JP7217618B2 - 周期構造作成装置及び周期構造作成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、周期構造作成装置及び周期構造作成方法に関し、特に、加工対象物に単一光軸のレーザビームをオーバーラップさせながら照射して、そのレーザ波長程度に微細な凹凸溝を方向性をもたせて周期的に形成する周期構造作成装置及び周期構造作成方法に関する。
加工対象物に単一光軸のレーザビームをオーバーラップさせながら照射して、入射光の偏光成分と加工対象物の表面に沿った散乱光の偏光成分の干渉部分のアブレーションによって、自己組織的に入射光の偏光方向に直交した、入射光波長程度の間隔を持つ周期構造を作成する方法が知られており、その作成装置も市販されている(特許文献1、特許文献2、非特許文献1)。
周期構造を作成することで、機械システムの摺動特性や濡れ性、生体親和性の向上効果があることが報告されている(特許文献1、非特許文献2)。例えば、機械システムであれば、そこには必ず接触して相対運動する摺動面が存在するが、摺動面の相対的な動きに対して有効に配置した周期構造から成るテクスチャを作成することで、油膜などによる流体力学的な作用を拡大して、優れた低摩擦特性を得ることができる(特許文献3、特許文献4)。ここでの最適なテクスチャとは、周期構造の作成幅や、周期構造の形成部と未形成部の比率(間欠比)、作成幅の断面形状、凹凸溝の方向などの構成要素を、トライボロジやバイオメディカルなどの観点から理論的ないしは実験的に最適化したものである。
特許第4054330号公報 特許第5819149号公報 特許第5619937号公報 特許第5465109号公報 特許第6382154号公報
フェムト秒レーザで形成する表面周期構造、Laser Focus World、2006年10月 フェムト秒レーザによる表面微細加工、トライボロジスト第55巻第2号、2010年2月15日
前述のテクスチャ構成要素のうち、周期構造の形成部と未形成部の比率(間欠比)はレーザ光源ないしはその後段に設けたパルスピッカーに対するレーザ照射のオンオフ指令で定まるため制御性は比較的良好である。パルスピッカーは、音響光学素子(AOM)あるいは電気光学素子(EOM)で構成されており、数ナノ秒の応答速度でレーザビームの通過と遮断を制御できる。作成幅の断面形状はレーザ集光スポットの強度分布をビームシェーパやホモジナイザで変換することで、また、凹凸溝の方向はレーザビームの偏光で一意に定まるため、これらの加工条件の管理も比較的容易である。一方、周期構造の作成幅については、可変スリットを用いて作成幅方向のレーザビームを直接遮断する方法(特許文献1、特許文献5)と、小さく絞った集光スポットを作成幅方向にガルバノスキャナやポリゴンミラーなどの偏向器で二次元的に光軸走査する方法(特許文献2)があるが、それぞれに以下の課題がある。
可変スリットで作成幅方向のレーザビームを直接遮断する場合は、スリットを全開にしてレーザビームを遮光しない状態が、最もレーザエネルギの利用効率が高くなる。この状態から、周期構造の作成幅を小さく変更していくほど、レーザビームを遮光する面積が増加するため、レーザエネルギの利用効率が低くなる。つまり、可変スリットを用いて作成幅方向のレーザビームを直接遮断する方法は、レーザエネルギの利用効率が低いという本質的な問題がある。このことにより、レーザの高出力化に応じて、スリットで反射したレーザビームを安全に終端させるディフューザ機構や、スリットが吸収したエネルギの放熱機構などが煩雑となり、装置コストの上昇を招くという問題があった。さらに、スリットで回折したレーザビームによって、目的とは異なる意図しない加工痕が発生してしまうという加工品質面の問題もあった。
ガルバノスキャナやポリゴンミラーなどの偏向器で作成幅方向に光軸走査する場合は、小さく絞った集光スポットを高速に二次元的に走査することで、作成幅を広範囲に変更できるという利点がある。しかし、可変スリットによる方法で得られる最大径の集光スポットに比べれば、集光スポットの大きさが原理的に小さくなるため、比較的加工タクトが遅いという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みて、周期構造の作成幅を自由に変更することができ、周期構造から成るテクスチャを低コストで作成できる生産性に優れた周期構造作成装置および周期構造作成方法を提供する。
