JP7215202B2 - 真空断熱パネル - Google Patents

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Description

本発明は真空断熱パネルに関する。
断熱性能が優れた真空断熱パネルを得るためには、真空断熱パネルの熱伝導率を抑えることが重要である。熱伝導率を低減する方法の一つとして、真空断熱パネル内での輻射による熱伝導量を低減する方法がある。従来、輻射による熱伝導量の低減のために、無機系の断熱材とアルミ箔とを積層した芯材からなる真空断熱材が提案されている(特許文献1参照)。
特開2014-5872号公報
しかし、特許文献1の真空断熱材は、包材にラミネートフィルムを使用しているため耐熱温度が低く、200℃を超える温度では使用できない。
一方、200℃以上で使用可能な優れた断熱性能を有する断熱材として、フュームドシリカ系(耐熱温度1000℃以上)の断熱材が各社より販売されている。しかし、フュームドシリカ系の断熱材は高価である。
本発明は、安価で、且つ高温においても優れた断熱性能を有する真空断熱パネルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、第1の金属板及び第2の金属板と、を備え、前記第1の金属板及び前記第2の金属板の周縁が溶接により接合され、前記第1の金属板及び前記第2の金属板との間の空間が真空状態である真空断熱パネルであって、前記第1の金属板及び前記第2の金属板との間に、前記第1の金属板の側から、第1の断熱材と、反射板と、第2の断熱材と、が配置され、前記反射板の少なくとも一方の面の表面粗さ(Ra)が、0.10μm以下である真空断熱パネルを提供する。
前記第1の断熱材、前記反射板及び前記第2の断熱材は平板状で互いに平行に配置され、前記第1の断熱材、前記反射板及び前記第2の断熱材の全体の厚さをTとしたときに、前記反射板の厚さ方向の中心は、前記全体の厚さ方向の中心に対して、±0.25Tの範囲に位置することが好ましい。
前記反射板は前記第1の断熱材及び前記第2の断熱材よりも平面サイズが小さく、前記第1の断熱材と前記第2の断熱材との間に配置された状態で、前記反射板の側面が、前記第1の断熱材と前記第2の断熱材に覆われていることが好ましい。
前記反射板の両面が光沢面であることが好ましい。
前記反射板の一面と他面とで表面粗さが異なる場合、前記表面粗さの小さい面が、高温部側を向くようにして配置されることが好ましい。
本発明によると、安価で、且つ高温においても優れた断熱性能を有する真空断熱パネルを提供することができる。
真空断熱パネル1の断面図である。 真空断熱パネル1の分解斜視図である。 真空断熱パネル製造装置2を示すブロック図である。 真空断熱パネル1の製造方法を示すフローチャートである。 (a)は実施形態の真空断熱パネル1、(b)は比較例1の真空断熱パネル1A、(c)は比較例2の真空断熱パネル1B、(c)は比較例3の真空断熱パネル1Cを示す。 (a)は加熱温度と冷却面温度との関係を示すグラフであり、(b)は加熱温度と熱伝導率との関係を示すグラフである。 (a)は加熱温度と熱伝導率との関係を示すグラフであり、(b)は加熱温度と熱流束との関係を示したグラフである。 表面が粗い場合と、表面が滑らかな場合との反射の状態を説明する図であり、(a)は実施例のアルミ製の反射板11の場合、(b)は比較例4のアルミ箔の場合である。
(真空断熱パネル1)
以下、本発明の真空断熱パネル1の製造方法及びその製造方法で製造された真空断熱パネル1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は真空断熱パネル1の断面図である。図2は真空断熱パネル1の分解斜視図である。
真空断熱パネル1は、第1断熱材10aと、第2断熱材10bと、その間に配置された反射板11とを有する芯材12と、芯材12を挟むように配置される第1金属板20及び第2金属板30と、を備える。
