JP7335135B2 - 繰出し容器 - Google Patents
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Description
前記外装筒の内部に嵌合され、内周面に螺旋溝を有する螺旋筒と、
螺旋筒の内面に回転可能に嵌合され、螺旋筒の内部から起立するとともに、縦スリットを有するスリーブ筒と、
前記スリーブ筒内に昇降自在に嵌挿された内容物収容用の収容体とを具備し、
前記外装筒と螺旋筒とは、これら両筒の間に設けられた回り止め手段により連係させることで一体的に回転可能な筒状部材に形成され、
かつこの筒状部材に対して前記スリーブ筒を回転可能とし、
前記収容体の外部に付設した係合突子が前記縦スリットを介して前記螺旋溝内へ突入されており、前記スリーブ筒に対して前記筒状部材を回転させる操作により、前記スリーブ筒内で前記収容体を繰り上げ或いは繰り下げることが可能に設けたものが知られている(特許文献1)。
従って、廃棄によるゴミの量が増え、環境に対する配慮が不足していた。
前記主部材2の下方に配置された基筒部24の内側から、縦スリット44を有するスリーブ筒42を前記主部材2の内部へ起立させてなり、当該主部材2に取り付けられた筒状の副部材22と、
前記スリーブ筒42内に昇降可能に嵌挿された内容物収容用の収容体60と、
を具備し、前記スリーブ筒42に対して前記基筒部24を回転可能とするとともに、前記主部材2に前記副部材22が組み付けられた状態で、前記基筒部24と前記主部材2とが一体的に回転するように形成されており、
前記収容体60の外側に付設した係合突子62を、前記縦スリット44を介して前記螺旋溝8内に突入させてなる繰出し機構Fを用いて、前記スリーブ筒42に対して前記基筒部24及び前記主部材2を回転させる操作により、前記スリーブ筒42内で前記収容体60を上方側へ繰り出しかつ下方側へ繰り戻すことが可能に形成しており、
前記螺旋溝8の下端を、当該螺旋溝に対する前記係合突子62の出入り口である開放端部8aに形成しており、
前記副部材22及び前記収容体60は、前記主部材2に対して組み付けられた一個のカートリッジ20として形成され、前記主部材2から引き抜きかつ付け替えることが可能に構成した繰出し容器において、
前記主部材2は、前記基筒部24内に嵌合させた脚筒部6aを有しており、
前記基筒部24の内側に、前記脚筒部6aの下端面7に沿って、前記係合突子62との当接用の上向きの当接段部30が周設されており、
この当接段部30の上面32及び前記脚筒部6aの下端面7を、これら両面に前記係合突子62が挟持された状態で当該係合突子62の周方向への摺動を可能とする平坦かつ水平な案内面とした。
具体的には、副部材22は、主部材2の下方に配置された基筒部24の内側から、縦スリット44を有するスリーブ筒42を前記主部材2の内部へ起立させてなり、当該主部材2に取り付けられている。前記基筒部24と主部材2とは、図1に示す如く主部材2に副部材22が組み付けられた状態において、一体的に回転するように設ける。
また、収容体60は、前記スリーブ筒42内に昇降可能に嵌挿されている。
この構造によれば、中身を交換したいときに前記カートリッジ20を主部材2から引き抜いて新たなカートリッジ20を付け替えることができて、便利である。
また本手段では、図2(A)に示すように、前記主部材2の内面に形成した螺旋溝8の下端を開放端部8aとしている。
そしてこの開放端部8aより、収容体60の外側に付設した係合突子62を挿入するようにしている。
また本手段では、図1に示す如く、前記主部材2は、前記副部材22が組み付けられた状態で前記基筒部24内に嵌合させた脚筒部6aを有しており、この脚筒部6aの下端面7に沿って、前記基筒部24の内側に環状かつ上向きの当接段部30を形成している。
それら当接段部30の上面32及び脚筒部6aの下端面7は、平坦な水平面である。
この構造とした理由は、カートリッジの付け替え作業の途中で、図2(A)の如く、当接段部30の上面32及び脚筒部6aの下端面7の間で係合突子62が挟持させた状態で、それら両面を案内面として、係合突子62が周方向へ摺動できるようにするためである。
