JP7214500B2 - 圧電ポンプ、及び、液体吐出装置 - Google Patents

圧電ポンプ、及び、液体吐出装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、圧電ポンプ、及び、液体吐出装置に関する。
例えば、インクジェットヘッドを用いたインク循環式の記録装置等に用いられる液体吐出装置に、圧電ポンプを用いる技術が知られている。圧電ポンプは、ダイアフラムを屈曲変位させることで、圧力室の容積を変化させ、流入口から液体を吸い込み、そして、排出口から液体を吐出する。
液体に気泡が含まれると、気泡が圧力室に溜まる虞がある。そこで、圧力室の気泡を好適に排出できる圧電ポンプが求められている。
特許第5003154号公報
本発明が解決しようとする課題は、圧力室の気泡を好適に排出できる圧電ポンプ、及び、液体吐出装置を提供することにある。
実施形態の圧電ポンプは、ダイアフラムと、ポンプ本体と、第1逆止弁と、第2逆止弁と、を備える。ポンプ本体は、前記ダイアフラムとともに圧力室を構成する壁部及び底部を有する凹部、前記凹部の前記ダイアフラムと対向する底部に設けられた流入口、前記底部に設けられ、前記流入口と離間して設けられた排出口、並びに、前記凹部の前記底部に設けられ、前記流入口及び前記排出口を接続する溝を有する。第1逆止弁は、前記ポンプ本体の前記流入口に設けられ、前記流入口の一次側から前記圧力室へ液体を流す。第2逆止弁は、前記ポンプ本体の前記排出口に設けられ、前記圧力室から前記排出口の二次側へ前記液体を流す。前記流入口及び前記排出口は、前記溝に配置される。前記溝は前記底部の前記壁部に隣接する外周縁側に形成される第1溝及び前記底部の中央側に形成される第2溝を含む。前記第1溝及び前記第2溝は、前記流入口及び前記排出口に連続する。
一実施形態に係る圧電ポンプの構成を示す断面図。 同圧電ポンプに用いられるポンプ本体の構成を示す平面図。 同圧電ポンプに用いられるダイアフラム及び圧電素子の屈曲変位の例を示す断面図。 同ダイアフラム及び圧電素子の屈曲変位の例を示す断面図。 同圧電ポンプの圧力室内における液体の流れの一例を示す説明図。 一実施形態に係る記録装置の構成を示す側面図。 同記録装置に用いられる液体吐出装置の構成を示す説明図。 同記録装置に用いられるモジュール制御部の構成を示す説明図。 他の実施形態に係る圧電ポンプのポンプ本体の構成を示す平面図。
以下、一実施形態に係る圧電ポンプ100及び圧電ポンプ100を用いた記録装置1について、図1乃至図8を用いて説明する。図1は、一実施形態に係る圧電ポンプ100の構成を示す断面図であり、図2は、圧電ポンプ100に用いられるポンプ本体101の構成を示す平面図である。図3及び図4は、圧電ポンプ100の構成であって、ダイアフラム102及び圧電素子103の屈曲の例をそれぞれ示す断面図である。図5は、圧電ポンプ100の圧力室114内における液体の流れの一例を示す説明図である。図6は、記録装置1の構成を示す側面図であり、図7は、記録装置1に用いられる液体吐出装置10の構成を示す説明図である。図8は、記録装置1に用いられるモジュール制御部38の構成を示す説明図である。各図において説明のため、適宜構成を拡大、縮小または省略して示している。また、図5は、説明の便宜上、ダイアフラム102、圧電素子103及び第1逆止弁104を省略して示す。
(圧電ポンプ100)
先ず、一実施形態に係る圧電ポンプ100について、図1乃至図5を用いて説明する。
圧電ポンプ100は、所謂ダイアフラムポンプである。圧電ポンプ100は、インク、医薬品、分析用試薬等の各種の液体を搬送する。本実施形態おいては、圧電ポンプ100は、液体としてインクを搬送する構成を説明する。また、圧電ポンプ100は、記録装置1として、液体吐出装置10を複数有する記録装置1に搭載される例を説明する。
図1に示すように、圧電ポンプ100は、ポンプ本体101と、ダイアフラム102と、圧電素子103と、第1逆止弁104と、第2逆止弁105と、を備える。圧電ポンプ100は、第1ポート111、第1バッファ室112、流入口113、圧力室114、排出口115、第2バッファ室116及び第2ポート117を含む。
第1ポート111は、圧電ポンプ100の一次側の液体を供給する配管等に接続される。第1ポート111は、第1バッファ室112に接続される。例えば、第1ポート111は、ポンプ本体101の一部により形成される。例えば、第1ポート111は、配管と接続可能な筒状に形成される。
第1バッファ室112は、第1ポート111の二次側であって、且つ、圧力室114の一次側に設けられる。第1バッファ室112は、所定の容積の空間を形成する。第1バッファ室112は、例えば、ポンプ本体101内の一部が中空となることで形成される。
流入口113は、第1バッファ室112及び圧力室114を連続する。流入口113は、ポンプ本体101の第1バッファ室112及び圧力室114を連続する孔である。例えば、流入口113は、複数の第1孔124により構成される。流入口113の圧力室114側には、第1逆止弁104が設けられる。
