JP7213834B2 - 積層体の端面を加工する方法、及び、端面加工フィルムの製造方法 - Google Patents

積層体の端面を加工する方法、及び、端面加工フィルムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層体の端面を加工する方法、端面加工フィルムの製造方法、及び、端面加工装置に関する。
従来より、一対の治具で複数のフィルムを有する積層体を厚み方向に押圧して積層体を固定した状態の下で、当該積層体の端面を研削等により加工する方法が知られている。
特開2004-167672号公報
しかしながら、従来の方法でも、複数のフィルムを有する積層体を十分に固定できず、各フィルムの加工精度が低下する場合があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、高い加工精度を実現できる積層体の端面の加工方法等に関する。
本発明に係る方法は、複数のフィルムを有する積層体の端面を加工する方法であって、
第1接触部材及び第2接触部材により、前記積層体の厚み方向の両側から、前記第1接触部材及び第2接触部材が前記積層体に接触するように、前記積層体を押圧して前記積層体を固定する工程と、
固定された前記積層体の端面を加工する工程と、を備え、
前記押圧する工程において、前記第1接触部材における前記積層体との接触面Aにおける圧力の最大値及び最小値をそれぞれPmax及びPminとしたときに、
Pmin≧0.4Pmaxを満たす。
ここで、前記積層体は厚み方向から見て長手方向(X方向)を有する形状を有することができ、
前記第1接触部材は、前記積層体の前記長手方向の一端部及び他端部とそれぞれ接触する一端部及び他端部を有することができ、
前記押圧する工程では、前記第1接触部材の前記一端部及び他端部を前記第2接触部材に向かって相対的に押圧することができる。
また、前記押圧する工程では、前記第1接触部材の前記一端部及び他端部と接触し、かつ、前記第1接触部材の前記一端部及び前記他端部の間の中央部と接触しない第1治具により、前記第1接触部材を前記第2接触部材に向かって相対的に押圧することができる。
また、前記第1治具は金属部材であることができる。
また、前記積層体の全端面のうちの75%以上を加工することができる。
また、前記第1接触部材は金属部材であることができる。
また、前記第2接触部材は、前記積層体の前記長手方向の一端部及び他端部とそれぞれ接触する一端部及び他端部を有することができる。
また、前記第1接触部材における前記積層体との接触面Aの形状が環状であることができる。
また、前記接触面Aの環の幅は5~25mmであることができる。
また、前記第1接触部材における前記積層体との接触面Aの形状は矩形環状又は楕円環状であることができる。
また、前記加工する工程の前において、前記積層体の厚み方向から見て、固定された前記積層体の外側端は、前記第1接触部材における前記積層体との接触面Aの外側端よりも、0.8~1.5mm外側に突出していることができる。
また、前記第2接触部材における前記積層体との接触面Eの形状は環状であることができる。
また、前記加工する工程は、前記積層体の前記端面に対して、前記積層体の厚み方向と平行な軸周りに回転するエンドミルの側面を接触させる工程を含むことができる。
また、第1接触部材の厚みは2~15mmであることができる。
また、前記複数のフィルムの内の少なくとも一つは樹脂フィルムであることができる。
本発明に係る端面加工フィルムの製造方法は、複数のフィルムを積層して積層体を得る工程と、前記積層体の端面を加工する工程と、を備え、上記の方法で前記積層体の端面を加工する。
本発明に係る端面加工装置は、複数のフィルムを有する積層体の端面を加工する端面加工装置であって、
前記積層体の一方面と接触する接触面Aを有する第1接触部材と、
前記第1接触部材に接続された第1治具と、
前記積層体の他方面と接触する接触面Eを有する第2接触部材と、
前記第2接触部材に接続された第2治具と、
前記第1治具及び前記第2治具の少なくとも一方を他方に向かって押圧して前記第1接触部材及び前記第2接触部材の間に前記積層体を固定する押圧部と、
前記第1接触部材及び前記第2接触部材の間に固定される前記積層体の端面を加工する加工部と、を備え、
前記第1接触部材は、押圧する方向から見て長手方向を有する形状を有し、
前記第1治具は、前記第1接触部材における前記長手方向の一端部及び他端部と接触し、かつ、前記第1接触部材の前記一端部及び前記他端部の間の中央部と接触しない形状を有する。
ここで、前記第1接触部材における前記積層体との接触面の形状が環状であることができる。
また、前記第2接触部材は、押圧する方向から見て、長手方向を有する形状を有し、