本発明の周期構造作成装置は、加工対象物に一軸のレーザビームをオーバーラップさせながら照射して、そのレーザ波長程度に微細な凹凸溝を方向性を持たせて周期的に形成する周期構造作成装置であって、レーザビーム径の第1拡縮手段と、加工対象物を駆動してレーザビームを相対走査する走査手段と偏向器を駆動してレーザビームを絶対走査する走査手段とのいずれかの走査手段と、レーザビームを集光する集光手段とを備え、前記レーザビーム径の第1拡縮手段が前記いずれかの走査に対して略直交する方向にのみ作用するものである。ここで、略直交とは、交差する角度が90°から誤差を含む程度でずれていても良いという意味である(以下、同様である。)。
本発明の周期構造作成装置によれば、レーザエネルギの利用効率を高めて加工のタクトを最速に保つことができる。また、周期構造の作成幅や深さ、間欠比、断面形状、凹凸溝の方向を自由に変更することができる。なお、レーザビームを相対走査する走査手段には、例えば、リニアモータや回転モータとボールネジ、回転モータと歯車を用いる直動軸や、DDモータや回転モータによる回転軸などがある。また、レーザビームを絶対走査する走査手段には、例えば、ガルバノスキャナやポリゴンミラーやレゾナントスキャナ、音響光学素子などを用いた偏向軸がある。
この場合、前記レーザビーム径の拡縮手段によるビーム径の変更を加味して、焦点位置における集光スポットの単位面積あたりのエネルギ量(フルエンス)を略一定に保つように、レーザ出力を変更(制御)するように構成するのが好ましい。このように構成することによって、加工のタクトを一定に保つことができる。例えば、作成幅を定格の半分にしたい場合は、前記の走査に対して略直交する方向にのみビーム径が2倍になるように拡大したうえで、レーザ出力を半減することでフルエンスを略一定に保つことができる。逆に、作成幅を定格の2倍にしたい場合は、前記の走査に対して略直交する方向にのみビーム径が1/2倍になるように縮小したうえで、レーザ出力を倍増することでフルエンスを略一定に保つことができる。前記レーザビーム径の拡縮手段は走査の方向には作用しないので、このように、フルエンスを略一定に保つことで、前記の走査の速度値を変更することなく、周期構造の作成幅だけを変更することができる。さらに、レーザビームの出力を所定の周期で変更して、フルエンスに変化を与えることで、周期構造の深さに傾斜を持たせることができる。ここで、略一定は、完全に一定とすることを意味するだけでなく、実質的に一定とする、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する(以下、同様である。)。
ここで、ビーム径と集光スポット径の関係(数1)を示す。波長λでビーム品質Mのレーザビーム径がDgのとき、焦点距離EFLの集光レンズを通過したあとの焦点位置のスポット径はd0で表される。APOはDgと、集光レンズやアパーチャなどの開口径Daの比率で定まる係数である。周期構造の作成幅は走査と直交する方向の集光スポット径に依存するため、走査に対して略直交する方向にのみレーザビーム径の拡縮手段を作用させることで、所望の作成幅で周期構造を形成することができる。
Figure 0007217618000001
さらに、前記レーザビーム径の第1拡縮手段と略直交する方向にのみ作用する、レーザビーム径の第2拡縮手段を備えて、前記レーザビーム径の拡縮手段によるビーム径の変更を加味して、焦点位置における集光スポットの単位面積あたりのエネルギ量(フルエンス)を略一定に保つように、レーザビーム径の第2拡縮手段を作用させることが好ましい。このように構成することによって、レーザの利用効率を最大に保つことができる。例えば、作成幅を定格の半分に変更したい場合は、前記の走査に対して略直交する方向にのみビーム径が2倍になるように拡大したうえで、レーザビーム径の第2拡縮手段で前記の走査に対して略平行方向にのみビーム径が1/2倍になるように縮小してフルエンスを略一定に保った状態で前記の走査の速度値を倍増させる。逆に、作成幅を定格の2倍に変更したい場合は、前記の走査に対して略直交する方向にのみビーム径が1/2倍になるように縮小したうえで、レーザビーム径の第2拡縮手段で前記の走査に対して略平行方向にのみビーム径が2倍になるように拡大してフルエンスを略一定に保った状態で前記の走査の速度値を半減させる。すなわち、レーザ出力を変更することなく加工対象物の同一部分におけるレーザ照射の累積エネルギ量を略一定に制御することで、周期構造の作成幅を変更してもレーザの利用効率を最大に保つことができる。ここで、略平行とは、平行状態から当業者が設定上又は製造上の誤差と認識し得るような範囲をいい、平行を含む(以下、同様である。)。
