に比べて短時間で基板を加工できる。しかし、超音波を印加する際に、超音波付与パッドを被加工物の一面に接触させる、又は、保護テープを介して被加工物の他面に超音波振動子を接触させるので、シールドトンネル以外の領域(例えば、カバーガラスの様な所定の形状の小片(即ち、チップ)に対応する領域)に割れが生じる場合がある。
特開2012-148955号公報 特開2015-226924号公報
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、被加工物を加工して、所定の形状のチップと、被加工物から該チップが分割された枠体との少なくともいずれかを製造する際に、チップ及び枠体の少なくともいずれかに対応する領域に割れが生じることを抑制することを目的とする。
本発明の一態様によれば、板状の被加工物を加工して、所定の形状のチップと、該被加工物から該チップが分割された枠体との少なくともいずれかを製造する方法であって、被加工物に対して透過性を有する波長のパルス状のレーザービームの集光領域を被加工物の内部に位置付ける様に、レーザービームを被加工物の表面側から被加工物の分割予定ラインに沿って照射することにより、各々細孔と細孔を囲む変質領域とを有する複数のシールドトンネルを分割予定ラインに沿って形成するシールドトンネル形成ステップと、該シールドトンネル形成ステップの後、ノズルから該被加工物に液体を供給しながら該被加工物と超音波ホーンとの間該ノズルから供給される該液体を充填した状態で該超音波ホーンから該被加工物に該液体を介して超音波を印加することにより、該分割予定ラインに沿って形成された該複数のシールドトンネルを破壊して該被加工物から該チップを分割する分割ステップと、を備えるチップ及び枠体との少なくともいずれかを製造する方法が提供される。
好ましくは、該分割予定ラインは、該被加工物の外周端部には達しない様に該外周端部よりも内側の領域に設定されており、該シールドトンネル形成ステップでは、該外周端部よりも内側に位置する該分割予定ラインに沿って該複数のシールドトンネルを形成する。また、好ましくは、該液体は水である。また、好ましくは、分割ステップでは、ノズルから被加工物を経て容器に供給された使用済の液体の容器における水位が被加工物の高さ位置を超えることがない様に、使用済の液体を容器の排出口から排出しながら、超音波ホーンから被加工物に液体を介して超音波を印加する。
本発明の一態様に係るチップ及び枠体の少なくともいずれかを製造する方法では、シールドトンネル形成ステップで被加工物の分割予定ラインに沿って複数のシールドトンネルを形成した後、被加工物に液体を介して超音波を印加することにより、複数のシールドトンネルを破壊して被加工物からチップを分割する。
この様に、本発明の分割ステップでは、超音波付与パッド等を被加工物に接触させないので、所定の形状のチップ及び枠体の少なくともいずれかに対応する領域に割れが生じることを抑制できる。更に、被加工物に超音波を付与することにより、シールドトンネルを破壊するので、エッチング処理に比べて短時間で被加工物を加工できる。
図1(A)は、被加工物の斜視図であり、図1(B)は、被加工物ユニットの斜視図である。 レーザー加工装置の斜視図である。 シールドトンネル形成ステップを示す斜視図である。 図4(A)は、1つのシールドトンネルの構造を示す斜視図であり、図4(B)は、分割予定ラインに沿って形成された複数のシールドトンネルを示す被加工物の一部の断面図である。 図5(A)は、超音波印加装置の一部断面側面図であり、図5(B)は、被加工物に液体を介して超音波を印加する様子を示す図であり、図5(C)は、チップをピックアップする様子を示す図である。 図6(A)は、1つのチップの斜視図であり、図6(B)は、1つの枠体の斜視図である。 第1実施形態に係るチップ及び枠体の製造方法を示すフロー図である。 図8(A)は、被加工物に液体を介して超音波を印加する様子を示す図であり、図8(B)は、チップをピックアップする様子を示す図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1(A)は、被加工物11の斜視図である。被加工物11は、表面11a及び裏面11bが円形であり、200μmから700μm程度の所定の厚さを有する板状(即ち、円盤状)の基板である。
被加工物11は、例えば、サファイア、各種ガラス等で形成されている。なお、各種ガラスは、例えば、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノシリケートガラス、ソーダ石灰ガラス、無アルカリガラスを含む。