なお、以下の説明において第1金属板20側(第1断熱材10a側)を下、第2金属板30側(第2断熱材10b側)を上として説明する。
(第1断熱材10aと、第2断熱材10b)
第1断熱材10a及び第2断熱材10bは、断熱性を有する素材であるガラス繊維やロックウール等の無機繊維の積層体により構成される。
断熱材10a,10bはそれぞれ矩形で、厚さは、2.5mm~10.0mmであることが好ましく、実施形態では5.0mmである。また、断熱材10aと断熱材10bとは、上下方向と直交する方向のサイズ(以下、平面サイズという)が等しい。
(反射板11)
反射板11は、反射率の高い金属材料が好ましく、実施形態ではアルミ板により構成される。ただしこれに限定されず、金、銀、銅、ニッケル等の他の材料であってもよい。
本明細書において「反射板」とは、後述する真空断熱パネル1の製造工程(例えば真空引き工程)において、平面形状が大きく変化しない程度の剛性を有する厚さの反射率の高い板状部材を示す。即ち、厚さ0.05mm以下であるアルミ箔のような、外力により容易に平面形状が変化しうる金属箔は、「反射板」には含まれない。
反射板11の厚さは、好ましくは0.075mm~0.4mmであり、実施形態では0.2mmである。また、反射板11は両面とも光沢面であり、表面粗さRaは、いずれも0.10μm以下である。
反射板11の平面サイズは、断熱材10a、10bよりも僅かに小さい。したがって、反射板11の上下をそれぞれ断熱材10b,10aで覆った芯材12の状態で、反射板11の側部は断熱材10b,10aで覆われる。
(金属板20,30)
本実施形態で、第1金属板20及び第2金属板30は、平面視において芯材12よりも一回り大きな矩形形状で、芯材12の上面及び下面を覆うように配置される。このとき、上述のように芯材12の状態で、反射板11の側部は断熱材10b,10aで覆われているので、反射板11は第1金属板20及び第2金属板30と接触しない。
第1金属板20及び第2金属板30の材料としては、アルミニウム合金板及びステンレス鋼板等の各種金属板を用いることができるが、耐熱性や長期に亘っての外観維持の観点から、強度及び耐食性に優れたステンレス鋼板を用いることが好ましい。実施形態ではステンレス鋼板を用いた。
第1金属板20及び第2金属板30の厚さは、真空断熱パネル1の内部の真空状態を好適に保ちつつ、高温加熱時の変形に耐え、軽量化する観点から、0.1mm~0.3mmであることが好ましい。
(膨出部21,31)
第1金属板20及び第2金属板30の中央部には断熱材収容用に膨出部21,31が設けられている。膨出部21,31は、第1金属板20及び第2金属板30のそれぞれの内面側が芯材12に対応する形状に凹んで外面側に膨出した形状を有する。
その膨出部21、31の内面側(凹状になっている側)に芯材12を収容した状態で、第1金属板20と第2金属板30とが重ね合わされている。重ね合わされた第1金属板20及び第2金属板30の周縁部40(4辺)はシーム溶接されている。また、第2金属板30の中央には円形の開口32が設けられている。
(補強材50)
また、第2金属板30の上部には補強材50が配置されている。補強材50は、円環形状に形成され、中央に第2金属板30の開口32と略同径の円形の開口部51が設けられている。開口部51の中心と、開口32の中心とが一致するようにして、補強材50は第2金属板30上に配置され、補強材50と第2金属板30とは全周においてレーザ溶接されている。
(封止板60)
補強材50の上側には、円板状の封止板60が配置され、封止板60により開口部51が封止されている。実施形態では、封止板60は、補強材50と同一径である。補強材50と、封止板60とは、後述するようにレーザ溶接され、真空断熱パネル1の内部は真空状態に保たれている。
