JP7217795B2 - 水路施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼板製水路部材を用いた水路施工方法に関する。
水路の施工には、コンクリートによる施工が一般的に用いられる。しかし、近年、施工が容易な鋼板製水路部材を繋げて水路を構成する場合がある。特に軟弱な地盤に水路が施工される場合には、軽量で強度が得られる鋼板製水路部材を用いることが多い(たとえば、特許文献1参照)。
鋼板製水路部材を用いて水路を施工する場合、地盤に溝を掘り、溝の中に鋼板製水路部材を敷き詰める。複数の鋼板製水路部材は、互いに固定され、上部には切梁と呼ばれる構造部材をU字型の鋼板製水路部材の上端部に架け渡される。そして、鋼板製水路部材が組み上がった状態で、溝と鋼板製水路部材との隙間に土を埋め戻すことにより、水路が完成する。
特開2002-121731号公報
一方、水路がめっき鋼板を用いた鋼板製水路部材で施工される場合には、地盤に掘られた溝の中で鋼板製水路部材を組み立てる。そのため、鋼板製水路部材同士を互いに固定する際のボルト及びナットを締結する作業が困難で時間が掛かるという課題があった。また、複数の鋼板製水路部材を溝の外で組み立てる場合は、鋼板製水路部材を構成する鋼板の厚さが薄いと鋼板製水路部材同士を接続した水路アセンブリの剛性が低く、水路アセンブリを溝に設置する際にクレーン等で吊り上げる際に変形してしまい、設置が困難であるという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、地盤に掘られた溝外での水路アセンブリの組立て作業を可能にすることにより組み立て作業を容易にし、施工性を改善した水路施工方法を提供することを目的とする。
本発明の水路施工方法は、地盤に溝を造成する溝造成工程と、鋼板を成形してつくられた流路部材を複数組み合わせて流路部を組み立てる流路部組立工程、前記流路部の上端部に沿って腹起材を取り付ける腹起材取付工程及び前記腹起材の間を接続する切梁を取り付ける切梁取付工程により水路アセンブリを組み立てる水路アセンブリ工程と、前記腹起材又は前記切梁に吊り上げ部材を取り付けて前記水路アセンブリを吊り上げ、吊り上げた前記水路アセンブリを地盤に形成されている前記溝に配置する配置工程と、前記溝に前記水路アセンブリを複数配置し接続する接続工程と、前記溝の内部に配置された前記水路アセンブリと前記溝との隙間を埋める埋め戻し工程と、を備え、前記水路アセンブリ工程は、それぞれが異なる前記水路アセンブリを組み立てる複数の水路アセンブリ工程を含み、前記配置工程は、異なる前記水路アセンブリを前記溝に配置する複数の配置工程を含み、前記接続工程は、異なる複数の前記水路アセンブリを接続する複数の接続工程を含み、前記溝造成工程、前記複数の水路アセンブリ工程の少なくとも一部、前記複数の配置工程の少なくとも一部、前記複数の接続工程の少なくとも一部及び前記埋め戻し工程のうち少なくとも2つの工程が同時に進行する。
本発明によれば、流路部材、腹起材、及び切梁を水路を設置する溝外で組立て作業を行うことにより水路アセンブリの組み立てを容易にすることができる。また、溝造成工程、複数の水路アセンブリ工程の少なくとも一部、複数の配置工程の少なくとも一部、複数の接続工程の少なくとも一部及び埋め戻し工程のうち少なくとも2つの工程を並行して進めることができるため、工期の短縮を図れるという利点がある。
本発明の実施の形態1に係る鋼板製水路部材により形成された水路100の斜視図である。 図1の水路100の一部を構成する水路アセンブリ10の斜視図である。 図2の水路アセンブリ10の流路方向に垂直な断面を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る流路部材1の実施例および比較例の対比結果を示す図である。 図2の水路アセンブリ10を吊り上げた状態の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る水路施工方法による工程の一例を示す図である。
