JP7217238B2 - スピーカ構造 - Google Patents

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Description

産業発明のための本特許出願は、スピーカ薄膜の振動モードの制御用の薄膜スピーカの構造に関する。
薄膜スピーカの様々な種類が知られている。この種類のスピーカには、特に、中周波数から高周波数の薄膜の振動に関する問題があって、スピーカが発する音の品質を損なう。
従来技術において、薄膜の振動に関する問題は、薄膜の様々な点に塊を追加することによって解決されている。
特許文献1は、円形または楕円形の輪に形作られている塊がスピーカの薄膜の表面の周辺に配置されている薄膜スピーカ開示している。
特許文献2は、円盤状の形の1個の中央の塊が薄膜の下に配置されている薄膜スピーカを開示している。
特許文献3は、複数の円盤状の塊が、交互に、不連続に、同心の輪の円形の線に沿ってスピーカの薄膜上に配置されている薄膜スピーカを開示している。
前述の従来文献は、薄膜の振動モードの量を減少させるために、スピーカの薄膜の表面の特定の塊の分散に関する。しかし、そのような従来の解決策は、望まない振動を抑制するための重量及び塊の配置にだけ基づいている。その結果、振動させる薄膜の総重量が相当に増加するが、それは、塊が追加されたからであって、塊のない同じスピーカよりもスピーカの性能が低くなり、効率が減少する。
これらの特許文献は、振動を効果的に制御しながら、これらの塊の重さをどのように減少させるのかについての一切の教えを含んでいない。
特許文献4は、スピーカの幅を増加させることなく、スピーカ薄膜の放射表面を増加させる解決策を開示している。そのような解決策は、薄膜(ダイヤフラム)の構造に接続されている中央の柄を提供し、中央の柄は、柄から片持ちの態様で突き出している主な薄膜上に配置されている。そのような柄は、主な薄膜から主な薄膜と共に一貫して運動する他の薄膜に振動を伝達するのに使用される。全ての薄膜は、共に動き、スピーカ薄膜の総質量は、全ての薄膜の質量の合計に等しい。そのような構造は、単一の薄膜を備えているが、より大きな放射表面を備えているスピーカに等しい。
スピーカ薄膜は、振動しなければならない変形可能要素であり、密度が高く(約900kg/m)剛性のある変形不能振動要素よりも非常に低密度(約170kg/m)であることを考慮しなければならない。そのため、特許文献4で使用されている薄膜は、振動要素を構成するのには適していない。逆に、これらの薄膜の機能は、音を放出しながら振動することである。そのため、スピーカの主な薄膜の振動を制御する問題を解決したい当該分野の専門家は、柄に接続されている複数の振動する薄膜を提供する特許文献4のようなシステムの使用を考慮しないことであろう。実際に、そのようなシステムは、柄から片持ちの態様で突き出しており振動している薄膜の振動の制御をより困難にする。
また、特許文献4に開示されている解決策は、主な薄膜のピストン運動だけの低周波には適切かもしれないが、他の薄膜に伝達され制御できない主な薄膜のさまざまな振動モードを有している高周波に対しては適切ではない。
特許文献5は、全てのスピーカで通常使用されている中心揃え装置、スパイダー、または縁に存する機械的サスペンションと全く同様に、ボイスコイルを空気隙間の中心に揃えるのに適しているスピーカ薄膜に接続されている磁気サスペンションを開示している。明らかに、そのような磁気サスペンションは、薄膜の周辺位置、または、いずれにせよ、ボイスコイルに相対的な周辺位置に配置されなければならない。さらに、スピーカの振動を制御するためには、薄膜に接続されている塊が全ての方向に自由に振動できなければならないことを考慮しなければならず、そうでなければ、振動制御が達成できない。特許文献5は、案内磁界を発生する2個の磁石の間に配置されている薄膜に接続されている磁石で構成されており突き出している塊を開示しており、そのため、薄膜に接続されている磁石は、垂直の運動だけに拘束されている。そのため、薄膜に接続されている磁石は、全ての方向に自由に振動せず、薄膜の振動を制御することができない。
特許文献6は、薄膜スピーカを開示していない。この文献は、圧電または圧電セラミック振動子を開示しており、振動の制御は、圧電変換器によって得られ、振動の制御に塊は必要ない。そのような、圧電変換器には薄膜がなく、音を放出するためには剛性のある振動表面に接触させる必要のある加振機として動作する。吸引キャップが、振動が伝達される机に固定するために振動子上に適用されている。吸引キャップは柔らかく、変形可能な材料で、非常に密度が低く、約200Kg/mであって、振動制御のための剛性の高い変形不能な塊として使用することはできない。
