JP7211916B2 - 繰出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は、繰出し容器、特に口紅の繰出し容器に関する。
この種の容器として、外装筒と、
前記外装筒の内部に嵌合され、内周面に螺旋筒を有する螺旋筒と、
螺旋筒の内面に回転可能に嵌合され、螺旋筒の内部から上方へ起立するとともに、縦スリットを有するスリーブ筒と、
前記スリーブ筒内に昇降自在に嵌挿された内容物収容用の収容体とを具備し、
前記外装筒と螺旋筒とは、これら両筒の間に設けた回り止め手段により連係させることで一体的に回転可能な筒状部材に形成され、
かつこの筒状部材に対して前記スリーブ筒を回転可能とし、
前記収容体の外部に付設した係合突子が前記縦スリットを介して前記螺旋溝内へ突入されており、前記スリーブ筒に対して前記筒状部材を回転させる操作により、前記スリーブ筒内で前記収容体を繰り上げ或いは繰り下げることが可能に設けたものが知られている(特許文献1)。
特開2018-186989
特許文献1の容器では、口紅などの内容物を使い切った後に全てを廃棄することを前提としていた。
従って、廃棄によるゴミの量が増え、環境に対する配慮が不足していた。
本発明の目的は、内容物を収納するカートリッジを含み、内容物を使い切った後にカートリッジ以外の部分を再利用できうる繰出し容器を提供することである。
第1の手段は、内周面に第1螺溝部g1を有する筒状の主部材2と、
前記主部材2の下方に配置された基筒部24の内側から、縦スリット36を有するスリーブ筒34を前記主部材2の内部へ起立させ、当該主部材2に取付けられた筒状の副部材22と、
前記スリーブ筒34内に昇降自在に嵌挿された内容物収容用の収容体42と、
を具備し、前記スリーブ筒34に対して前記基筒部24を回転可能とするとともに、この基筒部24と前記主部材2とが一体的に回転するように形成され、
前記基筒部24の内面に前記第1螺溝部g1と連続する第2螺溝部g2を設けて、これら第1螺溝部g1と第2螺溝部g2とで螺旋溝Gを形成し、
前記収容体42の外面に付設した係合突子44を、前記縦スリット36を介して前記螺旋溝G内に突入させてなる繰出し機構Fを用いて、前記スリーブ筒34に対して前記基筒部24及び主部材2を回転させる操作により、前記スリーブ筒34内で前記収容体42を上方側へ繰り出しかつ下方側へ繰り戻すことが可能に形成しており、
前記副部材22及び前記収容体42は、前記主部材2に対して組み付けられた一個のカートリッジ20として形成され、前記係合突子44が前記第2螺溝部g2内に在る状態で、前記主部材2から引き抜きかつ付け替えることが可能に構成された。
本手段では、図1に示すように、内周面に第1螺溝部g1を有する筒状の主部材2に対して筒状の副部材22を取り付けている。
副部材22は、基筒部24の内側から起立する縦スリット36付きのスリーブ筒34を有する。このスリーブ筒34は、前記主部材2内へ挿入され、またこのスリーブ筒34内には内容物収容用の収容体42を昇降可能に嵌挿されている。
そして、この収容体42の繰出し機構Fとして、図3(A)に示す如く、前記主部材2内に設けた第1螺溝部g1と前記基筒部24の内面に設けた第2螺溝部g2とを連続させて螺旋溝Gを形成し、さらに図5(A)に示す如く、前記収容体42の外面に付設した係合突子44が前記縦スリット36を介して前記螺旋溝G内に突入している。
この構造によれば、前記収容体42を、図1に示す如く、基筒部24側へ係合された状態と、図5(A)に示す如く、主部材2側へ係合された状態との間で移動させることができる。
また前記副部材22及び前記収容体42は、前記主部材2に対して組み付けられた一個のカートリッジ20として形成されている。
故に中身を交換したい場合に前記カートリッジ20を前記主部材2から引き抜いて新たなカートリッジ20を付け替えることができ、便利である。
また図5(A)に示すように、前記係合突子44が前記第1螺溝部g1内に在るときには、係合突子44と第1螺溝部g1とのかみ合いにより、前記カートリッジ20が前記主部材2から抜け出せないロック状態となるので使い勝手が良い。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記主部材2の下部と前記基筒部24の上部とを嵌合させて、これら主部材2及び前記基筒部24の嵌合箇所に、前記第1螺溝部g1と前記第2螺溝部g2とを連続させた状態で前記基筒部24を前記主部材2に対して位置決めする位置決め手段Pを形成した。