圧力室114は、ポンプ本体101、ダイアフラム102及び圧電素子103によって構成される。圧力室114は、所定の容積に形成される。また、圧力室114は、ダイアフラム102に設けられた圧電素子103が屈曲し、ダイアフラム102が変形することで容積が可変する。
具体例として、圧力室114は、ポンプ本体101に形成された有底円筒状の凹部121と、凹部121の開口端側に設けられたダイアフラム102と、ダイアフラム102の外面に設けられた圧電素子103と、により構成される。圧力室114は、ポンプ本体101の凹部121のダイアフラム102と対向する底部121bに流入口113及び排出口115が設けられる。圧力室114は、流入口113及び排出口115に設けられる第1逆止弁104及び第2逆止弁105によって、液体の流れ方向が規制される。具体例として、圧力室114は、流入口113から液体が流入し、そして、排出口115から液体が排出する。
また、圧力室114は、凹部121のダイアフラム102と対向する底部121bの外周縁及び中央側に溝121cを有するとともに、この溝121cに流入口113、排出口115及び第1逆止弁104が設けられる。圧力室114は、図1に示すように、圧電素子103に電圧が供給されていない初期位置におけるダイアフラム102から底部121bのダイアフラム102側の端面までの距離H1が、溝121cの深さH2よりも小さく設定される。
排出口115は、圧力室114及び第2バッファ室116を連続する。排出口115は、ポンプ本体101の圧力室114及び第2バッファ室116を連続する孔である。例えば、排出口115は、複数の第2孔125により構成される。排出口115の第2バッファ室116側には、第2逆止弁105が設けられる。
第2バッファ室116は、圧力室114の二次側であって、且つ、第2ポート117の一次側に設けられる。第2バッファ室116は、所定の容積の空間を形成する。第2バッファ室116は、例えば、ポンプ本体101内の一部が中空となることで形成される。
第2ポート117は、圧電ポンプ100の二次側の配管等に接続される。第2ポート117は、第2バッファ室116に接続される。例えば、第2ポート117は、ポンプ本体101の一部により形成される。例えば、第2ポート117は、配管と接続可能な筒状に形成される。
ポンプ本体101は、第1ポート111、第1バッファ室112、流入口113、圧力室114の一部、排出口115、第2バッファ室116及び第2ポート117を構成する。
図1及び図2に示すように、ポンプ本体101は、例えば、円筒状に構成される。ポンプ本体101は、例えば、複数の部材が一体に組み合わされることで形成される。
ポンプ本体101は、例えば、軸方向で一方の端部に、有底円筒状に形成された凹部121が形成される。ポンプ本体101は、例えば、軸方向で他方の端部側の外周面に、2つの円筒状の第1ポート111及び第2ポート117を有する。ポンプ本体101は、例えば、第1ポート111と流体的に連続する第1中空部122及び第2ポート117と流体的に連続する第2中空部123を内部に有する。また、ポンプ本体101は、例えば、凹部121及び第1中空部122を連続する複数の第1孔124と、凹部121及び第2中空部123を連続する複数の第2孔125と、を有する。第1中空部122は、第1バッファ室112を形成する。第2中空部123は、第2バッファ室116を構成する。
凹部121は、円筒状の壁部121aと、壁部121aと連続する底部121bと、を含む。底部121bには、複数の第1孔124及び複数の第2孔125が配置される。壁部121aには、ダイアフラム102が設けられる。底部121bは、例えば、溝121cを含む。
溝121cは、底部121bのダイアフラム102と対向する端面からポンプ本体101の軸心方向に窪む。溝121cは、例えば、底部121bの複数の第1孔124及び複数の第2孔125が配置される領域に設けられる。換言すると、複数の第1孔124及び複数の第2孔125は、底部121bに設けられた溝121cの底面に配置される。
溝121cは、例えば、底部121bの外周縁側に設けられる第1溝121c1と、底部121bの中央側に設けられる第2溝121c2と、を含む。
例えば、第1溝121c1は、底部121bの壁部121aに隣接する外周縁に形成される。第1溝121c1は、複数の第1孔124及び複数の第2孔125に連続する。
例えば、第2溝121c2は、底部121bの中央側において複数の第1孔124及び複数の第2孔125を連続する。例えば、第2溝121c2は、凹部121の軸方向に対して直交する方向において、複数の第1孔124及び複数の第2孔125の間を避けて設けられる。
具体例として、図2に示すように、溝121cは、壁部121aの内周面に沿って所定の曲率半径の円弧状に湾曲する一対の第1溝121c1と、第1溝121c1よりも小さい曲率半径の円弧状に湾曲する一対の第2溝121c2と、を含む。換言すると、凹部121の底部121bは、溝121cを形成するように、第1溝121c1及び第2溝121c2の間に配置される円弧状の一対の第1台部121d1と、一対の第2溝121c2、複数の第1孔124及び複数の第2孔125の間に設けられ、外周面が湾曲する第2台部121d2と、含む。このように、溝121cは、底部121bの全領域に渡って流入口113及び排出口115を接続する複数の流路を構成する。