この構造によれば、カートリッジの付け替え作業の際に前記係合突子62を前記螺旋溝8の開放端部8aに案内することが容易である。
故に交換用のカートリッジ20を主部材2側へ簡単かつ確実に組み付けることができる。
なお、前述の第1の手段において前記基筒部24と主部材2とは一体的に回転する旨を説明したが、それは、主部材2に副部材22が組み付けられた状態での作用である。
組み付けが完了する前に、脚筒部6aの下部のみを基筒部24内に挿入した状態では、基筒部24は脚筒部6aに対して回転可能である。
この位置合わせ手段Pにより、前記脚筒部6aに対して前記基筒部24を位置合わせすることが可能であり、従って、前記交換用のカートリッジ20の主部材2への組み付けを容易に行うことができる。
この切り欠き46と前記係合突子62とは、スリーブ筒42の回転操作によりかみ合せることが可能である。
この構造によれば、前記切り欠き46と前記係合突子62のかみ合いにより、前記主部材2に対してスリーブ筒42を下降させると、副部材22と共に収容体60を外方へ引き出すことができる。
故に、前記主部材2からのカートリッジ20の取り外しを確実に行うことができる。
この構造によれば、カートリッジ20が主部材2から不意に脱落することを防止できる。
また第1の手段に係る発明によれば、前記基筒部24内に嵌合させた脚筒部6aの下端面7に沿って、前記基筒部24の内側に上向きの当接段部30を形成し、当接段部30の上面32及び脚筒部6aの下端面7に前記係合突子62が挟持された状態で係合突子62の周方向への摺動を可能としたから、カートリッジの付け替え作業の際に前記係合突子62を前記螺旋溝8の開放端部8aに案内することが容易である。
第2の手段に係る発明によれば、前記脚筒部6aの外面と前記基筒部24の内面との一方に係合凸部38を、他方に、係合凸部38とかみ合う係合凹部10をそれぞれ設けてなる位置合わせ手段Pを設けたから、前記交換用のカートリッジ20の主部材2への組み付けを容易に行うことができる。
第3の手段に係る発明によれば、前記縦スリット44の下端部から周方向一方に延びる切り欠き46を形成し、この切り欠き46と前記係合突子62とを、スリーブ筒42の回転操作によりかみ合せることが可能に形成したので、主部材2からのカートリッジ20の取り外しを確実に行うことができる。
第5の手段に係る発明によれば、前記主部材2の下部と基筒部24の上部とを嵌合させ、この嵌合箇所に、主部材2からの基筒部24の不意の抜け出しを規制する基筒部抜止め手段Sを設けたから、不意に主部材2からカートリッジ20が脱落することを防止できる。
この繰出し容器は、図1に示すように、主部材2と、押さえ筒14と、外キャップ16と、副部材22と、収容体60とを具備している。もっともこれらの構造は、適宜変更することができる。
なお、前記副部材22と収容体60とは付替え用のカートリッジ20を形成しているが、これらについては、後述する。
これら各部材は例えば合成樹脂材で形成することができる。
主部材2と後述の副部材22とは同軸線上で分離可能に嵌合することができるように形成されている。
本実施形態において、主部材2の下部には、図1に示す小外径部SD(図示例では後述の脚筒部6a)が形成され、この小外径部を、副部材22の上部に形成した大内径部LD(図示例では後述の筒周壁26の上半部26b)と嵌合することが可能に形成している。主部材2及び副部材22の嵌合箇所には、回り止め手段が形成されている。これについては後述する。
本実施形態の主部材2は、図1に示すように、外周壁4と、螺旋筒6とで形成されている。もっともその構造は適宜変更することができる。
前記外周壁4の上端部4b内には、後述の押さえ筒14が嵌合されている。
また外周壁4の内面の上部には、前記螺旋筒6を係止させるための上向き段部5が形成されている。
この螺旋筒6の内面には、螺旋筒6の下端から上向きに延びる螺旋溝8が形成されている。図2(A)に点線で示すように、この螺旋溝8の下端部は、螺旋筒6の下方へ開口する開放端部8aであり、他方、螺旋溝8の上端部は、閉塞端部8bに形成されている。
本明細書において、“螺旋溝”とはネジ溝の如き構造を言う。
