JP7213077B2 - 被覆構造体 - Google Patents
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Description
1.鉄骨と、熱発泡性シートを有する被覆構造体であって、
前記熱発泡性シートは、熱発泡層と、前記熱発泡層の一方の面側に無機繊維織物を有し、
前記無機繊維織物は、経糸及び緯糸の織密度がいずれも10本/25mm以上60本/25mm以下であり、
前記無機繊維織物は、前記熱発泡層に半埋設または全埋設するように設けられたものであり、
前記熱発泡性シートは、前記熱発泡層の前記一方の面が前記鉄骨側に向いて、該鉄骨の周囲を覆う様に設けられていることを特徴とする被覆構造体。
2.構造材の下方に固定されたH型またはI型の鉄骨と、熱発泡性シートを有する被覆構造体であって、
前記熱発泡性シートは、熱発泡層と、前記熱発泡層の一方の面側に無機繊維織物を有し、
前記無機繊維織物は、経糸及び緯糸の織密度がいずれも10本/25mm以上60本/25mm以下であり、
前記無機繊維織物は、前記熱発泡層に半埋設または全埋設するように設けられたものであり、
前記熱発泡性シートは、前記熱発泡層の前記一方の面が前記鉄骨側に向いて、該鉄骨の周囲を覆う様に設けられていることを特徴とする被覆構造体。
3.前記無機繊維織物は、経糸及び緯糸がいずれも20TEX以上であることを特徴とする1.または2.に記載の被覆構造体。
4.前記無機繊維織物は、平織りに製織された無機繊維織物であることを特徴とする1.~3.のいずれかに記載の被覆構造体。
2.H型鉄骨
2a.上フランジ
2b.下フランジ
2c.ウェブ
2d.エッジ部
21.I型鉄骨
21a.上フランジ
21b.下フランジ
21c.ウェブ
21d.エッジ部
3.熱発泡性シート
3a.熱発泡層
3b.無機繊維織物
4.空気層
5.固定部材
6.熱発泡性テープ
A.重なり部
B.突き合わせ部
L.長手方向
図1は、本発明被覆構造体の一例を示す(I)断面図、(II)斜視図である。図1では、構造材1の下方に設けられたH型鉄骨2と、熱発泡性シート3とを有し、構造材1に接した面(上フランジ2a上面)を除くH型鉄骨2の周囲を、熱発泡性シート3が覆う様に設けられ、熱発泡性シート3の両端部が構造材1に固定部材5によって固定されている。これにより、H型鉄骨2の周囲を、空気層4を介して熱発泡性シート3が覆った被膜構造体が得られる。なお、H型鉄骨2の下フランジ2bは、図1(Ia)のように熱発泡性シート3が密着する(接する)ように設けられても、図1(Ib)のように空気層4を介して熱発泡性シート3が覆う様に設けられてもよい。
本発明の構造材1としては、鉄骨が設置可能な公知のものであればよく、建物の床や天井等が挙げられ、好ましくは耐熱性を有するもの、例えば、ALC板、PC板、デッキプレート、デッキプレートコンクリート等が挙げられる。
(I)接触[図4(I)]:無機繊維織物3bと熱発泡層3aが接触した態様、
(II)半埋設[図4(II)]:無機繊維織物3bの熱発泡層3a側の面は埋設、反対側の面は露出した態様、
(III)全埋設[図4(III)]:無機繊維織物3bが熱発泡層3aに埋設した態様、
等が挙げられる。本発明では、上記(II)(III)の場合、炭化断熱層の脱落防止効果をいっそう高めることができ、本発明の効果を十分に発揮することができる。
・型枠内に、熱発泡層3aの構成成分の混合組成物を流し込み、さらに無機繊維織物3bを積層し、乾燥後に脱型する方法、
・熱発泡層3aの構成成分の混合組成物を調製後、無機繊維織物3bに塗付して積層する方法、
・熱発泡層3aの構成成分をニーダー等によって混練した混練物を調製後、当該混練物を無機繊維織物3bに積層し、圧延ローラー等によってシート状に加工する方法、
等が挙げられる。
・熱発泡性シート用混練物1
熱可塑性樹脂(アクリル樹脂)100重量部、メラミン90重量部、ジペンタエリスリトール90重量部、ポリリン酸アンモニウム320重量部、酸化チタン100重量部を主成分とする混合物を温度120℃に設定した加圧ニーダーで混練して熱発泡性シート用混練物1を調整した。
・熱発泡性シート用混練物2
熱可塑性樹脂(アクリル樹脂)100重量部、メラミン90重量部、ジペンタエリスリトール90重量部、ポリリン酸アンモニウム320重量部、酸化チタン100重量部、ガラス繊維(繊維径7μm、繊維長6mm)4重量部を主成分とする混合物を温度120℃に設定した加圧ニーダーで混練して熱発泡性シート用混練物2を調整した。
