JP3032640U - 内容物の残りを生じないようにした繰り出し容器 - Google Patents

内容物の残りを生じないようにした繰り出し容器

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JP3032640U
JP3032640U JP1996007175U JP717596U JP3032640U JP 3032640 U JP3032640 U JP 3032640U JP 1996007175 U JP1996007175 U JP 1996007175U JP 717596 U JP717596 U JP 717596U JP 3032640 U JP3032640 U JP 3032640U
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貴紀 村上
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大澤 政次郎
貴紀 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰出し容器から昇降する収容筒内の固形糊、
口紅等の内容物を残らず使い、無駄を省き且つ収容筒を
交換可能にし容器の再利用を計る事を課題とする。 【解決手段】 基筒1に握筒2と底壁3を廻動自在に嵌
合し、基筒の内側に中筒5を螺合し、中筒内に中筒と共
に昇降する芯体6を嵌合し、芯体内の下半部に長手方向
に穿設した角長孔6aに、底壁から突設した誘導角柱3
aを嵌挿し、中筒の上方に配設した収容筒7、収容筒の
下部周縁に環体7bを設け、環体に芯体の先部6cを螺
合し、収容筒内に摺動自在に嵌合した押出板8を芯体の
上端部に着脱自在に嵌着する。基筒を正転させた時に握
筒から収容筒が突出し、底壁を逆転させた時に底壁と共
に芯体が逆転し、環体と共に収容筒が下降し、収容筒内
の押出板と内容物が収容筒及び握筒から外部に露出す
る。内容物がなくなった時は芯体から環体を螺脱させて
収容筒を外し交換する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、文房具・化粧用具・家庭用品の分野で利用する内容物の残りを生じ ないようにした繰り出し容器に関する考案である。
【0002】
【従来の技術】
従来、小型の外筒容器内に底筒を廻転自在に螺合し、外筒内に底筒の廻動と連 動して進退する収容部を設け、この収容部内に半固形のり、半粘性の接着剤や棒 状の口紅等を収容し、外筒を一方の手の指で押さえ持ち、底筒を他方の手で回転 させると、収容部に入っている内容物が上昇して繰り出されて来て、その突出し た部分を使用する構造の繰り出し容器があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
併し、反復使用して内容物が減って来た場合でも、収容部が外筒より出てしま うことはなく外筒内に残っているため、収容部内に内容物が未だ残って居り、内 容物を最終部分まで使い切れることなく一部分が収容部内に残らざるを得ない構 造となって居り、内容物を容器と共に廃棄してしまって、資源を浪費するか或い は内容物を収容部からほじ繰り出して使用するという煩わしさがあった。 