JP7211859B2 - 液体調味料用ボトル状樹脂容器の製造方法 - Google Patents
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Description
1. 開口部を備えるボトル状樹脂成形体から液体調味料用ボトル状容器を製造する方法であって、
(1)成形体の開口部を上方向に向けた状態で成形体内面に、プライマー成分及び体積平均粒子径D50が10~30μmの樹脂ビーズを25~35重量%含む第1塗工液を乾燥後の付着量が0.5~2.0g/m2となるよう噴霧する工程、(2)第1塗工液の噴霧が完了した後、成形体の開口部を下方向にして余剰の第1塗工液を排出する工程、
(3)成形体内面に付着した塗工液を乾燥することによりプライマー層を形成する工程、
(4)成形体の開口部を上方向に向けた状態で成形体内面のプライマー層上に、一次平均粒子径D50が5~50nmのシリカ微粒子表面にポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂が被覆されてなる複合粒子とエタノールとを含む第2塗工液を乾燥後の付着量が2.0~5.0g/m2となるよう噴霧する工程、
(5)第2塗工液の噴霧が完了した後、成形体の開口部を下方向にして余剰の第2塗工液を排出する工程、及び
(6)プライマー層上に付着した第2塗工液を140~180℃で乾燥することにより付着防止層を形成する工程
を含むことを特徴とする液体調味料用ボトル状容器の製造方法。
2. 第1塗工液の噴霧中又は噴霧後にボトル状樹脂成形体をその長手方向の中心軸を回転軸として旋回させる、前記項1に記載の製造方法。
3. 第2塗工液の噴霧中又は噴霧後にボトル状樹脂成形体をその長手方向の中心軸を回転軸として旋回させる、前記項1に記載の製造方法。
(1)成形体の開口部を上方向に向けた状態で成形体内面に、プライマー成分及び体積平均粒子径D50が10~30μmの樹脂ビーズを25~35重量%含む第1塗工液を乾燥後の付着量が0.5~2.0g/m2となるよう噴霧する工程(第1工程)、
(2)第1塗工液の噴霧が完了した後、成形体の開口部を下方向にして余剰の第1塗工液を排出する工程(第2工程)、
(3)成形体内面に付着した塗工液を乾燥することによりプライマー層を形成する工程(第3工程)、
(4)成形体の開口部を上方向に向けた状態で成形体内面のプライマー層上に、一次平均粒子径D50が5~50nmのシリカ微粒子表面にポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂が被覆されてなる複合粒子とエタノールとを含む第2塗工液を乾燥後の付着量が2.0~5.0g/m2となるよう噴霧する工程(第4工程)、
(5)第2塗工液の噴霧が完了した後、成形体の開口部を下方向にして余剰の第2塗工液を排出する工程(第5工程)、及び
(6)プライマー層上に付着した第2塗工液を150~180℃で乾燥することにより付着防止層を形成する工程(第6工程)
を含むことを特徴とする。
第1工程では、成形体の開口部を上方向に向けた状態で成形体内面に、プライマー成分及び体積平均粒子径D50が10~30μmの樹脂ビーズを25~35重量%含む第1塗工液を乾燥後の付着量が0.5~2.0g/m2となるよう噴霧する。
第2工程では、第1塗工液の噴霧が完了した後、成形体の開口部を下方向にして余剰の第1塗工液を排出する。第2工程において、成形体内面に付着した第1塗工液のうち余剰分を排出させることにより、塗布ムラを減らすことができる。
第3工程では、成形体内面に付着した塗工液を乾燥することによりプライマー層を形成する。
第4工程においては、成形体の開口部を上方向に向けた状態で成形体内面のプライマー層上に、一次平均粒子径D50が5~50nmのシリカ微粒子表面にポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂が被覆されてなる複合粒子とエタノールとを含む第2塗工液を噴霧する。
第5工程では、第2塗工液の噴霧が完了した後、成形体の開口部を下方向にして余剰の第1塗工液を排出する。第5工程において、成形体内面に付着した第2塗工液のうち余剰分を排出させることにより、塗布ムラを減らすことができる。
第6工程では、プライマー層上に付着した第2塗工液を140~180℃で乾燥することにより付着防止層を形成する。第2塗工液の乾燥は、通常は140~180℃程度の範囲で実施すれば良いが、特に150~160℃とすることが好ましい。加熱時間は、加熱温度等に応じて適宜設定することができる。
(1)プライマー層の形成