図1(A)に破線で示す様に、被加工物11には複数の分割予定ライン13が設定される。分割予定ライン13の各々は、被加工物11の外周端部11cには達しない様に外周端部11cよりも内側の領域に設定されている。
分割予定ライン13の各々は、環状であり、互いに接しない様に離れて配置されているが、互いに接していてもよい。なお、分割予定ライン13の形状は、環状に限定されない。分割予定ライン13の形状は、三角形等の多角形やその他の所望の形状であってもよい。
被加工物11は、例えば、ダイシングテープ15を介して金属製の環状フレーム17の開口部に固定された状態(即ち、被加工物ユニット19の状態)で加工される。図1(B)は、被加工物ユニット19の斜視図である。
ダイシングテープ15は、樹脂製のフィルムである。ダイシングテープ15は、粘着性を有する粘着層(不図示)と、粘着性を有しない基材層(不図示)との積層構造を有する。粘着層は、例えば、紫外線硬化型の樹脂層であり、樹脂製の基材層の一面の全体に設けられている。粘着層に紫外線が照射されると、粘着層の粘着力が低下して、保護テープが被加工物11から剥離されやすくなる。
環状フレーム17は、被加工物11の径よりも大きな径の開口を有する。この開口に被加工物11を配置した状態で、被加工物11の裏面11b側と、環状フレーム17の一面とにダイシングテープ15の粘着層側を貼り付けることで、被加工物ユニット19が形成される。
なお、被加工物11を加工する場合に、必ずしも被加工物ユニット19を形成する必要はない。つまり、ダイシングテープ15及び環状フレーム17を用いずに、被加工物11を加工してもよい。
本実施形態では、レーザー加工装置2を用いて被加工物11を加工する。図2は、レーザー加工装置2の斜視図である。レーザー加工装置2は、各構造を支持する基台4を備える。基台4は、直方体状の基部6と、基部6のY軸方向の一方(例えば、-Y方向)の端部で、上方(例えば、+Z方向)に突出している壁部8とを含む。
基部6の上方には、チャックテーブル10が配置されている。チャックテーブル10の外周側面には、複数のクランプユニットが固定されている。例えば、チャックテーブル10を上面視した場合に、時計の0時、3時、6時及び9時の各位置に1つのクランプユニットが設けられる。
チャックテーブル10の下方(例えば、-Z方向)には、チャックテーブル10をY軸方向に移動させるY軸移動ユニット16が設けられている。Y軸移動ユニット16は、基部6の上面に固定されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール18を備える。
Y軸ガイドレール18には、Y軸移動テーブル20がスライド可能に設置されている。Y軸移動テーブル20の裏面側(下面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール18と平行に配置されたY軸ボールネジ22が回転可能な態様で結合されている。
Y軸ボールネジ22の一端には、Y軸パルスモータ24が連結されている。Y軸パルスモータ24でY軸ボールネジ22を回転させれば、Y軸移動テーブル20は、Y軸ガイドレール18に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動テーブル20の表面側(上面側)には、チャックテーブル10をY軸方向と直交するX軸方向に移動させるX軸移動ユニット26が設けられている。X軸移動ユニット26は、Y軸移動テーブル20の上面に固定されX軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール28を備える。
X軸ガイドレール28には、X軸移動テーブル30がスライド可能に設置されている。X軸移動テーブル30の裏面側(下面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレール28と平行に配置されたX軸ボールネジ32が回転可能な態様で結合されている。
X軸ボールネジ32の一端には、X軸パルスモータ34が連結されている。X軸パルスモータ34でX軸ボールネジ32を回転させれば、X軸移動テーブル30は、X軸ガイドレール28に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル30の表面側(上面側)には、支持台36が設けられている。支持台36の上部には、略円盤状のチャックテーブル10が配置されている。チャックテーブル10は、下方に設けられた回転駆動源(不図示)と連結されており、この回転駆動源により回転可能に構成されている。
チャックテーブル10の表面側には、ポーラスセラミックス等で形成された円盤状のポーラス板が設けられている。ポーラス板はチャックテーブル10の内部に設けられた流路(不図示)を通じてエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。吸引源が発生する負圧により、ポーラス板の表面(即ち、保持面10a)には吸引力が発生する。