特許文献7は、ダイアフラム上に配置されている平行6面体を備えているスピーカを開示している。
国際公開第2005/101899号 欧州特許出願公開第2663092号サーチレポート 米国特許第8695753号明細書 特開第2008042618号公報 特開第2010062828号公報 韓国公開特許第20070104044号公報 米国特許第3074504号明細書
本発明の目的は、中周波数及び高周波数における薄膜振動モードの制御が可能なスピーカ構造を提供し、薄膜に適用する塊を最小にして、その結果、スピーカの効率及び性能を最大にことによって従来技術の欠点を少なくすることである。
本発明の他の目的は、スピーカの薄膜上に挿入されている要素の性能を増加させ、要素を要素の総重量に関わらず要素の形状寸法に依存して様々な周波数で薄膜と能動的に相互作用する物体に変換することである。
これらの目的は、独立請求項1の特徴を備えている本発明によって達成される。
本発明の有利な実施態様は、従属請求項に記載されている。
本発明のスピーカは、
空隙が形成されている磁性ユニットと、
円柱状の支持部に取り付けられており、磁性ユニットの空隙の中で軸線方向に動くように配置されているボイスコイルと、
磁性ユニットに固定されているバスケットと、
ボイスコイルの円柱状の支持部に固定されており、バスケットに接続されている薄膜と、
薄膜の周辺部分及びバスケットに接続されている縁と、
薄膜に固定されている少なくとも1個の振動要素と、
を有している。
振動要素は、
薄膜に固定されている基部と、
基部から突き出している柄と、
片持ちの態様で柄から突き出している塊と、
を有している。
塊は、剛性のある変形不能材料であって、いかなる方向にも自由に振動する。
塊が片持ちの態様で柄から突き出しているような振動要素の幾何学的な構成のために、中周波数及び高周波数で薄膜の振動を制御しながら、スピーカの振動要素の重量を最小にし、音響効果及び音響性能を最大にすることができる。
本発明の追加の特徴は、単に説明のためであって限定のためではない実施形態を参照する以下の詳細な説明から明確になるであろう。
図1は、本発明の第1の実施形態のスピーカ構造の軸線方向の断面図である。 図2は、振動要素を備えていないスピーカに対して実施されたFEA(有限要素解析)シミュレーションにおける周波数に対する音圧レベル(SPL)のグラフであって、仮想マイクロフォンがスピーカの軸線に沿ってスピーカから1メートルの距離に配置されている。 図3は、本発明の振動要素を備えているスピーカにおいて実施されたFEAシミュレーションの結果も示している図2のようなグラフである。 図4は、振動要素を備えていないスピーカ内の約13kHzの周波数での薄膜の変形のFEAシミュレーションを示している線図である。 図5は、振動要素を備えているスピーカ内の約13kHzの周波数での薄膜の変形のFEAシミュレーションを示している線図である。 図6は、振動要素を備えていないスピーカ内の15kHzの周波数でのSPLのFEA視覚シミュレーションを示している線図である。 図7は、振動要素を備えているスピーカ内の15kHzの周波数でのSPLのFEA視覚シミュレーションを示している線図である。 図8は、マイクロフォンがスピーカの軸線に沿ってスピーカから1メートルの距離に配置されている、振動要素を備えていないスピーカ及び振動要素を備えているスピーカで実施された試験における周波数に対するSPLを示しているグラフである。 図9は、スピーカに対して15°傾斜している軸線上のスピーカから1メートルの距離に配置したマイクロフォンを使用した実験試験を示していること以外は図8と同じグラフである。 図10は、スピーカに対して30°傾斜している軸線上のスピーカから1メートルの距離に配置したマイクロフォンを使用した実験試験を示していること以外は図8と同じグラフである。 図11は、図1と同じ図であるが、本発明のスピーカの変形例を示している。 図12は、図1と同じ図であるが、本発明のスピーカの変形例を示している。 図13は、振動要素の変形例を示している透視図である。 図14は、振動要素の変形例を示している透視図である。
図を参照して、参照番号100によって指し示される本発明のスピーカが開示される。
図1を参照して、スピーカ100は、空隙Tが形成されている磁性組み立て品Mを有している。
ボイスコイル1は、円柱状の支持部10に取り付けられており、磁性組み立て品の空隙T内での軸線方向の移動が可能なように配置されている。図面に示しているボイスコイル1は、ただ1個の巻線を有しているが、複数の巻線を有することができる。バスケット2は、磁性組み立て品Mに固定されている。