本実施形態では、補強材50及び封止板60として、磁性体であるSUS430が用いられている。ただし、これに限定されず、補強材50は磁性体に限らず他の金属部材であってもよく、また封止板60は他の磁性体であってもよい。
また、図1に示すように、真空断熱パネル1の厚さ方向の断面において、芯材12全体の厚さをTとしたときに、反射板11の厚さ方向の中心Mは、芯材12全体の厚さ方向の中心(図中原点0)に対して、±0.25Tの範囲に位置することが好ましく、実施形態では反射板11の厚さ方向の中心Mは、芯材12全体の厚さ方向の中心に位置する。
(真空断熱パネル製造装置2)
つぎに、上述の真空断熱パネル1を製造する真空断熱パネル製造装置2について説明する。図3は、真空断熱パネル製造装置2を示すブロック図である。真空断熱パネル製造装置2は、第1金属板20及び第2金属板30の外周のシーム溶接工程を行うシーム溶接装置5と、シーム溶接が行われて、まだ内部が真空にされていない状態のパネルを加熱する加熱装置4と、加熱後のパネルの内部を真空にして封止する真空装置3と、を備える。真空装置3は、真空吸引部3Aとレーザ溶接部3Bとを備える。
(真空断熱パネル1の製造方法)
図4は真空断熱パネル1の製造方法を示すフローチャートである。
本実施形態の真空断熱パネル1の製造方法は、補強材溶接工程S11と、重ね合わせ工程S12と、第1シーム溶接工程S13と、第2シーム溶接工程S14と、加熱工程S15と、真空引き工程S16と、封止工程S17と、切断工程S18とを備える。真空断熱パネル1の製造方法は、補強材50と第2金属板30との溶接を含んだ重ね合わせ工程と、シーム溶接工程と、真空引き工程と、レーザ溶接工程と、切断工程と、を備える。
(補強材溶接工程)
第2金属板30の開口32と補強材50の開口部51が一致するように重ね、レーザ接合により第2金属と補強材50を円周溶接する(ステップ11)。
(重ね合わせ工程)
膨出部21が形成された第1金属板20を膨出部21が下方を向くように配置し、その第1金属板20の上面の凹部に第1断熱材10aと、第2断熱材10bと、その間に配置された反射板11とを有する芯材12を収容する。
芯材12の上に、予め溶接により補強材50が取付けられた第2金属板30を膨出部31が上側を向くように重ね合わせる。この際、第2金属板30に接合された補強材50は外面側になるよう配置する(ステップ12)。
(第1シーム溶接工程)
重ね合わせた第1金属板20と第2金属板30の外周の、対向する2辺をシーム溶接により溶接する(ステップ13)。
(第2シーム溶接工程)
第1シーム溶接工程と同一条件で、第1シーム溶接工程で残された2辺の金属板周縁部を第1シーム溶接工程のシーム溶接部と交差するように接合する(ステップ14)。
この時点で、残された開口部は補強材50の開口部51のみとなり、以上の工程により、内部が真空にされていない真空引き前パネルが製造される。
(加熱工程)
真空引き前パネルを加熱装置4で再度加熱する(ステップ15)。
(真空引き工程)
加熱直後に真空装置3に真空引き前パネルをセットし、補強材50の開口部51より真空引きを行う(ステップ16)。
次いで図示しない真空ポンプを作動させ、チャンバ内が目標真空度2Pa以下になるまで真空引きを行う。
目標真空度到達後、封止板60により開口部51を塞ぐ。そして、封止板60を補強材50側に押圧する。この押圧により、降下した封止板60と、補強材50と第2金属板30とが重ねられた部分とは、隙間なく押さえられた状態になる。
(封止工程)
そして、レーザ溶接機を用い、封止板と補強材50を接合して真空封止する(ステップ17)。
(切断工程)
真空断熱パネルの外周部における余剰部分を切断する(ステップ18)。
以上の工程により、真空断熱パネル1が完成する。
(実施例)
上述の製造方法により、具体的に以下のように500mm×500mm×厚さ10mmの真空断熱パネル1を製造した。
第1断熱材10a及び第2断熱材10bとして、500×500角サイズで目付け約1200g/mのグラスウールを用いた。