以下に、本発明に係る水路施工方法の実施の形態について説明する。なお、図面の形態は一例であり、本発明を限定するものではない。また、各図において同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。さらに、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
[水路100の施工状態]
図1は、本発明の実施の形態1に係る鋼板製水路部材により形成された水路100の斜視図である。図1に示すように、水路100は、複数の水路アセンブリ10を接続部11で連結して構成される。上流側の水路アセンブリ10aの流路部材1と下流側の水路アセンブリ10bの流路部材1とは連結されている。以下の説明において、水路アセンブリ10a、10b、10cを総称して水路アセンブリ10と呼ぶ場合がある。また、水路アセンブリ10は、複数の流路部材1が接続されて構成される。流路部材1は、連結されて地盤に下半体が埋設された状態で、水路100を構成する。このため、流路部材1は、草あるいは虫などの生息環境である土に接触し、バクテリア腐食の起き易い環境下に設置されている。
水路100は、農業用水路、工業用水路、あるいは、土木工事用仮設水路などに用いられる。水路100は、上方が開放された開水路であり、水が流れる。また、水路100には、落ち葉あるいはゴミが流れ込む場合がある。また、水路100には、泥が流れ込む場合がある。
[水路アセンブリ10]
図2は、図1の水路100の一部を構成する水路アセンブリ10の斜視図である。図3は、図2の水路アセンブリ10の流路方向に垂直な断面を示す図である。
上流側の流路部材1の下流端部と下流側の流路部材1の上流端部とは、それらの間にシール材を介在させて重ねられている。上流側の流路部材1の下流端部が、下流側の流路部材1の上流端部よりも上側となるように重ねられる。これにより、水路100を流れる泥などが水路100の底に溜まることを抑制している。連結部分では、上流側の流路部材1の下流端部と下流側の流路部材1の上流端部とがボルト締めされて連結されている。
流路部材1には、補強のために、側壁部1a、1bの上端縁に腹起材3が取付けられている。腹起材3は、例えばL形鋼又はH型鋼で構成され、流路部材1の側壁部1a、1bの上端縁上に流路方向に沿って設けられている。腹起材3は、流路部材1にボルト締めされて固定されている。なお、以下、流路部材1の上端縁上の2つの腹起材3a、3bを総称して腹起材3と呼ぶ場合がある。
流路部材1には、流路方向に対して左右の両側壁部1a、1bの上端縁に固定された腹起材3に橋渡しされて切梁4が配置されている。切梁4は、例えばL形鋼又は鋼管等で構成され、左右の両側壁部1a、1bの上端縁に固定された腹起材3に流路方向とは直交する幅方向に渡す様に設けられている。切梁4は、腹起材3にボルト締めされて固定されている。
水路アセンブリ10は、複数の流路部材1を接続して構成されている。各流路部材1は、流路方向に沿った断面が波形を有する波付け鋼板からなる。流路部材1は、流路方向である長手方向に山部と谷部とが交互に連続して流路方向に沿った断面が波形を有する波付け鋼材を曲げて形成される。流路部材1は、U形溝に湾曲成形したものである。流路部材1は、曲げられた鋼材を複数組み合わせてU形に形成しても良いが、U形に一体に成形されることにより剛性及び強度が高く、ひいては水路アセンブリ10を組み立てる工数を削減することができるという利点がある。
流路部材1は、U形溝となるように、左右の両側壁部1a、1bと、下部の底壁部1cと、を有している。流路部材1は、底壁部1cから左右両端部にそれぞれの側壁部1a、1bが起立したものである。底壁部1cと側壁部1a、1bとは、湾曲成形されて角部をR曲線に成形されて繋がっている。
流路部材1には、上流端部、下流端部および上縁に連結用の図示しないボルト孔が形成されている。
なお、流路部材1は、U形溝の形状に限られない。流路部材1は、流路方向に沿った断面が波形を有する波付け鋼材を曲げて形成できるものであれば、どのような形状でも良い。底壁部1cが全てR曲線で成形されても良い。