本考案は、基筒と握り筒とから成る外筒部分内に中筒を進退自在に設け、更に この中筒内に内容物を収容する収容筒を進退自在に設け、中筒に対して外筒を正 転させて一旦収容筒を繰り出し、次に外筒の底部を逆転させて収容筒内の押出板 を前進させて内容物を最後まで繰りだすようにして内容物を残すことなく使い切 れるようにし、また収容筒のみを交換補充可能にし、容器を廃棄せずに再使用し 資源の無駄をなくすることを目的とした考案である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、基筒(1)の上部に握筒(2)を、また基筒(1)の下部に底壁( 3)を夫々廻動自在に嵌合し、握筒(2)の上側開口に蓋(4)を嵌脱自在に嵌 合し、前記基筒(1)の内周面と、基筒(1)に内装する中筒(5)の下半部の 外周面とに、基筒(1)を正回転させた場合に中筒(5)が上昇するような旋回 方向のネジ溝(1a)と螺条溝(5a)を夫々刻設しで基筒(1)に中筒(5) を螺合し、更にこの中筒(5)内に中筒(5)と共に昇降する芯体(6)を嵌合 し、芯体(6)の下半部に穿設した角長孔(6a)に、底壁(3)から突設した 誘導角柱(3a)を嵌挿し、中筒(5)の上方に握筒(2)内に於いて中筒(5 )に対して昇降可能な収容筒(7)を配設し、この収容筒(7)の下部周縁に形 成した支持片(7a)(7a)を介して収容筒(7)の下方に環体(7b)を設 け、この環体(7b)の内周面と前記芯体(6)の上半部の外周面とに、底壁( 3)を逆回転させた時に、環体(7b)が収容筒(7)と共に昇降するような旋 回方向の螺合溝(7c)と螺子溝(6b)を夫々刻設して、環体(7b)に芯体 (6)の先部(6c)を螺合し、収容筒(7)内に昇降自在に嵌合した押出板( 8)の底面に嵌合溝(8b)を設け、この嵌合溝(8b)に芯体(6)の上端部 (6d)を着脱自在に嵌着し、底面の周縁に設けた係合溝(8c)に中筒(5) の上端縁(5f)を着脱自在に嵌着して成るものである。
【0005】
【実施例】
本考案の実施例は図2・図3に示すように、基筒(1)の上部及び下部の夫々 の周縁には基筒上縁(1b)及び基筒下縁(1c)を夫々突設する。基筒(1) の内壁には、握筒(2)を持って基筒(1)を正回転させた場合に、基筒(1) 内に螺合した中筒(5)を上昇させることが出来る施回方向のネジ溝(1a)を 刻設する。 底壁(3)の上面周縁には、前記基筒下縁(1c)を嵌合できる受溝(3b) を穿設し、上面の中央には誘導角柱(3a)を植設する(図2・図4)。そして 、前記基筒下縁(1c)を底壁(3)の受溝(3b)に嵌合し、前記基筒(1) の下部に底壁(3)を廻動自在に配設する(図2・図3)。
【0006】 基筒(1)の上部に配設する握筒(2)には、その下部周縁に内側周縁を削っ て基筒上縁(1b)と摺接する握筒下縁(2b)を形成すると共に上部周縁に外 側周縁を削って握筒上縁(2a)を形成し、内側の中間の周縁には案内突縁(2 c)を形成すると共にこの案内突縁(2c)には後述する中筒(5)の鍔縁(5 b)(5b)が摺動する切欠部(2d)(2d)を切欠形成する(図3・図5) そして、この握筒下縁(2b)の内側を基筒上縁(1b)の外側に接合し、基 筒(1)の上部に握筒(2)を廻動自在に配設する(図3)。
【0007】 蓋(4)は周縁に蓋側縁(4a)を延設し、この蓋側縁(4a)の内側を握筒 上縁(2a)の外周面に接合させ、蓋(4)を握筒(2)の上部に廻動自在に配 設する。 中筒(5)の中間周縁には受止縁(5c)を周設し、下半外周には基筒(1)の 前記ネジ溝(1a)に螺合する螺条溝(5a)を刻設する。これらのネジ溝(1 a)及び螺条溝(5a)は、握筒(2)を持って基筒(1)を回した場合、中筒 (5)が上昇し収容筒(7)を握筒(2)より突出させることができる旋回方向 に形成する。また、中筒(5)の上半外周の左右には長手方向に鍔縁(5b)( 5b)を突設すると共に中筒(5)の軸心(O)を中心として前記鍔縁(5b) (5b)と直角を成す位置に於いて長手方向に案内用の長孔(5d)(5d)を 穿設し、、更に中筒(5)の上端縁(5f)の一側と他側とを夫々斜めに切除し て案内用の傾斜縁(5e)(5e)を形成する(図2・図5・図8・図9)。そ して、上端縁(5f)の他の部分は後述する押出板(8)の係合溝(8c)(8 c)に着脱自在に嵌着する。
