JP7216468B2 - 水冷エンジン - Google Patents

水冷エンジン Download PDF

Info

Publication number
JP7216468B2
JP7216468B2 JP2019221886A JP2019221886A JP7216468B2 JP 7216468 B2 JP7216468 B2 JP 7216468B2 JP 2019221886 A JP2019221886 A JP 2019221886A JP 2019221886 A JP2019221886 A JP 2019221886A JP 7216468 B2 JP7216468 B2 JP 7216468B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reverse rotation
radiator
control
radiator fan
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019221886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021092169A (ja
Inventor
浩幸 川添
俊二 岡野
保 大橋
謙吾 日▲高▼
聡基 斉藤
亮 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2019221886A priority Critical patent/JP7216468B2/ja
Publication of JP2021092169A publication Critical patent/JP2021092169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7216468B2 publication Critical patent/JP7216468B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本発明は、水冷エンジンに関し、詳しくは、ラジエータの吸風面に堆積する草や藁等を効率的に除去できる水冷エンジンに関する。
従来、ラジエータの吸風面の堆積物をラジエータファンの逆回転風で吹き飛ばすように構成された水冷エンジンがある(例えば、特許文献1参照)。
公開実用昭和55-135120の全文明細書(第1図,第2図参照)
《問題点》 ラジエータの吸風面に堆積する草や藁等を効率的に除去できないおそれがある。
従来のエンジンでは、ラジエータの吸風面に堆積する草や藁等の一部が逆回転風で吹き飛ばされず、これらを効率的に除去できないおそれがある。
本発明の課題は、ラジエータの吸風面に堆積する草や藁等を効率的に除去できる水冷エンジンを提供することにある。
(請求項1,3,5,7,9に係る発明に共通する発明特定事項)
図2(A)に例示するように、ラジエータ(1)と、ラジエータファン(2)と、ラジエータファン(2)を駆動するモータ(3)と、モータ(3)の正逆回転制御(3a)(3b)(3d)(図1参照)と回転停止制御(3c)(図1参照)を行う電子制御装置(4)と、電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)を発信する逆回転指令装置(5)を備え、
図2(A)(B)に例示するように、ラジエータ(1)の両面のうち、ラジエータファン(2)のある側と反対側の面を吸風面(1a)とし、モータ(3)の正回転制御(3a)(図1参照)で正回転するラジエータファン(2)の吸風力により、吸風面(1a)からラジエータ(1)に正回転風(6)を吸入すると共に、モータ(3)の逆回転制御(3b)(3d)(図1参照)で逆回転するラジエータファン(2)の送風力により、ラジエータ(1)の吸風面(1a)から逆回転風(7)を噴出させるように構成され、
図1に例示するように、逆回転指令信号(4a)の受信に基づいて、電子制御装置(4)(図2(A)参照)が複数回の逆回転制御(3b)(3d)を行うと共に、相前後する逆回転制御(3b)(3d)の間に挟まれた回転停止制御(3c)を行うように構成され、回転停止制御(3c)では、前の逆回転制御(3b)の終了から後の逆回転制御(3d)の開始に至るまで連続してモータ(3)の回転を停止する。
(請求項1に係る発明の発明特定事項)
回転停止制御(3c)によるラジエータファン(2)の回転停止時間(Tc)は、3秒~7秒とされている、ことを特徴とする水冷エンジン。
(請求項3に係る発明に固有の発明特定事項)
逆回転指令信号(4a)の受信後に行われる最初の逆回転制御(3b)によるラジエータファン(2)の最初の逆回転時間(Tb)は、3秒~7秒とされている、ことを特徴とする水冷エンジン。
(請求項5に係る発明の発明特定事項)