また、流路部材1には、両側壁部1a、1bの上縁部の左右それぞれの外側に突出し、流路方向に沿って設けられるフランジ部2a、2bが取り付けられている。実施の形態1において、フランジ部2a、2bは、流路部材1の上端部の側面に固定されているが、これに限定されるものではなく、流路部材1と一体となって形成されていても良い。
フランジ部2a、2bは、流路方向に沿って流路部材1に複数箇所取り付けられている。又は、フランジ部2a、2bは、それぞれ流路部材1に沿って連続した一体のものであっても良い。
フランジ部2a、2bの上端側の平面部2aa、2baの上には、それぞれ腹起材3a、3bが載せられる。実施の形態1においては、腹起材3aは、断面がH型に形成されている。そしてH型の中央の水平な板状部分がフランジ部2aの平面部2aaの上に載置される。腹起材3aとフランジ部2aとは、例えばボルト5a及びナット6aのような締結部材により互いに固定される。腹起材3aとフランジ部2aの平面部2aaとの間には絶縁材が挟まれていても良い。絶縁材を介して平面部2aaの上に腹起材3aが載せられることにより、金属製の腹起材3aとフランジ部2aとが直接接触することがないため、電蝕を防止することができる。なお、フランジ部2b及び腹起材3bも、フランジ部2a及び腹起材3aと同様な構造になっている。
腹起材3aと腹起材3bとの間には、切梁4が設置される。切梁4は、一方の端部が腹起材3aに固定され、他方の端部が腹起材3bに固定される。切梁4は、例えば、鋼管4cの両端に板材4a、4bが溶接されたものである。板材4aを腹起材3aの側面部に固定し、板材4bを腹起材3bの側面部に固定することにより切梁4は、2つの腹起材3aと腹起材3bとを一体にする。板材4aと腹起材3a、板材4bと腹起材3bとの間の固定は、ボルト及びナット等の締結部材又は溶接等の手段により行われる。腹起材3aと腹起材3bとの間に少なくとも2つの切梁4が間隔をおいて渡されて4箇所で固定されるため、腹起材3a及び腹起材3bと切梁4により構成された部材は、剛性が高く形状が安定している。
[流路部材1の成分組成]
流路部材1の鋼材は、ステンレスである。また、鋼材は、ステンレスのうちフェライト系ステンレスであると好ましい。特に、鋼材は、フェライト系ステンレスのうちSUS443J1(JIS規格)であると最も好ましい。
ここで、SUS443J1とは、mass%で、C:0.03%以下、Si:1.0%以下、Mn:0.5%以下、P:0.04%以下、S:0.02%以下、Al:0.1%以下、Cr:20.5%以上、22.5%以下、Cu:0.3%以上、0.8%以下、Ni:1.0%以下、Ti:4×(C%+N%)以上、0.35%以下、Nb:0.01%以下、N:0.03%以下、C+N:0.05%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、下記式(1)を満たす。
[式(1)]240+35×(Cr%-20.5)+280×{Ti%-4×(C%+N%)}≧280
ここで、C%、N%、Cr%、Ti%は、それぞれC、N、Cr、Tiの含有量(mass%)を表す。
[実施例と比較例との対比]
図4は、本発明の実施の形態1に係る流路部材1の実施例および比較例の対比結果を示す図である。
本発明者らは、流路部材1の鋼材がSUS443J1である実施例1-3、他のステンレスを含む鋼材である実施例4、SUS430である実施例5およびSUS304である実施例6の本発明例と、比較例1-3と、を対比する検証を行った。
実施例1-3は、鋼材がSUS443J1の組成を満たす鋼材である。
実施例4は、鋼材がSUS443J1ではないステンレスである。実施例5は、鋼材がSUS430である。実施例6は、鋼材がSUS304である。比較例1は、鋼材が亜鉛めっき鋼板HDZ45である。比較例2は、鋼材が亜鉛めっき鋼板HDZ55である。比較例3は、鋼材が熱延鋼板である。
図4において、各試験および検証の判定基準は、以下の通りである。
(1)平板材における塩水噴霧試験:2mm×70mm×150mmの試験体をJIS K 5600-7-1に準拠し、5%NaClを35℃の槽内でスプレー噴霧する方法で5000時間試験を行った。試験後赤錆発生面率が10%未満であると◎(合格)、10%以上30%未満であると○(可)、30%以上50%未満であると△(不適)、50%以上であると×(不合格)と判定した。