【0008】 芯体(6)は図3に示したように、下半部を中筒(5)内に嵌合し、芯体(6 )の中心部分には、前記底壁(3)に植設した誘導角柱(3a)を嵌挿出来る案 内用の角長孔(6a)を長手方向に穿設し、更に芯体(6)の上半部は下半部よ り小径に形成し、外周面に螺子溝(6b)を刻設する。この螺子溝(6b)は握 筒(2)内の上部に内装する収容筒(7)の下部に設けた環体(7b)の螺合溝 (7c)に螺合するもので、前記ネジ溝(1a)及び螺条溝(5a)とは逆の旋 回方向に刻設し、底壁(3)と共に誘導角柱(3a)を逆転させた場合、誘導角 柱(3a)を角長孔(6a)に嵌挿してある芯体(6)が連動して逆転し、芯体 (6)の先部(6c)に螺合してある環体(7b)が収容筒(7)と共に下降す るように形成する(図11・図12)。そして、芯体(6)の先部(6c)は後 述する押出板(8)の嵌合溝(8b)(8b)に着脱自在に嵌着する(図9)。
【0009】 収容筒(7)は図2・図3・図6・図9に示したように、下端部に下内周縁( 7d)を形成し、この下内周縁(7d)の左右には、前記中筒(5)の外側に上 下方向にもうけた鍔縁(5b)(5b)を摺動出来る凹部(7e)(7e)を形 成し、中筒(5)の軸芯(O)を中心として直角の位置に於いて昇降する前記中 筒(5)の長孔(5d)(5d)を案内する支持片(7a)(7a)を一側と他 側に突設する。そして、これらの支持片(7a)(7a)の先部に、螺合溝(7 c)を内周に刻設した環体(7b)を支持させる(図3)。 更に、収容筒(7)の内壁(7f)に上下方向に複数の突縁(7g)を設ける 。これらの突縁(7g)は収容筒(7)内の内容物(9)の昇降を案内したり昇 降する際の形崩れを防止するためのもので、前記収容筒(7)の下内周縁(7d )に設けた支持片(7a)(7a)及び凹部(7e)(7e)と重ならない位置 関係に設ける。
【0010】 押出板(8)は図9に示したように、中筒(5)の前端縁(5f)に当接し且 つ収容筒(7)の内径に相当する口径の大きさのもので、周縁には前記収容筒( 7)内の複数の突縁(7g)を摺動出来る切欠部(8a)を形成する。底壁(3 )と共に芯体(6)が逆転するのに伴って、環体(7b)と共に収容筒(7)が 下降出来るように嵌合してある。更に、押出板(8)の底面の中央附近には、芯 体(6)の上端部(6d)をしっかりと押え挟み込む嵌合溝(8b)に穿設し、 この嵌合溝(8b)に芯体(6)の上端部(6d)を着脱自在に嵌着する。また 押出板(8)の底面の周縁には、中筒(5)の上端縁(5f)をしっかりと押え 挟み込む係合溝(8c)を形成し、この係合溝(8c)に中筒(5)の上端縁( 5f)を着脱自在に嵌着する。
【0011】 前記芯体(6)と収容筒(7)とは、支持片(7a)(7a)を介して収容筒 (7)に設けた環体(7b)に対する芯体(6)の先部(6c)との螺着によっ て連結して居り、また中筒(5)と収容筒(7)とは、収容筒(7)内の押出板 (8)の底面の係合溝(8b)に中筒(5)の上端縁(5f)を嵌着したことに よって中筒(5)と芯体(6)と収容筒(7)とは一体的に形成されていること となる。
【0012】
【考案の作用】
本考案を使用する場合を図9乃至図12について説明する。説明文中、「正回 転」は時計方向の回転を意味し、「逆回転」とは反対方向の回転を意味するもの とする。 蓋(4)を外し握筒(2)を一方の手の指で挟み持ち、静止させた状態で、他 方の手の指先で基筒(1)を底壁(3)と共に正回転(時計方向回転)させる。 この際、中筒(5)の鍔縁(5b)(5b)が握筒(2)内の案内突縁(2c) の切欠部(2d)(2d)に嵌合しているため(図3,CC線断面図・図5)、 中筒(5)は握筒(2)と同様に回転することはない。併し、基筒(1)の正回 転を続けることによって、中筒(5)の螺糸溝(5a)が基筒(1)の内壁のネ ジ溝(1a)に旋回誘導されるため、中筒(5)の鍔縁(5b)(5b)が握筒 (2)内の案内突縁(2c)(2c)の 切欠部(2d)(2d)に摺接しなが ら中筒(5)が上昇する。