図示例の螺旋溝8は、2条ネジのネジ溝の如く一対の溝として形成されている。この構造は適宜変更することができるが、多条ネジのネジ溝とすることが好ましい。
前記開放端部8aは、当該螺旋溝に対する後述の係合突子62の出入り口という役割を有する。
図示例では、前記螺旋筒6の上部6bはやや大外径に形成されており、この上部の下側に形成される下向き段部9を前記上向き段部5に係合させている。
また前記螺旋筒6の下部6aは、前記外周壁4の下端部4aより下方へ延びる脚筒部に形成されている。
前記副部材22が主部材2に組付けられた状態において、前記脚筒部6aは、前記基筒部24内に嵌合されている。
前記脚筒部6aは、後述の筒周壁26の上半部26bと嵌合可能に形成されている。
前記脚筒部6aと前記基筒部24との嵌合箇所には、回り止め手段を設ける。図示例では、後述の位置合わせ手段Pがこの回り止め手段を兼ねている。
また図示例では、前記螺旋筒6の上下方向中間部6cの外面には、螺旋筒6と外周壁4との間の回り止め手段として、図5に示す如く、凹凸面Uが形成されている。
もっともこれらの回り止め手段の構造は適宜変更することができる。
そして前記縦筒部14aの下半部の外面には、前記外周壁4の上端部4bが嵌合されており、また前記鍔部14bの下面には、前記外周壁4の上端面が突き当てられている。
また前記縦筒部14aの上端部からは、後述のスリーブ筒42の外面に当接又は近接する案内用リブ15が内方へ突設されている。
前記案内用リブ15は、前記縦筒部14aの上端部の全周に亘って周設しても良いが、周方向の複数箇所に間欠的に付設されても良い。
また前記案内用リブ15は省略しても良い。
図示例の押さえ筒14は、前記外周壁4とともに回転できるように、当該外周壁4に嵌合されている。
本実施形態の副部材22は、図1に示す如く、基筒部24とスリーブ筒42とで形成されている。
この基筒部24は、前記外周壁4の下部に連ねて配置されている。図示例では、これら基筒部24及び外周壁4の外面は面一に形成されている。
本実施形態において、前記基筒部24は、筒周壁26の下端から内向きフランジ34を内方へ突出している。また、この内向きフランジ34の内周部からは、環状の隆起部36が上方へ突設されている。
前記筒周壁26は、肉厚の下半部26aと、この下半部26aから上向きの当接段部30を介して上方へ起立する大内径の上半部26bとを有する。
前記当接段部30の役割に関しては、さらに後述する。
前記下半部26aの内面には、環状凹部28を周設させている。この環状凹部28は、後述のスリーブ筒42の抜止め突子50を嵌挿させるための凹部という役割を有する。
図示例のスリーブ筒42は、前記螺旋筒6の内面に沿って前記押さえ筒14よりも上方へ延びており、前記外キャップ16内へ突入している。
前記スリーブ筒42には、後述の係合突子62を挿通させるための縦スリット44が形成されている。
また縦スリット44の下端部と連続させて切り欠き46が形成されているが、これについては後述する。
図示例では、筒径方向の反対側に一対の縦スリット44を設けているが、その数及び配置は、係合突子62の数及び配置に応じて適宜変更することができる。
これら縦スリット44は、前記スリーブ筒42の下端で下向きに開口されており、当該下端から少なくとも前記螺旋溝8の上端と同じか或いはそれ以上の高さまで延びている。
前記スリーブ筒42は、前記主部材2及び基筒部24に対して回転することが可能に形成されている。
図示例では、前記スリーブ筒42の下端部が前記基筒部24内に回転可能に嵌合されている。
前記スリーブ筒42の下端部の外面には、図1に示す如く、前記基筒部24の内面に係止する抜止め突子50が周設されている。
この抜止め突子50は、前記環状凹部28内に嵌入されているため、前記主部材2及び基筒部24に対する前記スリーブ筒42の回転を妨げない。
そして、図1に示す如く、これら抜止め突子50及び環状凹部28によってスリーブ抜止め手段Rが形成されている。
この収容体60は、前記スリーブ筒42の内部に配置されている。
図示例の収容体60は、上端開放の筒体として形成されているが、その構造は適宜変更することができる。
前記収容体60は、その筒壁の下部の倍面から外方へ突出された適当数(図示例では2個)の係合突子62を有する。