(2)溶接部を有する溶接材における塩水噴霧サイクル試験:2mm×35mm×150mmの試験体の2枚を長手方向にTIG溶接した。溶接部表面を#600表面研磨した後、試験に供した。5%NaClを2時間噴霧(35℃)→乾燥(60℃、RH30%)を4時間→湿潤(50℃、RH95%)を2時間を1サイクルとする試験を、30サイクル試験した。溶接部での赤錆発生面積率が10%未満であると◎(合格)、10%以上30%未満であると○(可)、30%以上50%未満であると△(不適)、50%以上であると×(不合格)と判定した。
(3)磁性:通常のフェライト磁石15mmφを近づけ、吸着力があると○(可)、吸着力がないと×(不合格)と判定した。
(4)初期導入コスト:購入費用として従来の亜鉛めっき鋼板HDZ45に対して、費用が同等以下であると◎(合格)、1倍超え1.75倍以下であると○(可)、1.75倍超え3倍以下であると△(不適)、3倍超えを×(不合格)と判定した。
(5)ライフサイクルコスト(LCC):設置の初期費用を含め、補修、維持管理費を含めた更新までの一般的な期間40年間のトータル費用が従来の亜鉛めっき鋼板HDZ45に対して1/3以下であると◎(合格)、1/3超え0.8倍未満であると○(可)、0.8倍超え1倍未満であると△(不適)、1倍以上であると×(不合格)と判定した。
図4に示すように、本発明の実施例1-3である本発明例では、流路部材1の低廉な初期導入コスト、屋外暴露における耐食性の向上および水暴露下の部分的に行われる溶接部での耐食性の向上が認められた。これらの効果により、相乗効果として基本的に必要とされる2つの特性である流路部材1のライフサイクルコストがより顕著に低減できると共に、長期の耐久性に顕著に優れる。したがって、今後の水路設備に必要とされる特性の全てが向上できることが分かる。
流路部材1はステンレス鋼材により構成されることにより、比較例1、2の亜鉛めっき鋼板及び比較例3の熱延鋼板(熱間圧延鋼板)に対して耐力及び引っ張り強さが向上している。そのため、流路部材1がステンレス鋼材により構成された場合は、厚さを薄くすることができる。例えば、比較例1~3は厚さが2.7mmであるのに対し、ステンレスで構成された実施例1~6は、厚さが2mmである。従って、水路アセンブリ10の組立て時において、流路部材1は重量が軽くなるため、流路部材1同士を接続する際に取り扱いが容易になり、水路アセンブリ10全体の重量を軽くすることができる。また、腹起材3と切梁4とを接合した部材は剛性が高いため、流路部材1の厚さが薄く剛性が低くても、水路アセンブリ10全体としては剛性が高くなる。よって、水路アセンブリ10は水路100が設置される溝に配置される際にも形状が崩れることがないため、設置が容易になる。ただし、流路部材1を構成する材料の厚さは2mm以下に限定されるものではなく、適宜設定することができる。材料が厚く流路部材1の重量が重くなった場合においても、腹起材3及び切梁4で構成される部材は剛性が高いため、水路アセンブリ10の形状は崩れずに設置することができる。
[水路100の施工方法]
(既設水路撤去工程)
実施の形態1においては、既設水路を撤去してそこに新しい水路100を設置する場合について説明する。既設水路を流れる水を抜き、地盤に埋め込まれている既設水路アセンブリを撤去する。この工程を既設水路撤去工程と呼ぶ。既設水路を撤去した後には、地盤に溝が残っているため、新しい水路100の幅及び深さに合わせて溝の内側の土を除去しておく。また、地盤の溝の側面及び底面に圧力を加え、溝の側面及び底面を固めるようにしても良い。なお、水路100は、既設水路を撤去して設置する場合だけに限定されず、既設水路が設置されていない地盤に新たに設置することもできる。水路100を既設水路が設置されていない地盤に設置する場合は、新たに溝を造成し、その溝に水路100を設置することになる。
(水路アセンブリ工程)