中心揃え装置3は、ボイスコイル1を磁性組み立て品の空隙T内に保持するように、バスケット2及びボイスコイルの円柱状の支持部10に固定されている。中心揃え装置3は、少なくとも1個の弾性サスペンションを有している。中心揃え装置3は、任意採用であって、たとえば、ツイータスピーカには備えられないことがあり得る。
薄膜4は、ボイスコイルの円柱状支持部10に固定されている。薄膜4は、平坦な型式であるが、たとえば円錐形またはドーム形の、平坦ではない薄膜とすることもできる。平坦な薄膜は、紙の2個の層の間に配置されているハニカム構造を有し得るし、または炭素繊維、ケブラー繊維(パラアラミドベースの基質)、アルミニウム、またはノメックス(メタアラミド基質)で作られ得る。薄膜4は、変形可能であて、170kg/mの密度を有している。
薄膜4は、ボイスコイル1に対して遠方の位置の円柱状の支持部10の縁に溶接またはのり付け11によって固定されている。図示の目的で、薄膜4は、円柱状の支持部10の直径のほぼ2倍の直径の円状の形になっている。
縁5は、バスケット2及び薄膜4の周辺部に接続されている。縁5は、弾性サスペンションを有している。
半径方向の磁場内にあるボイスコイル1を電流が通過すると、ローレンツの法則に従って力が発生し、それによってボイスコイルの円柱状の支持部10が軸線方向に変位し、それによって音を発生させる薄膜4が運動し振動する。そのため、スピーカ100は、薄膜4の変位によって音を発生する。
図示の目的で、磁性ユニットMは、基部60及び側壁61を有しているカップの形の下側の極板6を有し得る。磁石7は、下側の極板の基部60上に配置されており、上側の極板8は磁石上に配置されている。上方から見ると、空隙Tは、上側のプレート8の側部表面と下側の極板の側部表面61との間のトロイド状の空隙として定められている。
図面にはこの型の磁性ユニットを示しているが、明らかに、中央コア(T-Joke)を備えている極板及び極板のコアの周囲に配置されているトロイド状の磁石を備えている磁性ユニットなどの同等の磁性ユニットを使用することが可能である。また、複数の巻線のコイルを備えている複数の空隙を備えている磁性ユニットを使用することができる。
本発明によれば、少なくとも1個の振動要素9が薄膜4内に配置されている。少なくとも1個の振動要素9が、薄膜の振動モードに関する設定周波数で最大の変位値となる薄膜4の表面の領域に配置されていることが有利である。
図1の例において、振動要素9は、薄膜4の中央部分に配置されている。
振動要素9は、基部90、基部から突き出している柄91、及び柄91から片持ちの態様で突き出している塊92を有している。
基部90は、薄膜4に固定するために使用されている。基部は、薄膜の周波数応答への影響が最小である。そのため、基部90は、薄膜の総重量を増加させないためにできるだけ小さくなければならない。基部20は、円盤状の板に形作られ得る。
柄91の機能は、塊92を、片持ちの態様で支持することである。しかし、柄91の長さは、薄膜の周波数応答に影響するが、それは、塊92の重心を変位させているからである。そのため、柄91の長さは、得ようとする周波数応答に従って、つまり、制御しようとする薄膜4の振動に従って選択される。
塊92は、その重量ではなく、柄91からの突き出しに従って薄膜の周波数応答に影響する。そのため、塊の寸法は、得ようとする周波数応答に従って選択される。
塊92は、追加の振動を発生させないように剛性があって、変形不能な要素である。
塊92は、全ての方向に自由に振動しなければならない。実際に、塊92は、薄膜4の垂直方向の運動によって作動するが、その発散機能は、水平方向の(振動)運動で発揮される。
塊92は、薄膜とは異なる材料で作られており、薄膜4よりも比重が高い。塊92は、たとえばABSなどの硬質プラスチックで作られており、密度が900Kg/mであることが有利である。
塊92は、その重量を増加させないために可能な限り薄い円盤状の形であることが有利である。塊92の厚さは、約0.5~1.5mmとすることができる。
塊92の直径、つまり最大幅は、薄膜4の直径の約1/12~1/8である。
振動要素9は、たとえば射出成形によって、一片のプラスチック材料で作ることができる。
柄91は、基部90及び塊91に対して中央位置に配置されている。そのような場合、振動要素9は、実質的に「H」形の断面を有している。塊92は、基部90よりも長い直径を有している。
以下は、厚さが2mmで直径が100mmの紙の2個の層の間に配置されているハニカム状の平坦な薄膜を備えている従来のスピーカのいくつかの比較例及び薄膜の中央部分に振動要素が適用されている本発明のスピーカである。