相前後する逆回転制御(3b)(3d)のうち、後の逆回転制御(3d)によるラジエータファン(2)の後の逆回転時間(Td)は、3秒~7秒とされている、ことを特徴とする水冷エンジン。
(請求項7に係る発明の発明特定事項)
逆回転指令装置(5)が指令操作装置(5a)を含み、指令操作装置(5a)の操作に基づいて、指令操作装置(5a)から電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)が発信されるように構成されている、ことを特徴とする水冷エンジン。
(請求項9に係る発明に固有の発明特定事項)
逆回転指令装置(5)が堆積物の堆積状態検出センサ(5b)を含み、ラジエータファン(2)の正回転制御(3a)時にラジエータ(1)での堆積物の堆積状態を堆積状態検出センサ(5b)で検出し、その検出値が所定値に至ったことに基づいて、堆積状態検出センサ(5b)から電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)が発信されるように構成されている、ことを特徴とする水冷エンジン。
(請求項1,3,5,7,9に係る発明に共通する発明の効果)
《効果》 ラジエータ(1)の吸風面(1a)に堆積する草や藁等を効率的に除去できる。
上記構成によれば、ラジエータファン(2)の正回転風(6)でラジエータ(1)の吸風面(1a)に堆積する草や藁等を、複数回の逆回転制御(3b)(3d)で吹き飛ばす際、相前後する逆回転制御(3b)(3d)のうち、前の逆回転制御(3b)中にラジエータ(1)の吸風面(1a)に引っ掛かり、逆回転風(7)で吹き飛ばされなかった堆積物が、回転停止制御(3c)中、自重で引っ掛かり姿勢を変え、後の逆回転制御(3d)中に逆回転風(7)で吹き飛ばされるため、ラジエータ(1)の吸風面(1a)に堆積する草や藁等を効率的に除去できる。
(請求項1に係る発明の効果)
堆積物の除去効率が高く、回転停止時間(Tc)も短くて済む。
(請求項3に係る発明の効果)
堆積物の除去効率が高く、最初の逆回転時間(Tb)も短くて済み、バッテリ(24)の大きな電圧低下も起こり難い。
(請求項5に係る発明の効果)
堆積物の除去効率が高く、後の逆回転時間(Td)も短くて済み、バッテリ(24)の大きな電圧低下も起こり難い。
(請求項7に係る発明の効果)
逆回転制御(3b)(3d)の実施時期を運転者等の状況判断に任せることができる。
(請求項9に係る発明の効果)
逆回転制御(3b)(3d)の実施時期の判定を自動化することができる。
本発明の実施形態に係るエンジンで用いるモータの制御及びモータに印加する電流の制御のタイムチャートである。 本発明の実施形態に係るエンジンを説明する図で、図2(A)はエンジンの側面図、図2(B)は図2(A)のB部分の拡大断面図である。 図2のエンジンの正面図である。 図2のエンジンで用いるラジエータを説明する図で、図4(A)は平面図、図4(B)は底面図である。
図1~図4は本発明の実施形態に係る水冷エンジンを説明する図で、この実施形態では立形の電子燃料噴射式直列2気筒ガソリンエンジンについて説明する。
図2(A)に示すように、このエンジンのエンジン本体(8)は、シリンダブロック(9)と、シリンダブロック(9)の上部に組み付けられたシリンダヘッド(10)と、シリンダヘッド(10)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(11)と、クランク軸(8a)の架設方向を前後方向として、シリンダブロック(9)の前部に組み付けられた調時伝動ケース(12)と、シリンダブロック(9)の後部で、クランク軸(8a)に組み付けられたフライホイール(13)と、シリンダブロック(9)の下部に組み付けられたオイルパン(14)を備えている。
シリンダヘッド(10)の横一側には、燃料インジェクタ(25)を備えたスロットルボディ(26)が組み付けられている。
図2(A)に示すように、シリンダヘッド(10)の前部にはウォーターフランジ(15)が取り付けられ、調時伝動ケース(12)の後部に水ポンプ(16)が配置されている。水ポンプ(16)の冷却水入口にはサーモスタット弁(図示せず)が内蔵されている。
図2(A),図3に示すように、エンジン本体(8)の後方斜め横にラジエータ(1)が配置されている。
シリンダブロック(9)のシリンダジャケット(図示せず)内の冷却水は、シリンダヘッド(10)内のヘッドジャケット(図示せず)を通過し、燃焼室(図示せず)の熱を吸収した吸熱水(21a)は、ウォーターフランジ(15)からラジエータ(1)に吸い込まれ、ラジエータ(1)で放熱された放熱水(22a)は、水ポンプ(16)に吸い込まれ、シリンダジャケットに戻る。