このような凹部121は、初期位置におけるダイアフラム102の底部121bと対向する面から底部121bのダイアフラム102と対向する面までの距離H1が、底部121bのダイアフラム102の対向する面から溝121cのダイアフラム102と対向する面までの距離H2よりも小さく設定される。ここで、底部121bのダイアフラム102と対向する面から溝121cのダイアフラム102と対向する面までの距離とは、溝121cの深さである。
例えば、ダイアフラム102の底部121bと対向する面から底部121bのダイアフラム102と対向する面までの距離H1は、100μmに設定される。また、例えば、底部121bのダイアフラム102の対向する面から溝121cのダイアフラム102の対向する面までの距離H2は、400μmに設定される。また、例えば、溝121cの凹部121の軸心方向に直交する方向であって、且つ、延び方向に直交する方向の幅は、例えば、ダイアフラム102の底部121bと対向する面から底部121bのダイアフラム102と対向する面までの距離よりも大きく設定される。
複数の第1孔124は、流入口113を構成する。複数の第2孔125は、排出口115を構成する。例えば、複数の第1孔124及び複数の第2孔125は、底部121bの対称位置に設けられる。
ダイアフラム102は、例えば、円板状の金属板である。例えば、ダイアフラム102は、ステンレス材料で形成される。ダイアフラム102は、例えば、液体と直接接触することを防止するために、圧力室114側の面に樹脂材料の塗膜層を有する。ダイアフラム102は、例えば、配線106を介して交流電圧を供給する装置、例えば、記録装置1の後述するモジュール制御部38の循環ポンプ駆動回路74に接続される。なお、ダイアフラム102を形成する材料は、ステンレス材料に限定されず、例えば、ニッケル、真鍮、金、銀、銅等の材料を用いる構成であってもよい。
圧電素子103は、圧電セラミックである。圧電素子103は、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)で形成される。圧電素子103は、例えば、ダイアフラム102の外径及び凹部121の壁部121aの内径よりも外径が小さく形成された円板である。圧電素子103は、例えば、配線106を介して例えばモジュール制御部38の循環ポンプ駆動回路74に接続される。
圧電素子103は、ダイアフラム102の外面、即ち、圧力室114側の面と相対する面に接着剤等により固定される。圧電素子103は、厚さ方向で分極されており、厚さ方向に電界を印加すると面方向に伸縮する。
圧電素子103は、ダイアフラム102とともに、アクチュエータを構成する。圧電素子103は、厚さ方向に交流電圧が印加されることで面方向に伸縮し、圧電素子103の変形によってダイアフラム102を変形させて、圧力室114の容積を増減させる。なお、圧電素子103を形成する材料は、PZTに限定されず、他の材料を用いる構成であってもよい。
第1逆止弁104は、凹部121の溝121cに設けられ、流入口113を覆う。第1逆止弁104は、圧力室114から第1バッファ室112へ液体が逆流することを防止する。第1逆止弁104は、液体に耐性のある材料に構成される。本実施形態においては、第1逆止弁104は、例えば、ポリイミド材料により形成される。
これは、ポリイミド材料が、記録装置1で吐出させる液体である、水性インク、油性インク、揮発性溶剤のインク、またはUVインクなど各種インク材料に耐性があるためである。なお、第1逆止弁104は、ポリイミドに変えて、耐インク性の強い樹脂や金属、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、超高分子量PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体)、ETFE(テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、アルミニウム、ステンレス、ニッケル等の各種材料を用いることも可能である。なお、第1逆止弁104は、液体に耐性がある材料であれば、適宜設定可能である。
第2逆止弁105は、第2バッファ室116内に設けられ、排出口115を覆う。第2逆止弁105は、第2バッファ室116から圧力室114へ液体が逆流することを防止する。第2逆止弁105は、第1逆止弁104と同じ材料により形成される。
次に、このように構成された圧電ポンプ100の動作の一例について、図3乃至図5を用いて説明する。
先ず、ダイアフラム102及び圧電素子103に接続された配線106に、所定の波形の交流電圧が印加されると、圧電素子103は、図3に示すように、凹部121の底部121bから離間するように屈曲する。圧電素子103が屈曲することで、ダイアフラム102も凹部121の底部121bから離間するように屈曲し、圧力室114の容積が増加する。圧力室114の容積の増加に伴い、圧力室114内が減圧されるため、第1バッファ室112内の圧力が圧力室114内の圧力よりも高くなり、第1逆止弁104が開く。よって、図3に矢印で示すように、第1バッファ室112内の液体が、流入口113を通って圧力室114内に移動する。