図2は、振動要素を備えていないスピーカのFEAシミュレーションの結果を示しており、周波数に対する音圧レベル(SPL)を示している。図2のグラフに示しているように、SPLのピークは、約13kHzの周波数(fc)において得られる。その代わりに、SPLは、13kHzよりも高い周波数に対して急激に低下する。これらの結果によって、振動要素9の寸法が、SPLのピークを減衰させるために、及びより高い周波数でのSPLの減少を避けるために、約15kHzの周波数(fc)で動作するように選択される。
図3を参照すると、振動要素9を備えているシミュレーションの結果が、振動要素を備えていないFEAシミュレーションの結果に重ねられている。グラフに示しているように、振動要素を備えている場合、最小値が約13kHzの周波数fcで得られるが、これは、振動要素9がその周波数での薄膜の振動の吸収に貢献しているからである。その代わりに、SPLのピークが約17kHzの周波数FDで得られ、それは振動要素なしで得られるSPLの減少を補っている。
また、FEAシミュレーションが、振動要素を備えている薄膜および備えていない薄膜の物理的な変形及び応力に対して実施された。
図4を参照すると、約13kHzの周波数で、振動要素を備えていない薄膜は、中央部分が大きな変形を被っている。そのため、薄膜の中央部分に振動要素を配置することが決定された。
その代わりに、図5を参照すると、約13kHzの周波数で、振動要素を備えている薄膜は、中央部が小さい変形を被っているのに対して、振動要素は最大の変形を被っている。
さらに、SPLのシミュレーションが所与の周波数で横方向の横断平面に沿ってスピーカの表面の周辺で実施された。
図6を参照すると、薄い色の帯で示している放射ローブが、振動要素を備えていないスピーカの場合、15kHzではっきりしている。ローブは、振動要素を備えていないスピーカのふるまいが、15KHzの周波数では最適ではないことを示している。その結果、スピーカからの距離及びスピーカの軸線に対する傾斜のために、放射ローブに比例して断片化している異なる音圧レベルの領域が存在することになる。
その代わりに、図7に示しているように、振動要素を備えているスピーカの場合、放射ローブはほとんど完全に消えている。薄膜4の上方の濃い色の部分は、良好な音の拡散を示しており、それは、スピーカが対応しているすべての領域において実質的に一様である。
振動要素9の寸法は、FEAシミュレーションに従って選択された。そのような特定の場合、たとえば、柄91は、高さが約2~3mmになり、塊92は、直径が約6~10mmになるように選択された。言い換えると、塊92の直径は、薄膜の直径の1/10未満である。振動要素9の総重量は0.05gであって;5gである薄膜4及び縁5の重量の和を考慮すると、振動要素は、薄膜4及び縁5の重量の1%を占めている。薄膜4と縁5の重量の製造公差は、約5%である。そのため、振動要素は、薄膜4の重量の5%未満、つまり薄膜の製造公差未満の重量を有している。
振動要素9は、物理的に作られ、薄膜4の中央部分に適用されている。シミュレーションの結果が正しかったことを確かめるために、スピーカから1メートルの距離のスピーカの軸線に対して揃った位置にマイクロフォンを配置して振動要素を備えていないスピーカのSPL及び振動要素を備えているスピーカのSPLを実際に計測する実験試験が実施された。
図8にはっきり示しているように、実験試験は、シミュレーションと同じ結果となり、つまり、振動要素9を備えている場合に、より良い周波数応答及びより一様なSPLが得られ、高い周波数でより良い性能が得られた。
マイクロフォンをスピーカの軸線に対して15°傾斜している直線上に配置して(図9を参照)、また、マイクロフォンをスピーカの軸線に対して30°傾斜している直線上に配置して(図10を参照)実験試験が繰り返された。
図9及び図10のグラフに示しているように、振動要素9を備えている解決策では、マイクロフォンがスピーカの軸線に対して軸線から外れている位置に配置されているときも、より良い結果となっている。
図11は、変形例を示しており、振動要素9が薄膜4の下の薄膜の中央部分に配置されており;言い換えると、振動要素の塊92は、磁性ユニットMに面している。
図12は、追加の変形例を示しており、スピーカは、薄膜4の上方に配置されている第1の振動要素9及び薄膜の下方に配置されている第2の振動要素109を有している。第2の振動要素109の構造は、第1の振動要素9の構造に実質的に似ている。第2の振動要素109は、基部190、基部から突き出している柄191、及び柄91から片持ちの態様で突き出している塊192を有している。
2個の振動要素の柄91、191は、薄膜4の軸線に対して軸線方向の位置に配置されている。