第1金属板20及び第2金属板30として、520mm(縦)×520mm(横)×0.1mm(厚さ)のSUS304の鋼板を用いた。そして、第1金属板20及び第2金属板30に、芯材を収納するための500mm×500mm×5.0mmの膨出部21,31をそれぞれプレス成形により作製した。第2金属板30の中央には開口32があり、直径は20mmである。
補強材50及び封止板60は、磁性体であるSUS430を用いた。寸法は、厚さ0.3mm、外径寸法70mmのものを用いた。補強材50の開口部51は、第2金属板30に設けた開口32と同一となる直径20mmとした。
反射板11は、第1断熱材10a及び第2断熱材10bよりやや平面サイズが小さい490mm(縦)×490mm(横)×0.2mm(厚さ)のアルミ板を使用した。反射板11は両面とも光沢面を備える。光沢面の表面粗さRaについては後述する。
(補強材溶接工程)
第2金属板30の開口32と補強材50の開口部51が一致するように重ねレーザ溶接により第2金属と補強材50を円周溶接した。この際使用したレーザ溶接機はIPG社製のファイバーレーザ溶接機を用い、溶接条件は、溶接速度:10m/min、出力:550W、レーザスポット径:φ0.2mm、レーザ発振方式は連続発振とした。
(重ね合わせ工程)
第1金属板20の膨出部21が下方を向くように配置し、その第1金属板20の上面の凹部に第1断熱材10aと、第2断熱材10bと、その間に配置された反射板11を有する芯材12を収容した。
芯材12の上に、補強材50が取り付けられた第2金属板30を膨出部31が上側を向くように重ね合わせる。この際、第2金属板30に接合された補強材50は外面側になるよう配置する。
(第1シーム溶接工程)
重ね合わせた第1金属板と第2金属板30の周縁部2辺をシーム溶接装置5で接合した。この際使用したシーム溶接装置5は、直流インバーター式の溶接機を用いた。上側電極は、直径120mmで厚さ6mmの電極先端部がフラットの円盤状の物を用い、下側電極は、直径120mmで厚さ6mmの電極先端部の曲率が20Rの円盤状の物を用いた。溶接条件は、加圧力150N、溶接速度2m/min、溶接電流1.8kA、通電時間のON/OFF比は、3ms/2msとした。
(第2シーム溶接工程)
先述したシーム溶接装置5を用いて同一条件で先のシーム溶接で残された残り2辺の金属板周縁部を先のシーム溶接部と交差するように接合しパネルを作製した。この時点で残された開口部は補強材50の開口部51のみとなる。
(加熱工程)
第2シーム溶接工程を経たパネルを電気炉で300℃×2時間の条件で加熱した。
(真空引き工程)
加熱直後に補強材50の開口部51より真空吸引部3Aで真空引きを行った。真空引き開始時のパネル内部の温度は120℃程度であった。
(封止工程)
2Pa以下まで真空引きを行った後に補強材50の開口部51に封止板60を重ねて、先述したレーザ溶接部3Bを用い、封止板60と補強材50とを真空封止した。
(切断工程)
真空断熱パネルの外周部における余剰部分を切断して真空断熱パネル1を製造した。
(実施例の真空断熱パネル1の性能の検証1)
上述のように製造した実施例の真空断熱パネル1の断熱性能を以下のように評価した。また、実施例との断熱性能の比較のため、比較例の真空断熱パネル1A,1B,1Cを製造した。図5は実施例の真空断熱パネル1と比較例の真空断熱パネル1A,1B,1Cを説明する図であり、(a)は実施例の真空断熱パネル1、(b)は比較例1の真空断熱パネル1A、(c)は比較例2の真空断熱パネル1B、(c)は比較例3の真空断熱パネル1Cを示す。
比較例は、第1断熱材と第2断熱材とに分離されていない断熱材10を用いる。比較例1の真空断熱パネル1Aは、反射板11が上部の第2金属板30側に配置されている。比較例2の真空断熱パネル1Bは、反射板11が下部の第1金属板20側に配置されている。比較例3の真空断熱パネル1Cは、反射板11が配置されていない。その他の構成については実施例と比較例1,2,3の真空断熱パネルとは同様である。