図2(A)(B),図3に示すように、ラジエータ(1)は、アッパータンク(17)と、ロワタンク(18)と、アッパータンク(17)とロワタンク(18)の間に、横並びで複数立設された放熱管(19)と、複数の放熱管(19)の間に架設された複数枚の放熱フィン(20)を備え、ウォーターフランジ(15)から導出された吸熱水導出ホース(21)の導出端部はアッパータンク(17)に接続され、ロワタンク(18)から導出された放熱水導出ホース(22)は水ポンプ(16)に接続されている。
ラジエータ(1)は、エンジン本体(8)に臨む片面側にファンシュラウド(23)を備えている。
ファンシュラウド(23)には、ラジエータファン(2)が収容され、ラジエータファン(2)を駆動するモータ(3)がファンシュラウド(23)に固定されている。
図2(A)に示すように、このエンジンは、ラジエータ(1)と、ラジエータファン(2)と、ラジエータファン(2)を駆動するモータ(3)と、モータ(3)の正逆回転制御(3a)(3b)(3d)(図1参照)と回転停止制御(3c)(図1参照)を行う電子制御装置(4)と、電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)を発信する逆回転指令装置(5)を備えている。
図2(A)(B)に示すように、ラジエータ(1)の両面のうち、ラジエータファン(2)のある側と反対側の面を吸風面(1a)とし、モータ(3)の正回転制御(3a)(図1参照)で正回転するラジエータファン(2)の吸風力により、吸風面(1a)からラジエータ(1)に正回転風(6)を吸入すると共に、モータ(3)の逆回転制御(3b)(3d)(図1参照)で逆回転するラジエータファン(2)の送風力により、ラジエータ(1)の吸風面(1a)から逆回転風(7)を噴出させるように構成されている。
図1に示すように、このエンジンは、逆回転指令信号(4a)の受信に基づいて、電子制御装置(4)(図2(A)参照)が複数回の逆回転制御(3b)(3d)を行うと共に、相前後する逆回転制御(3b)(3d)の間に挟まれた回転停止制御(3c)を行うように構成されている。回転停止制御(3c)では、前の逆回転制御(3b)の終了から後の逆回転制御(3d)の開始に至るまで連続してモータ(3)の回転を停止する。
上記構成によれば、ラジエータファン(2)の正回転風(6)でラジエータ(1)の吸風面(1a)に堆積する草や藁等を、複数回の逆回転制御(3b)(3d)で吹き飛ばす際、相前後する逆回転制御(3b)(3d)のうち、前の逆回転制御(3b)中にラジエータ(1)の吸風面(1a)に引っ掛かり、逆回転風(7)で吹き飛ばされなかった堆積物が、回転停止制御(3c)中、自重で引っ掛かり姿勢を変え、後の逆回転制御(3d)中に逆回転風(7)で吹き飛ばされるため、ラジエータ(1)の吸風面(1a)に堆積する草や藁等を効率的に除去できる。
図2(A)に示すように、電子制御装置(4)には、エンジンECUが用いられている。ECUは電子制御ユニットの略称であり、マイコンが用いられている。
電子制御装置(4)にはバッテリ(24)が電気的に接続され、電子制御装置(4)の制御により、モータ(3)に正逆の相互反対向きの電流が印加される。図3中の符号(27)は発電機で、バッテリ(24)の充電を行う。
この実施形態で用いるモータ(3)は電動式であるが、電動に代えて流体圧を用いる圧力モータや、その他の形式のモータを用いてもよい。
圧力モータには、油圧モータ、空気圧モータ、水圧モータ等があり、油圧モータの場合には、油圧源から油圧モータに作動油を供給する油圧回路を電子制御装置で制御し、油圧モータの正逆回転制御と回転停止制御を行う。空気圧モータや水圧モータの場合も同様にして、流体圧源から圧力モータに作動流体を供給する流体圧回路を電子制御装置で制御し、圧力モータの正逆回転制御と回転停止制御を行う。
図1に示す正回転制御(3a)では、モータ(3)に正電流が印加され、ラジエータファン(2)の正回転で正回転風(6)が発生し、逆回転制御(3b)(3d)では、モータ(3)に逆電流が印加され、ラジエータファン(2)の逆回転で逆回転風(7)が発生し、回転停止制御(3c)では、モータ(3)への正逆電流の印加が停止され、ラジエータファン(2)の回転が停止する。
図1に示すように、エンジン始動時に、正回転制御(3a)が開始され、モータ(3)に正電流が印加され、電子制御装置(4)が逆回転指令信号(4a)を受信すると、正電流の印加が停止され、モータ(3)の惰性回転が停止すると、正回転制御(3a)は終了し、最初の逆回転制御(3b)が開始される。図1中の符号(Ta)は正回転制御(3a)によるラジエータファン(2)の正回転時間である。
図1に示すように、最初の逆回転制御(3b)では、モータ(3)に逆電流が印加され、逆回転制御(3b)の途中てで逆電流の印加が停止され、電動モータ(3)の惰性回転が停止すると、最初の逆回転制御(3b)は終了し、回転停止制御(3c)が開始される。
回転停止制御(3c)では、正逆電流の印加を停止したままラジエータファン(2)の回転停止を維持し、所定の回転停止時間(Tc)の経過後、回転停止制御(3c)は終了し、2回目の逆回転制御(3d)が開始される。