チャックテーブル10の上方には、レーザービーム照射ユニット12が設けられている。レーザービーム照射ユニット12の一端は、壁部8の上部のY軸方向の他方(例えば、+Y方向)の面に固定されている。
レーザービーム照射ユニット12の他端には、加工ヘッド12aが設けられている。加工ヘッド12aからは、パルス状のレーザービームが保持面10aに向けて略垂直に照射される。
レーザービーム照射ユニット12のX軸方向の一方(-X方向)側には、撮像ユニット12bが設けられている。撮像ユニット12bは、被写体からの反射光が入射する対物レンズ(不図示)を有する。被写体からの反射光は、対物レンズ等を介して撮像ユニット12bの撮像素子(不図示)へ導かれる。
次に、図3、図4(A)、図4(B)、図5(A)、図5(B)、図5(C)、図6(A)、図6(B)及び図7を用いて、被加工物11を加工して所定の形状のチップ及び枠体を形成するチップ及び枠体の製造方法について説明する。図7は、第1実施形態に係るチップ及び枠体の製造方法を示すフロー図である。
第1実施形態に係るチップ及び枠体の製造方法では、まず、レーザー加工装置2を用いて、被加工物11にシールドトンネルを形成する(シールドトンネル形成ステップ(S10))。図3は、シールドトンネル形成ステップ(S10)を示す斜視図である。
シールドトンネル形成ステップ(S10)では、まず、被加工物11の表面11aが上を向く態様で、保持面10a上に被加工物ユニット19を載置する。この状態で、吸引源を動作させて保持面10aに負圧を作用させる。更に、クランプユニットで環状フレーム17を固定する。これにより、被加工物11の裏面11b側はダイシングテープ15を介してチャックテーブル10により保持される。
次に、被加工物11に対して透過性を有する波長のパルス状のレーザービームLを加工ヘッド12aから被加工物11の表面11aに対して照射する。このとき、レーザービームLの集光領域は、被加工物11の内部に位置付けられる。
被加工物11の表面11a側から照射されたレーザービームLの集光領域が被加工物11の内部に位置付けられた状態で、Y軸移動ユニット16及びX軸移動ユニット26を動作させて、チャックテーブル10をY軸方向及びX軸方向に移動させる。
これにより、加工ヘッド12aをチャックテーブル10に対して相対的に移動させながら、レーザービームLを分割予定ライン13に沿って照射する。なお、本明細書では、X-Y平面方向における加工ヘッド12aとチャックテーブル10との相対的な移動速度を加工速度と称する。
例えば、加工条件を次の様に設定して、被加工物11を加工する。
レーザービームLの波長 :1064nm
パルスエネルギー :50μJ
パルスの繰り返し周波数 :1kHz
X-Y平面方向の加工速度:20mm/s
パス数 :3
なお、パルスエネルギーとは、1パルス当たりのエネルギーを意味する。また、パス数とは、集光領域を被加工物11の内部に位置付けた状態で1つの分割予定ライン13に沿ってレーザービームLを照射する回数を意味する。
例えば、被加工物11の厚さが300μmである場合、まず、裏面11bからの距離が100μmまでの第1の深さ位置に集光領域を位置付けて、全ての分割予定ライン13に沿って被加工物11を加工する(第1パス)。
次いで、裏面11bからの距離が100μmから200μmまでの第2の深さ位置に集光領域を位置付けて、全ての分割予定ライン13に沿って被加工物11を加工する(第2パス)。
その後、裏面11bからの距離が200μmから300μm(即ち、表面11a)までの第3の深さ位置に集光領域を位置付けて、全ての分割予定ライン13に沿って被加工物11を加工する(第3パス)。これにより、全ての分割予定ライン13に沿う複数のシールドトンネルが、裏面11bから表面11aに渡って形成される。なお、パス数は3に限定されない。パルスエネルギー等を適宜調節した上で、パス数を、1又は2としてもよい。
ところで、X-Y平面方向の加工速度が50mm/sを超えると、分割予定ライン13に沿ってシールドトンネルが形成され難くなる。様々な原因が考えられるが、例えば、シールドトンネルが分割予定ライン13に対して蛇行する様に形成されることがある。それゆえ、X-Y平面方向の加工速度は、50mm/s以下とすることがより好ましい。
図4(A)は、1つのシールドトンネル11dの構造を示す斜視図である。なお、図4(A)では、被加工物11の厚さ方向(例えば、表面11aから裏面11bに向かう方向)の一部を省略している。各シールドトンネル11dは、被加工物11の厚さ方向に沿って形成された細孔11eを有する。細孔11eは、直径が略1μmの略円柱状の細長い空間である。