(常温時)
まず、英弘精機社製の熱伝導率測定装置を用い、実施例の真空断熱パネル1、比較例1の真空断熱パネル1A、比較例2の真空断熱パネル1B、比較例3の真空断熱パネル1Cそれぞれの中央部の平均温度が25℃となるように温度調節を行い、熱伝導率を測定した。
実施例1、比較例1,2,3のいずれの真空断熱パネルも、熱伝導率は2.5~3.0mW/m・Kの範囲に収まっており、常温において断熱性能に差は無かった。
(高温時)
真空断熱パネル1を例えば200℃以上の高温時での用途に適用するためには、熱伝導の原因の一つである輻射熱(電磁波)の透過を防止する事が有効である。このため、図5に示すように、ホットプレートHの上に、実施例の真空断熱パネル1、比較例1の真空断熱パネル1A、比較例2の真空断熱パネル1B、比較例3の真空断熱パネル1Cをそれぞれ載せて片面(加熱面側,下面側)を加熱した。
そして加熱面側(下側)と冷却面側(上面側)との温度を測定し、断熱性能を評価した。
なお、実施例及び比較例1,2,3で使用した反射板は、いずれも表面と裏面の表面粗さRaが0.027~0.033μmの物を使用した。
また、加熱時の熱伝導率を算出するため、冷却面(非加熱面)側の真空断熱パネルの中央に熱流計を貼り付けて熱流束も測定した。加熱試験は100℃~500℃の範囲で行い、外気温を25℃と一定にし、冷却面側の表面温度が平衡状態となる温度と熱流束を測定した。
試験結果を図6に示す。図6(a)は加熱温度と冷却面温度との関係を示すグラフである。図6(b)は加熱温度と熱伝導率との関係を示すグラフである。
(100℃)
加熱温度が100℃の場合、実施例と、比較例1,2,3との間で、冷却面温度及び熱伝導率においてほとんど差は見られなかった。
(200℃、300℃)
加熱温度が200℃又は300℃の場合、反射板11が下部の第1金属板20側に配置されている比較例2の冷却面温度が最も高く且つ熱伝導率が高く、すなわち断熱性能はあまりよくなかった。
実施例は、冷却面温度が最も低く且つ熱伝導率も最も低く断熱性能が最もよかった。この場合、比較例1及び3との差はわずかである。
(400℃)
加熱温度が400℃の場合、実施例の冷却面温度と、比較例1,2,3の冷却面温度との差が大きくなる。すなわち、実施例と比較例1,2,3との断熱性能の差が大きくなる。
(500℃)
加熱温度が500℃の場合、実施例の真空断熱パネル1は、比較例1,2,3と比べて冷却面温度が約20℃低く、熱伝導率も半分以下の約10mW/m・Kとなっている。すなわち、実施例のように芯材12の中央部に反射板11を配置した場合、輻射熱の反射効果が高く、高温においても良好な断熱性能を有することが確認できた。
一方、反射板11が上部の第2金属板30側に配置されている比較例1と、反射板11が下部の第1金属板20側に配置されている比較例2とは、反射板11が配置されていない比較例3に対して輻射熱の反射効果が確認されなかった。
これは、反射板11が下部の第1金属板20側に配置されている比較例2の場合、輻射熱は反射するものの、反射板11であるアルミの固体熱伝導率が高く、反射した輻射熱以上の熱量を直接、断熱材であるグラスウールに伝えるためと推測される。
また、反射板11が上部の第2金属板30側に配置されている比較例1の場合、反射された輻射熱の相乗効果によりパネル内部の温度が上昇し、その熱を反射板11であるアルミ板が吸収して包材である第1金属板20及び第2金属板30に伝熱することで表面温度が上昇して熱流束が増加したものと推測される。
したがって、反射板11の芯材12における位置が断熱性能に大きく影響を与えており、反射板11の厚さ方向の中心Mは、芯材12全体の厚さ方向の中心(図中原点0)に対して、±0.25Tの範囲に位置することが好ましく、最も好ましくは、反射板11の厚さ方向の中心Mは、芯材12全体の厚さ方向の中央部である。