図1に示すように、2回目の逆回転制御(3d)では、モータ(3)に逆電流が印加され、逆回転制御(3b)の途中てで逆電流の印加が停止され、モータ(3)の惰性回転が停止すると、2回目の逆回転制御(3d)は終了し、正回転制御(3a)が再開される。
再開された正回転制御(3a)では、モータ(3)に正電流が印加され、ラジエータファン(2)の正回転で正回転風(6)が発生する。
図2(B)に示すように、このエンジンはラジエータ(1)の吸風面(1a)に防塵網(1b)を備えている。
上記構成によれば、最初の逆回転制御(3b)中、防塵網(1b)に引っ掛かり、逆回転風(7)で吹き飛ばされなかった堆積物は、回転停止制御(3c)中、細い格子の防塵網(1b)で引っ掛かり姿勢を変え易く、堆積物の除去効率が高い。
図1に示す回転停止制御(3c)によるラジエータファン(2)の回転停止時間(Tc)は、5秒とされている。回転停止時間(Tc)は、3秒~7秒とするのが望ましく、3秒~5秒とするのがより望ましい。
ラジエータファン(2)の回転停止時間(Tc)が3秒未満である場合には、回転停止時間(Tc)が短過ぎ、ラジエータ(1)に引っ掛かった堆積物の姿勢が変わらないうちに、後の逆回転制御(3d)が開始され、堆積物の除去効率が低くなるおそれがある。他方、回転停止時間(Tc)が7秒を超える場合には、これが3秒~7秒である場合と比べ、堆積物の除去効率に大きな違いがなく、回転停止時間(Tc)が長引くのみとなる。
これに対し、ラジエータファン(2)の回転停止時間(Tc)を3秒~7秒とすれば、堆積物の除去効率が高く、回転停止時間(Tc)も短くて済み、特に3秒~5秒とすれば、この利点がより確実に得られる。
図1に示す逆回転指令信号(4a)の受信後に行われる最初の逆回転制御(3b)によるラジエータファン(2)の最初の逆回転時間(Tb)は、5秒とされている。最初の逆回転時間(Tb)は、3秒~7秒とするのが望ましく、3秒~5秒とするのがより望ましい。
ラジエータファン(2)の最初の逆回転時間(Tb)が3秒未満である場合には、ラジエータファン(2)の逆回転速度が十分に高まらない間に最初の逆回転時間(Tb)が終了し、堆積物を十分に除去できないおそれがある。他方、最初の逆回転時間(Tb)が7秒を超える場合には、これが3秒~7秒である場合と比べ、堆積物の除去効率に大きな違いがなく、最初の逆回転時間(Tb)が長引くのみとなり、バッテリ(24)の電圧が大きく低下するおそれがある。
これに対し、ラジエータファン(2)の最初の逆回転時間(Tb)を3秒~7秒とすれば、堆積物の除去効率が高く、最初の逆回転時間(Tb)も短くて済み、バッテリ(24)の大きな電圧低下も起こり難く、特に3秒~5秒とすれば、この利点がより確実に得られる。
図1に示す相前後する逆回転制御(3b)(3d)のうち、後の逆回転制御(3d)によるラジエータファン(2)の後の逆回転時間(Td)は、5秒とされている。後の逆回転時間(Td)は、3秒~7秒とするのが望ましく、3秒~5秒とするのがより望ましい。
後の逆回転時間(Td)が3秒未満である場合には、ラジエータファン(2)の逆転速度が十分に高まらない間に後の逆回転時間(Td)が終了し、堆積物を十分に除去できないおそれがある。他方、後の逆回転時間(Td)が7秒を超える場合には、これが3秒~7秒である場合に比べ、堆積物の除去効率に大きな違いがなく、後の逆回転時間(Td)が長引くのみとなり、バッテリ(24)の電圧が大きく低下するおそれがある。
これに対し、後の逆回転時間(Td)を3秒~7秒とすれば、堆積物の除去効率が高く、後の逆回転時間(Td)も短くて済み、バッテリ(24)の大きな電圧低下も起こり難く、特に3秒~5秒とすれば、この利点がより確実に得られる。
逆回転制御は2回に限らず、3回以上であってもよい。3回以上の場合にも相前後する逆回転制御の間に回転停止制御(3c)を挟む。2回目以降の逆回転制御は、いずれも後の逆回転制御(3d)となり、逆回転時間(Td)は、5秒とする。2回目以降の逆回転時間(Td)は、3秒~7秒とするのが望ましく、3秒~5秒とするのがより望ましい。理由は、前記した理由による。
図2(A)に示すように、このエンジンでは、逆回転指令装置(5)が指令操作装置(5a)を含み、指令操作装置(5a)の操作に基づいて、指令操作装置(5a)から電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)が発信されるように構成されている。
上記構成によれば、このエンジンでは、エンジン搭載機械の運転者または作業者等がラジエータ(1)に堆積した堆積物の状況を目視等で確認した後、指令操作装置(5a)を操作し、逆回転指令信号(4a)が電子制御装置(4)で受信されるため、逆回転制御(3b)(3d)の実施時期を運転者等の状況判断に任せることができる。