次に、図3に示す状態において印加される電圧とは逆の電圧が圧電素子103に印加されると、圧電素子103は、図4に示すように、凹部121の底部121bに近接するように屈曲する。圧電素子103が屈曲することで、ダイアフラム102も凹部121の底部121bに近接するように屈曲し、圧力室114の容積が減少する。圧力室114の容積の減少に伴い、圧力室114が加圧されるため、圧力室114内の圧力が第2バッファ室116内の圧力よりも高くなり、第2逆止弁105が開く。また、このとき、圧力室114内の圧力が第1バッファ室112内の圧力よりも高くなることから、第1逆止弁104が閉じる。よって、図4に矢印で示すように、圧力室114内の液体が、排出口115を通って第2バッファ室116内に移動する。
そして、交流電圧が継続的に圧電素子103に印加されると、圧電素子103が、図3に示す底部121bから離間する屈曲変位、及び、図4に示す底部121bに近接する屈曲変位が繰り返される。よって、第1ポート111から第1バッファ室112、流入口113、圧力室114、排出口115及び第2バッファ室116を通って、第2ポート117へ流れ、圧電ポンプ100の二次側へ液体が供給される。なお、圧電素子103に印加される交流電圧は、例えば、100Vで100Hzの短形波の交流電圧である。
また、圧力室114内において、流入口113から圧力室114内に移動した液体は、図5に矢印で示すように、液体の一部は一対の第1溝121c1及び一対の第2溝121c2に沿って流れ、液体の他は、圧力室114の底部121b及びダイアフラム102の間を通って排出口115へ流れる。
このとき、ダイアフラム102の底部121bと対向する面から底部121bのダイアフラム102と対向する面までの距離は、底部121bのダイアフラム102の対向する面から溝121cのダイアフラム102の対向する面までの距離よりも小さく設定される。よって、溝121cの流路抵抗が、圧力室114内の他の流路抵抗に比較して小さくなることから、流入口113から圧力室114内に移動した液体は、溝121cを通って排出口115へ移動する。このため、液体に含まれる気泡190は、図5に示すように、溝121cを通って排出口115から排出されるため、圧力室114内に気泡190が留まることを抑制できる。
このように構成された圧電ポンプ100は、圧力室114内の底部121bに溝121cを有する。溝121cの深さは、ダイアフラム102及び底部121bの間の距離よりも大きく設定される。よって、圧力室114内の流入口113から排出口115への流路抵抗は、溝121cにおける流路抵抗が、ダイアフラム102及び底部121bの間の流路抵抗よりも小さくなる。
これにより、流入口113から移動してきた液体及び液体に含まれる気泡190は、圧力室114内で溝121c内を移動して、排出口115から二次側へ移動する。換言すると、流入口113から圧力室114内を通過して排出口115へ移動する液体の流量のうち、圧力室114内において溝121cを通る流量の割合が大きくなる。このため、液体に含まれる気泡190は、溝121cを通って、排出口115から排出される。これにより、圧力室114内に気泡が留まることを抑制できる。また、圧力室114内に予め存する気泡も、溝121cを通って排出口115から排出される。
より具体的に説明すると、溝121cは、圧力室114の壁部121aの内周面に沿った一対の第1溝121c1と、圧力室114の底部121bの中心側に設けられた一対の第2溝121c2を含む。また、溝121cの深さは、ダイアフラム102と底部121bの端面との幅よりも大きく設定される。これにより、凹部121の底部121bの全領域に渡って溝121cが配置されるとともに、溝121cの流路断面積を確保できる。よって、ダイアフラム102と底部121bの端面との間の液体を、溝121cを介して排出口115へ移動することを促すことが可能となるとともに、溝121cを流れる流量を好適な流量とすることができる。
このため、例えば、一対の第1溝121c1により、圧力室114の径方向で外方側に存する気泡190を排出口115に案内可能となる。また、一対の第2溝121c2により、圧力室114の中心側に存する気泡190を排出口115に案内可能となる。よって、圧力室114内に、気泡190が溜まることを抑制できる。
このように、圧電ポンプ100は、ダイアフラム102が屈曲したときの、気泡190により圧力室114内の加圧及び減圧が妨げられることを防止できる。このため、圧電ポンプ100は、吐出する液体の流量が低下することを抑制し、所望の量の液体を吐出することが可能となる。
上述したように本実施形態に係る圧電ポンプ100によれば、圧力室114内の気泡を好適に排出できる。
(記録装置1)
次に、圧電ポンプ100を備える記録装置1について、図6乃至図8を用いて説明する。