【0013】 此の際、中筒(5)の上端縁(5f)を係合溝(8c)に嵌着してある押出板 (8)にも押し上げ力が働く。そして、この押出板(8)の底面の嵌合溝(8b )には、芯体(6)の上端部(6d)(6d)を嵌着して両者が連結されて居る 。また、前記押出板(8)を嵌合してある収容筒(7)は、収容筒(7)に設け た環体(7b)に芯体(6)の先部(6c)を螺合してあって芯体(6)と連結 されているので、押出板(8)と芯体(6)と収容筒(7)の三者は一体的に連 結されて居ることとなる。従って、中筒(5)の上昇に伴って、押出板(8)と 芯体(6)と収容筒(7)は同時に上昇し、収容筒(7)が握筒(2)の開口よ り突出する(図10)。
【0014】 次に、基筒(1)を持ち、他方の手で支持した底壁(3)を、基筒(1)を正 回転させたのとは反対に逆回転(反時計方向回転)させると、底壁(3)に植設 した誘導角柱(3a)も共に逆回転する、。誘導角柱(3a)と角長孔(6a) は、両者の長手方向と交叉する方向の断面が角形に形成してあるため、誘導角柱 (3a)は空回りすることなく、誘導角柱(3a)の逆回転は芯体(6)に伝わ り、芯体(6)も底壁(3)と共に逆回転する。
【0015】 芯体(6)の上半部の螺子溝(6b)と収容筒(7)の後部に設けた環体(7 b)内面の螺合溝(7c)との旋回方向は、基筒(1)のネジ溝(1a)と中筒 (5)の螺条溝(5a)の旋面方向と逆方向に刻設してあり、而も収容筒(7) の下内周縁(7d)に形成した凹部(7e)に中筒(5)の鍔縁(5b)(5b )が嵌合して居り、更にこの鍔縁(5b)(5b)は手に持って静止状態にある 握筒(2)内の案内突縁(2c)(2c)の切欠部(2d)(2d)に係合して いるので、中筒(5)と収容筒(7)と環体(7b)は正逆何れにも回転しない 。このため、底壁(3)と共に芯体(6)の逆回転を続けると、環体(7b)は 芯体(6)に沿って下降する。これに伴って、環体(7b)を設けてある収容筒 (7)も同時に下降する。この際、収容筒(7)の支持片(7a)(7a)は中 筒(5)の長孔(5d)(5d)に案内され、また収容筒(7)の下部周縁(7 d)の凹部(7e)(7e)は中筒(5)の鍔縁(5b)(5b)に案内される 。収容筒(7)の下降につれて芯体(6)に嵌着してある押出板(8)が相対的 に収容筒(7)内を上昇したのと同様の状態となり(図11)、押出板(8)の 上部にある内容物(9)が収容筒(7)内の複数の突縁(7g)(7g)(7g )(7g)に沿って形崩れすることなく、底壁(3)の逆回転の回転量に従って 収容筒(7)から順次押しだされる。
【0016】 内容物(9)の適量が収容筒(7)から押し出された状態で、握筒(2)或い は基筒(1)を把握部として利用し、内容物(9)が糊であれば被貼着面に摺り つけ、内容物(9)が口紅であれば唇に塗る。内容物(9)がパステル、クレヨ ン、消しゴム、半固形状の靴墨或いはワックスの場合も握筒(2)或いは基筒( 1)を把持部分として利用して使用する。
【0017】 内容物(9)の押出量は底壁(3)即ち芯体(6)の逆回転量並びにそれに伴 う環体(7)及び収容筒(7)が下降する長さによって調整する。そして、底壁 (3)の逆回転を続けて押出板(8)を 収容筒(7)の開口周縁まで押出すこ とによって内容物(9)は残すことなく押し出される(図12)。