指令操作装置(5a)には手動ボタンが用いられているが、手動操作レバーや操作ペダルを用いてもよい。
図2(A)に示すように、逆回転指令装置(5)が堆積物の堆積状態検出センサ(5b)を含み、ラジエータファン(2)の正回転制御(3a)時にラジエータ(1)での堆積物の堆積状態を堆積状態検出センサ(5b)で検出し、その検出値が所定の堆積限界値に至ったことに基づいて、堆積状態検出センサ(5b)から電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)が発信されるように構成されている。
上記構成によれば、堆積状態検出センサ(5b)による堆積物の検出値に基づいて、逆回転指令信号(4a)が発信されるため、逆回転制御(3b)(3d)の実施時期の判定を自動化することができる。
図2(A)に示すように、堆積状態検出センサ(5b)は、ラジエータ(1)を通過したエンジン冷却風温度を検出する温度センサである。堆積状態検出センサ(5b)は、エンジン冷却水温度また潤滑油温度を検出する温度センサであってもよい。
上記構成によれば、冷却風温センサ、水温センサ、油温センサ等、エンジンに既存の温度センサを利用して、堆積物の堆積状態を検出することができる。
ラジエータ(1)の吸風面(1a)に草や藁等が堆積し、エンジンが過熱状態となっている場合には、上記温度センサによる検出温度が上昇するため、堆積限界値となる各温度を予め試験的に定めておき、この堆積限界値を電子制御装置(4)の記憶装置に記憶させ、堆積状態の判断基準とする。
このエンジンは、ラジエータの吸風面(1a)に草が堆積しやすいユーティリティビークル(多目的四輪車)や草刈機、藁が堆積しやすいコンバイン等の搭載用エンジンに最適である。
(1)…ラジエータ、(1a)…吸風面、(1b)…防塵網、(2)…ラジエータファン、(3)…モータ、(3a)…正回転制御、(3b)…前の逆回転制御、(3c)…回転停止制御、(3d)…後の逆回転制御、(Tb)…前の逆回転時間、(Tc)…回転停止時間、(Td)…後の逆回転時間、(4)…電子制御装置、(4a)…逆回転指令信号、(5)…逆回転指令装置、(5a)…操作装置、(5b)…堆積状態検出センサ、(6)…正回転風、(7)…逆回転風。

Claims (11)

  1. ラジエータ(1)と、ラジエータファン(2)と、ラジエータファン(2)を駆動するモータ(3)と、モータ(3)の正逆回転制御(3a)(3b)(3d)と回転停止制御(3c)を行う電子制御装置(4)と、電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)を発信する逆回転指令装置(5)を備え、
    ラジエータ(1)の両面のうち、ラジエータファン(2)のある側と反対側の面を吸風面(1a)とし、モータ(3)の正回転制御(3a)で正回転するラジエータファン(2)の吸引力により、吸風面(1a)からラジエータ(1)に正回転風(6)を吸入すると共に、モータ(3)の逆回転制御(3b)(3d)で逆回転するラジエータファン(2)の圧送力により、ラジエータ(1)の吸風面(1a)から逆回転風(7)を噴出させるように構成され、
    逆回転指令信号(4a)の受信に基づいて、電子制御装置(4)が複数回の逆回転制御(3b)(3d)を行うと共に、相前後する逆回転制御(3b)(3d)の間に挟まれた回転停止制御(3c)を行うように構成され、回転停止制御(3c)では、前の逆回転制御(3b)の終了から後の逆回転制御(3d)の開始に至るまで連続してモータ(3)の回転を停止し、
    回転停止制御(3c)によるラジエータファン(2)の回転停止時間(Tc)は、3秒~7秒とされている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  2. 請求項1に記載された水冷エンジンにおいて、
    逆回転指令信号(4a)の受信後に行われる最初の逆回転制御(3b)によるラジエータファン(2)の最初の逆回転時間(Tb)は、3秒~7秒とされている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  3. ラジエータ(1)と、ラジエータファン(2)と、ラジエータファン(2)を駆動するモータ(3)と、モータ(3)の正逆回転制御(3a)(3b)(3d)と回転停止制御(3c)を行う電子制御装置(4)と、電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)を発信する逆回転指令装置(5)を備え、
    ラジエータ(1)の両面のうち、ラジエータファン(2)のある側と反対側の面を吸風面(1a)とし、モータ(3)の正回転制御(3a)で正回転するラジエータファン(2)の吸引力により、吸風面(1a)からラジエータ(1)に正回転風(6)を吸入すると共に、モータ(3)の逆回転制御(3b)(3d)で逆回転するラジエータファン(2)の圧送力により、ラジエータ(1)の吸風面(1a)から逆回転風(7)を噴出させるように構成され、