前記第1接触部材の長手方向と、前記第2接触部材の長手方向は平行であることができる。
本発明によれば、高い加工精度を実現できる積層体の端面の加工方法等が提供される。
図1は、本発明の1の実施形態に係る端面加工装置100の概略側面図である。 図2の(a)は図1中の第1治具20及び第1接触部材21の上面斜視図であり、図2の(b)は図1中の第1治具20及び第1接触部材21の下面斜視図である。 図3は図2の(a)の第1治具20及び第1接触部材21の上面分解斜視図である。 図4は図2の(b)の第1治具20及び第1接触部材21の下面分解斜視図である。 図5は、図1のV-V断面矢視図である。 図6の(a)は図1中の第2治具30及び第2接触部材31の上面斜視図であり、図6の(b)は図1中の第2治具20及び第2接触部材31の下面分解斜視図である。 図7は、図1中の積層体10の拡大図である。 図8は、他の実施形態に係る第1治具20及び第1接触部材21の下面分解斜視図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係る端面加工装置100の概略側面図である。 図10は、本発明の他の実施形態にかかる端面加工装置の概略側面図である。 図11は、比較例2で用いた第1治具20及び第1接触部材21の下面分解斜視図である。
図面を参照して本発明の一つの実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る端面加工装置100の側面図である。
本実施形態に係る端面加工装置100は、第1接触部材21、第1治具20、第2接触部材31、第2治具30、固定部61、押圧部60、及び、加工部40を主として備える。
図1に示すように、第1接触部材21及び第2接触部材31は、フィルムの積層体10を厚み方向の両側から挟むように配置されている。図において、X,Y方向が水平方向で、Z方向が鉛直方向である。
第1接触部材21は、第2接触部材31よりも上側に配置されている。第1接触部材21の上に第1治具20が設けられ、第2接触部材31の下に第2治具30が設けられている。
図2の(a)及び(b)、及び、図3及び図4に示すように、第1接触部材21は矩形の板状部材であり、厚み方向がZ方向(押圧する方向)に配置され、Z方向から見て長手方向がX方向と平行となるように配置されている。
図2及び図4に示すように、第1接触部材21は、第2接触部材31と対面する下面側に、フィルムの積層体10と接触する平らな接触面Aを有し、接触面Aとは反対の上面側に平らな接触面Bを有する。
第1接触部材21の矩形の大きさは、固定されるフィルムの積層体10の表面(厚み方向と垂直な面)の外形形状より小さい範囲で適宜設定できる。
図5は、図1のV-V線に沿う断面矢視図である。第1接触部材21の大きさは、加工前のフィルムの積層体10の厚み方向の表面に第1接触部材21の接触面Aを接触させた際に、フィルムの積層体10の厚み方向から見て、フィルムの積層体10の端面(外側端)EFが、第1接触部材21における積層体10との接触面Aの外側端APよりも0.8mm~1.5mm外側に突出するように設定することが好適である。ここで、厚み方向から見た接触面Aの外側端APからの積層体の突出量をTと呼ぶ。例えば、加工前の突出量Tは1mmとすることができる。加工後の積層体の突出量Tは、0.3~0.8mmとすることができ、0.5mmとすることができる。
第1接触部材21の矩形のアスペクト比は、押圧対象となる積層体10(フィルム12)における表面(厚み方向と垂直な面)のアスペクト比と同程度(例えば90~110%)とすることが好適である。典型的には、加工製品形状によるが、例えば1.01~3.00とすることができ、1.40~2.50とすることが好適であり、1.70~2.20とすることが更に好適である。
本実施形態では、第1接触部材21は、下面の中央に矩形の凹部Pを有しており、接触面Aの形状は矩形環状である。本明細書において、矩形環状とは、矩形の輪郭からなる環形状を意味する。なお、本実施形態では、凹部Pにより接触面Aの中央部が積層体10と非接触とされているが、貫通孔により接触面Aの中央部が非接触とされていてもよい。
第1接触部材21における接触面Aの環の幅Sは、5~25mmとすることができ、10mm以上であることが好適であり、15mm以下であることも好適である。
図4に示す第1接触部材21の厚みGは、第1接触部材21がたわまない範囲で適宜設定できる。好適な厚みは、2~15mmであり、3mm以上が好ましく、13mm以下も好ましく、7mmであってもよい。
第1接触部材21は、金属部材であることが好適である。金属の例は、アルミニウム、鋼、ステンレス鋼、合金工具鋼(例えばSKD11)等である。