この場合、第2の振動要素の基部190及び柄191は、第1の振動要素の基部90及び柄91と同じ寸法を有している。その代わりに、第2の振動要素の塊192は、第1の振動要素の塊92の直径よりも長い直径を有している。たとえば、第2の振動要素の塊192は、第1の振動要素の塊92の直径よりも約2~3倍長い直径を有している。そのような解決策によって、2個の振動要素9;109を2個の異なる周波数に調整することが可能になる。
図13は、振動要素の第1の変形例を示しており、柄91は平行6面体構造を有しており、塊92は柄91の軸線に対して直交する軸線を備えている円柱構造を有している。
図14は、振動要素の第2の変形例を示しており、塊92は、柄91から半径方向に突き出している複数のタブ93を有している。図示の目的で、塊92は、角度方向に等間隔の3個のタブ93を有している。各タブ93は、タブの厚さよりも直径が長く、丸くなっている端部の縁94を有している。
依然として本発明の範囲内で、当該技術分野の当業者の範疇において多数の同等の変形及び修正を本発明の本実施形態に対して行うことができる。

Claims (13)

  1. 空隙(T)が形成されている磁性ユニット(M)と、
    円柱状の支持部(10)に取り付けられており、前記磁性ユニットの空隙(T)の中で軸線方向に動くように配置されているボイスコイル(1)と、
    前記磁性ユニット(M)に固定されているバスケット(2)と、
    前記ボイスコイルの円柱状の支持部(10)に固定されており、前記バスケット(2)に接続されている薄膜(4)と、
    前記薄膜(4)の周辺部分を前記バスケットに接続する縁(5)と、
    前記薄膜(4)の振動モードを制御するように構成されており、前記薄膜に固定されている少なくとも1個の振動要素(9)と、
    を有し、
    前記振動要素(9)は、
    前記薄膜に固定されている基部(90)と、
    基部から突き出している柄(91)と、
    片持ちの態様で前記柄(91)から突き出している塊(92)と、
    を有し、
    前記塊(92)は、剛性のある変形不能材料で作られており、
    前記塊(92)は、いかなる方向にも自由に振動し、
    前記振動要素(9)は、射出成形されているプラスチック材料から作られている、スピーカ(100)。
  2. 前記振動要素(9)は、一片のプラスチック材料で作られている、請求項1に記載のスピーカ(100)。
  3. 前記塊(92)は、硬質プラスチックで作られている、請求項1に記載のスピーカ(100)。
  4. 前記振動要素(9)は、前記薄膜の振動モードに関して設定周波数での最大変位値となる前記薄膜(4)の表面の領域に配置されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスピーカ(100)。
  5. 前記振動要素(9)は、前記薄膜(4)の中央部分に配置されている、請求項4に記載のスピーカ(100)。
  6. 前記振動要素(9)の前記塊(92)は、円盤状の形を有している、請求項1から5のいずれか1項に記載のスピーカ(100)。
  7. 前記振動要素の前記柄(91)は、円柱状の形を有しており、前記塊(92)に対して軸線位置に配置されている、請求項6に記載のスピーカ(100)。
  8. 前記振動要素の前記基部(90)は、前記塊(92)よりも直径が短い円盤状の形を有している、請求項6または7に記載のスピーカ(100)。
  9. 前記振動要素の前記塊(92)は、前記薄膜(4)の直径の1/10よりも短い直径を有している、請求項1からのいずれか1項に記載のスピーカ(100)。
  10. 前記振動要素(9)は、スピーカの前記薄膜(4)及び前記縁(5)の重量の5%未満の重量を有している、請求項1からのいずれか1項に記載のスピーカ(100)。
  11. 前記振動要素(9)は、前記塊(92)がスピーカの外側に向いている状態で前記薄膜(4)の上方に配置されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のスピーカ(100)。
  12. 前記振動要素(9)は、前記塊(92)がスピーカの前記磁性ユニット(M)に向いている状態で前記薄膜(4)の下方に配置されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のスピーカ(100)。
  13. 前記薄膜(4)の上方に配置されている第1の振動要素(9)と、前記薄膜の下方に配置されている第2の振動要素(109)と、を有する、請求項1から12のいずれか1項に記載のスピーカ(100)。
JP2019565223A 2017-06-09 2018-06-07 スピーカ構造 Active JP7217238B2 (ja)

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