なお、一般的な市販の高温用の高性能な断熱材における、500℃の熱伝導率は、およそ20~25mW/m・Kであり、実施形態の真空断熱パネル1はその約1/2の熱伝導率であった。
(実施例の真空断熱パネル1の性能の検証2)
更に、実施例の真空断熱パネル1との比較のため、比較例4として、反射板11の代わりにアルミ箔を第1断熱材10aと第2断熱材10bとの間に挿入した真空断熱パネル1Dと比較例5として反射板11と板厚が同一で表面粗さが異なるアルミ板を挿入した真空断熱パネル1Eを製造した。実施形態上述のように実施形態の反射板11と比較例5はアルミ板で厚さ0.2mmであるが、比較例4のアルミ箔は厚さ0.012mmである。
この比較例4の真空断熱パネル1Dに対しても、上述と同様に、真空断熱パネル1Dの下面を加熱して、上面側の温度を測定した。
測定結果を図7に示す。図7(a)は加熱温度と熱伝導率との関係を示すグラフであり、図7(b)は加熱温度と熱流束との関係を示したグラフである。なお、グラフには、参考のために実施例と上述の比較例3~5の結果も示す。
(100℃、200℃)
加熱温度が100℃及び200℃の場合、実施例と比較例4,5と比較例3との間で熱伝導率と熱流束においてほとんど差は見られなかった。
(300℃)
加熱温度が300℃の場合、実施例と比較例4,5との間で熱伝導率と熱流束においてほとんど差は見られなかった。しかし、実施例及び比較例4と5は、比較例3に対して、熱伝導率が低く、熱流束も低く、良好な断熱性を示す。
(400℃以上)
加熱温度が400℃以上の場合、実施例は、比較例4と5及び比較例3に対して、熱伝導率が低く、熱流束も低く良好な断熱性を有している。
このように、温度が高温になるにつれ、実施例が比較例4と5に対して優れた断熱性を示す理由については以下のように考える。
以下に示す表1は、比較例4のアルミ箔、又は実施例と比較例5のアルミ製の反射板11を第1断熱材10aと第2断熱材10bとの間に挿入する前と、挿入した後との表面粗さRaを測定した結果を示した表である。
なお、アルミ箔は0.4mmの板を0.025mmに圧延し、0.025mmの板を2枚重ねて再度圧延してアルミ箔に成形した物である。この2枚重ね圧延では、ロールと接触する外側とアルミ同士が向き合う内側の面があり、ロールと接触する外側面では圧延ロールの平滑な研磨面がアルミ箔に転写され光沢を持った面が生じ(光沢面)、一方、反対のアルミ同士が向き合う内側面では圧延油を介してアルミ箔同士が自由に変形し微小な凹凸が発生し、光を乱反射するつや消し面になる。以下の比較例4のアルミ箔において、光沢面を表面とし、つや消し面を裏面とした。
一方、アルミ板は0.4mmの板を冷間圧延したものであり、両面ともロールと接触しており、光沢面である。
Figure 0007215202000001
なお、表1の比較例5においてそれぞれ2つデータが存在するが、これは、場所を変えて2点測定した結果である。
また、「挿入後」のデータは加熱試験後に分解して測定した結果である。真空引き直後にアルミ箔は変形して表面粗さが大きくなっていると推測される。
表1に示すように、比較例4のアルミ箔は、第1断熱材10aと第2断熱材10bとの間への挿入後に真空引きした際に、断熱材(グラスウール)の形状が転写され、特に光沢面の表面粗さRaが変化し、表面粗さRaが大きくなっている。
これに対して実施例のアルミ製の反射板11は、第1断熱材10aと第2断熱材10bとの間に挿入しても、グラスウールの形状は転写されておらず、表面と裏面の表面粗さRaもほとんど変化がない。
図8は、表面粗さRaが大きい場合と、表面粗さRagが小さい場合との反射の状態を説明する図であり、(a)は実施例のアルミ製の反射板11の場合、(b)は比較例4のアルミ箔の場合である。
図8(b)に示す比較例4のアルミ箔の場合、薄いので断熱材で挟持されると、断熱材の形に変形し、表面粗さRaが大きくなる。このため乱反射が発生し、反射率が低減する。更に乱反射した輻射熱がアルミ箔に伝わり透過熱量が増加する。