レーザビーム径の第1・第2拡縮手段は、可変倍率式シリンドリカルビームエキスパンダ、または、可変倍率式シリンドリカルビームレデューサであることが好ましい。このように構成することによって、レーザビーム径を可変倍率で拡大することで周期構造の作成幅を無段階に小さく変更することができる。また、レーザビーム径を可変倍率で縮小することで周期構造の作成幅を無段階に大きく変更することができる。可変スリット自体を用いないため、レーザエネルギの低利用効率の問題が解消され、ディフューザ機構や、スリットの放熱機構が不要となる。さらに、回折したレーザビームによって、目的とは異なる意図しない加工痕が発生してしまうという品質面の問題も解消される。
この際、前記レーザビームの出力を所定の周期で変更することで、周期構造の深さに周期的な傾斜をもたせることができる。また、レーザ照射のオンオフを所定の周期で変更することで、周期構造の形成部と未形成部の比率(間欠比)をもたせることができる。また、レーザビームの強度分布をビームシェーパやホモジナイザで変更することで、周期構造の作成幅の断面形状を変化させることができる。また、レーザビームの偏光方向を変更することで、周期構造の微細凹凸溝を、摺動や重力など方向性のある力の作用に適した向きに形成することができる。
前記レーザビーム径の拡縮手段と前記偏光方向を変更する機能に電動機構を持たせて、前記走査手段とレーザ出力またはレーザ照射のオンオフとに同期して、レーザビーム径または偏光方向を変更して、周期構造の作成幅または凹凸溝の方向を、加工中に変更することを特徴とする周期構造の作成方法は、用途に最適な周期構造からなるテクスチャを低コストで作成できる生産性に優れた方法として、さらに好ましい。
本発明の周期構造作成方法は、加工対象物に一軸のレーザビームをオーバーラップさせながら照射して、そのレーザ波長程度に微細な凹凸溝を方向性を持たせて周期的に形成する周期構造作成方法であって、レーザビーム径の拡縮、及び加工対象物象とレーザビームとの相対走査又は偏向器とレーザビームとの絶対走査を可能とし、前記レーザビーム径の拡縮が前記レーザビームのいずれかの走査に対して略直交する方向にのみ作用させるものである。
本発明の周期構造作成方法によれば、レーザエネルギの利用効率を高めて加工のタクトを最速に保つことができる。また、周期構造の作成幅や深さ、間欠比、断面形状、凹凸溝の方向を自由に変更することができる。
本発明によれば、レーザエネルギの利用効率を高めて加工のタクトを最速に保つことができるため、低コストで生産性の高い加工を実現できる。また、周期構造の作成幅や深さ、間欠比、断面形状、凹凸溝の方向を自由に変更することができるため、用途に最適な周期構造から成るテクスチャの加工が可能となる。
本発明に係る周期構造作成装置の簡略斜視図である。 図1に示す周期構造作成装置で作成した周期構造を示す簡略図である。 摺動面に作成した周期構造の拡大図である。 集光前のレーザのビーム形状と集光位置のレーザのスポット形状と周期構造の作成幅の関係を示す簡略図である。 他の周期構造を示す簡略図である。 前記図5の周期構造を作成する周期構造作成装置の簡略斜視図である。 別の周期構造を示す簡略図である。 前記図7に周期構造を作成する周期構造作成装置の簡略斜視図である。 ガルバノスキャナと加工対象物の回転機構との座標データテーブル図である。
図1は本発明にかかる周期構造作成装置の第1の実施形態の簡略全体斜視図を示す。周期構造作成装置にて、図2に示すような機械システムの摺動面に鋸刃形状のスパイラルパターン周期構造を作成する。この場合、摺動面21aにグレーティング状凹凸の周期構造23(摺動面周縁に連通して摺動面周縁から潤滑剤の摺動面内方への導入を可能にするスパイラル状の方向性を持つ)と、周期構造23が形成されない周期構造未形成部(周期構造との境界部において摺動方向に圧力勾配を生じさせるレーザ照射しない領域)28とが設けられる。すなわち、摺動面21aに、複数の周期構造23を有するリング状の周期構造集合部27と、内径側のリング部29と周方向に沿って所定ピッチで配設される複数の周期構造未形成部28とからなる周期構造未形成集合部24とが形成される。この場合、周期構造未形成部28は鋸刃形状としている。すなわち、周期構造未形成部28は、直線状の底辺28aと円弧状の斜辺28bとを備えた複数個の扇形状体からなる。周期構造23と周期構造未形成部28とが、摺動方向に沿って交互に形成した鋸刃形状の間欠的な周期構造から成るテクスチャ構造である。