    逆回転指令信号(4a)の受信に基づいて、電子制御装置(4)が複数回の逆回転制御(3b)(3d)を行うと共に、相前後する逆回転制御(3b)(3d)の間に挟まれた回転停止制御(3c)を行うように構成され、回転停止制御(3c)では、前の逆回転制御(3b)の終了から後の逆回転制御(3d)の開始に至るまで連続してモータ(3)の回転を停止し、
    逆回転指令信号(4a)の受信後に行われる最初の逆回転制御(3b)によるラジエータファン(2)の最初の逆回転時間(Tb)は、3秒~7秒とされている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された水冷エンジンにおいて、
    相前後する逆回転制御(3b)(3d)のうち、後の逆回転制御(3d)によるラジエータファン(2)の後の逆回転時間(Td)は、3秒~7秒とされている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  5. ラジエータ(1)と、ラジエータファン(2)と、ラジエータファン(2)を駆動するモータ(3)と、モータ(3)の正逆回転制御(3a)(3b)(3d)と回転停止制御(3c)を行う電子制御装置(4)と、電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)を発信する逆回転指令装置(5)を備え、
    ラジエータ(1)の両面のうち、ラジエータファン(2)のある側と反対側の面を吸風面(1a)とし、モータ(3)の正回転制御(3a)で正回転するラジエータファン(2)の吸引力により、吸風面(1a)からラジエータ(1)に正回転風(6)を吸入すると共に、モータ(3)の逆回転制御(3b)(3d)で逆回転するラジエータファン(2)の圧送力により、ラジエータ(1)の吸風面(1a)から逆回転風(7)を噴出させるように構成され、
    逆回転指令信号(4a)の受信に基づいて、電子制御装置(4)が複数回の逆回転制御(3b)(3d)を行うと共に、相前後する逆回転制御(3b)(3d)の間に挟まれた回転停止制御(3c)を行うように構成され、回転停止制御(3c)では、前の逆回転制御(3b)の終了から後の逆回転制御(3d)の開始に至るまで連続してモータ(3)の回転を停止し、
    相前後する逆回転制御(3b)(3d)のうち、後の逆回転制御(3d)によるラジエータファン(2)の後の逆回転時間(Td)は、3秒~7秒とされている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載された水冷エンジンにおいて、
    逆回転指令装置(5)が指令操作装置(5a)を含み、指令操作装置(5a)の操作に基づいて、指令操作装置(5a)から電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)が発信されるように構成されている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  7. ラジエータ(1)と、ラジエータファン(2)と、ラジエータファン(2)を駆動するモータ(3)と、モータ(3)の正逆回転制御(3a)(3b)(3d)と回転停止制御(3c)を行う電子制御装置(4)と、電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)を発信する逆回転指令装置(5)を備え、
    ラジエータ(1)の両面のうち、ラジエータファン(2)のある側と反対側の面を吸風面(1a)とし、モータ(3)の正回転制御(3a)で正回転するラジエータファン(2)の吸引力により、吸風面(1a)からラジエータ(1)に正回転風(6)を吸入すると共に、モータ(3)の逆回転制御(3b)(3d)で逆回転するラジエータファン(2)の圧送力により、ラジエータ(1)の吸風面(1a)から逆回転風(7)を噴出させるように構成され、
    逆回転指令信号(4a)の受信に基づいて、電子制御装置(4)が複数回の逆回転制御(3b)(3d)を行うと共に、相前後する逆回転制御(3b)(3d)の間に挟まれた回転停止制御(3c)を行うように構成され、回転停止制御(3c)では、前の逆回転制御(3b)の終了から後の逆回転制御(3d)の開始に至るまで連続してモータ(3)の回転を停止し、
    逆回転指令装置(5)が指令操作装置(5a)を含み、指令操作装置(5a)の操作に基づいて、指令操作装置(5a)から電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)が発信されるように構成されている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  8. 請求項1から請求項6のいずれかに記載された水冷エンジンにおいて、