第1治具20は、先端部材23及び連結部25を有する。先端部材23は、図3及び図4に示すように、第1接触部材21の面Bと接触する一対の平らな面C、及び、面Cとは反対側の平らな面Dを有する。具体的には、先端部材23は一対の面Cの間の中央部Mが凹部とされ、面Cを含む両方の端部Nが中央部Mに対して凸部とされている。
図4に示すように、先端部材23の一対の面Cは、第1接触部材21の矩形の長辺方向(X軸方向、以下、単に長辺方向と呼ぶことがある)に離間して配置され、それぞれ、第1接触部材21の矩形の短辺方向(Y方向、以下、単に短辺方向と呼ぶことがある)に伸びている。
図2及び図3に示すように、先端部材23の一対の面Cは、第1接触部材21の面Bにおける長辺方向(X軸方向)の一端部21Aの一部、及び、他端部21Cの一部に接触し、長辺方向の中央部21Bには接触しない。ここで、一端部21Aとは、第1接触部材21における長辺方向(X軸方向)における一端から長辺の長さの25%までの領域、他端部21Cとは長辺方向における他端から長辺の長さの25%までの領域、及び、中央部21Bとは、第1接触部材21から一端部21A及び他端部21Cを除いた残りの領域である。
一方の面Cは、中央部21Bに接することなく一端部21Aの少なくとも一部と接触していれば良い。他方の面Cは、中央部21Bに接することなく他端部21Cの少なくとも一部と接触していれば良い。
各面Cはそれぞれ、一端部21A又は他端部21Cの30%以上を覆うことが好適である。図4における面Cにおける長辺方向の幅Wは、例えば10mm~30mm、好ましくは15mm~25mmとすることができる。
面Cは、それぞれ、一端部21A及び他端部21Cにおいて短辺(Y軸)側の全長に対して、好ましくは60%以上、より好ましくは80%以上の長さにわたって接触している。
先端部材23の材料も、第1接触部材21と同様とすることができる。
先端部材23の厚みは、たわまない範囲で適宜設定できる。2つの端部Nの厚み(Z方向)は例えば3mm~20mm、好ましくは3mm~15mmとすることができる。また、中央部Mの厚み(Z方向)は例えば2mm~19mm、好ましくは2mm~12mmとすることができる。
連結部25は、先端部材23の面Dに固定されると共に、後述する押圧部60に固定された部材である。連結部25は、図2に示すように、面Dにおける中心(重心)を含む部分Qと接触している。面Dにおける部分Qは、第1接触部材21の面Bにおける中央部21BをZ軸方向に投影した領域内に入り、一端部21A及び他端部21CをZ軸方向に投影した領域内には入らない。第1治具20の連結部25の中心軸線と、後述する第2治具30の中心軸線とは、同一線上に配置される。
先端部材23と連結部25は互いに固定されていて第1治具20を構成している。先端部材23と第1接触部材21は互いに固定されている。これらの固定の方法としては、溶接、ネジ止め等の公知の方法を採用できる。
(第2接触部材31及び第2治具30)
図1に示すように、第2接触部材31は、第1接触部材21よりも下側に配置されている。図1及び図6の(a)及び(b)に示すように、第2治具30は、第2接触部材31の下側に配置されている。
第2接触部材31は、第1接触部材21と同様の矩形の板状部材である。第2接触部材31は、第1接触部材21の接触面Aと対面する上面側に、フィルムの積層体10と接触する平らな接触面Eを有し、接触面Eとは反対面に平らな接触面Fを有する。第2接触部材31は、一端部31A、中央部31B、及び、他端部31Cを有する。一端部31A、中央部31B、及び、他端部31Cは第1接触部材21と同様に定義される。
第2接触部材31は、厚み方向がZ方向(押圧する方向)に配置され、Z方向から見た長手方向がX方向と平行となるように配置されており、第2接触部材31の矩形における長手方向が第1接触部材21の矩形の長手方向と平行となるように配置されている。第2接触部材31の矩形の大きさ及びアスペクト比は、第1接触部材21と同様の範囲で設定することができ、第1接触部材21と同一であることが好適である。接触面Eの形状は、第1接触部材21の接触面Aと同様に、中央に非接触部となる凹部Pが設けられた矩形環状であってもよいし、凹部のない単なる平面であってもよい。
第2接触部材31は、第1接触部材21と同様の材料、構造、及び、厚みとすることができる。
第2治具30は、第2接触部材31の面Fに固定されると共に、後述する固定部61に固定された部材である。第2治具30は、面Fにおける中心(重心)を含む部分Rと接触している。面Fにおける部分Rは、第2接触部材31の面Fにおける中央部31BをZ軸方向に投影した領域内に入り、一端部31A及び他端部31CをZ軸方向に投影した領域内には入らない。なお、一端部、他端部、及び中央部の定義は、第1接触部材21と同じである。上述のように、第2治具30の中心軸と、連結部25(第1治具20)の中心軸とは、同一線上に配置される。