図6乃至図8に示すように、記録装置1は、複数の液体吐出装置10と、液体吐出装置10を移動可能に支持するヘッド支持機構11と、記録媒体Sを移動可能に支持する媒体支持機構12と、ホスト制御装置13と、を備える。
図6に示すように、複数の液体吐出装置10が、所定の方向に並列して配置されヘッド支持機構11に支持される。液体吐出装置10は、液体吐出ヘッド20及び循環装置30を一体に備える。液体吐出装置10は、液体として例えばインクIを液体吐出ヘッド20から吐出することで、対向して配される記録媒体Sに所望の画像を形成する。
複数の液体吐出装置10は、複数の色、例えばシアンインク、マゼンタインク、イエロインク、ブラックインク、ホワイトインクを、それぞれ吐出するが、使用するインクIの色あるいは特性は限定されない。たとえばホワイトインクに換えて、透明光沢インク、赤外線または紫外線を照射したときに発色する特殊インク等を吐出可能である。複数の液体吐出装置10は、同じ構成であるが、例えば、それぞれ使用するインクIが異なる。
液体吐出ヘッド20は、例えば、インクジェットヘッドである。液体吐出ヘッド20は、インクが流入する供給口20a、及び、インクIが流出する回収口20bを含む。液体吐出ヘッド20は、例えば、複数のノズル孔を有するノズルプレートと、ノズルプレートとの間に複数のインク圧力室を含む所定のインク流路を形成する基板と、基板に接合されたマニフォルドと、を備える。
次に循環装置30について説明する。循環装置30は、例えば、金属製の連結部品により液体吐出ヘッド20の上部に一体に連結されている。図7に示すように、循環装置30は、液体吐出ヘッド20を通り液体が循環可能に構成された所定の循環路31、第1循環ポンプ33、バイパス流路34、バッファタンク35、第2循環ポンプ36、開閉バルブ37、及び液体吐出動作を制御するモジュール制御部38を備える。
また、循環装置30は、循環路31の外部に設けられるインク補給タンク(液体補給タンク)としてのカートリッジ51を備える。
カートリッジ51は、インクIを保有可能に構成され、内部空間が大気開放されている。
循環路31は、第1流路31a、第2流路31b、第3流路31c及び第4流路31dを備える。第1流路31aは、カートリッジ51及び第1循環ポンプ33を接続する。第2流路31bは、第1循環ポンプ33及び液体吐出ヘッド20の供給口20aを接続する。第3流路31cは、液体吐出ヘッド20の回収口20b及び第2循環ポンプ36を接続する。第4流路31dは、第2循環ポンプ36及びカートリッジ51を接続する。第1流路31a及び第4流路31dは、金属または樹脂材料で構成されるパイプと、パイプの外面を覆うチューブとを備える。第1流路31a及び第4流路31dのパイプの外面を覆うチューブは、例えばPTFEチューブである。
循環路31を循環するインクIは、カートリッジ51から第1流路31a、第1循環ポンプ33、第2流路31b、及び液体吐出ヘッド20の供給口20aを通って液体吐出ヘッド20内に至る。また、循環路31を循環するインクIは、液体吐出ヘッド20から液体吐出ヘッド20の回収口20b、第3流路31c、第2循環ポンプ36、及び第4流路31dを通ってカートリッジ51に至る。
第1循環ポンプ33は、圧電ポンプ100である。第1循環ポンプ33は、第1ポート111が第1流路31aに接続され、第2ポート117が第2流路31bに接続される。第1循環ポンプ33は、第1流路31aから第2流路31bに向けて液体を送り出す。即ち、第1循環ポンプ33は、圧電素子103の動作により、圧力室114内の加圧及び減圧を繰り返し、カートリッジ51からインクIを吸い上げ、液体吐出ヘッド20にインクIを供給する。
バイパス流路34は、第2流路31bと、第3流路31cとを接続する流路である。バイパス流路34は、循環路31における液体吐出ヘッド20の一次側である供給口20aと、液体吐出ヘッド20の二次側である回収口20bとを、液体吐出ヘッド20を通らずに短絡的に接続する。
バイパス流路34にはバッファタンク35が接続されている。具体的には、バイパス流路34は、バッファタンク35の一対の側壁の下部の所定箇所と第2流路31bとを接続する第1バイパス流路34aと、バッファタンク35の一対の側壁の下部の所定箇所と第3流路31cとを接続する第2バイパス流路34bとを備える。
例えば、第1バイパス流路34a及び第2バイパス流路34bは、同じ長さ及び同じ径を有し、いずれも循環路31よりも小径に構成されている。例えば、循環路31の直径は、第1バイパス流路34a及び第2バイパス流路34bの直径の2倍~5倍程度に設定される。第1バイパス流路34a及び第2バイパス流路34bは、例えば、第2流路31bと第1バイパス流路34aとの接続位置と液体吐出ヘッド20の供給口20aとの距離と、第3流路31cと第2バイパス流路34bとの接続位置と液体吐出ヘッド20の回収口20bとの距離とが等しく設定される。
バッファタンク35は、バイパス流路34の流路断面積よりも大きい流路断面積を有する。バッファタンク35は、液体を貯留可能に形成される。バッファタンク35は、例えば上壁、下壁、後壁、前壁、及び左右一対の側壁を有し、内部に液体を貯留する収容室35aを形成する矩形の箱状に構成されている。