シールドトンネル11dは、細孔11eの側面を囲む様に形成された変質領域11fを更に有する。変質領域11fは、例えば、略5μmから略20μmの直径を有する略円柱状の領域であり、この円柱の高さ方向に渡って円柱の底面である円の中心を通る様に上述の細孔11eが形成されている。
変質領域11fは、被加工物11の一部がレーザービームLからエネルギーを受けることにより、レーザービームLが照射されていない部分に比べて、構造、密度等が変化した領域である。例えば、被加工物11がサファイア等の単結晶材料で形成されている場合、変質領域11fは、非晶質領域や多結晶領域となる。
複数のシールドトンネル11dは、分割予定ライン13に沿って形成される。図4(B)は、分割予定ライン13に沿って形成された複数のシールドトンネル11dを示す被加工物11の一部の断面図である。
図4(B)では、分割予定ライン13に沿って隣接する2つのシールドトンネル11dの変質領域11fの側部は接続しているが、2つの変質領域11fの側部は分割予定ライン13に沿って互いに離れていてもよい。なお、図4(B)では、被加工物11の厚さ方向の一部を省略している。
シールドトンネル形成ステップ(S10)の後、超音波印加装置38を用いて被加工物11に水(例えば、純水)等の液体40を介して超音波を印加し、シールドトンネル11dを破壊する(分割ステップ(S20))。図5(A)は、超音波印加装置38の一部断面側面図である。
超音波印加装置38は、容器42を有する。容器42には、液体40が所定の高さ位置まで満たされている。容器42の内側には、容器42の高さ方向に伸縮可能な複数の脚部44が配置されており、この脚部44の底部は、容器42の内側の底部に固定されている。なお、図5(A)では、最大限伸びた状態の各脚部44が示されている。
各脚部44の上端にはリング状の支持部46が固定されている。この支持部46の上面には、上述の被加工物ユニット19の環状フレーム17が載置される。支持部46の外周側面には、複数のクランプユニット48が設けられている。
各クランプユニット48は、支持部46の周方向の異なる位置に離散的に配置されている。例えば、支持部46を上面視した場合に、2つのクランプユニット48が時計の0時及び6時の位置に設けられる。また、例えば、支持部46を上面視した場合に、4つのクランプユニット48が時計の0時、3時、6時及び9時の位置に設けられる。
容器42の内側の底部には、超音波発生ユニット50が固定されている。超音波発生ユニット50は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料を用いて形成された圧電素子(不図示)を有する。
圧電素子に対して所定の交流電圧を印加することにより、圧電素子は振動する。これにより、超音波発生ユニット50は、20kHzを超える所定の周波数(例えば、20kHzから100kHzの周波数)の超音波を発生する。
分割ステップ(S20)では、まず、図5(A)に示す様に支持部46上に被加工物ユニット19を載置する。そして、環状フレーム17の上方を各クランプユニット48で押さえ込む。これにより、被加工物ユニット19は、クランプユニット48と支持部46とにより固定される。
その後、液体40の水位より低く且つ超音波発生ユニット50よりも高い位置に被加工物11を位置付ける様に、脚部44を縮ませて所定の長さとする。これにより、被加工物ユニット19の全体が液体40に浸漬される。脚部44を所定の長さに保つことで、表面11a(又は裏面11b)と超音波発生ユニット50との距離を一定にできる。
なお、被加工物11の高さ位置を、超音波が伝わりやすい所定の位置に調整してもよい。例えば、液体40中に生じている超音波の定常波の波長をλとする場合に、超音波発生ユニット50の上端から{(2n-1)λ}/4の位置(但し、nは1以上の自然数)に、被加工物11を位置付けてもよい。
被加工物11を適切な高さ位置に位置付けた後、超音波発生ユニット50に所定の交流電圧を印加して超音波を発生させる。超音波は、液体40中を疎密波(即ち、縦波)の形態で伝播する。図5(B)は、被加工物11に液体40を介して超音波を印加する様子を示す図である。
シールドトンネル11dの変質領域11fは、被加工物11の他の領域に比べて脆くなっているので、超音波の振動により破壊される。これにより、超音波付与パッドを被加工物11に接触させる場合に比べて分割予定ライン13以外の領域に割れが生じることを抑制しつつ、エッチング処理に比べて短時間で被加工物11を加工できる。