本手段では、図3(B)に示す前記主部材2の下部(図示例では小外径部S)と前記基筒部の上部(図示例では大内径部L)とを相互に嵌合させている。
また同図に示す如く、これら主部材2及び前記基筒部24の嵌合箇所に、前記第1螺溝部g1と前記第2螺溝部g2とを連続させた状態で前記基筒部24を前記主部材2に対して位置決めする位置決め手段Pを形成している。
この構造によれば、位置決め作業を確実に行うことができ、利便性が高まる。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記位置決め手段Pとして、前記主部材2及び前記基筒部24の嵌合面同士の一方に係合凸部28を、また他方に係合凹部12を、相互にかみ合うように設け、
前記係合凹部12は、前記基筒部24の径方向から見て略ハの字状の一対の凹側部13の間に形成されたテーパ状凹部とし、また前記係合凸部28は、前記凹側部に対応した略ハの字状の側端部29の間に形成されたテーパ状凸部とした。
本手段では、図3(B)に示す如く、前記位置決め手段Pとして、前記主部材2及び前記基筒部24の嵌合面同士の一方に係合凸部28を、また他方に係合凹部12を、相互にかみ合うように設けている。
そして、図3(B)に示すように、前記係合凹部12は、前記基筒部24の径方向から見て略ハの字状の一対の凹側部13の間に形成されたテーパ状凹部とし、また前記係合凸部28は、前記凹側部に対応した略ハの字状の側端部29の間に形成されたテーパ状凸部としている。
この構造によれば、前記基筒部24を主部材2側へ嵌合させる作業の初期段階で前記係合凹部12に対する係合凸部28の位置が周方向に若干ずれていても、前記係合凹部12の一方の凹側部13に沿って前記係合凸部28の対応する側端部29がスライドする。従って、利用者が基筒部24を主部材側へ押し込むだけで、前記係合凸部28が係合凹部12と完全に合致する位置に導かれる。故に位置合わせ作業が容易となる。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ前記基筒部24内に前記スリーブ筒34の下部を回転可能に嵌合させるとともに、
これらスリーブ筒34及び前記基筒部24に、当該スリーブ筒34からの前記基筒部24の抜け出しを防止する抜止め手段Rを形成した。
本手段では、図2(A)及び図2(B)に示す如く、スリーブ筒34及び基筒部24に、当該スリーブ筒34からの前記基筒部24の抜け出しを防止する抜止め手段Rを形成している。
この構造によれば、前記スリーブ筒42が主部材2にロックされた状態で、この主部材2を把持して前記基筒部24を外方へ引っ張ったときに、前記主部材2内にスリーブ筒42を残して基筒部24のみが外れることを防止することができる。
第1の手段に係る発明によれば、主部材2の内側へ、副部材22の基筒部24の内側から縦スリット36付きのスリーブ筒34を起立し、このスリーブ筒内に嵌挿された収容体42の繰出し機構Fとして、前記主部材2内の第1螺溝部g1と前記基筒部24内の第2螺溝部g2とを連続させて螺旋溝Gとし、前記収容体42の係合突子44が縦スリット36を介して前記螺旋溝G内に突入しているから、前記収容体42の係合突子44を前記主部材2と前記基筒部24との間で移動させることができる。
そして前記副部材22及び前記収容体42は、前記主部材2に組み付けられた一個のカートリッジ20としたから、中身を交換したい場合に前記カートリッジ20を主部材2から引き抜いて新たなカートリッジ20を付け替えることができ、便利である。
また収容体42の係合突子44が前記第1螺溝部g1内に在るときには、係合突子44と第1螺溝部g1とのかみ合いにより、ロック状態となるので使い勝手が良い。
第2の手段に係る発明によれば、前記第1螺溝部g1と前記第2螺溝部g2とを連続させた状態で前記基筒部24を前記主部材2に対して位置決めする位置決め手段Pを形成したから、位置決めを確実に行うことができ、利便性が高まる。