第2接触部材31と第2治具30は、それぞれ、溶接、ネジ止め等の公知の方法により互いに固定され、第2治具30は固定部61に接続されている。
図1において、接触面Eが上を向くように第2接触部材31が第2治具30を介して固定部61に固定され、接触面Aが下を向くように第1接触部材21が第1治具20を介して押圧部60に固定されており、接触面E及び接触面Aは対向している。
押圧部60は固定部61よりも上に配置されていて、押圧部60は固定部61に対して上下方向に移動可能に構成されている。したがって、押圧部60は、第1接触部材21の接触面Aを第2接触部材31の接触面Eに向かって押圧することができる。すなわち、第1接触部材21の接触面Aと、第2接触部材31の接触面Eとの間に、フィルムの積層体10を厚み方向の両側から押圧して固定することができる。
押圧部60の具体的構成に特に限定はなく、例えば、スクリュージャッキ、油圧ジャッキ等の公知の移動機構を使用できる。一軸式でも、多軸式でも良い。
加工部40は、エンドミル44、エンドミルの回転駆動部42、及び、エンドミルの移動部46を有する。
エンドミル44の形態に特に限定はないが、例えば、ルーター型のエンドミル等を好適に使用できる。エンドミル44の刃長(Z軸方向)は、フィルムの積層体10の厚みよりも長いことが好適である。
回転駆動部42は、エンドミル44をその軸周りに回転させる。本実施形態では、回転駆動部42は、エンドミル44を、積層体10の厚み方向(Z方向)と平行な軸周りに回転させる。
エンドミルの移動部46は、回転するエンドミル44を、エンドミル44の側面が積層体10の端面(側面)EFに接触する状態で、端面EFに沿って、積層体10の厚み方向と垂直な方向に移動させる。
端面加工装置100は、加工部40を1つ有すればよいが、迅速に加工を行う観点から、加工部40を2つ以上有してもよい。
(端面加工方法及び端面加工フィルムの製造方法)
続いて、本発明の実施形態に係る端面加工方法及び端面加工フィルムの製造方法について説明する。
まず、図7に示すようなフィルム12の積層体10を用意する。各フィルム12は、単層フィルムであっても、積層フィルムであっても良い。
単層フィルムの例は、樹脂フィルムである。樹脂の例は、セルロース系樹脂(トリアセチルセルロース等)、ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状オレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)、アクリル系樹脂(ポリメチルメタクリレート系樹脂等)、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート系樹脂等)、及び、ポリイミド系樹脂(ポリイミド、ポリアミドイミド)等である。これらの単層フィルムは、保護フィルム、基材フィルム、位相差フィルム、ウィンドウフィルム等の光学フィルムであることができる。
積層フィルムの例は、偏光板、円偏光板、及び、タッチセンサである。
例えば、偏光板は、一対の光学フィルムと、この一対の光学フィルム間に配置された偏光子とを少なくとも備える。
円偏光板は、例えば、偏光子(例えば上記偏光板)と、位相差(1/4λ)フィルムとを有する。
積層フィルムは、更に、粘着剤層、接着剤層、剥離フィルム、プロテクトフィルムなどの他の層を備えることもできる。
各フィルム12の厚みに特に限定はないが、例えば、20μm~500mm、好ましくは50μm~500μm、より好ましくは50μm~200μmとすることができる。
フィルム12の外形形状(厚み方向から見た形状)は、第1接触部材21(接触面A)及び第2接触部材31(接触面E)の外形形状に対応した形状であればよい。本実施形態では、上記の接触面A及びEの外形形状に合わせて、矩形のフィルムを用意する。
フィルムのアスペクト比は0以外、好ましくは、1.01~3.00であることが好適である。フィルムの長辺の長さは、例えば、100mm以上であることができる。
積層体10は、このようなフィルム12を複数備える。各フィルム12の外形形状は実質的に同一であることが好適である。例えば、フィルム原反からトムソン刃などでフィルム12を切り出すことにより、実質的に同一の外形形状を有する多数のフィルム12を得ることができる。積層体10において、各フィルム12は、長辺同士が平行となり、かつ、端部同士が厚み方向から見て重なるように、積層される。
積層体10の各フィルム12は、通常、互いに同一の積層構造を有するフィルム12であるが、互いに異なる積層構造を有するフィルム12を積層することも可能である。積層体10におけるフィルム12の数は2以上であれば特に限定されないが、通常、5以上であり、10以上であっても良く、50以上であっても良い。