これらの係合突子62は、図1に示すように、前記縦スリット44を介して前記螺旋溝8内に突入されている。そして、図3(A)に示すように、これら係合突子62と縦スリット44と螺旋溝8とにより、前記収容体60の繰出し機構Fが形成されている。
この繰出し機構Fは、前記前記基筒部24及び主部材2に対してスリーブ筒42を正方向へ回転させることにより、前記収容体60を上側へ繰り出し、或いは逆方向へ回転させることにより、前記収容体60を外側へ繰り戻す機能を有する。
なお、本明細書においては、収容体60を外側へ移動させるためにスリーブ筒42を回転させる向きを“正方向”と、その逆向きを“逆方向”というものとする。
図6には、新たな交換用カートリッジ20の一例が示されている。
作図は省略しているが、前記収容体60の内部には、口紅などの内容物が収容されているものとする。
そして、内容物を保護するために、前記スリーブ筒42の上端に有頂筒状の内キャップ52が嵌合されている。
図2(B)に示す切り欠き46の上辺は、前記係合突子62との当接端部48として水平に形成されている。
前記係合突子62が縦スリット44の下端部から切り欠き46内へ移動するように、前記スリーブ筒42を回転させると、係合突子62が前記切り欠き46内に入り、これら係合突子62と切り欠き46とが相互にかみ合う。
このかみ合い状態で前記主部材2に対して基筒部24を下方に引くと、前記当接端部48が前記係合突子62を下方へ押圧する。これにより、前記副部材22とともに収容体60が前記主部材2に対して下降し、使い終わったカートリッジ20を取り外すことができる。
この当接段部30は、前記主部材2に副部材22が組み付けられた状態で、前記脚筒部6aの下端面7に沿って配置され、当該下端面7に対して当接或いは近接するように形成されている。
当接段部30の上面32及び脚筒部6aの下端面7はそれぞれ平坦かつ水平に形成されている。
このような構造とした理由は次の通りである。
前記カートリッジ20を前記主部材2に組付ける場合に、前記収容体60の係合突子62は、前記螺旋溝8の開放端部8aに対応する位置に最初からあった場合を除いて、当接段部30の上面32及び脚筒部6aの下端面7の間に挟持された状態となる。
この状態では、図2(A)に示す如く、前記基筒部24の上端部と前記外周壁4の下端部との間に、隙間gが生じ、このままでは前記主部材2への副部材22の組付けを完了させることができない。
本実施形態の構造では、図2(B)の状態から、前記主部材2をスリーブ筒42に対して回転させたときに、前記係合突子62は、当接段部30の上面32及び脚筒部6aの下端面7を案内面としてそれぞれ摺動して、図3(B)に示す如く、前記螺旋溝8の開放端部8aと合致する位置まで移動する。
すなわち、前記係合突子62を上下一対の案内面によって、開放端部8aの位置まで案内することができる。
従って前記係合突子62を、前記螺旋溝8内へ挿入させることが容易となり、交換用のカートリッジ20の付け替え作業が簡単となる。
この位置合わせ手段Pは、前記脚筒部6aに対して前記基筒部24の周方向の位置を合わせるものである。
前記位置合わせ手段Pは、本実施形態では、図5に示す如く、前記脚筒部6aの外面に付設された係合凸部38と、前記基筒部24の内面に形成された係合凹部10とからなる。
もっとも前記脚筒部6aの外面に係合凹部10を、また前記基筒部24の内面に係合凸部38をそれぞれ形成しても良い。
前記係合凹部10と係合凸部38とは相互に合致する形状に形成している。
図示例では、係合凹部10を側方から見て略二等辺三角形状の浅い凹部に、また前記係合凸部38を、同形状の凸部にそれぞれ形成している。もっともこれらの形状は適宜変更することができる。
図示例では、脚筒部6aの外面及び基筒部24の内面の全周に亘って等角的に複数個(図示例では4個)の係合凹部10乃至係合凸部38が形成されている。
4個の係合凹部10乃至係合凸部38を等角的に設けた場合には、90°単位で位置合わせをすることができる。
もっともこの構造は適宜変更することができる。