第3の手段に係る発明によれば、前記位置決め手段Pとして、前記主部材2及び前記基筒部24の嵌合面同士の一方に係合凸部28を、また他方に係合凹部12を、相互にかみ合うように設け、前記係合凹部12は、前記基筒部24の径方向から見てテーパ状凹部とし、また前記係合凸部28はテーパ状凸部としたから、位置合わせの作業が容易となる。
第4の手段に係る発明によれば、スリーブ筒34及び基筒部24に、当該スリーブ筒34からの前記基筒部24の抜け出しを防止する抜止め手段Rを形成したから、前記ロック状態で前記基筒部24を外方へ引っ張ったときに前記基筒部24のみが外れることを防止することができる。
本発明の実施形態に係る繰出し容器を前方から見た縦断面図である。 図1の容器を側方から見た縦断面図であり、同図(A)は、縦断面の全体図、同図(B)は当該縦断面の一部拡大図である。 図1の容器の主要部(主部材及び基筒部)の構造を示す図であり、同図(A)は、主部材及び基筒部の内面に形成された螺旋溝の構造を示す図、同図(B)は、主部材と基筒部とを分離した状態を示す図である。 図1の容器のカートリッジの断面図である。 図1の容器の使用状態を説明する図であり、同図(A)は、繰出し機構を用いて収容体を上方へ繰り出す状態を、また同図(B)は、カートリッジを交換する状態をそれぞれ示している。 図1の容器を分解して示す図であり、同図(A)は、当該容器のカートリッジ以外の部分の分解図、同図(B)はカートリッジの分解図である。
図1から図6は、本発明の実施形態に係る繰出し容器を示している。この繰出し容器は、本実施形態では、主部材2と、押さえ筒14と、外キャップ16と、副部材22と、収容体42とを具備している。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
なお、前記副部材22と収容体42とは付替え用のカートリッジ20を形成しているが、これについては後述する。
これら各部材は例えば合成樹脂材で形成することができる。
主部材2は、後述の副部材22と同様に、内部に螺溝部を有する筒状の部材である。
主部材2と副部材22とは同軸線上で分離可能に嵌合することができるように形成されている。
本実施形態において、主部材2の下部には、図3(B)に示すように、副部材22との嵌合箇所(図示例では小外径部S)が形成されている。主部材2及び副部材22の嵌合箇所には、第1の回り止め手段Tが形成されている。これに関しては後述する。
本実施形態の主部材2は、図1に示す如く、外周壁4と、主螺旋筒8とで形成されている。もっともその構造は適宜変更することができる。
前記外周壁4は、上下両面開口の円筒体であり、本実施形態においては、その外周面6を操作面として回転操作することができる。
前記外周壁4の上端部4b内には、後述の押さえ筒14が嵌合されている。
また外周壁4の内面の上部には、前記主螺旋筒8の抜け止め用の上向き段部5が形成されている。
前記主螺旋筒8は、前記外周壁4の内側に嵌合されている。
この主螺旋筒8の内面には、主螺旋筒8の下端から上向きに延びる第1螺溝部g1が形成されている。本明細書において、“螺溝”とはネジ溝の如き構造を言う。図示例の第1螺溝部g1は、2条ネジのネジ溝の如く一対の溝として形成されている。もっともこの構造は適宜変更することができ、多条ネジのネジ溝にすることが好ましい。
図示例では、前記主螺旋筒8の上部8bはやや大外径に形成されており、この上部の下側に形成される段差面9を前記上向き段部5に係合させている。
また前記主螺旋筒8の下部8aは、前記外周壁4の下端部4aより下方へ延びている。
前記螺旋筒8の下部8aは、図3(B)に示す如く、前記主部材2の小外径部Sとして、後述の副部材の基筒部24側の大内径部Lと嵌合可能に形成されている。すなわち、小外径部Sの外径は大内径部Lの内径と略同径に形成されている。
螺旋筒8と基筒部24との嵌合箇所には、基筒部24に対して螺旋筒8を回り止めさせる第1回り止め手段Tを設ける。
この第1回り止め手段Tは、螺旋溝8の第1螺合溝g1と基筒部24の内面に形成された後述の第2螺合溝g2との位置合わせ状態を維持するためのものである。具体的には、例えば前記螺旋筒8と基筒部24との嵌合面同士に相互にかみ合う凹凸状の係合手段を設ければよい。