なお、被加工物11と超音波発生ユニット50との間に液体40を設けることで、被加工物11と超音波発生ユニット50との間に空気等の気体のみが存在する場合に比べて、超音波が被加工物11に伝搬する際の音響インピーダンスを低減できる。つまり、液体40は、空気に比べて超音波の伝播効率を向上させる音響整合層として機能する。
また、液体40は、細孔11eに入り込むので、細孔11e内にも超音波が伝播し得る。それゆえ、細孔11eに液体40が存在しない状態(例えば、被加工物11が大気圧環境に曝された状態)で被加工物11に対して超音波を印加する場合に比べて、より効率的に変質領域11fを破壊できる。
また、薬品、薬液等を使用せずに、水を液体40として用いることにより、エッチング処理に比べて排水処理が容易となる。更に、脚部44、支持部46及び容器42に対して、耐酸性等の耐薬品性を付与する処理が不要となる点も有利である。
ところで、本実施形態では、各分割予定ライン13が被加工物11の外周端部11cよりも内側の領域に設定されている。それゆえ、分割予定ライン13が被加工物11の表面11aを縦横に横断して外周端部11cに達する場合の様に、ダイシングテープ15を拡張(エキスパンド)させても、被加工物11を分割することはできない。
従って、各分割予定ライン13が被加工物11の外周端部11cよりも内側の領域に設定されている場合に、液体40を介して被加工物11に超音波を印加することは、被加工物11を分割するうえで有用である。
なお、本実施形態では、被加工物11を被加工物ユニット19の状態で加工したが、ダイシングテープ15及び環状フレーム17を用いずに、被加工物11を加工してもよい。この場合には、例えば、リング状の支持部46の上面にメッシュ部材又は板状部材を設け、この上に被加工物11を据え置く。この状態で、被加工物11に液体40を介して超音波を印加して、被加工物11を分割する。
分割ステップ(S20)後、被加工物11から分割された複数のチップ21等をピックアップする(ピックアップステップ(S30))。図5(C)は、チップ21をピックアップする様子を示す図である。
ピックアップステップ(S30)では、ダイシングテープ15の粘着層の粘着力を低下させるべく、ダイシングテープ15に紫外線を照射する紫外線照射装置(不図示)を用いる。また、チップ21を搬送するべく、超音波印加装置38の上方に配置されている搬送装置54を用いる。
搬送装置54は、腕部54aを有する。この腕部54aは、例えば、X軸(又はY軸)方向及びZ軸方向に移動可能である。腕部54aの下端には、円盤状のヘッド部54bの上面が固定されている。ヘッド部54bの下面には、複数の吸着パッド54cが設けられている。各吸着パッド54cは、チップ21の位置に対応する位置に配置されている。
各吸着パッド54cは、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続された流路(不図示)を有している。この流路の一端(即ち、開口)は、吸着パッド54cの下方に露出している。吸引源が発生する負圧により、吸着パッド54cの開口には吸引力が発生する。
ピックアップステップ(S30)では、まず、脚部44を伸ばし、被加工物ユニット19を液体40の水位よりも上方に位置付ける。そして、被加工物ユニット19の底部と液体40の水位との間に紫外線照射装置を配置して、ダイシングテープ15に紫外線を照射する。これにより、粘着層の粘着力が低下する。
次に、腕部54aを、X軸方向に移動させて被加工物11の直上に位置付ける。その後、腕部54aをZ軸方向に移動させて、吸着パッド54cをチップ21に接触させた後、吸引源を動作させて、吸着パッド54cでチップ21を吸着する。
次いで、腕部54aをZ軸方向に移動させてチップ21をダイシングテープ15から剥がし、その後、X軸方向に移動させて、チップ21を収容する収容トレイ(不図示)に各チップ21を搬送する。更に、各チップ21が取り出された後の被加工物11の残りの部分(即ち、枠体23)を、他の搬送装置(不図示)又は搬送装置54により、他の収容トレイ(不図示)に搬送する。
この様に、被加工物11は、各々円盤状の複数のチップ21と、全てのチップ21が被加工物11から分割された枠体23とに分離される。図6(A)は、1つのチップ21の斜視図である。チップ21は、例えば、カメラの対物レンズを保護するカバーガラスとして利用される。
図6(B)は、1つの枠体23の斜視図である。枠体23は、例えば、チップ21に対応する大きさの開口を有するふるいとして利用される。この様に、本実施形態では、1つの被加工物11から、複数のチップ21と1つの枠体23とを製造できる。