周期構造23は図3に示すように、微小の凹部25と微小の凸部26とが交互に所定ピッチで配設されてなるものである。周期構造23の凹凸ピッチを10μm以下とし、凹部25の深さを1μm以下とするのが好ましい。この場合、周期構造23の凹部25は、加工対象物の外周縁(摺動面周縁)21bに連通(開口)している。また、周期構造未形成部28の中心角αを例えば、19degとし、隣合う周期構造未形成部28間の間隔の中心角βを例えば、26degとしている。周期構造23の凹部25はスパイラル状に湾曲し、その湾曲方向が未形成部28の斜辺28bの湾曲方向に合わされている。
周期構造作成装置は、レーザ光源1と、レーザ光源1のレーザ照射口の近傍に配設される偏光回転機構2と、スキャナミラー9を備えたガルバノスキャナ10と、レーザビームを集光する集光手段11と、加工対象物12の回転駆動機構としての走査手段13と、同期制御回路20を備える。また、偏向回転機構2とガルバノスキャナ10との間に第1・第2ミラー3,8が配設される。第1・第2ミラー3,8間にレーザビーム径を拡縮する拡縮手段4が介在されている。加工対象物12としては、炭化ケイ素からなる円盤体12Aであって、その上面を加工面としている。
レーザ光源1に、中心波長800nm、パルス幅120fs、繰返し周波数1kHz、パルスエネルギ0.25~400μJ/pulseのチタンサファイア結晶を用いたフェムト秒レーザを使用したときの、炭化ケイ素に形成した周期構造のピッチは800nm程度であり、周期構造の深さは250nm程度である。また、図3における周期構造23は矢印で示す直線偏光によるものである。周期構造23は常に直線偏光に直交して形成される。
レーザ光源1は光増幅器と光共振器で構成されたものである。発振動作は連続波発振であってもパルス波発振であってもよいが、好ましくは、単位時間あたりのレーザ強度が大きいパルス波発振のレーザ光源を用いれば周期構造を作成し易い。この実施形態では、レーザ光源1にパルス波発振動作するチタンサファイア結晶を用いたフェムト秒レーザ光源を使用した。レーザ光源1から出射するレーザビームの偏光はレーザ光源1の設置面に平行な直線偏光である。図内の矢印Eはレーザの電場の振動方向を示す。2はレーザ光源から放出されたレーザビームの直線偏光を任意の方向に回転させる機能をもつ偏光回転機構である。周期構造をスパイラルパターンに作成するために、偏光回転機構2を用いて、レーザ光源1の設置面に対して直線偏光が45度の角度になるように調整した。
レーザビーム径を拡縮する拡縮手段4は3枚のシリンドリカルレンズで構成した電動機構を有する可変倍率式のビームレデューサである。この場合、シリンドリカルレンズ4a、4bの主点間距離daを電動の直動機構6aで変化させることが出来る。また、シリンドリカルレンズ4b、4cの主点間距離dbを電動の直動機構6bで変化させることが出来る。シリンドリカルレンズ4aの焦点距離をf1とし、シリンドリカルレンズ4bの焦点距離をf2、シリンドリカルレンズ4cの焦点距離をf3としたとき、所望するビームレデューサの倍率Mによって、daとdbの値を計算で求めることができる(数2、数3)。
Figure 0007217618000002
Figure 0007217618000003
ガルバノスキャナ10はモータ回転軸10aの先端に取り付けた軽量なスキャナミラー9を用いて、レーザビームを高速かつ高精度に走査する偏向装置である。ガルバノスキャナ10にはアナログタイプとデジタルタイプのものがあるが、本発明においては、いずれのタイプも用いることができる。さらに、ここではガルバノスキャナを用いたが、ポリゴンミラーやレゾナントスキャナ、音響光学素子などの他の偏向装置器に代えてもよい。ガルバノスキャナ10を用いて、あらかじめ作成した鋸刃形状の径方向の中心線ベクトルの座標データと基づいてレーザビームの径方向の走査位置を同期制御回路20で制御した。同時に、加工対象物の回転駆動機構13の回転速度を定速に保ち、同一部分におけるレーザ照射の累積エネルギ量が略一定になるように、レーザビームの周方向の走査位置を同期制御回路20で制御した。また、回転駆動機構13が一定の速度に達するまでに要する加減速時間を計算して、加工対象物の所定位置にだけレーザビームを照射できるように、レーザ光源1に内蔵するポッケルスセルの切り出し信号を同期制御回路20で制御した。ポッケルスセルはリン酸二重水素化カリウムKDPなどの電気光学結晶で構成した変調素子である。ここで、略一定とは、完全に一定とすることを意味するだけでなく、実質的に一定とする、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する(以下、同様である。)。