前記位置合わせ手段Pは、前記脚筒部6aに対する基筒部24の回り止め手段を兼ねている。すなわち、前記脚筒部6aの全体が基筒部24に嵌合された状態で前記回り止め機能を発揮する。
本実施形態では、図5に示すように、前記脚筒部6aの上半部の外面に前記係合凸部38を、そして前記基筒部24の対応箇所に前記係合凹部10をそれぞれ配置させている。
前記脚筒部6aに係合凹部10を、また前記基筒部24に係合凸部38を形成する場合にも同様に配置するものとする。
この構造では、前記脚筒部6aの下半部のみが前記基筒部24内に挿入された段階では、前記係合凸部38及び係合凹部10がかみ合っていない。
すなわち、この段階においては、前記脚筒部6aに対して前記基筒部24を回転させることができる。この状態では、主部材2への副部材22の組み付けは完了していない。
この構造により、図2(A)に示すように前記脚筒部6aの下端面7と当接段部30の上面32との間に係合突子62が挟持された状態で、前記主部材2をスリーブ筒42に対して回転させることにより、係合突子62を開放端部8aを形成した箇所に導くことができる。
この基筒部抜止め手段Sは、主部材2からの基筒部24の不意の抜け出しを規制するために前記脚筒部6a及び基筒部24を連結している。
“不意の抜け出しの規制”とは、利用者の意図に反して、例えば基筒部24が副部材22及び収容体60の自重によって主部材2から脱落することを防止するという程度の意味である。
故に、利用者がカートリッジ20の付け替え作業のために前記脚筒部6aから基筒部24を引き抜こうとしたときに、その引き抜きを妨げられない。
本実施形態の基筒部抜止め手段Sは、図5に示す如く、前記基筒部24の内面及び脚筒部6aの外面の一方に形成された凸状ストッパ12と、他方に形成され、凸状ストッパとかみ合うストッパ受穴40とで形成されている。
図示例では、前記凸状ストッパ12を基筒部24側に、また前記ストッパ受穴40を脚筒部側にそれぞれ配置しているが、逆の配置にしても構わない。
また図示例では、前記係合凸部38の側外面にストッパ受穴40を形成するとともに、前記係合凹部10の凹底面に凸状ストッパ12を付設している。
この構造によれば、前記脚筒部6aに付設された係合凸部38の厚みを利用してストッパ受穴40を、また前記基筒部24に凹設された係合凹部10の深さを利用して凸状ストッパ12をそれぞれ形成しているから、繰出し容器の径方向に嵩張らないコンパクトな構成とすることができる。
他方、前記収容体60の係合突子62は、前記スリーブ筒42の縦スリット44を介して前記螺旋溝8に突入されている。従って前記係合突子62は、前記螺旋溝8に沿って摺動しながら前記縦スリット44内を上昇する。これにより、前記収容体60は、スリーブ筒42内で繰り上げられ、内容物がスリーブ筒42の上端より上方へ露出する。
前記基筒部24を逆方向へ回転させると、前述の動きと逆の動作により、前記収容体60は前記スリーブ筒42内を下方へ繰り戻され、図1の状態に戻る。
そして、次に基筒部24を保持した状態で、図7(C)に矢示するように、前記スリーブ筒42を回転させる。
これにより、前記係合突子62が縦スリット44の下端部から切り欠き46内へ移動する。その結果、前記係合突子62が切り欠き46とかみ合って、収容体60が前記スリーブ筒42に対して係合された状態となる。
このスリーブ筒42は、前記環状凹部28内への抜止め突子50の嵌入により前記基筒部24と連結されている。
従って、前記係合状態で主部材2の外周壁4を把持しながら、前記基筒部24を下方へ引っ張ると、前記副部材22とともに収容体60が下方へ引き出される。
すなわち、これら副部材22と収容体60とからなるカートリッジ20を、前記主部材2から分離することができる。
前記脚筒部6aの下半部が前記基筒部24内へ挿入された段階で、図2(A)に示す如く、脚筒部6aの下端面7と前記当接段部30の上面32の間に前記係合突子62が挟持されたときには、外周壁4をスリーブ筒42に対して回転させる。
そうすると、前記係合突子62が脚筒部6aの下端面7及び前記当接段部30の上面32に対して摺動し、これら両面に案内されて螺旋溝8内に入る。
次に基筒部24を螺旋筒6に対して螺上昇させると、図1の状態となり、カートリッジ20の付け替えが完了する。