    逆回転指令装置(5)が堆積物の堆積状態検出センサ(5b)を含み、ラジエータファン(2)の正回転制御(3a)時にラジエータ(1)での堆積物の堆積状態を堆積状態検出センサ(5b)で検出し、その検出値が所定値に至ったことに基づいて、堆積状態検出センサ(5b)から電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)が発信されるように構成されている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  9. ラジエータ(1)と、ラジエータファン(2)と、ラジエータファン(2)を駆動するモータ(3)と、モータ(3)の正逆回転制御(3a)(3b)(3d)と回転停止制御(3c)を行う電子制御装置(4)と、電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)を発信する逆回転指令装置(5)を備え、
    ラジエータ(1)の両面のうち、ラジエータファン(2)のある側と反対側の面を吸風面(1a)とし、モータ(3)の正回転制御(3a)で正回転するラジエータファン(2)の吸引力により、吸風面(1a)からラジエータ(1)に正回転風(6)を吸入すると共に、モータ(3)の逆回転制御(3b)(3d)で逆回転するラジエータファン(2)の圧送力により、ラジエータ(1)の吸風面(1a)から逆回転風(7)を噴出させるように構成され、
    逆回転指令信号(4a)の受信に基づいて、電子制御装置(4)が複数回の逆回転制御(3b)(3d)を行うと共に、相前後する逆回転制御(3b)(3d)の間に挟まれた回転停止制御(3c)を行うように構成され、回転停止制御(3c)では、前の逆回転制御(3b)の終了から後の逆回転制御(3d)の開始に至るまで連続してモータ(3)の回転を停止し、
    逆回転指令装置(5)が堆積物の堆積状態検出センサ(5b)を含み、ラジエータファン(2)の正回転制御(3a)時にラジエータ(1)での堆積物の堆積状態を堆積状態検出センサ(5b)で検出し、その検出値が所定値に至ったことに基づいて、堆積状態検出センサ(5b)から電子制御装置(4)に逆回転指令信号(4a)が発信されるように構成されている、ことを特徴とする水冷エンジン。
  10. 請求項8または請求項9に記載された水冷エンジンにおいて、
    堆積状態検出センサ(5b)は、ラジエータ(1)を通過したエンジン冷却風温度、エンジン冷却水温度、潤滑油温度のいずれかの温度を検出する温度センサである、ことを特徴とする水冷エンジン。
  11. 請求項1から請求10のいずれかに記載された水冷エンジンにおいて、
    ラジエータ(1)の吸風面(1a)に防塵網(1b)を備えている、ことを特徴とする水冷エンジン。
JP2019221886A 2019-12-09 2019-12-09 水冷エンジン Active JP7216468B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019221886A JP7216468B2 (ja) 2019-12-09 2019-12-09 水冷エンジン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019221886A JP7216468B2 (ja) 2019-12-09 2019-12-09 水冷エンジン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021092169A JP2021092169A (ja) 2021-06-17
JP7216468B2 true JP7216468B2 (ja) 2023-02-01

Family

ID=76312198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019221886A Active JP7216468B2 (ja) 2019-12-09 2019-12-09 水冷エンジン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7216468B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138834A (ja) 2000-11-06 2002-05-17 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車両用電動ファン装置の制御方法
JP2012045991A (ja) 2010-08-25 2012-03-08 Iseki & Co Ltd 作業車輌の原動部構造
JP2013142326A (ja) 2012-01-11 2013-07-22 Denso Corp 内燃機関冷却装置