第1ミラー3と第2ミラー8は、レーザビームの光路を折り返して装置構成をコンパクトにするために使用した。レーザビームを集光する集光手段11には、テレセントリックFθレンズを配置した。Fθレンズはスキャナの回転角とビームの偏向の関係が線形になるように設計した多群の組合せレンズである。本実施形態では焦点距離330mmのテレセントリックFθレンズを用いた。ここで使用した集光レンズは球面形状のものであるが、集光レンズにシリンドリカルレンズを用いて異なる焦点距離で集光すれば、集光スポットを楕円状に設定することができる。
加工対象物12の回転によるレーザビームの相対走査の方向と、この楕円状の集光スポットの長径を一致させれば、作成幅の小さな周期構造を比較的高速度で加工できる。逆に、加工対象物12の回転によるレーザビームの相対走査の方向と、この楕円状の集光スポットの短径を一致させれば、作成幅の大きな周期構造23を比較的低速度で加工できる。なお、レーザビームを集光する手段には球面ミラーなどを用いてもよい。加工対象物12は炭化ケイ素をドーナツ状に焼結した試料を使用した。図には省略しているが、回転駆動機構13は加工対象物12を回転中心で保持するチャック機能を備える。
なお、レーザビームを相対走査する走査手段には、例えば、リニアモータや回転モータとボールネジ、回転モータと歯車を用いる直動軸や、DDモータや回転モータによる回転軸などがある。また、レーザビームを絶対走査する走査手段には、例えば、ガルバノスキャナーやポリゴンミラーやレゾナントスキャナ、音響光学素子などを用いた偏向軸がある。
本実施形態では、鋸刃形状のスパイラルパターンの径方向の周期構造23の最大幅を300μmとし最小幅を75μmとした。焦点距離330mmのテレセントリックFθレンズで、炭化ケイ素に最大幅300μmの周期構造23を作成するビームレデューサの倍率は1/4倍程度であった。また、最小幅の75μmを作成するビームレデューサの倍率は等倍程度であった。よって、ビームレデューサの可変倍率を等倍から1/4倍の間で無段階に変更できるズーム構成とし、加工対象物12が1回転する間に、等倍から1/4倍の倍率で鋸刃形状の径方向幅に合わせた8回のズーム動作を行うように、同期制御回路20で制御した。
さらに、周期構造23の深さを略一定に保つために、焦点位置における集光スポットの単位面積あたりのエネルギ量(フルエンス)が略一定になるように、図4(a)(b)(c)のように、ビームレデューサの倍率が1/4倍のときはレーザエネルギを40μJ/pulseに変更し、ビームレデューサの倍率が1/2倍のときはレーザエネルギを20μJ/pulseに変更し、ビームレデューサの倍率が等倍のときはレーザエネルギを10μJ/pulseに変更する。それらの間にあるときはビームレデューサの倍率に比例したレーザエネルギになるように、作成幅の設計値を基に0.1ms毎のビームレデューサの倍率とレーザ出力のデータテーブルを作成しておき、これを同期制御回路20に記憶させた。なお、レーザエネルギの変更指令に対するレーザ光源1の応答時間は0.2msなので、同期制御回路20の制御サイクルは0.1msで構成した。
ビーム径と集光スポット径の関係(数4)を示す。波長λでビーム品質Mのレーザビーム径がDgのとき、焦点距離EFLの集光レンズを通過したあとの焦点位置のスポット径はd0で表される。APOはDgと、集光レンズやアパーチャなどの開口径Daの比率で定まる係数である。周期構造23の作成幅は走査と直交する方向の集光スポット径に依存するため、走査に対して略直交する方向にのみレーザビーム径の拡縮手段を作用させることで、所望の作成幅で周期構造23を形成することができる。ここで、略直交とは、交差する角度が90°から誤差を含む程度でずれていても良いという意味である(以下、同様である。)。
Figure 0007217618000004
本発明によれば、レーザエネルギの利用効率を高めて加工のタクトを最速に保つことができるため、低コストで生産性の高い加工を実現できる。また、周期構造23の作成幅や深さ、間欠比、断面形状、凹凸溝の方向を自由に変更することができるため、用途に最適な周期構造23から成るテクスチャの加工が可能となる。
図6に作成装置の第2の実施形態の簡略全体斜視図を示す。この場合、図5に示すような、機械システムの摺動面に正弦波ビート状の対向スパイラルパターン周期構造を作成することができる。この場合も加工対象物12(12B)は円柱体である。