第1バイパス流路34aとバッファタンク35との接続位置と、第2バイパス流路34bとバッファタンク35との接続位置とは、同じ高さに設定される。バッファタンク35内の収容室35aの下部領域には、バイパス流路34を流れるインクIが配され、収容室35aの上部領域には空気室が形成される。すなわちバッファタンク35は、所定量の液体及び空気が貯留可能である。また、バッファタンク35には、バッファタンク35内の空気室を大気開放可能に構成された開閉バルブ37、及び圧力センサ39が設けられている。
第2循環ポンプ36は、圧電ポンプ100である。第2循環ポンプ36は、第1ポート111が第3流路31cに接続され、第2ポート117が第4流路31dに接続される。第2循環ポンプ36は、第3流路31cから第4流路31dに向けて液体を送り出す。即ち、第2循環ポンプ36は、液体吐出ヘッド20からインクIを回収し、回収したインクIをカートリッジ51に補給する減圧ポンプである。
開閉バルブ37は、例えば電源が入った時に開き、電源が切れたら閉じる、ノーマルクローズのソレノイド開閉バルブである。開閉バルブ37は、モジュール制御部38の制御により開閉されることで、バッファタンク35の空気室を大気に対して開閉可能に構成される。
圧力センサ39は、バッファタンク35内の空気室の圧力を検出し、圧力の値を示す圧力データをモジュール制御部38へ送る。開閉バルブ37が開いており、バッファタンク35の空気室が大気に対して開放されている場合、圧力センサ39が検出する圧力データは、大気圧と等しい値になる。圧力センサ39は、開閉バルブ37が閉じており、バッファタンク35の空気室が大気に対して開放されていない場合のバッファタンク35の空気室の圧力を検出する。
圧力センサ39は、例えば半導体ピエゾ抵抗圧力センサを利用して圧力を電気信号として出力する。半導体ピエゾ抵抗圧力センサは、外部からの圧力を受けるダイアフラムと、このダイアフラムの表面に形成された半導体歪ゲージとを備える。半導体ピエゾ抵抗圧力センサは、外部からの圧力によるダイアフラムの変形に伴い歪ゲージに生じるピエゾ抵抗効果による電気抵抗の変化を電気信号に変換して圧力を検出する。
図8に示すように、モジュール制御部38は、液体吐出ヘッド20、第1循環ポンプ33、第2循環ポンプ36、及び開閉バルブ37の動作を制御する。モジュール制御部38は、プロセッサ71、メモリ72、通信インターフェース73、循環ポンプ駆動回路74、バルブ駆動回路76、及び液体吐出ヘッド駆動回路77を備える。
プロセッサ71は、演算処理を実行する演算素子、例えばCPU(Central Processing Unit)71である。CPU71は、メモリ72に記憶されているプログラムなどのデータに基づいて種々の処理を行う。CPU71は、メモリ72に格納されているプログラムを実行することにより、種々の制御を実行可能な制御回路として機能する。
メモリ72は、種々の情報を記憶する記憶装置である。メモリ72は、例えば、ROM(Read Only Memory)72a及びRAM(Random Access Memory)72bを含む。
ROM72aは、読み出し専用の不揮発性メモリである。ROM72aは、プログラム及びプログラムで用いられるデータなどを記憶する。例えば、ROM72aは、圧力制御に用いられる制御データとして、ノズル孔のインク圧力を算出する算出式や、目標圧力範囲、各ポンプの調整最大値などの各種設定値を記憶する。
RAM72bは、ワーキングメモリとして機能する揮発性のメモリである。RAM72bは、CPU71の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、RAM72bは、CPU71が実行するプログラムを一時的に格納する。
通信インターフェース73は、他の機器と通信するインターフェースである。通信インターフェース73は、例えば、液体吐出装置10に印刷データを送信するホスト制御装置13との通信を中継する。
循環ポンプ駆動回路74は、CPU71の制御に基づき、圧電ポンプ100の圧電素子103に交流電圧を印加し、圧電ポンプ100を駆動し、循環路31内においてインクIを循環させる。循環ポンプ駆動回路74は、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36と同数設けられ、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36にそれぞれ接続される。第1循環ポンプ33に接続された循環ポンプ駆動回路74は、第1循環ポンプ33の圧電素子103に駆動電圧を印加する。第2循環ポンプ36に接続された循環ポンプ駆動回路74は、第2循環ポンプ36の圧電素子103に駆動電圧を印加する。
バルブ駆動回路76は、CPU71の制御に基づき、開閉バルブ37を駆動させ、バッファタンク35の空気室を大気開放させる。
液体吐出ヘッド駆動回路77は、CPU71の制御に基づき、液体吐出ヘッド20のアクチュエータに電圧を印加して液体吐出ヘッド20を駆動させ、液体吐出ヘッド20のノズル孔からインクIを吐出させる。