・無機繊維織物2:ガラス繊維織物、平織り、経糸の織密度:30本/25mm、緯糸の織密度:20本/25mm、経糸の番手:35TEX、緯糸の番手:70TEX
・無機繊維織物3:ガラス繊維織物、からみ織り、経糸の織密度:10×2本/25mm、緯糸の織密度:10本/25mm、経糸の番手:35TEX、緯糸の番手:70TEX
・無機繊維織物4:ガラス繊維織物、からみ織り、経糸の織密度:8×2本/25mm、緯糸の織密度:8本/25mm、経糸の番手:35TEX、緯糸の番手:70TEX
上記7種の熱発泡性シートを使用し、以下の評価を行った。
(評価1)
図2に示すように構造材(床板:ALC板)にH型鉄骨(H400×200×8×13mm、長さ1200mm)を設置した。図2(Ib)(II)に準じて、作製した熱発泡性シート3の無機繊維織物側がH型鉄骨側となるように熱発泡性シート3の一方の端部を固定部材(溶接スタッドピン:固定間隔X=120mm)で溶接して固定し、さらに、H型鉄骨の周囲を熱発泡性シートが覆う様に巻きつけ(熱発泡性シート同士の継ぎ目部分の重なり幅20mm)、熱発泡性シートのもう一方の端部も同様にして固定部材で固定したものを試験体とした。
作製した試験体につき、ISO834の標準加熱曲線に準じて1時間加熱試験を行ない、このときの鉄骨の温度(鋼材温度)を測定し、加熱試験後の炭化層の形状を評価した。各評価基準は以下の通りである。また、結果は表1に示す。
(鋼材温度)
AA:鋼材温度430℃未満
A:430℃以上470℃未満
B:470℃以上500℃未満
C:470℃以上500℃未満
D:550℃以上
(炭化断熱層の形状)
炭化断熱層の形状を目視にて確認した。評価基準は、炭化断熱層の脱落がなく、均一な炭化断熱層を形成したものを「AA」、炭化断熱層が脱落したものを「D」とする5段階評価(優:AA>A>B>C>D:劣)とした。
試験例1において、熱発泡性シートを突き合わせて被覆し、図7に示すようにその突き合わせ部に熱発泡性テープを貼着した以外は、試験例1と同様にして試験体を作成し、ISO834の標準加熱曲線に準じて1時間加熱試験を行った。その結果、炭化断熱層は脱落することなく、ほぼ均一な炭化断熱層が形成され(評価:AA)、優れた耐熱保護性能(評価:AA)を示した。
Claims (4)
- 鉄骨と、熱発泡性シートを有する被覆構造体であって、
前記熱発泡性シートは、熱発泡層と、前記熱発泡層の一方の面側に無機繊維織物を有し、
前記無機繊維織物は、経糸及び緯糸の織密度がいずれも10本/25mm以上60本/25mm以下であり、
前記無機繊維織物は、前記熱発泡層に半埋設または全埋設するように設けられたものであり、
前記熱発泡性シートは、前記熱発泡層の前記一方の面が前記鉄骨側に向いて、該鉄骨の周囲を覆う様に設けられていることを特徴とする被覆構造体。 - 構造材の下方に固定されたH型またはI型の鉄骨と、熱発泡性シートを有する被覆構造体であって、
前記熱発泡性シートは、熱発泡層と、前記熱発泡層の一方の面側に無機繊維織物を有し、
前記無機繊維織物は、経糸及び緯糸の織密度がいずれも10本/25mm以上60本/25mm以下であり、
前記無機繊維織物は、前記熱発泡層に半埋設または全埋設するように設けられたものであり、
前記熱発泡性シートは、前記熱発泡層の前記一方の面が前記鉄骨側に向いて、該鉄骨の周囲を覆う様に設けられていることを特徴とする被覆構造体。 - 前記無機繊維織物は、経糸及び緯糸がいずれも20TEX以上であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の被覆構造体。
- 前記無機繊維織物は、平織りに製織された無機繊維織物であることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の被覆構造体。
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JP2016223203A (ja) | 2015-06-02 | 2016-12-28 | 株式会社エフコンサルタント | 被覆構造体 |
JP2017109428A (ja) | 2015-12-18 | 2017-06-22 | 旭産業株式会社 | 耐火断熱シート |
JP2017159483A (ja) | 2016-03-08 | 2017-09-14 | 平岡織染株式会社 | 不燃性膜材及びその製造方法 |
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