正弦波ビート状の対向スパイラルパターン周期構造の簡略図を図5に示す。この摺動面21aのテクスチャは、正弦波のビート波形に模した作成領域にスパイラル状の方向性を持つ第1の周期構造31と、これに半波長の位相差を与えて第1の周期構造31と直交してスパイラル状の方向性を持つ第2の周期構造32が、レーザ照射しない領域33を介して交互に連なる、間欠的な周期構造から成るテクスチャ構造である。
図6に示す作成装置は、レーザ光源1はパルス波を発振動作するYb:YAG結晶を用いたピコ秒レーザ光源を使用した。レーザ光源1から出射するレーザビームの偏光はレーザ光源1の設置面に垂直な直線偏光である。また、レーザビームを周方向に集光する手段には、シリンドリカル形状の焦点距離50mmのテレセントリックFθレンズ11を配置した。レーザビームを軸方向に集光する集光手段11には、シリンドリカル形状の焦点距離300mmのテレセントリックFθレンズを配置した。加工対象物12(12B)はチタン合金(Ti-6Al-4V)を使用した。加工対象物12Bの回転駆動機構13(13B)は、図には省略しているが、加工対象物12Bを回転中心で保持するチャック機能を備える。この図6に示す作成装置の他の構成は、図1に示す作成装置と同様であるので、同一の部材は図1の符号と同一の符号を附してそれらの説明を省略する。
この実施形態では、正弦波ビート形状のスパイラルパターンの軸方向の周期構造の最大幅を100μmとし最小幅を20μmとした。焦点距離300mmのテレセントリックFθレンズで、チタン合金に最大幅100μmの周期構造を作成するビームエキスパンダの倍率は等倍程度であった。また、最小幅の20μmを作成するビームエキスパンダの倍率は5倍程度であった。よって、ビームレデューサの可変倍率を等倍から5倍の間で無段階に変更できるズーム構成とし、加工対象物12が1回転する間に、等倍から5倍の倍率で正弦波ビート形状の軸方向幅に合わせた4回のズーム動作を行うように、同期制御回路20で制御した。また、第1の周期構造31から第2の周期構造32に切り替わる間に、偏光回転機構2でレーザ偏光を90度回転させて、対向スパイラルパターンを作成した。
さらに、周期構造の深さを略一定に保つために、焦点位置における集光スポットの単位面積あたりのエネルギ量(フルエンス)が略一定になるように、ビームエキスパンダの倍率が5倍のときはレーザエネルギを4μJ/pulseに変更し、ビームエキスパンダの倍率が2.5倍のときはレーザエネルギを10μJ/pulseに変更し、ビームエキスパンダの倍率が等倍のときはレーザエネルギを20μJ/pulseに変更し、それらの間にあるときはビームエキスパンダの倍率に比例したレーザエネルギになるように、作成幅の設計値を基に0.1ms毎のビームエキスパンダの倍率とレーザ出力のデータテーブルを作成しておき、これを同期制御回路20に記憶させた。なお、レーザエネルギの変更指令に対するレーザ光源1の応答時間は0.2msなので、同期制御回路20の制御サイクルは0.1msで構成した。
すなわち、この第2の実施形態に示す作成装置では、加工のタクトを一定に保つことができる。例えば、作成幅を定格の半分にしたい場合は、前記の走査に対して略直交する方向にのみビーム径が2倍になるように拡大したうえで、レーザ出力を半減することでフルエンスを略一定に保つことができる。逆に、作成幅を定格の2倍にしたい場合は、前記の走査に対して略直交する方向にのみビーム径が1/2倍になるように縮小したうえで、レーザ出力を倍増することでフルエンスを略一定に保つことができる。前記レーザビーム径の拡縮手段は走査の方向には作用しないので、このように、フルエンスを略一定に保つことで、前記の走査の速度値を変更することなく、周期構造の作成幅だけを変更することができる。さらに、レーザビームの出力を所定の周期で変更して、フルエンスに変化を与えることで、周期構造の深さに傾斜を持たせることができる。
図8に作成装置の第3の実施形態の簡略全体斜視図を示す。この作成装置にて、図7に示す機械システムの摺動面21aに螺旋形状のラジアルパターン周期構造を作成する。この場合の加工対象物12(12C)は円盤体である。
この摺動面21aのテクスチャは、放物螺旋(数5)を模した形状の作成領域に放射状の方向性を持つ周期構造41と、レーザ照射しない領域43を介して交互に連なる、間欠的な周期構造から成るテクスチャ構造である。外周部から内周にかけて周期構造41の間隔が小さくなるよう構成するとともに、隣接する周期構造41とレーザ照射しない領域43の作成幅が略同寸になるようなテクスチャ構造である。