上記の構成において、CPU71は、通信インターフェース73によってホスト制御装置13と通信することにより、動作条件等の各種情報を受信する。また、CPU71が取得する各種情報は、通信インターフェース73経由で記録装置1のホスト制御装置13に送られる。
また、CPU71は、圧力センサ39から検知結果を取得し、取得した検知結果に基づいて、循環ポンプ駆動回路74、及びバルブ駆動回路76の動作を制御する。例えば、CPU71は、圧力センサ39の検知結果に基づき、循環ポンプ駆動回路74を制御することにより、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36の送液能力を制御する。これにより、CPU71は、ノズル孔のインク圧力を調整する。
また、CPU71は、バルブ駆動回路76を制御することにより、開閉バルブ37を開閉する。これにより、CPU71は、バッファタンク35の液位を調整する。
また、CPU71は、圧力センサ39から検知結果を取得し、取得した検知結果に基づいて、液体吐出ヘッド駆動回路77を制御することにより、液体吐出ヘッド20のノズル孔から記録媒体にインク滴を吐出させる。具体的には、CPU71は、画像データに応じた画像信号を液体吐出ヘッド駆動回路77に入力する。液体吐出ヘッド駆動回路77は、画像信号に応じた液体吐出ヘッド20のアクチュエータを駆動させる。液体吐出ヘッド駆動回路77が液体吐出ヘッド20のアクチュエータを駆動した場合、アクチュエータが変形し、アクチュエータと対向する位置のノズル孔のインク圧力(ノズル面圧)が変化する。ノズル面圧は、ノズル孔にインクIによって形成されたメニスカスに対して圧力室114のインクIが与える圧力である。ノズル面圧がノズル孔の形状及びインクIの特性などによって定まる所定の値を超えた場合、ノズル孔からインクIが吐出される。これにより、CPU71は、画像データに応じた画像を記録媒体に形成させる。
このように構成された記録装置1によれば、液体吐出装置10の循環装置30に用いる第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36に、圧電ポンプ100を用いる構成とした。この構成により、カートリッジ51が大気開放に設定され、循環路31内を循環するインクIに気泡190が含まれる場合であっても、気泡190が第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36から排出されることから、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36で二次側に供給するインクIの流量が低下することを抑制できる。よって、記録装置1は、液体吐出ヘッド20へ所定の流量のインクIを供給することが可能となり、インク圧力の制御が安定して行える。
上述したように記録装置1は、第1循環ポンプ33及び第2循環ポンプ36に圧電ポンプ100を用いることで、圧力室114内の気泡を好適に排出できる。よって、記録装置1は、液体吐出ヘッド20のインク圧力の制御が安定して行える。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要
旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、上述した例では、ポンプ本体101の圧力室114内に設けられる底部121bの溝121cは、所定の曲率半径で湾曲する円弧状の一対の第2溝121c2を有する構成を説明したがこれに限定されない。例えば、図9に示す他の実施形態に係る圧電ポンプ100のポンプ本体101のように、溝121cは、圧力室114の底部121bの中心から第1溝121c1へ向かって放射状に延びる複数の第2溝121c2により構成されていてもよい。このような溝121cとすることで、溝121cを除く底部121bは、平面視で扇状の複数の第3台部121d3により構成される。
また、上述した例では、インクIを吐出する記録装置1に圧電ポンプ100を用いる例を説明したがこれに限定されない。例えば圧電ポンプ100は、インクI以外を吐出する液体吐出装置に用いる構成であってもよい。具体例を挙げると、圧電ポンプ100は、例えばプリント配線基板の配線パターンを形成するための導電性粒子を含む液体を吐出する装置等に用いることができる。また、圧電ポンプ100は、例えば3Dプリンタ、産業用の製造機械、医療用途にも用いることが可能である。
また、上述した例では、記録装置1は、循環装置30として、バイパス流路34に収容室35aを有するバッファタンク35を設け、バッファタンク35の液位を調整するために、開閉バルブ37を開閉する構成を説明したがこれに限定されない。例えば、記録装置1は、バッファタンク35や開閉バルブ37を有さない構成であってもよい。また、記録装置1は、例えば、循環装置30の第1循環ポンプ33の二次側に、気泡190を収集するフィルタやトラップを有する構成としてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1] ダイアフラムと、