6…螺旋筒 6a…同下部(脚筒部) 6b…同上部
6c…上下方向中間部 7…下端面(上側案内面)
8…螺旋溝 8a…開放端部 8b…閉塞端部 9…下向き段部
10…係合凹部 12…凸状ストッパ
14…押さえ筒 14a…縦筒部 14b…鍔部 15…案内用リブ
16…外キャップ 16a…天板 16b…キャップ周壁
20…カートリッジ 22…副部材 24…基筒部
26…筒周壁 26a…下半部 26b…上半部
28…環状凹部 30…当接段部 32…当接段部上面(下側案内面)
34…内向きフランジ 36…隆起部 38…係合凸部 40…ストッパ受穴
42…スリーブ筒 44…縦スリット 46…切り欠き 48…当接端部
50…抜止め突子 52…内キャップ
60…収容体 62…係合突子
F…繰出し機構 g…隙間 LD…大内径部 P…位置合わせ手段
R…スリーブ抜止め手段 S…基筒部抜止め手段 SD…小外径部 U…凹凸面
Claims (4)
- 内面に螺旋溝(8)を有する筒状の主部材(2)と、
前記主部材(2)の下方に配置された基筒部(24)の内側から、縦スリット(44)を有するスリーブ筒(42)を前記主部材(2)の内部へ起立させてなり、当該主部材(2)に取り付けられた筒状の副部材(22)と、
前記スリーブ筒(42)内に昇降可能に嵌挿された内容物収容用の収容体(60)と、
を具備し、前記スリーブ筒(42)に対して前記基筒部(24)を回転可能とするとともに、前記主部材(2)に前記副部材(22)が組み付けられた状態で、前記基筒部(24)と前記主部材(2)とが一体的に回転するように形成されており、
前記収容体(60)の外側に付設した係合突子(62)を、前記縦スリット(44)を介して前記螺旋溝(8)内に突入させてなる繰出し機構(F)を用いて、前記スリーブ筒(42)に対して前記基筒部(24)及び前記主部材(2)を回転させる操作により、前記スリーブ筒(42)内で前記収容体(60)を上方側へ繰り出しかつ下方側へ繰り戻すことが可能に形成しており、
前記螺旋溝(8)の下端を、当該螺旋溝に対する前記係合突子(62)の出入り口である開放端部(8a)に形成しており、
前記副部材(22)及び前記収容体(60)は、前記主部材(2)に対して組み付けられた一個のカートリッジ(20)として形成され、前記主部材(2)から引き抜きかつ付け替えることが可能に構成した繰出し容器において、
前記主部材(2)は、前記基筒部(24)内に嵌合させた脚筒部(6a)を有しており、
前記基筒部(24)の内側に、前記脚筒部(6a)の下端面(7)に沿って、前記係合突子(62)との当接用の上向きの当接段部(30)が周設されており、
この当接段部(30)の上面(32)及び前記脚筒部(6a)の下端面(7)を、これら両面に前記係合突子(62)が挟持された状態で当該係合突子(62)の周方向への摺動を可能とする平坦かつ水平な案内面としたことを特徴とする繰出し容器。 - 前記脚筒部(6a)の外面と前記基筒部(24)の内面との一方に係合凸部(38)を、他方に、この係合凸部(38)とかみ合う係合凹部(10)をそれぞれ設けてなり、前記脚筒部(6a)に対して前記基筒部(24)を位置合わせする位置合わせ手段(P)を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の繰出し容器。
- 前記縦スリット(44)の下端部から周方向一方に延びる切り欠き(46)を形成し、この切り欠き(46)と前記係合突子(62)とを、前記スリーブ筒(42)の回転操作によりかみ合せることが可能に形成したことを特徴としたことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の繰出し容器。
- 前記主部材(2)の下部と前記基筒部(24)の上部とを嵌合させ、この嵌合箇所に、前記主部材(2)からの前記基筒部(24)の不意の抜け出しを規制する基筒部抜止め手段(S)を設けたことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の繰出し容器。
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