ところで、本実施形態では複数のチップ21と枠体23との両方が製造されるが、本実施形態の製造方法は、複数のチップ21と枠体23とのいずれかを製造する方法と見なすこともできる。例えば、被加工物11からチップ21を製造する目的で被加工物11を加工するのであれば、本実施形態の製造方法は、チップ21の製造方法と見なすことができる。
また、例えば、被加工物11から枠体23を製造する目的で被加工物11を加工するのであれば、本実施形態の製造方法は、枠体23の製造方法と見なすことができる。それゆえ、本実施形態の製造方法は、チップ21及び枠体23の少なくともいずれかを製造する方法でもある。
なお、紫外線を照射するために、被加工物ユニット19の底部と液体40の水位との間に紫外線照射装置を配置しなくてもよい。例えば、脚部44を伸ばし、被加工物ユニット19を液体40の水位よりも上方に位置付けた後、クランプユニット48を解除して、被加工物ユニット19を他の紫外線照射装置(不図示)に搬送する。
そして、他の紫外線照射装置を用いてダイシングテープ15に紫外線を照射する。その後、搬送装置54を用いて各チップ21を収容トレイに搬送し、他の搬送装置(不図示)又は搬送装置54を用いて枠体23を他の収容トレイ(不図示)に搬送する。
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では、ダイシングテープ15及び環状フレーム17を用いずに、被加工物11を加工する。まず、第2実施形態で用いる超音波印加装置58を説明する。
図8(A)は、被加工物11に液体40を介して超音波を印加する様子を示す図である。超音波印加装置58は、容器62を有する。容器62の側部には、排液口62aが設けられている。容器62の内側の底部には、支持テーブル64が固定されている。
支持テーブル64の上部は、排液口62aの位置よりも高く、容器62の上端縁の位置よりも低い高さ位置に配置される。支持テーブル64の上面は平坦であり、被加工物11が載置される支持面64aとして機能する。支持面64aには被加工物11を支持面64aに固定する固定機構(不図示)が設けられてもよい。
支持テーブル64上には、超音波ホーン60が設けられている。超音波ホーン60は、例えば、X軸(又はY軸)方向及びZ軸方向に移動可能である。超音波ホーン60の一端には超音波振動を発生させる発振器(不図示)が設けられている。発振器で発生した超音波は、超音波ホーン60で共振して、一端とは反対側に位置する超音波ホーン60の先端部60aに伝達する。
超音波ホーン60の近傍には、水等の液体40を吐出するノズル70が設けられている。ノズル70は、流路(不図示)を介して液体供給源(不図示)に接続されており、支持面64aに載置された被加工物11に液体40を供給する。
次に、第2実施形態に係るチップ21及び枠体23の製造方法を説明する。まず、第1実施形態のシールドトンネル形成ステップ(S10)と同様にして、被加工物11の分割予定ライン13に沿って複数のシールドトンネル11dを形成する。シールドトンネル形成ステップ(S10)の後、被加工物11の表面11aが上を向く態様で、支持面64a上に被加工物11を載置する。
その後、ノズル70から表面11aに向けて液体40を供給する。液体40は、例えば、表面11a全体を覆う様に十分な流量で供給される。ノズル70から表面11aに液体40を供給しながら、超音波ホーン60の先端部60aを表面11aに近接させる。例えば、先端部60aと表面11aとの間が液体40で充填される程度に、先端部60aを表面11aに近づける。但し、先端部60aは表面11aに接触させない。なお、先端部60aを表面11aに近づけた状態で液体40を供給してもよい。
そして、先端部60aと表面11aとの間が液体40で充填された状態で、被加工物11に超音波を印加しながら、超音波ホーン60を表面11a全体に渡って移動させる。これにより、全ての分割予定ライン13に超音波を印加して、シールドトンネル11dを破壊する(分割ステップ(S20))。
第2実施形態では、使用済の液体40を排液口62aから排出しながら超音波を印加する。それゆえ、ノズル70から容器62に供給された液体40の水位は、被加工物11及び先端部60aの底部の高さ位置を超えることがない。従って、被加工物11には浮力等が作用しない。よって、被加工物11と先端部60aとの距離を一定にできる。
分割ステップ(S20)の後、被加工物11から分割された複数のチップ21及び枠体23をピックアップする(ピックアップステップ(S30))。図8(B)は、チップ21をピックアップする様子を示す図である。ピックアップステップ(S30)では、超音波印加装置58の上方に配置されている搬送装置74等を用いる。
搬送装置74は、搬送装置54と同じ構造である。腕部54aは、腕部74aに対応し、ヘッド部54bは、ヘッド部74bに対応し、吸着パッド54cは、吸着パッド74cに対応するので、重複する説明は省略する。