前記ダイアフラムとともに圧力室を構成する凹部、前記凹部の前記ダイアフラムと対向する底部に設けられた流入口、前記底部に設けられ、前記流入口と離間して設けられた排出口、並びに、前記凹部の前記底部に設けられ、前記流入口及び前記排出口を接続する溝を有するポンプ本体と、
前記ポンプ本体の前記流入口に設けられ、前記流入口の一次側から前記圧力室へ液体を流す第1逆止弁と、
前記ポンプ本体の前記排出口に設けられ、前記圧力室から前記排出口の二次側へ前記液体を流す第2逆止弁と、
を備える圧電ポンプ。
[2] 前記流入口及び前記排出口は、前記溝に配置され、
前記溝は前記底部の外周縁側及び中央側に設けられる、[1]に記載の圧電ポンプ。
[3] 前記溝の深さは、前記ダイアフラム及び前記底部の前記ダイアフラム側の端面の間の距離よりも大きく形成される、[1]又は[2]に記載の圧電ポンプ。
[4] 前記ポンプ本体は、前記流入口の一次側に設けられた第1バッファ室、及び、前記排出口の二次側に設けられた第2バッファ室を有する、[1]に記載の圧電ポンプ。
[5] 液体タンクと、
一次側及び二次側が前記液体タンクに接続された液体吐出ヘッドと、
ダイアフラムと、前記ダイアフラムとともに圧力室を構成する凹部、前記凹部の前記ダイアフラムと対向する底部に設けられた流入口、前記底部に設けられ、前記流入口と離間して設けられた排出口、並びに、前記凹部に設けられ、前記流入口及び前記排出口を接続する溝を有するポンプ本体と、前記ポンプ本体の前記流入口に設けられ、前記流入口の一次側から前記圧力室へ液体を流す第1逆止弁と、前記ポンプ本体の前記排出口に設けられ、前記圧力室から前記排出口の二次側へ前記液体を流す第2逆止弁と、を有し、前記液体吐出ヘッドの一次側及び二次側の少なくとも一方に設けられた圧電ポンプと、
前記液体タンク、前記液体吐出ヘッド及び前記圧電ポンプを接続する循環路と、
を備える液体吐出装置。
1…記録装置、10…液体吐出装置、11…ヘッド支持機構、12…媒体支持機構、13…ホスト制御装置、20…液体吐出ヘッド、20a…供給口、20b…回収口、30…循環装置、31…循環路、31a…第1流路、31b…第2流路、31c…第3流路、31d…第4流路、33…第1循環ポンプ、34…バイパス流路、34a…第1バイパス流路、34b…第2バイパス流路、35…バッファタンク、35a…収容室、36…第2循環ポンプ、37…開閉バルブ、38…モジュール制御部、39…圧力センサ、51…カートリッジ、71…プロセッサ、72…メモリ、73…通信インターフェース、74…循環ポンプ駆動回路、76…バルブ駆動回路、77…液体吐出ヘッド駆動回路、100…圧電ポンプ、101…ポンプ本体、102…ダイアフラム、103…圧電素子、104…第1逆止弁、105…第2逆止弁、106…配線、111…第1ポート、112…第1バッファ室、113…流入口、114…圧力室、115…排出口、116…第2バッファ室、117…第2ポート、121…凹部、121a…壁部、121b…底部、121c…溝、121c1…第1溝、121c2…第2溝、121d1…第1台部、121d2…第2台部、122…第1中空部、123…第2中空部、124…第1孔、125…第2孔、190…気泡、I…インク、S…記録媒体。

Claims (4)

  1. ダイアフラムと、
    前記ダイアフラムとともに圧力室を構成する壁部及び底部を有する凹部、前記凹部の前記ダイアフラムと対向する前記底部に設けられた流入口、前記底部に設けられ、前記流入口と離間して設けられた排出口、並びに、前記凹部の前記底部に設けられ、前記流入口及び前記排出口を接続する溝を有するポンプ本体と、
    前記ポンプ本体の前記流入口に設けられ、前記流入口の一次側から前記圧力室へ液体を流す第1逆止弁と、
    前記ポンプ本体の前記排出口に設けられ、前記圧力室から前記排出口の二次側へ前記液体を流す第2逆止弁と、
    を備え
    前記流入口及び前記排出口は、前記溝に配置され、
    前記溝は前記底部の前記壁部に隣接する外周縁側に形成される第1溝及び前記底部の中央側に形成される第2溝を含み、
    前記第1溝及び前記第2溝は、前記流入口及び前記排出口に連続する圧電ポンプ。
  2. 前記溝の深さは、前記ダイアフラム及び前記底部の前記ダイアフラム側の端面の間の距離よりも大きく形成される、請求項1に記載の圧電ポンプ。
  3. 前記ポンプ本体は、前記流入口の一次側に設けられた第1バッファ室、及び、前記排出口の二次側に設けられた第2バッファ室を有する、請求項1に記載の圧電ポンプ。
  4. 液体タンクと、
    一次側及び二次側が前記液体タンクに接続された液体吐出ヘッドと、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の圧電ポンプと、
    前記液体タンク、前記液体吐出ヘッド及び前記圧電ポンプを接続する循環路と、
    を備える液体吐出装置。
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