また前記螺旋筒8と外周壁4との間には、図6(A)に示す如く、主螺旋筒8に対して前記外周壁4を回り止めする第2回り止め手段Uを形成するとよい。
第2回り止め手段Uを設けることにより、内容物を繰出し又は繰り戻すときに、後述のスリーブ筒を把持するとともに、外周壁4の外周面6を摘まんで回転させることができる。
図示例では、第2回り止め手段Uとして、図3(A)に示す如く、前記下部8a及び上部8bの間において、前記主螺旋筒8の外周面にローレット状の凹凸面Uに形成している。
押さえ筒14は、図1に示す如く、上下両面開放の縦筒部14aを有し、この縦筒部の外面の上下方向中間部に鍔部14bを周設している。
そして前記縦筒部14aの下半部の外面には前記外周壁4の上端部4bが嵌合されており、また前記鍔部14bの下面には、前記外周壁4の上端面が突き当てられている。
また前記縦筒部14aの上端部からは、後述のスリーブ筒34の外面に接する当接用リブ15が内方突出されている。
図示例の当接用リブ15は、図3(A)に示す如く、前記縦筒部14aの上端部の全周に亘って周設されているが、周方向の複数箇所に間欠的に付設させても良い。
また前記当接用リブ15は、縦筒部14aの上端部に設けなくても良い。
図示例の押さえ筒14は、前記外周壁4とともに回転できるように、外周壁4に嵌合されている。
外キャップ16は、天板16aの外周からキャップ周壁16bを垂下してなる。このキャップ周壁16bの下部は、前記押さえ筒14の縦筒部14aの上部外面に嵌合されている。この構造は適宜変更することができる。
副部材22は、前記主部材2に着脱可能に取り付けられた筒状の部材である。
副部材22の上部には、主部材2との嵌合箇所(図示例では図3(B)に示す大内径部L)を形成している。
本実施形態の副部材22は、図1に示す如く、基筒部24とスリーブ筒34とで形成されている。
前記基筒部24は、前記繰出し容器の下部の外装筒としての役割と、後述の第2螺溝部g2を有する副螺旋筒としての役割とを有する。
この基筒部24は、前記外周壁4の下部に連ねて配置されている。図示例では、これら基筒部24及び外周壁4の外面は面一に形成されている。
本実施形態において、前記基筒部24は、回転操作用の筒周壁26の下端から内向きフランジ32を内方へ突出している。また、この内向きフランジ32の内周部からは、環状の隆起部32aが上方へ突設されている。
前記筒周壁26の上半部26bは、その下半部26aに比べて大内径部Lに形成されている。そしてこの大内径部Lは、前記主螺旋筒8の下部8a(前述の小外径部S)に嵌合されている。この嵌合箇所には後述の回り止め手段U1が形成され、前記基筒部24と主螺旋筒8と外周壁4とがともに回転することを可能としている。
前記筒周壁26の下半部26aの内面には、前記第1螺溝部g1と連続する第2螺溝部g2が設けられている。これら第1螺溝部g1と第2螺溝部g2とで一本の螺旋溝Gが形成されている。これについては、後述する。
また図示例では、前記筒周壁26の下半部26aの内面には、前記第2螺溝部g2の下側に位置させて環状凹部27を周設している。
前記スリーブ筒34は、前記基筒部24とは別体の部材であり、前記筒周壁26の内側から起立されている。
図示例のスリーブ筒34は、前記主螺旋筒8の内面に沿って前記押さえ筒14よりも上方へ延びており、前記外キャップ16内へ突入している。
前記スリーブ筒34には、後述の係合突子44を挿通させるための縦スリット36が形成されている。
図示例では、筒径方向の反対側に一対の縦スリット36を設けているが、その数及び配置は、係合突子44の数及び配置に応じて適宜変更することができる。
これら縦スリット36は、前記スリーブ筒34の下端で下向きに開口されており、当該下端から少なくとも前記第1螺溝部g1の上端と同じかそれ以上の高さまで延びている。
前記スリーブ筒34は、前記主部材2及び基筒部24に対して回転することが可能に形成されている。
図示例では、前記スリーブ筒34の下端部が前記基筒部24内に回転可能に嵌合されている。
前記スリーブ筒34の下端部の外面には、図2(A)に示す如く、前記基筒部24の内面に係止する抜止め突子38が付設されている。
しかしながら、この抜止め突子38は、前記環状凹部27内に嵌入されているため、前記主部材2及び基筒部24に対する前記スリーブ筒34の回転を妨げない。