Figure 0007217618000005
レーザ光源1、偏光回転機構2、第1ミラー3、及び第1拡縮手段4を図6のレーザ光源1、偏光回転機構2、第1ミラー3、及び第1拡縮手段4と同様とし、第2ミラー8、スキャナミラー9、ガルバノスキャナ10、レーザビーム集光手段11、回転駆動機構13(13B)は、図1に示す第2ミラー8、スキャナミラー9、ガルバノスキャナ10、レーザビーム集光手段11、回転駆動機構13(13A)と同様としている。加工対象物12(12C)はクロム合金ステンレス工具鋼を使用した。加工対象物12Cの回転駆動機構13Cは、図には省略しているが、加工対象物12Cを回転中心で保持するチャック機能を備える。この図8に示す作成装置の他の構成は、図1に示す作成装置と同様であるので、同一の部材は図1の符号と同一の符号を附してそれらの説明を省略する。
本実施形態では、螺旋形状のラジアルパターン周期構造の径方向の周期構造の最大幅を100μmとし最小幅を50μmとした。焦点距離300mmのテレセントリックFθレンズで、クロム合金ステンレス工具鋼に最大幅100μmの周期構造を作成するビームエキスパンダの倍率は等倍程度であった。また、最小幅の50μmを作成するビームエキスパンダの倍率は2倍程度であった。よって、ビームエキスパンダの可変倍率は等倍から2倍の間で無段階に変更できるズーム構成とした。さらに、レーザビームの第2拡縮手段5として、可変倍率を等倍から1/2倍の間で無段階に変更できるズーム構成のビームレデューサを備えた。
第2拡縮手段5は3枚のシリンドリカルレンズで構成した電動機構を有する可変倍率式のビームレデューサである。この場合、シリンドリカルレンズ5a、5bの主点間距離daを電動の直動機構7aで変化させることが出来る。また、シリンドリカルレンズ5b、5cの主点間距離dbを電動の直動機構7bで変化させることが出来る。
シリンドリカルレンズ5aの焦点距離をf1とし、シリンドリカルレンズ5bの焦点距離をf2、シリンドリカルレンズ5cの焦点距離をf3としたとき、所望するビームレデューサの倍率Mによって、daとdbの値を計算で求めることができる(数5、数6)。
Figure 0007217618000006
Figure 0007217618000007
本実施形態では、周期構造の作成幅を変更してもレーザの利用効率を最大に保てるように、レーザ出力を調整する代わりに、レーザ走査の速度を調整した。螺旋の回転量を略10回転と定めて、加工対象物12が略10回転する間の、ガルバノスキャナ(r)と加工対象物の回転機構(θ)の位置座標を、(数4)と周期構造の作成幅縮小分に相当する速度増加量から計算して、0.5ms毎のデータテーブルに変換して(図9)、これを同期制御回路20に記憶させた。また、周期構造の作成幅の設計値を基に0.5ms毎のビームエキスパンダ倍率とビームレデューサ倍率のデータテーブルを作成しておき、これを同期制御回路20に記憶させた。この、r-θによるレーザ走査と同時に、周期構造の作成幅を縮小するために、ズームエキスパンダは等倍から2倍の倍率で1回のズーム動作を行うとともに、ビームレデューサも等倍から1/2倍の倍率になるように、同期制御回路20で制御して、螺旋形状のラジアルパターン周期構造を作成した。
すなわち、この第3の実施形態に示す作成装置では、レーザの利用効率を最大に保つことができる。例えば、作成幅を定格の半分に変更したい場合は、前記の走査に対して略直交する方向にのみビーム径が2倍になるように拡大したうえで、レーザビーム径の第2拡縮手段で前記の走査に対して略平行方向にのみビーム径が1/2倍になるように縮小してフルエンスを略一定に保った状態で前記の走査の速度値を倍増させる。逆に、作成幅を定格の2倍に変更したい場合は、前記の走査に対して略直交する方向にのみビーム径が1/2倍になるように縮小したうえで、レーザビーム径の第2拡縮手段で前記の走査に対して略平行方向にのみビーム径が2倍になるように拡大してフルエンスを略一定に保った状態で前記の走査の速度値を半減させる。すなわち、レーザ出力を変更することなく加工対象物の同一部分におけるレーザ照射の累積エネルギ量を略一定に制御することで、周期構造の作成幅を変更してもレーザの利用効率を最大に保つことができる。ここで、略平行とは、平行状態から当業者が設定上又は製造上の誤差と認識し得るような範囲をいい、平行を含む。