積層体10は、複数のフィルム12以外に、積層方向の両端の一方又は両方に、積層体10を第1接触部材21及び第2接触部材31で固定する際にフィルム12が傷つくのを防ぐべく、保護フィルム14を有することができる。
保護フィルム14の例は、樹脂フィルムである。樹脂の例は、上記した樹脂フィルムで例示した樹脂に加え、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタラート等である。
保護フィルム14の厚みは、例えば、0.2mm~1.0mm、好ましくは0.3mm~0.8mm、より好ましくは0.3mm~0.6mmとすることができる。
また、積層体10の厚みは、例えば10mm~60mm、好ましくは20mm~50mmとすることができる。
このような積層体10の端面EFが本実施形態における加工対象となる。端面EFとは、第1接触部材21側から見た積層体10の側面全体を表す。積層体10は、厚みの両端に上面V及び下面Uを有する。
積層体10は、第1接触部材21と同様に、一端部10A、中央部10B、及び他端部10Cを有する。一端部10Aとは、積層体10における長辺方向(X軸方向)における一端から長辺の長さの25%までの領域、他端部10Cとは長辺方向における他端から長辺の長さの25%までの領域、及び、中央部10Bとは、積層体10から一端部10A及び他端部10Cを除いた残りの領域である。
つづいて、この積層体10を、第1接触部材21及び第2接触部材31の間に、第1接触部材21の接触面Aが積層体10の厚み方向の一方側の表面(上面)に接触し、第2接触部材31の接触面Eが積層体10の厚み方向の他方側の表面(下面)に接触するように、挟んで固定する。具体的には、固定部61に連結された第2接触部材31の接触面E上に、積層体10を載置したのち、押圧部60の駆動により、第1接触部材21を下方に移動させて、接触面Aと接触面Eとで積層体10を厚み方向に押圧する。
ここで、第1接触部材21の一端部21Aは、積層体10の上面Vにおける一端部10Aの一部と接触し、第1接触部材21の中央部21Bは、積層体10の上面Vにおける中央部10Bの一部と接触し、第1接触部材21の他端部21Cは、積層体10の上面Vにおける他端部10Cの一部とそれぞれ接触する。
また、第2接触部材31の一端部31Aは、積層体10の下面Uにおける一端部10Aの一部と接触し、第2接触部材31の中央部31Bは、積層体10の下面Uにおける中央部10Bの一部と接触し、第2接触部材31の他端部31Cは、積層体10の下面Uにおける他端部10Cの一部とそれぞれ接触する。
本実施形態では、このような押圧方法により、押圧による固定時に、第1接触部材21の接触面Aの面内の圧力の最大値及び最小値をそれぞれPmax及びPminとしたときに、Pmin≧0.4Pmaxを満たすように、積層体10を固定する。好ましくはPmin≧0.5Pmax、より好ましくはPmin≧0.6Pmaxであり、更に好ましくはPmin=Pmaxであるが、Pmin≧0.4Pmaxであれば効果を得ることができる。
本実施形態のように、先端部材23を有する第1治具20を用いて、第1接触部材21の一端部21A及び他端部21Cを第2接触部材31に向かって押圧すると、積層体10の長手方向の一端部10A及び他端部10Cを確実に接触面Aで押圧できるため、上記の式を満足しやすい。
なお、上記式を満たしているか否かの確認は、感圧シートを用いて行うことができる。感圧シートとは、受けた圧力の大きさの面内分布を電気信号として出力するシート、あるいは、受けた圧力の大きさを発色により記録することができるシートである。具体的には、あらかじめ、積層体10と第1接触部材21との間に感圧シートを挟んだ状態で積層体10の固定を行い、その後、接触面Aにおける圧力分布の実測値に基づいて、上記式を満たしているか否かを確認すれば良い。また、毎回測定する場合には、接触面Aに感圧シートを設けた第1接触部材21を用いれば良い。
上記式を満たすことを前提とした上で、押圧による固定時における接触面Aの圧力の最大値の範囲は、例えば0.3~1.0MPa、好ましくは0.3~0.6MPaとすることができる。
続いて、積層体10を固定した状態で、積層体10の端面EFに対して、積層体10の厚み方向と平行な軸周りに回転するエンドミル44の側面を接触させると共に、エンドミル44を端面に沿って、厚み方向と直交する方向、すなわち、長辺又は短辺方向に移動させ、各端面EFの加工を行う。加工の具体例として、切削が挙げられる。これにより、積層体10を構成する各フィルム12の平面形状(寸法、直角度等)を精度良く所定の形にすることができる。
ここでは、積層体10の全端面EFのうちの75%以上を加工することができ、90%以上、95%以上、99%以上、100%を加工してもよい。