そして図2(B)に示す如く、これら抜止め突子38及び環状凹部27によって前記スリーブ筒34の抜止め手段Rが構成されている。
図示例では、前記スリーブ筒34の下端部から一対の抜止め突子38を水平方向反対側へ突設しているが、その構造は適宜変更することができる。
収容体42は、口紅などの内容物(図示せず)を収納するための部材であり、中皿の役割を果たすものである。この収容体42は、前記スリーブ筒34の内部に配置されている。
図示例の収容体42は上下両端開放の筒体として形成されているが、その構造は適宜変更することができる。
前記収容体42は、その筒壁の下部の外面から外方へ突出された適当数(図示例では2個)の係合突子44を有する。
この係合突子44は、図1に示すように、前記縦スリット36を介して前記螺旋溝G内に突入されている。そして図5(A)に示す如く、これら係合突子44と縦スリット36と螺旋溝Gとにより、前記収容体42の繰出し機構Fが形成されている。
繰出し機構Fは、前記スリーブ筒34に対して前記基筒部24及び主部材2を正方向へ回転させることにより、前記収容体42を上側へ繰り出し、或いは前記基筒部24及び主部材2を逆方向へ回転させることにより、前記収容体42を下側へ繰り戻す機能を有する。
なお、本明細書においては、収容体42を外側へ移動させるために副部材22を回転させる向きを、“正方向”と、その逆向きを“逆方向”というものとする。
本発明においては、図3(A)に示すように、前記主螺旋筒8の内面に設けられた第1螺溝部g1と、前記筒周壁26の下半部26aの内面に形成された第2螺溝部g2とが、相互に連続するように形成されている。
ここで“連続する”とは、両溝部の幅やピッチを揃えて接続されていることをいう。こうした構造により、第1螺溝部g1及び第2螺溝部g2により、前記係合突子44を螺旋状の軌跡に沿ってガイドする案内溝として、連続した一本の螺旋溝Fが形成されている。
第1螺溝部g1及び第2螺溝部g2の隣接する端部は、図3(A)に示す如く、恰も初めから一体物として形成された一本のネジを切断したかの如く、相互に完全に合致する形状に形成されている。こうすることで、前記係合突子44が第1螺溝部g1及び第2螺溝部g2との間を滑らかに移動することができるからである。
図示例の螺旋溝Fは、2条溝として形成されているが、その構造は適宜変更することができる。第2螺溝部g2は、第1螺溝部g1と同じ数だけ形成する。
螺旋溝Gの幅は、図1に示すように、前記係合突子44の幅に対して係合突子44の円滑な摺動を可能とする程度の余裕代aをとるように設計する。
第2螺溝部g2の長さは、図3(A)に示すように、第1螺溝部g1の長さより短く、すると良く、少なくとも前記係合突子44を前記主部材2側からカートリッジ20側へ移動させることに必要な長さがあれば足りる。
図示例の第2螺溝部g2は、前記螺旋溝Gの1ピッチ分に相当する長さとしている。カートリッジ20の構造はできるだけ簡単に、廉価に製造できるようにすることが好ましいからである。
前記主部材2と副部材22とには、前記第1螺溝部g1及び第2螺溝部g2を連続させるために、前記外周壁4に対する基筒部24の相対的な回転位置を決定する位置決め手段Pを設けることが望ましい。
好適な一実施例として、図3(B)に示す如く、前記位置決め手段Pは、前記主螺旋筒8及び副部材22の嵌合箇所に、第1螺溝部g1及び第2螺溝部g2が連続したときに相互にかみ合う係合凹部12及び係合凸部28を設けることができる。
もっともこの構造は適宜変更することができ、例えば主部材2及び副部材22の適所に、第1螺溝部g1及び第2螺溝部g2が連続したときに相互に完全に合致する目印を設けてもよい。
以下、前記係合凹部及び係合凸部の好適な実施例を説明する。
(1)係合凹部及び係合凸部の配置
本実施形態では、前記主螺旋筒8の下部8aに係合凹部12を、また前記筒周壁26の上半部26bに係合凸部28をそれぞれ形成している。
もっとも前記主螺旋筒8の下部8aに係合凸部を、また前記筒周壁26の上半部26bに係合凹部を設けても構わない。
(2)係合凹部及び係合凸部の形状
前記係合凹部12及び係合凸部28は、前記主部材2の径方向から見て、相互に重なり合う形状とするとよい。