水路アセンブリ10を組み立てる。この工程を、水路アセンブリ工程と呼ぶ。水路アセンブリ工程は、水路100を設置する溝の外で行われる。このようにすることで、作業性が向上し、組み立てに掛かる時間を短縮することができる。水路アセンブリ工程は、流路部組立工程、腹起材取付工程、及び切梁取付工程を有する。
(流路部組立工程)
流路部材1を流れ方向に複数組み合わせて接続する。流路部材1同士は、ボルト及びナット等の締結部材により締結される。この工程を、流路部組立工程と呼ぶ。また、流路部組立工程において、流路部材1の側壁部1a、1bの上端部にフランジ部2a、2bが取り付けられる。流路部組立工程を水路100を設置する溝の外で行うことにより、流路部材1同士を締結する締結部品を、U字型の流路部材1の内側及び外側のどちらからでも締結することができ、作業性が向上する。
(切梁取付工程)
腹起材3aと腹起材3bとの間に切梁4を取り付ける。これを切梁取付工程と呼ぶ。実施の形態1において、腹起材3aと腹起材3bとは同じ長さのH型鋼である。腹起材3a、3bのそれぞれの側面の間に切梁4の端部を固定する。具体的には、切梁4の端部の板材4aは腹起材3aの側面に、切梁4の端部の板材4bは腹起材3bの側面に、ボルト及びナット等の締結部材により締結される。また、腹起材3aと腹起材3bとの間には少なくとも2本の切梁4が固定される。これにより、腹起材3a、腹起材3b、及び2本の切梁4が一体となり、剛性の高い構造が形成される。
(腹起材取付工程)
切梁4により一体化された2つの腹起材3a、3bを流路部材1の上端に取り付けられたフランジ部2a、2bの上に載置し、固定する。この工程を腹起材取付工程と呼ぶ。腹起材3a、3bとフランジ部2a、2bとの固定は、ボルト5a、5b及びナット6a、6b等の締結部材により締結される。腹起材取付工程は、締結部材を上下方向に締結するが、水路100を設置する溝の外で行うことにより、周囲の環境に影響を受けずに作業ができる。
水路アセンブリ工程を構成する流路部組立工程、腹起材取付工程、及び切梁取付工程は、水路100を設置する溝外で行われるが、例えば、工場等の作業性の良い場所で予め水路アセンブリ10を組立てておいて、水路100を設置する場所へ輸送しても良い。このようにすることにより、各水路アセンブリ10の組立工数が低減し、組立て精度も向上するという利点がある。なお、切梁取付工程は、腹起材3a及び腹起材3bがフランジ部2a、2bに取り付けられてから腹起材3a、3b間に取り付けられても良い。
(配置工程)
図5は、図2の水路アセンブリ10を吊り上げた状態の一例を示す斜視図である。実施の形態1においては、水路アセンブリ10の切梁4と腹起材3との接続部の近傍にワイヤ20を取り付けて水路アセンブリ10を上方に吊り上げ、水路100を設置する溝の内部の所定の配置場所に移動させる。ワイヤ20の上側の端部は、矩形の吊り上げ治具30に取り付けられ、ワイヤ20は吊り上げ治具30から吊り下げられている。矩形の吊り上げ治具30の角部には、ワイヤ20a、20b、20c、20dの4本のワイヤが取り付けられている。なお、ワイヤ20a、20b、20c、20dを総称してワイヤ20と呼ぶ場合がある。また、吊り上げ治具30には、吊り上げ具40が取り付けられており、これをクレーンなどにより引き上げることにより、水路アセンブリ10と吊り上げ治具30とを持ち上げる。
ワイヤ20aとワイヤ20bとの間隔及びワイヤ20c及びワイヤ20dとの間隔は、水路アセンブリ10の切梁4の間隔と合うように設定されている。また、ワイヤ20aとワイヤ20dとの間隔及びワイヤ20bとワイヤ20cとの間隔は、切梁4の長さと同程度に設定されている。そのため、水路アセンブリ10は、吊り上げられたときにワイヤ20により垂直上方に引っ張られる。従って、水路アセンブリ10は、吊り上げられた際に、ワイヤ20が取り付けられている部分に掛かる水平方向の力が小さいため、吊り上げによる変形や破損を抑制することができる。水路アセンブリ10は、腹起材3及び切梁4により剛性の高い構造になっているが、特に多数の流路部材1をつなげて水路アセンブリ10を構成した場合に水路アセンブリ10の重量が重くなっても、吊り上げによる変形や破損を抑制することができる。また、吊り上げ治具30を介して吊り上げることによって、水路アセンブリ10を水平にし易くなり、水路100を設置する溝内に精度よく水路アセンブリ10を配置できる。なお、本発明においてワイヤ20は、「吊り上げ部材」に相当する。また、実施の形態1において、ワイヤ20は、例えば鎖や先端にフックなどを設けた棒材などに置換しても良い。