【0018】 内容物(9)を使用した後は、握筒(2)を持ち、他の手で基筒(1)を前記 とは逆に回転すると、握っている握筒(2)内の案内突縁(2c)の切欠部(2 d)(2d)に中筒(5)の鍔縁(5b)(5b)が嵌合しているので静止して いる握筒(2)と同様に中筒(5)も回転することはない。そして、基筒(1) のネジ溝(1a)と中筒(5)の螺条溝(5a)とが螺合しているので、基筒( 1)の逆回転の継続によって、中筒(5)は押出板(8)・収容筒(7)・環体 (7b)・芯体(6)と共に下降する。 この際、芯体(6)内の角長孔(6a)が底壁(3)の誘導角柱(3a)に案 内されるので、下降中の芯体(6)の左右の揺動は防止される。中筒(5)の下 端周縁が底壁(3)の上面に接するまで下降すると、収容筒(7)も握筒(2) 内に収納されるので、握筒(2)の開口に蓋(4)を嵌合する。
【0019】 内容物(9)が無くなった場合には、収容筒(7)の開口に表れてきている中 筒(5)の上端縁(5f)及び芯体(6)の上端部(6d)から押出板(8)の 嵌合溝(8d)及び係合溝(8e)を外した後、収容筒(7)を挟み持って正回 転させるか、これに合わせて底壁(3)を正回転させて環体(7b)と共に収容 筒(7)を芯体(6)から外し、次に押出板(8)と共に内容物(9)が充填さ れている収容筒(7)と交換して、収容筒(7)の支持片(7a)(7a)の下 縁を中筒(5)の上端縁(5f)(5f)に接触させた後、収容筒(7)を多少 廻すと、支持片(7a)(7a)の下縁が上端縁(5f)(5f)に続く傾斜縁 (5e)(5e)に案内されて更に多少廻り、やがて支持片(7a)(7a)が 中筒(5)の長孔(5d)(5d)に嵌合される。この状態で収容筒(7)の環 体(7b)を芯体(6)の先部(6c)に螺合させると共に収容筒(7)の上部 の開口縁を指で押えたまゝ底壁(3)を逆回転させて芯体(6)を上昇させ、芯 体(6)の上端部(6d)を嵌合溝(8b)に押しつける。また、基筒(1)を 正回転させて中筒(5)の上端縁(5f)を上昇させ、係合溝(8c)に押しつ ける。そして、押出板(8)の嵌合溝(8d)に芯体(6)の上端部(6d)を 、また中筒(5)の上端縁(5f)を係合溝(8d)に夫々嵌着固定して交換を 終了し、蓋(4)を握筒(2)に嵌合する。
【0020】
【考案の効果】
依って本考案によれば、握筒を持って基筒を正転させれば収容筒が繰り出され 、次に底壁を逆転させると収容筒が下降することによって相対的に押出板が上昇 したのと同じ状態となって収容筒内の内容物が順次押し出されて内容物を使用に 供することが出来る。そして、底壁の逆転を続け収容筒を更に下降させると、押 出板が収容筒の開口縁まで移動して来たのと同じに作用し、押出板上にある内容 物を最後まで使い切る事が出来、従来のように内容物が残ったまゝ使用出来なく なるという無駄や、残った内容物を別の用具で収容筒内からほじくり出すという 煩わしさもない。また、内容物を使い切った場合には、収容筒を外し新しい収容 筒を握筒内に嵌合して芯体及び中筒に取り付けて握筒や基筒等を再利用出来るの で、内容物が残ったまゝ総てを廃棄してしまうと言うような資源の浪費を無くし 、ゴミの減量化にも役立つものである。更に、中筒に対して収容筒を昇降させる 際には、収容筒の支持片が中筒の長孔に案内されて昇降するようにしたので、収 容筒の昇降は揺動したり、がたつくことなく円滑に行うことが出来る。そして、 収容筒や内容物の繰り出しの操作も簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の外形の斜視図である。
【図2】分解斜視図である。
【図3】図1のAA線縦断正面図である。
【図4】図3のBB線断面図である。
【図5】図3のCC線断面図である。
【図6】図3のDD線断面図である。
【図7】図1のAA線縦断側面図である。
【図8】図1のAA線において蓋・握筒・基筒・底壁を
断面とし、収容筒・中筒を表した一部破裁図である。
【図9】図7に於ける中筒と芯体と収容筒と押出板との
連繋構造を示した拡大断面図である。
【図10】握筒を握って基筒を正転させ、収容筒を突出
させた状態を示した断面図である。