JP2016160755A (ja) 2015-02-26 2016-09-05 井関農機株式会社 作業車輌の原動部

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55135120U (ja) * 1979-03-20 1980-09-25
JPS63162919A (ja) * 1986-12-25 1988-07-06 Kubota Ltd 作業車用のエンジン冷却装置
JPH02133234A (ja) * 1988-11-11 1990-05-22 Kubota Ltd エンジンの冷却風防塵吸風装置
JPH02130214A (ja) * 1988-11-11 1990-05-18 Kubota Ltd エンジンの冷却風防塵吸風装置
JPH02211323A (ja) * 1989-02-10 1990-08-22 Kubota Ltd ラジエータファンの正逆転切換構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002138834A (ja) 2000-11-06 2002-05-17 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 車両用電動ファン装置の制御方法
JP2012045991A (ja) 2010-08-25 2012-03-08 Iseki & Co Ltd 作業車輌の原動部構造
JP2013142326A (ja) 2012-01-11 2013-07-22 Denso Corp 内燃機関冷却装置
JP2016160755A (ja) 2015-02-26 2016-09-05 井関農機株式会社 作業車輌の原動部

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021092169A (ja) 2021-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7191583B2 (en) Lawn mower control system
US20050154524A1 (en) Engine speed control system for snow remover
US7631618B2 (en) Damage protected motor vehicle fan
US20120193112A1 (en) Method for controlling the limiting of the rotational speed of a combustion engine
US11767786B2 (en) V-twin engine assembly
US11639681B2 (en) Internal combustion engine with electric starting system
JP7216468B2 (ja) 水冷エンジン
JP4771969B2 (ja) 冷却制御装置
US20080109150A1 (en) Starter inter-lock for an internal combustion engine
JP2018071405A (ja) 作業車輌
SE517221C2 (sv) Förfarande och anordning för reglering av insugningslufttemperaturen i en förbränningsmotor
US20050154521A1 (en) Engine output condition informing system for snow remover
US9175594B2 (en) Power tool
JP2006336488A (ja) 冷却ファン保護装置
JP4308126B2 (ja) 高圧洗浄機の制御装置
CN111148891B (zh) 通用发动机
JP2005095071A (ja) 芝刈り機
JP6919782B2 (ja) 車両のエンジン冷却制御装置
JP2015124772A (ja) エンジン作業機
JPH0636655Y2 (ja) 収穫機等におけるオイル冷却装置
JP4125468B2 (ja) 歩行型移動農機
CN111075549B (zh) 通用发动机
JP4730316B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2800054B2 (ja) 小型車両のエンジン装置
JPH0220458Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7216468

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150