図3に示すように、容量1000mlのポリエチレンテレフタレート製ボトル状成形体を用意し、開口部を上方向に向けて開口部近傍からスプレーノズルで成形体内面に第1塗工液としてアクリル系樹脂を酢酸エチルに溶解した溶液(樹脂濃度20重量%)を噴霧した。
前記の第1塗工液は、ポリエチレンビーズ(体積平均粒子径D50:20μm)を30重量%(固形分含量)含んだものを用いた。第1塗工液は、前記成形体を6回転/分の速度で約1分間旋回した。次いで、前記成形体の開口部が下方向になるように上下を反し、6回転/分の速度で約1分間旋回しながら余剰の第1塗工液を排出した。その後、乾燥してプライマー層を形成した。乾燥後の付着量は1.5g/m2になるよう調整した。
(2)付着防止層の形成
平均一次粒子径12nmの市販の気相法シリカ粉末100gを反応槽に入れ、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら市販の表面処理剤500gをスプレーし、次いで200℃で30分間攪拌した後、冷却した。このようにして表面改質シリカ微粒子(複合粒子)からなる粉末を得た。上記の表面処理剤として、ポリフルオロオクチルメタクリレート、2-N,N-ジエチルアミノエチルメタクリレート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート及び2,2’-エチレンジオキシジエチルジメタクリレートのコポリマーの水分散液(固形分濃度:20重量%)を用いた。上記の複合粒子10gをエタノール90gに添加混合することにより第2塗工液を調製した。
次に、前記成形体の開口部が上方向になるように上下を再び反し、この成形体内面に第2塗工液を同様にしてスプレーノズルにより噴霧した。第2塗工液は、前記成形体を6回転/分の速度で約1分間旋回した。次いで、成形体の開口部が下方向になるように上下を反し、前記成形体を6回転/分の速度で約1分間旋回しながら余剰な第2塗工液を排出した。さらに、180℃×10秒にて乾燥することにより第2塗工液に含まれるエタノールを除去し、乾燥後の付着量は2.0g/m2になるよう調整した。このようにして、液体調味料用ボトル状容器を得た。
第2塗工液の塗布量を乾燥重量で5g/m2とした以外は実施例1と同様にして液体調味料用ボトル状樹脂容器を得た。
1000mlの中華液体調味料が充填されたポリエチレンテレフタレート製ボトル容器(味の素社製、分離液状液体調味料)(オイルタイプ)を用意した。
第2塗工液の塗布量を、乾燥重量で1g/m2とした以外は実施例1と同様にして液体調味料用ボトル状樹脂容器を得た。
各実施例及び比較例で作製した液体調味料用ボトル状樹脂容器に、比較例1で使用した中華液体調味料を1000ml充填した。これを室温で24時間静置し、比較例1のボトル容器のキャップを取り外し、開口部を下方にしてひっくり返して液体調味料を取り出した。60秒間この状態を維持した後、取り出された液体調味料量をそれぞれ測定した。その結果を表1に示す。
Claims (3)
- 開口部を備えるボトル状樹脂成形体から液体調味料用ボトル状容器を製造する方法であって、
(1)成形体の開口部を上方向に向けた状態で成形体内面に、プライマー成分及び体積平均粒子径D50が10~30μmの樹脂ビーズを25~35重量%含む第1塗工液を乾燥後の付着量が0.5~2.0g/m2となるよう噴霧する工程、
(2)第1塗工液の噴霧が完了した後、成形体の開口部を下方向にして余剰の第1塗工液を排出する工程、
(3)成形体内面に付着した塗工液を乾燥することによりプライマー層を形成する工程、
(4)成形体の開口部を上方向に向けた状態で成形体内面のプライマー層上に、一次平均粒子径D50が5~50nmのシリカ微粒子表面にポリフルオロアルキルメタアクリレート樹脂が被覆されてなる複合粒子とエタノールとを含む第2塗工液を乾燥後の付着量が2.0~5.0g/m2となるよう噴霧する工程、
(5)第2塗工液の噴霧が完了した後、成形体の開口部を下方向にして余剰の第2塗工液を排出する工程、及び
(6)プライマー層上に付着した第2塗工液を140~180℃で乾燥することにより付着防止層を形成する工程
を含むことを特徴とする液体調味料用ボトル状容器の製造方法。 - 第1塗工液の噴霧中又は噴霧後にボトル状樹脂成形体をその長手方向の中心軸を回転軸として旋回させる、請求項1に記載の製造方法。
- 第2塗工液の噴霧中又は噴霧後にボトル状樹脂成形体をその長手方向の中心軸を回転軸として旋回させる、請求項1に記載の製造方法。
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