(接続工程)
水路アセンブリ10を水路100を設置する溝内に複数配置した後に、隣合う他の水路アセンブリ10と接続する作業を行う。これを、接続工程と呼ぶ。接続工程においては、2つの隣合う水路アセンブリ10の流路部材1同士をボルト及びナット等の締結部材により締結し、互いに固定する。また、隣接する水路アセンブリ10の腹起材3a、3b同士も固定する。図1に示される様に、水路アセンブリ10の接続部11は、プレートを介してボルト及びナットを通すことにより、上流側の腹起材3aと下流側の腹起材3aとを連結する。反対側の腹起材3b同士も同様に連結される。
(埋め戻し工程)
隣接する水路アセンブリ10同士の接続工程が完了したら、溝と水路アセンブリ10との間の隙間を埋める作業を行う。水路100を構成する流路部材1は、周囲の土に支持されることにより、水路100内を流れる水からの力を支持することができ、流路部材1同士の接続部11の破損や流路部材1の変形等が抑制される。実施の形態1においては、既設水路を撤去した後の溝内に水路アセンブリ10が配置されている。溝は、作業性を考慮して水路アセンブリ10の幅よりも少し大きめになっている。そのため、埋め戻す土の量は、水路アセンブリ10と溝との隙間分だけでよい。
図6は、本発明の実施の形態1に係る水路施工方法による工程の一例を示す図である。
水路100の設置において、既設水路撤去工程、水路アセンブリ工程、配置工程、接続工程、及び埋め戻し工程は、それぞれ並行で進めても良い。例えば、第1既設水路アセンブリ、第2既設水路アセンブリ、第3既設水路アセンブリ、第1水路アセンブリ10a、第2水路アセンブリ10b、及び第3水路アセンブリ10cがあるとする。そのとき、第1既設水路アセンブリ、第2既設水路アセンブリ、及び第3既設水路アセンブリを撤去する既設水路撤去工程を進めている間に第1水路アセンブリ10a及び第2水路アセンブリ10bの水路アセンブリ工程を進めることができる。
第1既設水路アセンブリと第2既設水路アセンブリとが撤去されたところで、組み上がった第1水路アセンブリ10aの配置工程である第1配置工程を行う。第1配置工程が完了したら、続いて第2水路アセンブリ10bを配置する。これを第2配置工程と呼ぶ。第3水路アセンブリ10cは、第2配置工程が完了した後に配置する。
第2水路アセンブリ10bの配置工程後に第1水路アセンブリ10aと第2水路アセンブリ10bとの接続工程である第1接続工程を行う。第1接続工程は、第3配置工程と同時に進行しても良い。
第1接続工程が完了したら、第1水路アセンブリ10aの埋め戻しを行う。これを第1埋め戻し工程と呼ぶ。第1埋め戻し工程は、第2水路アセンブリ10bと第3水路アセンブリ10cとの接続工程である第2接続工程と同時に進行しても良い。
図6に示される様に、既設水路撤去工程、水路アセンブリ工程、配置工程、接続工程、及び埋め戻し工程は、それぞれ同時進行が可能である。既設水路撤去工程は、第1既設水路撤去工程、第2既設水路撤去工程、及び第3既設水路撤去工程までを順次繰り返して進められる。同様に水路アセンブリ工程も第1水路アセンブリ工程、第2水路アセンブリ工程、及び第3水路アセンブリ工程を順次繰り返す。配置工程は、既設水路撤去工程及び水路アセンブリ工程の途中から開始され、第1配置工程、第2配置工程、及び第3配置工程が順次繰り返される。接続工程は、少なくとも第2配置工程完了後に開始され、第1接続工程、第2接続工程、及び第3接続工程が順次繰り返される。埋め戻し工程は、少なくとも第1接続工程が完了後に開始され、第1埋め戻し工程、第2埋め戻し工程、及び第3埋め戻し工程までが順次繰り返される。