また、好適な図示例では、前記係合凹部12及び係合凸部28を、図3(B)に示すように、径方向から見て、下端側から上端側に向かって幅狭となるテーパ状に形成している。
すなわち、前記係合凹部12の一対の凹側部13は、略ハの字状に形成されており、同様に前記係合凸部28の一対の側端部29も、略ハの字状になっている。
このような構造とすることにより、前記係合凹部12及び係合凸部28の相互の位置が周方向に若干ずれていても、一方の側端部29が対応する凹側部13に当接し、この凹側部13に沿ってスライドすることにより、係合凹部12及び係合凸部28が相互にかみ合う正しい位置関係に導くことができる。
(3)係合凹部の深さ及び係合凸部の厚み
また前記係合凹部12は浅い凹部に形成し、また前記係合凸部28は、係合凹部12の深さと等しい厚みを有するように形成することが好適である。
但し、前記係合凹部12の深さは、前記係合凹部12及び係合凸部28のかみ合い状態を保持できる程度の大きさとする。
本実施形態では、相互にかみ合う凹側部13及び側端部29が前記第1回り止め手段Tとしての役割を果たしている。
すなわち、係合凹部13及び係合凸部28がかみ合った状態において、前記基筒部24に対して前記主部材2を正方向に回転させようとすると、それら係合凹部及び係合凸部の正方向側の凹側部13及び側端部29のかみ合いが邪魔になる。
同様に、前記基筒部24に対して主部材2を逆方向に回転させようとすると、それら係合凹部及び係合凸部の逆方向側の凹側部13及び側端部29のかみ合いが邪魔になる。
これにより、回り止めの機能が発揮される。
もっとも、係合凹部13及び係合凸部28とは別個に第1回り止め手段Tを設けても構わない。
前記副部材22と収容体42とは、前記主部材2に対して一体的に取り外し、又装着することが可能な一個のカートリッジ20として形成されている。
前述の取り外しの条件として、前記係合突子44が前記第2螺溝部g2内に在る非ロック状態であることが必要である。
前記係合突子44が前記第1螺溝部g1内にある場合には、前記主部材2側の第1螺溝部g1とカートリッジ20側の係合突子44とがかみ合うことにより、ロック状態となり、前記主部材2から前記カートリッジ20を取り外すことができない。従って、繰出し容器の使用中に不意にカートリッジ20が脱落することを防止できる。
図4には、新たな付替え用カートリッジ20の一例を示している。作図は省略しているが、前記収容体42の内部には口紅などの内容物が収容されているものとする。そして内容物を保護するために、前記スリーブ筒34の上端に有頂筒状の内キャップ40が嵌合されている。
前記構成において、図1の状態から外キャップ16を外し、前記スリーブ筒34の上部を把持するとともに、前記外周壁4又は基筒部24を摘まんで正方向へ回転させると、前記スリーブ筒34に対して前記基筒部24及び主部材2がともに回転する。
他方、前記収容体42の係合突子44は、前記スリーブ筒34の縦スリット36を介して前記螺旋溝Gに突入されている。従って前記係合突子44は、前記第1螺溝部g1から第2螺溝部g2へ移動しながら、前記縦スリット36内を上昇する。これにより、前記収容体42は、スリーブ筒34内で繰り上げられ、内容物がスリーブ筒34の上端より上方へ露出する。
前記基筒部24を逆方向へ回転させると、前述の動きと逆の動作により、前記収容体42は前記スリーブ筒34を下方へ繰り戻され、図1の状態に戻る。
内容物を使い切った後には、図1に示すように、前記係合突子44が第1螺溝部g1内にある状態で、前記外周壁4を把持するとともに、前記基筒部24を外方へ引っ張ると、図5(B)に示す如く、基筒部24及び収容体42で構成されるカートリッジ20を、前記主部材2から取り外すことができる。
そして図4に示す新たなカートリッジ20から内キャップ40を取り外し、前記主螺旋筒8内へ、新しいカートリッジ20のスリーブ筒34を挿入するとともに、前記基筒部24の上半部26bを前記主螺旋筒8の上部8bへ嵌合させる。そうすると、前記係合凸部28の一方の側端部29が前記係合凹部12の対応する凹側部13に沿ってスライドするために、前記係合凸部28が前記係合凹部12に完全に合致する位置関係に導かれ、前記係合凸部28と係合凹部12とがかみ合う。