その後、押圧部60による押圧を解除して、第1接触部材21及び第2接触部材31の間から積層体10を取り出すことで、精度良く端面加工された積層体10が得られる。必要に応じて、積層体10から各フィルム12を分離することにより、分離されたフィルム12が得られる。
本実施形態によれば、第1接触部材21の接触面Aの圧力の最大値及び最小値をそれぞれPmax及びPminとしたときに、Pmin≧0.4Pmaxを満たすように、積層体10を固定しているので、積層体10の端面近傍を全周にわたって均一な力で固定することができ、加工時の各フィルムの端部のずれが抑制されて、加工精度が向上する。
これに対して、例えば、先端部材23を有さない第1治具20を用いた場合など、Pmin≧0.4Pmaxを満たさない場合には、接触面Aにおいて長手方向の端部の圧力が低くなりやすい。この場合、フィルムの長手方向の端部でのずれが起こりやすく精度の低下が発生する。
また、接触面Aの形状が環状の治具を用いると、端部をより選択的に押圧しやすくなる。
本発明は上記実施形態に限定されず、様々な変形態様が可能である。
例えば、フィルム及び積層体10の形状は矩形に限られず、長手方向を有する形状であれば良い。形状の例は、角が丸くされた矩形、楕円(長円を含む)である。この場合でも、フィルム及び積層体のアスペクト比は0以外、好ましくは、1.01~3.00であることが好適である。フィルムの長手方向の長さは、例えば、100mm以上であることができる。なお、矩形以外の形状でのフィルム等のアスペクト比とは、最小外接矩形の長辺の長さをLL、短辺の長さをSSとしたときに、LL/SSで定義される。
第1接触部材21(接触面A)及び第2接触部材(接触面E)の外形形状は、積層体10の外形形状に合わせて適宜設定できる。例えば、積層体10の外形形状が楕円であれば、第1接触部材21(接触面A)及び第2接触部材(接触面E)の外形形状も楕円形とすることが好適であり、積層体10の外形形状が、角が丸くされた矩形であれば、第1接触部材21(接触面A)及び第2接触部材(接触面E)の外形形状も角が丸くされた矩形とすることができる。この場合、接触面A,接触面Eはそれぞれ、楕円環状、角が丸くされた矩形環状とすることができる。その場合の第1接触部材21(接触面A)及び第2接触部材(接触面E)の外側端からの積層体10の突出量Tも上述の範囲とすることが好適である。
図8に、積層体10の形状が、厚み方向から見て楕円(長円)である場合の、積層体10、第1接触部材21、及び第1治具20の例を示す。第1接触部材21は積層体の形状に対応した楕円(長円)の板とされ、積層体10との接触面Aは楕円環とされている。第1接触部材21の一端部21Aが積層体10の表面(上面)Vにおける一端部10Aの一部と接触し、第1接触部材21の中央部21Bが積層体10の表面Vにおける中央部10Bの一部と接触し、第1接触部材21の他端部21Cが積層体10の表面Vにおける他端部10Cの一部と接触する。
先端部材23の2つの端部Nの面Cは、それぞれ、半月状の形状を有する。先端部材23の端部Nの面Cが、第1接触部材21の面Bにおける長辺方向(X軸方向)の一端部21Aの一部、及び、他端部21Cの一部に接触し、先端部材23は長辺方向の中央部21Bには接触しない。
また、上記実施形態では、第1接触部材21の接触面Aは環状形状とされているが、これに限定されない。例えば、接触面Aの中央に積層体10との非接触部が設けられていない態様、例えば、矩形、楕円形等であっても実施は可能である。
また、第2接触部材31の接触面Eも、環状形状でなくても実施可能である。例えば、接触面Eの中央部に凹部や貫通部などの非接触部を有さない形状、例えば、矩形、楕円形でもよい。ただし、接触面Eの外形形状は、接触面Aと同一であることが好適である。
また、上記実施形態において、積層体10の端面EFに対して、積層体10の厚み方向と平行な軸周りに回転するエンドミル44の側面を接触させて加工を行っているがこれに限られず、例えば、積層体10の端面EFに対して、積層体10の厚み方向と垂直かつ端面EFと平行な軸周りに回転するエンドミル44の側面を接触させて加工を行っても実施は可能である。
また、加工部40、押圧部60の態様も上記の態様に限定されないことは言うまでも無い。例えば、上記実施形態ではエンドミルを用いているが、エンドミル以外の工具、例えば、カンナ刃を用いることも可能である。また、上記実施形態では、固定部61が下に、押圧部60が上にあるが、反対に配置されていてもよく、固定部を有さずに、一対の押圧部60が上下にそれぞれ配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、先端部材23を使用して、Pmin≧0.4Pmaxを実現していたが、Pmin≧0.4Pmaxを満たすのであれば、他の方法を利用することも可能である。例えば、図9に示すような、一対の押圧部60により第1接触部材21の一端部21A及び他端部21Cを独立に押圧する態様である。この実施形態では、2つの押圧部60にそれぞれに設けられた第1治具20の下面Cにより、中央部21Bを押圧することなく、第1接触部材21の一端部21A及び他端部21Cを上面からそれぞれ押圧することができる。