一方、図8(a)に示すアルミ製の反射板11は、アルミ箔と比べて厚いので、第1断熱材10aと第2断熱材10bとの間に挟持されても、表面粗さRaは変わらず、大きくならない。
このため、乱反射が少なく、反射率が高くなり透過熱量が低減されると推測される。したがって、平坦で鏡面反射がほとんどで乱反射が少なく透過熱量が低減され、アルミ箔より300℃以上の高温で優れた断熱性能を示したと推測される。
また、板厚構成が同じで表面粗さの異なる比較例5のアルミ板の場合、真空引き前後の表面粗さRaを比較しても大きさはほとんど変わらない。これは、板厚が薄いと先述したアルミ箔のように断熱材(グラスウール)の形状が転写され表面粗さRaが変化するが、比較例5のアルミ板は板厚が厚く剛性があったため、断熱材の形状が転写されず表面粗さRaも変化しなかったものと推測される。一方、性能比較では、400℃以上の温度領域で実施例より劣る結果となっている。これは、比較例5のアルミ板の表面粗さが大きく反射率が低下したことにより輻射の反射効果が低減したものと推測される。
以上の検証1及び検証2より、第1金属板20及び第2金属板30と、を備え、第1金属板20及び第2金属板30の周縁がシーム溶接により接合され、第1金属板20及び第2金属板30との間の空間が真空状態である真空断熱パネル1であって、第1金属板20及び第2金属板30との間に配置された、第1断熱材10aと、第2断熱材10bと、前記第1断熱材10aと第2断熱材10bとの間に配置された反射板11と、を備える実施例の真空断熱パネル1は、高温においても優れた断熱効果を発揮することが検証された。
また、本実施形態の真空断熱パネル1によると、反射板の少なくとも一方の面の表面粗さRaを0.1μm以下とし、この面を高温側に配置した場合、高温側の温度が300℃以上になっても、高い断熱効果を有することが検証された。
なお、実施形態の真空断熱パネル1は、反射板11の一面と他面とで表面粗さが異なる場合、表面粗さの小さい面が、高温部側を向くようにして配置し、高温部からの伝熱を防止することが好ましい。
1 真空断熱パネル
2 真空断熱パネル製造装置
3 真空装置
3A 真空吸引部
3B レーザ溶接部
4 加熱装置
5 シーム溶接装置
10 断熱材
10a 第1断熱材
10b 第2断熱材
11 反射板
12 芯材
20 第1金属板
21 膨出部
30 第2金属板
31 膨出部
32 開口
40 周縁部
50 補強材
51 開口部
60 封止板

Claims (3)

  1. 第1の金属板及び第2の金属板と、を備え、
    前記第1の金属板及び前記第2の金属板の周縁が溶接により接合され、前記第1の金属
    板及び前記第2の金属板との間の空間が真空状態である真空断熱パネルであって、
    前記第1の金属板及び前記第2の金属板との間に、前記第1の金属板の側から、
    第1の断熱材と、
    反射板と、
    第2の断熱材と、が配置され、
    前記反射板は前記第1の断熱材及び前記第2の断熱材よりも平面サイズが小さく、前記
    第1の断熱材と前記第2の断熱材との間に配置された状態で、前記反射板の側面が、前記
    第1の断熱材と前記第2の断熱材に覆われており、
    前記反射板の少なくとも一方の面の表面粗さ(Ra)が、0.10μm以下である、
    真空断熱パネル。
  2. 前記第1の断熱材、前記反射板及び前記第2の断熱材は平板状で互いに平行に配置され、
    前記第1の断熱材、前記反射板及び前記第2の断熱材の全体の厚さをTとしたときに、
    前記反射板の厚さ方向の中心は、前記全体の厚さ方向の中心に対して、±0.25Tの
    範囲に位置する、
    請求項1に記載の真空断熱パネル。
  3. 前記反射板の両面が光沢面である、
    請求項1または2に記載の真空断熱パネル。
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