実施の形態1において、水路施工方法は、既設水路を撤去し、その撤去した溝に水路アセンブリ10を配置することにより行われているが、これに限定されず新たに水路100を設置しても良い。この場合、既設水路撤去工程の代わりに水路100を設置する溝を造成する溝造成工程が行われる。溝造成工程も、水路アセンブリ工程、配置工程、接続工程、及び埋め戻し工程と同時進行が可能である。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 流路部材、1a 側壁部、1b 側壁部、1c 底壁部、2a フランジ部、2aa 平面部、2b フランジ部、2ba 平面部、3 腹起材、3a 腹起材、3b 腹起材、4 切梁、4a 板材、4b 板材、4c 鋼管、5a ボルト、5b ボルト、6a ナット、6b ナット、10 水路アセンブリ、10a 第1水路アセンブリ、10b 第2水路アセンブリ、10c 第3水路アセンブリ、11 接続部、20 ワイヤ、20a ワイヤ、20b ワイヤ、20c ワイヤ、20d ワイヤ、30 吊り上げ治具、40 吊り上げ具、100 水路。

Claims (9)

  1. 地盤に溝を造成する溝造成工程と、
    鋼板を成形してつくられた流路部材を複数組み合わせて流路部を組み立てる流路部組立工程、前記流路部の上端部に沿って腹起材を取り付ける腹起材取付工程及び前記腹起材の間を接続する切梁を取り付ける切梁取付工程により水路アセンブリを組み立てる水路アセンブリ工程と、
    前記腹起材又は前記切梁に吊り上げ部材を取り付けて前記水路アセンブリを吊り上げ、吊り上げた前記水路アセンブリを地盤に形成されている前記溝に配置する配置工程と、
    前記溝に前記水路アセンブリを複数配置し接続する接続工程と、
    前記溝の内部に配置された前記水路アセンブリと前記溝との隙間を埋める埋め戻し工程と、を備え、
    前記水路アセンブリ工程は、
    それぞれが異なる前記水路アセンブリを組み立てる複数の水路アセンブリ工程を含み、
    前記配置工程は、
    異なる前記水路アセンブリを前記溝に配置する複数の配置工程を含み、
    前記接続工程は、
    異なる複数の前記水路アセンブリを接続する複数の接続工程を含み、
    前記溝造成工程、前記複数の水路アセンブリ工程の少なくとも一部、前記複数の配置工程の少なくとも一部、前記複数の接続工程の少なくとも一部及び前記埋め戻し工程のうち少なくとも2つの工程が同時に進行する、水路施工方法。
  2. 前記溝造成工程は、
    地盤に埋め込まれた既設水路を撤去する既設水路撤去工程を含み、
    前記既設水路撤去工程は、
    異なる前記既設水路を撤去する複数の既設水路撤去工程を含み、
    前記複数の既設水路撤去工程の少なくとも一部、前記複数の水路アセンブリ工程の少なくとも一部、前記複数の配置工程の少なくとも一部、前記複数の接続工程の少なくとも一部及び前記埋め戻し工程のうち少なくとも2つの工程が同時に進行する、請求項1に記載の水路施工方法。
  3. 前記水路アセンブリ工程は、
    前記溝の外において行われる、請求項1又は2に記載の水路施工方法。
  4. 前記配置工程は、
    前記腹起材の4箇所に前記吊り上げ部材を取り付け、上方に吊り上げた状態で前記溝の内部に移動させる、請求項1~3の何れか1項に記載の水路施工方法。
  5. 前記吊り上げ部材は、
    矩形の吊り上げ治具から吊り下げられ、
    前記配置工程は、
    前記吊り上げ治具を介して前記水路アセンブリを吊り上げる、請求項4に記載の水路施工方法。
  6. 前記接続工程は、
    複数の前記水路アセンブリの前記腹起材同士及び前記流路部材同士を締結部材により締結する、請求項1~5の何れか1項に記載の水路施工方法。
  7. 前記流路部材は、
    水路の流れ方向に垂直な断面においてU字型である、請求項1~6の何れか1項に記載の水路施工方法。
  8. 前記流路部組立工程は、
    隣合う前記流路部材の一部を水路の流れ方向に重ね合わせ、ボルト及びナットにより締結し接続する、請求項1~7の何れか1項に記載の水路施工方法。
  9. 前記流路部材は、
    ステンレス鋼材により形成されている、請求項1~8の何れか1項に記載の水路施工方法。
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