なお、一対の押圧部60により積層体10を押圧する場合、第2接触部材31における前記積層体10との接触面Eの形状は、第1接触部材21の接触面Aと同様に、中央に非接触部となる凹部Pが設けられた形状であることが好ましい。更に、押圧する工程において、接触面Eにおける圧力の最大値と最小値とをそれぞれPmax(1)とPmax(2)としたときに、Pmin(1)≧0.4Pmax(1)を満たすことが好ましい。
また、上記実施形態において、図1に示す第2治具30は、先端に、第1治具20の先端部材23と同様の先端部材を有するなどして、中央部31Bを押圧することなく、一端部31A及び他端部31Cを選択的に押圧してもよい。例えば、図10に示すように、第2治具30が、先端部材33及び連結部35を有していてもよい。先端部材33及び連結部35は、第1治具20の先端部材23と連結部25と同様の構造を有することができ、先端部材33は、第2接触部材31の一端部31A及び他端部31Cを、中央部31Bを押圧することなく選択的に押圧する。
また、上記実施形態では、加工精度が低くなりやすい場合に適用する観点から積層体10の外形形状のアスペクト比が1より大きい、及び、第1接触部材21(接触面A)及び第2接触部材31(接触面E)の外形形状のアスペクト比が1よりも大きい態様を採用しているが、積層体10の外形形状のアスペクト比が1、及び、第1接触部材21(接触面A)及び第2接触部材31(接触面E)の外形形状のアスペクト比が1である態様、例えば、正方形、円形等の態様であっても実施は可能である。
(実施例1)
以下の条件で、図1~図6に示す端面加工装置を用いて、101枚の偏光板を有する積層体の端面をエンドミルで加工した。
偏光板:ポリエチレンテレフタレート[PET]、トリアセチルセルロース[TAC]、ポリビニルアルコール[PVA]、TAC、位相差フィルム、粘着層、及びPETを、この順に積層させた偏光板。厚み260μm、長辺155.6mm、短辺75.6mm
端面加工装置:メガロテクニカ株式会社製 2軸偏光板加工機(PLPB-3523CWA)に以下の仕様を加えた装置
先端部材23:長辺134mm、短辺54mm、両端部Nの厚み11mm、中央部Mの厚み10mm、中央部Mに対する両端部Nの突出量1mm、ステンレス鋼、C面の長手方向の幅W20mm
第1接触部材21及び第2接触部材31の形状:矩形板であり、接触面は矩形環、環の幅S10mm、厚み5mm、長辺154mm、短辺74mm
第1接触部材21及び第2接触部材31の材質:ステンレス鋼
加工条件:突出量T:0.8mm、切削量:0.3mm
上記加工を行う際に接触面Aに圧力測定フィルム(商品名:プレスケール、極超低圧用(LLLW);FUJIFILM社製)を設けて、固定時の圧力分布を測定したところ、Pminは0.4Pmaxであった。寸法ずれは14μm、直角度ずれは0.016°であった。
本実施例及び下記比較例において、寸法ずれとは、加工済み積層体の積層方向の上部、中部及び下部より、それぞれ加工済み偏光板を1枚ずつ取り出し、各加工済み偏光板における両端及び中央の合計3点での長辺及び短辺寸法を測定し、各辺の測定値と設計寸法との寸法差の最大範囲(即ち、該寸法差最大値Maxと寸法差最小値Minとの差)を表す。
直角度ずれとは、上記測定済み各辺の座標データにて、長辺に平行な直線AAと短辺に平行な直線BBとを作製し、その直線AAと直線BBの交点の角度CCとした場合における、角度CCと設計値(直角)との角度のずれ量の最大値である。
(実施例2)
図10に示すように、先端部材33及び連結部35を有する第2治具30を用いる以外は、実施例1と同様に試験を行った。先端部材33として、先端部材23と同じサイズおよび材質の部材を使用した。
Pminは0.5Pmaxであった。寸法ずれは、16μm、直角度ずれは、0.017°であった。
(比較例1)
先端部材23を用いないで連結部25で第1接触部材21を押圧する以外は実施例1と同様に試験を行った。Pminは0.1Pmaxであった。寸法ずれは、65μm、直角度ずれは、0.040°であった。
(比較例2)
先端部材23として、図11に示すように、C面の長手方向の幅Wが20mmである両端部Nに加え、中央部Mにおける長手方向の中心となる位置に、長手方向の幅W2が10mm、厚みが1mmであり端部Nと平行に伸びる凸部NNを設けた以外は、実施例1と同様に試験を行った。中央部Mに対する両端部N及び凸部NNの突出量は1mmとなり、凸部NNは第1接触部材21の中央部21Bに接触する。Pminは0.1Pmaxであった。寸法ずれは、68μm、直角度ずれは、0.040°であった。