【図11】基筒を更に正転させて押出板を変位させ内容
物を押し出した状態を示した断面図である。
【図12】底壁を逆転させて押出板を更に変位させ、内
容物を出し切って使い終った状態を示した断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基筒 3b 受溝 1a ネジ溝 4 蓋 1b 基筒上縁 4a 蓋側縁 1c 基筒下縁 5 中筒 2 握筒 5a 螺条溝 2a 握筒上縁 5b 鍔縁 2b 握筒下縁 5c 受止縁 2c 案内突縁 5d 長孔 2d 切欠部 5e 傾斜縁 3 底壁 5f 上端縁 3a 誘導角柱 6 芯体 6a 角長孔 7f 内壁 6b 螺子溝 7g 突縁 6c 先部 8 押出板 6d 上端部 8a 切欠部 7 収容筒 8b 嵌合溝 7a 支持片 8c 係合溝 7b 環体 9 内容物 7c 螺合溝 7d 下内周縁 O 軸心 7e 凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基筒(1)の上部に握筒(2)を、また
    基筒(1)の下部に底壁(3)を夫々廻動自在に嵌合
    し、握筒(2)の上側開口に蓋(4)を嵌脱自在に嵌合
    し、前記基筒(1)の内周面と、基筒(1)に内装する
    中筒(5)の下半部の外周面とに、基筒(1)を正回転
    させた場合に中筒(5)が上昇するような旋回方向のネ
    ジ溝(1a)と螺条溝(5a)を夫々刻設して基筒
    (1)に中筒(5)を螺合し、更にこの中筒(5)内に
    中筒(5)と共に昇降する芯体(6)を嵌合し、芯体
    (6)の下半部に穿設した角長孔(6a)に、底壁
    (3)から突設した誘導角柱(3a)を嵌挿し、中筒
    (5)の上方に握筒(2)内に於いて中筒(5)に対し
    て昇降可能な収容筒(7)を配設し、この収容筒(7)
    の下部周縁に形成した支持片(7a)(7a)を介して
    収容筒(7)の下方に環体(7b)を設け、この環体
    (7b)の内周面と前記芯体(6)の上半部の外周面と
    に、底壁(3)を逆回転させた時に、環体(7b)が収
    容筒(7)と共に昇降するような旋回方向の螺合溝(7
    c)と螺子溝(6b)を夫々刻設して、環体(7b)に
    芯体(6)の先部(6c)を螺合し、収容筒(7)内に
    昇降自在に嵌合した押出板(8)の底面に嵌合溝(8
    b)を設け、この嵌合溝(8b)に芯体(6)の上端部
    (6d)を着脱自在に嵌着し、底面の周縁に設けた係合
    溝(8c)に中筒(5)の上端縁(5f)を着脱自在に
    嵌着したことを特徴とする内容物の残りを生じないよう
    にした繰り出し容器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10315691A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Tombow Pencil Co Ltd 固形糊容器
JP2018121822A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社吉野工業所 塗布容器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10315691A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Tombow Pencil Co Ltd 固形糊容器
JP2018121822A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 株式会社吉野工業所 塗布容器

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