本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、例えば、加工対象物として、各種の自動車部品、機械部品、ポンプ等の種々の機器に使用可能である。また、加工対象物の材質として、炭素鋼、銅、アルミニウム、白金、超合金等の金属系であっても、炭化ケイ素や窒化ケイ素等のシリコン系セラミックであっても、エンジニアプラスチック等であってもよい。周期構造が形成された加工対象物は、この周期構造が作成された摺動面を、対向部材の摺動面に重ね合されて、相対的に摺動するものである。このため、対向部材の摺動面にも周期構造が作成されたものであってもよい。また、摺動面間に潤滑剤を介在させるのが好ましい。
4 第1拡縮手段
4a、4b、4c シリンドリカルレンズ
5 第2拡縮手段
5a、5b、5c シリンドリカルレンズ
6a、6b、7a、7b、 直動機構
7a、7b、 直動機構
11 集光手段
12,12A,12B,12C加工対象物
13,13A,13B,13C走査手段(回転駆動機構)
23,31,33,41 周期構造

Claims (7)

  1. 加工対象物に一軸のレーザビームをオーバーラップさせながら照射して、そのレーザ波長程度に微細な凹凸溝を方向性を持たせて周期的に形成する周期構造作成装置であって、
    レーザビーム径の第1拡縮手段と、加工対象物を駆動してレーザビームを相対走査する走査手段と偏向器を駆動してレーザビームを絶対走査する走査手段とのいずれかの走査手段と、レーザビームを集光する集光手段とを備え、前記レーザビーム径の第1拡縮手段が前記いずれかの走査に対して略直交する方向にのみ作用し、かつ、前記レーザビーム径の第1拡縮手段に加え、レーザビーム径の第2拡縮手段を備え、前記第2拡縮手段は前記第1拡縮手段と略直交する方向にのみ作用し、前記第1拡縮手段によるビーム径の変更を加味して、焦点位置における集光スポットの累積エネルギ量を略一定に保つように、前記第2拡縮手段と前記走査手段を作用させて、レーザの利用効率を最大に保つことを特徴とする周期構造作成装置。
  2. 前記レーザビーム径の第1拡縮手段とレーザビーム径の第2拡縮手段とは、可変倍率式のシリンドリカルビームエキスパンダ、または、可変倍率式のシリンドリカルビームレデューサであることを特徴とする請求項1に記載の周期構造作成装置。
  3. 前記レーザビームの出力またはレーザ照射のオンオフを所定の周期で変更して、周期構造の深さまたは周期構造の間欠比を変化させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の周期構造作成装置。
  4. 前記レーザビームの強度分布を変更する機能を備えて、周期構造の作成幅の断面形状を変化させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の周期構造作成装置。
  5. 前記レーザビームの偏光方向を変更する機能を備えて、周期構造の微細な凹凸溝の方向を変化させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の周期構造作成装置。
  6. 前記レーザビーム径の拡縮手段と前記偏光方向を変更する機能に電動機構を持たせて、前記走査手段とレーザ出力またはレーザ照射のオンオフとに同期して、レーザビーム径または偏光方向を変更して、周期構造の作成幅または凹凸溝の方向を、加工中に変更することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の周期構造作成装置。
  7. 加工対象物に一軸のレーザビームをオーバーラップさせながら照射して、そのレーザ波長程度に微細な凹凸溝を方向性を持たせて周期的に形成する周期構造作成方法であって、
    レーザビーム径の拡縮、及び加工対象物象とレーザビームとの相対走査又は偏向器とレーザビームとの絶対走査を可能とする走査手段を用いて、前記レーザビーム径の拡縮が前記レーザビームのいずれかの走査に対して略直交する方向にのみ作用させ、前記レーザビーム径の第1拡縮手段と、前記第1拡縮手段と略直交する方向にのみ作用する、レーザビーム径の第2拡縮手段とを用い、前記第1拡縮手段によるビーム径の変更を加味して、焦点位置における集光スポットの累積エネルギ量を略一定に保つように、前記第2拡縮手段と前記走査手段を作用させて、レーザの利用効率を最大に保つことを特徴とする周期構造作成方法。
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