結果を表1にまとめて示す。
Figure 0007213834000001

10…積層体、EF…端面(側面)、AP…外側端、12…フィルム、20…第1治具、21…第1接触部材、23…先端部材、30…第2治具、31…第2接触部材、40…加工部、60…押圧部、61…固定部、100…端面加工装置、A,E…接触面、21A、10A,31A…一端部、21B,10B,31B…中央部、31C,10C,31C…他端部。




Claims (15)

  1. 複数のフィルムを有する積層体の端面を加工する方法であって、
    第1接触部材及び第2接触部材により、前記積層体の厚み方向の両側から、前記第1接触部材及び第2接触部材が前記積層体に接触するように、前記積層体を押圧して前記積層体を固定する工程と、
    固定された前記積層体の端面を加工する工程と、を備え、
    前記固定する工程において、前記第1接触部材における前記積層体との接触面Aにおける圧力の最大値及び最小値をそれぞれPmax及びPminとしたときに、
    0.5Pmax≧Pmin≧0.4Pmaxを満たし、
    前記積層体は厚み方向から見て長手方向を有する形状を有し、
    前記フィルムのアスペクト比は、155.6/75.6以上3.00以下であり、
    前記フィルムの長手方向の長さは、100mm以上である、方法。
  2. 前記第1接触部材は、前記積層体の前記長手方向の一端部、他端部、及び、中央部とそれぞれ接触する、一端部、他端部、及び中央部を有し、
    前記固定する工程では、連結部を介して前記第1接触部材を前記第2接触部材に向かって相対的に押圧し、
    前記連結部を前記積層体の厚み方向に沿って前記第1接触部材に投影すると、前記第1接触部材の一端部及び他端部とは重ならず、前記第1接触部材の中央部と重なる、請求項1記載の方法。
  3. 前記固定する工程では、前記連結部を介して前記第1接触部材の前記一端部及び他端部を前記第2接触部材に向かって相対的に押圧する、請求項2記載の方法。
  4. 前記第2接触部材は、前記積層体の前記長手方向の一端部及び他端部とそれぞれ接触する一端部及び他端部を有する、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記積層体の全端面のうちの75%以上を加工する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1接触部材は金属部材である、請求項1~5のいずれか1項記載の方法。
  7. 前記第1接触部材における前記積層体との接触面Aの形状が環状である、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記接触面Aの環の幅は5~25mmである、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第1接触部材における前記積層体との接触面Aの形状は矩形環状又は楕円環状である、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記加工する工程の前において、前記積層体の厚み方向から見て、固定された前記積層体の外側端は、前記第1接触部材における前記積層体との接触面Aの外側端よりも、0.8~1.5mm外側に突出している、請求項7~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記第2接触部材における前記積層体との接触面Eの形状は環状である、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記加工する工程は、前記積層体の前記端面に対して、前記積層体の厚み方向と平行な軸周りに回転するエンドミルの側面を接触させる工程を含む、請求項1~11のいずれか1項記載の方法。
  13. 第1接触部材の厚みは2~15mmである、請求項1~12のいずれか1項記載の方法。
  14. 前記複数のフィルムの内の少なくとも一つは樹脂フィルムである、請求項1~13のいずれか1項記載の方法。
  15. 複数のフィルムを積層して積層体を得る工程と、
    前記積層体の端面を加工する工程と、を備え、前記工程Bでは、請求項1~14のいずれか1項記載の固定する工程及び加工する工程を備えた方法で前記積層体の端面を加工する、端面加工フィルムの製造方法。
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