また、図5(B)に示す如く、前記係合突子44が第1螺溝部g1内にあるときには、これら係合突子44及び第1螺溝部g1がかみ合っているため、前記カートリッジ20が不意に前記主部材2から脱落することが防止される。
2…主部材 4…外周壁 4a…同下端部 4b…同上端部 5…上向き段部
6…外周面 8…主螺旋筒 8a…同下部 8b…同上部 9…段差面
12…係合凹部 13…凹側部
14…押さえ筒 14a…縦筒部 14b…鍔部 15…当接用リブ
16…外キャップ 16a…天板 16b…キャップ周壁
20…カートリッジ 22…副部材 24…基筒部(副螺旋筒)
26…筒周壁 26a…下半部 26b…上半部 27…環状凹部
28…係合凸部 29…側端部
32…内向きフランジ 32a…隆起部
34…スリーブ筒 36…縦スリット 38…抜止め突子
40…内キャップ(充填用キャップ) 42…収容体 44…係合突子
a…余裕代 F…繰出し機構 G…螺旋溝 g1…第1螺溝部 g2…第2螺溝部
L…大内径部 P…位置決め手段 R…抜止め手段 S…小外径部
T…第1回止め手段 U…第2回止め手段(凹凸面)

Claims (4)

  1. 内周面に第1螺溝部(g1)を有する筒状の主部材(2)と、
    前記主部材(2)の下方に配置された基筒部(24)の内側から、縦スリット(36)を有するスリーブ筒(34)を前記主部材(2)の内部へ起立させ、当該主部材(2)に取付けられた筒状の副部材(22)と、
    前記スリーブ筒(34)内に昇降自在に嵌挿された内容物収容用の収容体(42)と、
    を具備し、前記スリーブ筒(34)に対して前記基筒部(24)を回転可能とするとともに、この基筒部(24)と前記主部材(2)とが一体的に回転するように形成され、
    前記基筒部(24)の内面に前記第1螺溝部(g1)と連続する第2螺溝部(g2)を設けて、これら第1螺溝部(g1)と第2螺溝部(g2)とで螺旋溝(G)を形成し、
    前記収容体(42)の外面に付設した係合突子(44)を、前記縦スリット(36)を介して前記螺旋溝(G)内に突入させてなる繰出し機構(F)を用いて、前記スリーブ筒(34)に対して前記基筒部(24)及び主部材(2)を回転させる操作により、前記スリーブ筒(34)内で前記収容体(42)を上方側へ繰り出しかつ下方側へ繰り戻すことが可能に形成しており、
    前記副部材(22)及び前記収容体(42)は、前記主部材(2)に対して組み付けられた一個のカートリッジ(20)として形成され、前記係合突子(44)が前記第2螺溝部(g2)内に在る状態で、前記主部材(2)から引き抜きかつ付け替えることが可能に構成されたことを特徴とする、繰出し容器。
  2. 前記主部材(2)の下部と前記基筒部(24)の上部とを嵌合させて、
    これら主部材(2)及び前記基筒部(24)の嵌合箇所に、前記第1螺溝部(g1)と前記第2螺溝部(g2)とを連続させた状態で前記基筒部(24)を前記主部材(2)に対して位置決めする位置決め手段(P)を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の繰出し容器。
  3. 前記位置決め手段(P)として、前記主部材(2)及び前記基筒部(24)の嵌合面同士の一方に係合凸部(28)を、また他方に係合凹部(12)を、相互にかみ合うように設け、
    前記係合凹部(12)は、前記基筒部(24)の径方向から見て略ハの字状の一対の凹側部(13)の間に形成されたテーパ状凹部とし、また前記係合凸部(28)は、前記凹側部に対応した略ハの字状の側端部(29)の間に形成されたテーパ状凸部としたことを特徴とする、請求項2に記載の繰出し容器。
  4. 前記基筒部(24)内に前記スリーブ筒(34)の下部を回転可能に嵌合させるとともに、
    これらスリーブ筒(34)及び前記基筒部(24)に、当該スリーブ筒(34)からの前記基筒部(24)の抜け出しを防止する抜止め手段(R)を形成したことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の繰出し容器。
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