ピックアップステップ(S30)では、腕部74aをX軸方向に移動させて、被加工物11の直上に位置付ける。その後、腕部74aをZ軸方向に移動させて、吸着パッド74cをチップ21に接触させた後、吸引源を動作させて、吸着パッド74cでチップ21を吸着する。
次いで、腕部74aをZ軸方向に移動させてチップ21をダイシングテープ15から剥がし、その後、X軸方向に移動させて、チップ21を収容する収容トレイ(不図示)に各チップ21を搬送する。更に、枠体23を、他の搬送装置(不図示)又は搬送装置74により、他の収容トレイ(不図示)に搬送する。なお、本実施形態の製造方法も、上述の様に、チップ21及び枠体23の少なくともいずれかを製造する方法と見なすことができる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。例えば、上記実施形態では、被加工物11から20個のチップ21と1個の枠体23とが製造されるが、チップ21の数は20個に限定されない。被加工物11から製造されるチップ21の数は、1つであってもよく、2つ以上の任意の数であってもよい。
2 レーザー加工装置
4 基台
6 基部
8 壁部
10 チャックテーブル
10a 保持面
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
11c 外周端部
11d シールドトンネル
11e 細孔
11f 変質領域
12 レーザービーム照射ユニット
12a 加工ヘッド
12b 撮像ユニット
13 分割予定ライン
15 ダイシングテープ
16 Y軸移動ユニット
17 環状フレーム
18 Y軸ガイドレール
19 被加工物ユニット
20 Y軸移動テーブル
21 チップ
22 Y軸ボールネジ
23 枠体
24 Y軸パルスモータ
26 X軸移動ユニット
28 X軸ガイドレール
30 X軸移動テーブル
32 X軸ボールネジ
34 X軸パルスモータ
36 支持台
38 超音波印加装置
40 液体
42 容器
44 脚部
46 支持部
48 クランプユニット
50 超音波発生ユニット
54 搬送装置
54a 腕部
54b ヘッド部
54c 吸着パッド
58 超音波印加装置
60 超音波ホーン
60a 先端部
62 容器
62a 排液口
64 支持テーブル
64a 支持面
70 ノズル
74 搬送装置
74a 腕部
74b ヘッド部
74c 吸着パッド
L レーザービーム

Claims (4)

  1. 板状の被加工物を加工して、所定の形状のチップと、該被加工物から該チップが分割された枠体との少なくともいずれかを製造する方法であって、
    該被加工物に対して透過性を有する波長のパルス状のレーザービームの集光領域を該被加工物の内部に位置付ける様に、該レーザービームを該被加工物の表面側から該被加工物の分割予定ラインに沿って照射することにより、各々細孔と該細孔を囲む変質領域とを有する複数のシールドトンネルを該分割予定ラインに沿って形成するシールドトンネル形成ステップと、
    該シールドトンネル形成ステップの後、ノズルから該被加工物に液体を供給しながら該被加工物と超音波ホーンとの間該ノズルから供給される該液体を充填した状態で該超音波ホーンから該被加工物に該液体を介して超音波を印加することにより、該分割予定ラインに沿って形成された該複数のシールドトンネルを破壊して該被加工物から該チップを分割する分割ステップと、
    を備えることを特徴とするチップ及び枠体の少なくともいずれかを製造する方法。
  2. 該分割予定ラインは、該被加工物の外周端部には達しない様に該外周端部よりも内側の領域に設定されており、
    該シールドトンネル形成ステップでは、該外周端部よりも内側に位置する該分割予定ラインに沿って該複数のシールドトンネルを形成することを特徴とする請求項1に記載のチップ及び枠体の少なくともいずれかを製造する方法。
  3. 該液体は水であることを特徴とする請求項1又は2に記載のチップ及び枠体の少なくともいずれかを製造する方法。
  4. 該分割ステップでは、該ノズルから該被加工物を経て容器に供給された使用済の該液体の該容器における水位が該被加工物の高さ位置を超えることがない様に、使用済の該液体を該容器の排出口から排出しながら、該超音波ホーンから該被加工物に該液体を介して超音波を印加することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のチップ及び枠体の少なくともいずれかを製造する方法。
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